JP2003168582A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JP2003168582A JP2001366634A JP2001366634A JP2003168582A JP 2003168582 A JP2003168582 A JP 2003168582A JP 2001366634 A JP2001366634 A JP 2001366634A JP 2001366634 A JP2001366634 A JP 2001366634A JP 2003168582 A JP2003168582 A JP 2003168582A
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寛之 浅野
Kiyoshi Ogasawara
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Abstract

(57)【要約】 【課題】特性の異なる複数の熱陰極型放電ランプを適合
負荷とする放電灯点灯装置において、予熱電流とランプ
電流を加えたトータル電流が適正領域となる範囲で余分
な予熱電流をカットして効率を高める。 【解決手段】放電灯の予熱時にフィラメントに所定の予
熱電流を供給する予熱回路と、放電灯の点灯時に予熱電
流の供給を停止させる予熱カット手段を有し、点灯時の
特性が異なる2つ以上の放電灯を適合負荷とする放電灯
点灯装置において、ランプ電流をモニターする手段とラ
ンプ識別手段とを設けて、識別したランプに応じて所定
のランプ電流値以下では予熱電流を供給するか、または
ランプ電流を増大させるように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は特性の異なる複数の
熱陰極型放電ランプを適合負荷とする放電灯点灯装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に熱陰極型の放電ランプの寿命は、
フィラメントに塗布してあるエミッターが消耗して無く
なった時を指す。このエミッターは放電灯点灯装置を用
いて点灯させていくうちに自然に減少していくものであ
るが、その減少していく速さは点灯時のランプフィラメ
ントのスポット温度に依存しており、スポット温度が高
すぎても低すぎても減少していく速さは大きくなってし
まう。従来の一般的な放電灯点灯装置でランプを始動、
点灯させる際にはランプフィラメントのスポット温度を
適正な温度にヒーティングするためにランプ電流に予熱
電流を加えて流しており、特にランプを始動させる場合
や、調光した場合等、ランプ電流が極端に少ない時は先
行予熱電流と呼ばれる電流をフィラメントに供給するこ
とにより最適なフィラメント温度になるようにしてい
る。
【0003】しかしながら、このランプ電流と予熱電流
とを加えたトータル電流(フィラメントに流れる電流即
ちリード線電流)が多過ぎた場合、図9に示すように、
蒸発領域と呼ばれるエミッターが蒸発してしまう領域に
入ってしまい、エミッターの消耗が通常よりも激しくな
ってしまう。また逆にトータル電流が少な過ぎると飛散
(スパッタ)領域と呼ばれる、エミッターが固まった状
態で飛散していく領域に入ってしまい、結果として早期
黒化を招き、短寿命の原因となっていた。
【0004】このため、従来の安定器の設計において
は、最適なランプフィラメントのスポット温度になるよ
うに、ランプ電流と予熱電流の流れる量が図9の斜線で
示した適正領域になるように設計する必要があった。
【0005】ところが、定常点灯時における常時予熱電
流はフィラメント温度の最適化には寄与するものの、反
面フィラメントロスを招いてしまい、高効率化の妨げと
なってしまう。そこで最近ではランプ電流のみでフィラ
メントのスポット温度を満足できるように設計すること
により予熱電流をカットして高効率化を図っている。
【0006】すなわち、図9において、ランプ電流だけ
でトータル電流を満足する領域では、予熱電流を流さな
くても適正領域であり、効率を高めるにはトータル電流
=ランプ電流で動作させる方が良い。この領域よりもラ
ンプ電流が少ない領域では、ランプ電流が減少するにつ
れて予熱電流を増加させて、トータル電流を増やす必要
がある。なお、ランプ電流が特に少ない領域では予熱電
流とランプ電流を加えたトータル電流の適正領域の上限
が減少して行き、適正領域が狭くなっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】定常時におけるランプ
電流が異特性となるランプ(例えば直管ランプとツイン
ランプ)を、上述のような定常点灯時の予熱電流をカッ
トする方式の放電灯点灯装置を用いて点灯させた場合、
ランプの種類によって点灯時のランプ電流が異なる(同
一仕様の安定器で直管ランプとツインランプを点灯させ
た場合、直管ランプの方がツインランプよりもランプ電
流が大きくなる)ため、図10のa点に示すようにラン
プ電流だけで適正領域を満たす場合(直管ランプ接続
時)と、b点に示すようにランプ電流だけではランプの
トータル電流が足りずにスパッタ領域に入ってしまう場
合(ツインランプ接続時)とにまたがる可能性がある。
そのため、定常点灯時の予熱電流をカットする方式を用
いた放電灯点灯装置において、このような異特性を持つ
ランプを適合負荷とする場合には、以下に示す2つの手
段のうちどちらか一つを満足しなければならない。
【0008】まず、一つ目は図11の矢印で示すよう
に、ツインランプの定常時における電流値がスパッタ領
域に入らないように(b点からb’点へと)出力を上げ
ることである。しかしながら、このような設計をした場
合、定常時の直管ランプの電流値が(a点からa’点へ
と)さらに大きくなってしまうため、直管ランプを接続
した時に必要以上の光が出てしまう、あるいは電流の増
加に伴い使用している電子部品の温度が上昇してしまう
という問題が生じてしまう。特に電子部品の温度上昇は
放電灯点灯装置の寿命にも関係してくるため、好ましく
ない。また、a’点では逆に蒸発領域に近づく方向なの
で、出力を上げすぎた場合には蒸発領域に入ってしまう
恐れも出てきてしまう。
【0009】二つ目にはランプのフィラメント構造を変
更し、図12に示すようにツインランプの予熱電流の適
正領域を広げることである。しかしながらフィラメント
構造が異なる結果、先行予熱時における必要予熱電流が
変わり、点灯時の予熱電流の設計だけでなく先行予熱時
の予熱電流の設計までも困難になる。さらに、上記予熱
カット方式の安定器においては予熱カットを行うランプ
電流値をd点(直管ランプにおける適正領域とスパッタ
領域の境界点)に合わせる設計としなくてはならず、も
し負荷としてツインランプを接続した場合にはc点(ツ
インランプにおける適正領域とスパッタ領域の境界点)
〜d点の間においてはもともとランプ電流だけで適正領
域を満足できるにも関わらず予熱電流を供給するため、
結果として余分なフィラメントロスを生じてしまう。
【0010】一方、調光機能を併せ持った放電灯点灯装
置では、調光時に著しくランプ電流が減少してしまうた
め、ランプ電流のみでトータル電流を満足させるという
予熱カット方式ではどうしてもスパッタ領域に入ってし
まうことになる。
【0011】本発明は上述のような点に鑑みてなされた
ものであり、特性の異なる複数の熱陰極型放電ランプを
適合負荷とする放電灯点灯装置において、予熱電流とラ
ンプ電流を加えたトータル電流が適正領域となる範囲で
余分な予熱電流をカットして効率を高めることを課題と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の放電灯点
灯装置の基本構成図である。図中、Vsは商用交流電
源、DBは全波整流器、Laは蛍光灯などの熱陰極型放
電ランプ、1は直流電源回路、2はインバータ回路、3
はインバータ制御部、4はランプ識別手段、5は予熱回
路である。インバータ制御部3はランプ識別手段4によ
る識別結果を受けて、インバータ回路2の発振周波数あ
るいはスイッチングのデューティの制御もしくは直流電
源回路1の直流電源電圧制御を行う。また、予熱回路5
はランプ識別手段4による識別結果を受けて、ランプ負
荷Laの予熱電流のオン/オフを行う。
【0013】本発明によれば、図2のa点に示すよう
に、ランプ電流のみでフィラメントのスポット温度が適
正領域を満足する場合は、予熱電流をカットしてフィラ
メントロスを低減し、効率化を図る。また、図2のb点
に示すように、ランプ電流だけでは適正領域を満足でき
ない(飛散領域に入る)場合には、図2のb”点に示す
ように、予熱電流を加える、もしくは図2のb’点に示
すように、ランプ電流を増加させて、インバータのトー
タル電流(予熱電流+ランプ電流)が適正領域に来るよ
うな制御を行うものである。
【0014】そのために、図1に示すように、放電灯点
灯装置にランプ識別手段4を設けておき、識別したラン
プの種類に応じてこれまで定常点灯時にカットしていた
常時予熱電流を連続的または間欠的に供給する、または
インバータ回路1の発振周波数、スイッチングのデュー
ティ、あるいは直流電源回路2の直流電圧を制御するこ
とにより、ランプ電流が適正領域まで来るように出力を
変化させる。
【0015】もしくは、ランプ識別手段の代わりにラン
プ電流を常にモニターする手段を設けておき、図3に示
すように、このモニターしている電流値が適正領域とス
パッタ領域の境界となるランプ電流値(e点)よりも小
さくなった場合には、予熱電流の供給あるいはインバー
タの出力制御(ランプ電流の増加)を行う。また、モニ
ターしている電流値が図3のe点以上であれば、ランプ
電流だけで適正領域を満足できるので、予熱電流をカッ
トしてフィラメントロスを低減し、効率を改善するもの
である。
【0016】さらに、異なったフィラメント構造を有す
るランプを適合負荷とした場合には、装着するランプの
種類によって予熱カットすべき範囲(ランプ電流のみで
適正領域を満足できる範囲)が異なるため、ランプ識別
手段とランプ電流モニター手段を併せ持ち、ランプを識
別した後、図4に示すように、ランプの種類に応じて前
記制御を行うランプ電流のレベルを変化させる。図4の
例では、直管ランプについてはe点で、また、ツインラ
ンプについてはe‘点で動作が切り替わるように制御す
る。直管ランプが接続されている場合の動作は図3と同
様である。また、ツインランプが接続されている場合に
は、モニターしているランプ電流値がe’点よりも小さ
くなった場合に予熱電流の供給あるいはインバータの出
力制御(ランプ電流の増加)を行うことによりトータル
電流が適正領域に来るように制御し、ランプ電流値が
e’点以上であれば、予熱電流をカットしてフィラメン
トロスを低減し、効率を改善する。
【0017】これらの手段を用いることにより、装着ラ
ンプの種類、特性、周囲の環境、調光レベルなどに関わ
らず、常に適正領域でフィラメントのヒーティングがで
き、スパッタによる早期黒化を防止することができる。
また、ランプ電流だけでトータル電流が適正領域を満た
す場合には予熱電流をカットする制御を行っているた
め、定常点灯時のフィラメントロスの低減に伴う高効率
化も達成することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)本発明の第1の
実施の形態を図5に示す。図5に示す回路では、交流電
源Vsに全波整流器DBが接続され、この全波整流器D
Bにはインバータ回路及び電源回路1が接続されてい
る。インバータ回路は直列接続された二つのスイッチン
グ素子Q1,Q2を備え、一方のスイッチング素子Q2
の両端にはリーケージトランスT1の1次巻線n1、直
流カット用コンデンサC2の直列回路が接続されてい
る。さらに、リーケージトランスT1の2次巻線n2に
は直流カット用コンデンサC4と共振コンデンサC3の
直列回路が接続され、共振コンデンサC3と並列にラン
プLa1,La2の直列回路が接続されている。共振コ
ンデンサC3はリーケージトランスT1のリーケージイ
ンダクタンスと共に共振回路を構成する。スイッチング
素子Q1,Q2はインバータ制御部3によって交互にオ
ン、オフを繰り返す。スイッチング電流のオン、オフ動
作によりスイッチング素子Q1,Q2の接続点に発生す
る矩形波電圧により前記共振回路に共振電圧が流れる。
【0019】次に、予熱回路の構成について説明する。
リーケージトランスT1と直流カット用コンデンサC2
との接続点とスイッチング素子Q2と全波整流器DBと
の接続点の間には、予熱トランスT2の1次巻線とコン
デンサC1、及びスイッチング素子Q3の直列回路が接
続されている。インバータ制御部3によってスイッチン
グ素子Q3がオンしている間は予熱トランスT2とコン
デンサC1の共振によって電流が流れる。また、予熱ト
ランスT2の2次側は直流カット用コンデンサC5,C
6,C7を介して各ランプLa1,La2のフィラメン
トが接続されており、これによってフィラメントの予熱
を行う構成となっている。なお、スイッチング素子Q3
は点灯時にはインバータ制御部3によってオフとなるよ
うに制御されており、フィラメントにおけるロスを低減
するようにしている。
【0020】次に、この実施の形態の動作について説明
する。この実施の形態では前記放電灯点灯装置にランプ
の種類を識別するランプ識別手段4が接続されており、
電源が投入されると何らかの手段により接続されている
ランプLa1,La2の種類を識別する。ここで、この
放電灯点灯装置は定常点灯時のランプ電流の値が異特性
となるランプを適合負荷としており、もし接続したラン
プのランプ電流がスパッタ領域に入るような場合、ラン
プ識別手段4からインバータ制御部3に制御信号を出し
て、スイッチング素子Q3をオンさせ、予熱電流を供給
するような制御を行う。あるいは、インバータ回路のス
イッチング素子Q1,Q2の発振周波数や、スイッチン
グのデューティを変化させることによって出力を増大さ
せて、ランプ電流が増えるような制御を行う。これによ
り、フィラメントに流れる電流がスパッタ領域に入るこ
とを防止している。なお、フィラメントに流れる電流が
蒸発領域に入る場合も同様に、今度は出力を下げる制御
を行うことにより、適正領域に入るように制御してい
る。
【0021】(実施の形態2)本発明の第2の実施の形
態を図6に示す。放電灯点灯装置の基本的な回路構成、
動作については実施の形態1と同一のため説明を省略す
る。図6に示す回路では、図5の構成に加え、さらに予
熱回路に直列にインピーダンスZが接続されており、イ
ンピーダンスZにはスイッチング素子Q4が並列に接続
されており、インバータ制御部3からの制御信号によっ
て、予熱回路に接続されたり、短絡されたりして、予熱
回路のインピーダンスを可変とする。
【0022】次に、この実施の形態の動作について説明
する。この実施の形態ではランプの種類を識別するラン
プ識別手段4が接続されており、電源が投入されると何
らかの手段により接続されているランプLa1,La2
の種類を識別する。ここで、この放電灯点灯装置は定常
点灯時のランプ電流の値が異特性となるランプを適合負
荷としており、もし接続したランプのランプ電流がスパ
ッタ領域に入るような場合、ランプ識別手段4からイン
バータ制御部3に制御信号を出して、スイッチング素子
Q3をオンさせ、予熱電流を供給するような制御を行
う。あるいは、インバータ回路1のスイッチング素子Q
1,Q2の発振周波数や、スイッチングのデューティを
変化させることによって出力を増大させて、ランプ電流
が増えるような制御を行う。これにより、フィラメント
に流れる電流がスパッタ領域に入ることを防止してい
る。なお、フィラメントに流れる電流が蒸発領域に入る
場合も同様に、今度は出力を下げる制御を行うことによ
り、適正領域に入るようにしている。
【0023】さらに、この実施の形態においては予熱回
路にインピーダンスZを挿入することで予熱回路のイン
ピーダンスを可変とし、予熱電流の大きさを調節するこ
とができる。ここで、インピーダンスZの大きさを各負
荷に応じた予熱電流が流れる大きさに設定することで、
所望の予熱電流を得ることができるため、特にランプご
とに先行予熱電流が異なる場合にそれぞれの負荷に応じ
た最適な先行予熱電流を流すことができるという効果を
得ることができる。
【0024】(実施の形態3)本発明の第3の実施の形
態を図7に示す。ダイオードD1〜D4のブリッジ回路
は全波整流器を構成しており、その交流入力端子はフィ
ルター回路を介して商用電源Vsに接続されている。フ
ィルター回路はフィルターチョークL1とフィルターコ
ンデンサC12,C13およびフィルタートランスT3
で構成されており、インバータ回路の高周波ノイズが商
用電源Vsに漏洩することを防止している。ダイオード
D1〜D4よりなる全波整流器の直流出力端子には、小
容量のコンデンサC8が並列接続されると共に、ダイオ
ードD5,D6の直列回路を介してスイッチング素子Q
1,Q2の直列回路が接続されている。ダイオードD5
には入力電流歪改善用コンデンサC14が並列接続され
ている。ダイオードD5,D6の接続点とスイッチング
素子Q1,Q2の接続点の間には、リーケージトランス
T1の1次巻線n1と直流カット用コンデンサC2の直
列回路が接続されている。スイッチング素子Q2には小
容量のコンデンサC0が並列接続されている。リーケー
ジトランスT1の2次巻線n2には直流カット用のコン
デンサC4を介して共振コンデンサC3が接続されてお
り、共振コンデンサC3の両端にはランプLa1,La
2の直列回路が接続されている。共振コンデンサC3は
リーケージトランスT1のリーケージインダクタンスと
共に共振回路を構成する。一方のランプLa1の両フィ
ラメントの非電源側端子間には逐次点灯用のコンデンサ
C9が並列接続されている。各ランプLa1,La2の
フィラメントにはコンデンサC5,C6,C7を介して
予熱トランスT2の予熱巻線(各2次巻線)が接続され
ている。予熱トランスT2の1次巻線の一端はスイッチ
手段SWの端子Aに接続されており、他端はコンデンサ
C1を介してスイッチング素子Q2とダイオードD5の
接続点に接続されている。スイッチ手段SWはインバー
タ制御部3からの制御信号により端子Aを端子Bまたは
端子Cのいずれかに接続するか、もしくはオープンとす
るように切替制御される。スイッチ手段SWの端子Bは
リーケージトランスT1の1次巻線n1と直流カット用
コンデンサC2の接続点に接続されており、端子Cはダ
イオードD5,D6の接続点に接続されている。
【0025】スイッチング素子Q1,Q2の直列回路の
両端には小容量のコンデンサC10と電源回路1が接続
されている。この電源回路1は、インバータ回路のスイ
ッチング素子Q2をチョッパー用のスイッチング素子と
して兼用して平滑コンデンサC11に直流電圧を充電
し、整流出力電圧が低い期間にインバータ回路に供給す
るものである。ダイオードD1〜D4よりなる全波整流
器の直流出力電圧が高い期間において、スイッチング素
子Q2がオンのとき、全波整流器から平滑コンデンサC
11、インダクタL2、ダイオードD9、スイッチング
素子Q2の経路で電流が流れて平滑コンデンサC11が
充電され、また、スイッチング素子Q2がオフすると、
インダクタL2の蓄積エネルギーによる回生電流がイン
ダクタL2からダイオードD7を介して平滑コンデンサ
C11に流れて平滑コンデンサC11が充電される。ダ
イオードD1〜D4よりなる全波整流器の直流出力電圧
が低い期間においては、平滑コンデンサC11の直流電
圧がインダクタL2とダイオードD8を介してスイッチ
ング素子Q1,Q2の直列回路に供給される。なお、電
源投入直後の平滑コンデンサC11の充電電圧が低い期
間では、スイッチング素子Q1,Q2の動作開始前に、
スイッチング素子Q8がオンとなり、抵抗R1を介して
突入電流を抑制しながら平滑コンデンサC11を充電
し、スイッチング素子Q1,Q2の動作開始後はスイッ
チング素子Q8はオフとなる。
【0026】この実施の形態の動作については実施の形
態2と同一のため重複する説明は省略するが、予熱電流
の切り替えの仕組みが実施の形態2とは異なる。この実
施の形態においては、スイッチ手段SWの端子Aをオー
プン状態で予熱電流をカットするか、もしくは端子Bま
たはCのいずれかと接続してそれぞれ所定の予熱電流を
供給するかはランプ識別手段4からの信号を受けてイン
バータ制御部3で切替制御される。ここで、端子Bと端
子Cとでは電圧振幅が異なっており、振幅の高い端子B
の方に接続された時の方が予熱電流の供給量は多くな
る。このように電圧振幅の異なる2つの電圧供給源を切
り替えることにより予熱回路の供給電圧を可変とする。
【0027】この実施の形態では、予熱回路の供給電圧
の切替回路を具備することにより、予熱カット手段と予
熱電流の大きさを調整する回路とが一体化できた上、コ
ンデンサC14の定数、予熱回路への印加電圧、予熱回
路の定数を最適に設定することにより所望の予熱電流を
得ることができるため、特に先行予熱電流が異なる場合
にそれぞれの負荷に応じた最適な先行予熱電流を流すこ
とができるという効果を得ることができる。
【0028】(実施の形態4)本発明の第4の実施の形
態を図8に示す。放電灯点灯装置の基本的な回路構成、
動作については実施の形態1と同一構成のため説明を省
略する。図8に示す回路では一般的な放電灯点灯装置に
加え、予熱トランスT2の2次側に接続されている直流
カット用コンデンサC5,C6,C7と並列にスイッチ
素子Q5,Q6,Q7とコンデンサC15,C16,C
17の直列回路が接続され、スイッチ素子Q5,Q6,
Q7のオン、オフによって予熱回路の直流カット用コン
デンサの容量を変化させることができる。
【0029】この実施の形態においても上述の実施の形
態1と同様の制御を行うが、特に本例では予熱回路の直
流カット用コンデンサの容量を可変とすることにより、
実施の形態2と同様、予熱電流の大きさを変化させるこ
とができるため、コンデンサの容量調節によって所望の
予熱電流を得ることができる。よって、特に先行予熱電
流が異なる場合にそれぞれの負荷に応じた最適な先行予
熱電流を流すことができるという効果も有する。
【0030】
【発明の効果】本発明においては、これまでランプの種
類に関係なく予熱電流をカットしていたため、接続する
ランプの種類によってはスパッタによる短寿命になって
いたところを、各ランプに応じた予熱制御を行うことに
より、1種類の放電灯点灯装置で特性の違う異種のラン
プを常に最適なフィラメント温度で点灯させることが可
能となる。これにより蒸発やスパッタによる短寿命を防
ぐことができる。また、ランプ電流のみで適正領域を満
足できる場合には予熱電流をカットする制御としたた
め、常に予熱電流を流し続ける場合よりもフィラメント
ロスを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示すブロック回路図であ
る。
【図2】本発明の第1の動作説明図である。
【図3】本発明の第2の動作説明図である。
【図4】本発明の第3の動作説明図である。
【図5】本発明の実施の形態1の回路図である。
【図6】本発明の実施の形態2の回路図である。
【図7】本発明の実施の形態3の回路図である。
【図8】本発明の実施の形態4の回路図である。
【図9】熱陰極型放電灯のフィラメント予熱の適正な領
域を示す説明図である。
【図10】第1の従来例の動作説明図である。
【図11】第2の従来例の動作説明図である。
【図12】第3の従来例の動作説明図である。
【符号の説明】
Vs 交流電源 DB 全波整流器 1 直流電源回路 2 インバータ回路 3 インバータ制御部 4 ランプ識別手段 5 予熱回路 La ランプ(熱陰極型放電灯)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅野 寛之 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 小笠原 潔 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 Fターム(参考) 3K072 AA02 AB03 AB08 AB09 AC02 AC11 BA03 CA16 DA06 DB01 DB02 DB08 DC02 DC04 DD04 DE02 DE04 DE07 GA03 GB12 GC04 HA05 HA06 HA10 HB05 3K082 AA35 AA61 AA79 BA05 BA24 BA33 BA34 BB04 BB09 BB10 BC27 BD03 BD04 BD23 BD26 BD32 BD34 CA22 CA28 CA37

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電灯の予熱時にフィラメントに所定
    の予熱電流を供給する予熱回路と、放電灯の点灯時に予
    熱電流の供給を停止させる予熱カット手段を有し、点灯
    時の特性が異なる2つ以上の放電灯を適合負荷とする放
    電灯点灯装置において、フィラメントを流れる電流が接
    続している放電灯におけるスパッタ領域にある場合にス
    パッタ領域よりも適正領域に近づける制御を行うことを
    特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 ランプ識別手段を有し、識別したラン
    プに応じてカットしていた予熱電流を連続的または間欠
    的に供給することを特徴とする請求項1の放電灯点灯装
    置。
  3. 【請求項3】 ランプ識別手段を有し、識別したラン
    プに応じてフィラメントを流れる電流が適正領域となる
    ようにランプ電流を制御することを特徴とする請求項1
    記載の放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 ランプ電流をモニターする手段を有
    し、所定のランプ電流値以下になった場合に、予熱電流
    の供給またはランプ電流の制御を行うことを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 ランプ電流をモニターする手段とラン
    プ識別手段を有し、識別したランプに応じて所定のラン
    プ電流値以下では予熱電流を供給することを特徴とする
    請求項1〜4のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】 予熱カット手段は予熱回路に接続され
    たスイッチ手段のオン、オフにより予熱電流の供給、停
    止を切り替えることを特徴とする請求項1〜5のいずれ
    かに記載の放電灯点灯装置。
  7. 【請求項7】 放電灯にランプ電流を流すインバータ
    回路とその電源回路を有し、インバータ回路のスイッチ
    ング素子の発振周波数またはデューティの制御、もしく
    は電源回路の直流電源電圧のいずれかを制御することに
    よりランプ電流を制御することを特徴とする請求項3ま
    たは4に記載の放電灯点灯装置。
  8. 【請求項8】 ランプ識別手段を有し、識別したラン
    プに応じて適切な予熱電流を供給するように予熱回路の
    インピーダンスを変化させることを特徴とする請求項1
    〜7のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  9. 【請求項9】 ランプ識別手段を有し、識別したラン
    プに応じて電圧振幅の異なる予熱電源を切り替えること
    により適切な予熱電流を供給することを特徴とする請求
    項1〜7のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  10. 【請求項10】 ランプ識別手段を有し、識別したラ
    ンプに応じて予熱回路のコンデンサの容量を切り替える
    ことにより適切な予熱電流を供給することを特徴とする
    請求項1〜7のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
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