JP2000141640A - ヘッドチップ及びこれを用いたヘッドユニット - Google Patents

ヘッドチップ及びこれを用いたヘッドユニット

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JP2000141640A
JP2000141640A JP32264898A JP32264898A JP2000141640A JP 2000141640 A JP2000141640 A JP 2000141640A JP 32264898 A JP32264898 A JP 32264898A JP 32264898 A JP32264898 A JP 32264898A JP 2000141640 A JP2000141640 A JP 2000141640A
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groove
ink
ink chamber
plate
head
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JP32264898A
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Akira Ishikawa
亮 石川
Hiroshige Ikeno
広重 池野
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Seiko Instruments Inc
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Seiko Instruments Inc
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/10Finger type piezoelectric elements

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 気泡による吐出不良の発生を抑えたヘッドチ
ップ及びこれを用いたヘッドユニットを提供する。 【解決手段】 一方面及び鉛直下方に向かう一端面に開
口する複数の溝12を形成した圧電セラミックプレート
11と、この圧電セラミックプレート11の前記一方面
に接合されて前記溝12の開口を封止すると共に前記溝
12に連通するインク室21が画成されたインク室プレ
ート17と、前記圧電セラミックプレート11の前記一
端面を封止すると共に前記溝のそれぞれに対応してノズ
ル開口27を有するノズルプレート25とを具備し、前
記溝12内の側壁に設けられた電極15に駆動電圧を印
加することにより当該溝12内の容積を変化させてその
内部に充填されたインクを前記ノズル開口27から鉛直
下方に吐出するヘッドチップにおいて、前記溝12及び
前記共通インク室21を、両者の上端の位置が略同一と
なるように設け、溝12内の気泡の残留を抑える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、プリン
タ、ファックスなどに適用されるインクジェット式記録
装置に搭載されるヘッドチップ及びこれを用いたヘッド
ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数のノズルからインクを吐
出する記録ヘッドを用いて被記録媒体に文字や画像を記
録するインクジェット式記録装置が知られている。かか
るインクジェット式記録装置では、被記録媒体に対向す
る記録ヘッドはヘッドホルダに設けられ、ヘッドホルダ
はキャリッジに搭載される。そして、キャリッジを被記
録媒体の搬送方向とは直交する方向に走査すると共に、
通常、インクを水平方向に吐出して印刷を実行する。
【0003】このような記録ヘッドの一例の分解概略を
図7に、また、要部断面を図8に示す。図7及び図8に
示すように、圧電セラミックプレート101には、複数
の溝102が並設され、各溝102は、側壁103で分
離されている。各溝102の長手方向一端部は圧電セラ
ミックプレート101の一端面まで延設されており、他
端部は、他端面までは延びておらず、深さが徐々に浅く
なっている。また、各溝102内の両側壁103の開口
側表面には、長手方向に亘って、駆動電界印加用の電極
105が形成されている。
【0004】圧電セラミックプレート101の溝102
の開口側には、カバープレート107が接着剤109を
介して接合されている。カバープレート107には、各
溝102の浅くなった他端部と連通する凹部となるイン
ク室111と、このインク室111の底部から溝102
とは反対方向に貫通するインク供給口112とを有す
る。
【0005】また、圧電セラミックプレート101とカ
バープレート107との接合体の溝102が開口してい
る端面には、ノズルプレート115が接合されており、
ノズルプレート115の各溝102に対向する位置には
ノズル開口117が形成されている。このように構成さ
れる記録ヘッドでは、インク供給口112から各溝10
2内にインクを充填し、所定の溝102の両側の側壁1
03に電極105を介して所定の駆動電界を作用させる
と、側壁103が変形して所定の溝102内の容積が変
化し、これにより、溝102内のインクがノズル開口1
17から吐出する。
【0006】例えば、図9に示すように、溝102aに
対応するノズル開口117からインクを吐出する場合に
は、その溝102a内の電極105a,105bに正の
駆動電圧を印加すると共にそれぞれに対向する電極10
5c,105dを接地するようにする。これにより、側
壁103a,103bには溝102aに向かう方向の駆
動電界が作用し、これが圧電セラミックプレート101
の分極方向と直交すれば、圧電厚みすべり効果により側
壁103a,103bが溝102a方向に変形し、溝1
02a内の容積が減少して圧力が増加し、ノズル開口1
17からインクが吐出する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した構造では、イ
ンク室111は、そのノズル開口117とは反対側の端
部が、溝102の浅くなった端部よりも所定の長さLだ
けノズル開口117側に、例えば、溝102の端部より
もLが約1mm程度の位置となるように形成されてい
る。そのため、ノズル開口を鉛直下方に向けてインクを
吐出しようとすると、インク室111よりも上方に空間
が画成されることになる。そのため、インク供給口11
2及びインク室111を介して溝102に供給されるイ
ンク120に気泡が混在している場合には、インク室1
11上方の溝102の浅くなった端部にその気泡が集中
して残留気泡Aとして溝102内に残留し、吐出不良を
起こすという問題がある。
【0008】このような問題を解決するために、インク
流路内にエアトラップを設けたり、あるいは、エア抜き
が行われたりするが、何れにしても完全に解消すること
ができていない。本発明は、このような事情に鑑み、気
泡による吐出不良の発生を抑えたヘッドチップ及びこれ
を用いたヘッドユニットを提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の第1の態様は、一方面及び鉛直下方に向かう一端面
に開口する複数の溝を形成した圧電セラミックプレート
と、この圧電セラミックプレートの前記一方面に接合さ
れて前記溝の開口を封止すると共に前記溝に連通するイ
ンク室が画成されたインク室プレートと、前記圧電セラ
ミックプレートの前記一端面を封止すると共に前記溝の
それぞれに対応してノズル開口を有するノズルプレート
とを具備し、前記溝内の側壁に設けられた電極に駆動電
圧を印加することにより当該溝内の容積を変化させてそ
の内部に充填されたインクを前記ノズル開口から鉛直下
方に吐出するヘッドチップにおいて、前記溝及び前記共
通インク室は、両者の上端位置が略同一となるように設
けられていることを特徴とするヘッドチップにある。
【0010】本発明の第2の態様は、第1の態様におい
て、前記溝及び前記インク室の前記ノズル開口の上端の
位置のずれが、±200μm以内であることを特徴とす
るヘッドチップにある。本発明の第3の態様は、一方面
及び鉛直下方に向かう一端面に開口する複数の溝を形成
した圧電セラミックプレートと、この圧電セラミックプ
レートの前記一方面に接合されて前記溝の開口を封止す
ると共に前記溝に連通するインク室が画成されたインク
室プレートと、前記圧電セラミックプレートの前記一端
面を封止すると共に前記溝のそれぞれに対応してノズル
開口を有するノズルプレートとを具備し、前記溝内の側
壁に設けられた電極に駆動電圧を印加することにより当
該溝内の容積を変化させてその内部に充填されたインク
を前記ノズル開口から鉛直下方に吐出するヘッドチップ
において、前記溝の上端の位置が、前記インク室の上端
の位置よりも下方にあることを特徴とするヘッドチップ
にある。
【0011】本発明の第4の態様は、第1〜3の何れか
の態様において、前記インク室プレートは、前記共通イ
ンク室の底面側に連通されて当該共通インク室にインク
を供給するインク供給口を具備し、前記インク供給口は
前記インク室の上端に連通していることを特徴とするヘ
ッドチップにある。本発明の第5の態様は、第1〜4の
何れかの態様のヘッドチップと、このヘッドチップを搭
載すると共に前記ヘッドチップの駆動回路を搭載したヘ
ッドホルダとを具備することを特徴とするヘッドユニッ
トにある。
【0012】本発明の第6の態様は、第5の態様におい
て、前記ヘッドホルダには、インクを収容したインクカ
ートリッジが着脱自在に保持できることを特徴とするヘ
ッドユニットにある。かかる本発明では、インク室及び
溝内の気泡の残留が低減され、インク吐出不良の発生を
抑えることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に基づ
いて本発明を詳細に説明する。図1は、一実施形態に係
るヘッドチップの分解斜視図であり、図2は、その断面
図である。図示するように、圧電セラミックプレート1
1には、複数の溝12が並設され、各溝12は、側壁1
3で分離されている。各溝12の長手方向一端部は圧電
セラミックプレート11の一端面まで延設されており、
他端部は、他端面までは延びておらず、深さが徐々に浅
くなっている。また、各溝12内の両側壁13の開口側
表面には、長手方向に亘って、駆動電界印加用の電極1
5が形成されている。
【0014】ここで、圧電セラミックプレート11に形
成される各溝12は、例えば、円盤状のダイスカッター
により形成され、深さが徐々に浅くなった部分は、ダイ
スカッターの形状を利用して形成される。また、各溝1
2内に形成される電極15は、例えば、公知の斜め方向
からの蒸着により形成される。圧電セラミックプレート
11の溝12の開口側には、インク室プレート17が接
合されている。インク室プレート17は、各溝12の浅
くなった他端部と連通する凹部となるインク室21と、
このインク室21の底部から溝12とは反対方向に貫通
するインク供給口22とを有する。
【0015】このインク供給口22の形成位置は、特に
限定されないが、本実施形態では、インク室21のノズ
ル開口27とは反対側の端面21a近傍、すなわち、上
端近傍に連通するようにした。したがって、インク室2
1にはインク供給口22よりも上方に空間が存在しな
い。これにより、インク供給口22から供給されたイン
ク内に気泡が混在している場合に、インク室21内での
気泡の残留が抑えられる。
【0016】ここで、本実施形態では、各溝12は、黒
色(B)、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン
(C)の各色のインクに対応したグループに分かれてお
り、インク室21及びインク供給口22は、それぞれ4
つずつ設けられている。なお、インク室プレート17
は、セラミックプレート、金属プレートなどで形成する
ことができるが、圧電セラミックプレート11との接合
後の変形等を考えると、熱膨張率の近似したセラミック
プレートを用いるのが好ましい。
【0017】本実施形態では、このようなインク室プレ
ート17のインク室21と圧電セラミックプレート11
の溝12とは、それぞれ、溝12の浅くなった端部12
a及びインク室21の端面21aの位置が、略同一とな
る位置に設けられている。すなわち、インク室プレート
17と圧電セラミックプレート11とを接合しても、イ
ンク室21の上方にインク流路の一部となる空間が全く
画成されていないことが好ましい。
【0018】したがって、このインク室21の端面21
aと溝12の端部12aとの位置は、できるだけずれが
少ない方が好ましいが、±200μm以内であればよ
く、より好ましくは±100μm以内である。この程度
のずれは、インク室プレート17と圧電セラミックプレ
ート11とを接着剤によって接着する際、その接着剤が
流れ込むことによって無視できる程度となる。
【0019】また、インク室21の端面21aと溝12
の端部12aとの位置がずれてしまう場合でも、溝12
の端部12aがインク室21の端面21aの位置よりも
ノズル開口27側、すなわち、下側に位置していること
が好ましい。なお、このようなインク室プレート17と
圧電セラミックプレート11との接合体の溝12が開口
している端面には、ノズルプレート25が接合されてい
る。ノズルプレート25の各溝12に対向する位置には
ノズル開口27が形成されている。
【0020】また、本実施形態では、ノズルプレート2
5は、圧電セラミックプレート11とインク室プレート
17との接合体の溝12が開口している端面の大きさよ
り大きくなっている。また、ノズルプレート25は、ポ
リイミドフィルムなどに、例えば、エキシマレーザ装置
を用いてノズル開口27を形成したものである。さら
に、本実施形態では、圧電セラミックプレート11とイ
ンク室プレート17との接合体の溝12が開口している
端部の周囲には、ノズル支持プレート28が配置されて
いる。このノズル支持プレート28は、ノズルプレート
の接合体端面の外側と接合されて、ノズルプレート28
を安定して保持するためのものである。勿論、このノズ
ル支持プレート28は設けなくてもよい。
【0021】このようなヘッドチップでは、溝12のイ
ンク室21よりも上方には、空間が存在しないため、イ
ンクに気泡が混入していた場合でも、溝12内に気泡が
残留することがない。また、その気泡はインク室21内
に残留することになるが、インク室21の容積は溝12
の容積よりもはるかに大きいため、インク吐出への影響
は極めて少ない。また、上述のように、インク供給口2
2がインク室21の上端近傍に連通されているため、イ
ンク室21内にも気泡が残留しにくくなっている。した
がって、インク流路内の気泡によるインク吐出不良の発
生が著しく低下し、常に良好なインク吐出を行うことが
できる。
【0022】なお、上述の実施形態では、溝12及びイ
ンク室21の上端を略同一の位置となるようにしたが、
これに限定されず、例えば、意図的に溝12の上端をイ
ンク室21の上端よりも下方に位置するようにしてもよ
い。これにより、インク室21に気泡ができた場合で
も、その気泡はインク室21の溝12の上端よりも上方
に残留しやすい。したがって、その気泡が溝12に流れ
込みにくく、インク吐出への影響が少なくなる。
【0023】このようなヘッドチップの駆動原理等は従
来技術で述べたとおりであるので、ここでの説明は省略
する。さらに、このようなヘッドチップ30を駆動する
ための配線等の設け方も特に限定されないが、以下に、
その一例を示す。図3及び図4には、上述したヘッドチ
ップ30をヘッドチップユニット40とする製造工程の
一例を示す。
【0024】図3に示すように、圧電セラミックプレー
ト11のノズル開口27側とは反対側の端部には電極1
5に接続される図示しない配線パターンが形成されてお
り、この配線パターンには異方性導電膜31を介してフ
レキシブルケーブル32が接合される。また、圧電セラ
ミックプレート11とインク室プレート17との接合体
のノズル支持プレート28の後端側には、圧電セラミッ
クプレート11側のアルミニウム製のベースプレート3
3と、インク室プレート17側のヘッドカバー34とが
組み付けられる。ベースプレート33とヘッドカバー3
4とは、ベースプレート33の係止孔33aにヘッドカ
バー34の係止シャフト34aを係合することにより固
定され、両者で圧電セラミックプレート11とインク室
プレート17との接合体を挟持する。ヘッドカバー34
には、インク室プレート17のインク供給口22のそれ
ぞれに連通するインク導入路35が設けられている。
【0025】次に、図4(a)に示すように、圧電セラ
ミックプレート11の後端側に突出したベースプレート
33上には配線基板36が固着される。ここで、配線基
板36上にはヘッドチップを駆動するための集積回路な
どの駆動回路37が搭載され、駆動回路37とフレキシ
ブルケーブル32とが異方性導電膜38を介して接続さ
れる。これにより、図4(b)のヘッドチップユニット
40が完成する。
【0026】さらに、このようなヘッドチップユニット
40は、例えば、インクカートリッジを着脱自在に保持
するタンクホルダに組み付けて用いられる。このような
タンクホルダの一例を図5に示す。図5に示すタンクホ
ルダ41は、一方面が開口した略箱形形状をなし、図示
しないインクカートリッジが着脱自在に保持可能なもの
である。また、底壁上面には、インクカートリッジの底
部に形成された開口部であるインク供給口と連結する連
結部42が設けられている。連結部42は、例えば、黒
色(B)、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン
(C)の各色のインク毎に設けられている。連通部42
内には図示しないインク流路が形成され、その開口とな
る連結部42の先端には、フィルタ43が設けられてい
る。また、連結部42内に形成されたインク流路は底壁
の裏面側まで連通して形成され、各インク流路は、タン
クホルダ41の裏面側に設けられた流路基板45内の図
示しないインク流路を介して流路基板45の側壁に開口
するヘッド連結口46に連通する。このヘッド連結口4
6はタンクホルダ41の側面側に開口し、当該側壁の底
部には、上述したヘッドチップユニット40を保持する
ヘッドチップユニット保持部47が設けられている。ヘ
ッドチップユニット保持部47は、配線基板36上に設
けられた駆動回路37を包囲する略コ字状に立設された
包囲壁48と、包囲壁48内にあってヘッドチップユニ
ット40のベースプレート33及び配線基板36に設け
られた係止孔40aと係合する係合シャフト49が立設
されている。
【0027】従って、このヘッドチップユニット保持部
47にヘッドチップ40を搭載してヘッドユニット50
が完成する。このとき、ヘッドカバー34に形成された
インク導入路35が流路基板45のヘッド連結口46に
連結される。これにより、タンクホルダ41の連結部4
2を介してインクカートリッジから導入されたインク
は、流路基板45内のインク流路を通ってヘッドチップ
ユニット40のインク導入路35に導入され、インク室
22及び溝12内に充填される。
【0028】ここで、このような本実施形態のヘッドユ
ニットと従来のヘッドユニットとを用いて、それぞれの
インク吐出不良の発生率を測定したところ、以下のよう
な結果が得られた。なお、測定方法としては、各ノズル
開口27からインク滴を1億ドット連続して吐出し、そ
のときのドット抜けを計測した。従来のヘッドチップユ
ニットでは、インク吐出不良の発生率が、10%程度で
あったのに対して、本実施形態のヘッドチップユニット
では、2〜3%程度であり、インク吐出不良の発生率が
著しく低下しているのが分かる。
【0029】なお、このようなヘッドユニット50は、
例えば、インクジェット式記録装置のキャリッジに搭載
されて使用される。この使用態様の一例の概略を図6に
示す。図6に示すように、キャリッジ61は、一対のガ
イドレール62a及び62b上に軸方向に移動自在に搭
載されており、カイドレール62の一端側に設けられて
キャリッジ駆動モータ63に連結されたプーリ64a
と、他端側に設けられたプーリ64bとに掛け渡された
タイミングベルト65を介して搬送される。キャリッジ
61の搬送方向と直交する方向の両側には、ガイドレー
ル62a及び62bに沿ってそれぞれ一対の搬送ローラ
66及び67が設けられている。これらの搬送ローラ6
6及び67は、キャリッジ61の下方に当該キャリッジ
61の搬送方向とは直交する方向に被記録媒体Sを搬送
するものである。
【0030】キャリッジ61上には、上述したヘッドユ
ニット50が搭載され、このヘッドユニット50には上
述したインクカートリッジを着脱自在に取付可能であ
る。このようなインクジェット式記録装置によると、被
記録媒体Sを送りつつキャリッジ61をその送り方向と
は直交方向に走査することにより、ヘッドチップによっ
て被記録媒体S上に文字及び画像を記録することができ
る。
【0031】以上、一実施形態について説明したが、本
発明はこのような構成に限定されるものではない。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、溝及び
インク室の上端の位置が略同一、又は溝の上端がインク
室の上端よりも下方となるようにした。これにより、イ
ンク内に混在する気泡が、溝内に残留することがなく、
この気泡による吐出不良の発生を抑えることができる。
また、インク供給口をインク室の上端近傍に設けること
により、インク室内に気泡が残留するのも抑えられ、さ
らに吐出不良の発生を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るヘッドチップの分解
斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るヘッドチップの断面
図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るヘッドチップを用い
たユニットの組立を示す斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るヘッドチップを用い
たユニットの組立を示す斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るヘッドチップを用い
たユニットの組立を示す斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るヘッドチップを用い
たユニットの使用態様を示す斜視図である。
【図7】従来技術に係る記録ヘッドの概要を示す分解斜
視図である。
【図8】従来技術に係る記録ヘッドの概要を示す断面図
である。
【図9】従来技術に係る記録ヘッドの概要を示す断面図
である。
【符号の説明】
11 圧電セラミックプレート 12 溝 13 側壁 15 電極 17 インク室プレート 21 インク室 22 インク供給口 25 ノズルプレート 27 ノズル開口 28 ノズル支持プレート 30 ヘッドチップユニット 33 ベースプレート 34 ヘッドカバー 35 インク導入路 36 配線基板 41 タンクホルダ 42 連結部 45 流路基板 50 ヘッドユニット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方面及び鉛直下方に向かう一端面に開
    口する複数の溝を形成した圧電セラミックプレートと、
    この圧電セラミックプレートの前記一方面に接合されて
    前記溝の開口を封止すると共に前記溝に連通するインク
    室が画成されたインク室プレートと、前記圧電セラミッ
    クプレートの前記一端面を封止すると共に前記溝のそれ
    ぞれに対応してノズル開口を有するノズルプレートとを
    具備し、前記溝内の側壁に設けられた電極に駆動電圧を
    印加することにより当該溝内の容積を変化させてその内
    部に充填されたインクを前記ノズル開口から鉛直下方に
    吐出するヘッドチップにおいて、 前記溝及び前記共通インク室は、両者の上端位置が略同
    一となるように設けられていることを特徴とするヘッド
    チップ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記溝及び前記イン
    ク室の前記ノズル開口の上端の位置のずれが、±200
    μm以内であることを特徴とするヘッドチップ。
  3. 【請求項3】 一方面及び鉛直下方に向かう一端面に開
    口する複数の溝を形成した圧電セラミックプレートと、
    この圧電セラミックプレートの前記一方面に接合されて
    前記溝の開口を封止すると共に前記溝に連通するインク
    室が画成されたインク室プレートと、前記圧電セラミッ
    クプレートの前記一端面を封止すると共に前記溝のそれ
    ぞれに対応してノズル開口を有するノズルプレートとを
    具備し、前記溝内の側壁に設けられた電極に駆動電圧を
    印加することにより当該溝内の容積を変化させてその内
    部に充填されたインクを前記ノズル開口から鉛直下方に
    吐出するヘッドチップにおいて、 前記溝の上端の位置が、前記インク室の上端の位置より
    も下方にあることを特徴とするヘッドチップ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかにおいて、前記イ
    ンク室プレートは、前記共通インク室の底面側に連通さ
    れて当該共通インク室にインクを供給するインク供給口
    を具備し、前記インク供給口は前記インク室の上端に連
    通していることを特徴とするヘッドチップ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかのヘッドチップ
    と、このヘッドチップを搭載すると共に前記ヘッドチッ
    プの駆動回路を搭載したヘッドホルダとを具備すること
    を特徴とするヘッドユニット。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記ヘッドホルダに
    は、インクを収容したインクカートリッジが着脱自在に
    保持できることを特徴とするヘッドユニット。
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WO2003072361A1 (fr) * 2002-02-27 2003-09-04 Sharp Kabushiki Kaisha Tête à jet d'encre

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WO2003072361A1 (fr) * 2002-02-27 2003-09-04 Sharp Kabushiki Kaisha Tête à jet d'encre
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