JP2003170549A - フッ化ビニリデン系樹脂積層フィルム - Google Patents

フッ化ビニリデン系樹脂積層フィルム

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐候性、耐汚染性、耐溶剤性等が優れるとと
もに、優れた接着性、加工特性を有することにより、複
雑な形状の各種基材への容易に貼付することができ、イ
ンモールド成形用等による三次元形状物への用途にも使
用できる、薄膜で安価な耐候性フッ化ビニリデン系樹脂
フィルム及びそれを貼付した積層体を提供する 【解決手段】 フッ化ビニリデン系樹脂とメタクリル酸
エステル系樹脂の特定組成及び又は構成からなる耐候性
フィルム層と、グリコール変性ポリエステル系樹脂から
なる支持フィルム層が溶融密着してなることを特徴とす
るフッ化ビニリデン系樹脂積層フィルムである。又、こ
れらの積層フィルムは、その加熱伸縮率が2%以下であ
ることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐候性、耐汚染
性、及び化学薬品等に対する堅牢度に優れ、建築物の内
外装用部材や自動車内外装部品等に使用されるプラスチ
ック板や金属板や、その他の各種基材に貼付する表面保
護用のフッ化ビニリデン系樹脂積層フィルム、及び該積
層フィルムを前記の基材に積層してなる積層体に関す
る。尚、本発明で配合組成を表す単位「部」は、特に断
らない限り樹脂合計100に対する質量基準の値であ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より建築物の内外装用部材や自動車
内外装部品等に使用されるプラスチック板や金属板や、
その他の各種基材は、耐久性の向上や装飾を目的とし
て、塩化ビニル系、アクリル系、およびフッ素系フィル
ム等を表面保護フィルムとして、その表面に貼付するこ
とが広く行われている。特に、耐候性、耐汚染性、耐薬
品性等が強く要求されるものの表面保護用のフィルムと
しては、例えば特開昭54−110271号公報等にフ
ッ素樹脂系フィルムが用いられている。又、これらのフ
ィルムは、前記の耐候性等の性能は優れているが、基材
であるプラスチック板や金属板への接着性が乏しく、そ
の点を改善する目的で、例えば特開平1−262133
号公報等にポリフッ化ビニリデン系樹脂とメタクリル酸
エステル系樹脂の溶融混合樹脂組成物からなる積層フィ
ルムが提案されており、広く用いられている。
【0003】しかしながら、近年これらの表面保護フィ
ルムの用途はますます多様化してきており、その方向と
して複雑な3次元形状の基材の表面形状に追従して美麗
に貼付できる事や、フィルムを熱成形して3次元形状と
して、インモールド成形に用いるような使い方ができる
ことが要求されてきている。このような用途に対して、
前記の溶融混合樹脂組成物からなる積層フィルムは、耐
候性等の特性に関しては優れているが、基材の複雑な形
状への対応性が十分でなく、一方で前記の3次元形状へ
の熱成形性に問題があった。
【0004】上記の問題点のうち、複雑形状基材への追
従性を向上させること、及びコストの低減の目的から、
該積層フィルムの厚さをできる限り薄くし、フィルムの
追従性、柔軟性を上げることが考えられるが、従来のフ
ィルムの押出成形では、これらフィルムの厚さを20μ
m未満とすると、得られたフィルムに巻き皺が入ったり
カールしたりする問題があった。これはフィルムの厚さ
が薄いため、フィルムの引き取りの際に加わる力によっ
てフィルムが引伸ばされることによっていて、更に得ら
れたフィルムは、加熱伸縮率が大きくなる傾向が有り、
例えば前記のインモールド成形のような熱の加わる使用
は困難な場合があった。
【0005】このようなフッ素系樹脂の極薄のフィルム
を得る方法としては、特開平11−268204号公報
で、フッ素系樹脂フィルムを比較的厚さの大きな支持基
材フィルムと押出ラミネート法又は共押出法にて積層さ
せる方法が提案されている。この方法では、フィルムの
引き取りの際に加わる力を、支持基材フィルムが受ける
ので、問題は多少改善されるが、この公報に記載された
押出ラミネート法では、繰り出される支持基材フィルム
には特殊な接着剤の塗布が必須であり手数がかかるばか
りか、溶融押出されたフッ化ビニリデン系樹脂とメタク
リル酸エステル系樹脂からなるフィルムを、支持基材フ
ィルムの表面に積層するので、得られた積層フィルム
は、該溶融樹脂層と支持基材フィルムの後収縮が異なる
為にカールを起こす問題があった。また支持基材フィル
ムとして通常のポリエステル樹脂フィルムを用いた場
合、支持基材フィルムが硬質であり剛直であるため、3
次元形状の基材に貼付する場合、表面形状への追従性が
乏しく、密着性の悪い部分を生じるという問題があっ
た。
【0006】一方共押出法では、支持基材フィルム用の
ポリエステル樹脂の溶融押出温度が、フッ化ビニリデン
樹脂のものよりかなり高く、両層の溶融流動性が著しく
異なるため、肉厚の均一な積層フィルムを得ることはで
きなかった。又支持基材フィルムとして、ポリエチレン
樹脂からなるフィルムを用いて得られた積層フィルム
は、フィルムが柔らかいために、巻き皺やカールの発生
を十分改善することはできなかった。さらにこの発明で
得られたフッ素樹脂系フィルムは、前記各種基材との接
着性が十分でなく、表面保護フィルムとして貼付する際
に、フッ素樹脂が接着可能な特殊な接着剤を使用する必
要があり、コスト面でも問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの問
題点を解決し、フッ素系樹脂フィルムの特徴である耐候
性、耐汚染性を保持し、かつこれまでの薄膜フッ素系樹
脂フィルムにはなかった優れた接着性、加工特性を有す
ることにより、複雑な形状の各種基材への容易に貼付す
ることができ、インモールド成形用等による三次元形状
物への用途にも使用できる、薄膜で安価な耐候性フッ化
ビニリデン系樹脂フィルム及びそれを貼付した積層体を
提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、これらの
課題を解決する為に、支持フィルム層に用いる樹脂につ
いて鋭意検討し本発明に至った。即ち本発明は、フッ化
ビニリデン系樹脂95部〜50部、メタクリル酸エステ
ル系樹脂5部〜50部からなる耐候性フィルム層と、グ
リコール変性ポリエステル系樹脂からなる支持フィルム
層が溶融密着してなることを特徴とするフッ化ビニリデ
ン系樹脂積層フィルムである。又、フッ化ビニリデン系
樹脂100部〜50部、メタクリル酸エステル系樹脂0
部〜50部からなる表面層とフッ化ビニリデン系樹脂0
部〜50部、メタクリル酸エステル系樹脂50部〜10
0部からなる裏面層を有す2層の耐候性フィルム層とグ
リコール変性ポリエステル系樹脂からなる支持フィルム
層が、耐候性フィルム層の表面層側と支持フィルム層が
溶融密着してなることを特徴とするフッ化ビニリデン系
樹脂積層フィルムであり、その製造方法である。又、こ
れらの積層フィルムは、その加熱伸縮率が2%以下であ
ることが好ましい。
【0009】更に、本発明はこれらのフッ化ビニリデン
系樹脂積層フィルムの裏面側に、印刷加工した支持フィ
ルムを積層した耐候性装飾フィルムを含む。又、これら
の耐候性フィルム層と支持フィルム層の積層体は、その
裏面側に接着層を設けて、他の熱可塑性樹脂基材に積層
した積層体とすることができる。なお、本発明でいう各
層の「表面側」とは、積層フィルムを表面保護フィルム
としてプラスチック等の基材に貼付したときに、その表
面となる側であり、「裏面側」とは基材側を指す。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のフッ化ビニリデン系樹脂積層フィルムは、図1
に示すように、フッ化ビニリデン系樹脂を主成分とする
耐候性フィルム層(1)及びグリコール変性ポリエステ
ル系樹脂からなる支持フィルム層(2)で構成される。
(1)と(2)は、熱融着により密着している。耐候性
フィルム層(1)は、後述する理由で、図2に示すよう
にフッ化ビニリデン系樹脂成分の多い表面層(11)と
メタクリル酸エステル系樹脂成分の多い裏面層(12)
とするか、又は(11)と(12)の間に複数の組成の
異なる層を設けることもある。
【0011】一方で、必要に応じて、図3に示すよう
に、耐候性フィルム層(1)の裏面側に、装飾の為の印
刷層(3)を設けることができる。又、図4に示すよう
に、耐候性フィルム層(1)の裏面側に接着層(4)を
設けることもある。更にこの構成の積層フィルムは、接
着性の表面保護フィルムとして、図5に示すように、接
着層(4)を介して他の熱可塑性樹脂基材(5)に積層
して用いられる。
【0012】本発明で用いられるフッ化ビニリデン系樹
脂とは、フッ化ビニリデンの単独重合体若しくはフッ化
ビニリデンと共重合可能な単量体との共重合体をいう。
共重合体としては例えばフッ化ビニリデン−テトラフル
オロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン系共重合体、
フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン系共重合
体などがある。
【0013】本発明でフッ化ビニリデン系樹脂との配合
に用いられるメタクリル酸エステル系樹脂とは、メタク
リル酸メチルの単独重合体若しくはメタクリル酸メチル
と共重合可能な単量体との共重合体をいう。共重合可能
な単量体としては、炭素数2〜4のメタクリル酸エステ
ル、アクリル酸メチル、アクリル酸ブチルをはじめとす
る炭素数1〜8のアクリル酸エステル、スチレン、α−
メチルスチレン、アクリロニトリル、アクリル酸及び、
その他のエチレン性不飽和モノマー等がある。好ましく
は、メタクリル酸メチルと炭素数1〜8のアクリル酸エ
ステルの共重合体であり、さらに好ましくはアクリル酸
ブチルやアクリル酸メチルをコモノマーとするメタクリ
ル酸メチル共重合体である。
【0014】本発明の耐候性フィルム層(1)の樹脂成
分の配合比は、耐候性フィルム層(1)を単層とする場
合は、フッ化ビニリデン系樹脂95〜50部、メタクリ
ル酸エステル系樹脂5〜50部からなる。好ましくはフ
ッ化ビニリデン系樹脂90〜60部、メタクリル酸エス
テル系樹脂10〜40部である。フッ化ビニリデン系樹
脂が95%を超えると各種基材との接着性が損なわれ、
50%以下の場合は優れた耐候性、耐汚染性、耐薬品性
等の表面性が損なわれる。またフッ化ビニリデン系樹脂
は高価であるため、耐候性フィルム層がフッ化ビニリデ
ン系樹脂とメタクリル酸エステル系樹脂との混合物であ
ることはコスト面で非常に有利である。
【0015】又、本発明の耐候性フィルム層(1)は、
単層でも複層でも良いが、熱接着性能、下地保護性能を
重視するならば図2に示した表面層(11)と裏面層
(12)からなる2層のものが好適に使用される。逆に
コストを重視するならば単層が好適に使用される。また
適宜、表面層(11)と裏面層(12)の間に複数の層
を挿入することができる。
【0016】前記のように、耐候性フィルム層(1)を
2層以上の構成とする場合、その表面層(11)の樹脂
組成は、フッ化ビニリデン系樹脂100〜50部、メタ
クリル酸エステル系樹脂0〜50部であり、好ましく
は、フッ化ビニリデン系樹脂60〜95部、メタクリル
酸エステル系樹脂40〜5部、さらに好ましくはフッ化
ビニリデン系樹脂65〜90部、メタクリル酸エステル
系樹脂35〜10部である。フッ化ビニリデン系樹脂が
50部未満であると、フッ化ビニリデン系樹脂の持つ優
れた耐候性、表面性が発現しにくくなる。
【0017】裏面層(12)は、フッ化ビニリデン系樹
脂0〜50部、メタクリル酸エステル系樹脂100〜5
0部であり、好ましくはフッ化ビニリデン系樹脂10〜
45部、アクリル酸ブチル等を含むメタクリル酸エステ
ル系樹脂90〜45部、さらに好ましくはフッ化ビニリ
デン系樹脂20〜40部、アクリル酸ブチル等を含むメ
タクリル酸エステル系樹脂80〜60部である。メタク
リル酸エステル系樹脂が50部未満では、支持フィルム
層(2)との十分な接着性が得られない。
【0018】耐候性フィルム層(1)が2層の場合は、
単層の場合と比べて表面層(11)と裏面層(12)の
樹脂組成を個別に設定することができるので、表面層
(11)はフッ化ビニリデン系樹脂単独でも良く、裏面
層(12)はメタクリル酸エステル系樹脂単独でも、各
層間の接着が可能である。又、3層以上の多層構造の場
合の中間層の樹脂組成は、層間接着性の面から、フッ化
ビニリデン系樹脂とメタクリル酸エステル系樹脂の比率
が、表面層(11)と裏面層(12)の間のものである
ことが好ましい。
【0019】これらの耐候性フィルム層(1)には、必
要に応じて、顔料、紫外線吸収剤、安定化剤、酸化防止
剤、艶消し剤、充填材および加工助剤等の各種添加剤を
添加することができる。
【0020】又、耐候性フィルム層(1)に使用する顔
料は、特に限定されるものではなく、無機系顔料、有機
顔料、真珠顔料等使用できる。特に耐候性の点から無機
系顔料や複合酸化物系の無機顔料が好適に使用される。
耐候性フィルム層(1)における顔料の添加量は、樹脂
100部に対し1〜50部、好ましくは5〜30部であ
る。50部を超えて添加した場合、フッ素系樹脂への分
散性が著しく低下し外観不良を引き起こすため好ましく
ない。
【0021】次に紫外線吸収剤としては、耐候性フィル
ム層(1)に使用する樹脂と相溶性のあるものであれば
良い。紫外線吸収剤の例としては、ベンゾトリアゾール
系、オキザリックアシッド系、ベンゾフェノン系、ヒン
ダードアミン系及びその他多くの種類のものが使用でき
る。好ましくは、製造工程およびフィルムとして使用す
る際の揮散を最小限にするため、分子量が300以上の
高分子量タイプの紫外線吸収剤が好適に使用される。
【0022】耐候性フィルム層(1)における紫外線吸
収剤の添加量は、樹脂100部に対し0.1〜15部、
好ましくは0.5〜10部である。0.1部未満では紫
外線吸収能力が乏しく、紫外線による劣化を抑制が十分
でないことが有り、15部を超えて添加しても効果は変
わらないばかりか、分散不良の原因となる他、コストも
高くなる。なお、耐候性フィルム層(1)に顔料を添加
しない場合は紫外線吸収剤の添加、もしくは後述する接
着層(4)への紫外線吸収剤等の添加が望ましい。これ
はフッ化ビニリデン系樹脂フィルム自身の耐候性は良好
であるが、顔料を添加せず使用する場合においては、紫
外線が下地基材や接着剤層まで到達し、フッ化ビニリデ
ン系樹脂フィルムは劣化しないまでも、その下の層が先
に劣化していまい、フッ化ビニリデン系樹脂フィルムが
剥離する問題が生ずる可能性があるためである。
【0023】本発明は、前記の耐候性フィルム層(1)
と、結晶性の抑制されたグリコール変性ポリエステル系
樹脂を主成分とする支持フィルム層(2)を、後述する
手段によって溶融密着させたものである。即ち、前記の
単層もしくは複層の耐候性フィルム層(1)は、フッ化
ビニリデン系樹脂とアクリル酸エステル系樹脂の混合物
からなるが、例えば20μm以下のような薄肉の耐候性
フィルムを得ようとすると、製膜時に溶融状態でダイよ
り押し出されたフィルムを冷却固化して巻き取る際に、
引き取り機から巻き取り機の間で大きな収縮が起こり、
フィルム巻き取り時に皺が入ったり、又一方で巻き取っ
たフィルムが経時的に収縮を起こし(後収縮)、フィル
ムの外観が損なわれてしまう問題がある。
【0024】本発明者等は、この問題を改善すべく鋭意
検討した結果、前記のように、耐候性フィルム層(1)
と、グリコール変性ポリエステル系樹脂を主成分とする
支持フィルム層(2)を、溶融密着して積層することに
より、製膜時の巻き取りで皺や巻き取り後の後収縮が抑
制できることを見出し本発明に至った。
【0025】本発明でいうグリコール変性ポリエステル
系樹脂とは、グリコール成分の一部を変性することによ
り非晶質化されたポリエチレンテレフタレート系の樹脂
である。好ましくは、グリコール成分が主としてエチレ
ングリコール、1、4−シクロヘキサンジメタノールで
あり、酸性分が主としてテレフタル酸若しくはテレフタ
ル酸ジメチルからなる縮重合樹脂である。またグリコー
ル成分100モル%中の1、4−シクロヘキサンジメタ
ノールの含有量が好ましくは10〜50モル%、更に好
ましくは20〜40モル%である。
【0026】これらの樹脂が有効である理由は、(a)
溶融時の樹脂の流動特性が、耐候性フィルム層と近いた
め、設定温度をポリフッ化ビニリデン系樹脂の分解温度
以下で押出成形が可能であることや、(b)耐候性フィ
ルム層の樹脂組成物と、適度の接着性をもつこと、
(c)溶融密着された樹脂が冷却固化された際に、通常
発生する収縮や残留応力のバランスが良いことによると
思われる。
【0027】本発明のフッ化ビニリデン系樹脂積層フィ
ルムの加熱伸縮率は2%以下であることが必要であり、
好ましくは1.5%以下である。2%を越えると加熱成
形性が損なわれる場合がある。本発明における「加熱伸
縮率」とは、JIS K6745で規定された方法での
100℃30分加熱後の伸縮率である。基材への積層の
場合、通常接着力の向上を目的にフィルム側に熱がかけ
られるが、伸縮率が大きいと予熱ロールや予熱ヒーター
ゾーンでシワが入ったり寸法が変化する問題が生じる。
伸縮防止のため加熱温度を低下すると、接着強度が弱く
なり成形後に剥離を生じるといったの問題があり、各種
基材への貼付が困難となってしまう。本発明は、フッ化
ビニリデン系樹脂とメタクリル酸エステル系樹脂を、上
記の組成で配合し、結晶性を抑制したグリコール変性ポ
リエステル系樹脂と溶融共押出して製膜することによ
り、薄膜の耐候性フィルム層を有していて、特異的に加
熱伸縮率が低く熱加工特性に優れたフッ化ビニリデン系
樹脂積層フィルムが得られることを見い出したことに基
づいている。
【0028】耐候性フィルム層(1)膜厚は、20μm
以下であることが好ましく、更に好ましくは0.5〜1
5μmである。更に好ましくは1〜10μmが好適に使
用される。20μmを越えると、膜厚が厚いために原料
費が高くなってしまいコスト的に不利になってしまう。
一方0.5μm未満ではフィルム自体の強度が低下する
とともに、十分な耐候性能が得られないことがある。
【0029】また本発明のフッ化ビニリデン系樹脂積層
フィルムにおける耐候性フィルム層(1)と支持フィル
ム層(2)の層間膜厚比率および全体膜厚は、特に限定
されるものではないが、製膜性、ハンドリング性の観点
から以下の範囲が好適に用いられる。層間膜厚比(耐候
性フィルム層(1)/支持フィルム層(2))は、1/
1〜10が好ましく、さらに好ましくは1/2〜10で
ある。また全体膜厚は15μm〜100μmが好まし
く、更に好ましくは15μm〜50μmの範囲が好適で
ある。全体膜厚が15μm未満になると、支持フィルム
存在下でも巻取時にシワが入り易くなるとともに、ハン
ドリング性も低下する。一方全体膜厚が100μmを超
えると、原料費の増大、製膜速度の低下等コスト的に不
利になると共に、柔軟基材、曲面加工等への使用が困難
となる。
【0030】本発明のフッ化ビニリデン系樹脂積層フィ
ルムは、前記のように適度な柔軟性を有するので、三次
元形状を有するプラスチック板、金属板や、その他各種
基材に、表面保護フィルムとしてその形状に追従して貼
付して用いることができる。その際に支持フィルム層
(2)を使用直前まで耐候性フィルム層(1)に積層さ
せたままにすることにより、後加工時や屋内外での施工
時のハンドリング性向上や、表面への汚れ付着防止に寄
与している。この支持フィルム層(2)は、後加工の都
合により途中段階で引き剥がしても良い。支持フィルム
層(2)と耐候性フィルム層(1)の密着力は、引き剥
がす段階で密着力が強すぎ剥がれないといった問題が生
じたり、密着力が弱すぎるために巻き取る際に剥がれて
きたり後加工途中で自然に剥がれてきたりしない限り特
に限定されるものではないが、溶融密着であるため通常
20〜200gf/25mm程度の剥離強度を有してい
る。
【0031】又、本発明のフッ化ビニリデン系樹脂積層
フィルムは、剥離可能で柔軟な支持フィルム層(2)を
有するので、いわゆるインモールド成形によって、他の
熱可塑性樹脂の表面に極薄のフッ化ビニリデン系樹脂層
を形成するのにも適している。即ち、インモールド成形
の際には、支持フィルム層(2)が極薄の耐候性フィル
ム層(1)を保護する役割を果たす。
【0032】本発明のフッ化ビニリデン系樹脂積層フィ
ルムは、その裏面側に接着層(4)を積層することがで
きる。接着層(4)としては、通常アクリル樹脂系、エ
ポキシ樹脂系、ウレタン樹脂系等の一般的な接着剤が用
いられるが、これらに限定されるものではなく、天然ゴ
ム、ポリイソブチレン、ブチルゴム、SBR等のゴム系
粘着剤やアクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤等、広
く公知のものから選ぶことができる。接着層(4)を積
層する際にはハンドリングを考慮し通常支持フィルムを
付けたままで加工されるケースが多い。又、接着層
(4)の裏面には離型紙をつけて、使用時に離型紙を剥
がして基材に貼り合わせる事ができる。なお、耐候性フ
ィルム層(1)に顔料を添加しない場合は下地保護性を
高めるために接着層(4)への紫外線吸収剤等の添加が
望ましい。
【0033】一方で本発明のフッ化ビニリデン系樹脂積
層フィルムは裏面側に、印刷加工層(3)、接着層
(4)を順次積層し、装飾性を付与した表面保護フィル
ムとする事ができる。印刷方法としては、プラスチック
フィルムに印刷する一般的な方法が使用できる。印刷さ
れた裏面側に接着層(4)を設け装飾用保護フィルムと
し、更に離型紙を付けることもできる。
【0034】本発明のフッ化ビニリデン系樹脂積層フィ
ルムは、各種の他の熱可塑性樹脂基材(5)上に積層し
て、積層体として使用することができる。基材(5)と
しては、例えば塩化ビニル系樹脂よりなるマークングフ
ィルムや、テント地、ゴムシート等の柔軟性を有する基
材が好適に用いられる。積層方法としては、耐候性フィ
ルム層(1)の裏面に接着層(4)を積層し各種基材と
貼り合わせる方法や、あるいは基材(5)の種類によっ
ては、接着層を用いずに、耐候性フィルム層(1)と基
材フィルム(5)と熱を加えて融着させる熱ラミネート
が用いられる。
【0035】次に、本発明の製造方法について述べる。
本発明のフッ化ビニリデン系樹脂フィルムと支持層であ
るポリエステル系樹脂フィルムの製膜は、両樹脂が溶融
状態で密着することが必須であるため、溶融共押出成形
法にて行う。複数の押出成形機を利用して樹脂を溶融状
態で密着させて多層とするT−ダイ使用の共押出成形法
には、マルチマニホ−ルドダイと称し、複数の樹脂層を
シ−ト状態にしたのち、接触させて接着する方法と、フ
ィードブロックと称する合流装置を用い複数の樹脂を合
流密着後、シ−ト状に拡げる方法がある。またインフレ
−ション成形法と称し、丸型ダイを使用する方法でも、
フィードブロックを用いることにより、多層フィルムの
製膜が可能である。予めフッ化ビニリデン系樹脂フィル
ム若しくはグリコール変性ポリエステル系樹脂フィルム
を成膜しておく押出ラミネート法では、収縮のバランス
が悪くなりカールを引き起こす可能性がある。また2台
ダイスから押し出された溶融樹脂をニップロールにて圧
着させる方法では、ダイス口からニップロールまでの間
に樹脂温度が低下するため、程良い密着力を制御するの
は困難である。
【0036】本発明の積層フィルムの耐候性フィルム層
(1)に、紫外線吸収剤、顔料等の各種添加剤を混入す
る方法としては、樹脂と添加剤をあらかじめ混合してお
き一般に使用される単軸押出機を使用して溶融混練する
方法が採用できる。また分散性を向上させるため好適に
用いられる方法として、高混練タイプの2軸押出機を使
用する方法や高速回転型ミキサ−を用い高温下であらか
じめプレミキシング後単軸押出機にて溶融混練する方法
の採用により、表面状態の優れたフィルムを得ることが
できる。
【0037】
【実施例】以下実施例および比較例にて本説明をさらに
詳細に説明する。但し本発明は以下の実施例に限定され
るものではない。 (実施例1〜4)フッ化ビニリデン系樹脂とメタクリル
酸エステル系樹脂を、表1に示す配合割合でタンブラー
を用いてブレンドしフッ化ビニリデン系樹脂とし、この
樹脂及び表1に示したグリコール変性ポリエステル系樹
脂を、それぞれ個別のφ40mm単軸押出機に供給して
溶融可塑化して、フィードブロックにて合流させるTダ
イ法により、フッ化ビニリデン系樹脂フィルム層をグリ
コール変性ポリエステル系樹脂層に積層した2層フィル
ムを得た。押出時のT型ダイスの温度は245℃に設定
した。又、積層フィルムの各層の膜厚は、表1に示す値
となるように押出条件を設定した。なお実施例2及び実
施例4は、各々実施例1及び実施例3と同構成のフィル
ムを、製膜時の引取速度を増速することにより、積層フ
ィルムの膜厚を薄肉化したもので、各層の膜厚は表1に
示した値であった。
【0038】(実施例5)フッ化ビニリデン系樹脂とメ
タクリル酸エステル系樹脂および紫外線吸収剤を、表1
に示した配合割合でブレンドし、φ45mm2軸押出機
によって混練しコンパウンドとし、これをフッ化ビニリ
デン系樹脂として用いたこと、及び、積層フィルムの押
出で表1に示した押出温度条件及び各層の膜厚とした以
外は、実施例1と同様の手段で2層フィルムを得た。
【0039】(実施例6)表1に示す配合割合にて2層
(表面層および裏面層)のフッ化ビニリデン系樹脂フィ
ルム用の樹脂および添加剤を、それぞれヘンシェルミキ
サーにてブレンドし、φ45mm2軸押出機によって混
練しコンパウンドを得た。次に表1に示すグリコール変
性ポリエステル系樹脂をφ50mm単軸押出機より押し
出し、該フッ化ビニリデン系樹脂(表面層用および裏面
層用)を2台のφ40mm単軸押出機から押し出し、3
種3層用マルチマニホールドダイスにより2層フッ化ビ
ニリデン系樹脂の表層側にグリコール変性ポリエステル
系樹脂層が配置されるように合流させ、マルチマニホー
ルドダイス温度250℃にて表1に示す膜厚比率の2層
のフッ化ビニリデン系樹脂フィルムとグリコール変性ポ
リエステル系樹脂フィルムの積層フィルムを得た。
【0040】(比較例1)実施例1と同組成のフッ化ビ
ニリデン系樹脂フィルムをグリコール変性ポリエステル
系樹脂フィルムを積層させないで単独のφ40mm押出
機を用いダイス温度245℃で製膜した。
【0041】(比較例2)実施例3と同組成のフッ化ビ
ニリデン系樹脂フィルムをグリコール変性ポリエステル
系樹脂フィルムを積層させないで単独のφ40mm押出
機を用いダイス温度245℃で押しだし製膜した。
【0042】(比較例3)表2に示す配合割合にてフッ
化ビニリデン系樹脂とメタクリル酸エステル系樹脂を、
タンブラーにてブレンドしフッ化ビニリデン系樹脂と
し、この樹脂及び表1に示す低密度ポリエチレン系樹脂
を個別のφ40mm単軸押出機を用いフィードブロック
にて合流させTダイ法により、表2に示すそれぞれの膜
厚の比率でダイス温度250℃にて2層フィルムを押し
出し、ポリエチレン系樹脂層の積層されたフッ化ビニリ
デン系樹脂フィルムを製膜した。
【0043】(比較例4)表2に示す配合割合にてフッ
化ビニリデン系樹脂とメタクリル酸エステル系樹脂を、
タンブラーにてブレンドしフッ化ビニリデン系樹脂と
し、表2に示すポリエステル樹脂を2台のφ40mm単
軸押出機を用いフィードブロックにて合流させTダイ法
により、表2に示すそれぞれの膜厚の比率でダイス温度
280℃にて2層フィルムを押し出した。
【0044】(比較例5)表2に示すフッ化ビニリデン
系樹脂単体とグリコール変性ポリエステル系樹脂を2台
のφ40mm単軸押出機を用いマルチマニホールドダイ
スにてダイス温度235℃で押し出し、グリコール変性
ポリエステル系樹脂層の積層された、メタクリル酸エス
テル系樹脂の含有されていないフッ化ビニリデン系樹脂
フィルムを製膜した。
【0045】[製膜状況および外観性の評価]製膜時に
ダイス口から約20cm離れた箇所で、フッ化水素ガス
検知(((株)ガステック社製、No.17フッ化水素ガ
ス検知管および同社吸引装置を使用)を用い、フッ化水
素発生量を測定した。また特に巻取機での巻き付け時の
シワ発生状況、フィルムのカール状況について調べた。
【0046】実施例1〜6のフィルムは何れも、フッ化
水素ガスの発生は認められらなかった。また製膜時の巻
取工程において巻シワ等発生せず、良好な外観を有する
フィルムを得ることが出来た。巻状態からフィルムを繰
り出す際もスムースに繰り出すことが出来ると共に、フ
ィルムを切り出してもカール等は一切起こらず、製膜
性、外観性共に非常に良好であった。
【0047】比較例1及び比較例2のフィルムは、巻取
工程おいて著しく巻シワが発生し、外観が非常に悪く、
良好な巻フィルムを得ることが出来なかった。
【0048】比較例3のフィルムは、巻取工程において
軽度の巻シワが発生した。また、巻フィルムからフィル
ムを切り出すとフィルムが巻き付け方向にカールしてし
まい、ハンドリング性に劣ることが確認された。
【0049】比較例4のフィルムは、加工温度が高く製
膜時にフッ化水素ガスの発生が認められたため、直ちに
製膜を中止した。フッ化水素ガスは人体への悪影響や装
置の腐食を招くため、本構成での製膜は困難である。
【0050】比較例5のフィルムは、フッ化水素ガスの
発生は認められらず、製膜時の巻取工程において巻シワ
は発生せず、カール性も良好であった。以上の製膜状況
及び該評価結果を表1及び表2に纏めて示した。
【0051】[加熱伸縮性の評価]実施例1〜6および
比較例3で得られたフッ化ビニリデン系樹脂フィルム
を、JIS K6745に準拠した方法で加熱伸縮性試
験を行い、伸縮率を測定した。試験は100℃、30分
加熱の条件で行った。実施例については全てグリコール
変性ポリエステル系樹脂フィルムが積層された形態で試
験を行った。比較例1,2は外観が著しく悪かったため
初期寸法が測定出来ず試験を行えなかった。比較例3は
ポリエチレン系樹脂フィルムが積層された形態で試験を
実施した。
【0052】実施例1〜6については、フィルムの巻方
向、幅方向ともに加熱伸縮率が±2%以下で良好な結果
を示した。また何れも著しいカールやシワ等の形状の変
化は確認されなかった。
【0053】比較例3は、巻方向に著しいカールが発生
すると共に、巻方向の伸縮率が−3%を超え収縮が大き
いことを確認した。
【0054】[接着性評価]実施例1〜6および比較例
5のフッ化ビニリデン系樹脂フィルムに市販のポリエス
テル系接着剤を塗布後、市販のポリカーボネートフィル
ム重ね合わせ積層化した。この試料の表面のグリコール
変性ポリエステル系樹脂フィルムを引き剥がした後、J
IS K6854に準拠した方法でT型剥離試験を実施
した。
【0055】実施例1〜6については全てポリフッ化ビ
ニリデン系樹脂フィルムが材破し、十分な接着強度が得
られている事が確認されたが、比較例5のフィルムにつ
いては剥離してしまい、接着強度が弱いことが確認され
た。また、実施例1〜6のフィルムとポリカーボネート
フィルムとの積層体から支持フィルムであるグリコール
変性ポリエステル系樹脂フィルムを引き剥がす際も、全
く問題なくスムースに剥がすことが出来ることを確認し
た。
【0056】[促進耐候性評価]実施例1〜6および比
較例3のフッ化ビニリデン系樹脂フィルムと市販のフッ
素塗料鋼板をロール型ラミネーターで200℃の条件で
熱圧着し試料とした。この試料の表面のグリコール変性
ポリエステル系樹脂フィルムを引き剥がした後、ダイプ
ラウインテス社製促進耐候性試験機、アイスーパーUV
テスターW−1型を用い促進耐候性試験を行った。試験
条件は、ブラックパネル温度63℃、照射/結露サイク
ル6時間/2時間で行い、初期の表面光沢度(60゜光
沢度)と300時間試験後の表面光沢度を測定し、その
比で表される光沢度保持率を算出し比較した。
【0057】実施例1〜6については全て光沢度保持率
が80%以上であり、表面の劣化が抑制されていること
が確認されたが、比較例3のフィルムについては光沢度
保持率が小さく、表面の劣化が進んでいることが確認さ
れた。実施例1〜6のフィルムとフッ素塗料鋼板との積
層体から支持フィルムであるグリコール変性ポリエステ
ル系樹脂フィルムを引き剥がす際も、全く問題なくスム
ースに剥がすことが出来ることを確認した。
【0058】
【表1】
【0059】
【表2】
【0060】
【発明の効果】本発明によって得られるフッ化ビニリデ
ン系樹脂フィルムは、耐候性、耐汚染性、耐溶剤性等が
優れるとともに、これまでの薄膜フッ素系樹脂フィルム
にはなかった優れた接着性、加工特性を有することによ
り、複雑な形状の各種基材への容易に貼付することがで
き、インモールド成形用等による三次元形状物への用途
にも使用できる、薄膜で安価な耐候性フッ化ビニリデン
系樹脂フィルム及びそれを貼付した積層体が得られる。
従って本発明の積層フィルムは、長期耐久性を必要とさ
れる種々の加工製品に幅広く積層され使用することが出
来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の基本構成を示す断面図である。
【図2】 本発明の耐候性フィルム層が2層構成の場合
の断面図である。
【図3】 印刷層を有する本発明の積層フィルムの断面
図である。
【図4】 接着層を有する本発明の積層フィルムの断面
図である。
【図5】 本発明の積層フィルムを熱可塑性樹脂基材に
貼付したときの断面図の1例である。
【符号の説明】
1 耐候性フィルム層 11 耐候性フィルムの表面層 12 耐候性フィルムの裏面層 2 支持フィルム層 3 印刷層 4 接着層 5 熱可塑性樹脂基材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK01D AK19A AK19C AK25A AK25C AK41B AL05A AL05C AL06B BA02 BA03 BA04 BA07 BA10A BA10B BA10D BA15 CB00 EC03 EH20 GB07 GB32 GB90 HB31A JB01 JB16D JK06 JK08 JL06 JL09 JL09A YY00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フッ化ビニリデン系樹脂95部〜50
    部、メタクリル酸エステル系樹脂5部〜50部からなる
    耐候性フィルム層とグリコール変性ポリエステル系樹脂
    からなる支持フィルム層が溶融密着してなることを特徴
    とするフッ化ビニリデン系樹脂積層フィルム。
  2. 【請求項2】 フッ化ビニリデン系樹脂100部〜50
    部、メタクリル酸エステル系樹脂0部〜50部からなる
    表面層とフッ化ビニリデン系樹脂0部〜50部、メタク
    リル酸エステル系樹脂50部〜100部からなる裏面層
    を有する少なくとも2層の耐候性フィルム層の表面層側
    と、グリコール変性ポリエステル系樹脂からなる支持フ
    ィルム層を溶融密着して積層したフッ化ビニリデン系樹
    脂積層フィルム。
  3. 【請求項3】 100℃、30分加熱後の伸縮率が2%
    以下である、請求項1又は請求項2に記載のフッ化ビニ
    リデン系樹脂積層フィルム。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のフ
    ッ化ビニリデン系樹脂積層フィルムの耐候性フィルム層
    の裏面に、印刷層を設けた耐候性装飾フィルム。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載のフ
    ッ化ビニリデン系樹脂積層フィルムの耐候性フィルム層
    の裏面に、接着層を積層してなる支持フィルム付き表面
    保護フィルム。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のフ
    ッ化ビニリデン系樹脂積層フィルムを共押出しにより製
    膜する製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれか1項に記載のフ
    ッ化ビニリデン系樹脂積層フィルムを、他の熱可塑性樹
    脂基材に積層してなる積層体。
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