JP2001179213A - 金属複合プラスチック廃棄物の溶解分離設備 - Google Patents

金属複合プラスチック廃棄物の溶解分離設備

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JP2001179213A
JP2001179213A JP37227399A JP37227399A JP2001179213A JP 2001179213 A JP2001179213 A JP 2001179213A JP 37227399 A JP37227399 A JP 37227399A JP 37227399 A JP37227399 A JP 37227399A JP 2001179213 A JP2001179213 A JP 2001179213A
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sediment
plastic waste
metal composite
separation tank
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Takashi Yokoyama
敬 横山
Koichi Nagata
晃一 永田
Ichiro Ueno
一郎 上野
Takeshi Yamada
猛 山田
Toshihiko Okada
敏彦 岡田
Hiroyuki Hirohane
弘行 広羽
Hiroteru Yamamoto
博照 山本
Yosuke Oka
洋輔 岡
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はプラスチックと金属類等の無機材料
の分離、回収を効率良くできる金属複合プラスチック廃
棄物の溶解分離設備を提供することを目的とする。 【解決手段】 S/D18は、熱媒油17を上面に掛け
られながら、堰12に案内されてその周りを旋回して、
充分に滞留しながら、熱媒油17に分離溶解、減容化し
て、比重の軽いプラスチック等の浮遊物23と、比重の
重い金属等の沈降物25に分離される。浮遊物23は熱
媒油17の液面に浮遊しながら、連続的にスクレパーコ
ンベア16aにより押出されて、系外に搬出され、振動
ふるい24aによって、浮遊物23と熱媒油に分離され
る。一方沈降物25は下方に沈降して、レーキ32によ
って排出口20に集められ、クレパーコンベア15aに
よって沈降物25が連続的に系外に搬出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラスチック廃棄
物、特に、廃自動車、廃家庭電器製品、廃OA機器等か
ら発生するシュレッダーダストのような、プラスチッ
ク、繊維、金属類、ガラス等の多種類の材料が混合され
ている金属複合プラスチック廃棄物を、迅速且つ簡便に
溶解分離または減容化して回収できる、金属複合プラス
チック廃棄物溶解分離設備に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、産業廃棄物や一般廃棄物としてプ
ラスチック等の合成樹脂類が増加しており、その処理が
社会的に、また環境上、大きな問題になっている。なか
でも、高分子系の炭化水素化合物であるプラスチック
は、燃焼時に発生する発熱量が高く、これを焼却処理し
た場合に焼却炉の炉壁を痛める等の問題があることか
ら、専用の焼却設備を必要とするため、その多くは、ご
み埋立地等で投棄処理されているのが現状である。
【0003】しかしながら、プラスチック等の投棄は、
埋立地の地盤低下をもたらすとともに、環境対策上から
も好ましくなく、また、昨今では処理費用の増加ととも
に、埋立地用の用地不足が社会問題になりつつある。こ
のために、大量の合成樹脂類を、投棄することなく、処
理し得る方法の開発が切望され、各方面で研究されてい
る。
【0004】特開平8−108165号公報にはプラス
チック廃棄物の溶融塩による分離回収方法に直接使用す
る装置が図5に示すようなものとして開示されている。
【0005】この装置は処理容器1の底面に設けられた
加熱装置2と、処理容器1の底部から外部に通じる傾斜
した排出用コンベア3と、処理容器1の上部から外部に
通じる傾斜した搬出用コンベア4とからなり、プラスチ
ック材が流動化する250〜300℃の温度に制御され
た溶融塩5を使用し、溶融塩5を前記温度よりも2〜5
℃高く加熱した雰囲気にプラスチック廃棄物6を投入す
ることにより、溶融塩5の液面上に流動化したプラスチ
ック材7を浮上せしめ、浮上したプラスチック材7を搬
出用コンベア4によって搬出する。符号8a、8bは回
収箱体である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来技術では、プラスチック廃棄物6が処理容器1
内に自然落下により投入されるため、軽い物はダンゴ状
に蓄積し易く、不均一に浸漬し分離する。浸漬は成行き
まかせなので、ショートパスが生じ易く、プラスチック
材7を浮遊により充分に分離することができない。従っ
て、処理効率が悪く、特にプラスチック回収箱体8aに
金属類が分離されないで混入する危険性がある。
【0007】上記のような問題は、特に処理容器が大型
化した場合、又は処理容器の形状によって生じ易い。
【0008】また、熱媒体に溶融塩5を用いているの
で、多種類の廃棄物を溶解分離、減容化する際に、適当
な溶融塩を選定する事が困難である。
【0009】また、プラスチック廃棄物の主な廃棄物は
有機物であり、これに対して熱媒体に溶融塩として無機
物を用いているため、使用中に二層に分離してプラスチ
ック廃棄物の溶解分離等が困難になる場合がある。
【0010】本発明は、上記のような問題点の解決を図
ったものであり、金属複合プラスチック廃棄物を溶解分
離槽に投入し、槽内の熱媒油に溶解分離、減容化して生
じる浮遊物と沈降物を、溶解分離槽の大きさ、形状等に
影響を受けることなく、確実且つ効率的に搬出・回収
し、プラスチックと金属類等の無機材料の分離、回収を
効率良くできる金属複合プラスチック廃棄物の溶解分離
設備を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、金属
複合プラスチック廃棄物(代表例のシュレッダーダスト
の頭文字をとって、以下S/Dと呼称する)を供給装置
により溶解分離槽に投入し、槽内の熱媒油により溶解分
離、減容化し、浮遊物と沈降物にして、搬出・回収する
廃棄物溶解分離設備において、前記溶解分離槽に、上部
中心部に設ける柱堰と、前記供給装置により投入される
金属複合プラスチック廃棄物を熱媒油により該柱堰の周
りに旋回させる装置と、上部偏芯位置に設ける浮遊物搬
出・回収装置と、底部に排出口を設け、その排出口に沈
降物を集めるレーキと、排出口に接続させる沈降物搬出
・回収装置を配置したことを特徴とする金属複合プラス
チック廃棄物の溶解分離設備である。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、溶解分離槽と沈降物排出・回収装置を一体構造とし
たことを特徴とするS/Dの溶解分離設備である。
【0013】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、排出・回収装置に冷却固化装置を接
続したことを特徴とするS/Dの溶解分離設備である。
【0014】本発明によれば、溶解分離槽に投入された
S/Dは熱媒油により柱堰の周りを旋回し、滞留時間が
与えられて、溶解分離、減容化し、浮遊物と沈降物を生
じるので、浮遊物を上部偏芯位置に配置した搬出・回収
装置で搬出・回収し、沈降物をレーキで排出口に集め、
沈降物排出口に接続させた搬出・回収装置で搬出・回収
する。その場合に、沈降物はレーキで排出口に集めら
れ、排出口に接続させた搬出・回収装置で搬出・回収す
るので、溶解分離槽は下部が排出口の大きさに制約され
ず、上部と同じ大きさ、形状にして処理能力を大きくで
きる。従って、特に大型化したS/D溶解分離設備に適
しており、そこでは浮遊物と沈降物は連続的に確実且つ
効率的に搬出・回収できる。
【0015】また、溶解分離槽と沈降物排出・回収装置
を一体構造にすることによって、溶解分離槽を大型化し
ても溶解分離設備全体をコンパクトにできる。
【0016】また、排出・回収装置に冷却固化装置を接
続することによって、浮遊物、沈降物を強制冷却し、次
工程の処理を速くできる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
よって詳述する。図1〜図3は本発明の一実施の形態を
示すもので、図1は本発明設備の一部切欠を有する平面
図であり、図2は図1に対する側断面図(図1中A−A
線に沿う矢視図)、図3は図2のB−B線に沿う矢視断
面図である。また、図4は本発明の溶解分離設備の操業
状態を説明する側断面図である。
【0018】溶解分離設備10は溶解分離槽11の上部
中心部に柱堰12を設け、S/D供給装置13と、投入
されたS/D18を熱媒油17により柱堰12の周りに
旋回させる旋回装置14と、溶解分離、減容化して生じ
た浮遊物23を搬出・回収する搬出・回収装置16を溶
解分離槽11の上部偏芯位置に配置している。また、溶
解分離槽11の底部に沈降物25の排出口20と排出口
20に沈降物25を集めるレーキ32を設け、排出口2
0に溶解分離、減容化して生じた沈降物25を搬出・回
収する搬出・回収装置15を接続している。溶解分離槽
11は円筒体11aである。
【0019】溶解分離槽11では柱堰12を上部中心部
に設けて、熱媒油17による旋回流を柱堰12の周りに
形成させて、S/D18を旋回させる。従って、S/D
18を円滑に旋回させるためには、溶解分離槽11の形
状を円筒体11aにすることが好ましい。
【0020】しかし、溶解分離槽11の形状は、これに
限定されるものではなく、楕円状の筒体、長方体等のよ
うな任意の形状とすることができる。
【0021】また、溶解分離槽11は底部に沈降物の排
出口20と、沈降物20を排出口20に集めるレーキ3
2を設けている。
【0022】以下に本発明の特徴の一つであるレーキ3
2を含む溶解分離槽11の下部構造と、柱堰12につい
て述べる。
【0023】溶解分離槽11の下部構造として、底部に
は溝状の排出口20が設けられている。ここでは、溶解
分離槽11の外側に突出した搬出通路部11bを設け、
溶解分離槽11内と搬出通路部11bの間に仕切壁11
cを設け、仕切壁11cの下方で連通させている。仕切
壁11cは溶解分離槽11の槽壁を利用して、その下端
部に開口部を設けている。搬出・回収装置15は排出口
20と搬出通路部11bに跨って配置されて、S/D1
8の溶解・分離した比重の重い金属類等の沈降物25を
系外に排出させる。
【0024】一方、溶解分離槽11は溶解分離した比重
の重い金属類等を沈降させて、速く系外に排出させるた
めに、底部に排出口20を設けるともに、下部を上部と
同じ内径にして下部の深さを浅くすることが望ましい
が、排出口20が搬出・回収装置15に制約されて、上
部と同じ内径にすることは困難である。
【0025】そこで、本発明では排出口20を溝状とし
て、沈降物20を排出口20に集めるレーキ32を底部
に設けている。レーキ32を設けたので、排出口20の
大きさに影響されなくなったので、溶解分離槽11の下
部を上部と同じ内径にして、その深さを浅くしている。
これによって、溶解分離槽11を大型化しても溶解分離
設備全体はコンパクトであり、処理能力が向上する。ま
た、設備費が節約できる。実施の形態では、搬出・回収
装置15にスクレーパーコンベア15aを用いたが、こ
れに限定されるものではなく、スクリューコンベアのよ
うな任意の搬出・回収装置を用いることができる。
【0026】また、柱堰12は溶解分離槽11の上部中
心部に設けている。柱堰12を上部中心部に設けること
によって、投入したS/D18が熱媒油17により柱堰
12の周りに旋回し、比重の軽い廃プラスチック等の浮
遊物23と比重の重い金属類等の沈降物25を容易に溶
解分離、減容化することができる。
【0027】柱堰12によれば、熱媒油17によるS/
D18の旋回が確実に且つ容易に得られ、S/D18は
滞留時間が充分に与えられる。そのためにS/D18は
充分に溶解分離、減容化されて、確実に浮遊物、沈降物
を生じる。
【0028】また、連続的に投入される新しいS/D1
8との混入が減少できるので、溶解分離、減容化の効率
が向上する。
【0029】本実施の形態では、柱堰12に円筒堰を用
いて、S/D18の旋回を円滑にさせたが、これに限定
されるものではなく、楕円状の筒体、中空角柱堰、丸棒
堰、角棒堰等のような任意の形状とすることができる。
柱堰12は機械攪拌の混合と異なり、S/D18を熱媒
油17により旋回し、S/D18に滞留時間を与えて、
浮遊物23と沈降物の分離を円滑にできる柱堰の形状で
あればよい。
【0030】次ぎに、S/D18の供給装置13につい
て述べる。供給装置13は溶解分離槽11の上部偏芯位
置に設置されている。溶解分離槽11の上部中心部には
柱堰12が設置されているので、溶解分離槽11の側面
と円柱堰12の間の熱媒油による液面にS/D18が確
実に投入できる。
【0031】S/D18は供給装置13から液面に自然
落下により投入されるが、熱媒油17による旋回流によ
り、柱堰12の周りを旋回する。
【0032】また、液面に投入されたS/D18がダン
ゴ状に蓄積されるのを防止するために、攪拌装置19を
液面上に設けることができる。攪拌装置19について
は、液面に投入されたS/D18をダンゴ状にならない
ようにほぐすことができるものであればよい。
【0033】溶解分離槽11には側壁に熱媒油17の排
出口21を設けて、サイホン式にして、液面を一定に保
持させている。旋回装置14によって、旋回した熱媒油
17は、連続的に排出口21から排出され、また、利用
されて循環し、供給液系統28aから連続的に溶解分離
槽11に注入される。旋回装置14はノズル22aの傾
斜角度を傾斜角度調整器22bによって調整して旋回流
を容易に形成できる。
【0034】実施の形態では、矢印に示すように反時計
回りの旋回流を形成しているが、これに限定されるもの
ではなく、時計回りの旋回流を形成することもできる。
【0035】また、熱媒油17による旋回装置14は、
溶解分離槽11に熱媒油17を注入する際に、液面に投
入されるS/D18の上側面に熱媒油17をかけるよう
に注入してS/D18の熱媒油17に対する浸漬を促進
させている。
【0036】熱媒油17にはコールタール系の重質油、
ピッチ、石炭液か油、特定の油種(カフジ等芳香族成分
が多いもの)からの石油系の減圧残油、エチレンボトム
油、改質油、FCC油等が挙げられる。熱媒油17によ
るS/D18の浸漬温度は150〜450℃、好ましく
は200〜400℃が使用される。
【0037】また、浮遊物23の搬出・回収装置16は
溶解分離槽11の上部偏芯位置に配置されている。この
位置は、上述したように、投入したS/D18が熱媒油
17により柱堰12の周りを旋回し、旋回中にS/D1
8が溶解分離、減容化して生じた浮遊物を搬出・回収す
るのに適した位置である。
【0038】即ち、S/D18の供給装置13に隣接し
て配置された搬出・回収装置16は、S/D18が柱堰
12の周りを一周して生じた浮遊物23を確実に搬出・
回収てきるようにしている。これによって、上記浮遊物
23と連続的に投入される新しいS/D18との混入を
減少させる。また、S/D18の中で溶解分離、減容化
が不十分なものは液中を旋回しながら、二周目、三週目
等で溶解分離、減容化を完了して生じた浮遊物が同様に
搬出・回収される。ここでは、浮遊物23の搬出・回収
装置16に、スクレーパーコンベア16aを用い、生じ
た浮遊物23を連続的に溶解分離槽11から系外に確実
且つ容易に排出し、スクレーパーコンベア16aの先端
部に接続した振動フルイ24aで浮遊物23から熱媒油
17を分離して浮遊物23である廃プラスチック等を回
収する。
【0039】スクレーパーコンベア16aによれば、生
じた浮遊物23をスクレーパーにより連続的に溶解分離
槽11から押出し、系外に確実且つ容易に排出でき
る。。実施の形態では、搬出・回収装置16にスクレー
パーコンベア16aを用いたが、これに限定されるもの
ではなく、スクリューコンベアのような任意の搬出・回
収装置を用いることができる。
【0040】次に図4に基づいて、本発明による操業方
法を述べる。供給装置13から溶解分離槽11に連続的
に投入されたS/D18は、熱媒油17を上面に掛けら
れながら、堰12に案内されてその周りを旋回して、充
分に滞留しながら、熱媒油17に分離溶解、減容化し
て、比重の軽いプラスチック等の浮遊物23と、比重の
重い金属等の沈降物25に分離される。浮遊物23は熱
媒油17の液面に浮遊しながら、連続的にスクレパーコ
ンベア16aにより押出されて、系外に搬出され、振動
ふるい24aによって、浮遊物23と熱媒油に分離され
る。浮遊物23は更に冷却固化装置29aで冷却されて
回収槽26aに回収される。冷却固化装置29aによっ
て浮遊物23は急速に冷却されるので、図示しない粒状
化等の処理を円滑に行うことができる。冷却固化装置2
9aにはスチールベルトクーラーが使用されるが、これ
に限定されるものではなく、冷却固化できるものであれ
ばよい。排出液は排出液系統27aによって温度調整混
合槽9に戻される。
【0041】一方沈降物25は下方に沈降して、レーキ
32によって排出口20に集められ、クレパーコンベア
15aによって沈降物25が連続的に系外に搬出され
る。その後、振動ふるい24bによって沈降物25と熱
媒油とに分離され、沈降物25は更に冷却固化装置29
bに冷却されて、回収槽26bによって回収される。冷
却固化装置29bによって沈降物25は急激に冷却され
るので、その後の回収等の処理が速くできる。冷却固化
装置29bには水冷ベルトクーラーが使用されるが、こ
れに限定されるものではなく、冷却固化できるものであ
ればよい。また、分離された熱媒油17は排出液として
排出液系統27bによって温度調整混合槽9に戻され
る。
【0042】温度調整混合槽9に戻された排出液は、そ
こで混合されて、温度調整され、熱媒油17とし供給液
系統28て循環され、再び分岐系統28aにより溶解分
離槽11に注入される。また、供給液系統28は溶解分
離槽11への分岐系統28aと、排出通路19への分岐
系統28bに別れて、供給される。
【0043】図1〜図4による実施の形態によれば、本
発明装置は溶解分離槽11の中心部に柱堰12を設け、
S/D18に旋回を与える旋回装置14との組合せによ
って、解分離槽11に連続的に供給されるS/D18の
上面側に熱媒油17をかけながら連続的に注入して、S
/D18に柱堰12の周りを旋回させ、滞留時間を与え
て溶解分離、減容化して、浮遊物23と、沈降物25を
確実に生じさせ、溶解分離槽11の底部に設けたレーキ
32で沈降物25を溝状の排出口20に集め、搬出・回
収装置15により沈降物25を系外に搬出し、回収する
ので、溶解分離槽11の下部の形状、大きさ、深さに関
係なくS/D18の処理ができる。
【0044】従って、特に大型の溶解分離槽に適してお
り、S/D18によるプラスチック等の浮遊物23と金
属類等の沈降物25を確実に且つ効率的に分離し、回収
できる。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明は、溶解分離槽の
中心部に柱堰に設け、熱媒油による旋回装置と、浮遊物
の排出・回収装置を上部偏芯位置に配置し、底部の排出
口に沈降物を集めるレーキを設け、その排出口に排出・
回収装置を接続させた簡単な構造によって、S/Dを円
柱堰の周りに旋回させて滞留時間を長くさせ、溶解分
離、減容化して生じた浮遊物と沈降物を溶解分離槽の大
きさ、形状に影響を受けることなく、確実且つ効率的に
搬出・回収できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施の形態を示す一部切欠平面図
である。
【図2】図1のA−A線に沿った側断面図である。
【図3】図2のB−B線に沿った断面図である。
【図4】本発明の溶解分離設備の操業状態を説明する側
断面図である。
【図5】従来の分離装置の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 処理容器 2 加熱装置 3、4 排出用コンベア 5 溶融塩 6 プラスチック廃棄物 7 プラスチック材 8 回収箱体 9 温度調整混合槽 10 溶解分離設備 11 溶解分離槽 11a 円筒体 12 柱堰 13 S/D供給装置 14 熱媒油による旋回装置 15 搬出・回収装置(沈降物) 15a、16a スクレーパコンベア 16 搬出・回収装置(浮遊物) 17 熱媒油 18 S/D 19 通路 20 沈降物排出口 21 熱媒油排出口 22a ノズル 22b 傾斜角度調整器 23 浮遊物 24a、24b 振動ふるい 25 沈降物 26a、26b 回収槽 27a、27b 27c 排出液系統 28、28a、28b 供給液系統 29a、29b 冷却固化装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上野 一郎 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社 (72)発明者 山田 猛 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社 (72)発明者 岡田 敏彦 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社 (72)発明者 広羽 弘行 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社 (72)発明者 山本 博照 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社 (72)発明者 岡 洋輔 横浜市鶴見区弁天町3番地7 エヌケーケ ープラント建設株式会社内 Fターム(参考) 4D004 AA21 AA22 AA26 AA28 CA08 CA13 CA22 CA41 CB43 CC01 CC15 4F301 AB03 AC12 BE05 BF03 BF08 BF17

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属複合プラスチック廃棄物を供給装
    置により溶解分離槽に投入し、槽内の熱媒油により溶解
    分離、減容化し、浮遊物と沈降物にして、搬出・回収す
    る廃棄物溶解分離設備において、前記溶解分離槽に、上
    部中心部に設ける柱堰と、前記供給装置により投入され
    る金属複合プラスチック廃棄物を熱媒油により該柱堰の
    周りに旋回させる装置と、上部偏芯位置に設ける浮遊物
    搬出・回収装置と、底部に排出口を設け、その排出口に
    沈降物を集めるレーキと、排出口に接続させる沈降物搬
    出・回収装置を配置したことを特徴とする金属複合プラ
    スチック廃棄物の溶解分離設備。
  2. 【請求項2】 溶解分離槽と沈降物排出・回収装置を一
    体構造としたことを特徴とする請求項1記載の金属複合
    プラスチック廃棄物の溶解分離設備。
  3. 【請求項3】 排出・回収装置に冷却固化装置を接続さ
    せたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の金
    属複合プラスチック廃棄物の溶解分離設備。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003165115A (ja) * 2001-12-03 2003-06-10 Mitsui Seisakusho Kk プラスチックフィルム廃材の処理装置

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