JP2003167238A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

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JP2003167238A
JP2003167238A JP2001365708A JP2001365708A JP2003167238A JP 2003167238 A JP2003167238 A JP 2003167238A JP 2001365708 A JP2001365708 A JP 2001365708A JP 2001365708 A JP2001365708 A JP 2001365708A JP 2003167238 A JP2003167238 A JP 2003167238A
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meth
acrylate
substrate
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Application number
JP2001365708A
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English (en)
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Koichi Tanaka
興一 田中
Daisaku Matsunaga
代作 松永
Susumu Sato
佐藤  進
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Nippon Kayaku Co Ltd
Polatechno Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
Polatechno Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カラー表示が可能なPDLC画像表示装置を提
供する。 【解決方法】液晶性化合物を駆動させる電極を有する基
板及び隔壁によって互いに独立して分割した複数のセル
を有する画像表示装置であって、各セルの内部に光制御
部を有し、該光制御部が液晶性化合物とエネルギー線又
は熱硬化型樹脂組成物と二色性色素を含有する混合物を
エネルギー線または熱を加え硬化させたものであること
を特徴とする画像表示装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶性化合物を用
いた画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の液晶表示装置は、光の吸収、透過
の制御のために偏光板を必要とする。偏光板は光の吸収
方向を揃えるために、入射光の半分以上を吸収する。こ
のため、透過光の明るさは、最大でも入射光の半分以下
になってしまう。このような問題に対し、偏光板を使用
しない液晶表示装置として、いわゆる高分子分散型液晶
(PDLC)表示装置が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】高分子分散型液晶表示
装置は、通常、液晶性化合物と紫外線硬化型樹脂組成物
からなる混合物を上下に電極を配置した2枚の基板から
なるセルに注入し、次いで紫外線を照射させて硬化させ
て作製する。PDLCでは電界により液晶性化合物が駆
動することによって散乱状態(白表示)と透明な状態
(透明)とすることができるため、背面に黒色の層を設
けることにより白黒表示を行っている。このようなPD
LC表示装置において、カラー表示を行う場合はカラー
フィルターを設ける必要があった。しかしながら、カラ
ーフィルターは画素ごとに着色部を配置するために、微
細なカラーフィルターを高精度で製造する技術が必要と
なる。また、カラーフィルターの製造方法としては一般
に、顔料分散法が用いられているが、この方法は少なく
とも3色のフォトレジストを用い、それぞれのフォトレ
ジストを基板上に均一に塗布した上でフォトリソグラフ
ィー法を用いて加工する工程を3回繰り返す必要があ
り、カラーフィルターの製造コストが非常に大きくなる
ために、液晶表示装置のコストダウンを図る上で大きな
問題となっていた。また、カラーフィルター自身が光を
散乱するためセル内における光の利用効率を低下させて
しまう結果、明るい表示画像を得にくいという問題があ
った。さらに、低消費電力化を行う場合においては、電
圧印加時の状態を電圧を切った後も保持するという、い
わゆるメモリー性を付与する必要があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討を行った結果、液晶性化合物
を駆動させる電極を有する基板と隔壁によって作られた
互いに独立して分割したセル内に光制御部を作製し、該
光制御部が液晶性化合物とエネルギー線又は熱硬化型樹
脂組成物と二色性色素を含有する混合物からなる組成物
をエネルギー線または熱を加え硬化させて得られるよう
にすることで、カラーフィルターを用いることなくカラ
ー表示が可能なPDLC型画像表示装置が得られること
を新規に見出し本発明に至った。即ち、本発明は、
(1)液晶性化合物を駆動させる電極を有する基板及び
隔壁によって互いに独立して分割した複数のセルを有す
る画像表示装置であって、各セルの内部に光制御部を有
し、該光制御部が液晶性化合物、エネルギー線又は熱硬
化型樹脂組成物及び二色性色素を含有する混合物をエネ
ルギー線または熱を加えて得た硬化物であることを特徴
とする画像表示装置、(2)異なる色の二色性色素を有
する複数の光制御部がセルごとに一定のパターンで配置
されていることを特徴とする(1)に記載の画像表示装
置、(3)液晶性化合物を駆動させる電極を基板上に形
成し、基板面に対して略平行な成分を持つ電界を液晶性
化合物に印加することにより該液晶性化合物が駆動する
ようにしたことを特徴とする(1)または(2)のいず
れか1項に記載の画像表示装置、(4)基板がプラスチ
ックである(1)ないし(3)のいずれか1項に記載の
画像表示装置、(5)隔壁が黒色である(1)ないし
(4)のいずれか1項に記載の画像表示装置、(6)メ
モリー性を有することことを特徴とする、(1)ないし
(5)のいずれか1項に記載の画像表示装置、(7)画
像装置にメモリー性をもたせるエネルギー線または熱硬
化型樹脂組成物であって、該組成物が下記に示される水
酸基を有する(メタ)アクリレート化合物のいずれかを
含有していることを特徴とする(6)に記載の画像表示
装置、[1]水酸基を有する一官能性(メタ)アクリレ
ート化合物、[2]一官能性エポキシ(メタ)アクリレ
ート化合物、[3]一級又は二級水酸基を持つ多官能性
(メタ)アクリレート化合物、[4][1]に記載の水
酸基を有する一官能性(メタ)アクリレート化合物の単
独重合又は共重合物(8)画像表示面と対向する基板が
黒色または白色である(1)ないし(7)のいずれか1
項に記載の画像表示装置、(9)画像表示面と対向する
基板の外側に黒色または白色のフィルムもしくは黒色ま
たは白色層を有するフィルムを積層していることを特徴
とする(1)ないし(7)のいずれか1項に記載の画像
表示装置、(10)セル内に液晶性化合物、エネルギー
線または熱硬化型樹脂組成物及び二色性色素を含有する
混合物をインクジェット法により注入し、次いで該混合
物にエネルギー線または熱を加え硬化させて光制御部を
作製することを特徴とする(1)ないし(9)のいずれ
か1項に記載の画像表示装置の製造方法、に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の画像表示装置の一実施形
態を図1〜図4に示す。図中1は共通電極側基板、2は
画素電極側基板、3は共通電極、5は隔壁を兼ねたブラ
ックマトリクス、6a、6b、6cは光制御部、4は画
素電極、8は共通基板である。基板1および2と隔壁5
によって独立して分割した空間はセルであり、光制御層
で満たされている。光制御部6a、6b、6cはそれぞ
れ各セルごとに、例えば、赤、青、緑に二色性色素によ
って着色している。色は3色に限定されず、2色であっ
ても良い。共通電極3は通常ITO等の透明導電材が好
適に用いられる。基板1、2、8はガラス板などの等方
性の素材やプラスチックフィルム等が用いられる。プラ
スチックフィルムとしては、例えば、高密度ポリエチレ
ン、低密度ポリエチレン、ポリアミド、ポリスチレン、
ポリエーテルサルホン、ポリエチレンテレフタレート、
ポリイミド、トリアセチルセルロース、ノルボルネン誘
導体等が挙げられる。これらプラスチックフィルムは機
械的強度の向上、表面の平滑性の向上のために、一軸、
もしくは二軸に延伸されていても良い。このようなプラ
スチック基板とすることにより本発明の画像表示装置そ
のものに可とう性を付与することができる。さらに必要
に応じて、帯電防止層やガスバリアー層や透湿度を制御
する層を設けても良い。また、各電極上には必要に応じ
てポリイミドやポリビニルアルコールおよびこれらの誘
導体の層をラビング処理した配向膜が設けられていても
良い。また、図3、図4に示すように基板8上に一定の
距離をおいて共通電極3と画素電極4(さらにこれらの
電極の形状も適宜選択されるが、櫛型とするのが好まし
い)を設け、液晶性化合物に基板面に対して平行な成分
を持つ電界を印加させるいわゆるインプレーンスイッチ
ングモードとしても良い。このような表示モードにする
ことにより、基板2に電極を設ける必要がなくなり、図
3のように基板2を不要としたり、もしくは図4のよう
に保護層もしくは保護フィルム9を設ける形態にするこ
とができるため薄型化や軽量化が可能となるために好ま
しい。インプレーンスイッチングモードの場合は、基板
に垂直配向膜を形成して、電圧無印加時には液晶、およ
び二色性色素を垂直配向させることで光を透過させ、電
圧印加時には基板面に対して液晶、および二色性色素を
水平配向させることで光を吸収させるようにして画像表
示を行うようにしてもよい。また、基板に対し水平配向
した状態で、印加する電圧を制御して液晶、および二色
性色素を基板面に対し水平面で回転させて画像表示を行
う場合は、偏光フィルムを1枚用いて、該偏光フィルム
の吸収軸と液晶、および二色性色素の配向方向とを一致
させた場合に光を透過させ、該吸収軸と液晶、および二
色性色素の配向方向とを直交させた場合に光を吸収させ
るようにして画像表示を行うようにしてもよい。基板2
や保護フィルム9を用いる場合は、画像を見る面側に反
射防止層を設けることにより表示される画像の視認性を
高めることができるため好ましい。反射防止層としては
例えば、表面に微細な凹凸を設けて外光を散乱させるア
ンチグレア層や、該保護フィルムと屈折率の異なる薄膜
を1層または複数層設けて、該保護フィルムおよび各層
界面での外光からの反射光を干渉させて打ち消すことに
より、外光の反射を防ぐアンチリフレクション層などが
挙げられる。
【0006】また、基板1または2のいずれか一方、ま
たは基板8は透明、不透明、黒色、白色などに着色され
ていても良い。さらに、基板1または2のいずれか一
方、または基板8と各電極との間、もしくは基板1また
は2のいずれか一方、または基板8の外側に黒色または
白色のフィルム、もしくは黒色または白色層を有するフ
ィルム7を粘着剤等を用いて積層させてもよい。図2〜
図4には、基板1および基板8側にそのようなフィルム
または層を設けた場合を例示している。黒色化は黒色の
染料や顔料などを用いて着色させる方法が挙げられ、白
色化は白色の顔料を用いる方法、透明樹脂中に光散乱剤
を分散させる方法、フィルム内に微小な気泡を無数に含
ませる方法等が挙げられる。このように光を吸収する
層、もしくは光を散乱する層を基板1または2のいずれ
か一方、または基板8に設けることで、表示される画像
の視認性を高めることができる。
【0007】本発明で用いられる隔壁としては、例えば
隔壁を兼ねたブラックマトリクスを形成することにより
得ることができる。即ち、隔壁5は黒色材料で形成する
ことにより、隣接するセル間を遮光するブラックマトリ
クスを兼ねることができる。このようなブラックマトリ
クスの材料としては特に限定されないが、例えば、金属
酸化物と金属の積層構造や、黒色樹脂等により形成する
ことができるが、黒色樹脂により形成するのが好まし
い。黒色樹脂の場合、感光性樹脂組成物、非感光性樹脂
組成物のいずれでも好適に用いることができる。特に、
後述する光制御部をインクジェット法により各セル内に
作製する場合には、ブラックマトリクスの撥水性、撥油
性を向上させるために、樹脂の側鎖にメチル基等の後の
工程で分解されやすい基を有する樹脂を用いることが好
ましい。また、ブラックマトリクスの形成素材に別途撥
水、撥油剤を添加しても良い。撥水、撥油剤としては、
例えばシリコーン―シランのシランカップリング剤やフ
ッ素原子を有するフッ素系シランカップリング剤、シリ
コーン系やポリエーテル系の界面活性剤などが挙げられ
る。このような処理を行うことで、後述する光制御部を
構成する混合物をセル内へ注入した際に、該混合物が隔
壁によってはじかれるために各セル内へ正確に注入する
ことができる。
【0008】本発明で用いられる隔壁として用いられる
黒色樹脂に含まれる黒色の着色剤としては、カーボンブ
ラックや黒色染料、チタンブラック等の黒色無機顔料、
黒色有機顔料などを用いることができる。黒色有機顔料
としては、例えば、アントラキノン系、フタロシアニン
系、ベンゾイミダゾロン系、キナクリドン系、アゾキレ
ート系、アゾ系、イソインドリノン系、ピランスロン
系、インダンスロン系、アントラピリミジン系、ジブロ
モアンザンスロン系、キノフタロン系、チオインジゴ
系、ジオキサジン系等の顔料を2種以上組み合わせて得
ることができる。
【0009】本発明で用いられる隔壁として用いられる
ブラックマトリクスを形成しうる黒色の感光性樹脂組成
物の感光性樹脂成分としては、UVレジスト、DEEP
−UVレジスト、紫外線硬化型樹脂等から適宜選択して
用いることができる。
【0010】UVレジストとしては、環化ポリイソプレ
ン―芳香族ビスアジド系レジスト及びフェノール樹脂―
芳香族アジド化合物系レジスト等のネガ型レジスト、ノ
ボラック樹脂―ジアゾナフトキノン系レジスト等のポジ
型レジスト等が挙げられる。また、DEEP−UVレジ
ストとしては、ポジ型レジストとして、例えば、ポリメ
チルメタアクリレート、ポリスチレンスルホン、ポリヘ
キサフルオロブチルメタアクリレート、ポリメチルイソ
プロペニルケトン、臭化ポリ1−トリメチルシリルプロ
ペン等の放射線分解型ポリマーレジスト、コール酸o−
ニトロベンジルエステル類等の溶解抑制剤系ポジ型レジ
スト等が挙げられる。一方、ネガ型レジストとしては、
ポリビニルフェノール―3,3’−ジアジドフェニルス
ルホン及びポリメタアクリル酸グリシジル等が挙げられ
る。
【0011】紫外線硬化型樹脂としては、例えば、ビス
フェノール―A型エポキシ樹脂、ビスフェノール―F型
エポキシ樹脂、ビスフェノール―S型エポキシ樹脂、ノ
ボラック型エポキシ樹脂、ポリカルボン酸グリシジルエ
ステル、ポリオールグリシジルエステル、脂肪族または
脂環式エポキシ樹脂、アミノエポキシ樹脂、トリフェノ
ールメタン型エポキシ樹脂、ジヒドロキシベンゼン型エ
ポキシ樹脂等のエポキシ基と(メタ)アクリル酸を反応
させて得られるエポキシアクリレート樹脂や、メタノー
ル、エタノール、プロパノール等の低級アルコール、
(ポリ)エチレングリコール、(ポリ)プロピレングリ
コール、グリセリン、メチロールプロパン、ペンタエリ
スリトール、ジペンタエリスルトール等の多価アルコー
ルと(メタ)アクリル酸を反応させて得られるエステル
化合物、N−メチロールメラミン、N−メチロールベン
ゾグアナミン、(ポリ)N−メチロール(メタ)アクリ
ルアミド等と(メタ)アクリル酸を反応させて得られる
エステル化合物、無水マレイン酸と共重合可能なモノマ
ー類とを重合して得られるポリマーとヒドロキシエチル
(メタ)アクリル酸との反応物、アジドベンザルシクロ
ヘキサノンなどのアジド化合物、メタノール、エタノー
ル、プロパノール等の低級アルコール、(ポリ)エチレ
ングリコール、(ポリ)プロピレングリコール、グリセ
リン、メチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジ
ペンタエリスリトール等の多価アルコールとアジド安息
香酸の縮合物等が挙げられる。これらの樹脂は単独でも
使用しうるが、通常2種以上を混合した紫外線硬化型樹
脂組成物として使用することが好ましい。
【0012】上記紫外線硬化型樹脂組成物に添加される
光重合開始剤としては、例えば、ベンジル、ベンゾイン
エーテル、ベンゾインブチルエーテル、ベンゾインプロ
ピルエーテル、ベンゾフェノン、3,3’−ジメチル―
4―メトキシベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、ベ
ンゾイル安息香酸のエステル化合物、4−ベンゾイル―
4’−メチルジフェニルスルフィド、ベンジルジメチル
ケタール、2−ブトキシエチル―4―メチルアミノベン
ゾエート、クロロチオキサントン、メチルチオキサント
ン、エチルチオキサントン、イソプロピルチオキサント
ン、ジメチルチオキサントン、ジエチルチオキサント
ン、ジイソプロピルチオキサントン、ジメチルアミノメ
チルベンゾエート、ジメチルアミノ安息香酸イソアミル
エステル、1−(4−ドデシルフェニル)−2−ヒドロ
キシ―2―メチルプロパン―1―オン、1−ヒドロキシ
シクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ―2―
メチル―1―フェニルプロパン―1―オン、1−(4−
イソプロピルフェニル)―2―ヒドロキシ―2―メチル
プロパン―1―オン、メチルベンゾイルフォーメート、
2−メチル―1―(4―メチルチオフェニル)−2−モ
ルホリノプロパン―1―オン、2−ベンジル―2―ジメ
チルアミノ―1―(4―モルホリノフェニル)―ブタン
―1―オン、2,2’―ビス(2−クロロフェニル)−
4,4’,5,5’―テトラ―(4―メトキシフェニ
ル)ビスイミダゾール等が挙げられる。これらの光重合
開始剤は単独または2種以上を混合して用いることがで
きる。これらの量は、上記紫外線硬化型樹脂組成物に対
し、0.1〜15%好ましくは0.5〜10%(%は重
量%を意味する。以下同じ)添加するのがよい。
【0013】上記紫外線硬化型樹脂組成物には光重合開
始剤の他にその他の樹脂を添加することも可能である。
そのような樹脂としては皮膜形成性高分子バインダーが
挙げられる。皮膜形成性高分子バインダーとしては、前
記の紫外線照射により重合反応を起こしうる紫外線硬化
型樹脂組成物と相溶性のある高分子化合物であれば良
く、例えば、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸
エステル、アクリルアミド、アクリロニトリル、酢酸ビ
ニル、ビニルフェノール、ビニル安息香酸、スチレン、
無水マレイン酸、ビニルブチラール、クロロプレン、塩
化ビニル、ビニルピロリドン等のモノマー類を単独また
は2種以上組み合わせて、ラジカル重合法もしくはイオ
ン重合法等で重合させることにより得ることができる。
得られた高分子化合物で、特にカルボキシル基やフェノ
ール性ヒドロキシ基を有するものはアルカリ水溶液現像
が可能であり特に好ましい。
【0014】また、本発明で用いられる黒色の感光性樹
脂組成物としては、前記の紫外線硬化型樹脂やフォトレ
ジスト類に上記の黒色の着色剤であるカーボンブラック
や、数種類の着色顔料を混合、分散させて黒色として用
いられる。また、これら着色剤を分散させるための溶剤
としては例えば、ポリエチレングリコールモノメチルエ
ーテルアセテートを用いることができる。ノボラック樹
脂やポリメチルメタアクリレートを使用する場合には、
これらアルカリ可溶性樹脂中に、感光性材料であるジア
ゾナフトキノンスルホン酸エステルを溶解禁止剤として
混合しておくとよい。これにより光照射によってジアゾ
ナフトキノンスルホン酸エステルが転移を起こし、溶解
禁止効果がなくなると共にアルカリ可溶性が増大し、ポ
ジ型レジストとして機能するようになるので材料の変質
が抑制され、安定した加工が可能となる。
【0015】上記黒色感光性樹脂組成物は、スピンコー
ター、ダイコーター、ディップコーター等の塗工機を用
いて例えば図1の電極等を設けた基板1上に塗布し、ホ
ットプレート等を用いて仮硬化した後、感光性樹脂組成
物の感度に合致した波長を有する露光装置と所定のパタ
ーンを有するマスクを用い、露光する。その後現像を行
うことにより、ネガ型であれば露光時にマスクで遮光し
た部分が現像液で溶出し、基板表面が露出し、露光され
た部分が隔壁を兼ねたブラックマトリクスパターンとし
て残る。次いで現像液を洗い流すためにリンスを行い、
本硬化させるための加熱乾燥処理(ポストベーク)を行
い、例えば図1のブラックマトリクス5を形成する。こ
こで本硬化とは、例えば図1のブラックマトリクス5中
の溶剤成分をほとんど蒸発させ、基板表面に強固にブラ
ックマトリクスを密着させる処理をいう。
【0016】また、本発明に用いうる非感光性樹脂組成
物の樹脂成分としては、例えばポリイミド、アクリル酸
モノマー、ウレタンアクリレート等が挙げられる。隔壁
を非感光性樹脂組成物で形成する場合も上記の感光性樹
脂組成物を用いる場合と同様に、例えば図1の基板1上
に非感光性樹脂組成物の塗膜を形成し、フィトレジスト
をマスクとして用いて、上記塗膜をエッチングしてパタ
ーンを形成することができる。また、フォトレジストを
用いてリフトオフによってパターン形成しても良い。
【0017】本発明で用いられる隔壁の高さは、光制御
部に用いられる二色性色素の二色比と吸光度、液晶組成
物中の濃度等を考慮して適宜選択されるが、好ましくは
0.3〜100μm、より好ましくは1〜50μm程度
の範囲に設定するのが良い。
【0018】また、ブラックマトリクス5の開口部に露
出した基板表面の表面改質処理を行うことも可能であ
る。この表面改質処理は光制御部作製前に行うのが良
い。そのような処理としては例えば紫外線処理などが挙
げられる。このような処理を行うことにより、基板表面
が清浄となり、光制御部を構成する混合物またはその構
成成分の基板へのぬれ性が向上する。
【0019】さらに、必要に応じてパターン形状のブラ
ックマトリクス5の上面にロールコーター等を用いて熱
硬化性樹脂を塗布する。これはブラックマトリクスと、
対向する基板とを接着するために用いるもので、一般的
な液晶セル用のシール剤を用いることができる。また、
ブラックマトリクス自身が接着性を有する場合は省略し
ても良い。
【0020】本発明に用いられる光制御部6a、6b、
6cは、液晶性化合物とエネルギー線または熱硬化型樹
脂組成物と二色性色素を含有する混合物からなる組成物
をエネルギー線または熱を加え硬化させることによって
得られる。光制御部は該制御部内の液晶性化合物及び液
晶性化合物中に溶解した二色性化合物が印加された電圧
によって発生する電界に応じてその配向方向を変えるこ
とにより光を透過又は吸収する機能を有する。液晶性化
合物としては、ネマチック、コレステリック、またはカ
イラルネマチック、スメクチックまたはカイラルスメク
チック等の相を示す化合物であり、単一でも複数の液晶
性化合物を混合した混合物でもよい。目的とする液晶相
をより広い温度範囲で実現するためには複数の液晶性化
合物を混合した方が好ましい。そのような液晶としては
例えば、メルク社製の液晶ZLI−4792や、ZLI
−5092、TL−202、TL−205等が挙げられ
る。
【0021】本発明に用いられる光制御部を構成するエ
ネルギー線または熱硬化型樹脂組成物は通常重合可能な
官能基を有する化合物、光重合開始剤又は熱重合開始剤
及び所望により添加剤などを含有することができる。重
合可能な官能基を有する化合物は、重合可能な官能基と
して(メタ)アクリロイル基、エポキシ基、シンナモイ
ル基、ビニル基等を有する化合物が挙げられるが、例え
ばアクリレート化合物のような(メタ)アクリロイル基
を有する化合物が好適に用いられる。(メタ)アクリレ
ート化合物としては、例えば、2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、1,4−ブタンジオールモノ(メ
タ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールモノ(メ
タ)アクリレート、グリセロールモノ(メタ)アクリレ
ート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコー
ルモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレン−ポリブチ
レングリコールモノ(メタ)アクリレート、カプロラク
トン変性2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アク
リレート、2−ヒドロキシ−3−アルキルフェノキシプ
ロピル(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン
ジ(メタ)アクリレート、グリセロールジ(メタ)アク
リレート、ビスフェノールA(F)型エポキシ(メタ)
アクリレート、クレゾールノボラック型エポキシ(メ
タ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリ
レート、ジシクロペンタニルオキシエチル(メタ)アク
リレート、トリシクロデカンジメチロールジ(メタ)ア
クリレート等の脂環モノ(メタ)アクリレート、ジ(メ
タ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリ
レート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレー
ト、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレー
ト、ネオペンチルグリコールヒドロキシピバレートジ
(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)
アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)ア
クリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)
アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレ
ート、ジペンタエリスルトールヘキサアクリレート、さ
らに、UX−4101,6101,7101,230
1,3301,3204(日本化薬製)等のウレタン
(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0022】本発明で用いられる光制御部を作製する際
に使用するエネルギー線または熱硬化型樹脂組成物(以
下単に樹脂組成物という)として用いられるアクリレー
ト化合物において、その化合物を適切に選択することに
より、画像表示装置を作製した際に、しきい値以上の電
圧が印加された時の液晶性化合物の配向状態が電圧を切
った後もある程度保持されるいわゆるメモリー効果が得
られるため、低消費電力が可能となる。電圧印加時の配
向状態を電圧を切った後どの程度保持できるかは、電圧
印加時の環境によって異なるが、例えば、電圧印加の
下、本発明の画像表示装置を液晶性化合物が等方相とな
るまで加熱し、その後、ネマチック相まで冷却する操作
をすることにより、メモリー効果を高めることができ
る。また、メモリー状態にある画像表示装置を液晶性化
合物が等方相となるまで加熱し、電圧無印加の状態でネ
マチック相に冷却することで、メモリー性を消去するこ
とができる。
【0023】メモリー性を付与させることのできるアク
リレート化合物としては、(1)水酸基を持つ一官能性
(メタ)アクリレート化合物、(2)一官能性エポキシ
(メタ)アクリレート化合物、(3)一級あるいは二級
水酸基を持つ多官能性(メタ)アクリレート化合物、
(4)(1)に記載の水酸基を持つ一官能性(メタ)ア
クリレート化合物の単独重合または共重合物等が挙げら
れる。(1)の具体的な化合物としては例えば、2−ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ
プロピル(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオー
ルモノ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオー
ルモノ(メタ)アクリレート、グリセロールモノ(メ
タ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート、ポリエチレングリコール−ポリプロ
ピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチ
レン−ポリブチレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、カプロラクトン変性2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート等が挙げられる。(2)の具体的な化合物
としては例えば、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロ
ピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−アル
キルフェノキシプロピル(メタ)アクリレート等が挙げ
られる。(3)の具体的な化合物としては例えば、トリ
メチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、グリセロ
ールジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールA(F)
型エポキシ(メタ)アクリレート、クレゾールノボラッ
ク型エポキシ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
(4)の具体的な化合物としては例えば、2−ヒドロキ
シエチルメタアクリレート、2−エチルヘキシルアクリ
レート、メチルメタアクリレートの単独重合または共重
合ポリアクリレート等が挙げられる。
【0024】(1)は樹脂組成物中好ましくは50〜6
0%であり、より好ましくは10〜40%である。
(2)は樹脂組成物中好ましくは5〜90%であり、よ
り好ましくは10〜70%である。(1)、(2)は光
制御部を作製する際に各々単独に使用しても良いが、併
用して使用しても良い。併用する場合(1)と(2)の
合計は、好ましくは10〜90%であり、より好ましく
は20〜80%である。(3)は樹脂組成物中、好まし
くは1〜70%であり、より好ましくは10〜70%で
ある。(4)は樹脂組成物中、好ましくは1〜40%で
あり、より好ましくは3〜20%である。分子量は好ま
しくは1000〜100000、より好ましくは500
0〜20000程度である。
【0025】上記(1)〜(4)以外に、これらを溶解
し、且つ耐湿性があり電気特性が良好でガラス転移点の
高いモノマー(5)も用いることが可能である。そのよ
うな化合物としては例えば、ジシクロペンタニル(メ
タ)アクリレート、ジシクロペンタニルオキシエチル
(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメチロール
ジ(メタ)アクリレート等の脂環モノ(メタ)アクリレ
ート、ジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0026】さらに上記(1)〜(5)以外にこれらと
相溶するモノマー(6)を使用することも可能である。
そのような化合物としては例えば、2−エチルヘキシル
(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メ
タ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メ
タ)アクリレート、ネオペンチルグリコールヒドロキシ
ピバレートジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリ
コールジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。さら
に、架橋用モノマー(7)を使用して、重合物の三次元
網目構造の平均空隙間隔、重合の速度をコントロールす
ることも可能である。そのような化合物としては例え
ば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、
ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジ
トリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、
ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジペンタ
エリスルトールヘキサアクリレート等が挙げられる。さ
らにウレタン(メタ)アクリレート(8)を使用して光
制御部の硬度を調節しても良い。そのような化合物とし
ては例えば、UX−4101,6101,7101,2
301,3301,3204(日本化薬製)等が挙げら
れる。また、デッドポリマー(9)を用いて、高分子の
三次元微細網目構造をコントロールすることもできる。
そのような化合物としては例えば、ファインデックスA
−223−S(大日本インキ製)等が挙げられる。さら
に、重合速度を遅くするために重合遅延剤(10)を添
加することも可能である。そのような化合物としてはス
チレン、α―メチルスチレン、α―メチルスチレンダイ
マー、p−フルオロスチレン、p−tert−ブトキシ
スチレン、p−フェニルスチレン、1,1−ジフェニル
スチレン等のスチレン系化合物や、4,4’−ジビニル
ビフェニル、2−ビニルナフタリン等が挙げられる。
【0027】本発明で光制御部を作製する際に用いられ
る樹脂組成物は(1)〜(4)の成分のほかに必要に応
じて(5)〜(10)から選ばれる化合物を単独にある
いは複数混合することにより得られる。こうして得られ
た樹脂組成物に紫外線等のエネルギー線硬化型とする場
合には光重合開始剤を添加する。本発明で用いる光重合
開始剤としては例えば、2−メチル−1−[4−(メチ
ルチオ)フェニル]−2−モルホリノプロパン−1(チ
バスペシャリティーケミカルズ製イルガキュアー90
7)、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン
(チバスペシャリティーケミカルズ製イルガキュアー1
84)、4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル
(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン(チバスペシ
ャリティーケミカルズ製イルガキュアー2959)、1
−(4−ドデシルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メ
チルプロパン−1−オン(メルク製ダロキュアー95
3)、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロ
キシ−2−メチルプロパン−1−オン(メルク製ダロキ
ュアー1116)、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−
フェニルプロパン−1−オン(チバスペシャリティーケ
ミカルズ製イルガキュアー1173)、ジエトキシアセ
トフェノン等のアセトフェノン系化合物、ベンゾイン、
ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテ
ル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソ
ブチルエーテル、2,2−ジメトキシ−2−フェニルア
セトフェノン(チバスペシャリティーケミカルズ製イル
ガキュアー651)等のベンゾイン系化合物、ベンゾイ
ル安息香酸、ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニル
ベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、4−ベン
ゾイル−4’−メチルジフェニルサルファイド、3,
3’−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン(日本化
薬製カヤキュアーMBP)等のベンゾフェノン系化合
物、チオキサンソン、2−クロルチオキサンソン(日本
化薬製カヤキュアーCTX)、2−メチルチオキサンソ
ン、2,4−ジメチルチオキサンソン(カヤキュアーR
TX)、イソプロピルチオキサンソン、2,4−ジクロ
オチオキサンソン(日本化薬製カヤキュアーCTX)、
2,4−ジエチルチオキサンソン(日本化薬製カヤキュ
アーDETX)、2,4−ジイソプロピルチオキサンソ
ン(日本化薬製カヤキュアーDITX)等のチオキサン
ソン系化合物等が挙げられる。これらの光重合開始剤は
1種類でも複数でも任意の割合で混合して使用すること
ができる。また、これら光重合開始剤は樹脂組成物に対
し、0.01〜10%好ましくは0.05〜5%添加す
るのがよい。また重合遅延剤は樹脂組成物に対し1〜1
0%、好ましくは2〜6%程度添加させるのが良い。
【0028】ベンゾフェノン系化合物やチオキサンソン
系化合物を用いる場合には、光重合反応を促進させるた
めに、助剤を併用することも可能である。そのような助
剤としては例えば、トリエタノールアミン、メチルジエ
タノールアミン、トリイソプロパノールアミン、n−ブ
チルアミン、N−メチルジエタノールアミン、ジエチル
アミノエチルメタアクリレート、ミヒラーケトン、4,
4’―ジエチルアミノフェノン、4−ジメチルアミノ安
息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸(nブトキ
シ)エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル等
のアミン系化合物が挙げられる。これら助剤は光重合開
始剤に対して、0.5倍から2倍量程度添加するがよ
い。
【0029】熱硬化型とする場合には、アゾイソブチロ
ニトリル、t−ブチルパーオキシベンゾエート、クメン
ハイドロパーオキサイド等の熱重合開始剤を樹脂組成物
に対し、0.01〜10%好ましくは0.05〜5%添
加するのがよい。本発明の樹脂組成物には前記の助剤や
重合遅延剤のほかに所望により光重合促進剤、酸化防止
剤、帯電防止剤などその他の添加剤を、種類、添加量を
適宜選んで併用することができる。
【0030】次に、本発明の光制御部に用いられる二色
性色素としては液晶性化合物への溶解性に優れ、二色比
の高い化合物であることが好ましい。そのような化合物
としては例えばアントラキノン系、アゾ系、ペリレン
系、キノフタロン系、ナフトキノン系、メロシアニン系
の2色性色素が挙げられ、アントラキノン系やアゾ系が
好ましい。そのような化合物としては例えばLCD10
1、LCD102、LCD103、LCD105、LC
D109、LCD116、LCD117、LCD11
8、LCD119、LCD120、LCD121、LC
D204、LCD205、LCD207、LCD20
8、LCD209、LCD210、LCD211、LC
D212、LCD213、LCD307(いずれも日本
化薬製)や下記式の化合物が挙げられる。
【化1】
【化2】 またこれら2色性色素の添加量は、液晶性化合物への溶
解性、得られる画像表示装置におけるコントラスト比を
どの程度にするのかによっても異なるが、好ましくは液
晶性化合物に対して好ましくは0.01〜5%より好ま
しくは0.05〜3%程度である。この色素を含有した
光制御部を用いることにより、カラー表示が可能とな
る。
【0031】本発明においてにおいて、光制御部を作製
するには、重合開始剤等を含有する前記の樹脂組成物お
よび液晶性化合物、二色性色素を混合し電子線や紫外線
などのエネルギー線を照射するか又は加熱して硬化させ
ればよい。液晶性化合物と樹脂組成物との混合割合は、
(液晶性化合物/樹脂組成物)の比率が好ましくは3/
7〜9/1、より好ましくは4/6〜7/3程度が良
い。該混合物を用いて光制御部を作製する方法としては
例えば、基板1と隔壁5によって作られた各空間内に、
所望の一定のパターンとなるように各色に着色したの上
記混合物を注入し、気泡やゴミ、異物が入らないように
もう一方の基板を貼りあわせた後、電子線や紫外線など
のエネルギー線または熱により重合性の化合物を重合さ
せることにより得られる。本発明の樹脂組成物には所望
によりインプレーンスイッチングモードの場合において
もう一方の基板を貼りあわせない場合は、必要に応じて
保護層の形成または保護フィルムの貼り合わせの工程を
経て、本発明の画像表示装置が得られる。上記混合物を
基板1と隔壁5によって作られた各空間内へ注入する方
法としては、例えば、減圧下で基板1と隔壁5によって
作られた各空間内へ該混合物を注入させた後、もう一方
の基板を貼りあわせる方法や、スクリーン印刷法、オフ
セット印刷法、インクジェット方式による方法等により
該各空間内へ注入する方法等が挙げられるが、インクジ
ェット方式で行うことが好ましい。インクジェット方式
としては、エネルギー発生素子として電気熱変換体を用
いたバブルジェット(R)タイプ、または圧電素子を用
いたピエゾジェットタイプ等が好ましく使用できる。ま
た、オンデマンド型、コンティニュアス型等の方式も利
用できる。
【0032】基板1と隔壁5によって作られた各空間内
へ光制御層の構成成分をインクジェット方式等により注
入する方法としては、例えば、上記エネルギー線または
熱硬化型と必要に応じて添加される重合開始剤および液
晶性化合物、二色性色素を混合した混合物を均一に混合
した状態で、インクジェット方式等により該各空間内へ
注入する方法が挙げられるが、均一に混合させて注入す
ることが容易でない場合には、各二色性色素を溶解させ
た液晶性化合物を各セル内へインクジェット方式等によ
り注入し、次いでエネルギー線または熱硬化型と必要に
応じて添加される重合開始剤からなる混合物をインクジ
ェット方式等により該各空間内へ注入する方法でも良
い。この順序は逆でも良い。その後全体を加熱等の処理
により該各空間内で均一に混合させた後、必要であれば
気泡やゴミ、異物が入らないようにもう一方の基板や保
護フィルムを貼りあわせた後、電子線や紫外線などのエ
ネルギー線または熱により重合性の化合物を重合させる
ことにより光制御部を得ることができる。また、エネル
ギー線または熱硬化型と必要に応じて添加される重合開
始剤からなる混合物が該各空間において共通しているの
であれば、まず、二色性色素を溶解させた液晶性化合物
を該各空間内へインクジェット方式等により注入した
後、全体にエネルギー線または熱硬化型と必要に応じて
添加される重合開始剤からなる混合物を塗布などの方法
により該各空間へ注入するといった方法も可能である。
【0033】本発明で用いられる光制御部を作製する際
の、重合条件を選択することにより、前記の樹脂組成物
と液晶性化合物とがより均一となる温度まで加熱して重
合させることも可能である。より均一となる温度とは、
液晶性化合物が等方性となる温度、もしくは樹脂組成物
の粘度が混合するのに十分な粘度に下がる温度を意味す
る。そのような温度条件で重合するためには、例えば紫
外線硬化型とする方法や、熱硬化型の場合には反応開始
温度を該混合物が均一となる温度以上になるような熱重
合開始剤を選択する方法等が挙げられる。
【0034】また、光制御部を例えば紫外線硬化型とす
る場合、紫外線の照射量が0.5〜100mW/c
2、より好ましくは5〜50mW/cm2で、照射時間
が好ましくは30〜7000秒、より好ましくは100
〜1000秒とすることにより得られる光制御部のメモ
リー性を向上させることができる。また、熱硬化型の場
合には、用いる熱重合開始剤の種類によって反応温度が
異なり、また、反応温度および時間によって重合物の分
子量も異なるため、適宜選択される。
【0035】以上述べたように、電極を有する基板上に
隔壁を設け、各隔壁によって互いに独立した空間に液晶
および二色性色素および樹脂組成物を注入し、(必要に
応じて別の電極を有する基板や保護フィルムで挟んだ
後)次いで樹脂組成物を紫外線などのエネルギー線もし
くは熱によって重合させることにより光制御部とするこ
とにより本発明の画像表示装置を得ることができる。光
制御部は用いる隔壁の高さと略同じであり、0.3〜1
00μm、好ましくは1〜50μm程度である。該装置
はそのまま用いることも可能であるが、表示画像の視認
性を高めるために、該基板の一方を予め黒色または白色
に着色するか、または必要に応じて基板の一方に黒色ま
たは白色のフィルム、もしくは黒色または白色層を有す
るフィルムを粘着剤等を用いて積層させた本発明の画像
表示装置とするのが好ましい。本発明の画像表示装置
は、電圧を印加することにより光制御部内の液晶性化合
物が駆動し、それに伴う二色性色素の配向の変化を利用
して画像を表示することができる。このとき、上述した
メモリー性を付与できる条件を選択することにより、電
圧印加後、電圧を無印加状態に戻しても電圧印加時の状
態をある程度保持するいわゆるメモリー状態となり、電
圧を再度印加することなく表示された画像を保持するこ
とができるため、低消費電力化、軽量化、薄型化、携帯
性向上が可能となる。このメモリー状態は液晶性化合物
が等方性となる温度まで本発明の画像表示装置を加熱、
電圧無印加の状態で冷却することにより消去することが
できる。また、このメモリー状態と消去の操作は何度で
も繰り返すことが可能である。さらに、基板をプラスチ
ックフィルムなどにすることにより可とう性も付与でき
るため、任意の形に変形させたりすることも可能である
だけでなく、落下させた際に割れにくくなるという特徴
も付与できる。さらにインプレーンスイッチングモード
とすることにより、電極を有する基板を1枚にすること
ができるため画像表示装置のさらなる軽量化、薄型化、
携帯性向上が可能となる。
【0036】
【実施例】以下実施例を挙げて本発明をさらに具体的に
説明する。 感光性樹脂成分の調製 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(商品名:
カヤラッドDPHA、日本化薬製)40g、メチルメタ
アクリレート、メタクリル酸、ベンジルメタアクリレー
ト及び2−ヒドロキシエチルメタアクリレートをラジカ
ル重合することで得られたポリマー40g、光重合開始
剤としてイルガキュアー369(商品名:チバスペシャ
リティーケミカルズ製)10g、DETX−S(商品
名:日本化薬製)20g、2,2’−ビス(2−クロロ
フェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニルビス
イミダゾール5g、2−メルカプトベンゾチアゾール5
gをプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテー
ト360gに溶解させて感光性樹脂成分(光硬化性透明
バインダー樹脂溶液)を得た。この溶液をAとする。チ
タンブラック顔料の調製チタンブラック13R(商品
名:三菱マテリアル製)38.9g、γ−グリシドキシ
プロピルトリメトキシシラン2.9g、及びソルビスタ
ン脂肪酸エステル系分散剤2.3gをプロピレングリコ
ールモノメチルエーテルアセテート55.9gに加え、
サンドミルにて表面処理および分散化を行った。得られ
た顔料ペーストをBとする。 黒色感光性樹脂組成物の調製 上記A:35重量部、B:65重量部を混合して調製し
た。 ブラックマトリクスの形成 ITO電極を有するガラス基板に上記黒色感光性樹脂組
成物をダイコーターで厚さが5μmになるように塗布
し、50℃のオーブンで60秒間プレソフトベークを行
った後、表面温度100℃のホットプレート上で100
秒間ソフトベークを行った。次に500Wの超高圧水銀
灯を用いて一定のパターンの描かれたマスクを通して、
600mJ/cm2のエネルギーを照射した。その後、
DVL−DA0200(商品名:日本化薬製ノニオン系
界面活性剤)2部、DVL−DN0025(商品名:日
本化薬製アルカリ現像液)2部、及び純水96重量部か
らなる液温23℃の現像液を用いて、流量500ml/
分、吐出圧:1kg/cm2にてシャワー現像を60秒
間行った。その後水洗、乾燥を行って隔壁でもあるブラ
ックマトリクスを形成した。このブラックマトリクス上
面にロールコーターを用いて接着剤である熱硬化性樹脂
を塗布した。 光制御部とセルの作製 2−ヒドロキシエチルメタアクリレート(商品名:カヤ
ラッドHEMA、日本化薬製)50重量部、液晶性化合
物TL−202(商品名:メルク製)48重量部、イル
ガキュアー184(チバスペシャリティーケミカルズ
製)を1.5部、2色性色素LCD118(商品名:日
本化薬製)を0.5部を85℃で均一混合させて青色混
合物1を調製した。同様の操作により2色性色素として
LCD208(商品名:日本化薬製)を用いて赤色混合
物2を調製した。さらに同様の操作により2色性色素と
してLCD307(商品名:日本化薬製)を用いて黄色
混合物3を調製した。次にこれらの混合物をインクジェ
ット方式により上記ブラックマトリクスによって区切ら
れた隔壁内に注入し、画素ごとにTFTと画素電極を作
りこんだアクティブマトリクス基板を、各画素電極が各
セルに対応するように配置し、減圧チャンバーを減圧に
してから取り出して100℃で30分間加熱処理を行っ
た後、60℃でスポットキュア(UIS−25102A
A、ウシオ電機製)を用いて、15mW/cm2で50
0秒紫外線を照射して各色を一定のパターンで配置した
光制御部(厚さ約5μm)を有するセルを作製した。 画像表示装置の作製 次にこのセルの一方の基板に粘着剤を用いて白色のPE
Tフィルム(商品名:G1211、東洋紡績製)を貼り
合わせて本発明の画像表示装置を得た。得られた画像表
示装置は電圧無印加時は各画素の色に着色しているが、
電圧100Vを印加すると白色(PETフィルムの色)
となり、電圧を0Vまで戻しても初期の着色状態には完
全には戻らず、メモリー状態にあることが確認された。
この状態で該画像表示装置を100℃で5分間加熱し、
室温まで放冷したところメモリー状態は完全に消去され
初期の電圧無印加時の状態に戻った。さらにこの電圧印
加によるメモリー性付与と加熱によるメモリー状態の消
去は何度でも繰り返して行うことができた。
【0037】
【発明の効果】本発明は液晶性化合物を駆動させる電極
を有する基板及び隔壁によって互いに独立して分割した
複数のセルを有する画像表示装置であって、各セルの内
部に光制御部を有し、該光制御部が液晶性化合物とエネ
ルギー線又は熱硬化型樹脂組成物と二色性色素を含有す
る混合物をエネルギー線または熱を加え硬化させたもの
であることを特徴とする画像表示装置であって、カラー
フィルターを用いることなく、カラー表示が可能なPD
LC型画像表示装置を提供することができる。さらに、
メモリー性を付与することによって、低消費電力化、携
帯性の向上が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示した図である。
【図2】本発明の他の一実施例を示した図である。
【図3】本発明の他の一実施例を示した図である。
【図4】本発明の他の一実施例を示した図である。
【符号の説明】
1:共通電極側基板 2:画素電極側基板 3:共通電極 4:画素電極 5:隔壁を兼ねたブラックマトリックス 6a,6b,6c:光制御部 7:黒色または白色層を有するフィルム 8:共通基板 9:保護層もしくは保護フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 進 秋田県秋田市八橋本町4−7−26 Fターム(参考) 2H088 GA02 GA10 GA13 HA01 HA02 HA14 HA21 JA06 MA20 2H089 HA04 HA10 JA04 JA05 JA11 KA04 LA10 MA03 QA16 RA06 TA02 TA13

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液晶性化合物を駆動させる電極を有する基
    板及び隔壁によって互いに独立して分割した複数のセル
    を有する画像表示装置であって、各セルの内部に光制御
    部を有し、該光制御部が液晶性化合物、エネルギー線又
    は熱硬化型樹脂組成物及び二色性色素を含有する混合物
    をエネルギー線または熱を加えて得た硬化物であること
    を特徴とする画像表示装置。
  2. 【請求項2】異なる色の二色性色素を有する複数の光制
    御部がセルごとに一定のパターンで配置されていること
    を特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 【請求項3】液晶性化合物を駆動させる電極を基板上に
    形成し、基板面に対して略平行な成分を持つ電界を液晶
    性化合物に印加することにより該液晶性化合物が駆動す
    るようにしたことを特徴とする請求項1または2のいず
    れか1項に記載の画像表示装置。
  4. 【請求項4】基板がプラスチックである請求項1ないし
    3のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  5. 【請求項5】隔壁が黒色である請求項1ないし4のいず
    れか1項に記載の画像表示装置。
  6. 【請求項6】メモリー性を有することことを特徴とす
    る、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像表示
    装置。
  7. 【請求項7】画像装置にメモリー性をもたせるエネルギ
    ー線または熱硬化型樹脂組成物であって、該組成物が下
    記に示される水酸基を有する(メタ)アクリレート化合
    物のいずれかを含有していることを特徴とする請求項6
    に記載の画像表示装置。 (1)水酸基を有する一官能性(メタ)アクリレート化
    合物、(2)一官能性エポキシ(メタ)アクリレート化
    合物、(3)一級又は二級水酸基を持つ多官能性(メ
    タ)アクリレート化合物、(4)(1)に記載の水酸基
    を有する一官能性(メタ)アクリレート化合物の単独重
    合又は共重合物
  8. 【請求項8】画像表示面と対向する基板が黒色または白
    色である請求項1ないし7のいずれか1項に記載の画像
    表示装置。
  9. 【請求項9】画像表示面と対向する基板の外側に黒色ま
    たは白色のフィルムもしくは黒色または白色層を有する
    フィルムを積層していることを特徴とする請求項1ない
    し7のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  10. 【請求項10】セル内に液晶性化合物、エネルギー線ま
    たは熱硬化型樹脂組成物及び二色性色素を含有する混合
    物をインクジェット法により注入し、次いで該混合物に
    エネルギー線または熱を加え硬化させて光制御部を作製
    することを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項
    に記載の画像表示装置の製造方法。
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