JP2003165115A - プラスチックフィルム廃材の処理装置 - Google Patents

プラスチックフィルム廃材の処理装置

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JP2003165115A
JP2003165115A JP2001368396A JP2001368396A JP2003165115A JP 2003165115 A JP2003165115 A JP 2003165115A JP 2001368396 A JP2001368396 A JP 2001368396A JP 2001368396 A JP2001368396 A JP 2001368396A JP 2003165115 A JP2003165115 A JP 2003165115A
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resin
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crushed
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Kazuo Mitsui
一雄 三井
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  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 農業用プラスチックフィルム等の大量に廃棄
されるプラスチックフィルム材を効率的に処理して、樹
脂材としての有効活用を図る。 【解決手段】 プラスチックフィルム廃材から樹脂粉砕
物を得るプラスチックフィルム廃材の処理装置であっ
て、プラスチックフィルム廃材が投入され、プラスチッ
クフィルム廃材を破砕する破砕機20と、破砕機により
破砕された破砕物22からフィルム材と塵埃とを分離す
る遠心分離装置30と、遠心分離装置から送出されるフ
ィルム材32を溶融するとともに、減容された溶融物と
して送出する減容溶融装置40と、減容溶融装置から送
出された溶融物の固化物である固形樹脂物42を粉砕し
て樹脂粉砕物を得る粉砕装置50とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチックフィ
ルム廃材の処理装置に関し、より詳細には、使用済み農
業用プラスチックフィルム等のプラスチックフィルム廃
材を樹脂材料として再利用可能とするプラスチックフィ
ルム廃材の処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】野菜の栽培においては覆土および遮光の
目的で使用する農業用プラスチックフィルムが広く普及
している。野菜の産地では、広い畑にこの農業用プラス
チックフィルムを敷いて野菜を栽培するから、野菜を収
穫した後には大量のプラスチックフィルムが廃棄され
る。もちろん、使用後のプラスチックフィルムを回収し
て、再使用することも可能であるが、広大な畑地で再使
用できるようにプラスチックフィルムを巻き取るといっ
た作業は煩雑であり、実際には使用済みのプラスチック
フィルムは廃棄処分し、次回の栽培時には新たにプラス
チックフィルムを敷いて栽培するといった方法がとられ
る。したがって、野菜の生産地では毎年大量に農業用プ
ラスチックフィルムが廃棄され、これらの使用済みプラ
スチックフィルムの処理が問題になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】使用済みプラスチック
フィルムを処理する方法としてふつうになされる方法
は、プラスチックフィルムを埋め立てる方法と、焼却す
る方法である。いずれの場合も、廃棄処理業者が使用済
みプラスチックフィルムを回収して埋め立てしたり焼却
処理したりするから、使用済みプラスチックフィルムを
廃棄するだけでも処理費用がかかるものとなる。
【0004】ところで、野菜の栽培に使用される農業用
プラスチックフィルムのフィルム材料には一般にポリエ
チレンが使用されているが、これらの野菜栽培等に使用
されたプラスチックフィルムであっても樹脂材料として
見た場合は、射出成形機等で使用する樹脂材として十分
に活用することができる。ただし、これらのプラスチッ
クフィルムは野外の畑地で使用したものであるから、フ
ィルムに土壌や汚れが付着していたり、野菜の細片が付
着していたりする。したがって、樹脂材として利用する
ためには、フィルムに付着した土壌等の汚れを取り除く
必要がある。フィルムに付着した汚れを取り除く方法と
しては、水による洗浄といった方法が考えられるが、洗
浄して乾燥するといった方法では大量の廃棄プラスチッ
クフィルムを効率的に処理することが難しい。
【0005】本発明はこのような大量に得られる廃棄プ
ラスチックフィルムを効率的に処理可能とし、樹脂材と
して好適に利用することを可能にして、資源の有効活用
を図ることができるプラスチックフィルム廃材の処理装
置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために次の構成を備える。すなわち、プラスチッ
クフィルム廃材から樹脂粉砕物を得るプラスチックフィ
ルム廃材の処理装置であって、プラスチックフィルム廃
材が投入され、プラスチックフィルム廃材を破砕する破
砕機と、破砕機により破砕された破砕物からフィルム材
と塵埃とを分離する遠心分離装置と、遠心分離装置から
送出されるフィルム材を溶融するとともに、減容された
溶融物として送出する減容溶融装置と、減容溶融装置か
ら送出された溶融物の固化物である固形樹脂物を粉砕し
て樹脂粉砕物を得る粉砕装置とを備えることを特徴とす
る。また、前記減容溶融装置と粉砕装置との間に、減容
溶融装置から送出される溶融物を移送させるコンベアが
設けられ、減容溶融装置の押し出し口に、押し出し口か
ら塊状に押し出される溶融物を所定量ずつかき落として
前記コンベアに移載するスクレーパが設けられているこ
とを特徴とする。
【0007】また、プラスチックフィルム廃材から樹脂
粉砕物を得るプラスチックフィルム廃材の処理装置であ
って、プラスチックフィルム廃材が投入され、プラスチ
ックフィルム廃材を破砕する破砕機と、破砕機により破
砕された破砕物からフィルム材と塵埃とを分離する遠心
分離装置と、遠心分離装置から送出されるフィルム材を
溶融するとともに、減容された溶融物として送出する減
容溶融装置と、樹脂の押し出し成形装置として、減容溶
融装置から送出された溶融物を細い棒状に押し出す押し
出し機と、押し出し機から押し出される樹脂を冷却する
冷却水槽と、冷却水槽を経由して硬化した樹脂をペレッ
ト状に切断するペレタイザーとを備えることを特徴とす
る。また、前記遠心分離装置が、円筒状の筒体に形成さ
れ外面にメッシュ部が形成されたドラムシリンダと、ド
ラムシリンダの内周面に沿って回転駆動される回転羽根
と、回転羽根の基端部に設けられ、回転羽根と一体に回
転して、ドラムシリンダの導入口側から排出口側に向け
て気流を発生させる送風ファンとを備えることを特徴と
する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について添付図面にしたがって詳細に説明する。図1は
本発明に係るプラスチックフィルム廃材の処理装置の一
実施形態を示す説明図である。本実施形態のプラスチッ
クフィルム廃材の処理装置は、畑地等で使用済みのプラ
スチックフィルム廃材10を小片状に破砕する破砕機2
0と、小片状に破砕された破砕物22からフィルム材3
2と塵埃とを分離する遠心分離装置30と、遠心分離装
置30によって分離されたフィルム材32を溶融して減
容する減容溶融装置40と、減容溶融装置40で塊状に
形成した固形樹脂物42を粉砕する粉砕装置50と、粉
砕後の樹脂粉砕物を収納するタンク60とを備える。
【0009】なお、タンク60に収納された樹脂粉砕物
は樹脂の押し出し成型装置である押し出し機70、冷却
水槽80およびペレタイザー90を経過して小片状の樹
脂ペレット100として形成される。この押し出し機7
0、冷却水槽80およびペレタイザー90の装置構成は
樹脂ペレットを形成する従来装置と同様の構成のもので
ある。押し出し成形装置により樹脂ペレット100を作
成する製造工程を簡単に説明すると、タンク60に収納
された樹脂粉砕物はホッパー72に投入され、ホッパー
72に投入された樹脂粉砕物は押し出し機70の内部に
設置されたスクリューによって加圧されながら前方に押
し出されることにより溶融され、押し出し金型74から
細い棒状に押し出される。
【0010】冷却水槽80は押し出し金型74から押し
出されてくる樹脂を冷却して硬化させるためのものであ
る。冷却水槽80は樹脂が押し出される方向を長手方向
として配置され、押し出し金型74から複数本の細い棒
状に平行に押し出されてくる樹脂はこの冷却水槽80を
通過することによって硬化する。ペレタイザー90は、
細長い棒状に形成された樹脂材を一定の長さに切断して
小さなペレットに形成する装置である。こうして、ペレ
タイザー90を通過することによってタンク60から押
し出し機70に供給された樹脂粉砕物はペレット状の樹
脂材となる。
【0011】図1で、破砕機20のホッパー21に投入
されたプラスチックフィルム廃材10は破砕機20の内
部で小片状に破砕され、コンベア24により遠心分離装
置30に搬出される。破砕機20は回転破砕刃を内蔵
し、モータ駆動によってシート状のプラスチックフィル
ム廃材10を順次小片状に破砕する。破砕機20は従来
使用されている破砕機と同様の形態のものである。破砕
機20ではプラスチックフィルム廃材10とともに、プ
ラスチックフィルムに付着している野菜等の付着物も破
砕される。コンベア24によって搬出される破砕物22
はプラスチックフィルムの小片とフィルムの付着物が混
在したものである。
【0012】遠心分離装置30は破砕物22からフィル
ム材32と破砕物22に混入している塵埃とを分離する
作用をなす。図2に遠心分離装置30の内部構成を示
す。同図で31はプラスチックフィルム廃材10の破砕
物22が投入されるホッパーであり、33は破砕物22
から塵埃を分離するためのドラムシリンダである。ドラ
ムシリンダ33はホッパー31との連結部から軸線を水
平方向に向けるようにして延設される。ドラムシリンダ
33のホッパー31に連結する一端側には、破砕物22
をドラムシリンダ33に導入するため上半部を開口させ
た導入口33aが設けられ、ホッパー31から延設する
ドラムシリンダ33の延設部分は内面形状が円筒状に形
成されるとともに、円筒状に形成された下半部がフィル
ム材32から分離された塵埃を通過させるためのメッシ
ュ部33bに形成されている。
【0013】なお、メッシュ部33bを形成する範囲は
ドラムシリンダ33の下半部に限定されるものではな
い。メッシュ部33bに形成するメッシュ孔の径寸法は
5〜8mm程度で、フィルム材32を通過させず粉体状
の土壌や小片状の野菜屑を通過させるように設定され
る。33cはドラムシリンダ33を通過して塵埃から分
離されたフィルム材32をドラムシリンダ33から排出
するため、ドラムシリンダ33の他端側の下半部を開口
させて設けた排出口である。
【0014】ドラムシリンダ33の中心位置には軸線方
向の全長にわたって回転軸34が回転自在に取り付けら
れ、モータ35により回転軸34が一方向(矢印方向)
に回転駆動されるように設けられている。回転軸34に
は互いに直交する配置で4枚の回転羽根34aが設けら
れている。この4枚の回転羽根34aはドラムシリンダ
33の長手方向で導入口33aと排出口33cに挟まれ
た範囲を塞ぐ板状に設けたものである。図2(b)はドラ
ムシリンダ33を導入口33a側から見た状態を示す。
ドラムシリンダ33の内径と略等しくなるように径寸法
が設定された4枚の回転羽根34aが回転軸34に取り
付けられ、ドラムシリンダ33の内部が回転羽根34a
によって仕切られた状態となっている。36は回転羽根
34aの長手方向の基端部に取り付けた送風ファンであ
る。この送風ファン36は回転軸34が回転した際に、
回転羽根34aとともに一体回転してドラムシリンダ3
3の内側へ向かう気流を発生させるためのものである。
【0015】ドラムシリンダ33の軸線方向の内側へ向
かう気流を発生させるため、送風ファン36は回転羽根
34aの基端部分を若干折曲してファン形状に形成され
ている。ホッパー31から投入された破砕物22は回転
羽根34aとともに送風ファン36が回転することによ
って、ホッパー31からドラムシリンダ33の内部へ引
き込まれ、送風ファン36によって生じた気流によりド
ラムシリンダ33の先側へと移送される。なお、本実施
形態では回転羽根34aを4枚設けているが回転羽根3
4aおよび送風ファン36の枚数は4枚に限るものでは
なく、2枚以上の複数枚設ければよい。37はドラムシ
リンダ33の下方に配置した塵埃の収納室である。遠心
分離操作の際にメッシュ部33bを通過した塵埃(粉体
状となった土壌や野菜の小片)はこの収納室37に落下
して集められる。収納室37には集塵機が連通して設け
られており、集塵機を作動させることによって収納室3
7に集められた塵埃が外部に排出される。
【0016】本実施形態の遠心分離装置30によれば、
ホッパー31から投入された破砕物22は上述した作用
によって導入口33aからドラムシリンダ33に導入さ
れるとともに、回転羽根34aが回転駆動されることに
よってドラムシリンダ33の内部で遠心回転され、フィ
ルム材32とともに導入された土壌あるいは野菜の小片
は、フィルム材32から分離され、土壌は粉体状となっ
てメッシュ部33bから収納室37に排出される。この
遠心分離操作は、破砕物22がドラムシリンダ33内を
導入口33aから排出口33cまで移動する間を通して
行われて、フィルム材32から塵埃が分離されて、排出
口33cからフィルム材32が排出される。
【0017】なお、フィルム材32から塵埃を分離して
除去する方法としては、上述したドラムシリンダ33の
内部で回転羽根34aを回転して遠心分離させる方法の
他に、筒体部をメッシュ状に形成したドラムシリンダを
密閉ケーシング内で軸線の回りに回転可能に設け、ドラ
ムシリンダ自体を軸線の回りで高速で回転させて遠心分
離させるといった方法も可能である。
【0018】遠心分離装置30でドラムシリンダ33の
排出口33cからは、フィルム材32とともに、メッシ
ュ部33bのメッシュ孔を通過できない付着物や野菜の
小片が排出されるが、これらのフィルム材32に混入し
た野菜の小片などは、樹脂材として提供する上でとくに
問題になるものではない。土壌や野菜は有機物であり、
樹脂材に有機物が含まれていても樹脂成形操作上でとく
に問題になることはないからである。従来も、樹脂成形
品の用途にもよるが、樹脂成形で使用する樹脂材に、木
材などの有機物や炭(カーボン)が増量剤として使われ
ている。強化樹脂としてガラス繊維を加えた樹脂が使用
されることはよく知られているが、このような強化樹脂
にくらべて有機物が混入された樹脂材を使用して成形す
る操作の方が容易である。
【0019】減容溶融装置40は、小片状に破砕された
フィルム材32を溶融して容積を減少させることと、塊
状の樹脂材に形成して、次工程の粉砕装置50によって
粉砕しやすくするとともに、粉砕物が密度の高い樹脂粉
砕物として得られるようにすることを目的としている。
遠心分離装置30からは順次、フィルム材32が送出さ
れてくる。減容溶融装置40は次々と投入されるフィル
ム材32を順次溶融することができ、溶融後の樹脂材を
押し出し口44から順次押し出すように形成されてい
る。本実施形態で使用している減容溶融装置40は、熱
風蒸気によって加熱する溶融炉を備え、溶融炉に投入さ
れたフィルム材32を溶融炉内で溶融して、溶融炉の下
側に溜めるように形成されている。溶融炉の下部にはス
クリューが設けられており、スクリューの押し出し操作
によって溶融炉内で溶融された樹脂が順次押し出し口4
4から押し出される。
【0020】押し出し口44からは溶融されて塊状とな
った樹脂が少しずつ押し出されてくるから、一定量押し
出されたところでスクレーパにより樹脂をかき落とし、
コンベア43に塊状の樹脂を移すようにする。コンベア
43に樹脂の塊状物を移し、コンベア43上を樹脂が移
動する際に、樹脂が固まって固形樹脂物42となる。押
し出し口44から押し出されてくる樹脂をスクレーパに
よって少しずつかき落としながらコンベア43に移載す
ることで、コンベア43による移送操作が容易になり、
コンベア43上を移動する際に樹脂が固まり、粉砕装置
50で固形樹脂物42を粉砕しやすくなる。なお、押し
出し口44から押し出される溶融物をスクレーパによっ
てかき落とす際に、小さなブロック状に成形する型にス
クレーパで溶融物を押し当てるようにし、型から溶融物
を離型してコンベア43に移載する構成とすることもで
きる。樹脂の塊状物を小さなブロック状に成形すること
で、粉砕装置50での粉砕を確実に行うことができる。
【0021】なお、フィルム材32を減容させる減容溶
融装置40の構成は上述した実施形態での装置に限ら
ず、他の構成の装置を使用することももちろん可能であ
る。たとえば、加熱溶融炉を使用せず、テーパ状の押し
出しスクリューによってフィルム材32を強く加圧しな
がら押し出すことにより、フィルム材32が圧縮される
とともにシリンダの内壁との間で摩擦されることによっ
て溶融状態になって押し出されるようにするといった装
置構成とすることもできる。
【0022】こうして、減容溶融装置40を通過したプ
ラスチックフィルム廃材10は固形状に減容され、次の
粉砕装置50に送出される。粉砕装置50は通常の粉砕
装置であり、単に固形樹脂物42を粉砕して樹脂粉砕物
とするものである。粉砕装置50で粉砕されて得られた
樹脂粉砕物はタンク60側からエア吸引されて順次タン
ク60に溜められる。このように、本実施形態のプラス
チックフィルム廃材の処理装置によれば、畑地等から回
収されてきたプラスチックフィルム廃材10をそのまま
処理装置に投入することによって、樹脂材として再生で
きる樹脂粉砕物として得ることができる。得られた樹脂
粉砕物はそのままバージン材と混ぜる等により樹脂材と
して使用することもできるし、前述した樹脂の押し出し
成形装置を利用して樹脂ペレットとして提供することも
できる。
【0023】図3は、プラスチックフィルム廃材の処理
装置の他の実施形態を示す。上述したプラスチックフィ
ルム廃材の処理装置ではプラスチックフィルム廃材を樹
脂粉砕物として得ているが、樹脂粉砕物を作成せずに直
接、樹脂ペレット材として得ることも可能である。本実
施形態のプラスチックフィルム廃材の処理装置は樹脂粉
砕物を製造する工程を介さずに樹脂ペレット100を得
るものであり、プラスチックフィルム廃材10の破砕機
20、遠心分離装置30、減容溶融装置40と樹脂の押
し出し成形装置を備えたものである。破砕機20、遠心
分離装置30および減容溶融装置40の構成は上述した
実施形態と同様である。本実施形態のプラスチックフィ
ルム廃材の処理装置では、減容溶融装置40の押し出し
口44から押し出されてくる樹脂の溶融物を、そのまま
樹脂の押し出し成形装置の押し出し機70に投入し、樹
脂ペレット100を得る。
【0024】本実施形態のプラスチックフィルム廃材の
処理装置の場合は、プラスチックフィルム廃材10から
直接、樹脂ペレット100を得ることができ、樹脂粉砕
物として得る必要がない場合には、本実施形態のように
粉砕装置による粉砕工程を省略して樹脂ペレット100
を得ることができる。
【0025】上述したように、本発明に係るプラスチッ
クフィルム廃材の処理装置は、上述したように、畑地等
から回収された使用済みのプラスチックフィルム廃材を
そのまま処理装置にかけて樹脂粉砕物あるいは樹脂ペレ
ットとして得ることができ、遠心分離装置によってフィ
ルム材と塵埃とを分離する方法によることで、プラスチ
ックフィルム廃材を水洗浄したりする前処理工程が必要
なく、きわめて簡単にプラスチックフィルム廃材を処理
することができる。また、処理工程が一連の処理として
システムとされているから、プラスチックフィルム廃材
を投入する作業から再利用可能なプラスチックの樹脂材
として得るまでの処理が自動化され、プラスチックフィ
ルム廃材を処理して再利用する作業効率を高めることが
でき、大量に廃棄されるプラスチックフィルム廃材の処
理に効果的に使用することが可能になる。
【0026】
【発明の効果】本発明に係るプラスチックフィルム廃材
の処理装置によれば、上述したように、農業用プラスチ
ックフィルム廃材のように大量に廃棄されるプラスチッ
クフィルム廃材を効率的に処理して、樹脂材として再利
用可能とすることができ、これによってプラスチックフ
ィルム廃材の処理を容易にするとともに、樹脂材として
再利用可能とすることで資源の有効活用を容易に図るこ
とができるという著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプラスチックフィルム廃材の処理
装置の一実施形態の構成を示す説明図である。
【図2】遠心分離装置の内部構成を示す説明図である。
【図3】プラスチックフィルム廃材の処理装置の他の実
施形態の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
10 プラスチックフィルム廃材 20 破砕機 22 破砕物 30 遠心分離装置 32 フィルム材 33 ドラムシリンダ 33b メッシュ部 34 回転軸 34a 回転羽根 36 送風ファン 40 減容溶融装置 42 固形樹脂物 50 粉砕装置 60 タンク 70 押し出し機 80 冷却水槽 90 ペレタイザー 100 樹脂ペレット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックフィルム廃材から樹脂粉砕
    物を得るプラスチックフィルム廃材の処理装置であっ
    て、 プラスチックフィルム廃材が投入され、プラスチックフ
    ィルム廃材を破砕する破砕機と、 破砕機により破砕された破砕物からフィルム材と塵埃と
    を分離する遠心分離装置と、 遠心分離装置から送出されるフィルム材を溶融するとと
    もに、減容された溶融物として送出する減容溶融装置
    と、 減容溶融装置から送出された溶融物の固化物である固形
    樹脂物を粉砕して樹脂粉砕物を得る粉砕装置とを備える
    ことを特徴とするプラスチックフィルム廃材の処理装
    置。
  2. 【請求項2】 減容溶融装置と粉砕装置との間に、減容
    溶融装置から送出される溶融物を移送させるコンベアが
    設けられ、 減容溶融装置の押し出し口に、押し出し口から塊状に押
    し出される溶融物を所定量ずつかき落として前記コンベ
    アに移載するスクレーパが設けられていることを特徴と
    する請求項1記載のプラスチックフィルム廃材の処理装
    置。
  3. 【請求項3】 プラスチックフィルム廃材から樹脂粉砕
    物を得るプラスチックフィルム廃材の処理装置であっ
    て、 プラスチックフィルム廃材が投入され、プラスチックフ
    ィルム廃材を破砕する破砕機と、 破砕機により破砕された破砕物からフィルム材と塵埃と
    を分離する遠心分離装置と、 遠心分離装置から送出されるフィルム材を溶融するとと
    もに、減容された溶融物として送出する減容溶融装置
    と、 樹脂の押し出し成形装置として、減容溶融装置から送出
    された溶融物を細い棒状に押し出す押し出し機と、押し
    出し機から押し出される樹脂を冷却する冷却水槽と、冷
    却水槽を経由して硬化した樹脂をペレット状に切断する
    ペレタイザーとを備えることを特徴とするプラスチック
    フィルム廃材の処理装置。
  4. 【請求項4】 遠心分離装置が、円筒状の筒体に形成さ
    れ外面にメッシュ部が形成されたドラムシリンダと、 ドラムシリンダの内周面に沿って回転駆動される回転羽
    根と、 回転羽根の基端部に設けられ、回転羽根と一体に回転し
    て、ドラムシリンダの導入口側から排出口側に向けて気
    流を発生させる送風ファンとを備えることを特徴とする
    請求項1、2または3記載のプラスチックフィルム廃材
    の処理装置。
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