JP2003169616A - 起泡性水中油型乳化組成物並びに含気状水中油型乳化組成物 - Google Patents
起泡性水中油型乳化組成物並びに含気状水中油型乳化組成物Info
- Publication number
- JP2003169616A JP2003169616A JP2001375181A JP2001375181A JP2003169616A JP 2003169616 A JP2003169616 A JP 2003169616A JP 2001375181 A JP2001375181 A JP 2001375181A JP 2001375181 A JP2001375181 A JP 2001375181A JP 2003169616 A JP2003169616 A JP 2003169616A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- starch
- water emulsion
- emulsion composition
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Grain Derivatives (AREA)
- Jellies, Jams, And Syrups (AREA)
Abstract
してホイップ直後、或いは、ホイップ状態で冷凍・冷蔵
条件下で長期に保存を行っても、食感が良好で、且つ、
物性・状態が良好な含気状水中油型乳化組成物を提供す
ること。 【解決手段】 油脂成分として、ラウリン系油脂を油脂
中60〜100重量%含有する油脂15〜60重量%、
ジェランガム0.005〜0.05重量%、澱粉0.0
1〜2.0重量%、好ましくは、キサンタンガム、カル
ボキシメチルセルロース、グアーガム、酵素処理グアー
ガム、λ−カラギーナン、ローカストビーンガムよりな
る群から選択される少なくとも1種を0.01〜0.5
重量%を含有してなる起泡性水中油型乳化組成物並び
に、起泡性水中油型乳化組成物を含気した含気状水中油
型乳化組成物。
Description
水中油型乳化組成物、並びに、当該起泡性水中油型乳化
組成物を用いてなる含気状水中油型乳化組成物に関し、
詳しくはフィリング材、トッピング材としてホイップ直
後、及び、ホイップ状態で冷凍、冷蔵保存状態で長期に
保存を行った後でも、食感が良好であり、且つ、物性・
状態が良好である起泡性水中油型乳化組成物及びこの起
泡性水中油型乳化組成物を含気させた含気状水中油型乳
化組成物に関する。
又はコルネパン又は背割れパンなどのパン類へのナッペ
用、サンド用或いは充填用として使用されている含気状
水中油型乳化組成物は、その用途から製品にフィリング
されてから常温で3〜4日間腐敗することなく、また保
型性の良いことが要求される。
るフラワーペースト、或いは、油脂を主成分とするショ
ートニング又は油中水型であるマーガリンをホイップし
て得られるバタークリームが多く用いられてきた。しか
しながら、フラワーペーストは食感が糊的であり、また
バタークリームは口溶けが悪く油っぽい食感を呈する等
の欠点を有しており、より一層の改善が望まれている。
えるべく改善された起泡性水中油型乳化組成物が開発さ
れてきた。上述のような腐敗の問題を回避するために、
糖類を多量に用いて水分活性を下げるとともに、常温で
の保型性を維持するために融点の高い油脂を用いて耐熱
性の向上を指向したものがある。しかしながら、極端に
融点の高い油脂を使用する必要があり、口溶けが極めて
不良であった。また、特開昭61−31057号では微
生物的抵抗性を発現するために糖アルコールを使用し、
また、クリームからの離水目的でキサンタンガムを使用
することが提案されているが、糖アルコールには緩下作
用があるため、その使用量が限定され、水分活性を充分
に低下させることが出来ず、また保型性は得られるもの
のクリーム内部の組織が経日的に荒れてしまい、またキ
サンタンガム由来の食感のネチャツキにより良好な口溶
け感を維持できないという欠点を有している。
は物性を改善した含気状水中油型乳化組成物類の製造も
提案されてきた。例えば、ゼラチン、ゼラチン加水分解
物、植物性蛋白加水分解物の1種又は2種以上の組成と
カラギーナンとからなる組成物に甘味料、乳製品とを加
え、これを均一溶解した後発泡させることにより含気状
水中油型乳化組成物状食品を製造する方法が提案された
(特開平2−128651号)。しかしながら、このよ
うな方法は油脂成分を全く含まないかまたは少量しか含
まない起泡食品であって、クリーム状とはいっても、水
中油型エマルジョンを起泡して得られるいわゆる起泡性
水中油型乳化組成物ではない。
ム、カラギーナンの必須の3種と、キサンタンガム、ペ
クチンのうち1種または2種とを組み合わせた増粘安定
剤0.2〜2重量%を含有してなる水中油滴型乳化組成
物に関するもの(特開平5−199837号)、多くの
増粘多糖類を配合することにより、乳化組成物をゲル化
させることを特徴としており、本願の起泡性水中油型乳
化組成物ではなく、水中油型エマルジョンゲルである。
いては水中油型乳化物において、多量のジェランガムと
解乳化剤と安定化乳化剤を添加することでホイップクリ
ームの保存安定性について開示がなされているが、多量
のジェランガムを添加するため、口溶けについては改善
がなされていない。
方法(特開平9−275923号)があるが、乳化剤の
添加量が多く、その結果乳化剤由来の異味臭、口溶けの
悪さが付与されるという欠点がある。
に耐えうる口溶けの良い美味な含気状水中油型乳化組成
物を使用したパン、菓子の要求は年々強くなる一方であ
り、このような観点から従来にない、良好な口溶けを有
し、なおかつ、保型性・離水抑制・衛生性といった耐熱
性に優れた水中油型乳化組成物の起泡物からなるフィリ
ング材の開発が市場において強く要望されているのが実
状である。
み、本発明は、製菓製パン用フィリング材、トッピング
材としてホイップ直後、及び、ホイップ状態で冷凍、冷
蔵保存状態で長期に保存を行った後でも、食感が良好で
あり、且つ、物性・状態が良好な含気状水中油型乳化組
成物を提供することを目的とするものである。
状に鑑み上記課題を解消するため鋭意研究の結果、油脂
15〜60重量%、特定量のジェランガム、特定量の澱
粉を含有せしめる事で、ホイップ直後、及び、ホイップ
状態で長期間冷凍・冷蔵保存した場合でも、使用時およ
び製菓製パンにフィリング後も、従来のものと飛躍的に
その食感、状態が良好である事を見いだし、本発明を完
成するに至った。
量%、ジェランガム0.005〜0.05重量%、澱粉
0.01〜2.0重量%を含有してなる起泡性水中油型
乳化組成物に関する。好ましい実施態様としては、
(1)キサンタンガム、カルボキシメチルセルロース、
グアーガム、酵素処理グアーガム、λ−カラギーナン、
ローカストビーンガム、カラヤガムよりなる群から選択
される少なくとも1種を0.01〜0.5重量%を含有
してなる、(2)油脂成分として、ラウリン系油脂を6
0〜100重量%含んでなる、(3)ジェランガムが、
脱アシル型ジェランガムである、(4)澱粉が、架橋エ
ステル化澱粉、架橋エーテル化澱粉からなる群から選ば
れる少なくとも1種以上であることを特徴とする、上記
記載の起泡性水中油型乳化組成物に関する。
型乳化組成物を用いてなる含気状水中油型乳化組成物に
関する。本発明の第3は、澱粉をペースト状組成物に加
工して添加することを特徴とする上記記載の起泡性水中
油型乳化物の製造方法に関し、本発明の第4は、澱粉を
ペースト状組成物に加工して添加することを特徴とする
上記記載の含気状水中油型乳化物の製造方法に関する。
物は、油脂15〜60重量%、ジェランガム0.005
〜0.05重量%、澱粉0.01〜2.0重量%を含有
することが必要である。最大の特徴は、上記の範囲内で
乳化組成物を構成することにより、起泡性水中油型乳化
組成物がゲル化することなく、流動性を維持した状態で
あり、極めて微量の添加物で、該起泡性水中油型乳化組
成物を用いてなる含気状水中油型乳化組成物の食感が良
好であり、且つ、保型性・離水抑制等の耐熱性を付与で
きる点にある。
脂としては、通常、起泡性水中油型乳化組成物に用いら
れる油脂であれば特に限定はなく、乳脂肪、植物性脂
肪、あるいはこれらを硬化、分別、エステル交換等を施
した加工油脂等いずれでもよい。中でも、油脂中、ラウ
リン系油脂を油脂中60〜100重量%含むことが好ま
しく、更に好ましくは、65〜90重量%含有する事
が、保型性、特に口溶けの面で好ましい。ラウリン系油
脂として、具体的には、パーム核油、ヤシ油、ババス核
油、これらの硬化油、分別油、エステル交換油等が挙げ
られ、一種または2種以上を用いることが出来る。
使用する油脂の量としては、起泡性水中油型乳化組成物
中、15〜60重量%が必要であり、好ましくは18〜
50重量%、更に好ましくは20〜30重量%の範囲で
ある。油脂が15重量%より少ないとホイップした際の
含気状水中油型乳化組成物の保型性が不足し、60重量
%より多いとホイップ前の起泡性水中油型乳化組成物の
安定性が低下する。
微生物Pseudomonas elodeaを炭素
源、窒素源等を含む培地で培養したときに、培地中に産
生、蓄積される多糖類であり、そのまま、或いは精製し
たものを用いることが出来るが、好ましくは精製したも
の或いは化学的処理を行ったものを用いる方が、ゲル形
成がおこりにくい為好ましい。中でも脱アシル型ジェラ
ンガムが、微量で組織維持に効果がある為好ましい。具
体的な商品としては、ケルコゲル(三栄源F.F.I
(株)社製)等が挙げられる。
て、ジェランガムの添加量は、起泡性水中油型乳化組成
物中、0.005〜0.05重量%の範囲であり、好ま
しくは0.007〜0.045重量%、更に好ましく
は、0.01〜0.04重量%である。添加量が0.0
05重量%より少ない場合は、その効果が十分に期待で
きず、ホイップ後の含気状水中油型乳化組成物を常温保
存した場合の離水量が多く発生し、製品性を損なうこと
になる。逆に、0.05重量%を越える量を添加する
と、ホイップ前の起泡性水中油型乳化組成物のゲル化が
顕著となり、本来の物性、食感が損なわれる。
としては、通常食用に供されるのもであれば、特に限定
はなく、小麦粉、コーンスターチ、馬鈴薯澱粉、タピオ
カ澱粉、米澱粉、キャッサバ澱粉、甘藷澱粉等の穀物澱
粉類及びそれらの加工澱粉が使用できる。これらの中で
も、食感、味の点で小麦粉、コーンスターチが好まし
い。更には、上記澱粉の加工澱粉を用いることが経時変
化の面から望ましい。加工澱粉としては、具体的には、
焙焼デキストリン、酵素変性澱粉、酸分解澱粉、酸化澱
粉、α化澱粉、湿熱処理澱粉、エステル化澱粉、エーテ
ル化澱粉、架橋澱粉、グラフト化澱粉、アミロース、ア
ミロペクチン等が挙げられるが、中でも、架橋エステル
化澱粉、架橋エーテル化澱粉が好ましい。具体的には、
架橋エステル化澱粉(商品名:FARINEX VA7
0C、松谷化学工業(株)製、等)、架橋エーテル化澱
粉(商品名:ピュリティガム2000、NATIONA
LSTARCH&CHEMICAL社製、商品名:エマ
ルスター、松谷化学工業(株)製、等)等が挙げられ、
中でも、リン酸架橋澱粉が、澱粉の老化が抑制されるこ
とによりエマルションの物性を変化させることがない為
好ましい。澱粉は、そのまま、起泡性水中油型乳化組成
物に添加しても良いが、好ましくは、フラワーペースト
の様なペースト状組成物に加工して添加することが、ジ
ェランガムのゲル化を抑制することが可能となり、溶液
の粘度を上げることなしに耐熱性を向上させると共に、
澱粉の膨潤が完全になされ澱粉の粉っぽさが残ることが
なく、食感も良好である為好ましい。
成物中0.01〜2.0重量%使用することが必要であ
り、好ましくは0.05〜1.5重量%、更に好ましく
は0.1〜1.0重量%である。上記範囲内であると、
本発明の起泡性水中油型乳化組成物、並びに、含気状水
中油型乳化組成物の口溶け、並びに、保型性が良好にな
るため好ましい。
ム、澱粉のほかに、増粘多糖類、乳固形分、乳化剤、糖
類、安定剤を任意に組合せることによって、目的とする
乳化物の食感、物性を得ることが可能である。
多糖類としては、キサンタンガム、カルボキシメチルセ
ルロース、グアーガム、酵素処理グアーガム、λ−カラ
ギーナン、ローカストビーンガム、カラヤガムよりなる
群から少なくとも1種以上用いることが好ましく、更に
は、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロース、λ
−カラギーナンの1種又は2種以上が、少量の添加で口
溶けが良好なまま、耐熱性を付与できる為、好ましい。
添加する量としては、好ましくは0.01〜0.5重量
%、更に好ましくは、0.01〜0.1重量%添加する
事が良い。上記増粘多糖類は、前述のジェランガムの欠
点である、添加量が多くなると水中油型乳化組成物がゲ
ル化するという性質に対し、ジェランガムと併用して添
加することで、ゲル化を抑制する効果がある。また、そ
れぞれ単品で添加する場合と比べ、含気状水中油型乳化
組成物の冷蔵保存時における離水現象の抑制と含気状水
中油型乳化組成物のモドリ現象の抑制に効果を示し、常
温保存下での耐熱性が向上する効果が認められる。添加
量が0.01重量%より少ない場合は、添加効果が認め
られない場合があり、また、0.5重量%より多い場合
は食感に糊感が付与される場合がある。
サメタリン酸塩等のリン酸塩、微結晶セルロース等が例
示できる。乳固形分としては、通常、起泡性水中油型乳
化組成物に用いられる乳固形分いずれでも用いることが
出来るが、具体的には、牛乳、全脂粉乳、脱脂乳、脱脂
粉乳、ラクトアルブミン、カゼイン等が例示できる。乳
化剤としては、通常、起泡性水中油型乳化組成物に用い
られる乳化剤であれば任意に用いることが出来るが、具
体的には、グルセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン
脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂
肪酸エステル、レシチン等が例示できる。これらの乳化
剤の量は、目的等に応じて適宜選択することが出来る
が、起泡性水中油型乳化組成物中、0.1〜2.0重量
%が好ましく、更に好ましくは、0.3〜1.0重量%
である。
際の衛生的日持ち・静菌性に応じて種類、添加量を選択
することが出来る。具体的には、単糖としてブドウ糖、
二糖としてショ糖、麦芽糖、トレハロース、乳糖、三糖
以上の糖としてオリゴ糖、還元澱粉糖化物、及びソルビ
トール、ラクチトール等の糖アルコールが挙げられ、こ
れらを各糖の味、甘味度で添加量を調製することが出来
るが、起泡性水中油型乳化組成物中、25〜45重量%
が好ましく、更に好ましくは、30〜40重量%であ
る。
料、卵黄、チョコ、等の呈味材料を好適に用いる事がで
きる。
法としては、従来の公知の方法に準じて製造可能である
が、ジェランガム、澱粉、水溶性乳化剤、乳固形分、糖
類、塩類、及びその他の安定剤などの配合材料を、たと
えば60℃の温水に溶解して水相部とする。一方で準備
した油脂原料と油溶性乳化剤を含む油相部を調製し、水
相部と油相部の両者を予備乳化混合し予備乳化液を先ず
調製する。次に、高温短時間殺菌、滅菌装置を使用して
製造する。たとえば、水中油型乳化脂組成物の乳化液に
蒸気を直接混入させ、140〜150℃で4秒程度の滅
菌を行ったのち、過剰の水分を減圧フラッシュさせた
後、ホモジナイザーによる均質化、冷却して容器に充填
し起泡性水中油型乳化組成物を製造する。さらに本発明
の含気状水中油型乳化組成物を製造するには、前述のよ
うに製造した起泡性水中油型組成物を、各種ホイップ器
具にて、好ましくは連続式ホイップマシンにて無菌的に
連続ホイップし、得られた含気状水中油型乳化組成物を
好ましくは無菌容器に充填し、冷蔵或いは冷凍温度域に
おいて保存することが出来る。本発明の起泡性水中油型
乳化組成物、並びに、含気状水中油型乳化組成物を製造
する際、澱粉の添加方法・時期については、特に限定は
なく、最初に水相を調整する際に混ぜても良いが、好ま
しくは澱粉、更に好ましくは澱粉とジェランガムを別途
ペースト状組成物に加工して添加することが、前述のジ
ェランガムの欠点である、添加量が多くなると水中油型
乳化組成物の粘度が上がりすぎるもしくは乳化物がゲル
化するという性質に対し、乳化組成物の増粘・ゲル化を
抑制することが可能となり、これにより水相に直接ジェ
ランガム・澱粉を添加して溶解するより、さらにジェラ
ンガム・澱粉の添加量が増やすことができ、耐熱性を維
持しながら口溶けが向上する為好ましい。又、ペースト
状組成物を添加する時期としては、水相に添加してから
油相を添加して起泡性水中油型乳化組成物を作製する、
起泡性水中油型乳化脂組成物に含気する直前もしくは直
後にペースト状組成物を添加して、含気状水中油型乳化
組成物を作製してもよい。
ては特に限定はされないが、例えばカスタードクリー
ム、ソース、フラワーペースト等の形態が例示できる。
をペースト状組成物の形態として添加する場合、ペース
ト状組成物は、水中に澱粉類及び/又はジェランガムを
添加し、その他必要に応じ、糖類、油脂、卵白、ラクト
アルブミン等や呈味物質、呈味剤、各種フレーバー、増
粘剤、乳化剤、さらには着色料などの各種添加剤が添加
されたものを用いる。製法は一般的に各原料を均一にな
るよう十分混合した後乳化する。この乳化液を加熱殺菌
装置により殺菌とともに澱粉類の糊化を行い、次に冷却
し充填包装し原料とする。このようにして得られた高粘
度水中油型乳化物は経時変化の少ないものである。
化組成物は冷蔵・冷凍条件下で保存後も保形性、耐熱性
等の物性、離水、モドリ等の状態の変化、口溶け等の食
感が良好である。
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。なお、文中「%」「部」は、全て重量基準であ
る。 (実施例1〜6、比較例1〜4)表1の配合で、油脂に
乳化剤を添加して、油相部を調製した。別途水相を調整
した。澱粉ペーストは、水に加工澱粉(商品名:FAR
INEX VA70C、松谷化学工業(株)製)を7重
量%添加し、攪拌しながら、90℃まで昇温し、10分
間更に攪拌することにより作製したものを用いた。
約60℃にて予備乳化した。この予備乳化液を140℃
で3秒間蒸気直接滅菌し、2段式ホモジナイザーを用い
て第1段圧60kg/cm2、第2段圧60kg/cm2
の均質化圧にて均質化した後、得られた乳状組成物を1
0℃に急冷し無菌袋に密閉充填、冷蔵庫内で1夜エージ
ングし、起泡性水中油型乳化組成物を得た。
状組成物にせず、直接水相に添加した以外は、実施例1
〜5と同様に起泡性水中油型乳化組成物並びに、含気状
水中油型乳化組成物を作製し、評価を行った。
粘度を測ることで原液の安定性を評価した。また、実施
例1〜7及び比較例1〜4で得られた起泡性水中油型乳
化組成物を連続ホイッピングマシーンによって比重を
0.5になるようにホイップして含気状水中油型乳化組
成物とし、口溶け、離水、ダレについて評価を行った。
による5段階評価を行い5点を最も良い、1点を最も悪
いとしてその平均点で評価を行った。離水については、
含気状水中油型乳化組成物10gを25℃24時間放置
し、離水量を分離した水分の重量を測定した。ダレにつ
いては、含気状水中油型乳化組成物を造花し、25℃2
4時間放置した後、状態を観察した。A:変化なし、E
をヘタリとしてA〜Eでランク付けを行った。結果を表
2に示す。
組成物は、5℃の冷蔵保存で60日間安定であり、保存
後ダレについて評価したが、良好であった。
重量%より少ない場合(比較例1)には、口溶けは良好
であったが、耐熱性が劣った。また0.05重量%を越
えて添加した場合(比較例2)には、乳化組成物の耐熱
性は向上したが、粘度の上昇が認められ口溶けが低下し
た。加工澱粉については、2.0重量%を越えた添加
(比較例4)では、乳化組成物に粘度の上昇が認めら
れ、口溶けが低下した。
食感が良好であり、ホイップ直後、或いは、含気状水中
油型乳化組成物を長期間冷凍・冷蔵条件下で保存した場
合でも、使用時にはその物性・状態が良好である。
Claims (8)
- 【請求項1】 油脂15〜60重量%、ジェランガム
0.005〜0.05重量%、澱粉0.01〜2.0重
量%を含有してなる起泡性水中油型乳化組成物。 - 【請求項2】 キサンタンガム、カルボキシメチルセル
ロース、グアーガム、酵素処理グアーガム、λ−カラギ
ーナン、ローカストビーンガム、カラヤガムよりなる群
から選択される少なくとも1種を0.01〜0.5重量
%を含有してなる請求項1記載の起泡性水中油型乳化組
成物。 - 【請求項3】 油脂成分として、ラウリン系油脂を60
〜100重量%含んでなる請求項1又は2記載の起泡性
水中油型乳化組成物。 - 【請求項4】 ジェランガムが、脱アシル型ジェランガ
ムである請求項1〜3何れかに記載の起泡性水中油型乳
化組成物。 - 【請求項5】 澱粉が、架橋エステル化澱粉、架橋エー
テル化澱粉からなる群から選ばれる少なくとも1種以上
であることを特徴とする請求項1〜4何れかに記載の起
泡性水中油型乳化組成物。 - 【請求項6】 請求項1〜5何れかに記載の起泡性水中
油型乳化組成物を用いてなる含気状水中油型乳化組成
物。 - 【請求項7】 澱粉をペースト状組成物に加工して添加
することを特徴とする請求項1〜5何れかに記載の起泡
性水中油型乳化物の製造方法。 - 【請求項8】 澱粉をペースト状組成物に加工して添加
することを特徴とする請求項6記載の含気状水中油型乳
化物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001375181A JP3975737B2 (ja) | 2001-12-10 | 2001-12-10 | 起泡性水中油型乳化組成物並びに含気状水中油型乳化組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001375181A JP3975737B2 (ja) | 2001-12-10 | 2001-12-10 | 起泡性水中油型乳化組成物並びに含気状水中油型乳化組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003169616A true JP2003169616A (ja) | 2003-06-17 |
JP3975737B2 JP3975737B2 (ja) | 2007-09-12 |
Family
ID=19183596
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001375181A Expired - Fee Related JP3975737B2 (ja) | 2001-12-10 | 2001-12-10 | 起泡性水中油型乳化組成物並びに含気状水中油型乳化組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3975737B2 (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007282535A (ja) * | 2006-04-13 | 2007-11-01 | Adeka Corp | 起泡性水中油型乳化脂用油脂組成物 |
JP2010022305A (ja) * | 2008-07-23 | 2010-02-04 | Fuji Oil Co Ltd | 起泡性水中油型乳化物 |
JP2010148462A (ja) * | 2008-12-25 | 2010-07-08 | Sanei Gen Ffi Inc | フィリング材 |
JP2013520199A (ja) * | 2010-02-25 | 2013-06-06 | グリーン ラビット エルエルシー | 非乳非大豆のホイップ可能な食料製品及び製造方法。 |
US8663728B2 (en) | 2009-07-21 | 2014-03-04 | Cp Kelco U.S., Inc. | Protein stabilizer systems comprising carrageenan for weakly acidic flavored milk drinks |
WO2016039343A1 (ja) * | 2014-09-09 | 2016-03-17 | 株式会社明治 | 凍結・解凍可能な、起泡させた水中油型乳化物混合物及びその製造方法 |
JP2016082921A (ja) * | 2014-10-27 | 2016-05-19 | 株式会社カネカ | 新規なホイップドクリーム |
WO2018123253A1 (ja) * | 2016-12-27 | 2018-07-05 | 株式会社J-オイルミルズ | ホイップクリーム用澱粉および当該澱粉を含むホイップクリーム |
WO2021200163A1 (ja) * | 2020-03-31 | 2021-10-07 | 不二製油グループ本社株式会社 | フォーミング用ナッツミルク及びその製造方法 |
WO2024180249A1 (en) * | 2023-03-01 | 2024-09-06 | Société des Produits Nestlé S.A. | Confectionery |
-
2001
- 2001-12-10 JP JP2001375181A patent/JP3975737B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007282535A (ja) * | 2006-04-13 | 2007-11-01 | Adeka Corp | 起泡性水中油型乳化脂用油脂組成物 |
JP2010022305A (ja) * | 2008-07-23 | 2010-02-04 | Fuji Oil Co Ltd | 起泡性水中油型乳化物 |
JP2010148462A (ja) * | 2008-12-25 | 2010-07-08 | Sanei Gen Ffi Inc | フィリング材 |
US8663728B2 (en) | 2009-07-21 | 2014-03-04 | Cp Kelco U.S., Inc. | Protein stabilizer systems comprising carrageenan for weakly acidic flavored milk drinks |
JP2013520199A (ja) * | 2010-02-25 | 2013-06-06 | グリーン ラビット エルエルシー | 非乳非大豆のホイップ可能な食料製品及び製造方法。 |
CN107072226A (zh) * | 2014-09-09 | 2017-08-18 | 株式会社明治 | 可冻结和解冻且已起泡的水中油型乳化物混合物及其制造方法 |
JPWO2016039343A1 (ja) * | 2014-09-09 | 2017-07-27 | 株式会社明治 | 凍結・解凍可能な、起泡させた水中油型乳化物混合物及びその製造方法 |
WO2016039343A1 (ja) * | 2014-09-09 | 2016-03-17 | 株式会社明治 | 凍結・解凍可能な、起泡させた水中油型乳化物混合物及びその製造方法 |
JP2016082921A (ja) * | 2014-10-27 | 2016-05-19 | 株式会社カネカ | 新規なホイップドクリーム |
WO2018123253A1 (ja) * | 2016-12-27 | 2018-07-05 | 株式会社J-オイルミルズ | ホイップクリーム用澱粉および当該澱粉を含むホイップクリーム |
JPWO2018123253A1 (ja) * | 2016-12-27 | 2019-10-31 | 株式会社J−オイルミルズ | ホイップクリーム用澱粉および当該澱粉を含むホイップクリーム |
JP7019603B2 (ja) | 2016-12-27 | 2022-02-15 | 株式会社J-オイルミルズ | ホイップクリーム用澱粉および当該澱粉を含むホイップクリーム |
WO2021200163A1 (ja) * | 2020-03-31 | 2021-10-07 | 不二製油グループ本社株式会社 | フォーミング用ナッツミルク及びその製造方法 |
WO2024180249A1 (en) * | 2023-03-01 | 2024-09-06 | Société des Produits Nestlé S.A. | Confectionery |
WO2024180250A1 (en) * | 2023-03-01 | 2024-09-06 | Société des Produits Nestlé S.A. | Filling for confectionery and confectionery comprising that filling |
WO2024180252A1 (en) * | 2023-03-01 | 2024-09-06 | Société des Produits Nestlé S.A. | Filling for confectionery and confectionery comprising that filling |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3975737B2 (ja) | 2007-09-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5082684A (en) | Low-calorie fat substitute | |
AU660812B2 (en) | Low calorie fat substitute | |
JP4972044B2 (ja) | デキストリンを含有する加工食品組成物 | |
US20110008502A1 (en) | Processed food composition containing dextrin | |
JP4931761B2 (ja) | ケーキ用起泡性乳化剤組成物 | |
JP2007054040A (ja) | 冷菓用安定剤及びそれを含む冷菓 | |
JP3975737B2 (ja) | 起泡性水中油型乳化組成物並びに含気状水中油型乳化組成物 | |
JP6581972B2 (ja) | 新規な食用水中油型ペースト状組成物 | |
JP3460508B2 (ja) | カスタードクリーム練込用油脂組成物 | |
JPH06225720A (ja) | 起泡性水中油滴型乳化組成物 | |
JP6102015B2 (ja) | フラワーペースト類及びその製造方法 | |
JP4253978B2 (ja) | カスタード風味クリームとその製造法 | |
JP5859292B2 (ja) | チルドパンの製造方法 | |
JPH11332468A (ja) | フローズンデザート | |
JP2003093006A (ja) | 凍結ホイップドクリーム | |
JP3253011B2 (ja) | 起泡性水中油型乳化組成物及びその製造法 | |
JP3362763B2 (ja) | クリーム類の製造法 | |
JPWO2014157697A1 (ja) | フラワーペースト及びその製造方法 | |
JP2003070431A (ja) | 食品の製造方法 | |
JP2001017086A (ja) | 高粘度水中油型乳化物の製造法 | |
JPH0129535B2 (ja) | ||
JP2023041151A (ja) | 菓子用ペースト含有ホイップドクリーム | |
JP6546473B2 (ja) | バターケーキ改良材 | |
JPWO2015025688A1 (ja) | 新規なフラワーペースト | |
JPS6371156A (ja) | 保存性のよいフィリング材の製造法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041027 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050802 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060725 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20060803 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060922 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070116 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070315 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070529 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070611 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100629 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 3975737 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100629 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110629 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120629 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120629 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130629 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130629 Year of fee payment: 6 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140629 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |