JP2955551B1 - 廃棄プラスチック連続処理装置 - Google Patents

廃棄プラスチック連続処理装置

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JP2955551B1 JP8454098A JP8454098A JP2955551B1 JP 2955551 B1 JP2955551 B1 JP 2955551B1 JP 8454098 A JP8454098 A JP 8454098A JP 8454098 A JP8454098 A JP 8454098A JP 2955551 B1 JP2955551 B1 JP 2955551B1
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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】溶融プラスチックの分解槽への固着を防止する
とともに、油分と残渣とを連続的に分離して油分を回収
することができる廃棄プラスチック連続処理装置を提供
する。 【解決手段】溶融プラスチックが投入され外周部からの
加熱により溶融プラスチックの油分を蒸発させる分解槽
1と、分解槽1内で溶融プラスチックを攪拌する攪拌手
段2と、分解槽1下部に配設され溶融プラスチックから
油分を除去した残渣を外部に排出する残渣排出手段3と
を有する。攪拌手段2は分解槽内で溶融プラスチックの
温度分布および性状の均一化を促進させるために攪拌す
る攪拌羽根21,22と、攪拌羽根を回転駆動する駆動
手段とを有し、残渣排出手段3は分解槽下部に滞留する
残渣を排出する残渣排出スクリュー36、残渣排出スク
リューを収容するスクリューケーシング32、残渣排出
スクリューを回転駆動する駆動手段等を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄プラスチック
の油分回収処理装置に係り、特に塩化ビニールの油分回
収、残渣排出の連続処理等に好適な廃棄プラスチック連
続処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】産業および家庭用の廃材となったプラス
チック(以下、廃棄プラスチックと記す。)、特に塩化
ビニールの廃棄処理については、塩化ビニールの塩素分
を脱気した後、固形燃料として再利用する方法が知られ
ているが、産業廃棄物処理業者に引き渡され、埋め立て
等に用いられる場合が殆どであった。
【0003】上記廃棄処理のうち、廃棄プラスチックの
埋め立て処理方法では、処理場の確保が難しく、不法投
棄等も行われており、解決方法が検討され続けていた。
【0004】一方、固形燃料として再利用する方法で
は、再生した固形燃料の保管場所を多く確保する必要が
ある上に、固形燃料の発熱量が石炭等に比べて著しく大
きいことから、特殊な炉を用いて燃焼させる等の必要が
生じ、一般的に用いられていなかった。
【0005】また廃棄プラスチック処理において塩化ビ
ニールの油分を回収する方法が望まれており、バッチ式
の処理装置が一部で行われているものの、加熱時に発生
する塩素ガスによる腐食対策が困難であるとともに、溶
融した塩化ビニールの粘度が著しく大きいため、溶融物
の移送、均一加熱のための分解槽内の攪拌等が困難であ
り、廃棄プラスチックの油分回収を連続処理する装置
は、殆ど存在していなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来から行われている
廃棄プラスチックの埋め立て処理方法や固形燃料化では
上述したような問題があり、廃棄プラスチックの油分の
回収処理が期待されていた。
【0007】また、廃棄プラスチックの油分回収では、
回収率の向上が必要であり、溶融プラスチックの加熱時
間が長い程、回収率の向上が図れる。しかし、その一方
で溶融プラスチックの加熱時間が長いと、溶融プラスチ
ックの流動性が低下し、カーボンを主成分とした残渣と
呼ばれる滓が分解槽の下部あるいは内壁面等に固着しな
がら生成されるため、これらのことが溶融プラスチック
の油分回収処理を連続的に行う場合の課題となってい
た。
【0008】さらに、バッチ処理に対して能率がよい連
続処理方式の要望が強いものの、上記の課題を解決しな
ければ運用上の問題が生じることとなり、そのためにも
連続処理を行う塩化ビニールの油分回収装置の実現が望
まれていた。
【0009】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、溶融プラスチック、特に塩化ビニール等を
対象として、分解槽への固着を防止することができると
ともに、油分と残渣とを連続的に分離して油分を回収す
ることができる廃棄プラスチック連続処理装置を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに請求項1に記載の発明に係る廃棄プラスチック連続
処理装置は、溶融プラスチックが投入され、外周部から
の加熱により、前記溶融プラスチックの油分を蒸発させ
る分解槽と、この分解槽内で溶融プラスチックを攪拌す
る攪拌手段と、前記分解槽下部に配設され、前記溶融プ
ラスチックから油を除去した残渣を外部に排出する残渣
排出手段とを有し、前記攪拌手段は、前記分解槽内で溶
融プラスチックの温度分布および性状の均一化を促進さ
せるとともに、前記分解槽下部に形成された傾斜部内壁
面と相対する部分が前記傾斜部内壁面の形状と合致する
形状とされた攪拌羽根と、この攪拌羽根を回転駆動する
第1の駆動手段と、この第1の駆動手段の駆動力を前記
攪拌羽根に伝達する伝導軸およびこの伝導軸を前記第1
の駆動手段の反対側で支持する軸受とを有し、前記残渣
排出手段は、前記分解槽下部の開口位置に近接し、同部
分に滞留する残渣を排出する残渣排出スクリューと、こ
の残渣排出スクリューを収容するスクリューケーシング
と、前記残渣排出スクリューを回転駆動する第2の駆動
手段とを有することを特徴とする。
【0011】請求項2に記載の発明は、前記残渣排出ス
クリューは、水平面に対して所定角度θだけ残渣排出側
が上方に傾斜して配設されていることを特徴とする。
【0012】請求項3に記載の発明は、前記分解槽へ溶
融プラスチックを投入するための投入口を、分解槽下方
側部から内部に貫通させ、この分解槽内に滞留する溶融
物の上層部へ前記溶融プラスチックを流し込む構成とし
たことを特徴とする。
【0013】請求項4に記載の発明は、前記攪拌羽根は
前記分解槽内壁に配設された軸受により支持されるとと
もに、前記分解槽の外側部に設置された前記第1の駆動
手段により回転駆動される構成としたことを特徴とす
る。
【0014】請求項5に記載の発明は、前記攪拌羽根
は、少なくとも前記分解槽下部の傾斜部内壁面と相対す
る部分が前記傾斜部内壁面の形状と合致する形状とされ
ていることを特徴とする。
【0015】請求項6に記載の発明は、前記合致する形
状は凹凸形状であることを特徴とする。
【0016】請求項7に記載の発明は、前記攪拌羽根の
内壁面に近接する位置に前記内壁面に付着する固形物を
掻き取る掻き取りガイドを配設したことを特徴とする。
【0017】請求項8に記載の発明は、前記掻き取りガ
イドを前記攪拌羽根と同一の回転中心で回転駆動する駆
動手段を有することを特徴とする。
【0018】上記構成の廃棄プラスチック連続処理装置
によれば、溶融プラスチックを加熱し、油分を蒸発させ
る分解槽の内部は、溶融プラスチックの油分の含有率が
下がり、残渣性状に近づいた溶融物の比重が大きくなる
ことから、残渣性状に近い溶融物が分解槽の下部に溜
り、または固着し始めるため、残渣排出スクリューの溝
に溜って行くことになる。
【0019】溜った溶融物は、残渣排出スクリューを回
転駆動することにより残渣排出スクリューのシリンダ面
積より小さく形成されている残渣排出管へ押し込まれな
がら加熱され続け、これにより油分が再度除去される。
即ち、本発明によれば油分の回収率の向上が図れるだけ
でなく、溶融物をカーボンの含有率がより向上した残渣
性状に分離することが可能となる。
【0020】また、分解槽の下部に固着しやすい残渣を
掻き取り出すことができるため、分解槽外周部からの加
熱による熱伝導を妨げることなく、効率よく、経済的に
油分を回収することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る廃棄プラスチ
ック連続処理装置の実施形態について、図面を参照して
説明する。
【0022】第1実施形態(図1) 図1には、本実施形態による廃棄プラスチック連続処理
装置の構成が示されている。
【0023】この廃棄プラスチック連続処理装置では、
同図に示すように、溶融プラスチッが投入され外周部か
らの加熱により溶融プラスチックの油分を蒸発させる分
解槽1と、この分解槽1内で溶融プラスチックを攪拌す
る攪拌手段2と、分解槽1の下部に配設され、溶融プラ
スチックから油分を除去した残渣を外部に排出する残渣
排出手段3とが備えられている。
【0024】分解槽1には上蓋10が設けられており、
上蓋10には、溶融プラスチックを分解槽1の外周部か
らの加熱によって発生する油蒸気を投入口13から送り
出す移送配管14と、分解槽1内の溶融物16の液面レ
ベルを検知するセンサ15とが取り付けられている。
【0025】攪拌手段2は、分解槽1内で溶融プラスチ
ックの温度分布および性状を均一化を促進させるために
攪拌する攪拌羽根21、22と、駆動力を伝達する伝導
軸23と、攪拌羽根21、22を回転駆動する第1の駆
動手段としての攪拌羽根駆動モータ24とを有してい
る。
【0026】攪拌羽根21、22は伝導軸23に固定さ
れており、攪拌羽根21の外周面は分解槽1の内壁に微
小間隙を介して近接するように形成されていて、分解槽
1内壁に付着する残渣を攪拌羽根21の回転により削り
取るように構成されている。
【0027】攪拌羽根21、22は、伝導軸23を介し
て攪拌羽根駆動モータ24と連結されている。さらに伝
導軸23は、上蓋10の上部に配設されたパッキン11
によって分解槽1の気密を確保するとともに、攪拌羽根
21、22の振れ回りを防止するための軸受12により
支持され、上蓋10を貫通している。
【0028】また、残渣排出手段3は、分解槽1下部に
滞留する残渣を排出するスクリュー羽根30とこのスク
リュー羽根30が取り付けられている回転軸31とから
なる残渣排出スクリュー36と、この残渣排出スクリュ
ー36を収容するスクリューケーシング32と、残渣排
出スクリュー36を回転駆動する第2の駆動手段として
のスクリュー駆動モータ33とを有している。そして、
残渣排出スクリュー36スクリュー軸心は、略水平とな
っている。
【0029】分解槽1の下部において、残渣排出スクリ
ュー36は気密を保持された状態でスクリューケーシン
グ32に収容されており、回転軸31を介してスクリュ
ー駆動モータ33と連結されている。残渣排出スクリュ
ー36は、スクリュー駆動モータ33位置の反対側に溶
融物16を押し出す方向にスクリュー駆動モータ33に
より回転駆動されるとともに、スクリューケーシング3
2は分解槽1の加熱温度より高温に加熱するように設定
できるように構成されている。
【0030】また、スクリューケーシング32と分解槽
1との間には、両者を連通する還流配管34が設けられ
ており、分解槽1に油蒸気を送り込めるように構成され
ている。さらに、残渣を外部に排出するための残渣排出
管35が、スクリューケーシング32の下部に位置して
設けられている。
【0031】上記構成において、投入口13から送られ
てくる溶融プラスチックは、分解槽1の外周部からの図
示しない加熱源によって昇温されることにより熱分解
し、油分を蒸発させながら、溶融物16として分解槽1
内に滞留する。
【0032】一方、分解槽1内に滞留した溶融物16に
対し、ある一定時間以上、加熱を続けると、溶融物16
の流動性が低下し、カーボンを主成分とした残渣と呼ば
れる、溶融プラスチックに比して比重が大きい滓が分解
槽1の下部に付着し始めることから、この残渣をスクリ
ュー羽根30をスクリュー羽根駆動モータ33で回転駆
動することにより残渣排出管35側に押し出すととも
に、分解槽1内の温度以上に加熱する。
【0033】この作用によって、残渣が分解槽1の下部
に付着することなく排出できるとともに、油分を含んだ
残渣を再加熱することにより、再度蒸発させ、還流配管
34および分解槽1の空間部を経て、移送配管14へ送
り込むことができる。
【0034】また、分解槽1の内壁に付着する残渣は、
攪拌羽根駆動モータ24により回転駆動される攪拌羽根
21の回転によって掻き取られ、残渣排出スクリュー3
6のスクリュー羽根30の間に落下し、上述したと同様
に、外部に排出することができる。
【0035】以上の構成を有する本実施形態の廃棄プラ
スチック連続処理装置によれば、溶融プラスチックの油
分回収率を大いに向上させることができるため、残渣の
排出量が少なくなり、残渣の産業廃棄物処理または焼却
処理量を大幅に削減できる等の効果が奏される。
【0036】第2実施形態(図2) 図2は本発明に係る廃棄プラスチック連続処理装置の第
2実施形態の構成を示している。
【0037】図1に示した第1実施形態では残渣排出ス
クリュー36が略水平に設置されているが、この第2実
施形態では残渣排出スクリュー36の残渣排出側が水平
方向に対して所定角度θだけ傾斜するように配設され、
これによりスクリュー羽根30によって押し出されて排
出される残渣の排出口が上方に向くように形成されてい
る。そして、残渣の排出口となるスクリューケーシング
32の上部に、残渣排出管35が取り付けられている。
なお、本実施形態および以下の各実施形態において、前
記第1実施形態と略同様の構成については、図2以下の
対応部分に図1と同一符号を付して、その説明を省略す
る。
【0038】このような第2実施形態の構成によると、
分解槽1内で分離された残渣が流動性のある残渣である
場合には、残渣排出スクリュー36のスクリュー駆動モ
ータ33側に溜るので、スクリューケーシング32を再
加熱することによる残渣中の油分の蒸発を促進させるこ
とができるようになり、油分の回収率の向上を図ること
ができる。
【0039】第3実施形態(図3、図4) 図3は本実施形態による廃棄プラスチック連続処理装置
の要部を拡大して示す断面図であり、図4は図3に示し
た攪拌羽根部分を示す平面図である。
【0040】前述した第1および第2実施形態では、溶
融プラスチックの投入口13を分解槽1の側面に配置し
ているため、溶融プラスチックは溶融物16の液面上に
落下しながら注入される。さらに、攪拌羽根21、22
による溶融物16の攪拌が行われるため、新たに注入さ
れた溶融プラスチックと滞留している溶融物16とが混
濁することになる。したがって溶融プラスチックと残渣
との分離が難かしく、分解槽1内での熱分解に必要な滞
留時間を確保できない場合がある。このため、溶融プラ
スチックの注入を一時、中断する必要が生じる場合も有
り得る。
【0041】そこで、本実施形態では、図3および図4
に示すように、攪拌羽根41が分解槽1の内壁に配設さ
れた軸受42によって支持されるとともに、分解槽1の
外側部に配置されたモータ43の駆動力を歯車44を介
して受けて回転駆動されるようになっている。また、分
解槽1の下方側部から分解槽1の内部に向かって投入口
48が貫通し、溶融物16の液面位置、または液面位置
から一定距離だけ上部に、溶融プラスチックが流入する
ようになっている。
【0042】このような第3実施形態の構成によれば、
第1および第2実施形態のように分解槽1の中心部に伝
導軸23を設ける必要がない。また攪拌羽根41への駆
動力伝達を分解槽1の外側部から行うことが可能とな
り、上蓋10を取り外す場合においても取扱が容易とな
る。
【0043】また、溶融物16によって包囲された投入
口48が溶融物16の熱を受け、投入口48の内部に存
在する溶融プラスチックが加熱され、この溶融プラスチ
ックが投入口48から分解槽1内の溶融物16の液面上
に注入される時には、溶融物16の温度と同一の温度に
到達し、油蒸気を発生し始める。したがって、溶融プラ
スチックに必要な熱分解のための受熱と、分解槽1内で
の滞留時間を確保することが可能になる。
【0044】第4実施形態(図5) 図5は本実施形態による廃棄プラスチック連続処理装置
を示す要部拡大図である。
【0045】本実施形態では、分解槽1の内壁面に付着
する残渣(固形物)を掻き取るために、攪拌羽根41の
外周面と、これに対向する分解槽1下部の傾斜部1aの
内壁面とに、図5に示すように、互いに鋸歯状に合致す
る掻き取り部50を有する構成とされている。
【0046】このような構成によれば、拌羽根41が回
転する毎に、分解槽1の傾斜部1aの内壁面で鋸歯形状
に合致する掻き取り部50により、分解槽1の傾斜部1
aの内壁面に固着した残渣を掻き取ることができる。し
たがって、分解槽1の外側部からの加熱を阻止する残渣
(固形物)を除去することができ、加熱効率の向上が図
られる。なお、攪拌羽根41および分解槽1の下部の傾
斜部1aに設ける書き取り部50の形状については、鋸
歯状に限らず、両者が合致する凹凸形状であればよい。
【0047】第5実施形態(図6) 図5は本実施形態による廃棄プラスチック連続処理装置
を示す要部拡大図である。
【0048】この図6に示すように、本実施形態では攪
拌羽根41の内壁面に近接する位置に、その内壁面に付
着する固形物を掻き取るための掻き取りガイド60が配
設されている。この掻き取りガイド60は攪拌羽根41
の内壁面に沿う傾斜を持つ刃状のもので、アーム51を
介して分解槽1の上部に固定されている。
【0049】このような構成によれば、攪拌羽根41の
上面41aに固着した残渣をも掻き取ることが可能とな
る。即ち、油分が除去された残渣は固着する性質を有
し、攪拌羽根41の上面41aにも付着し始め、分解槽
1の下部の排出口を閉塞することさえ有り得る。本実施
形態では、攪拌羽根41の内側に付着した固形物を掻き
取りガイド60によって掻き取ることで、排出口の閉塞
を未然に防止することができるようになる。
【0050】第6実施形態(図7) 図7は本実施形態による廃棄プラスチック連続処理装置
を示す要部拡大図である。
【0051】この図7に示すように、本実施形態では、
掻き取りガイド70を、攪拌羽根41と同一の回転中心
で回転駆動する回転軸71を介し、上方に設けたモータ
72によって攪拌羽根41と同一軸心上で回転駆動する
ようになっている。この場合、例えば掻き取りガイド7
0の回転方向を攪拌羽根41と逆にし、または掻き取り
ガイド70の回転方向を攪拌羽根41と同一で回転速度
が異なる等の構成となっている。
【0052】このような構成によれば、攪拌羽根41の
内側に付着した固形物を、より積極的に掻き取ることが
できる。
【0053】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
油分を含んだ溶融プラスチックと残渣性状に近い溶融物
を分離でき、油分の回収率の向上が図れるだけでなく、
分解槽の内壁や攪拌羽根に付着し易い残渣(固形物)を
除去することができる。さらに分解槽の内部を点検、補
修する際にも効率良く作業ができる等の効果が奏され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る廃棄プラスチック連続処理装置の
第1実施形態を示す断面図。
【図2】本発明に係る廃棄プラスチック連続処理装置の
第2実施形態を示す断面図。
【図3】本発明に係る廃棄プラスチック連続処理装置の
第3実施形態を示す要部断面図。
【図4】図3に示した廃棄プラスチック連続処理装置の
攪拌羽根の構成例を示す平面図。
【図5】本発明に係る廃棄プラスチック連続処理装置の
第4実施形態を示すもので、攪拌羽根の形状を示す部分
詳細図。
【図6】本発明に係る廃棄プラスチック連続処理装置の
第5実施形態を示す要部断面図。
【図7】本発明に係る廃棄プラスチック連続処理装置の
第6実施形態示す要部断面図。
【符号の説明】
1 分解槽 2 攪拌手段 3 残渣排出手段 10 上蓋 11 パッキン 12 軸受 13 投入口 14 移送配管 15 センサ 16 溶融物 21 攪拌羽根 22 攪拌羽根 23 伝導軸 24 攪拌羽根駆動モータ 30 スクリュー羽根 31 回転軸 32 スクリューケーシング 33 スクリュー駆動モータ 34 還流配管 35 残渣排出管 41 攪拌羽根 42 軸受 43 モータ 44 歯車 50 掻き取り部 60 掻き取りガイド 70 掻き取りガイド 71 回転軸 72 モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前沢 幸繁 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会 社東芝 本社事務所内 (56)参考文献 特開 平9−324181(JP,A) 特開 平9−241656(JP,A) 特開 平9−241657(JP,A) 特開 平8−311459(JP,A) 特開 昭50−146680(JP,A) 特開 昭48−66674(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C10G 1/10 B09B 3/00 B29B 17/00 C08J 11/12

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融プラスチックが投入され、外周部か
    らの加熱により、前記溶融プラスチックの油分を蒸発さ
    せる分解槽と、この分解槽内で溶融プラスチックを攪拌
    する攪拌手段と、前記分解槽下部に配設され、前記溶融
    プラスチックから油を除去した残渣を外部に排出する残
    渣排出手段とを有し、前記攪拌手段は、前記分解槽内で
    溶融プラスチックの温度分布および性状の均一化を促進
    させるとともに、前記分解槽下部に形成された傾斜部内
    壁面と相対する部分が前記傾斜部内壁面の形状と合致す
    る形状とされた攪拌羽根と、この攪拌羽根を回転駆動す
    る第1の駆動手段と、この第1の駆動手段の駆動力を前
    記攪拌羽根に伝達する伝導軸およびこの伝導軸を前記第
    1の駆動手段の反対側で支持する軸受とを有し、前記残
    渣排出手段は、前記分解槽下部の開口位置に近接し、同
    部分に滞留する残渣を排出する残渣排出スクリューと、
    この残渣排出スクリューを収容するスクリューケーシン
    グと、前記残渣排出スクリューを回転駆動する第2の駆
    動手段とを有することを特徴とする廃棄プラスチック連
    続処理装置。
  2. 【請求項2】 前記残渣排出スクリューは、水平面に対
    して所定角度θだけ残渣排出側が上方に傾斜して配設さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の廃棄プラス
    チック連続処理装置。
  3. 【請求項3】 前記分解槽へ溶融プラスチックを投入す
    るための投入口を、分解槽下方側部から内部に貫通さ
    せ、この分解槽内に滞留する溶融物の上層部へ前記溶融
    プラスチックを流し込む構成としたことを特徴とする請
    求項1または2のいずれかに記載の廃棄プラスチック連
    続処理装置。
  4. 【請求項4】 前記攪拌羽根は前記分解槽内壁に配設さ
    れた軸受により支持されるとともに、前記分解槽の外側
    部に設置された前記第1の駆動手段により回転駆動され
    る構成としたことを特徴とする請求項1ないし3のいず
    れかに記載の廃棄プラスチック連続処理装置。
  5. 【請求項5】 前記攪拌羽根は、少なくとも前記分解槽
    下部の傾斜部内壁面と相対する部分が前記傾斜部内壁面
    の形状と合致する形状とされていることを特徴とする請
    求項1ないし4のいずれかに記載の廃棄プラスチック連
    続処理装置。
  6. 【請求項6】 前記合致する形状は凹凸形状であること
    を特徴とする請求項5に記載の廃棄プラスチック連続処
    理装置。
  7. 【請求項7】 前記攪拌羽根の内壁面に近接する位置に
    前記内壁面に付着する固形物を掻き取る掻き取りガイド
    を配設したことを特徴とする請求項1ないし6のいずれ
    かに記載の廃棄プラスチック連続処理装置。
  8. 【請求項8】 前記掻き取りガイドを前記攪拌羽根と同
    一の回転中心で回転駆動する駆動手段を有することを特
    徴とする請求項7に記載の廃棄プラスチック連続処理装
    置。
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