JP2003165940A - インキ及びこれを使用した塗布具 - Google Patents

インキ及びこれを使用した塗布具

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JP2003165940A
JP2003165940A JP2001365248A JP2001365248A JP2003165940A JP 2003165940 A JP2003165940 A JP 2003165940A JP 2001365248 A JP2001365248 A JP 2001365248A JP 2001365248 A JP2001365248 A JP 2001365248A JP 2003165940 A JP2003165940 A JP 2003165940A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外気温度の上昇や体温でインキタンク開放端
側から逆流防止剤組成物やインキが押し出されることを
のない筆記具を提供すること。 【解決手段】 インキに酸素除去剤として亜硫酸カルシ
ウム、ジブチルヒドロキシトルエン、L−アスコルビン
酸ステアリン酸エステル、dl−α−トコフェロール、
ノルジヒドログアヤレチック酸、ブチルヒドロキシアニ
ソール、アスコルビン酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、
亜硫酸ナトリウム、亜硫酸アンモニウム、亜硫酸水素カ
リウム、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸水素アンモニウ
ム、チオ硫酸カリウム、チオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸
アンモニウム、亜二チオン酸カリウム、亜二チオン酸ナ
トリウム、亜二チオン酸アンモニウムから選ばれる1種
もしくは2種以上の混合物を添加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、穂先、繊維集束
体、ヘラ先、ボールペンチップ等の塗布先を使用した塗
布具(筆記具を含む)に使用されるインキに関し、この
インキを充填した塗布具に関する。
【0002】
【従来技術】従来、揮発性溶剤を主溶剤とするインキま
たは修正液は、保管中に揮発性溶剤が蒸発してインキが
乾燥することを防ぐために、密閉されたインキタンクに
インキを収容し、このインキを吐出する筆記部において
は操作により開口する弁を使用する等したものが知られ
ている。
【0003】また、揮発性溶剤を主要剤として含有しな
いインキを使用した塗布具においては、一端に筆記部を
取り付けたインキタンクの他端を開放し、インキを充填
したインキタンクの開放端側にインキと接するように逆
流防止剤組成物を配置したものが知られている。この逆
流防止剤組成物は、インキが開放端側から流れ出すイン
キ逆流現象を防ぐと共に、インキの蒸発乾燥を防ぐため
に充填されている。このため、逆流防止剤組成物に使用
される基材の液体はインキの主溶剤に対し不溶または難
溶で、かつインキの主溶剤の蒸気透過もしにくいものか
ら選ばれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、揮発性溶剤と
空気が密閉インキタンク内に存在する場合、外気温度の
上昇や体温の伝達によってインキタンク内の圧力が外気
圧より高くなり、筆記部の弁が開放されたときにインキ
が吹き出してしまうことがあった。特に揮発性溶剤の蒸
気を含む空気は温度による圧力変化が短時間に急激に起
こるため、インキ吹き出しは大きな問題である。
【0005】また、インキ中に泡が存在すると外気温度
の上昇で泡が大きくなり、インキタンクの開放端側から
逆流防止剤組成物やインキが押し出されてしまったり、
筆跡の連続性を損なうことがあった。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、第1の
発明が、着色剤及び/または隠蔽剤と、沸点40〜15
0℃の炭化水素溶剤と、酸素除去剤とより少なくともな
るインキを要旨とし、第2の発明が、着色剤及び/また
は隠蔽剤と、水と、水不溶性酸素除去剤とより少なくと
もなるインキを要旨とする。
【0007】以下、詳細に説明する。塗布具の塗布先
は、棒状体や球体の塗布部材をバネ等の弾性体により前
方附勢して塗布液吐出口の内縁に押しつけた先端弁式の
ものや、繊維集束体、穂先を使用したものなど、適宜採
用することができる。特に使用されるインキ揮発性の溶
剤を使用したものであれば、弁を使用する等、塗布先か
らの蒸発を抑えるような構造を採ることが好ましい。先
端弁式であれば弁体ともなる塗布部材の材質は、ポリア
セタール、ポリブチレンテレフタレート等の樹脂、ステ
ンレス、真鍮等の金属などが適宜使用できる。また、イ
ンキタンクの開放端側に加圧装置を接続し、加圧してイ
ンキが吐出するようにすることもできる。
【0008】インキタンクの材質は、一般的に使用され
ているものが適宜使用できるが、一例を挙げると、ナイ
ロン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、
ポリエチレン、フッ素樹脂、ポリブチレンテレフタレー
ト等が挙げられ、耐溶剤性を考慮すると、ナイロン、ポ
リエチレンテレフタレート、フッ素樹脂、ポリブチレン
テレフタレートが好ましい。また、インキタンク内壁へ
のインキ付着を抑制するために、インキタンク内壁面
が、算術平均粗さ(Ra)が500nm以下、最大高低
差(P−V)が5000nm以下の表面粗さ(JIS
B0601)とすることは好ましい。また、インキタン
クの形状は、一般的な合成樹脂の押し出し成型パイプの
ような断面円形状の筒体がこのましいが、内径が部分に
よって異なるものであっても良いし、断面が四角等の多
角形等や、自由な形状の射出成型品であっても良い。
【0009】インキは筆跡や図柄を形成したり、形成さ
れた筆跡や図柄を隠蔽する(修正液)ために使用するも
ので、基本的には、着色剤(隠蔽剤)と、溶剤及び/ま
たは水とより少なくともなるものである。
【0010】着色剤は、顔料や染料が使用できるが、そ
の使用量はインキ全量に対し、3〜65重量%に調整す
る事が好ましい。具体例としては、TITONE SR
−1、同650、同R62N、同R3L、同R7E(以
上、堺化学工業(株)製)、クロノスKR−310、同
KR−380、同480(以上、チタン工業(株)
製)、タイピュアR−900、同R−602、同R−9
60、同R−931(以上、デュポン・ジャパン・リミ
テッド製)、TITANIXJR301、同JR80
5、同JR602、同JR800、同JR701(以
上、テイカ(株)製)などの酸化チタン、Specia
l Black 6、同S170、同S610、同5、
同4、同4A、同550、同35、同250、同10
0、Printex150T、同U、同V、同140
U、同140V、同95、同90、同85、同80、同
75、同55、同45、同P、同XE2、同L6、同
L、同300、同30、同3、同35、同25、同20
0、同A、同G(以上、デグサ・ジャパン(株)製)、
#2400B、#2350、#2300、#2200
B、#1000、#950、#900、#850、#M
CF88,MA600、MA100、MA7、MA1
1、#50、#52、#45、#44、#40、#3
3、#32、#30、CF9、#20B、#4000B
(以上、三菱化成工業(株)製)、MONARCH 1
300、同1100、同1000、同900、同88
0、同800、同700、MOGUL L、REGAL
400R、同660R、同500R、同330R、同
300R、同99R、ELFTEX 8、同12、BL
ACK PEARLS 2000(以上、米国、キャボ
ットCo.LTD製)、Raven7000、同575
0、同5250、同5000、同3500、同200
0、同1500、同1255、同1250、同120
0、同1170、同1060、同1040、同103
5、同1020、同1000、同890H、同890、
同850、同790、同780、同760、同500、
同450、同430、同420、同410、同22、同
16、同14、同825Oil Beads 、同H2
0、同C、Conductex 975、同900、同
SC(以上、コロンビヤン・カーボン日本(株)製)な
どカーボンブラック、BS−605、同607(以上、
東洋アルミ(株)製)、ブロンズパウダーP−555、
同P−777(以上、中島金属箔工業(株)製)、ブロ
ンズパウダー3L5、同3L7(以上、福田金属箔工業
(株)製)などの金属粉顔料、また、黒色酸化鉄、低次
性酸化チタン、黄色酸化鉄、赤色酸化鉄、群青、紺青、
コバルトブルー、クロムグリーン、酸化クロムなどの無
機顔料、ハンザエー−10G、同5G、同3G、同4、
同GR、同A、ベンジジンエロー、パ−マネントエロー
NCG、タートラジンレーキ、キノリンエロー、スダー
ン1、パ−マネントオレンジ、インダスレンブリリアン
トオレンジGN、パーマネントブラウンFG、パラブラ
ウン、パーマネントレッド4R、ファイヤーレッド、ブ
リリアントカーミンBS、ピラゾロンレッド、レーキレ
ッドC、キナクリドンレッド、ブリリアントカーミン6
B、ボルドー5B、チオインジゴレッド、ファストバイ
オレットB、ジオキサンバイオレット、アルカリブルー
レーキ、フタロシアニンブルー、インジゴ、アシッドグ
リーンレーキ、フタロシアニングリーンなどの有機顔料
などが挙げられる。また、この他に硫化亜鉛、珪酸亜
鉛、硫酸亜鉛カドミウム、硫化カルシウム、硫化ストロ
ンチウム、タングステン酸カルシウムなどの無機蛍光顔
料が挙げられ、これらは2種以上併用しても使用可能で
ある。
【0011】溶剤は、水性インキの場合、主溶剤として
水を用い、その他に、ペン先の乾燥防止のために、エチ
レングリコール、グリセリン、プロピレングリコール等
の水溶性有機溶剤を用いることもできる。沸点が40〜
150℃の炭化水素系溶剤は、被膜形成剤の溶解、着色
剤および/または隠蔽剤の溶解および/または分散に使
用されるもので、ノルマルヘキサン(沸点68.7
℃)、ノルマルヘプタン(沸点98.4℃)、ノルマル
オクタン(沸点125.6℃)、4−メチルヘプタン
(沸点117.7℃)、2,2−ジメチルヘキサン(1
08.8℃)、2,2,5−トリメチルヘキサン(沸点
124.1℃)、2−メチルオクタン(沸点143.3
℃)等の脂肪族炭化水素系溶剤、シクロペンタン(沸点
49.2℃)、メチルシクロペンタン(沸点71.8
℃)、シクロヘキサン(沸点80.0℃)、メチルシク
ロヘキサン(沸点100.9℃)、エチルシクロヘキサ
ン(沸点132℃)等の脂環族炭化水素系溶剤などが挙
げられ、単独もしくは混合して使用可能である。
【0012】上記各成分の他に、紙、ガラス等への被筆
記面への定着性を向上するために、水性インキの場合ス
チレン−アクリル酸共重合体のアンモニウム塩といった
水溶性樹脂を用いることができる。また、アクリル系樹
脂、酢酸ビニル樹脂、スチレンーブタジエン樹脂共重合
物等の水不溶性樹脂等を用いることもできる。尚、水不
溶性樹脂はエマルジョン形態で使用する。
【0013】アルコール系、及び/またはグリコール系
溶剤を用いた油性インキの場合、ケトン樹脂、キシレン
樹脂、ポリエチレンオキサイド、ロジン樹脂、テルペン
樹脂、クマロン−インデン樹脂、ポリビニルブチラー
ル、ポリビニルピロリドン等が挙げられる。
【0014】炭化水素系樹脂を用いた場合、例えば、テ
スラック2158−100(日立ポリマー(株)製)、
フタルキッドDX615(50%キシレン溶液、日立化
成(株)製)、等のアルキッド樹脂、アクリロイドB6
6,同B67(英国、ロームアンドハース社製)、カリ
フレックスTR−1107(シェル化学(株)製)、タ
フプレンA、アサプレンT−431(以上、旭化学工業
(株)製)等のスチレン系エラストマー、スミテートR
B−11(住友化学工業(株)製)、エバフレックス1
50(三井ポリケミカル(株)製)等のエチレン・酢酸
ビニル共重合体等が挙げられる。定着性、塗布性を考慮
すると、その使用量はインキ全量に対し1〜20重量%
が好ましい。重合体等が挙げられる。
【0015】その他に、インキの粘度調整の為に、水性
インキの場合は、グァーガム、ヒドロキシプロピル化グ
ァーガム、カルボキシメチルヒドロキシプロピル化グァ
ーガム、カルボキシメチルエルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、キサン
タンガム、ウエランガム、ラムザンガム、ジェランガ
ム、アルギン酸、アルギン酸ソーダ、アルギン酸アンモ
ニウム、アルギン酸カリウム、アルギン酸プロピレング
リコールエステル、ローカストビーンガム、タマリンド
ガム、アラビアガム、トラガントガム、カラヤガム、カ
ラギーナン、サクシノグルカン等の水溶性多糖類、ポリ
アクリル酸、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキ
サイド、ポリビニルピロリドン、N−ビニルアセトアミ
ド共重架橋物等の合成高分子、スメクタイト等の粘度系
鉱物等を添加する。これらは単独もしくは2種以上混合
して使用できる。低極性の炭化水素を用いた場合、脂肪
酸アマイド、微粒子シリカよりなるアエロジルR97
2、同R974、同200(日本アエロジル(株)製)
などを使用できる。
【0016】顔料、隠蔽剤等の分散安定性のためにアル
キル硫酸エステル塩、アルキルリン酸塩、ポリカルボン
酸高分子などの陰イオン性界面活性剤、ポリエチレンア
ルキルエーテル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレン脂肪酸エステル等の非イオン性界面活性剤、
第4級アンモニウム塩、アルキルアミン塩などの分散剤
を添加することが出来る。
【0017】上記インキに添加される酸素除去剤は、自
らが酸素と結合する還元剤であり、酸素除去剤は逆流防
止剤組成物中に溶解されていても分散されていてもよ
い。また、この酸素除去剤は還元性を持つため、染料
(特に、アゾ系染料)を退色させる効果がある。酸化チ
タンを高濃度に分散したインキ(修正液)にこれを添加
し、染料筆跡を修正した場合、染料は徐々に退色され、
結果的に見かけの隠蔽力が高くなるという別の効果もあ
る。具体的には亜硫酸カリウム、亜硫酸ナトリウム、亜
硫酸カルシウム、亜硫酸アンモニウム、亜硫酸水素カリ
ウム、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸水素アンモニウ
ム、チオ硫酸カリウム、チオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸
アンモニウム、亜二チオン酸カリウム、亜二チオン酸ナ
トリウム、亜二チオン酸アンモニウム、ピロ亜硫酸カリ
ウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、二硫化チオ尿素等の硫化
物、L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸ナトリウ
ム、イソアスコルビン酸、イソアスコルビン酸ナトリウ
ム、L−アスコルビルステアレートおよびこれらの誘導
体、ショ糖、グルコース、糖アルコール等の糖類、クエ
ン酸イソプロピル、ジブチルヒドロキシトルエン、dl
−トコフェロール、ノルジヒドログアヤレチック酸、ブ
チルヒドロキシアニソール、没食子酸プロピル、ロンガ
リット等がある。これらは単独でも2種以上混合しても
使用できる。これら酸素除去剤は逆流防止剤組成物全量
を100重量部として、0.05〜約30重量部使用さ
れる。添加量が0.05重量部より少ないと酸素除去能
力が不足して泡の発生を抑え難く、インキタンク開放端
からの逆流防止剤組成物および/またはインキが押し出
される現象を起こす懸念がある。また、酸素除去剤が多
い場合には特に問題はないが、水を使用した逆流防止剤
組成物に亜硫酸カルシウムのような水に難溶の酸素除去
剤を使用する場合、添加量が多すぎるとインキ追随性が
悪くなるため添加量の上限の目安は約30重量部であ
る。
【0018】インキは上記各成分を撹拌混合等により溶
解および/または分散して得られるが、修正液のように
酸化チタンを多量に含有するインキはボールミル、アト
ライター、サンドグラインダー、ビーズミル等の分散機
を使用して得られる。
【0019】逆流防止剤組成物は、インキ消費に伴うイ
ンキ界面の移動に追従して移動するものであり、インキ
の逆流、蒸発を防止すると共に、インキタンク内面への
インキの付着を防止するものであっても良い。基材はイ
ンキに相溶しないか、またはインキに相溶し難い溶剤を
用いる。水性インキやアルコール系、グリコール系溶剤
を用いた油性インキの場合、α−オレフィンよりなるモ
ービルSHF21,同41、同61、同82、同40
1、同1003(以上、モービルケミカルプロダクツイ
ンターナショナルインク製)、ポリブテンよりなるLV
−7、LV−10、LV−100、HV−15、HV−
35、HV−50、HV−100、HV−300、HV
−1900、HV−3000(以上、日本石油(株)
製)、エチレン−αオフィンよりなるルーカントHC−
10、同HC−20,同HC−40、同HC−150、
同HC−600、同HC−2000(以上、三井石油化
学工業(株)製)、流動パラフィン、シリコンオイル等
の低極性不揮発性または難揮発性の溶剤が使用でき、こ
れらは単独または混合して使用することができる。極性
の小さい炭化水素系溶剤を用いたインキの場合、極性の
大きい溶剤を使用する。具体的には最も極性の大きい水
の他に、極性の大きい多価アルコールのエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、グリセリン、グリセリン
モノアセタート、ジエチレングリコール、テトラエチレ
ングリコール、トリメチロールエタン、トリメチロール
プロパン、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジ
オール、1,4−ブテンジオール、ポリプロピレングリ
コール、ポリエチレングリコールなどが使用できる。こ
れらは単独もしくは2種以上混合して使用可能である。
【0020】上記逆流防止剤組成物の粘度調整剤に、水
性インキ及びアルコール系、グリコール系溶剤を用いた
油性インキ用として、低極性の溶剤を用いた場合、微粒
子シリカよりなるアエロジルR972、同R974,同
200(日本アエロジル(株)製)、脂肪酸アマイドよ
りなるディスパロンA670−20M、同6900−2
0X(以上、楠本化成(株)製)、デキストリン脂肪酸
エステルよりなるレオパールKE,同KL,同TL(以
上、千葉製粉(株)製)等を用いることができ、基材に
高極性溶剤を用いた場合、グァーガム、ヒドロキシプロ
ピル化グァーガム、カルボキシメチルヒドロキシプロピ
ル化グァーガム、カルボキシメチルエルロース、ヒドロ
キシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、キサンタンガム、ウエランガム、ラムザンガム、ジ
ェランガム、アルギン酸、アルギン酸ソーダ、アルギン
酸アンモニウム、アルギン酸カリウム、アルギン酸プロ
ピレングリコールエステル、ローカストビーンガム、タ
マリンドガム、アラビアガム、トラガントガム、カラヤ
ガム、カラギーナン、サクシノグルカン等の水溶性多糖
類、ポリアクリル酸、ポリビニルアルコール、ポリエチ
レンオキサイド、ポリビニルピロリドン、N−ビニルア
セトアミド共重架橋物等の合成高分子、スメクタイト等
の粘度系鉱物等を添加する。これらは単独もしくは2種
以上混合して使用できる。
【0021】このほか、逆流防止剤組成物に界面活性剤
を添加できる。使用できる界面活性剤は、非イオン系、
陰イオン系、陽イオン系、フッ素系等の界面活性剤があ
る。非イオン系界面活性剤の具体例として、モノステア
リン酸ポリオキシエチレン(以下、POE)(5〜1
5)グリセリル(カッコ内の数字は酸化エチレンの付加
モル数)、モノオレイン酸POE(5〜15)等のポリ
オキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、モノラウリ
ン酸ヘキサグリセリル、モノミリスチン酸ヘキサグリセ
リル、モノステアリン酸ヘキサグリセリル、モノオレイ
ン酸、モノラウリン酸デカグリセリル、モノミリスチン
酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、
モノオレイン酸デカグリセリル、モノリノール酸デカグ
リセリル、モノイソステアリン酸デカグリセリル、ジイ
ソステアリン酸デカグリセリル、トリオレイン酸デカグ
リセリル等のポリグリセリン脂肪酸エステル、モノヤシ
油脂肪酸POE(20)ソルビタン、モノパルミチン酸
POE(20)ソルビタン、モノステアリン酸POE
(20)ソルビタン、モノオレイン酸POE(20)ソ
ルビタン、モノイソステアリン酸POE(20)ソルビ
タン等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル、モノラウリン酸POE(6)ソルビット、テトラス
テアリン酸POE(30〜60)ソルビット等のポリオ
キシエチレンソルビット脂肪酸エステル、POE(20
〜60)ヒマシ油、POE(20〜100)硬化ヒマシ
油等のポリオキシエチレンヒマシ油・硬化ヒマシ油、P
OE(5〜25)フィトスタノール、POE(30)コ
レスタノール等のポリオキシエチレンステロール・水素
添加ステロールモノラウリル酸ポリエチレングリコー
ル、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノオ
レイン酸酸ポリエチレングリコール、ジステアリン酸ポ
リエチレングリコール等のポリエチレングリコール脂肪
酸エステル、POE(4.2〜25)ラウリルエーテ
ル、POE(2〜40)セチルエーテル、POE(2〜
20)ステアリルエーテル、POE(10〜50)オレ
イルエーテル、POE(10〜30)ベヘニルエーテル
等のポリオキシエチレンアルキルエーテル、POE
(7.5〜20)ノニルフェニルエーテル、POE(1
0〜30)オクチルフェニルエーテル等のポリオキシエ
チレンアルキルフェニルエーテル、POE(5〜15)
ステアリルアミン、POE(5〜15)オレイルアミ
ン、POE(8)ステアリルプロピレンジアミン、PO
E(4〜15)ステアリン酸アミド、POE(5)オレ
イン酸アミド等のポリオキシエチレンアルキルアミン・
脂肪酸アミド、POEラノリン、POE(5〜40)ラ
ノリンアルコール、N−プロピル−N−(2−ヒドロキ
シエチル)ペルフルオロオクタンスルホンアミド、PO
E(3〜20)−N−プロピルペルフルオロオクタンス
ルホンアミミド等のフッ素系界面活性剤等が挙げられ
る。陰イオン系界面活性剤の具体例として、ラウリル硫
酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウリル硫酸ト
リエタノールアミン、ラウリル硫酸アンモニウム、ミリ
スチル硫酸ナトリウム、セチル硫酸ナトリウム、硬化ヤ
シ油脂肪酸グリセリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸
塩、POE(2〜4)ラウリルエーテル硫酸ナトリウ
ム、POE(2〜4)ラウリルエーテル硫酸トリエタノ
ールアミン、POE(2)ラウリルエーテル硫酸アンモ
ニウム、POEノニルフェニルエーテル硫酸ナトリウム
等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ココ
イルサルコシンナトリウム、ラウロイルサルコシンナト
リウム、ラウロイルサルコシンカリウム、ミリストイル
サルコシンナトリウム、パルミトイルサルコシンナトリ
ウム、ラウロイルメチルアラニンナトリウム等のN−ア
シルアミノ酸塩、POE(3〜6)トリデシルエーテル
酢酸ナトリウム、POE(4.5)ラウリルエーテル酢
酸ナトリウム等のアルキルエーテルカルボン酸塩、ラル
リルリン酸ナトリウム等のアルキルリン酸塩、POE
(1)ラウリルエーテルリン酸塩等のポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル塩、N−ココイルメチルタウリンナ
トリウム、N−ラウロイルメチルタウリンナトリウム、
N−ミリストイルメチルタウリンナトリウム、N−パル
ミトイルメチルタウリンナトリウム、N−ステアロイル
メチルタウリンナトリウム等のN−アシルタウリン塩、
スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、ラウリルスルホ
酢酸ナトリウム、テトラデセンスルホン酸ナトリウム等
のスルホン酸塩、塩化ラウリルトリメチルアンモニウ
ム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアル
リルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチル
アンモニウム、塩化ジステアリルトリメチルアンモニウ
ム等、アルキルアンモニウム塩、ト゛デシルベンゼンスル
ホン酸ナトリウム等のアルキルベンゼンスルフォン酸
塩、ペルフルオロオクタンスルホン酸、ペルフルオロオ
クタンスルホン酸カリウム、ペルフルオロオクタンスル
ホン酸リチウム、ペルフルオロオクタンスルホン酸アン
モニウム、N−プロピル−N−ペルフルオロオクチルス
ルホニルグリシンカリウム塩、リン酸ビス[2−(N−
プロピルペルフルオロオクチルスルホニルアミノ)エチ
ル]アンモニウム塩、ペルフルオロかプリル酸、ペルフ
ルオロオクタン酸アンモニウム等のフッ素界面活性剤、
アルキルナフタレンスルフォン酸ナトリウム、ジアルキ
ルスルホコハク酸ナトリウム、アルキルジフェニルエー
テルジスルフォン酸ナトリウム、アルキルリン酸カリウ
ム塩等が挙げられる。陽イオン系界面活性剤の具体例と
して、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチ
ルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチル
アンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、
塩化ジステアリルジメチルアンモニウム等のアルキルア
ンモニウム塩、N−[3−(ペルフルオロオクタンスル
ホンアミド)プロピル]−N,N,N,−トリメチルア
ンモニウムアイオダイド等のフッ素系界面活性剤等が挙
げられる。両性界面活性剤の具体例として、ラウリルベ
タイン、ステアリルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミノプロ
ピルジメチルアミノ酢酸ベタイン等のベタイン型両性界
面活性剤、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシメ
チル−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウ
ム、性剤、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシメ
チル−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミン・ラウリ
ル硫酸ナトリウム等のイミダゾリン型両性界面活性剤等
が挙げられる。
【0022】また、逆流防止剤組成物の腐敗防止、カビ
発生の防止のために、デヒドロ酢酸ナトリウム、1,2
−ベンゾチアゾリン−3−オン、安息香酸ナトリウムな
どの防腐防黴剤を適量加えることが出来る。
【0023】更に、水などの蒸発しやすい液体を逆流防
止剤組成物に用いた場合には、逆流防止剤組成物の蒸発
抑制のために、不揮発性または難揮発性液状組成物とい
った液状乾燥防止体および/または天然ゴム、合成ゴ
ム、熱可塑性エラストマー、プラスチックの成形品また
はフィルムといった固体状乾燥防止体を逆流防止剤組成
物の開放端側界面に配置することもできる。液状乾燥防
止体としては、ポリブテン、αオレフィン、エチレン−
αオレフィン、流動パラフィン等の液状物が使用でき、
これらは単独もしくは2種以上併用して使用可能であ
り、粘度調整のために、アエロジルR972,同R97
4(日本アエロジル(株)製)などの微粒子シリカ、デ
ィスパロン305(楠本化成(株)製)等の水添ヒマシ
油系のもの、ソロイド(三晶(株)製)などのセルロー
ス系のもの、更に金属石鹸類、ベントナイト等を単独も
しくは2種以上混合して使用可能である。成形品および
フィルムといった固体状乾燥防止体は、射出成形、押出
成形、ブロー成形等の通常成形品の他、多種類プラスチ
ックの積層フィルムやアルミニウムの蒸着フィルム等が
使用可能である。また、固体状乾燥防止体と液状乾燥防
止体とを併用することも出来る。
【0024】逆流防止剤組成物の逆流防止機能を補強確
実にするために、逆流防止剤組成物の内部および/また
は液状乾燥防止体内部に位置するように浮子を配置する
こともできる。この浮子は固体状乾燥防止体と兼用する
ことが出来る。浮子の形状としては、円柱状、玉状、盤
状、多角柱状、コップ状などを例示することができ、そ
の断面形状はインキタンク断面形状より小さくすること
により、インキの消費に伴いインキに追随して移動する
逆流防止剤組成物と同じようにインキに追随して移動で
きる。
【0025】
【作用】インキ中に酸素除去剤を添加すると、インキ中
に残っている僅かな酸素が酸素除去剤と結合するため
に、外気温度上昇等があっても酸素がガス化せず泡が発
生しないのでインキタンク開放端から逆流防止剤組成物
および/またはインキが押し出されることがないと推察
される。
【0026】
【実施例】 実施例1 ダイワレッド106WB(ダイワ化成(株)製) 4.0重量部 ウォーターイエローNo.6C(オリエント化学工業(株)製) 2.0重量部 エチレングリコール 10.0重量部 グリセリン 10.0重量部 プロクセルGXL(1,2−ベンゾチアゾリン−3−オン、I.C.I社製、英 国) 0.2重量部 ベンゾトリアゾール 1.0重量部 ノイゲンP(第一工業製薬(株)製) 0.2重量部 水 41.6重量部 亜硫酸カルシウム 1.0重量部 ケルザンAR1%水溶液 30.0重量部 ケルザンARを除く上記各成分をプロペラ撹拌機にて1
時間撹拌溶解し、その後ケルザンAR1%水溶液を添加
しインキを得た。
【0027】 実施例2(修正液) TITONE R62N(酸化チタン、堺化学工業(株)製) 40.0重量部 アクリロイドB67(アクリル樹脂、ロームアンドハース社製) 5.0重量部 ホモゲノールL18(分散剤、花王(株)製) 0.5重量部 メチルシクロヘキサン 48.5重量部 亜硫酸カルシウム 1.0重量部 A670−20M(脂肪酸アマイドペースト、溶剤:ミネラルターペン及びベン ジルアルコール、有効成分20%、融点134℃、楠本化成(株)製) 5.0重量部 A670−20Mを除く各成分をボールミルにて24時
間分散し、その後A670−20Mを添加し、ディゾル
バー撹拌機にて5時間攪拌してインキを得た。
【0028】 実施例3(修正液) TITANIX JR701(酸化チタン、テイカ(株)製) 50.0重量部 アクリロイドB67(前述) 8.0重量部 メチルシクロヘキサン 37.3重量部 ジブチルヒドロキシトルエン 1.0重量部 ホモゲノールL18(前述) 0.7重量部 A670−20M(前述) 3.0重量部 A670−20Mを除く各成分をボールミルにて24時
間分散し、その後A670−20Mを添加し、ディゾル
バー撹拌機にて5時間攪拌してインキを得た。
【0029】比較例1 亜硫酸カルシウムを入れないこと以外は、実施例1と同
様になしてインキを得た。
【0030】比較例2 亜硫酸カルシウムを入れないこと以外は、実施例2と同
様になしインキを得た。
【0031】比較例3 ジブチルヒドロキシトルエンを入れないこと以外は、実
施例3と同様になしインキを得た。
【0032】得られた各実施例、比較例のインキについ
て、次の通り試験用サンプルを作成した。 <逆流防止剤組成物1> ルーカントHC100(エチレン−αオレフィン、三井石油化学工業(株)製) 97.0重量部 レオパールKE(デキストリン脂肪酸エステル、千葉製粉(株)製) 2.0重量 部 アエロジルR972(微粒子シリカ、日本アエロジル(株)製)1.0重量部 上記各成分を120℃にて撹拌、溶解し、逆流防止剤組
成物を得た。
【0033】 <逆流防止剤組成物2> 水 94.8重量部 亜硫酸ナトリウム 1.0重量部 プロクセルGXL(前述) 0.2重量部 ケルザンT 4.0重量部 上記各成分をプロペラ撹拌機にて20分攪拌、溶解し逆
流防止剤組成物2を得た。
【0034】 <逆流防止剤組成物3> 水 84.6重量部 グリセリン 10.0重量部 ルーセンタイトSWF(合成スメクタイト、コープケミカル(株)製) 4.0重量部 アスコルビン酸ナトリウム 1.2重量部 プロクセルGXL(前述) 0.2重量部 上記各成分をプロペラ撹拌機で1時間攪拌して逆流防止
剤組成物3を得た。
【0035】<塗布具サンプルの作製>直径1.0mm
のボール(材質:超硬)とステンレス製ボールホルダー
とボールホルダー先端の内縁にボールを圧接するための
バネよりなるボールペンチップを一端に取り付けた4−
フッ化ポリエチレン−ポリエチレンコポリマー製の内径
約6mm、肉厚0.5mm、長さ100mmのパイプ
(以下、リフィルと言う)にインキを約4cm、逆流防
止剤組成物を約1.5cmの順に充填し、遠心脱泡(1
000rpm、5分、遠心機:KOKUSAN H10
3N)を行って塗布具を作製した。尚、後述の塗布具サ
ンプル2、3、5については、2種の逆流防止剤組成物
を使用した。
【0036】<インキと逆流防止体の組合せ>塗布具サ
ンプル1 実施例1のインキをリフィルに充填後、逆流
防止体組成物を充填し塗布具サンプル1を作製した。 塗布具サンプル2 実施例2のインキをリフィルに充填
後、逆流防止剤組成物2を充填し、更に逆流防止剤組成
物1充填して塗布具サンプル2を作製した。 塗布具サンプル3 実施例3のインキをリフィルに充填
後、逆流防止剤組成物3を充填し、更に逆流防止剤組成
物1充填して塗布具サンプル3を作製した。 塗布具サンプル4 比較例1のインキをリフィルに充填
後、逆流防止剤組成物1を充填し塗布具サンプル4を作
製した。 塗布具サンプル5 比較例2のインキをリフィルに充填
後、逆流防止体剤成物2を充填し、更に逆流防止剤組成
物1充填して塗布具サンプル5を作製した。 塗布具サンプル6 比較例3のインキをリフィルに充填
後、逆流防止剤組成物3を充填し、更に逆流防止剤組成
物1を充填して塗布具サンプル6を作製した。
【0037】試験1 インキタンク開放端側からの逆流防止剤組成物押し出さ
れ現象の確認上記サンプルを温度50℃、湿度30%の
恒温恒湿器中で筆記部側を下向き、開放端側を上向きに
して靜置し、10日間放置後取り出して、逆流防止剤組
成物の状態を観察した。
【0038】<結果> 試験サンプル1 インキと逆流防止剤組成物との間に隙
間が無く、加温前と同じ状態であった。 試験サンプル2 インキと逆流防止剤組成物との間に隙
間が無く、加温前と同じ状態であった。 試験サンプル3 インキと逆流防止剤組成物との間に1
mmの隙間あった。 試験サンプル4 逆流防止剤組成物がインキタンク開放
端から押し出されていた。 試験サンプル5 逆流防止剤組成物がインキタンク開放
端から押し出されていた。 試験サンプル6 逆流防止剤組成物がインキタンク開放
端から押し出されていた。
【0039】試験2(結果は表1に示す) 筆跡の状態確認 上記試験サンプル1〜6を温度50℃、湿度30%の恒
温恒湿器中で筆記部側を上向き、解放端側を下向きにし
て静置し、3日間放置後取り出して、直線を筆記し、か
すれた長さを測定した。
【0040】
【表1】
【0041】試験3(結果は表2に示す) 隠蔽性 上質紙にボールぺんてるB100A(色:黒 染料イン
キ)で隙間なく長さ2cmの正方形を塗りつぶしたもの
に、実施例2〜3及び比較例2〜3のインキを50μm
のアプリケータで塗布し、室温で1週間放置した。放置
後、塗りつぶした部分の塗膜と塗りつぶしていない部分
の塗膜のY値を測り、その比を隠蔽率とした。
【0042】
【表2】
【0043】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
係わる筆記具は、外気温度の上昇や体温でインキタンク
開放端側から逆流防止剤組成物やインキが押し出される
ことのないものである。
フロントページの続き Fターム(参考) 2C350 GA03 GA04 GA05 KF03 NA10 NA11 NC20 4J039 AD03 AD08 AD09 AD15 BA07 BC01 BC03 BC07 BC12 BC53 BC59 BE01 BE02 CA06 GA26 GA27 GA28

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着色剤及び/または隠蔽剤と、沸点40
    〜150℃の炭化水素溶剤と、酸素除去剤とより少なく
    ともなるインキ。
  2. 【請求項2】 着色剤及び/または隠蔽剤と、水と、水
    不溶性酸素除去剤とより少なくともなるインキ。
  3. 【請求項3】 前記酸素除去剤が、亜硫酸カルシウム、
    ジブチルヒドロキシトルエン、L−アスコルビン酸ステ
    アリン酸エステル、dl−α−トコフェロール、ノルジ
    ヒドログアヤレチック酸、ブチルヒドロキシアニソー
    ル、アスコルビン酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫
    酸ナトリウム、亜硫酸アンモニウム、亜硫酸水素カリウ
    ム、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸水素アンモニウム、
    チオ硫酸カリウム、チオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸アン
    モニウム、亜二チオン酸カリウム、亜二チオン酸ナトリ
    ウム、亜二チオン酸アンモニウムから選ばれる1種もし
    くは2種以上の混合物である請求項1記載のインキ。
  4. 【請求項4】 前記水不溶性酸素除去剤が、亜硫酸カル
    シウム、ジブチルヒドロキシトルエン、L−アスコルビ
    ン酸ステアリン酸エステル、dl−α−トコフェロー
    ル、ノルジヒドログアヤレチック酸、ブチルヒドロキシ
    アニソールから選ばれる1種もしくは2種以上の混合物
    である請求項2記載のインキ。
  5. 【請求項5】 前記インキと、このインキの界面に接触
    して層状に配置される実質的にこのインキに相溶しない
    逆流防止剤組成物とを収容した請求項1ないし請求項4
    に記載のインキを使用した塗布具。
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