JP2003167317A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理剤及び処理方法 - Google Patents
ハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理剤及び処理方法Info
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Abstract
いて、定着成分の分解を防止し、水洗及び/又は安定化
処理液の安定性能を向上させ、該感光材料の画質を向上
させること。 【解決手段】 下記(a)、(b)及び(c)の少なく
とも何れか一つを水洗及び/又は安定化処理液に添加し
処理する。 (a)下記一般式(I)で表される化合物 (b)下記一般式(II)で表されるアミノピリジン系
化合物 (c)下記一般式(III)で表されるポリエチレンイ
ミン。 【化1】 式(I)中、R1,R2は各々アルキレン基を示し、ア
ミノ基、アルキルアミノ基、スルホ基又はヒドロキシル
基に置換されても良い。nは0〜8である。R11,R
12,R13,R14及びR15は各々水素原子若しく
はアルキル基、アシル基、アリール基あるいはヒドロキ
シル基からなる。式(III)中、Aは水素原子、アル
キル基若しくはヒドロキシル基の何れかを示す。mは1
1〜1700である。
Description
ー写真感光材料の処理剤及び処理方法に関する。詳しく
は、連続処理工程の水洗及び/又は安定化工程におい
て、水洗及び/又は安定化工程の処理液の安定性能を向
上させるハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理剤及び
それを用いた処理方法に関する。
(以下「感光材料」という)の処理は、カラー発色現像
工程と銀除去(脱銀ともいう)工程からなり、この銀除
去工程は漂白、定着及び漂白定着工程等からなる。例え
ば現像で生じた銀は漂白工程で漂白液により酸化された
後、定着工程で定着液により溶解除去される。通常、漂
白液としては第二鉄(III)イオン錯体塩が主に用い
られ、定着液としてはチオ硫酸塩等が用いられる。現
在、このような一連の処理の多くは自動現像機によって
連続工程で処理されている。自動現像機の内部には複数
の処理槽が設けられ、搬送系により感光材料が各処理槽
に搬送されて自動的に連続して処理されるようになって
いる。
感光材料の自動現像機はユーザーの用途に合わせて多様
化している。使用する感光材料に合わせて、特に各処理
槽の開口面積や攪拌量は現像機毎に異なるが、使用可能
な感光材料の幅を広げようとしているため、開口面積も
大きくなってきている。
中の酸素との接触量及び時間の影響等を受けて分解しや
すい。
程処理槽に持ち込まれた定着成分が分解するという問題
がある。
理液の使用量の低減化及び低補充化が進み、液交換率が
低下しているために処理液の滞留時間が延び、定着成分
であるチオ硫酸が分解して硫化物を生じるという問題が
ある。
分解すると、分解した定着成分がフィルター詰まり、処
理槽内の循環不良を引き起こしたり、分解物が感光材料
に付着して仕上りに悪影響を与えてしまう。
着成分が分解することにより防黴能力が落ちて処理液中
にバイオスライムが発生し、臭気が発生したり、バイオ
スライムの感光材料への付着や処理槽のフィルターへの
付着が起きて問題となる。そこで、例えば防黴剤を増量
すれば、バイオスライムの発生を抑制することは可能と
なる。
を増量すると、水洗及び/又は安定化処理槽に持ち込ま
れた定着成分の分解をさらに促進してしまうという問題
がある。
あり、バイオスライム抑制のために防黴剤を増量して
も、水洗及び/又は安定化処理槽内での定着成分の分解
防止能を向上させることを目的とする。
ハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理剤及びそれを用
いた処理方法によって達成された。
なくとも1種類以上を含むことを特徴とするハロゲン化
銀カラー写真感光材料の処理剤。 (a)一般式(I)で表される化合物 (b)一般式(II)で表されるアミノピリジン系化合
物 (c)下記一般式(III)で表されるポリエチレンイ
ミン。
ルキレン基を示し、アミノ基、アルキルアミノ基、スル
ホ基、又はヒドロキシル基に置換されても良い。nは0
〜8である。R11,R12,R13,R14及びR1
5は各々水素原子若しくは炭素数1〜4の直鎖又は分岐
アルキル基(ただしアミノ基、アルキルアミノ基、スル
ホ基又はヒドロキシル基に置換されても良い)、アシル
基、アリール基あるいはヒドロキシル基からなる。ま
た、R11とR12、R12とR15、R15とR1
4、R14とR13、R11とR13及びR12とR1
4はそれぞれ共同してヘテロ環を形成しても良いし、連
結されたビス体を形成しても良い。また、式(I)に含
まれるアミノ基は全てが3級アミンであることはない。
基若しくはヒドロキシル基のいずれかを示し、アルキル
基はヒドロキシル基若しくはアミノ基のいずれか又は両
方で置換されたアルキル基であっても良い。また、一分
子中のAは全て同一でも、これら置換基の組み合わせで
あっても良い。また、mは11〜1700である。
工程に本発明の処理剤を用いることにより、バイオスラ
イム抑制のために防黴剤を増量しても、水洗及び/又は
安定化処理槽内での定着成分の分解防止能を向上でき
る。
脱銀工程及び水洗及び/又は安定化工程を含み、且つ連
続処理を行う処理方法であって、前記処理剤を脱銀工程
または水洗及び/又は安定化工程の処理液に添加するこ
とを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理
方法である。
上ることが可能になる。
及び/又は安定化工程の処理液中0.0001〜1mo
l/lの範囲で用いられることが好ましい。
及び/又は安定化工程の処理液中0.0001〜1mo
l/lの範囲で用いられることが好ましい。
及び/又は安定化工程の処理液中0.00001〜0.
3mol/lの範囲で用いられることが好ましい。
あることが好ましい。
する。
る。本発明に係る処理剤は、下記(a)、(b)及び
(c)のうち、少なくとも1種類を発色現像処理工程の
処理液に添加する。
発明に用いられる化合物(a)の構造は、下記一般式
(I)で表される通りである。
レン基を示し、好ましくは炭素数2〜4のものであり、
さらにアミノ基、アルキルアミノ基、スルホ基、ヒドロ
キシル基に置換されても良い。特に好ましくはアミノ基
が良い。
は0〜5が良い。R11から15は各々水素原子また
は、炭素数1〜4の直鎖又は分岐アルキル基、(アミノ
基、アルキルアミノ基、スルホ基、ヒドロキシル基に置
換されてもよい)、アシル基、アリール基、もしくはヒ
ドロキシル基を示し、好ましくはアルキル基が良い。
5とR14、R14と13、R11と13、R12と1
4はそれぞれ互いに共同してヘテロ環を形成しても良い
し、連結されたビス体を形成しても良い。
3級アミンであることはない。すなわち、R11〜R1
5の少なくとも一つは水素原子である。
られる。
I−0−7,I−0−12,I−0−17,I−0−5
1,I−1−1,I−1−2があげられる。
するアミノピリジン系化合物である。
られる。
ポリエチレンイミンである。
ヒドロキシル基のいずれかを示しアルキル基はヒドロキ
シル基若しくはアミノ基のいずれか又は両方で置換され
たアルキル基であっても良い。また、一分子中のAは全
て同一でも、これら置換基の組み合わせであっても良
い。
であって、アミノ基で置換されているものが良い。ま
た、線状構造だけでなく、第1、第2若しくは第3級ア
ミノ窒素を含む分岐構造をとっても良い。
は好ましくは数平均分子量が600以上のものであり、
より好ましくは1000〜20000のものである。数
平均分子量が600未満であると、処理液が濁るという
外観上の欠点が生じてしまう。
は以下の化合物があげられる
数を示し、好ましくは2〜170の範囲である。また、
оは1〜1700の整数を示し、好ましくは4〜340
の範囲である。оとmの和は11以上1700以下であ
る。
1700の整数を示し、好ましくは11〜500の範囲
であるIII−1で表されるポリエチレンイミンとして
は、数平均分子量が600〜20000のものがあげら
れる。特に好ましくは数平均分子量1000〜2000
0のものが良い。
イミンはnが11〜500の範囲にあるものが好まし
い。また、III−3で表されるポリエチレンイミンは
nが11〜350の範囲にあるものが好ましい。また、
III−4で表されるポリエチレンイミンはnが11〜
250の範囲にあるものが好ましい。
の少なくとも一種を写真感光材料の処理剤に適用でき、
例えば、感光材料の現像処理工程の脱銀工程または水洗
及び/又は安定化工程のリンス液中に添加することによ
り、水洗及び/又は安定化処理槽内での定着成分分解を
抑制することが可能となる。
銀工程又は水洗及び/又は安定化工程の処理液中各々
0.0001〜1mol/lの範囲で用いられることが
好ましく、より好ましくは0.0002〜0.1mol
/lの範囲が良い。
又は水洗及び/又は安定化工程の処理液中0.0000
1〜0.3mol/lの範囲で用いられることが好まし
く、より好ましくは0.00005〜0.1mol/l
の範囲が良い。
(a)、(b)及び(c)の少なくとも一種を含み、各
々単独で使用しても組み合わせても良い。
前槽の処理液に添加することで、安定化液処理槽に持ち
こまれるようにしても充分な効果を発揮することができ
る。
時等は、これらの化合物の水溶液を更に直接処理槽に適
宜添加することで効果を増強させることも可能である。
酢酸塩、又は硝酸塩として使用しても良い。
る。
工程、脱銀工程及び水洗及び/又は安定化工程を含み、
且つ連続処理を行う処理方法であり、本発明に係る処理
剤を脱銀工程または水洗及び/又は安定化工程の処理液
に添加するものである。すなわち、発色現像工程におい
て発色現像液を使用して現像され、次いで該現像で生じ
た銀を脱銀工程において酸化・溶解し、さらに水洗工程
にて水洗除去または防黴剤や色素の安定化剤を含む安定
化工程にて洗浄することにより一連の現像処理が行われ
る。また、通常は水洗工程の後に、処理を終えた感光材
料を乾燥させる乾燥工程を設けるのが好ましい。
像で生じた銀を漂白液により酸化する漂白工程と、酸化
された銀を定着液により溶解可能な銀塩に変える定着工
程とから構成されている。ただし、漂白工程と定着工程
は、各々漂白液と定着液とを用いて別工程として処理す
ることもできるが、漂白液と定着液とを混合し漂白と定
着を同時に行うことができるようにした漂白定着液を用
い、漂白工程と定着工程とを一体化して行うこともでき
る(漂白定着工程)。また、処理工程によっては、漂白
工程、定着工程及び漂白定着工程を各々適宜組み合わせ
ることができ、例えば漂白又は定着を行った後にさらに
漂白定着液による漂白定着工程を設けることもできる。
化工程では感光材料上に残った処理剤を洗浄除去する。
この場合、水により洗い流した後、防黴剤や色素安定化
剤を含む処理液(ケミカルリンスという)で処理する
(安定化処理)場合もある。また、最初から水洗を行わ
ず、ケミカルリンスでの洗浄のみを行う簡便な処理の場
合もある。
具体的には次のような手順を例示することができる。た
だし、本発明の処理方法は、これらに限定されるもので
はない。
理機(以下自動現像機)の中で連続して行われる場合に
特に有効である。この自動現像機では、内部に所定条件
に調整された各工程の処理液を充填した処理槽を複数設
け、感光材料を搬送系により自動搬送しながら順次処理
液と接触させて連続的に処理が行われる。
ようになっており、その補充量は通常感光材料の表面積
や種類などにより決定される。
理液に添加できるが、一つの工程の処理液に添加しただ
けでも良い。特に水洗及び/又は安定化工程に添加する
ことが好ましい。また、脱銀工程のいずれかの処理槽に
添加して、その処理液が水洗及び/又は安定化処理槽ま
で持ちこまれるような機構としても良い。
向流カスケード方式、多段並流方式など任意の方式を採
用することができるが、例えば多段向流カスケード方式
が好ましい。
剤、キレート剤及びその他の添加剤を含む発色現像液を
使用する。
ものが好ましく、例えば以下のようなものが挙げられ
る。
ルアニリン、4−アミノ−3−メチル−N−(β−ヒド
ロキシエチル)アニリン、4−アミノ−3−メチル−N
−エチル−N−(β−メタンスルホンアミドエチル)ア
ニリン、4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−
(β−ヒドロキシエチル)アニリン、4−アミノ−3−
(β−メタンスルホンアミドエチル)アニリン、4−ア
ミノ−3−メチル−N(β−メトキシエチル)アニリ
ン、4−アミノ−3−ブチル−N(β−スルホン酸ブチ
ル)アニリン等。
5〜0.08mol/lが好ましく、より好ましくは
0.01〜0.06mol/lが良い。
ン、ヒドロキシルアミン誘導体が好ましい。具体的には
以下の化合物があげられる。
ルアミン、N,N−ビス(2−スルホエチル)ヒドロキ
シルアミン等。
08mol/lで、より好ましくは0.01〜0.06
mol/lが良い。
塩も使用できる。この場合の使用量は0.0005〜
0.006mol/lが好ましい。
酸、アミノポリホスホン酸、アルキルホスホン酸又はホ
スホノカルボン酸等を使用することができる。
トリロ三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、シクロヘ
キサンジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸
1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸、ニ
トリロ−N,N,N−トリメチレンホスホン酸、エチレ
ンジアミンテトラメチレンホスホン酸、等を用いること
が好ましく、その使用量は0.1〜5.0g/lが好ま
しい。
水酸化カリウム等を用いることができる。
ホウ酸塩、炭酸塩、重炭酸塩及びリン酸塩等を使用する
ことができる。
リ金属の塩化物塩、臭化物塩、沃化物塩、ベンゾイミダ
ゾール類、ベンゾチアゾール類を用いることもできる。
リコール、ポリエチレングリコール、N−メチル−2−
ピロリドンなどの有機溶剤を添加しても良い。
ニルエーテル等の界面活性剤やトリアジニルスチルベン
系の蛍光増白剤を添加することもできる。
0〜11.0が好ましく、9.5〜10.5がより好ま
しい。また、補充液の補充量は感光材料1m2当り15
〜2000mlが好ましい。
4分が好ましく、処理温度は30℃〜45℃が好まし
い。
程、及び漂白工程と定着工程とを一体化した漂白定着工
程、ならびにこれらの工程を適宜組み合わせた処理工程
が含まれる。
着液又は漂白定着液を補充しながら処理される。漂白液
の補充量は10〜2000ml/m2が好ましく、15
〜1000ml/m2が更に好ましい。また、定着液の
補充量は10〜2000ml/m2が好ましく、15〜
1000ml/m2が更に好ましい。また、漂白定着液
の補充量は、15〜1000ml/m2が好ましく、2
5〜70ml/m2が更に好ましい。
範囲で行われる。この範囲内であれば経時的に安定して
処理できる。
漂白促進剤、再ハロゲン化剤、pH緩衝剤及びその他の
添加剤を含む漂白液を使用することができる。
(III)塩や過硫酸等が使用される。具体的には、エ
チレンジアミン四酢酸、1,3−プロパンジアミン四酢
酸、ジエチレントリアミン五酢酸、1,2−シクロヘキ
サンジアミン四酢酸、イミノ二酢酸、メチルイミノ二酢
酸、ニトリロ三酢酸、ヒドロキシメチルイミノ二酢酸、
N−(2−カルボキシエチル)イミノ二酢酸、N−(2
−カルボキシメチル)イミノ二酢酸、β−アラニン二酢
酸、エチレンジアミン−N,N’−ジコハク酸、1,3
−プロパンジアミンーN,N’−ジコハク酸、エチレン
ジアミン−N,N’−ジマロン酸、1,3−プロパンジ
アミンーN,N’−ジマロン酸等の鉄(III)塩を使
用することができる。
lが好ましく、0.01〜1.0mol/lがより好ま
しい。
合物や、ジスルフィド化合物、チオール化合物等の漂白
促進剤を使用することができる。
カリ金属の臭化物塩、沃化物塩、臭化アンモニウム等を
使用することができる。
ハク酸、マロン酸、マレイン酸、グルタル酸、シュウ酸
等の有機酸を使用することができる。
るために、腐食防止剤として硝酸アンモニウムや硝酸ナ
トリウム等の硝酸塩を使用する。硝酸化合物の濃度は、
0.3〜4.0mol/lが好ましく、より好ましくは
0.5〜3.5mol/lの範囲が良い。
6.0が好ましく、4.0〜5.0がより好ましい。ま
た、連続処理における漂白液の補充量は感光材料1m2
あたり25〜200mlが好ましい。
ましく、処理温度は30〜45℃が好ましい。
止剤、キレート剤及びその他の添加剤を含む定着液を使
用する。
硫酸ナトリウム等のチオ硫酸塩が好ましく用いられる。
また、その他公知の定着剤であるチオシアン酸ナトリウ
ム、チオシアン酸カリウム、チオシアン酸アンモニウム
等のチオシアン酸塩、エチレンビスチオグリコール等の
チオエーテル化合物及びチオ尿素を2種以上併用しても
良い。
ol/lで使用し、好ましくは0.3〜4.0mol/
l、より好ましくは0.5〜3.0mol/lが良い。
ム、亜硫酸カリウム及び亜硫酸ナトリウム等の亜硫酸
塩、重亜硫酸アンモニウム、重亜硫酸カリウム及び重亜
硫酸ナトリウム等の重亜硫酸塩、メタ重亜硫酸アンモニ
ウム、メタ重亜硫酸カリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム
等のメタ重亜硫酸塩、ヒドロキシルアミン類、アスコル
ビン酸等のレダクトン類及びスルフィン酸等を必要に応
じて使用することができる。
ol/lの範囲で使用するが、好ましくは0.03〜
1.0mol/l、より好ましくは0.05〜0.5m
ol/lの範囲が良い。
酸、アミノポリホスホン酸、アルキルホスホン酸及びホ
スホノカルボン酸等を使用することができる。
1,2−プロピレンジアミン四酢酸、ジエチレントリア
ミン五酢酸、1,2−シクロヘキサンジアミン四酢酸、
イミノ二酢酸、メチルイミノ二酢酸、ニトリロ三酢酸、
ヒドロキシメチルイミノ二酢酸、N−(2−カルボキシ
エチル)イミノ二酢酸、N−(2−カルボキシメチル)
イミノ二酢酸、β−アラニン二酢酸、ヒドロキシエチル
イミノ二酢酸、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジ
ホスホン酸、ニトリロ−N,N,N−トリメチレンホス
ホン酸、エチレンジアミンテトラメチレンホスホン酸、
等をあげることができる。
/lが好ましい。
好ましく、6.8〜7.5がより好ましい。また、連続
処理における定着液の補充量は感光材料1m2当り15
〜1000mlが好ましい。
好ましい。また、処理温度は30〜45℃が好ましい。
白定着促進剤、分解防止剤、キレート剤等を含む漂白定
着液を使用することができる。
ミノポリカルボン酸鉄(III)塩や過硫酸などを使用
することができる。漂白液には、第二鉄錯塩として予め
錯形成された鉄錯塩を使用しても良く、また、硫酸第二
鉄塩、硝酸鉄(III)、塩化第二鉄等と錯形成化合物
を漂白液に共存させて溶液内で錯形成させても良い。
エチレンジアミン四酢酸、1,3−プロパンジアミン四
酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、1,2−シクロヘ
キサンジアミン四酢酸、イミノ二酢酸、メチルイミノ二
酢酸、ニトリロ三酢酸、ヒドロキシメチルイミノ二酢
酸、N−(2−カルボキシエチル)イミノ二酢酸、N−
(2−カルボキシメチル)イミノ二酢酸、β−アラニン
二酢酸、エチレンジアミン−N,N’−ジコハク酸、
1,3−プロパンジアミン−N,N’−ジコハク酸、エ
チレンジアミン−N,N’−ジマロン酸、1,3−プロ
パンジアミン−N,N’−ジマロン酸、等があげられ
る。
005〜2mol/lが良く、より好ましくは0.01
〜1mol/lが良い。
オ硫酸ナトリウム等のチオ硫酸塩が好ましく用いられ
る。また、その他公知の定着剤であるチオシアン酸ナト
リウム、チオシアン酸カリウム、チオシアン酸アンモニ
ウム等のチオシアン酸塩、エチレンビスチオグリコール
酸等のチオエーテル化合物及びチオ尿素を2種類以上併
用しても良い。
mol/lの範囲であり、好ましくは0.01〜2.5
mol/l、より好ましくは0.001〜1.0mol
/lの範囲である。
は、例えば、メルカプト化合物や、その他ジスルフィド
化合物及びチオール化合物などがあげられる。
トリアゾール、ジエチルアミノエタンチオール等をあげ
ることができる。
ニウム、亜硫酸ナトリウム等の亜硫酸塩、重亜硫酸アン
モニウム、重亜硫酸カリウム等の重亜硫酸塩、メタ重亜
硫酸アンモニウム、メタ重亜硫酸カリウム等のメタ重亜
硫酸塩、ヒドロキシルアミン類、アスコルビン酸等のレ
ダクトン類及びスルフィン酸等を必要に応じて使用する
ことができる。
0mol/lの範囲で使用できるが、好ましくは0.0
05〜2.0mol/l、より好ましくは0.005〜
1.0mol/lの範囲が良い。
に、アミノポリカルボン酸、アミノポリホスホン酸、ア
ルキルホスホン酸、ホスホノカルボン酸等を含有するこ
とができ、使用量としては0.1〜5.0g/lが好ま
しい。
ては、6.3〜8.0が好ましい。
低下させてしまい亜硫酸塩の分解を促進してしまい、
8.5以上だと漂白能力が低下してしまう。
0秒が好ましく、処理温度は30〜45℃が好ましい。
わってケミカルリンス剤、水滴防止剤、防菌防黴剤、キ
レート剤、色素安定化剤等を含む水洗代替目的でのリン
ス液を使用することができる。水洗水とリンス液とを併
用しても良いし、リンス液のみで処理を行っても良い。
とができる。特にノニオン系界面活性剤が好ましい。
のバイオスライムの発生防止及び処理後の感光材料に発
生する黴の防止のため、防菌防黴剤を含有することがで
きる。通常、防菌防黴剤の添加量は、0.01〜0.1
g/lの範囲であるが、本発明の処理剤を水洗及び/又
は安定化工程の処理液に添加することにより、各防菌防
黴剤の通常使用量の10倍量まで防菌防黴剤の添加量を
増量することが可能となる。
なものがあげられる。
アルコール、2‐ブロモ−2‐ニトロ−プロパノール、
N−(2−ヒドロキシプロピル)−アミノエタノール等
のアルコール系防黴剤。ピオゾール、チモール、о−フ
ェニルフェノール、メチルフェノール、パラクロルフェ
ノール、クロロフェン、2,4,6−トリブロモフェノ
ール等のフェノール系防黴剤。ホルムアルデヒド、グル
タールアルデヒド、ベンズアルデヒド、αブロムシンナ
ムアルデヒド等のアルデヒド系防黴剤。安息香酸及びそ
の誘導体、ウンデシレン酸金属錯体、ウンデシレン酸エ
タノールアミド、プロピオン酸、カプリル酸、ソルビン
酸等のカルボン酸系防黴剤。p−ヒドロキシ安息香酸エ
ステル類(パラベン)、脂肪酸モノグリセライド類等の
エステル系防黴剤。2,4,4’−トリクロロ−2’−
ヒドロキシジフェニルエステル等のエーテル系防黴剤。
テトラクロロイソフタロニトリル等のニトリル系防黴
剤。過酸化水素、過酢酸、エチレンオキサイド、プロピ
レンオキサイド等の過酸化物系防黴剤。パラクロロフェ
ニル−3−ヨードプロパギルフォルマールジクロフルア
ミド、塩素化イソシアヌル酸、2−ブロモ−2−ニトロ
−1,3−プロパンジオール等のハロゲン系防黴剤。8
−オキシキノリン、2,3,5,6−テトラクロロピリ
ジン誘導体等のピリジン及びキノリン系防黴剤。N,
N’,N’’−トリスヒドロキシメチルヘキサヒドロ−
S−トリアジン等のトリアジン系防黴剤。5‐クロロ−
2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−メチ
ル−4−イソチアゾリン−3‐オン、ベンゾイソチアゾ
リン誘導体等のイソチアゾリン系防黴剤。チオベンダゾ
ール誘導体、ベンゾチアゾール誘導体等のイミダゾール
/チアゾール系防黴剤。クロロカルバニリド誘導体等の
アニリド系防黴剤。グルコン酸シクロヘキシジン、塩酸
クロルヘキシジン、塩酸ポリヘキサメチレンビグアニジ
ン等のビグアナイド系防黴剤。アルキルジチオカーバメ
イト誘導体等のジチオカーバメイト系防黴剤。ジチオ−
2−2’−ビスベンズアミド等のジスルフィド系防黴
剤。キトサン、ポリグルコサミン、アミノグリコシド等
の糖質系防黴剤。天然のヒノキチオール等のトロポロン
系防黴剤。オクタデシルアミン酢酸塩、アルキルジアミ
ノエチルグリシン、ポリオキシアルキレンアンモニウ
ム、塩化ベンザルコニウム等の界面活性剤系防黴剤。8
−オキシキノリン金属錯体、グルタミン酸誘導体の金属
錯体、ナフテン酸金属錯体等の有機金属系防黴剤。
剤、カルボン酸系防黴剤、エステル系防黴剤、ハロゲン
系防黴剤、イソチアゾリン系防黴剤、ジスルフィド防黴
剤、界面活性剤系防黴剤、パラクロロフェニル−3−ヨ
ードプロパギルフォルマールジクロフルアミド及び2‐
ブロモ−2‐ニトロ−1,3−プロパンジオール等の防
菌防黴剤等が、バイオスライム抑制、イエローStai
n上昇抑制及び画像保存性への影響等の点から好まし
い。さらに好ましくはホルムアルデヒド、エステル系防
黴剤、パラクロロフェニル−3−ヨードプロパギルフォ
ルマールジクロフルアミド、2‐ブロモ−2‐ニトロ−
1,3−プロパンジオール、ジスルフィド系防黴剤等の
防菌防黴剤が良い。
て2種類以上を併用しても良い。
除菌方法を併用しても良い。
を無機化合物に担持した銀系化合物、銅、亜鉛、銀等の
金属イオンをゼオライトに担持した抗菌性ゼオライト、
抗菌セラミックス等を使用した処理槽、ローラー又はフ
ィルター等を併用しても良い。
理などの一般的な抗菌方法を併用しても良い。また、抗
菌フィルターなどを使用した除菌方法を併用しても良
い。
着液と同様に、アミノポリカルボン酸類やアミノポリホ
スホン酸類等を使用することができる。
ヒド類あるいはメチロール尿素、又はヘキサメチレンテ
トラミンなどのホルマリン放出化合物を使用することが
できる。
ゴミの付着防止のために、スルホコハク酸ジオクチルエ
ーテル、ラウロイルサルコシンナトリウム、塩化ジステ
アリルジメチルアンモニウム等の帯電防止剤や、トリア
ジニルスチルベン系の蛍光増白剤等を含有することもで
きる。
ル、エチレングリコール、N−メチル−2−ピロリド
ン、ブチルセルソルブ、γ−ブチロラクトン、トリエタ
ノールアミン等の有機溶剤を使用できる。
に保つために、酢酸、プロピオン酸、コハク酸、マレイ
ン酸、グリシン、タウリン、グリコール酸等の有機酸を
pH緩衝剤として使用しても良い。特に、pH4〜8の
範囲に緩衝能を有する緩衝剤(pKa=4〜8の化合
物)が好ましい。
好ましくは4〜8が良い。
補充量は感光材料1m2当り25〜2500mlが好ま
しく、150〜1800mlがより好ましい。
ましい。また、処理時間は15秒〜10分が好ましく、
特に30秒〜5分が好ましい。
単槽、多段向流カスケード方式、多段並流方式など任意
の方式を採用することができるが、多段向流カスケード
方式が好ましい。
液槽が通常2槽以上あり、この最終槽に補充された液が
オーバーフローすることにより順次前槽に流れ込む構造
になっており、最前の槽から廃液を排出する構成となっ
ている。この場合、感光材料の処理方向と逆の方向から
処理液を流すことになるので最終槽の塩類濃度が最も低
い構造となり、感光材料の塩類を段々と清浄な処理液で
水洗することができる。このため、少量の処理液で流水
水洗同様に感光材料の塩類を除去することができる。ま
た、処理槽の数は3〜8が好ましい。
で乾燥させるものであり、従来公知の方法で行うことが
できる。乾燥温度は50〜80℃、乾燥時間は30秒〜
5分である。
常の多層ハロゲン化銀写真感光材料(例えばカラーネガ
ティブフィルム、カラーリバーサルフィルム、カラーポ
ジティブフィルム、映画用カラーネガティブフィルム、
カラーポジティブフィルム、カラー印画紙、反転カラー
印画紙、直接ポジカラー印画紙等)及びレーザースキャ
ナ用赤外光用感材等を上げることができる。
る。ただし、本発明はこれらに限定されるものではな
い。 <ランニング試験1> 目的:一般に、開口面積が大きく、分解がおきやすい自
動現像機(以下自現機ともいう)を使用して少ない処理
量でランニング処理を行うと定着液成分が分解されてし
まうという問題が生じる。そこで、本試験では、下記試
験条件での分解防止能を調査した。
用いて、処理後の感光材料のイエローStain(反射
濃度)を測定した。
時のYStain)‐(ランニング開始時のYStai
n)より求めた。 2:安定化処理槽1,2及び3槽目のフィルターに付着
した分解物量 分解物量の評価は目視により行った。 3:安定化処理槽1,2及び3槽目のタンク液の濁り及
び生菌数 液の濁りは目視評価を行い、生菌数については菌数測定
キット(三愛石油製バイオチェッカーTTC)により水
洗−安定処理槽中の菌数を測定した。
のを使用した。
た。
は以下の化合物を使用した。
平均分子量が1200のもの(III−1−a)、18
00のもの(III−1−b)及び10000のもの
(III−1−c)、の3種類を使用した。
物 ++:感光材料の全面積の50%程度の付着量/処理タ
ンク底部が見える程度の濁り +++:感光材料の全面積の90%以上の付着量/処理
タンクが見えない濁り(液色黒ずむ) ++++:処理槽の循環不良を生じる程の付着量/液色
が黒化し不透明、完全に定着成分が分解 菌数 103個以下:非常に良好 103個超104個以下:良好 104個超107個以下:バイオスライム発生の確率が
高くなる 107個超:バイオスライムが発生し、感光材料への汚
染や配管内の詰まりを生じる <ランニング試験2>目的:フィルム処理では特に1日当
りのフィルム処理量が少ない場合に、安定化液中で定着
成分が分解することによる問題が生じやすい。このた
め、下記試験条件で分解防止能を調査した。
n(透過濃度)を測定した。
のYDmin)‐(ランニング開始時のYDmin)よ
り求めた。 2.安定化処理槽1,2槽目のフィルターに付着した分
解物量 上記分解物の量を目視で評価した。 3.安定化処理槽1,2槽目のタンク液の濁り及び生菌
数 液色は目視で評価を行った。生菌数は菌数測定キット
(三愛石油製バイオチェッカーTTC)による安定処理
槽中の菌数を測定した。
酸、アンモニア水でpH4.5に調整して使用した。
及びアンモニア水でpH6.85に調整して使用した。
る。
物 ++:感光材料の全面積の50%程度の付着量/処理タ
ンク底部が見える程度の濁り +++:感光材料の全面積の90%以上の付着量/処理
タンクが見えない濁り(液色黒ずむ) ++++:処理槽の循環不良を生じる程の付着量/液色
が黒化し不透明、完全に定着成分が分解 菌数 103個以下:非常に良好 103個超104個以下:良好 104個超107個以下:バイオスライム発生の確率が
高くなる 107個超:スライムが発生し、感光材料への汚染や配
管内の詰まりを生じるこのように、本発明を用いた処理
槽ではフィルターの目詰まりもほとんどなく、菌数も抑
制でき、水洗及び/又は安定化工程の処理液も安定化さ
れ、感光材料の処理も適切に行えることが証明された。
また、経時でのイエローステイン/Dminの上昇につ
いても抑制でき、良好なレベルであった。
び処理方法を写真感光材料の処理に用いることにより、
補充液の量や処理装置の種類に関わらず、水洗及び/又
は安定化工程の処理液における定着成分の分解防止能力
を向上して水洗及び/又は安定化処理槽のフィルターの
目詰まりを防止し、雑菌の繁殖も抑えることができるの
で、分解物の処理感光材料への汚れ付着やイエローステ
インの上昇を抑制することができる。
Claims (6)
- 【請求項1】 下記(a)、(b)及び(c)のうち、
少なくとも1種類以上を含むことを特徴とするハロゲン
化銀カラー写真感光材料の処理剤。 (a)下記一般式(I)で表される化合物 (b)下記一般式(II)で表されるアミノピリジン系
化合物 (c)下記一般式(III)で表されるポリエチレンイ
ミン。 【化1】 式(I)中、R1,R2はそれぞれ直鎖又は分岐アルキ
レン基を示し、アミノ基、アルキルアミノ基、スルホ
基、又はヒドロキシル基に置換されても良い。nは0〜
8である。R11,R12,R13,R14及びR15
は各々水素原子若しくは炭素数1〜4の直鎖もしくは分
岐アルキル基(ただしアミノ基、アルキルアミノ基、ス
ルホ基又はヒドロキシル基に置換されても良い)、アシ
ル基、アリール基またはヒドロキシル基からなる。ま
た、R11とR12、R12とR15、R15とR1
4、R14とR13、R11とR13及びR12とR1
4はそれぞれ共同してヘテロ環を形成しても良いし、連
結されたビス体を形成しても良い。また、式(I)に含
まれるアミノ基は全てが3級アミンであることはない。
式(III)中、Aは水素原子、アルキル基若しくはヒ
ドロキシル基のいずれかを示し、アルキル基はヒドロキ
シル基若しくはアミノ基のいずれか又は両方で置換され
たアルキル基であっても良い。また、一分子中のAは全
て同一でも、これら置換基の組み合わせであっても良
い。また、mは11〜1700である。 - 【請求項2】 前記(c)の分子量は600以上である
ことを特徴とする請求項1に記載のハロゲン化銀カラー
写真感光材料の処理剤。 - 【請求項3】 発色現像工程、脱銀工程及び水洗及び/
又は安定化工程を含み、且つ連続処理を行う処理方法で
あって、前記処理剤を脱銀工程または水洗及び/又は安
定化工程の処理液に添加することを特徴とするハロゲン
化銀カラー写真感光材料の処理方法。 - 【請求項4】 前記(a)は前記脱銀工程又は水洗及び
/又は安定化工程の処理液中0.0001〜1mol/
lの範囲で用いられることを特徴とする請求項3に記載
のハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法。 - 【請求項5】 前記(b)は前記脱銀工程又は水洗及び
/又は安定化工程の処理液中0.0001〜1mol/
lの範囲で用いられることを特徴とする請求項3又は4
に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法。 - 【請求項6】 前記(c)は前記脱銀工程又は水洗及び
/又は安定化工程の処理液中0.00001〜0.3m
ol/lの範囲で用いられることを特徴とする請求項3
ないし5のいずれか1項に記載のハロゲン化銀カラー写
真感光材料の処理方法。
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JP2001368231A JP4060067B2 (ja) | 2001-12-03 | 2001-12-03 | ハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理剤及び処理方法 |
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JP2013056993A (ja) * | 2011-09-08 | 2013-03-28 | Toyobo Co Ltd | 高分子電解質膜の製造方法 |
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- 2001-12-03 JP JP2001368231A patent/JP4060067B2/ja not_active Expired - Fee Related
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