JPH0862841A - 感光性樹脂組成物、これを用いたカラーフィルター及び該カラーフィルターの製造法 - Google Patents

感光性樹脂組成物、これを用いたカラーフィルター及び該カラーフィルターの製造法

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JPH0862841A
JPH0862841A JP22086094A JP22086094A JPH0862841A JP H0862841 A JPH0862841 A JP H0862841A JP 22086094 A JP22086094 A JP 22086094A JP 22086094 A JP22086094 A JP 22086094A JP H0862841 A JPH0862841 A JP H0862841A
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JP
Japan
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photosensitive resin
resin composition
color filter
anionic
acrylate
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JP22086094A
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English (en)
Inventor
Hirokazu Kano
浩和 狩野
Nobuyuki Futamura
信之 二村
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Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】アニオン性染料可染性ポリマー、3官能以上の
アクリレート及びメタクリレート化合物、光重合開始剤
を含む感光性樹脂組成物及びその硬化薄膜を基板上に有
するカラーフィルター 【効果】本発明の感光性樹脂組成物は保存安定性が良好
で、少量の露光量で硬化し、その硬化薄膜は着色が非常
に少ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光性樹脂組成物、こ
れを用いたカラーフィルター及び該カラーフィルターの
製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カラービデオカメラ等のカラー固
体撮像素子やカラー液晶表示装置等に使用するカラーフ
ィルターの製造方法としては、ガラス等の基板上にレリ
ーフパターン状の樹脂層を染料等により染色して着色樹
脂層を形成していく工程を、フィルターが必要とする色
数だけ繰り返して作る方法が一般的である。樹脂層の形
成に用いる感光性樹脂としては、カゼイン、ゼラチン等
の天然タンパク質に重クロム酸塩を添加したものや、合
成高分子にアジド系の感光性化合物を添加したものなど
が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】カゼイン、ゼラチン等
を用いる場合、これらが天然物であるため腐敗しやすい
とか、品質が一定せず原料ソースによるバラツキが大き
く、色の再現性が極めて劣るとか、熱水中で剥離しやす
く、また、熱による物性劣化が大きく加工条件が制約さ
れるため濃色が得難い等の染色上の問題がある。更に、
これらカゼイン、ゼラチン等を使用する場合、光硬化剤
として重クロム酸アンモニウムまたは重クロム酸カリウ
ム等を用いるため、これらの作業工程及び廃棄の際の公
害の問題等を解決しなければならない。更に、カゼイ
ン、ゼラチン等に取り込まれたクロムが完全に除去され
ず、残存したクロムがカラーフィルターの性能に悪影響
を与える等の問題もある。
【0004】また、合成高分子系ではポリマー架橋剤と
してアジド化合物を添加してガラス板等にコート後光硬
化させ現像した場合、現像時の未反応感光剤(アジド化
合物)の析出が起きるとか、硬化膜が黄色に変色する等
の問題があり、着色のない染色用樹脂膜が求められてい
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、かかる問
題を解決するために検討を重ねた結果、本発明を完成し
た。即ち、本発明は、(1)アニオン性染料可染性ポリ
マー(A)、同一分子内にアクリロイル基または/及び
メタクリロイル基を3個以上有する光重合性化合物
(B)、光重合開始剤(C)を含む感光性樹脂組成物、
(2)光重合性化合物(B)が式(1)
【0006】
【化2】
【0007】〔式中、Rは−CO(CH2 m −O−
(ここでmは1〜8の整数)を示し、AAは(メタ)ア
クリレート(nは0または1)〕で表されるイソシアヌ
ール酸エチレンオキシド変性トリ(メタ)アクリレート
である上記(1)記載の感光性樹脂組成物、(3)光重
合開始剤(C)が2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−
1−(4−モルホリノフェニル)ブタン−1−オン、
2,4−ジエチルチオキサントンまたは2,2’−ビス
(o−クロルフェニル)−4,4’,5,5’−テトラ
フェニルビスイミダゾリルである上記(1)記載の感光
性樹脂組成物、(4)上記(1)記載の感光性樹脂組成
物の硬化薄膜を基板上に有するカラーフィルター、
(5)上記(1)記載の感光性樹脂組成物の薄膜を基板
上に形成し、エネルギー線を照射して硬化し、次いでア
ニオン性染料により染色することを特徴とするカラーフ
ィルターの製造法、(6)アニオン性染料による染色を
インクジェット方式により行う上記(5)のカラーフィ
ルターの製造法、に関する。
【0008】本発明で用いられるアニオン性染料可染性
ポリマー(A)は、アニオン性染料可染性モノマー
(イ)、アニオン性染料可染性モノマー以外の親水性モ
ノマー(以下単に「親水性モノマー」という)(ロ)、
疎水性モノマー(ハ)の共重合物である事が好ましい。
このアニオン性染料可染性ポリマー(A)は、従来公知
の重合方法を用いる事により作成できる。
【0009】ここでアニオン性染料可染性モノマー
(イ)は、例えば3級窒素又は4級窒素をその分子中に
有するモノマーで、そのポリマーにアニオン性染料の染
着能を付与する性質を有するものである。具体的には、
例えば(N,N−ジメチルアミノ)エチルアクリレー
ト、(N,N−ジメチルアミノ)エチルメタクリレー
ト、(N,N−ジエチルアミノ)エチルアクリレート、
(N,N−ジエチルアミノ)エチルメタクリレート、3
−(N,N−ジメチルアミノ)プロピルアクリレート、
3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピルメタクリレー
ト等の(N,N−ジ(C1 〜C4 )アルキルアミノ)
(C1 〜C4 )アルキル(メタ)アクリレート、3−
(N,N−ジメチルアミノ)プロピルアクリルアミド、
3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピルメタクリルア
ミド等の(N,N−ジ(C1 〜C4 )アルキルアミノ)
(C1 〜C4 )アルキル(メタ)アクリルアミド、
(N,N−ジメチルアミノ)エチルビニルエーテル、2
−ヒドロキシ−3−メタクリロイルオキシプロピルトリ
メチルアンモニウムクロライド、4−ビニルピリジン、
ジアリールアミン、メタクリロイルオキシエチルトリメ
チルアンモニウムクロライド等が挙げられるが、安定性
等の点から(メタ)アクリルアミド系のモノマーが好ま
しく、特にアニオン性染料の染着性を考慮すると、3−
(N,N−ジメチルアミノ)プロピルアクリルアミド、
3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピルメタクリルア
ミドが最も好ましい。これらのアニオン性染料可染性モ
ノマーは単独で又は2種以上混合して使用される。
【0010】また、親水性モノマー(ロ)としては、例
えばヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチル
メタクリレート等のヒドロキシ(C1 〜C4 )アルキル
(メタ)アクリレート、アクリルアミド、メタクリルア
ミド、ジメチルアミノアクリルアミド、メチルアミノア
クリルアミド等の1つ又は2つの(C1 〜C4 )アルキ
ル基が結合していてもよい(メタ)アクリアミド、ビニ
ルピロリドン等が挙げられる。これらの親水性モノマー
は単独で又は2種以上混合して使用される。
【0011】また、疎水性モノマー(ハ)としては、例
えばメチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチ
ルアクリレート、ブチルアクリレート、ブチルメタクリ
レート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチル
ヘキシルメタクリレート等の(メタ)アクリル酸の(C
1 〜C6 )アルキルエステル、スチレン、p−メチルス
チレン等が挙げられる。
【0012】これらの可染性モノマー(イ)、親水性モ
ノマー(ロ)、疎水性モノマー(ハ)を共重合させる割
合は、可染性モノマー(イ)10〜80重量%、好まし
くは20〜60重量%、親水性モノマー(ロ)2〜60
重量%、好ましくは10〜50重量%、疎水性モノマー
(ハ)5〜50重量%、好ましくは20〜45重量%で
あることが好ましい。またこのようにして作成されたポ
リマー(A)の分子量は5,000〜200,000が
好ましく、特に10,000〜100,000であるこ
とが好ましい。
【0013】本発明で用いられる光重合性化合物(B)
としては、例えば上記式(1)で示されるイソシアヌー
ル酸エチレンオキシド変性トリ(メタ)アクリレート、
ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリス
リトールトリメタクリレート、ジペンタエリスリトール
ペンタアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサア
クリレート、ジペンタエリスリトールペンタメタクリレ
ート、ジペンタエリスリトールヘキサメタクリレート、
トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロ
ールプロパントリメタクリレート等が挙げられる。この
中でも特に、染色性の低下、染色時の膜荒れ等のない強
靭な染色性の膜が得られるという点から、式(1)で示
されるイソシアヌール酸エチレンオキシド変性トリ(メ
タ)アクリレートが好ましい。
【0014】式(1)の化合物としては、例えばアロニ
ックス M−325(式(1)においてn=1、m=
5、AA=アクリレートであるカプロラクトン変性トリ
ス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート;東亞合成
工業(株)製)、アロニックスM−315(式(1)に
おいてn=0、AA=アクリレートであるトリス(アク
リロキシエチル)イソシアヌレート;東亞合成工業
(株)製)、FA−731A(式(1)においてn=
0、AA=メタクリレートであるトリス(メタクリロキ
シエチル)イソシアヌレート;日立化成(株)製)等が
挙げられる。
【0015】これら光重合性化合物(B)は、アニオン
性染料可染性ポリマー(A)に対して1〜70重量%用
いるのが好ましく、特に10〜60重量%用いるのが好
ましい。
【0016】本発明で用いられる光重合開始剤(C)と
しては、種々の光重合開始剤を単独または混合して使用
することができる。その例としてベンジル、ベンゾフェ
ノン、3,3’−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノ
ン、ベンゾイル安息香酸、4−ベンゾイル−4’−メチ
ルジフェニルサルファイド等のベンゾフェノン系化合
物、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンゾインイソプ
ロピルエーテル等のベンゾインエーテル系化合物、ジメ
チルアミノメチルベンゾエート、p−ジメチルアミノ安
息香酸イソアミル、2−n−ブトキシエチル−4−ジメ
チルアミノメチルベンゾエート等のベンゾエート系化合
物、2−メチル−1−(4−(メチルチオ)フェニル)
−2−モルホリノプロパン−1−オン、2−ベンジル−
2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)
ブタン−1−オン、1−(4−ドデシルフェニル)−2
−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1−ヒ
ドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキ
シ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1
−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2
−メチルプロパン−1−オン等のアルキルケトン系化合
物、2−クロロチオキサントン、2,4−ジエチルチオ
キサントン、2,4−ジイソプロピルチオキサントン、
2,4−ジメチルチオキサントン、イソプロピルチオキ
サントン、1−クロロ−4−プロポキシチオキサントン
等のチオキサントン系化合物、2,2’−ビス(o−ク
ロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニル
ビスイミダゾリル、2,2’−ビス(o−クロロフェニ
ル)−4,4’,5,5’−テトラ−(p−メトキシフ
ェニル−ビスイミダゾリル等のヘキサアリールビスイミ
ダゾール系化合物、ベンジルメチルケタール、メチロベ
ンゾイルフォーメート等が挙げられる。これらの化合物
のうち2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−
モルホリノフェニル)ブタン−1−オン(商品名:Ir
gacure 369;チバガイギー社製)、2,4−
ジエチルチオキサントン(商品名:KAYACURE
DETX−S;日本化薬(株)製)、2,2’−ビス
(o−クロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラ
フェニルビスイミダゾリル(商品名:ビイミダゾール;
黒金化成(株)製)が好ましい。
【0017】これらの光重合開始剤(C)は光重合性化
合物(B)に対して0.5〜30重量%用いるのが好ま
しく、特に2〜15重量%用いるのが好ましい。これら
は単独または2種以上を混合して使用することができ
る。
【0018】本発明においては光重合開始剤(C)とと
もに、例えば水素供与体として、2−メルカプトベンゾ
チアゾール、2−メルカプトベンゾオキサゾール等の芳
香族メルカプタン系化合物、芳香族アミン系化合物等を
併用しても良い。これらは光重合性化合物(B)に対し
て0.5〜30重量%用いるのが好ましく、特に2〜1
5重量%の範囲内で所望により使用される。
【0019】また、本発明ではアジド化合物を併用する
ことも可能である。具体例として、4,4’−ジアジド
カルコン、4−アジドカルコン−2−スルホン酸ナトリ
ウム、4,4’−ジアジドカルコン−2−〔N,N−ジ
(エトキシエチル)スルホンアミド〕、4,4’−ジア
ジドスチルベン−2,2’−ビス〔N,N−ジ(エトキ
シエチル)スルホンアミド〕、4,4’−ジアジドスチ
ルベン−2,2’−ジスルホン酸ナトリウム等が挙げら
れる。これらアジド化合物の使用量は、アニオン性染料
可染性ポリマー(A)に対して好ましくは5重量%以
下、より好ましくは4重量%以下程度である。尚、この
アジド化合物を併用すると感光性樹脂組成物が若干着色
してくるので、無色の感光性樹脂組成物を必要とする場
合は、その使用を避けた方がよい。
【0020】本発明の感光性樹脂組成物は、上記したよ
うな各成分を上記した割合で、必要により下記の有機溶
剤とともに、混合することによって得られる。この感光
性樹脂組成物は、通常有機溶剤等により希釈されて使用
される。有機溶剤として例えば、メチルセロソルブ、エ
チルセロソルブ、プロピルセロソロブ、イソプロピルセ
ロソルブ、ブチルセロソルブ等のアルキルセロソルブ類
及びこれらのアセテート類、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、プロピレングリコール、イソプロピ
ルグリコール等のアルキレングリコール類及びそのアル
キルエーテル及びアルキルエーテルアセテート類、ジグ
ライム、シクロヘキサノン、トルエン、キシレン等が使
用でき、これらは単独または2種以上の混合系でも良
い。この感光性樹脂液中に占める有機溶剤の割合は、こ
れらの樹脂液中に占める組成によって異なるので一概に
規定できないが、樹脂液を基板表面に塗布可能な粘度と
なるようにすることが望ましい。
【0021】次に本発明のカラーフィルター及びその製
造法について説明する。本発明のカラーフィルターにお
いて使用しうる基板としては、例えばガラス製、ポリエ
チレンテレフタレート等のポリエステル、ポリカーボネ
ート、ポリアクリレート、ポリエーテルスルホン等のプ
ラスチック製、シリコン製等の無色透明な基板があげら
れる。その厚さは0.5〜1.5mm程度がよい。又、
基板上に設けられる、上記の感光性樹脂組成物の硬化薄
膜は透明であり、その硬化薄膜の膜厚は、好ましくは
0.2〜5.0μm、さらに好ましくは0.3〜1.5
μm程度がよい。尚、該薄膜が多層構造を形成している
場合には、上記膜厚は一層当たりの膜厚のことである。
【0022】本発明のカラーフィルターは例えば次のよ
うにして製造される。即ち、上記感光性樹脂液(本発明
の樹脂組成物)を上記基板表面に、スピンコーター、ロ
ールコーター等により塗布し、50〜100℃で予備乾
燥することにより薄膜を形成する。次に、紫外線等のエ
ネルギー線を照射して該薄膜を硬化させる。この際、マ
スクを介して所定のパターンに硬化させてもよく、又マ
スクを介さず全面硬化させてもよく、ブラックマトリッ
クスを介して背面露光してもよい。パターンを設ける場
合は、パターンの間隙にブラックマトリックスとして隔
壁を設けてもよい。次に、全面硬化させた場合は現像を
行うことなく、又パターン化した場合は、未露光部は水
溶液等により、好ましくは常温〜60℃で現像を行つた
後、露光硬化させた皮膜を、好ましくは80〜200℃
の温度で熱処理する。処理時間は特に限定されないが、
通常15〜60分程度行えば充分である。熱処理はホッ
トプレートまたはオーブン等の加熱装置を用い、公知の
方法で行う。得られる硬化膜の膜厚は通常0.2〜5.
0μm程度であることが好ましい。
【0023】所定のパターンの硬化薄膜を有する基板
は、次にアニオン性染料により染色される。アニオン染
料としては、例えばカラーインデックス(Societ
y of Dyers and Colorists発
行)にC.I.Acidとして記載されている酸性染
料、同じくC.I.Directとして記載されている
直接染料及び同じくC.I.Reactiveとして記
載されている反応性染料等が挙げられるが、C.I.A
cid Yellow 17、同 49、同 67、同
72、同 123、同 110、同 135、同 1
61、C.I.Acid Red 37、同 50、同
111、同 114、同 257、同 266、同
317、C.I.Acid Blue 41、同 8
3、同 90、同 113、同 125、同 129、
同 182、C.I.Acid Orange 7、同
56、C.I.Acid Green 25、同 4
1、C.I.Acid Violet 27、同 2
8、同 48、同 97等の酸性染料及び日本化薬
(株)カラーフィルター用色素 Red 137P、R
ed 136P、Blue 43P、Green FO
P等が好ましい。
【0024】これらを用いて硬化薄膜を染色する方法と
しては、インクジェット法と浸漬法が挙げられる。まず
インクジェット法について説明すると、インクジェット
法はインクの小滴をノズルから噴出させて薄膜に室温か
ら70℃、好ましくは室温で所定量付着させる方法であ
る。この方法による染色(着色)は、1色毎でも多色同
時でも良い。染色後に70〜180℃のホットプレート
またはオーブン等の加熱装置で3〜15分間加熱乾燥処
理を行うことにより、カラーフィルターが得られる。
尚、その後必要に応じ染料の溶出を防止するため、タン
ニン酸と吐酒石を含む水溶液中で固着防染処理を行い洗
浄してもよく、また、更にカラーフィルター層を保護す
る目的で、透明な保護層を染色薄膜上全面にコーティン
グしてもよい。
【0025】次に浸漬法について説明すると、この方法
は染料0.01〜200重量部を水1000重量部に溶
解する。この際、液のpHは弱アルカリ〜酸性の範囲で
行う。この染料溶液にて室温〜100℃の温度範囲で染
色する。このようにして染色を行った後、染色物を取り
出し水洗、乾燥を行うと硬化薄膜が染色された染色基板
(カラーフィルター)が得られる。得られた染色基板に
更に別の色の染色膜を設ける場合、染料の溶出と別の色
の染着防止のため、上記染色基板上の染色膜を染料固着
防染剤で固着防染処理する。染料固着防染剤としてはタ
ンニン酸等が使用される。これらによる処理は従来公知
の方法で行われる。例えば、タンニン酸1〜10重量
部、酢酸0〜5重量部を水1000重量部に溶解し、こ
の溶液にて50〜80℃にて0.5〜10分間処理した
後、酒石酸アンチモニカリウム0.5〜5重量部を水1
000重量部に溶解した水溶液で50〜80℃にて0.
5〜10分間処理するのが好ましい。高温処理、長時間
処理は染料の脱落があり好ましくない。これを水洗、乾
燥後必要により100〜200℃で熱処理する。このよ
うにして得られた基板上に、前記と同様にして本発明の
樹脂組成物を用いてパターンを形成し、2色目の染色を
行い、更に必要により染料固着防染処理、パターン形
成、染色を繰り返すことにより、複数の色で染色された
カラーフィルターが得られる。
【0026】本発明の感光性樹脂組成物では、少量の光
量で硬化可能であり、更に従来公知の物に比べて着色が
無い、あるいは少ないといった特徴があり、染色後のカ
ラーフィルターは色純度の高いものが得られる。且つ、
染色性の殆どない疎水性の光重合性化合物(B)、光重
合開始剤(C)を併用した膜にも拘らず染色性が極めて
高い特徴を持つ。更に、解像度も10μmのラインアン
ドスペースが充分に可能である。
【0027】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。 実施例1 ジメチルアミノプロピルアクリルアミド 40部 ビニルピロリドン 5部 ジメチルアミノアクリルアミド 10部 2−ヒドロキシエチルメタクリレート 15部 メチルアクリレート 20部 メチルメタクリレート 10部 上記処方のモノマーを溶液重合法にて重合し、多量のイ
ソプロピルエーテル中に投入しポリマー分を沈澱させた
後、このポリマーを取り出し乾燥を行って、アニオン性
染料可染性ポリマーを得た。
【0028】このポリマー100部にアロニックスM−
325 50部、Irgacure369 4部、KA
YACURE DETX−S 2部、ビイミダゾール
2部、2−メルカプトベンゾチアゾール 2部、シラン
カプラーKBM602(信越化学工業(株)製)2部、
イソプロピルグリコール 669部、ジグライム669
部を混合溶解させた溶液を感光性樹脂液とした。
【0029】この感光性樹脂液をガラス板にスピンナー
により塗布し、50℃、1秒(オーブン)、100℃、
100秒(ホットプレート)予備乾燥後、所定のパター
ンを有するマスクを介し、超高圧水銀灯で200mj/
cm2 露光した後、0.4%ノニオン界面活性剤水溶液
シャワーにて2分間現像を行うとUV照射部のみ感光性
樹脂の硬化薄膜を有するガラス板が得られた。このガラ
ス板上の硬化薄膜の膜厚は0.7μmで、黄色の着色が
従来のものに比べてかなり少なく、450nmでの透過
率は98%であり、残膜率は87%であった(アジド化
合物を使った場合の硬化薄膜の膜厚は0.6μmで、4
50nmでの透過率は89%であり、残膜率は81%で
あった)。また、パターンのエッジだれ寸法は2μmで
あった。このガラス板を140℃、15分間オーブンに
て熱処理後、Red 137P(日本化薬(株)製カラ
ーフィルター用色素)0.1%水溶液で70℃、10分
染色を行うと濃厚赤色のパターンに染色されたガラス板
が得られた。
【0030】次に、染料固着処理としてこのガラス板を
タンニン酸0.3%水溶液にて70℃、5分間処理した
後、0.1%吐酒石を含む水溶液にて70℃、1分間処
理し、水洗、風乾乾燥後150℃、20分間熱処理す
る。
【0031】更に、このガラス板に前回同様の操作で感
光性樹脂液を塗布し、予備乾燥、所定のパターンを有す
るマスクを介してUV照射、現像、熱処理を行った後、
Green FOP(日本化薬(株)製カラーフィルタ
ー用色素)0.1水%溶液で55℃、10分間染色を行
った後、前回同様の固着剤水溶液にて処理した。更に、
このガラス板に前々回同様の操作で感光性樹脂液を塗布
し、予備乾燥、所定のパターンを有するマスクを介して
UV照射、現像、熱処理を行った後、Blue43P
(日本化薬(株)製カラーフィルター用色素)0.1%
水溶液で60℃、10分間染色を行った。以上の操作を
行った結果、赤、緑、青のパターンを有するカラーフィ
ルターが得られた。
【0032】実施例2 実施例1と同じ乾燥ポリマー100部にアロニックスM
−315 40部、KAYARAD DPHA 10
部、Irgacure 369 4部、KAYACUR
E DETX−S 2部、ビイミダゾール 2部、2−
メルカプトベンゾチアゾール 2部、シランカプラーK
BM602 2部、イソプロピルグリコール 669
部、ジグライム 669部を混合溶解させた溶液を感光
性樹脂液とした。この感光性樹脂液を実施例1と同様の
方法でガラス板に塗布し、予備乾燥、所定のパターンを
有するマスクを介してUV照射、現像、熱処理を行っ
た。このときの感光性樹脂の硬化薄膜の膜厚は0.9μ
mであった。得られたこのガラス板は、黄色への変色が
従来のものに比べてかなり少なく、450nmでの透過
率は97%であった。
【0033】実施例3 実施例1と同じ乾燥ポリマー100部に4,4’−ジア
ジドカルコン−2−〔N,N−ジ(エトキシエチル)ス
ルホンアミド〕3.5部、アロニックスM−315 5
0部、Irgacure369 2部、KAYACUR
E DETX−S 1部、ビイミダゾール 1部、2−
メルカプトベンゾチアゾール 1部、シランカプラーK
BM602 2部、イソプロピルグリコール 500
部、ジグライム 500部を混合溶解させた溶液を感光
性樹脂液とした。この感光性樹脂液を実施例1と同様の
方法でガラス板に塗布し、予備乾燥、所定のパターンを
有するマスクを介してUV照射、現像、熱処理を行っ
た。このときの感光性樹脂の硬化薄膜の膜厚は1.1μ
mであった。得られたこのガラス板は、黄色への変色が
従来のものに比べてかなり少なく、450nmでの透過
率は93%であり、残膜率は83%であった。
【0034】実施例4 実施例1と同じ感光性樹脂を実施例1と同様の方法でガ
ラス板に塗布し、予備乾燥した後、超高圧水銀灯200
mj/cm2 にて全面露光、熱処理を行う。こうして形
成した被染色薄膜を有するガラス板を光学処方により精
確に位置決めを行ってインクジェットプリンターにセッ
トする。青色インク組成物を0.2μmのメンブランフ
ィルターを通し、染色液としてインクジェットで噴射し
て、該被染色薄膜の青色に着色すべき部分に付着させ
る。これを150℃に加熱したホットプレート上で10
分間加熱乾燥する。次に、染料固着処理として、水1リ
ットル中にタンニン3g、吐酒石1g、酢酸3gを含む
水溶液中に染色したガラス基板を浸し、70℃で7分間
処理した後、水洗し130℃で10分間乾燥して青色の
パターンを配したカラーフィルターを得る。こうして得
られた青色のカラーフィルターは約150μmのほぼ正
方形のパターンであり、従来のいわゆる染色法で形成し
たカラーフィルターと同等の性能を有している。
【0035】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は、従来のアジド化
合物を用いた合成高分子系の感光性樹脂組成物に比べ
て、保存安定性に優れている。また、少量の露光量で硬
化、パターニングが可能であるにもかかわらず、硬化膜
の着色が非常に少ないため、より鮮明な色のカラーフィ
ルターが得られるといった点から本発明の樹脂組成物及
び製造法は実用上極めて有用である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アニオン性染料可染性ポリマー(A)、同
    一分子内にアクリロイル基または/及びメタクリロイル
    基を3個以上有する光重合性化合物(B)、光重合開始
    剤(C)を含む感光性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】化合物(B)が式(1) 【化1】 〔式中、Rは−CO(CH2 m −O−(ここでmは1
    〜8の整数)を、AAは(メタ)アクリレートを示し、
    nは0または1である。〕で表されるイソシアヌール酸
    エチレンオキシド変性トリ(メタ)アクリレートである
    請求項1の感光性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】光重合開始剤(C)が2−ベンジル−2−
    ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)ブタ
    ン−1−オン、2,4−ジエチルチオキサントンまたは
    2,2’−ビス(o−クロルフェニル)−4,4’,
    5,5’−テトラフェニルビスイミダゾリルである請求
    項1の感光性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】請求項1記載の感光性樹脂組成物の硬化薄
    膜を基板上に有するカラーフィルター。
  5. 【請求項5】請求項1記載の感光性樹脂組成物の薄膜を
    基板上に形成し、エネルギー線を照射して硬化し、次い
    でアニオン性染料により染色することを特徴とするカラ
    ーフィルターの製造法。
  6. 【請求項6】アニオン性染料による染色をインクジェッ
    ト方式により行う請求項5のカラーフィルターの製造
    法。
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