JP2002015893A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JP2002015893A
JP2002015893A JP2000197178A JP2000197178A JP2002015893A JP 2002015893 A JP2002015893 A JP 2002015893A JP 2000197178 A JP2000197178 A JP 2000197178A JP 2000197178 A JP2000197178 A JP 2000197178A JP 2002015893 A JP2002015893 A JP 2002015893A
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discharge lamp
power supply
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inverter
capacitor
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JP2000197178A
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Masanori Mishima
正徳 三嶋
Minoru Yamamoto
実 山本
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】定格電力の異なる放電灯が装着された場合にお
いても、光出力比が略一定となるように調光制御できる
異負荷共用タイプの放電灯点灯装置を提供する。 【解決手段】出力電圧可変の直流電源6と、直流電源の
出力端に接続されたインバータ7と、インバータ7の出
力端に接続された放電灯Laとを有する放電灯点灯装置
において、上記インバータ7の出力電圧−出力電流特性
は、少なくとも2種類の異なる定格電力の放電灯に対し
て、各々の定格動作点もしくはその近傍を通るように設
定され、上記直流電源6の出力電圧VDCを可変とするこ
とによって調光を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は交流電源を整流平滑
した直流電圧を高周波に変換して負荷に供給する放電灯
点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】(従来例1)この発明の基礎となる放電
灯点灯装置(特開昭61―296695号)は、図38
に示すように、商用電源Vs、ダイオードブリッジDB
およびコンデンサC4よりなる直流電源6から他励式イ
ンバータ回路7に給電するようにして、他励式インバー
タ回路7の負荷としてコンデンサC1および放電ランプ
Laの並列回路とインダクタL1との直列回路を接続し
ている。そして、他励式インバータ回路7の制御はV/
F(電圧/周波数)変換回路11、可変抵抗VR、発振
回路12およびドライブ回路13よりなる制御回路1に
よって行うようになっている。
【0003】この放電灯点灯装置は、他励式インバータ
回路7の高周波出力電圧をインダクタL1およびコンデ
ンサC1よりなる直列共振回路で昇圧して放電ランプL
aに印加することにより放電ランプLaを始動させ、放
電ランプLaの始動後はインダクタL1により限流した
状態で放電ランプLaを点灯させるようになっている。
【0004】そして、V/F変換回路11、可変抵抗V
R、発振回路12およびドライブ回路13よりなる制御
回路1によって他励式インバータ回路7の動作周波数を
周期的に第1の周波数と第2の周波数に交互に切替える
ようにしてあり、第1の周波数は、可変抵抗VRを調整
することによって変化するように構成してあり、この第
1の周波数の調整によって放電ランプLaの調光を行う
ようになっている。
【0005】(従来例2)図39は別の従来例(特開平
4−342995号)の回路図である。図中、Vsは商
用電源、DBは整流回路、6は出力電圧可変のDC−D
Cコンバータよりなる直流電源、7はインダクタL1と
コンデンサC1を直列接続したLC直列回路の直列共振
周波数と同じ出力周波数のインバータである。Laは負
荷である放電ランプでコンデンサC1に並列に接続され
ている。今、点灯中の放電ランプLaを抵抗とみなす
と、インバータ7の負荷は図40の等価回路で示すこと
ができる。DC−DCコンバータ6の出力電圧VDCを下
げて放電ランプLaのランプ電流を制限すると調光状態
に入り、その調光の度合いが深まるにしたがい、放電ラ
ンプLaの抵抗値が増大する。抵抗値がある値以上にな
ると、放電ランプLaの抵抗値をR、インバータ7の出
力周波数をf0、インダクタL1のインダクタンスをL
として、R≧2X(X=2πf0・L)の振動条件を満
たすようになる。放電ランプLaは、ランプ電流を制限
して調光してゆくにしたがい、放電維持に必要なランプ
電圧Vlaが増加する。放電ランプLaがR≧2Xの条
件を満たすようになると、放電維持に必要なランプ電圧
Vlaはインバータ7の出力電圧を上回るようになる
が、LC直列回路の共振による電圧上昇により、この放
電維持に必要な電圧Vlaを確保することができる。
【0006】この従来例2は、前述のようにして調光を
行い、調光時の放電維持に必要な電圧を確保するもの
で、その構成は、出力電圧可変の直流電源6と、該直流
電源6の出力端に接続されたインバータ7と、該インバ
ータ7の出力端に接続されたインダクタL1、コンデン
サC1の直列回路と、該コンデンサC1の両端に接続さ
れる負荷としての放電ランプLaと、前記インバータ7
の出力周波数を前記LC直列共振回路の直列共振周波数
近傍に制御する第1の制御手段と、調光度に応じて前記
直流電源6の出力電圧VDCを制御する第2の制御手段と
を備えている。従来例2の構成によれば、第2の制御手
段により直流電源6の出力電圧VDCが制御され、調光を
行うことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】(従来例1の欠点)最
近の蛍光灯用電子バラストの分野において、1つの電子
バラストで定格電力の異なる複数の放電灯を点灯できる
ものが、開発・商品化されつつある。これは、電子バラ
ストを開発する上での開発効率の向上や、バラストの品
種集約による生産コストの削減、あるいは流通や管理コ
ストの削減を狙ったものである。しかし、この種の負荷
を共用した電子バラストにおいて、調光機能を付加する
場合には、従来例1で述べた周波数制御による調光が最
も簡単であるが、定格電力の異なる放電灯を装着して周
波数で調光する場合、同一の調光信号で調光制御を行う
と、各々の放電灯の定格出力に対する光出力比が放電灯
によって著しく異なる、という欠点があった。つまり、
連続調光あるいは段調光をする場合において、調光下限
値が放電灯毎にばらばらとなり、単なる周波数調光のみ
では所望の調光性能が得られないという欠点が生じる。
【0008】(従来例2の欠点)従来例2で示した回路
によれば、直流電源6の出力電圧VDCを下げることで調
光を行えることが示してあり、この従来例2を用いれ
ば、周波数をほとんど変化させることなく、調光を行う
ことができる。しかしながら、従来例2は、ある特定の
第1の放電灯に対して、調光時においても、放電維持に
必要な電圧を確保するためのものであり、例えば定格負
荷の異なる第2の放電灯が装着されたような場合につい
ては示唆するところではない。
【0009】したがって、従来例2に示す回路に定格の
異なる第2の放電灯を装着した場合、バラストの出力電
圧−出力電流特性が、従来例に示すように周波数の範囲
を限定することにより一義的に決まっているため、第2
の放電灯の定格電圧、定格電流に対して、出力が出過ぎ
たり、あるいは不足したりするという事態が生じる。
【0010】上記のことを図を用いてもう少し詳しく説
明する。図41は、従来例2におけるインバータの出力
電圧−出力電流特性(以下インバータのV−I特性)
と、第1の放電灯La1の出力電圧−出力電流特性(以
下放電灯のV−I特性)、および、従来例2にはない第
2の放電灯La2のV−I特性を示したものである。放
電灯La1のV−I特性を実線C、La1とは定格の異
なる放電灯La2のV−I特性を点線Dで示している。
また、インバータのV−I特性は点線Aで示される特性
を持っているとする。この点線Aはインバータの発振周
波数を限定することにより、一義的に決定される。ま
た、点a、点bはそれぞれ、放電灯La1、La2の定
格動作点を示している。このインバータに放電灯La1
が装着された場合、放電灯La1は実線Cと点線Aが交
わる点aで動作することになる。従来例2では、この点
aが放電灯La1の定格電力近傍となるように設計され
ることになる。
【0011】次に、放電灯La1の代わりに放電灯La
2を装着すると、従来例2のインバータでは点線Dと点
線Aが交わる点cで動作することになり、点bの定格動
作点に対し、ランプ電流が出過ぎることになる。また、
ランプ電圧についても点aより大きいため、放電維持の
ための電圧が不足する場合を生じる。
【0012】図42は、従来例2において、放電灯La
1と定格電力が異なり、定格電流が略等しい第3の放電
灯La3が装着された場合を示している。放電灯La3
の定格動作点を新たに点dとしている。この場合は、ラ
ンプ電流は過不足なく出力されるが、依然として、ラン
プ電圧が点aより大きいため、放電維持のための電圧が
不足する場合を生じる。
【0013】したがって、従来例2に示す回路に異なる
定格電力の放電灯が装着された場合には、素子に印加さ
れるストレスが増大したり、あるいは、調光時において
放電維持に必要な電圧が得られなくなったりすることが
ある。このことは、例えば調光時にランプ電圧が高くな
るコンパクト蛍光ランプなどの、管径の比較的細いラン
プなどによく言えることである。
【0014】本発明は上述のような点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、定格電力の異な
る放電灯が装着された場合においても、光出力比が略一
定となるように調光制御できる異負荷共用タイプの放電
灯点灯装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
課題を解決するために、図1に示すように、出力電圧可
変の直流電源6と、直流電源の出力端に接続されたイン
バータ7と、インバータ7の出力端に接続された放電灯
Laとを有する放電灯点灯装置において、上記インバー
タ7の出力電圧−出力電流特性は、少なくとも2種類の
異なる定格電力の放電灯に対して、各々の定格動作点も
しくはその近傍を通るように設定され、上記直流電源6
の出力電圧VDCを可変とすることによって調光を行うこ
とを特徴とするものである。
【0016】ここで、上記異なる定格電力の放電灯は、
定格電流が異なるものであってもよいし、定格電流が略
一定のものであっても良い。また、上記直流電源は、昇
圧チョッパ回路、降圧チョッパ回路、昇降圧チョッパ回
路のいずれでもよく、また、昇圧チョッパ回路と降圧チ
ョッパ回路を組み合わせて用いるものであっても良い。
【0017】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本発明の第1の実
施形態の回路図を図1に示す。以下、その回路構成につ
いて説明する。本回路は、出力電圧可変の直流電源と、
直流電源の出力端に接続されたインバータと、インバー
タの出力端に接続された放電灯から構成される。上記イ
ンバータは、少なくとも2種類の異なる定格電力の放電
灯に対して、インバータの出力電圧−出力電流特性(以
下、V−I特性とする)が各々の放電灯の定格ランプ電
圧、定格ランプ電流、もしくは定格ランプ電圧、定格ラ
ンプ電流近傍を通るように設定され、上記直流電源の出
力を可変することによって調光するように構成されてい
る。ここでいうインバータのV−I特性とは、横軸に電
流、縦軸に電圧をとり、放電灯Laのインピーダンスを
抵抗と仮定した時にその抵抗の抵抗値を0から無限大ま
で変化させたときに抵抗に流れる電流Ilaと、抵抗の
両端に発生する電圧Vlaとが通り得る軌跡を示したも
のである。
【0018】図2は図1の回路において放電灯Laに直
列にインダクタL1、放電灯Laに並列にコンデンサC
1を接続した回路図を示している。インバータで発生さ
れる高周波電圧によりインダクタL1、コンデンサC1
の共振作用によって放電灯Laの両端には点灯維持する
のに十分な高周波電圧が供給される。
【0019】図3には図2のインバータの一例を示す。
インバータは直流電源の出力に並列に、スイッチング素
子Q1、Q2の直列回路が接続され、スイッチング素子
Q1とQ2の接続点とインダクタL1の間には直流カッ
ト用のコンデンサC2が接続されている。また、スイッ
チング素子Q1,Q2は制御回路1により高周波で交互
にオン・オフするように駆動される。
【0020】本回路において、〔1〕異なる電力の放電
灯が接続されてもそれぞれの定格近傍を通る設計、
〔2〕定格に対する光出力比を略一定のまま調光する方
法について分けて説明を行う。 〔1〕定格近傍を通る設計 図4には放電灯LaのV−I特性と、インバータのV−
I特性を示す。第1の放電灯La1のV−I特性を実線
C、放電灯La1とは定格の異なる第2の放電灯La2
のV−I特性を点線Dで示している。また、最初、イン
バータのV−I特性は点線(1)で示される特性を持っ
ているとする。本回路のインバータに放電灯La1が装
着された場合、放電灯La1は実線Cと点線(1)が交
わる点aで動作することになる。一般的には、この点a
が放電灯La1の定格電力近傍となるように設計され
る。
【0021】次に、同じインバータに放電灯La2を装
着すると、今度は点線Dと点線(1)の交点で動作する
ことになるが、例えば、放電灯La2の定格が点bであ
った場合には出力が出過ぎることになる。ここで、イン
バータのスイッチング周波数をインダクタL1とコンデ
ンサC1の共振周波数から遠ざける方向、すなわち、共
振周波数よりも高くする方向に変化させることにより、
インバータのV−I特性は点線(1)から点線(2)へ
と移行し、先述した放電灯La1での動作点も点aから
点a”へと移行する。
【0022】その後、今度は直流電源の出力電圧VDC
大きくすることによって、インバータのV−I特性は点
線(2)から実線Aへと移行し、放電灯La1での動作
点が再び点aに戻ると共に、放電灯La2の動作点が放
電灯La2の定格である点bとなる。このため、インバ
ータのV−I特性が実線A上になるように予め直流電圧
DC、スイッチング素子Q1、Q2の点灯周波数fを設
定しておけば、放電灯La1、La2のいずれの放電灯
が装着された場合においても各々定格電力で点灯するこ
とができる。
【0023】図5では、図4のときとは逆に、放電灯L
a2を装着した時に、出力が足らない場合について説明
する。図5が図4と異なる点は、放電灯La1の定格に
設計を合わせた点線(1)のインバータのV−I特性で
は、放電灯La2を装着すると、点線Dと点線(1)の
交点で動作するため、例えば、放電灯La2の定格が点
bであった場合には出力が足らないことになる。そこ
で、今度は先述とは逆に、インバータのスイッチング周
波数をインダクタL1とコンデンサC1の共振周波数に
近付ける方向、すなわち低くする方向に変化させること
により、インバータのV−I特性は点線(1)から点線
(2)へと移行し、先述した放電灯La1での動作点も
点aから点a”へと移行する。その後、今度は直流電源
の出力電圧VDCを小さくすることによって、インバータ
のV−I特性は点線(2)から実線Aへと移行し、放電
灯La1での動作点が再び点aに戻ると共に、放電灯L
a2の動作点が放電灯La2の定格である点bとなる。
このため、上述と同様にインバータのV−I特性を予め
実線Aに設定しておけば、放電灯La1、La2のいず
れの放電灯が装着された場合においても各々定格電力で
点灯することができる。
【0024】〔2〕光出力比一定で調光 図4、図5で示した実線Aの状態にインバータのV−I
特性を設定した後、調光は直流電源の直流電圧VDCを下
げることにより行う。図6は直流電圧VDCを下げること
によりインバータのV−I特性が点線Aから点線A’へ
移行したことを示す。したがって調光により、放電灯L
a1は点aから点a’へ、放電灯La2は点bから点
b’へとその動作点を変化させることになる。
【0025】図7には、放電灯La1、La2のそれぞ
れの定格を100(%)としたときの光出力比を、横軸
を直流電源の直流電圧VDCとして示してある。図中、実
線が放電灯La1、点線が放電灯La2を示している。
直流電圧VDCをVDC1 で動作させているときはLa1、
La2のいずれの放電灯も定格の100(%)で動作
し、例えば、調光で直流電圧をVDC2 にすると、La
1、La2のいずれの放電灯も定格の約50(%)で動
作するようになる。このため、放電灯La1、La2の
いずれの放電灯が装着されても、直流電源の直流電圧V
DCが同じであれば、略一定の光出力比を得ることができ
る。
【0026】図8には、このときのインバータの点灯周
波数と無負荷時のコンデンサC1の両端電圧が示してあ
る。f0はインダクタL1とコンデンサC1の無負荷共
振周波数、f1は本実施形態の点灯周波数を示してい
る。調光比の大小にかかわらず常に一定の周波数で動作
させることができる。このため、周波数を変化させるよ
うな従来の回路に比べ、インバータの制御回路が簡単に
なる。なお、図8では、発振周波数f1を無負荷共振周
波数f0より右側に設定しているが、これに限ったもの
ではなく、発振周波数f1が無負荷共振周波数f0より
左側に設定されていても良いことは言うまでもない。
【0027】参考までに、図4の実線Aの状態から、従
来例に示すような周波数による調光を行った場合の特性
を図9に示す。放電灯La1のV−I特性を点線C、放
電灯La2のV−I特性を点線Dで示している。また、
図4の実線Aで示したインバータのV−I特性は点線A
とし、インバータの点灯周波数を高くした場合のインバ
ータのV−I特性を点線A’で示している。この図で放
電灯La1を装着した場合、定格点灯時には点aで、調
光時には点a’で動作する。同様に、放電灯La2を装
着した場合には、定格点灯時には点bで、調光時には点
b’で動作することになる。
【0028】図10には、放電灯La1、La2のそれ
ぞれの定格を100(%)としたときの光出力比を、横
軸をインバータの点灯周波数fとして示してある。図
中、実線が放電灯La1、点線が放電灯La2の調光特
性を示している。点灯周波数fをf1で動作させている
ときはLa1、La2のいずれの放電灯も定格の100
(%)で動作し、例えば、調光で点灯周波数をf2にす
ると、放電灯La2は定格の約50(%)で動作するの
に対し、放電灯La1は定格の約85(%)にしか絞れ
ていないことが分かる。すなわち、定格に対する光出力
比が一定でないことを示している。
【0029】本実施形態によれば、定格電力の異なる放
電灯が装着された場合においても、光出力比が略一定と
なるように調光制御できるという効果がある。また、イ
ンバータの点灯周波数が一定のため、制御回路が簡単に
なると共に、ノイズ対策が容易になるという効果があ
る。
【0030】(実施形態2)本発明の第2の実施形態を
図11〜図13に示す。本実施形態における回路図は図
3と同じである。本実施形態では定格電力の異なる放電
灯のうち、定格ランプ電流が略等しい場合について説明
する。図11には放電灯のV−I特性と、インバータの
V−I特性を示す。第1の放電灯La1のV−I特性を
実線C、放電灯La1とは定格の異なる第2の放電灯L
a2のV−I特性を点線Dで示している。また、インバ
ータのV−I特性を実線Aで示す。
【0031】本実施形態は実施形態1で説明したうち、
特に、放電灯La1とLa2の定格ランプ電流が略等し
い場合の実施形態である。本回路のインバータに放電灯
La1が装着された場合、放電灯La1は実線Cと実線
Aが交わる点aで動作することになる。次に同じインバ
ータに放電灯La2を装着すると、今度は点線Dと実線
Aの交点bで動作することになる。動作点a、bがそれ
ぞれの定格電流になるように設計するわけである。
【0032】図12には、このときのインバータの発振
周波数と無負荷時のコンデンサC1の両端電圧が示して
ある。f0はインダクタL1とコンデンサC1の無負荷
共振周波数、f1は本実施形態の点灯周波数を示してい
る。f1は無負荷共振周波数と同じか、あるいはその近
傍であれば良い。無負荷共振周波数においてインバータ
のV−I特性は最も垂直に近くなるため、図11におけ
るインバータのV−I特性もほぼ垂直に近い傾きを持つ
ことになる。
【0033】図11で示した実線Aの状態にインバータ
のV−I特性を設定した後、調光は直流電源の出力を下
げることにより行う。図13は直流電圧VDCを下げるこ
とによりインバータのV−I特性が点線Aから点線A’
へ移行したことを示す。したがって調光により、放電灯
La1は点aから点a’へ、放電灯La2は点bから点
b’へとその動作点を変化させることになる。このた
め、放電灯La1、La2のそれぞれの定格を100
(%)としたときの光出力比を、横軸を直流電源の直流
電圧VDCとして示すと、図7で得られた特性とほぼ同様
な特性が得られる。調光時においても放電灯に流れる電
流を放電灯によらず略一定にできるため、実施形態1よ
り更に光出力比のばらつきが小さく、また、定電流特性
に優れていると言える。
【0034】また、インバータのV−I特性が急峻であ
ればあるほど調光下限においてちらつきやジャンプ、あ
るいは立ち消えといった低光束時特有の不快な現象が起
こりにくいため、従来例に比べて、調光下限を更に小さ
くすることができる。
【0035】本実施形態によれば、定格電力の異なる放
電灯が装着された場合においても、光出力比が略一定と
なるように調光制御できるという効果がある。また、イ
ンバータの点灯周波数が一定のため、制御回路が簡単に
なると共に、ノイズ対策が容易になるという効果があ
る。さらに、調光下限を小さくできるという効果があ
る。
【0036】(実施形態3)本発明の第3の実施形態の
回路図を図14に示す。以下、その回路構成について説
明する。本回路は、図3で示した回路において、直流電
源として図示するような昇圧チョッパ回路を適用した場
合の回路を示している。昇圧チョッパ回路は図示するよ
うに、交流電源Vsと、ダイオードブリッジDBと、イ
ンダクタL3と、ダイオードD6と、コンデンサC4
と、スイッチング素子Q3とからなっており、スイッチ
ング素子Q3を駆動する制御回路2と、制御回路2に調
光信号を入力する調光器が接続されている。インダクタ
L3とスイッチング素子Q3の直列回路は、ダイオード
ブリッジDBの直流出力端子間に接続されており、ダイ
オードD6とコンデンサC4の直列回路は、スイッチン
グ素子Q3の両端に並列的に接続されている。
【0037】以下、本回路の動作について説明する。図
15は、本回路を適用したときの動作範囲を斜線で示し
ている。なお、この図の詳細については既に図6で説明
したので、ここでは省略する。本回路を用いると、直流
電源の直流電圧VDCの範囲はVs(peak)≦VDC
なる。ここでVs(peak)は交流電源Vsのピーク
値を示している。100Vの交流電源であれば約141
V、200Vの交流電源であれば約282Vがその値と
なる。したがって、予め調光器によって決められる調光
下限を点線A’で示すVDCの値、すなわち、上述したよ
うに100Vの交流電源であればVDCの値を141Vに
なるように設定しておけば、VDCの電圧値はそれより下
がることがない。このため、例えば制御回路2でVDC
あるレべル以下にならないように制限するためのリミッ
タ回路が必要なくなり、制御が容易になる。
【0038】本実施形態によれば、定格電力の異なる放
電灯が装着された場合においても、光出力比が略一定と
なるように調光制御できるという効果がある。また、イ
ンバータの点灯周波数が一定のため、制御回路が簡単に
なると共に、ノイズ対策が容易になるという効果があ
る。さらに、調光下限におけるVDCの値を制御する必要
がないので、制御回路が簡単になる。
【0039】(実施形態4)本発明の第4の実施形態の
回路図を図16に示す。以下、その回路構成について説
明する。本回路は、図3で示した回路において、直流電
源として図示するような降圧チョッパ回路を適用した場
合の回路を示している。降圧チョッバ回路は図示するよ
うに、交流電源Vsと、ダイオードブリッジDBと、ス
イッチング素子Q3と、ダイオードD6と、インダクタ
L3と、コンデンサC4とからなっており、スイッチン
グ素子Q3を駆動する制御回路2と、制御回路2に調光
信号を入力する調光器が接続されている。スイッチング
素子Q3とインダクタL3とコンデンサC4の直列回路
は、ダイオードブリッジDBの直流出力端子間に接続さ
れており、インダクタL3とコンデンサC4の直列回路
にはダイオードD6が回生電流を流す方向に並列接続さ
れている。
【0040】以下、本回路の動作について説明する。図
17は、本回路を適用したときの動作範囲を斜線で示し
ている。なお、この図の詳細については既に図6で説明
したので、ここでは省略する。本回路を用いると、直流
電源の直流電圧VDCの範囲はVDC≦Vs(peak)と
なる。ここで、Vs(peak)は交流電源Vsのピー
ク値を示している。したがって、予め調光器によって決
められる調光上限を点線Aで示すVDCの値、すなわち、
上述したように100Vの交流電源であればV DCの値を
141Vになるように設定しておけば、VDCの電圧値は
それより上がることがない。このため、例えば制御回路
2でVDCがあるレべル以上にならないように制限するた
めのリミッタ回路が必要なくなり、制御が容易になる。
【0041】本実施形態によれば、定格電力の異なる放
電灯が装着された場合においても、光出力比が略一定と
なるように調光制御できるという効果がある。また、イ
ンバータの点灯周波数が一定のため、制御回路が簡単に
なると共に、ノイズ対策が容易になるという効果があ
る。さらに、調光上限におけるVDCの値を制御する必要
がないので、制御回路が簡単になる。
【0042】(実施形態5)本発明の第5の実施形態の
回路図を図18に示す。以下、その回路構成について説
明する。本回路は、図3で示した回路において、直流電
源として図示するような昇降圧チョッパ回路を適用した
場合の回路を示している。昇降圧チョッパ回路は図示す
るように、交流電源Vsと、ダイオードブリッジDB
と、インダクタL3と、スイッチング素子Q3と、ダイ
オードD6と、コンデンサC4とからなっており、スイ
ッチング素子Q3を駆動する制御回路2と、制御回路2
に調光信号を入力する調光器が接続されている。インダ
クタL3とスイッチング素子Q3の直列回路は、ダイオ
ードブリッジDBの直流出力端子間に接続されており、
ダイオードD6とコンデンサC4の直列回路は、インダ
クタL3の両端に並列的に接続されている。
【0043】以下、本回路の動作について説明する。図
19は、本回路を適用したときの動作範囲を斜線で示し
ている。なお、この図の詳細については既に図6で説明
したので、ここでは省略する。本回路を用いると、直流
電源の直流電圧VDCの範囲は交流電源Vsのピーク値に
関係なく任意に設定することができる。すなわち、V DC
として交流電源Vsのピーク値より低い電圧が必要なと
きには昇降圧チョッパ回路を降圧動作させ、VDCとして
交流電源Vsのピーク値より高い電圧が必要なときには
昇降圧チョッパ回路を昇圧動作させればよい。したがっ
て、交流電源によるVDCの制限がなくなり、放電灯の電
流の制御範囲が広がることになる。
【0044】本実施形態によれば、定格電力の異なる放
電灯が装着された場合においても、光出力比が略一定と
なるように調光制御できるという効果がある。また、イ
ンバータの点灯周波数が一定のため、制御回路が簡単に
なると共に、ノイズ対策が容易になるという効果があ
る。さらに、VDCの制御範囲が交流電源によって制限さ
れないため、任意の電流値に制御することができ、制御
範囲が広がるという効果がある。
【0045】(実施形態6)本発明の第6の実施形態の
回路図を図20に示す。以下、その回路構成について説
明する。本回路は、図3で示した回路において、直流電
源として昇圧チョッパ回路と降圧チョッパ回路の組み合
わせを適用した場合の回路を示している。すなわち、本
回路における直流電源は、図示するように、交流電源V
sと、ダイオードブリッジDBと、インダクタL3と、
スイッチング素子Q3と、ダイオードD6と、コンデン
サC4とからなる昇圧チョッパ回路と、スイッチング素
子Q4と、インダクタL4と、ダイオードD7と、コン
デンサC5とからなる降圧チョッパ回路とからなってお
り、スイッチング素子Q3を駆動する制御回路3と、ス
イッチング素子Q4を駆動する制御回路2と、制御回路
2に調光信号を入力する調光器が接続されている。イン
ダクタL3とスイッチング素子Q3の直列回路は、ダイ
オードブリッジDBの直流出力端子間に接続されてお
り、ダイオードD6とコンデンサC4の直列回路は、ス
イッチング素子Q3の両端に並列的に接続されている。
また、スイッチング素子Q4とインダクタL4とコンデ
ンサC5の直列回路は、コンデンサC4の両端に並列接
続されており、インダクタL4とコンデンサC5の直列
回路にはダイオードD7が回生電流を流す方向に並列接
続されている。
【0046】以下、本回路の動作について説明する。本
回路における動作は基本的に実施形態5と同じである。
すなわち、インダクタL3、スイッチング素子Q3、ダ
イオードD6、コンデンサC4からなる昇圧チョッパ回
路によって、コンデンサC4の両端電圧は交流電源Vs
のピーク値Vs(peak)よりも高い任意の電圧に昇
圧される。その後、コンデンサC4の両端電圧を電源と
して、スイッチング素子Q4、インダクタL4、ダイオ
ードD7、コンデンサC5からなる降圧チョッパ回路に
より、任意の電圧VDCに設定される。そのため、本回路
においても交流電源Vsのピーク値に関係なく、VDC
設定することができる。
【0047】効果として実施形態5と異なる点は、前段
の昇圧チョッパ回路によって、一旦、交流−直流変換さ
れるため、コンデンサC5の両端電圧VDCには交流電源
の周波数に比例したリップルが比較的重畳されにくいと
いう利点がある。また、VDCの電圧を決めるために制御
回路2と制御回路3といった回路が2つあるため、コン
デンサC4とC5の電圧の分担を可変することができ、
制御の自由度が広がる。例えば、VDCの電圧が交流電源
のピーク値より低いときには、昇圧チョッパの出力とな
るコンデンサC4の両端電圧も交流電源のピーク値近傍
に設定しておくことにより、コンデンサC4の耐圧が低
くて済むといった利点がある。なお、回路構成として
は、降圧チョッパ回路を前段に、昇圧チョッパ回路を後
段にする組み合わせも考えられ、効果は同様である。
【0048】本実施形態の効果は次のとおりである。ま
ず、定格電力の異なる放電灯が装着された場合において
も、光出力比が略一定となるように調光制御できる。ま
た、インバータの点灯周波数が一定のため、制御回路が
簡単になると共に、ノイズ対策が容易になる。また、V
DCの制御範囲が交流電源によって制限されないため、任
意の電流値に制御することができ、制御範囲が広がる。
さらに、コンデンサC4とC5の電圧の分担を可変させ
ることができるため、ストレスを低減することができ
る。
【0049】(実施形態7)本発明の第7の実施形態の
回路図を図21に示す。以下、その回路構成について説
明する。本実施形態の回路構成について図14と異なる
点は、コンデンサC4の両端に抵抗R4、R5の直列回
路を並列に接続し、抵抗R4、R5の接続点の電圧が比
較回路に入力され、比較回路による比較判定の結果が、
制御回路1、制御回路2へと入力されている点である。
【0050】本実施形態は、調光下限付近における立ち
消えを抑制すると共に、調光を更に深く行う場合の回路
例である。以下にその動作について説明する。図22に
は調光比と直流電圧VDC、点灯周波数fの関係が示して
ある。なお、このときの点灯周波数f1とインバータの
無負荷共振周波数f0は、図8に示す関係(f0<f
1)にあるとする。先述してきた実施形態では、点灯周
波数fは一定のままで、直流電源の直流電圧VDCを低く
することで調光を行ってきた。これは、調光比がg点よ
り右側の領域に相当する。本実施形態では、g点より左
側の領域である調光下限付近において、VDCをより低く
設定し、かつ、点灯周波数fもf1より下げる方向(例
えばh点)に制御することで調光下限の立ち消えを改善
することができる。
【0051】図23には、このときのインバータのV−
I特性と、放電灯のV−I特性を示す。インバータのV
−I特性は,点線A、A’、A”で示してあり、VDC
低下と共にAからA”方向へと移行する。また、先述し
てきたのと同様に、放電灯La1のV−I特性が点線
C、放電灯La2のV−I特性が点線Dで示してあり、
各々の放電灯の動作点が調光と共にa,a’,a”と
b,b’,b”で示してある。図中、点線A”がこれま
での実施形態で述べてきた調光下限に相当し、図22に
おけるg点を示している。
【0052】ここから、図22のh点に示すように直流
電圧VDCを下げ、同時に点灯周波数fも下げることによ
り、インバータのV−I特性は一点鎖線Eで示す状態に
近づく。このため、動作点b”は同じままだが、動作点
a”は動作点eになり、放電灯La1については、調光
下限が更に改善されることになる。また、動作点b”に
おけるインバータのV−I特性は点線A”より傾きが急
峻であるため、よりちらつきや立ち消え、あるいはジャ
ンプといった現象が起こりにくなる、という利点があ
る。このことは、例えば低温時などに特に有効になる。
【0053】なお、上記の説明において、点灯周波数f
は下げる方向についてのみ説明したが、図8におけるf
1の設定がf0より小さければ、点灯周波数fは上げる
方向に制御すればよい。すなわち、無負荷共振周波数f
0に、より近付けばよいわけである。以上の動作は、図
21において直流電源の直流電圧VDCに比例した電圧値
を抵抗R4、R5の接続点から比較回路に入力し、図2
2において、VDCがV1点以下になったときに制御回路
1には点灯周波数fをより無負荷共振周波数f0に近づ
ける信号を、制御回路2にはVDCをさらに下げる信号を
各々入力することにより達成される。
【0054】本実施形態の効果は次のとおりである。ま
ず、定格電力の異なる放電灯が装着された場合において
も、光出力比が略一定となるように調光制御できる。ま
た、調光下限付近における立ち消えを改善することがで
きる。また、調光下限を更に深くすることができる。
【0055】(実施形態8)本発明の第8の実施形態の
回路図を図24に示す。回路構成について、図3と異な
る点についてのみ述べる。インダクタL1とコンデンサ
C1の間に新たにインダクタL2が接続され、インダク
タL2の両端がダイオードD1、D2、D3、D4から
なるダイオードブリッジの入力端に接続され、ダイオー
ドD1、D2、D3、D4からなるダイオードブリッジ
の出力端に並列にスイッチング素子Trが接続されてい
る。また、放電灯Laの非接地側端子から、接地側端子
に向けて抵抗R1、R2の直列回路が接続され、抵抗R
2に並列にダイオードD5とコンデンサC3の直列回路
が接続され、ダイオードD5とコンデンサC3の接続点
は比較器CP1のマイナス側入力端子に接続され、比較
器CP1のプラス側入力端子には直流電源E1が接続さ
れ、比較器CP1の出力端子はスイッチング素子Trの
べース端子に接続されると共に、抵抗R3を介して制御
電源Vccへと接続されている。
【0056】以下、その回路動作について説明する。本
実施形態は放電灯Laの電圧値によってインピーダンス
の値を切替えることにより、さらに定格電力の異なる他
の放電灯に対しても、定格点灯から調光といったこれま
で述べてきたような動作を、光出力比を略一定のままで
行うものである。以下にその動作について説明する。
【0057】図24において、比較器CP1のマイナス
側入力端子には放電灯Laの電圧Vlaに比例した値が
入力される。この電圧値と直流電圧E1を比較して、放
電灯Laの電圧の方が小さいときには比較器CP1の出
力はHレべルとなるため、スイッチング素子Trがオン
し、インダクタL2の両端を短絡することになる。した
がって、インバータのインダクタンス値としては、イン
ダクタL1のみの値となる。逆に放電灯Laの電圧の方
が大きいときには比較器CP1の出力はLレべルとなる
ため、スイッチング素子Trがオフし、インダクタL2
の両端は開放のままとなる。したがって、インバータの
インダクタンス値としては、インダクタL1とL2の合
成の値となる。本実施形態の回路を用いれば、異なるイ
ンバータのV−I特性上にある、異なる定格の2種類以
上の放電灯に対しても、これまで説明してきたような調
光制御を適用することができる。
【0058】図25には、本実施形態における放電灯の
V−I特性と、インバータのV−I特性を示す。第1の
放電灯La1のV−I特性を実線C、放電灯La1とは
定格の異なる第2の放電灯La2のV−I特性を点線D
で示している。また、実線Aは図24においてスイッチ
ング素子Trがオンの状態、すなわち、インバータのイ
ンダクタがL1のみのときにおけるインバータのV−I
特性を示しており、点線Bは図24においてスイッチン
グ素子Trがオフの状態、すなわち、インバータのイン
ダクタがL1+L2のときにおけるインバータのV−I
特性を示している。
【0059】図4と異なる点は、放電灯La2の定格が
実線A上ではなく、点線B上のb点で動作することであ
る。したがって、インバータのV−I特性としては、a
点、b点の2点を通る必要がある。図26は図25のよ
うな特性を持つ放電灯La1、La2に対して、図24
の回路を適用した場合の特性図である。図中、一点鎖線
で示す電圧値V1でインバータのV−I特性が切替わっ
ているが、これは、上述した回路によって、V1の上下
でインバータのインダクタンス値が切替わるからであ
る。したがって、インバータのV−I特性としては、図
26において、実線で示す軌跡をたどることになり、a
点、b点の両方を通ることになる。
【0060】図27は本回路において直流電源の直流電
圧VDCを下げて調光を行った場合のインバータのV−I
特性を実線で示すと共に、調光時の動作点を点a’、点
b’で示してある。なお、インバータの点灯周波数f
は、図8で説明したように、ある一定の周波数f1のま
までよい。本回路における放電灯La1、La2のそれ
ぞれの定格を100(%)としたときの光出力比を、横
軸を直流電源の直流電圧VDCとして示すと、先述した図
7とほぼ同様の結果が得られる。
【0061】参考までに本回路において、従来例に示す
ような周波数fによる調光を行った場合、図28の実線
に示すようになる。図27と異なる点は、点線A’、実
線B’が、それぞれ周波数による調光を行った場合のイ
ンバータのV−I特性を示している点である。そのた
め、調光時の動作点a’、b’が、図27と大きく異な
ることになる。この場合も、放電灯La1、La2のそ
れぞれの定格を100(%)としたときの光出力比を、
横軸を直流電源の直流電圧VDCとして示すと、先述した
図10とほぼ同様の結果になり、あるレべルのVDCにお
ける光出力比が放電灯によって大きく異なってしまう。
【0062】本実施形態の効果は次のとおりである。ま
ず、定格電力の異なる放電灯が装着された場合において
も、光出力比が略一定となるように調光制御できる。ま
た、インバータの点灯周波数が一定のため、制御回路が
簡単になると共に、ノイズ対策が容易になる。また、複
数のインバータのV−I特性を組み合わせて利用できる
ため、装着できる放電灯の種類が多くなる。
【0063】(実施形態9)本発明の第9の実施形態の
説明図を図29と図30に示す。回路構成は図24と同
じである。本実施形態は、実施形態1と実施形態8を組
み合わせたものである。図29において、動作点a1、
a2が実施形態1で述べた定格電力の異なる2種類の放
電灯の動作点を示している。また、動作点bが実施形態
8で述べたところのLa2に相当する。したがって、放
電灯のV−I特性は、点線C1、C2、Dの計3本あ
り、いずれの放電灯が装着されても必ず各々の定格を通
るインバータのV−I特性となる。このように設定され
たインバータにおいても、点灯周波数が一定のままで、
直流電源の直流電圧VDCを下げることによって調光する
ことができる。
【0064】図30には本回路において、直流電源の直
流電圧VDCを下げて調光した場合のインバータのV−I
特性と各放電灯のV−I特性を示してある。調光時には
実線で示すインバータのV−I特性となる。本実施形態
によれば、定格電力の異なる放電灯が装着された場合に
おいても、光出力比が略一定となるように調光制御でき
るという効果がある。また、インバータの点灯周波数が
一定のため、制御回路が簡単になると共に、ノイズ対策
が容易になるという効果がある。また、複数のインバー
タのV−I特性を組み合わせて利用できるため、装着で
きる放電灯の種類が多くなるという効果がある。
【0065】(実施形態10)本発明の第10の実施形
態の説明図を図31と図32に示す。回路構成は図24
と同じである。本実施形態では、実施形態9に更に異な
る定格の放電灯を適用させた場合について示す。図31
において、点線Aは点線C1でV−I特性が示される放
電灯La1と、点線C2でV−I特性が示される放電灯
La2の各々の動作点a1、a2を含んだインバータの
V−I特性を示しており、実施形態1で述べた手法によ
り、両動作点が、点線A上にあるように設定してある。
また、同様に、点線Bは点線D1でV−I特性が示され
る放電灯La3と、点線D2でV−I特性が示される放
電灯La4の各々の動作点b1、b2を含んだインバー
タのV−I特性を示しており、この場合も実施形態1で
述べた手法により、両動作点が、点線B上にあるように
設定してある。
【0066】インバータのV−I特性を示す点線Aと点
線Bは一致しないが、図24に示した回路を用いて、点
a1と点b2の間のいずれかのレべルV1でインバータ
のV−I特性が切替わるように設定することによって、
図31の実線で示すように、点a1、a2、b1、b2
の全ての定格動作点もしくはその近傍を通ることにな
る。詳しい説明は実施形態8で既に述べたのでここでは
省略する。
【0067】図32には本回路において、直流電源の直
流電圧VDCを下げて調光した場合のインバータのV−I
特性と各放電灯のV−I特性を示してある。調光時には
実線で示すインバータのV−I特性となる。
【0068】本実施形態によれば、定格電力の異なる放
電灯が装着された場合においても、光出力比が略一定と
なるように調光制御できるという効果がある。また、イ
ンバータの点灯周波数が一定のため、制御回路が簡単に
なると共に、ノイズ対策が容易になるという効果があ
る。また、複数のインバータのV−I特性を組み合わせ
て利用できるため、装着できる放電灯の種類が多くなる
という効果がある。
【0069】(実施形態11)本発明の第11の実施形
態の回路図を図33に示す。回路構成が図14と異なる
点は、図14においては負荷として放電灯La1が1灯
接続されていたのに対して、本実施形態では、放電灯L
a1、La2の2灯が直列に接続されている点である。
【0070】回路の動作としては、これまでの実施形態
で述べてきたのと同様である。放電灯La1、La2の
定格電力は同じでも異なっていても良いが、定格電流は
略一定であることが望ましく、また、点灯周波数は、図
12で示したように無負荷共振周波数f0かその近傍で
あることが望ましい。しかしながら、これらに限ったも
のではなく、仮に定格電流が異なっていても点灯は可能
である。ただし、その時はいずれか一方の放電灯は定格
より大きい電力で点灯するか、または、調光状態で点灯
することになる。
【0071】なお、多灯については、直列点灯が前提と
なる。なぜなら、並列接続すると、放電灯に流れる電流
が分流することにより、Ilaの電流値が変わってしま
うからである。調光については、これまで述べてきたの
と同様に、直流電源の直流電圧VDCを下げることによっ
て行うことができる。
【0072】図33では放電灯が2灯の場合について示
したが、3灯以上であってもよい。そのときも、各々の
放電灯の定格電流が略等しく、点灯周波数も無負荷共振
周波数f0かその近傍であることが望ましい。また、接
続は直列接続であることが前提となる。
【0073】本実施形態によれば、定格電力の異なる放
電灯が装着された場合においても、光出力比が略一定と
なるように調光制御できるという効果がある。また、イ
ンバータの点灯周波数が一定のため、制御回路が簡単に
なると共に、ノイズ対策が容易になるという効果があ
る。また、装着される放電灯が2灯以上であってもよい
ため、負荷の組合せが増えることになる。
【0074】(実施形態12)本発明の第12の実施形
態の回路図を図34に示す。回路構成が図14と異なる
点は、制御回路1にマイコン(マイクロコンピュータ)
8が接続され、マイコン8には発振子Xが接続され、発
振子Xの両端にコンデンサC6、C7の直列回路が接続
され、コンデンサC6、C7の接続点が接地されてい
る。
【0075】回路動作については、これまで述べてきた
実施形態と同様である。ただし、マイコンによって、点
灯周波数を設定してやることにより、ばらつきの少ない
周波数でスイッチング素子Q1、Q2を駆動できるた
め、インバータの共振系を形成しているインダクタL
1、コンデンサC1のばらつきによる動作点のずれを抑
えることができる。
【0076】本実施形態によれば、定格電力の異なる放
電灯が装着された場合においても、光出力比が略一定と
なるように調光制御できるという効果がある。また、イ
ンバータの点灯周波数が一定のため、制御回路が簡単に
なると共に、ノイズ対策が容易になるという効果があ
る。また、マイコンによって、点灯周波数を設定してや
ることにより、インダクタL1、コンデンサC1のばら
つきによる動作点のずれを抑えることができる。
【0077】(実施形態13)本発明の第13の実施形
態の回路図を図35に示す。回路構成が図14と異なる
点は、インダクタL3の2次側に巻線L4、L5を設け
た点であり、巻線L4の両端がコンデンサC9を介して
放電灯Laの接地側端子に、巻線L5の両端がコンデン
サC8を介して放電灯Laの非接地側端子に接続されて
いる。
【0078】本実施形態は、放電灯Laにチョッパ用の
インダクタL3から得られる巻線で放電灯Laのフィラ
メントの予熱を行うものである。放電灯Laの予熱回路
としては、放電灯Laのフィラメント端子のうち、非電
源側の両端間にコンデンサC1を接続したコンデンサ予
熱方式がよく用いられている。あるいは、インダクタL
1の2次側に巻線を2箇所設け、そこから放電灯Laの
フィラメント端子へと接続した巻線予熱方式も用いられ
ている。
【0079】上記2通りの予熱方式でも構わないが、例
えば、コンデンサC1を放電灯Laの非電源側に接続し
て予熱を行う場合、異なる放電灯を装着したときに、そ
の両端の電圧が著しく大きくなる場合には、フィラメン
トにはコンデンサC1の電圧に比例した電流が流れるた
め、過大な電流をフィラメントに流すことになり、放電
灯にストレスがかかり、寿命を短くしたりすることにな
る。また、例えば、インダクタL1から予熱を取る方式
では、調光に応じてインバータの点灯周波数が変化しな
いため、コンデンサC1のインピーダンスも変化するこ
とがない。そのため、調光を深くするほど、インダクタ
L1に流れる電流が減少していき、結果的に予熱電流も
少なくなり、立ち消えといった現象が起こりやすくな
る。そこで、本実施形態のようにチョッパ用のインダク
タL3から予熱電流を取れば、コンデンサC1の電圧が
著しく大きくなっても、過大な電流をフィラメントに流
すことなく、適正な電流で予熱が行える。
【0080】本実施形態によれば、定格電力の異なる放
電灯が装着された場合においても、光出力比が略一定と
なるように調光制御できるという効果がある。また、イ
ンバータの点灯周波数が一定のため、制御回路が簡単に
なると共に、ノイズ対策が容易になるという効果があ
る。また、定格電力の異なる放電灯が装着された場合に
おいても、適正な予熱電流を放電灯に供給することがで
きる。
【0081】(実施形態14)本発明の第14の実施形
態の回路図を図36に示す。回路構成が図35と異なる
点を説明すると、図35の回路において、コンデンサC
8と放電灯Laの間にインダクタL6が接続され、コン
デンサC9と放電灯Laの間にインダクタL7が接続さ
れ、放電灯Laの非接地側のフィラメントの両端子間に
コンデンサC10が、放電灯Laの接地側のフィラメン
トの両端子間にコンデンサC11が各々接続されてい
る。
【0082】本回路が先述した実施形態13と異なる点
について説明する。本回路は巻線L4とフィラメントと
の間にインダクタL7、コンデンサC11からなるLC
の共振回路が接続されており、同様に巻線L5とフィラ
メントとの間にインダクタL6、コンデンサC10から
なるLCの共振回路が接続されている。
【0083】これらの共振回路の働きは以下の通りであ
る。調光が深くなるのに応じて、放電灯Laの負荷は軽
くなる。そのため、直流電源の直流電圧VDCを一定にす
るにはスイッチング素子Q3を駆動する周波数を高くし
て、入力電力と出力電力のバランスを取る必要が生じ
る。ここで、インダクタL7とコンデンサC11(ある
いは、インダクタL6とコンデンサC10)の共振作用
を利用して適切に予熱電流を設定すれば、調光が深くな
るほど放電灯のフィラメントに流れる予熱電流を多くす
ることができる。
【0084】図37には横軸にスイッチング素子Q3の
駆動周波数、縦軸にフィラメント電流をとった場合の図
を示す。図中、定格点灯時のスイッチング素子Q3の駆
動周波数をf1、調光下限時のスイッチング素子Q3の
駆動周波数をf2で示している。インダクタL7とコン
デンサC11(あるいは、インダクタL6とコンデンサ
C10)の無負荷共振周波数f0を調光時のスイッチン
グ素子Q3の駆動周波数f2より大きくなるように設定
することにより、調光が深くなるほど予熱電流を大きく
することができる。
【0085】本実施形態によれば、定格電力の異なる放
電灯が装着された場合においても、光出力比が略一定と
なるように調光制御できるという効果がある。また、イ
ンバータの点灯周波数が一定のため、制御回路が簡単に
なると共に、ノイズ対策が容易になるという効果があ
る。また、調光が深くなるほど予熱電流が増えるため、
調光下限時におけるちらつき、立ち消えといった現象を
抑制できる。
【0086】
【発明の効果】請求項1、2の発明によれば、定格電力
の異なる放電灯が装着された場合においても、光出力比
が略一定となるように調光制御できるという効果があ
る。また、インバータの点灯周波数が一定のため、制御
回路が簡単になると共に、ノイズ対策が容易になるとい
う効果がある。請求項3の発明によれば、請求項1、2
と同様の効果を有するほかに、調光下限を小さくでき、
また、調光下限付近におけるちらつきや立ち消え、ジャ
ンプといった現象を抑制することができるという効果が
ある。
【0087】請求項4、5の発明によれば、請求項1、
2と同様の効果を有するほかに、直流電源の直流電圧の
制御範囲が交流電源によって制限されないため、任意の
電流値に制御することができ、制御範囲が広がるという
効果がある。請求項6の発明によれば、請求項4、5と
同様の効果を有するほかに、昇圧チョッパの出力コンデ
ンサと降圧チョッパの出力コンデンサの電圧の分担を可
変させることができるため、ストレスを低減することが
できるという効果がある。
【0088】請求項7の発明によれば、定格電力の異な
る放電灯が装着された場合においても、光出力比が略一
定となるように調光制御できる。また、調光下限付近に
おける立ち消えを改善することができ、調光下限を更に
深くすることができるという効果がある。請求項8、
9、10の発明によれば、請求項1、2と同様の効果を
有するほかに、複数のインバータのV−I特性を組み合
わせて利用できるため、装着できる放電灯の種類が多く
なり、制御範囲が広がるという効果がある。
【0089】請求項11の発明によれば、請求項1、2
と同様の効果を有するほかに、装着される放電灯が2灯
以上であってもよいため、負荷の組合せが増えることに
なる。請求項12の発明によれば、請求項1、2と同様
の効果を有するほかに、インバータの共振用のインダク
タやコンデンサのばらつきによる動作点のずれを抑える
ことができるという効果がある。
【0090】請求項13の発明によれば、請求項1、2
と同様の効果を有するほかに、定格電力の異なる放電灯
が装着された場合においても、適切な予熱電流を放電灯
に供給できるという効果がある。請求項14の発明によ
れば、請求項1、2と同様の効果を有するほかに、調光
が深くなるほど、予熱電流が増えるため、調光下限時に
おけるちらつき、立ち消えといった現象を抑制できると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の回路図である。
【図2】図1の回路においてLC直列共振回路を付加し
た回路図である。
【図3】図2の回路においてインバータの詳細な構成を
示す回路図である。
【図4】図3の回路で一方の放電灯の出力が出過ぎる場
合の動作説明図である。
【図5】図3の回路で一方の放電灯の出力が不足する場
合の動作説明図である。
【図6】図3の回路で直流電源の出力電圧を下げた場合
の動作説明図である。
【図7】図3の回路で直流電源の出力電圧と光出力の関
係を示す特性図である。
【図8】図3の回路で無負荷時の共振コンデンサの電圧
と周波数の関係を示す特性図である。
【図9】図3の回路で周波数可変により調光した場合を
示す動作説明図である。
【図10】図3の回路でインバータの発振周波数と光出
力の関係を示す特性図である。
【図11】本発明の第2の実施形態の定格時の動作説明
図である。
【図12】本発明の第2の実施形態におけるインバータ
の発振周波数と無負荷共振周波数の関係を示す特性図で
ある。
【図13】本発明の第2の実施形態の調光時の動作説明
図である。
【図14】本発明の第3の実施形態の回路図である。
【図15】本発明の第3の実施形態の動作説明図であ
る。
【図16】本発明の第4の実施形態の回路図である。
【図17】本発明の第4の実施形態の動作説明図であ
る。
【図18】本発明の第5の実施形態の回路図である。
【図19】本発明の第5の実施形態の動作説明図であ
る。
【図20】本発明の第6の実施形態の回路図である。
【図21】本発明の第7の実施形態の回路図である。
【図22】本発明の第7の実施形態の調光時における直
流電源の出力電圧と点灯周波数の制御特性を示す説明図
である。
【図23】本発明の第7の実施形態の調光時における定
格動作時と調光動作時の動作説明図である。
【図24】本発明の第8の実施形態の回路図である。
【図25】本発明の第8の実施形態のインピーダンスを
切り替えない場合の動作説明図である。
【図26】本発明の第8の実施形態のインピーダンスを
切り替えた場合の動作説明図である。
【図27】本発明の第8の実施形態の直流電源の出力電
圧可変による調光時の動作説明図である。
【図28】本発明の第8の実施形態のインバータの発振
周波数可変による調光時の動作説明図である。
【図29】本発明の第9の実施形態の定格時の動作説明
図である。
【図30】本発明の第9の実施形態の調光時の動作説明
図である。
【図31】本発明の第10の実施形態の定格時の動作説
明図である。
【図32】本発明の第10の実施形態の調光時の動作説
明図である。
【図33】本発明の第11の実施形態の回路図である。
【図34】本発明の第12の実施形態の回路図である。
【図35】本発明の第13の実施形態の回路図である。
【図36】本発明の第14の実施形態の回路図である。
【図37】本発明の第14の実施形態の動作説明図図で
ある。
【図38】従来例1の回路図である。
【図39】従来例2の回路図である。
【図40】従来例2におけるインバータの出力部の等価
回路図である。
【図41】従来例2において定格電力、定格電流の異な
る放電灯を装着した場合の動作説明図である。
【図42】従来例2において定格電流が同じで定格電力
の異なる放電灯を装着した場合の動作説明図である。
【符号の説明】
6 直流電源 7 インバータ La 放電灯
フロントページの続き Fターム(参考) 3K072 AA02 AB03 AB09 BA05 BB10 BC01 DB01 DD04 GA03 GB12 GC04 HA06 3K098 CC25 CC40 CC60 DD20 DD22 DD28 DD32 EE13 EE18 5H007 AA06 BB03 CA02 CB17 CB22 CC03 CC12 DA06 DB01 DB07 DC05 5H730 AA04 AS11 BB13 BB14 BB15 BB57 BB86 CC01 DD04 FD01

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力電圧可変の直流電源と、直流電源
    の出力端に接続されたインバータと、インバータの出力
    端に接続された放電灯とを有する放電灯点灯装置におい
    て、上記インバータの出力電圧−出力電流特性は、少な
    くとも2種類の異なる定格電力の放電灯に対して、各々
    の定格動作点もしくはその近傍を通るように設定され、
    上記直流電源の出力電圧を可変とすることによって調光
    を行うことを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 上記異なる定格電力の放電灯は、定格
    電流が異なることを特徴とする請求項1記載の放電灯点
    灯装置。
  3. 【請求項3】 上記異なる定格電力の放電灯は、定格
    電流が略一定であることを特徴とする請求項1記載の放
    電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 上記直流電源は、交流電源と、交流電
    源の交流を直流に変換するダイオードブリッジと、ダイ
    オードブリッジの出力端に接続されるインダクタとスイ
    ッチング素子の直列回路と、上記スイッチング素子に並
    列に接続され、かつ、交流電源からの電流が流れる経路
    に接続されるダイオードとコンデンサの直列回路と、上
    記スイッチング素子を駆動するための制御回路とを有す
    る昇圧チョッパ回路からなり、上記コンデンサの両端が
    上記インバータに接続されることを特徴とする請求項1
    ないし3のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 上記直流電源は、交流電源と、交流電
    源の交流を直流に変換するダイオードブリッジと、ダイ
    オードブリッジの出力端に接続されるスイッチング素子
    とインダクタとコンデンサの直列回路と、上記インダク
    タとコンデンサの直列回路に並列接続され、交流電源か
    らの電流を阻止する方向に接続されるダイオードと、上
    記スイッチング素子を駆動するための制御回路とを有す
    る降圧チョッパ回路からなり、上記コンデンサの両端が
    上記インバータに接続されることを特徴とする請求項1
    ないし3のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】 上記直流電源は、交流電源と、交流電
    源の交流を直流に変換するダイオードブリッジと、ダイ
    オードブリッジの出力端に接続されるインダクタとスイ
    ッチング素子の直列回路と、上記インダクタに並列に接
    続され、かつ、交流電源からの電流を阻止する方向に接
    続されるダイオードとコンデンサの直列回路と、上記ス
    イッチング素子を駆動するための制御回路とを有する昇
    降圧チョッパ回路からなり、上記コンデンサの両端が上
    記インバータに接続されることを特徴とする請求項1な
    いし3のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  7. 【請求項7】 上記直流電源は、交流電源と、交流電
    源の交流を直流に変換するダイオードブリッジと、ダイ
    オードブリッジの出力端に接続される第1のインダクタ
    と第1のスイッチング素子の直列回路と、上記第1のス
    イッチング素子に並列に接続され、かつ、交流電源から
    の電流が流れる経路に接続される第1のダイオードと第
    1のコンデンサの直列回路と、上記第1のスイッチング
    素子を駆動するための第1の制御回路とを有する昇圧チ
    ョッパ回路と、 上記第1のコンデンサの出力端に接続される第2のスイ
    ッチング素子と第2のインダクタと第2のコンデンサの
    直列回路と、上記第2のインダクタと第2のコンデンサ
    の直列回路に並列接続され、上記第1のコンデンサから
    の電流を阻止する方向に接続される第2のダイオード
    と、上記第2のスイッチング素子を駆動するための第2
    の制御回路とを有する降圧チョッパ回路とからなり、上
    記第2のコンデンサの両端が上記インバータに接続され
    ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載
    の放電灯点灯装置。
  8. 【請求項8】 上記インバータは、前記直流電源に並
    列に接続されて、交互にオン・オフされる一対のスイッ
    チング素子の直列回路を備え、上記一対のスイッチング
    素子のうち、いずれか一方の両端に、上記一対のスイッ
    チング素子のオン・オフに応じて共振作用をする共振用
    のインダクタと共振用のコンデンサの直列回路が、直流
    カット用のコンデンサを介して接続され、上記共振用の
    コンデンサに並列に放電灯が接続され、上記一対のスイ
    ッチング素子を交互にオン・オフ駆動するためのインバ
    ータ制御回路を有することを特徴とする請求項1ないし
    7のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  9. 【請求項9】 ある一定レべルまでの調光について
    は、上記直流電源の出力を低下させることにより行い、
    更に深いレべルまでの調光については、上記直流電源の
    出力の低下に加えて、インバータの駆動周波数を上記共
    振用のインダクタと共振用のコンデンサの直列共振周波
    数に近づけることにより行うことを特徴とする請求項8
    記載の放電灯点灯装置。
  10. 【請求項10】 放電灯の両端の電圧を検出する第1
    の検出手段と、上記第1の検出手段によって検出された
    電圧に応じて、上記共振用のインダクタと共振用のコン
    デンサのうち、少なくとも一方のインピーダンスを切替
    える手段を設けたことを特徴とする請求項8記載の放電
    灯点灯装置。
  11. 【請求項11】 上記インバータに接続される放電灯
    は、直列に2灯以上が接続されていることを特徴とする
    請求項1ないし10のいずれかに記載の放電灯点灯装
    置。
  12. 【請求項12】 上記インバータ制御回路は、マイク
    ロコンピュータで構成されていることを特徴とする請求
    項8記載の放電灯点灯装置。
  13. 【請求項13】 上記放電灯のフィラメントの両端
    は、上記チョッパ回路のインダクタの2次側に設けられ
    た巻線に接続されていることを特徴とする請求項4ない
    し7のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  14. 【請求項14】 上記チョッパ回路のインダクタの2
    次側に設けられた巻線と放電灯のフィラメントの間に
    は、チョッパ回路の駆動周波数に応じて共振作用を行う
    インダクタとコンデンサの共振回路が接続されているこ
    とを特徴とする請求項13記載の放電灯点灯装置。
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JP4534475B2 (ja) * 2003-12-15 2010-09-01 パナソニック電工株式会社 光伝送システム
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