JP2003170585A - インクジェット式記録装置及び記録方法 - Google Patents

インクジェット式記録装置及び記録方法

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JP2003170585A JP2001369915A JP2001369915A JP2003170585A JP 2003170585 A JP2003170585 A JP 2003170585A JP 2001369915 A JP2001369915 A JP 2001369915A JP 2001369915 A JP2001369915 A JP 2001369915A JP 2003170585 A JP2003170585 A JP 2003170585A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク吐出特性を悪化させずにチャンバ内の
圧力が減衰する収束時間を短縮すると共に駆動時間を短
縮して印刷を高速化することができるインクジェット式
記録装置及び記録方法を提供する。 【解決手段】 チャンバ17の設けられた基板16上に
は、チャンバ17に連通する共通インク室21を画成す
るインク室プレート20が接合されており、共通インク
室21にはチャンバ17と共通インク室21とを仕切る
と共にポンプ長を規定する連通孔31がチャンバの長手
方向に亘ってポンプ長と同等の間隔で複数設けられた仕
切部30が設けられており、チャンバ17の両側壁18
に駆動電界を発生させる駆動手段はチャンバ17を画成
する側壁18に発生させる駆動電界として、チャンバ1
7内の容積を一時的に増加させる予備駆動電界と予備駆
動電界に連続してチャンバ17内の容積を一時的に減少
させることでインクを吐出させる吐出駆動電界との駆動
時間が略同等となるように駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、プリン
タ、ファックスなどに適用されるインクジェット式記録
装置及び記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、インクを吐出する複数のノズ
ルを有するインクジェットヘッドを用いて被記録媒体に
文字や画像を記録するインクジェット式記録装置が知ら
れている。かかるインクジェット式記録装置では、イン
クジェットヘッドのノズルが被記録媒体に対向するよう
にヘッドホルダに設けられ、このヘッドホルダはキャリ
ッジに搭載され被記録媒体の搬送方向とは直交する方向
に走査されるようになっている。
【0003】このようなインクジェットヘッドのヘッド
チップの一例の分解概略を図13に、また、要部断面を
図14に示す。図13及び図14に示すように、圧電セ
ラミックプレート101には、複数のチャンバ102が
並設され、各チャンバ102は、側壁103で分離され
ている。各チャンバ102の長手方向一端部は圧電セラ
ミックプレート101の一端面まで延設されており、他
端部は、他端面までは延びておらず、深さが徐々に浅く
なっている。また、各チャンバ102内の両側壁103
の開口側表面には、長手方向に亘って、駆動電界印加用
の電極105が形成されている。
【0004】また、圧電セラミックプレート101のチ
ャンバ102の開口側には、カバープレート107が接
着剤109を介して接合されている。カバープレート1
07には、各チャンバ102の浅くなった他端部と連通
する凹部となる共通インク室111と、この共通インク
室111の底部からチャンバ102とは反対方向に貫通
するインク供給口112とを有する。
【0005】また、圧電セラミックプレート101とカ
バープレート107との接合体のチャンバ102が開口
している端面には、ノズルプレート115が接合されて
おり、ノズルプレート115の各チャンバ102に対向
する位置にはノズル開口117が形成されている。
【0006】なお、圧電セラミックプレート101のノ
ズルプレート115とは反対側でカバープレート107
とは反対側の面には、配線基板120が固着されてい
る。配線基板120には、各電極105とボンディング
ワイヤ121等で接続された配線122が形成され、こ
の配線122を介して電極105に駆動電圧を印加でき
るようになっている。
【0007】このように構成されるヘッドチップでは、
インク供給口112から各チャンバ102内にインクを
充填し、所定のチャンバ102の両側の側壁103に電
極105を介して所定の駆動電界を作用させると、側壁
103が変形して所定のチャンバ102内の容積が変化
し、これにより、チャンバ102内のインクがノズル開
口117から吐出する。
【0008】例えば、図15に示すように、チャンバ1
02aに対応するノズル開口117からインクを吐出す
る場合には、そのチャンバ102a内の電極105a,
105bに正の駆動電圧を印加すると共にそれぞれに対
向する電極105c,105dを接地するようにする。
これにより、側壁103a,103bにはチャンバ10
2aに向かう方向の駆動電界が作用し、これが圧電セラ
ミックプレート101の分極方向と直交すれば、圧電厚
みすべり効果により側壁103a,103bがチャンバ
102a方向に変形し、チャンバ102a内の容積が減
少して圧力が増加し、ノズル開口117からインクが吐
出する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このようなヘッドチッ
プでは、インク吐出による側壁の振動が停止してから、
チャンバ内のインクの圧力がゼロとなり次のインクが吐
出できるようになるまでの時間は、チャンバの長さやノ
ズル開口の形状等によっても異なるが、チャンバの密封
度が低いためチャンバ内で音圧が繰り返し反射してしま
い完全に減衰するまでには時間がかかってしまう。その
ため、連続吐出の高速化、すなわち印刷の高速化が難し
いという問題がある。
【0010】また、特にノズル開口の形状によって音圧
が減衰するまでの時間は大きく変動してしまうので、ノ
ズル開口の形状による吐出量の制御は非常に困難である
という問題がある。
【0011】さらに、チャンバは共通インク室に連通す
る境界部と、インクを吐出するために駆動されるノズル
開口から境界部までのポンプ部とからなり、ポンプ部の
長さ、すなわちノズル開口から境界部までの距離によっ
てチャンバ内の圧力が減衰する収束時間が決まるが、収
束時間を短縮させるためポンプ長を短くするとインク吐
出特性が悪化し、印刷が正常に行われないという問題が
ある。
【0012】また、一回の吐出でチャンバの両側の側壁
に発生させる駆動電界としては、チャンバ内の容積を一
時的に増加させる予備駆動電界と、予備駆動電界に連続
してチャンバ内の容積を一時的に減少させる吐出駆動電
界とからなり、予備駆動電界と吐出駆動電界との駆動時
間の比率は、AP対2N×AP(Nは自然数、APはポ
ンプ長とインク内を伝わる圧力伝播速度とによって決ま
る周期的な時間、つまり正圧のピークから負圧のピーク
までにかかる時間)となっていた。これは、予備吐出駆
動では、チャンバ内に負圧を発生させ、吐出駆動電界で
はチャンバ内に正圧を発生させるが、吐出駆動電界によ
って正圧が発生した後、チャンバ内の容積が元に戻るこ
とによってチャンバ内に負圧を発生させて吐出駆動電界
発生後、2N×AP後に生ずる正圧のピークを該負圧で
相殺させてインク漏れや吐出不良を防止していた。
【0013】このことから、予備駆動電界と吐出駆動電
界との駆動時間の比率は、AP対(2N−1)×AP、
すなわち吐出駆動電界を奇数倍とすると、吐出駆動電界
印加後、AP時間経過後から周期2APで生じる負圧の
ピークとチャンバ内の容積が元に戻ることによる負圧の
発生とのタイミングが一致してしまい負圧が異常に大き
くなるためチャンバ内に気泡の混入や吐出性能の悪化な
どが発生してしまうため、予備駆動電界と吐出駆動電界
との駆動時間の比率をAP対2N×APとして吐出駆動
電界印加後、2AP時間経過後から周期2APで生じる
正圧のピークをチャンバ内の容積が元に戻ることによる
前記負圧の発生で相殺するようにしていた。この予備駆
動電界と吐出駆動電界とでの吐出に伴う時間は最低でも
3APとなり、吐出時間が長くなってしまうと共に次に
吐出するためにチャンバ内の圧力が収束する時間も必要
であり、連続吐出の高速化が特に困難であるという問題
がある。
【0014】本発明はこのような事情に鑑み、インク吐
出特性を悪化させずにチャンバ内の圧力が減衰する収束
時間を短縮すると共に駆動時間を短縮して印刷を高速化
することができるインクジェット式記録装置及び記録方
法を提供することを課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の第1の態様は、基板に画成されて長手方向の端部が
ノズル開口に連通するチャンバと、該チャンバの側壁に
設けられた電極とを有するヘッドチップと、該ヘッドチ
ップの前記電極に駆動電圧を印加することにより前記側
壁に駆動電界を発生させて前記チャンバ内の容積を変化
させてその内部に充填されたインクを前記ノズル開口か
ら吐出させる駆動手段とを具備するインクジェット式記
録装置において、前記基板上には、前記チャンバに連通
する共通インク室を画成するインク室プレートが接合さ
れており、前記共通インク室は前記チャンバと前記共通
インク室とを仕切る仕切部を具備すると共に該仕切部に
は前記ノズル開口からの距離によりポンプ長を規定する
連通孔が前記チャンバの長手方向に亘って前記ポンプ長
と同等の間隔で複数設けられており、前記駆動手段は前
記側壁に発生させる前記駆動電界として前記チャンバ内
の容積を一時的に増加させる予備駆動電界と、該予備駆
動電界に連続して前記チャンバ内の容積を一時的に減少
させることでインクを吐出させる吐出駆動電界との駆動
時間が略同等となるように駆動することを特徴とするイ
ンクジェット式記録装置にある。
【0016】本発明の第2の態様は、第1の態様におい
て、前記仕切部が別部材で形成されていることを特徴と
するインクジェット式記録装置にある。
【0017】本発明の第3の態様は、第1又は2の態様
において、前記基板が圧電セラミックプレートで形成さ
れており、該圧電セラミックプレートに溝を形成するこ
とにより前記チャンバが画成されていると共に当該チャ
ンバの長手方向一端部の前記基板とは反対側の開口で前
記共通インク室と連通していることを特徴とするインク
ジェット式記録装置にある。
【0018】本発明の第4の態様は、第1又は2の態様
において、前記基板上に圧電セラミックからなる前記側
壁を所定間隔で配置して、前記側壁に前記チャンバを画
成していると共に前記基板上には前記共通インク室が画
成されており、前記チャンバと前記共通インク室とが当
該チャンバの長手方向一端で連通していることを特徴と
するインクジェット式記録装置にある。
【0019】本発明の第5の態様は、長手方向の端部が
ノズル開口に連通するチャンバが画成されていると共に
該チャンバの側壁に電極が設けられた基板と、該基板上
に接合されて前記チャンバに連通する共通インク室を画
成するインク室プレートとを具備するヘッドチップの前
記電極に電圧を印加することによって前記チャンバ内の
容積を変化させてその内部に充填されたインクを前記ノ
ズル開口から吐出させるインクジェット式記録方法にお
いて、前記共通インク室には前記ノズル開口からの距離
によりポンプ長を規定する連通孔が前記チャンバの長手
方向に亘って前記ポンプ長と同等の間隔で複数設けられ
ており、前記駆動電界として前記チャンバ内の容積を一
時的に増加させる予備駆動電界と、該予備吐出電界に連
続して前記チャンバ内の容積を一時的に減少させる吐出
電界とを略同等の駆動時間で側壁に発生させることを特
徴とするインクジェット式記録方法にある。
【0020】かかる本発明では、チャンバのポンプ長を
規定する連通孔を設けることによって、インク供給特性
及びインク吐出特性を悪化させずにチャンバ内の圧力が
減衰する時間を短縮することができると共に吐出駆動電
界を発生させる時間を短縮して吐出に伴う駆動時間を短
縮でき、インクを高速で連続吐出して高速印刷を実現で
きる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を実施形態に基づ
いて詳細に説明する。
【0022】(実施形態)図1は、一実施形態に係るイ
ンクジェットヘッドの分解斜視図であり、図2はヘッド
チップの分解斜視図であり、図3(a)は、ヘッドチッ
プのチャンバの長手方向の断面図であり、図3(b)
は、図3(a)のA−A′線断面図であり、図4は、イ
ンクジェットヘッドの組立工程を示す概略斜視図であ
る。
【0023】図1に示すように、本実施形態のインクジ
ェットヘッド10は、ヘッドチップ11と、このヘッド
チップ11の一方面側に設けられるベースプレート12
と、ヘッドチップ11の他方面側に設けられるヘッドカ
バー13と、ヘッドチップ11を駆動するための駆動回
路41が搭載された配線基板40とを有する。
【0024】まず、ヘッドチップ11について詳しく説
明する。図2及び図3に示すように、ヘッドチップ11
を構成する圧電セラミックプレート16には、複数の溝
からなるチャンバ17が並設され、各チャンバ17は、
側壁18で分離されている。各チャンバ17の長手方向
一端部は圧電セラミックプレート16の一端面まで延設
されており、他端部は、他端面までは延びておらず、深
さが徐々に浅くなっている。また、各チャンバ17内の
両側壁18の開口側表面には、長手方向に亘って、駆動
電界印加用の電極19が形成されている。
【0025】ここで、圧電セラミックプレート16に形
成される各チャンバ17は、例えば、円盤状のダイスカ
ッターにより形成され、深さが徐々に浅くなった部分
は、ダイスカッターの形状により形成されてしまう。ま
た、各チャンバ17内に形成される電極19は、例え
ば、公知の斜め方向からの蒸着により形成される。
【0026】圧電セラミックプレート16のチャンバ1
7の開口側には、接着剤35を介してインク室プレート
20が接合されている。このインク室プレート20に
は、各チャンバ17と連通する凹部となる共通インク室
21と、この共通インク室21の底部からチャンバ17
とは反対方向に貫通するインク供給口22とを有する。
【0027】なお、本実施形態では、各チャンバ17
は、ブラック(B)、イエロー(Y)、マゼンダ
(M)、シアン(C)の各色のインクに対応したグルー
プに分かれており、共通インク室21及びインク供給口
22は、それぞれ4つずつ設けられている。
【0028】また、インク室プレート20は、セラミッ
クプレート、金属プレートなどで形成することができる
が、圧電セラミックプレート16との接合後の変形等を
考えると、熱膨張率の近似したセラミックプレートを用
いるのが好ましい。
【0029】このような圧電セラミックプレート16と
インク室プレート20との間には、チャンバ17と共通
インク室21とを連通する複数の連通孔31、本実施形
態ではチャンバ17の長手方向に亘って4つの連通孔3
1a〜31dが厚さ方向に貫通して設けられた板状部材
からなる仕切部30が設けられている。
【0030】仕切部30に設けられた複数の連通孔31
の内、チャンバ17の長手方向の後端部側に設けられた
連通孔31dは、チャンバ17の浅くなった端部に対向
する位置に設けられており、チャンバ17内の気泡がそ
の端部に溜まるのを防止している。
【0031】また、複数の連通孔31は等間隔で設けら
れており、この間隔はチャンバ17のノズル開口24と
ノズル開口24に最も近い連通孔31aとの距離であ
り、この距離によってポンプ長が規定される。
【0032】ここで、チャンバ17のポンプ長とは、一
般的にはチャンバの共通インク室と連通する領域を境界
部とした場合に、境界部からノズル開口までの領域をポ
ンプ部として、このポンプ部の長さのことである。この
ようなポンプ部の長さ(ポンプ長)によってインク吐出
後に側壁の振動が停止してからチャンバ内の音圧が繰り
返し反射して生じた圧力が減衰する収束時間が決定され
る。
【0033】そこで、本実施形態では、仕切部30の最
もノズル開口24に近い位置に設けられた連通孔31a
によって、連通孔31aからノズル開口24までをポン
プ部17pとして、その長さをポンプ長とすることがで
きる。
【0034】詳しくは、本実施形態では、チャンバ17
の長手方向の長さを7.2mm、連通孔31の大きさを
60μm×180μm、連通孔31aのノズル開口24
からの距離を1.8mmとした場合、ヘッドチップ11
のAPは3.60μ秒となった。これに対し、従来の仕
切部の設けられてないヘッドチップ、すなわち、ヘッド
チップには仕切部を設けずにノズル開口から1.8mm
の距離からチャンバの浅くなった端部まで開口するよう
に共通インク室を形成した場合のAPは、3.54μ秒
となった。
【0035】このようなことから、連通孔31aのノズ
ル開口24からの距離をポンプ長と規定することができ
る。このため、ポンプ部17pの長さを連通孔31aの
位置によって容易に規定することができ、連通孔31a
の位置でポンプ長を規定することでノズル抵抗の変動に
よるチャンバ内圧力の収束時間の影響を受け難く、複数
の連通孔31を設けることによって容易に収束時間を短
縮することができる。
【0036】なお、本実施形態では、仕切部30をイン
ク室プレート20と別部材で形成して圧電セラミックプ
レート16とインク室プレート20とで挟持させるよう
にしたが、これに限定されず、例えば、インク室プレー
ト20の圧電セラミックプレート16側に一体的に形成
するようにしてもよい。このようなインク室プレートの
形成方法は、特に限定されず、例えば、セラミックプレ
ートをエッチングすることにより形成してもよく、ま
た、金属プレートを機械加工して形成するようにしても
よい。
【0037】また、圧電セラミックプレート16とイン
ク室プレート20との接合体のチャンバ17が開口して
いる端面には、ノズルプレート23が接合されており、
ノズルプレート23の各チャンバ17に対向する位置に
はノズル開口24が形成されている。
【0038】本実施形態では、ノズルプレート23は、
圧電セラミックプレート16とインク室プレート20と
の接合体のチャンバ17が開口している端面の面積より
も大きくなっている。このノズルプレート23は、ポリ
イミドフィルムなどに、例えば、エキシマレーザ装置を
用いてノズル開口24を形成したものである。また、図
示しないが、ノズルプレート23の被印刷物に対向する
面には、インクの付着等を防止するために撥水性を有す
る撥水膜が設けられている。
【0039】なお、本実施形態では、圧電セラミックプ
レート16とインク室プレート20との接合体のチャン
バ17が開口している端部の周囲には、ノズル支持プレ
ート25が配置されている。このノズル支持プレート2
5は、ノズルプレート23の接合体端面の外側と接合さ
れて、ノズルプレート23を安定して保持するためのも
のである。勿論、このノズル支持プレート25は設けな
くてもよい。
【0040】このような構成のヘッドチップ11は、ま
ず、圧電セラミックプレート16とインク室プレート2
0とを仕切部30を挟持するように接合し、その接合体
の端面にノズルプレート23を接合する。次いで、ノズ
ルプレート23の外側面、及び圧電セラミックプレート
16とインク室プレート20との接合体にノズル支持プ
レート25を嵌合接着することにより形成される。
【0041】また、以下にこのようなヘッドチップ11
を用いた本実施形態のインクジェットヘッド10につい
て説明する。
【0042】図1及び図4に示すように、本実施形態の
インクジェットヘッド10は、ヘッドチップ11を構成
する圧電セラミックプレート16のノズル開口24側と
は反対側の端部には電極19にボンディングワイヤ28
等を介して接続される図示しない配線パターンが形成さ
れており、この配線パターンには異方性導電膜26を介
してフレキシブルケーブル27が接合される。また、圧
電セラミックプレート16とインク室プレート20との
接合体のノズル支持プレート25の後端側には、圧電セ
ラミックプレート16側のアルミニウム製のベースプレ
ート12と、インク室プレート20側のヘッドカバー1
3とが組み付けられる。ベースプレート12とヘッドカ
バー13とは、ベースプレート12の係止孔12aにヘ
ッドカバー13の係止シャフト13aを係合することに
より固定され、両者で圧電セラミックプレート16とイ
ンク室プレート20との接合体を挟持する。ヘッドカバ
ー13には、インク室プレート20のインク供給口22
のそれぞれに連通するインク導入路29が設けられてい
る。
【0043】また、図4(a)に示すように、圧電セラ
ミックプレート16の後端側に突出したベースプレート
12上には配線基板40が固着される。ここで、配線基
板40上にはヘッドチップ11を駆動するための集積回
路などの駆動回路41が搭載され、駆動回路41とフレ
キシブルケーブル27とが異方性導電膜42を介して接
続される。これにより、図4(b)のインクジェットヘ
ッド10が完成する。
【0044】このようなインクジェットヘッド10で
は、インク導入路29を介してインク供給口22から各
チャンバ17内にインクを充填し、駆動回路41によっ
て所定のチャンバ17の両側の側壁18に電極19を介
して所定の駆動電界を作用させることにより、側壁18
が変形して所定のチャンバ17内の容積が変化し、チャ
ンバ17内のインクがノズル開口24から吐出する。
【0045】また、このようなインクジェットヘッド1
0は、図示しないインクカートリッジを保持するタンク
ホルダ51に組み付けられてヘッドユニット50が形成
される。
【0046】このタンクホルダ51の一例を図5に示
す。図5に示すタンクホルダ51は、一方面が開口した
略箱形形状をなし、インクカートリッジが着脱自在に保
持可能なものである。また、底壁上面には、インクカー
トリッジの底部に形成された開口部であるインク供給口
22と連結する連結部52が設けられている。連結部5
2は、例えば、ブラック(B)、イエロー(Y)、マゼ
ンダ(M)、シアン(C)の各色のインク毎に設けられ
ている。連結部52内には図示しないインク流路が形成
され、その開口となる連結部52の先端には、フィルタ
53が設けられている。また、連結部52内に形成され
たインク流路は底壁の裏面側まで連通して形成され、各
インク流路は、タンクホルダ51の裏面側に設けられた
流路基板54内の図示しないインク流路を介して流路基
板54の側壁に開口するヘッド連結口55に連通する。
このヘッド連結口55はタンクホルダ51の側面側に開
口し、当該側壁の底部には、上述したインクジェットヘ
ッド10を保持するヘッド保持部56が設けられてい
る。ヘッド保持部56は、配線基板40上に設けられた
駆動回路41を包囲する略コ字状に立設された包囲壁5
7と、包囲壁57内にあってインクジェットヘッド10
のベースプレート12及び配線基板40に設けられた係
止孔12bと係合する係合シャフト58が立設されてい
る。
【0047】従って、このヘッド保持部56にインクジ
ェットヘッド10を搭載してヘッドユニット50が完成
する。このとき、ヘッドカバー13に形成されたインク
導入路29が流路基板54のヘッド連結口55に連結さ
れる。これにより、タンクホルダ51の連結部52を介
してインクカートリッジから導入されたインクは、流路
基板54内のインク流路を通ってインクジェットヘッド
10のインク導入路29に導入され、連通孔31を通り
共通インク室21及びチャンバ17内に充填される。
【0048】このように形成されたヘッドユニット50
は、例えば、インクジェット式記録装置のキャリッジに
搭載されて使用される。この使用態様の一例の概略を図
6に示す。
【0049】図6に示すように、インクジェット式記録
装置70のキャリッジ61は、一対のガイドレール62
a及び62b上に軸方向に移動自在に搭載されており、
ガイドレール62a、62bの一端側に設けられてキャ
リッジ駆動モータ63に連結されたプーリ64aと、他
端側に設けられたプーリ64bとに掛け渡されたタイミ
ングベルト65を介して搬送される。キャリッジ61の
搬送方向と直交する方向の両側には、ガイドレール62
a及び62bに沿ってそれぞれ一対の搬送ローラ66及
び67が設けられている。これらの搬送ローラ66及び
67は、キャリッジ61の下方に当該キャリッジ61の
搬送方向とは直交する方向に被記録媒体Sを搬送するも
のである。
【0050】キャリッジ61上には、上述したヘッドユ
ニット50が搭載され、このヘッドユニット50にはイ
ンクカートリッジが着脱自在に保持される。
【0051】このようなインクジェット式記録装置70
によると、被記録媒体Sを送りつつキャリッジ61をそ
の送り方向とは直交方向に走査することにより、インク
ジェットヘッド10によって被記録媒体S上に文字及び
画像を記録することができる。
【0052】ここで、インクジェット式記録装置の駆動
方法について詳細に説明する。
【0053】図7は、ヘッドチップの側壁に印加される
駆動電圧及び駆動信号を示すパルス波形及び圧電セラミ
ックプレートの断面図である。
【0054】図7に示すように、隣接するチャンバ17
a、17b及び17cでは、各チャンバ17a、17b
及び17c内の相対向する電極19a、19b及び19
cのそれぞれにパルス波形70a、70b及び70cで
表される駆動電圧を印加することによって、チャンバ1
7bの両側壁18a、18bにパルス波形71で表され
る電極駆動電界を発生させてチャンバ17bに対応する
ノズル開口24からインク滴を吐出させる。
【0055】この吐出されるチャンバ17bの両側壁1
8a、18bに発生せる駆動電界は、チャンバ17b内
の容積を一時的に増加させる予備駆動電界と、予備駆動
電界に連続してチャンバ17b内の容積を一時的に減少
させる吐出駆動電界とを有する。
【0056】この予備駆動電界と吐出駆動電界との駆動
時間を略同等となるようにした。
【0057】詳しくは、予備駆動電界と吐出駆動電界と
の駆動時間は、駆動電界を表すパルス波形71のパルス
幅として表される。すなわち、図7の駆動電界を表すパ
ルス波形71では、予備駆動電界がBの領域で表され、
吐出駆動電界がCの領域で表される。
【0058】この予備駆動電界と吐出駆動電界との駆動
時間、すなわち駆動電界を表すパルス波形71のB領域
とC領域との幅を略同等となるようにした。
【0059】ここで、予備駆動電界と吐出駆動電界とか
らなる駆動電界に対応したヘッドチップ11の側壁18
の動きを詳しく説明する。
【0060】まず、チャンバ17bからインク滴を吐出
させる際に、電極19bに付与される駆動電圧を表すパ
ルス波形70bは、Bの領域で正の駆動電圧を印加する
ものであり、この際、電極19a及び19cに付与され
る駆動電圧は接地されている。これにより側壁18a及
び18bに予備駆動電界を発生させて側壁18a及び1
8bがチャンバ17bに対して外側に変形する。
【0061】また、チャンバ17a及びチャンバ17c
内の電極19a及び19cに付与される駆動電圧を表す
パルス波形70a、70cは、パルス波形70bのBの
領域に連続して逆向きの駆動電圧を印加する波形をCの
領域に有するものである。これにより、側壁18a、1
8bに予備駆動電界に連続した逆向きの吐出駆動電界を
発生させて、側壁18a、18bはチャンバ17bの内
方に向かって変形する。
【0062】すなわち、図7に示す駆動電界のパルス波
形71によって、チャンバ17bからインク滴を吐出さ
せる際に、チャンバ17bの両側壁18a、18bに予
備駆動電界と吐出駆動電界とを発生させることによっ
て、側壁18a、18bはチャンバ17bに対して外側
に撓み変形した後に連続して内側に撓み変形することで
インク滴が吐出されるようになっている。
【0063】また、ここで、図7に示した駆動電界のパ
ルス波形71によってチャンバ17bからインク滴を吐
出する際の側壁18a、18bの動きを図8に示す。な
お、図8は、圧電セラミックプレートの断面図である。
【0064】まず、図7のパルス波形71のA領域で
は、側壁18a、18bに駆動電界を発生させず、図8
(a)に示すように、側壁18a、18bは変形せずに
駆動待ちの状態となる。
【0065】次に、図7のパルス波形71の予備駆動電
界であるB領域では、図8(b)に示すように、側壁1
8a、18bに予備駆動電界を発生させることによって
互いに外側に離れるように変形させて、チャンバ17b
内の容積を大きくする。このときチャンバ17b内には
共通インク室21からインクが補充される。
【0066】次に、図7のパルス波形71の吐出駆動電
界であるC領域では、図8(c)に示すように、側壁1
8a、18bに予備駆動電界とは逆向きの駆動電界を発
生させることによって、側壁18a、18bを図8
(b)の状態から互いに内側に接近するように変形させ
る。これにより、チャンバ17bの容積が減少してチャ
ンバ17b内の圧力が増加し、ノズル開口24からイン
ク滴が吐出される。
【0067】その後、図7のパルス波形71の吐出駆動
電界であるC領域が終わり、側壁18a、18bに発生
させる駆動電界がゼロなると、図8(d)に示すよう
に、側壁18a、18bが元の状態に戻る。このとき、
図8(c)に示す状態から、駆動待ちの状態となること
によってチャンバ17bの容積が増大するため、チャン
バ17b内に負圧が発生する。
【0068】また、予備駆動電界と吐出駆動電界の駆動
時間は、ポンプ部17pの長さとインク内を伝わる圧力
伝播速度から求められる周期的な時間であるAPの自然
数倍によって決められる。すなわち、予備駆動電界と吐
出駆動電界との最も短い駆動時間は1APであることは
言うまでもない。
【0069】なお、本実施形態では、圧電セラミックプ
レート16に溝からなるチャンバ17を画成したヘッド
チップ11としたが、これに限定されず、例えば、基板
上に圧電セラミックからなる側壁を所定間隔で配置する
ようにしてもよい。このような例を図9及び10に示
す。なお、図9は、ヘッドチップの他の例を示す分解斜
視図であり、図10(a)は、ヘッドチップのチャンバ
の並設方向の断面図、(b)は(a)のA−A′断面図
である。
【0070】図示するように、ヘッドチップ11Aは、
基板16A上に圧電セラミックからなる側壁18Aを所
定間隔で配置して、各側壁18A間にチャンバ17Aが
画成されている。
【0071】また、基板16A上には、複数の封止板6
0が設けられ、この封止板60によりチャンバ17Aの
長手方向一端に連通すると共にインク室プレート20に
形成された第1のインク室21aと連通して共通インク
室21の一部を構成する第2のインク室21bが画成さ
れている。
【0072】また、仕切部30Aには、第2のインク室
21bに対向する位置にインク供給連通孔32と、チャ
ンバ17Aと第1のインク室21aとの間に所定間隔で
均等に設けられた複数個の連通孔31とが設けられてい
る。
【0073】さらに、チャンバ17Aの両側壁18Aに
設けられた電極19Aは、側壁18Aの全面に亘って設
けられており、電極19Aと駆動回路41との導通は、
配線61によって接続されているが、この電極19Aと
配線61との導通は、例えば、配線61を基板16Aと
各側壁18Aとの間の両側に画成されたチャンバ17A
に沿って延設し、延設した配線61の幅方向両端部で電
極19Aと確実に接触しており、これにより電極19A
と配線61との導通を図るようにしている。
【0074】このようなヘッドチップ11Aとしても、
仕切部30Aにチャンバ17Aのポンプ長を決定する連
通孔31を設けることによって、チャンバ17A内の圧
力が減衰する収束時間を短縮することができると共にイ
ンク供給特性及びインク吐出特性を向上することができ
る。なお、封止板60を側壁18Aの端部に当接させて
第2のインク室21bを削除し、且つ連通孔31の内の
1つを側壁18Aの端部に設置してもよい。
【0075】また、上述した実施形態では、絶縁性のイ
ンクを使用するヘッドチップを例示したが、水性インク
等の導電性インクを使用するヘッドチップとしてもよ
い。
【0076】このようにヘッドチップに水性インク等の
導電性インクを用いる場合、チャンバ17内のインクに
よって電極が導通してしまい、インクが電気分解を起こ
すと共に正常な駆動を行えないため、圧電セラミックプ
レートにインクを吐出させるチャンバと、インクの充填
されないダミーチャンバとを交互に配置して導電性イン
クが吐出されるようにするが、このダミーチャンバへの
インクの充填の防止を仕切部によって行うようにしても
よい。
【0077】このような例を図11に示す。なお、図1
1は、本発明のヘッドチップの他の例を示す分解斜視図
である。
【0078】図示するように、ヘッドチップ11Bの圧
電セラミックプレート16には、チャンバ17dとダミ
ーチャンバ17eとが交互に配置されており、ノズルプ
レート23のチャンバ17dに対向する領域にのみノズ
ル開口24が設けられている。
【0079】このようなヘッドチップ11Bの圧電セラ
ミックプレート16とインク室プレート20との間に挟
持された仕切部30Bには、チャンバ17dに対向する
位置にポンプ長にて等間隔に設けられた複数の連通孔3
1が設けられており、ダミーチャンバ17eに対向する
領域は仕切部30Bによって塞がれてインクが充填され
るのを防止している。
【0080】このように導電性インクを用いるヘッドチ
ップ11Bでも、仕切部30Bにチャンバ17dのポン
プ長を決定し、且つポンプ長の間隔で複数の連通孔31
を設けることによって、チャンバ17d内の圧力が減衰
する収束時間を短縮することができると共にインク供給
特性及びインク吐出特性を向上することができる。
【0081】なお、ヘッドチップ11Aに導電性インク
を用いる場合は、上述したヘッドチップ11Bの仕切部
30Bでは、第2のインク室21bによって全てのチャ
ンバ17A内にインクが供給されてしまう。このため、
ヘッドチップ11Aで導電性インクを用いる場合には、
封止板60を側壁18Aの端部に当接させて第2のイン
ク室21bを無くすと共に仕切部30Bを設けたり、仕
切部の形状を変えてインクの充填されないダミーチャン
バを設ける必要がある。
【0082】また、ヘッドチップ11A及び11Bで
は、インク室プレート20と仕切部30A及び30Bと
を別部材としたが、これに限定されず、例えば、インク
室プレート20と仕切部30A及び30Bとを一体的に
形成するようにしてもよい。
【0083】(実施例1)実施例1では、上述した実施
形態1と同様のヘッドチップ11、すなわち、ヘッドチ
ップ11のチャンバ17の長さを7.2mmとして、仕
切部に60μm×180μmの連通孔31a〜31dを
間隔が1.8mmとなるように4個設けたヘッドチップ
11を用いた。
【0084】このヘッドチップ11のノズル抵抗を60
%とし、チャンバ17からインクを吐出する際の予備駆
動電界と吐出駆動電界との比を1AP対1APとした例
である。なお、上述した実施形態1で説明したように1
APは3.6μ秒であった。
【0085】(比較例1)比較のため、上述した実施形
態1と同様のヘッドチップ11を予備駆動電界と吐出駆
動電界との比が1AP対2APとなるようにした例であ
る。
【0086】(試験例1)実施例1と比較例1とのヘッ
ドチップ11の駆動で、吐出後のチャンバ内圧力の収束
時間を測定した。この結果を図12に示す。なお、図1
2は、実施例1及び比較例1のヘッドチップから予備駆
動電圧印加後のチャンバ内圧力の時間に対する挙動を表
す図であり、(b)は(a)の要部拡大図である。
【0087】図7及び図8で上述したように、吐出駆動
電界がゼロとなり、チャンバ内の容積が元に戻った際に
チャンバ内に負圧を発生させるが、この負圧の発生が実
施例1では、図12のE領域で示され、比較例1では、
図12のF領域で示される。
【0088】このように吐出駆動電界の駆動時間の違い
によって、チャンバの両側壁を元の状態に戻すタイミン
グ、すなわち、負圧を発生させるタイミングが決定され
るが、吐出駆動電界発生後に周期的に生ずる正圧のピー
クを相殺する負圧発生のタイミングが、チャンバ内圧力
の収束が早くなることで周期的に生ずる負圧のピークと
正圧のピークとを相殺する必要がなくなれば次のインク
滴が吐出できるまでチャンバ内圧力が収束する時間が短
縮されることになる。
【0089】図12に示す結果から、チャンバ内圧力が
収束する時間、ここでは次のインク滴の吐出ができるチ
ャンバ内圧力を±10kPa以下と規定した場合に、±
10kPa以下となる時間は、実施例1のヘッドチップ
11では16.0μ秒で所定以下の圧力に収束している
のに対して、比較例1のヘッドチップ11では、24.
1μ秒で所定以下の圧力に収束しているのが分かる。
【0090】このように、1回の吐出にあたりチャンバ
内の吐出圧力の収束時間は、実施例1のヘッドチップ1
1の方が比較例1のヘッドチップ11に比べて約8μ秒
短縮されることが分かる。
【0091】なお、このような吐出駆動電界の駆動時間
の短縮は、従来の仕切部30がないヘッドチップでは、
吐出後のチャンバ内の容積が元に戻った際の負圧の発生
と吐出駆動電界発生後、(2N−1)×AP後に生ずる
負圧のピークとのタイミングが一致して負圧が異常に大
きくなってしまうため、ヘッドチップ11にチャンバ1
7と共通インク室21とを連通する連通孔31をチャン
バ17の長手方向に亘ってポンプ長と同等の間隔で複数
有する仕切部30を設け、チャンバ17内圧力の収束時
間を短縮した場合のみ行うことができる。
【0092】また、実施例1と比較例1とで任意のノズ
ル開口、本試験例では、全510個のノズルで30番、
222番及び480番のインク滴吐出スピードを測定し
た。この結果を表1に示す。
【0093】
【表1】 表1に示す結果から分かるように、実施例1のヘッドチ
ップ11と比較例1のヘッドチップ11との駆動タイミ
ングによる比較から、予備駆動電界と吐出駆動電界との
印加時間比率を1AP対1APとしても、比較例1で示
した従来型の駆動電界、すなわち、予備駆動電界と吐出
駆動電界との印加時間比率が1AP対2APとしてもイ
ンク滴の吐出速度は略同等の速度となっていることが分
かる。
【0094】このように、予備駆動電界と吐出駆動電界
とを略同等の駆動時間で駆動することで、実施例1の場
合、インク滴の吐出速度を従来の駆動タイミングによる
吐出速度から変化させずに駆動に伴う時間を短縮するこ
とができると共に吐出後のチャンバ内圧力の減衰する収
束時間も短縮でき、連続吐出の高速化、すなわち印刷の
高速化を図ることができる。
【0095】なお、実施例1及び比較例1では、予備駆
動電界を1APとし、吐出駆動電界を1AP又は2AP
としたが、これは最短の吐出時間とした場合であるた
め、特にこれに限定されず、実施例1では、予備駆動電
界と吐出駆動電界との駆動時間を略同等とすればよいこ
とは言うまでもない。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、共通イ
ンク室の仕切部にノズル開口からの距離によりポンプ長
を規定し、且つチャンバの長手方向に亘ってポンプ長間
隔で複数個の連通孔を設けることにより、チャンバ内の
圧力が減衰する収束時間を短縮することができると共に
予備駆動電界と吐出駆動電界との駆動時間を略同等とす
ることで吐出に伴う駆動時間をも短縮して連続吐出の高
速化、すなわち印刷の高速化が図れる。また、ノズル開
口の形状によって音圧が減衰するまでの時間は左右され
ないので、ノズル開口の形状による吐出量の制御は一定
の吐出条件下で達成可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るインクジェットヘッ
ドの分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るヘッドチップの分解
斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るヘッドチップの断面
図であり、(a)はチャンバの長手方向断面図、(b)
は(a)のA−A′断面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るインクジェットヘッ
ドの組立工程を示す斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るヘッドユニットの概
略を示す分解斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るインクジェット式記
録装置の概略斜視図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るヘッドチップの側壁
に印加される駆動電圧及び駆動信号を示すパルス波形及
び圧電セラミックプレートの断面図である。
【図8】本発明の一実施形態に係るチャンバからインク
滴を吐出する際の側壁の動きを示す圧電セラミックプレ
ートの断面図である。
【図9】本発明の一実施形態に係るヘッドチップの他の
例を示す分解斜視図である。
【図10】本発明の一実施形態に係るヘッドチップの他
の例を示す断面図であり、(a)はチャンバの並設方向
の断面図、(b)は(a)のA−A′断面図である。
【図11】本発明の一実施形態に係るヘッドチップの他
の例を示す分解斜視図である。
【図12】本発明の実施例1及び比較例1のヘッドチッ
プから予備駆動電界印加後のチャンバ内圧力の時間に対
する挙動を表す図であり、(b)は(a)の要部拡大図
である。
【図13】従来技術に係るヘッドチップの概要を示す分
解斜視図である。
【図14】従来技術に係るヘッドチップの概要を示す断
面図である。
【図15】従来技術に係るヘッドチップの概要を示す断
面図である。
【符号の説明】
10 インクジェットヘッド 11、11A、11B ヘッドチップ 12 ベースプレート 13 ヘッドカバー 16 圧電セラミックプレート 16A 基板 17、17a、17b、17c、17A、17d チャ
ンバ 17e ダミーチャンバ 17p ポンプ部 18、18a、18b、18A 側壁 19、19a、19b、19c、19A 電極 20 インク室プレート 21 共通インク室 21a 第1のインク室 21b 第2のインク室 22 インク供給口 23 ノズルプレート 24 ノズル開口 30、30A、30B 仕切部 31、31a、31b、31c、31d 連通孔 32 インク供給連通孔 40 配線基板 41 駆動回路 50 ヘッドユニット 70 インクジェット式記録装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に画成されて長手方向の端部がノズ
    ル開口に連通するチャンバと、該チャンバの側壁に設け
    られた電極とを有するヘッドチップと、該ヘッドチップ
    の前記電極に駆動電圧を印加することにより前記側壁に
    駆動電界を発生させて前記チャンバ内の容積を変化させ
    てその内部に充填されたインクを前記ノズル開口から吐
    出させる駆動手段とを具備するインクジェット式記録装
    置において、 前記基板上には、前記チャンバに連通する共通インク室
    を画成するインク室プレートが接合されており、前記共
    通インク室は前記チャンバと前記共通インク室とを仕切
    る仕切部を具備すると共に該仕切部には前記ノズル開口
    からの距離によりポンプ長を規定する連通孔が前記チャ
    ンバの長手方向に亘って前記ポンプ長と同等の間隔で複
    数設けられており、前記駆動手段は前記側壁に発生させ
    る前記駆動電界として前記チャンバ内の容積を一時的に
    増加させる予備駆動電界と、該予備駆動電界に連続して
    前記チャンバ内の容積を一時的に減少させることでイン
    クを吐出させる吐出駆動電界との駆動時間が略同等とな
    るように駆動することを特徴とするインクジェット式記
    録装置。
  2. 【請求項2】 前記仕切部が別部材で形成されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載のインクジェット式記録
    装置。
  3. 【請求項3】 前記基板が圧電セラミックプレートで形
    成されており、該圧電セラミックプレートに溝を形成す
    ることにより前記チャンバが画成されていると共に当該
    チャンバの長手方向一端部の前記基板とは反対側の開口
    で前記共通インク室と連通していることを特徴とする請
    求項1又は2に記載のインクジェット式記録装置。
  4. 【請求項4】 前記基板上に圧電セラミックからなる前
    記側壁を所定間隔で配置して、前記側壁に前記チャンバ
    を画成していると共に前記基板上には前記共通インク室
    が画成されており、前記チャンバと前記共通インク室と
    が当該チャンバの長手方向一端で連通していることを特
    徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット式記録
    装置。
  5. 【請求項5】 長手方向の端部がノズル開口に連通する
    チャンバが画成されていると共に該チャンバの側壁に電
    極が設けられた基板と、該基板上に接合されて前記チャ
    ンバに連通する共通インク室を画成するインク室プレー
    トとを具備するヘッドチップの前記電極に電圧を印加す
    ることによって前記チャンバ内の容積を変化させてその
    内部に充填されたインクを前記ノズル開口から吐出させ
    るインクジェット式記録方法において、 前記共通インク室には前記ノズル開口からの距離により
    ポンプ長を規定する連通孔が前記チャンバの長手方向に
    亘って前記ポンプ長と同等の間隔で複数設けられてお
    り、前記駆動電界として前記チャンバ内の容積を一時的
    に増加させる予備駆動電界と、該予備吐出電界に連続し
    て前記チャンバ内の容積を一時的に減少させる吐出電界
    とを略同等の駆動時間で側壁に発生させることを特徴と
    するインクジェット式記録方法。
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