JP2004202758A - 廃プラスチックフィルム再生処理方法及びその装置、並びにその方法に使用する前分別機、荒切断機、超音波洗浄装置、ロータリ式乾燥機 - Google Patents

廃プラスチックフィルム再生処理方法及びその装置、並びにその方法に使用する前分別機、荒切断機、超音波洗浄装置、ロータリ式乾燥機 Download PDF

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Abstract

【課題】新素材(バージン材)と同様の再生品原料を造る。
【解決手段】(A)廃プラスチックフィルム回収束を、異物を除去しながら巻き取り、この巻取物を荒切断機で幅方向に適宜な間隔で複数に切断し、金属を除去し、第1ロータリ式水洗装置で水洗し、一次破砕機で破砕する前処理破砕設備3と、(B)前記一次破砕物を第2ロータリ式水洗装置及び循環沈澱浄化槽で水洗し、二次破砕機で破砕し、水洗式定量供給機で水洗、供給する粗洗浄破砕設備5と、(C)前記二次破砕物を超音波洗浄装置で超音波洗浄を行った後に比重分離槽で浮遊物を分離し、定量供給圧送装置に送られる超音波洗浄設備7と、(D)脱水機へ送られて脱水処理を行う脱水工程設備9と、(E)前記脱水物をロータリ式乾燥機で乾燥を行う乾燥工程設備11と、(F)前記乾燥物を粉砕機で細かく粉砕してサイズ1cm以下のフラフ製品を得る粉砕選別回収設備13と、により再生処理する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、園芸用ビニールハウスや農業用ビニールフィルムなどの熱可塑性プラスチックフィルムよりなるプラスチックフィルム廃棄物、換言すれば廃プラスチックフィルム(以下、「廃フィルム」という)をマテリアルリサイクル化する廃プラスチックフィルム再生処理方法及びその装置、並びにその方法に使用する前分別機、荒切断機、超音波洗浄装置、ロータリ式乾燥機に関するもので、PVC、PE、EVA等の熱可塑性樹脂のように塩化ビニル以外にも適用され実用化できるものである。この発明は廃棄物からバージン材と同様の再生品商品を再生されるものでありバージン材(新素材)と同様のものとして厳しい検査試験成績にも合格できる再生品をつくるものである。
【0002】
【従来の技術】
日本における農業用廃ビニールフィルム等の樹脂フィルム廃棄物は、年間約20万tが排出され、そのうち、PVC(塩化ビニル)系は約10万tが毎年排出されている。これらの廃棄物処理は埋立方式、焼却(サーマルリサイクル)方式が採られたり、あるいは外国の例えば中国方面へ輸送され処理されており、環境面において適正な処理方法とは言えない状況にある。
【0003】
また、農業用廃プラスチック類は大きな公害のもととなるので、そのまま放置するのを避けることは、環境保全型農業推進をすすめていくといった将来を展望する上で再考しなければならないものである。さらに、循環型リサイクル、マテリアルリサイクルを推進してゴミゼロミッションの方式を推進していくという点においても、プラスチック廃棄物に対して循環型のリサイクル技術が必要である。また、ブラスチックの原料となる原油を海外から輸入する点などを考えても、国内での省資源化を図る上で、廃プラスチックが循環型で再利用される環境を整える必要があると思われる。また、現在、廃農ビプラスチックの7割が埋立て、焼却処分、野積みなどが行われているようであり、不法投棄などの違法行為ともなっている。
【0004】
以上のように、環境保全の観点からもリサイクル処埋が望まれており、資源循環、環境保全型農業を促進するために農業分野での再生品の利用促進を図る必要がある。しかも、リサイクル化が進めば個人の焼却、不法投棄がなくなる。
【0005】
従来の廃プラスチックフィルム再生処理方法としては、前処理工程、分別工程を重視せず、破砕機、投入、水洗、脱水工程、乾燥工程等の工程で処理されているものが多かった。しかし、特に廃フィルムに附着する汚れ、夾雑物、異物、及び異種プラスチックは、再生原料として再利用されるときにその品質又は再生品リサイクル商品に大きな欠点となり、バージン材と同様のマテリアルリサイクル品を再生するには大きな障害となる。
【0006】
この発明者は、廃フィルムに含まれる汚れ、異物分離、除去を図るべく検討を重ね、既に超音波のキャビテーション現象を利用した洗浄方法による廃プラスチックフィルムの再生処理方法ならびにその装置を開発している。すなわち、廃フィルムの塊状物を分離、選別、粗砕して粗ゴミ、異物除去した後に、主破砕、二次破砕をして超音波洗浄方式により異物の除去をし、脱水工程・乾燥方式を行うことを提案した(例えば、特許文献1参照。)。
【0007】
しかしながら、この発明者は、上記の廃プラスチックフィルムの再生処理方法及び装置では、従来からの廃フィルムの最大の課題として、できる限りの異物の分離・除去する点では改善すべき余地があるために、上記の前処理分別方式、選別方式から超音波洗浄、脱水方式の新提案、乾燥設備等の改良を加え、より具体化した装置並びに再生処理方式を提案した。すなわち、超音波洗浄処理する前に、廃フィルム塊状物を破砕し、予備洗浄することによって大部分の混入異物を除去しプラスチックフィルムのフラフ状物を得る前処理設備により、廃フィルム中の混入異物を大部分除去することができた。上記の前処理設備としては、粗洗装置、破砕装置、予備洗浄装置、水中粉砕機などから構成されている(例えば、特許文献2参照。)。
【0008】
【特許文献1】
特公昭61−23027号公報(第3ページ5欄29行目〜第5ページ10欄18行目、第1図)
【0009】
【特許文献2】
特公平6−6292号公報(第3ページ6欄40行目〜4ページ8欄40行目、第2図)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、農業用の廃フィルムは、ハウス展張りで2年〜3年使用されているものが多く、且つ土砂、籾殻、フェンス、マイカー線、木片、ホッチキス、針金、腐った木片、コンクリート片、がれき類、草の根などのように多種多様な異物が混入されており、再生してバージン材同様の再生原料に還元すべく永年苦労を重ねて開発し、前述したようにリサイクル(マテリアルリサイクル)として再生品を製造可能となったが、一般産業界、各種業界へフラフ状で原料供給することは非常に困難であるのが現状である。従来ではフラフ状(ゴミ入り)の再生原料はミキサー機にかけられ、グラッシュ状として床材等、建材用(主に増量材)として使用され、靴底等に再利用されている。
【0011】
もとより、元のフラフ原料がよく洗浄された製品で、且つゴミの異物がゼロというものでなくてはバージン材と同等のものを再生することは、大変むずかしい技術であり困難であるという問題点があった。
【0012】
この発明は上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、この発明者が従来に考案した廃フィルム再生品処理方法により大巾にバージン材とほぼ同様の商品迄に水準があがってきているが、さらに新素材(バージン材)と同様の再生品原料を造り、また従来のフラフ状の再生原料以上に高級な一般樹脂原科とすべくコンパウンド化することにより、各業界、産業界、農業用資材にも転用できる再生品を製造するための新技術を開発し、大きく産業界及び経済界に貫献できる廃プラスチックフィルム再生処理方法及びその装置、並びにその方法に使用する前分別機、荒切断機、超音波洗浄装置、ロータリ式乾燥機を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1によるこの発明の廃プラスチックフィルム再生処理方法は、熱可塑性プラスチックフィルムよりなる廃プラスチックフィルム回収束を、次の工程により再生処理することを特徴とするものである。
【0014】
(A)熱可塑性プラスチックフィルムよりなる廃プラスチックフィルム回収束を、走行させながら異物除去装置により異物を除去しながら巻取り装置に巻き取り、予め決められた巻量になったときに寸法切り刃で寸法切りを行った後、荒切断機で幅方向に適宜な間隔で複数に切断し、次いで金属探知器で金属を除去し、第1ロータリ式水洗装置で水洗し、さらに一次破砕機で破砕せしめる前処理破砕工程、
(B)前記前処理破砕工程で一次破砕された一次破砕物を第2ロータリ式水洗装置で水洗して循環沈澱浄化槽を経て、二次破砕機で破砕せしめた後、水洗式定量供給機に供給して水洗せしめる粗洗浄破砕工程、
(C)前記粗洗浄破砕工程にて二次破砕された二次破砕物を、超音波洗浄装置により超音波洗浄を行った後に比重分離槽で浮遊物を分離せしめ、定量供給圧送装置に送られる超音波洗浄工程、
(D)前記超音波洗浄工程の定量供給圧送装置により脱水機へ送られて脱水処理を行う脱水工程、
(E)前記脱水工程で脱水処理された脱水物をロータリ式乾燥機で乾燥を行う乾燥工程、
(F)前記乾燥工程で乾燥された乾燥物を粉砕機でさらに細かく粉砕してフラフ製品を得る粉砕選別回収工程。
【0015】
したがって、廃プラスチックフィルム回収束は予め異物除去装置で異物が除去されてから巻き取り装置に巻き取られるので、荒切断機で荒切断された後に、金属探知器で金属が除去されるときや第1、第2ロータリ式水洗装置及び超音波洗浄装置で洗浄されるときに、より効果的に異物除去や浄化が行われる。
【0016】
また、前処理破砕工程の第1ロータリ式水洗装置と、粗洗浄破砕工程の第2ロータリ式水洗装置と、循環沈澱浄化槽と、水洗式定量供給機と、超音波洗浄工程の超音波洗浄装置と、からなる5段階の洗浄工程により徹底的に洗浄しているので、より良い再生品を造るためにバージン材同様の原科が再生される。
【0017】
このように新素材(バージン材)と同等の再生品原料となるので、この再生品原料から得られる再生品は、亀裂やボイドがなく、表面色もバージン材と遜色がなく、色調も指定色と同様の良好なものとなる。各業界、産業界、農業用資材にも転用できる再生品が製造可能となり、産業界及び経済界に大きく貫献する。
【0018】
請求項2によるこの発明の廃プラスチックフィルム再生処理方法は、請求項1記載の廃プラスチックフィルム再生処理方法において、前記粉砕選別回収工程で得られたフラフ製品をミキサー機でグラッシュ化して製品グラッシュを得るグラッシュ製造工程と、このグラッシュ製造工程で得られた製品グラッシュを押出装置で製品コンパウンドを得るコンパウンド製造工程とを、付加することを特徴とするものである。
【0019】
したがって、グラッシュ製造工程及びコンパウンド製造工程により、従来のフラフ状の再生原料以上に高級な一般樹脂原科とすべくグラッシュ化ないしはコンパウンド化されるので、各業界、産業界、農業用資材にも転用できる再生品が製造可能となり、産業界及び経済界に大きく貫献する。
【0020】
請求項3によるこの発明の廃プラスチックフィルム再生処理方法は、請求項1又は2記載の廃プラスチックフィルム再生処理方法において、前記粗洗浄破砕工程から脱水工程までの間の搬送を水圧送水で行い、乾燥工程以降の搬送を空気搬送で行うことを特徴とするものである。
【0021】
したがって、プラスチックは帯電体の為にゴミが吸引しやすいので、従来のベルトコンベア方式では洗浄したものに再びゴミが附着する欠点があるが、この発明の廃プラスチックフィルム再処理方法では、投入時のみベルトコンベアが使用されるが、その他はすべて水流圧送方式又は空気圧送方式によるものであるので、再びゴミが附着することが避けられる。
【0022】
請求項4によるこの発明の廃プラスチックフィルム再生処理装置は、熱可塑性プラスチックフィルムよりなる廃プラスチックフィルム回収束を、次の設備により再生処理することを特徴とするものである。
【0023】
(A)熱可塑性プラスチックフィルムよりなる廃プラスチックフィルム回収束を、走行させながら異物除去装置により異物を除去しながら巻取り装置に巻き取り、予め決められた巻量になったときに寸法切り刃で寸法切りを行う前分別機と、この前分別機で巻き取られた巻取物を幅方向に適宜な間隔で複数に切断する荒切断機と、この荒切断機で切断された荒切断物から金属を除去する金属探知器と、金属探知器を通過した前記荒切断物を水洗する第1ロータリ式水洗装置と、この第1ロータリ式水洗装置で水洗された水洗物を破砕せしめる一次破砕機と、を備える前処理破砕設備、
(B)前処理破砕設備で一次破砕された一次破砕物を水洗する第2ロータリ式水洗装置と、この第2ロータリ式水洗装置による水洗物を比重分離、洗浄する循環沈澱浄化槽と、循環沈澱浄化槽で分離、洗浄された洗浄物を破砕する二次破砕機と、この二次破砕機による二次破砕物を水洗して次工程へ定量供給する水洗式定量供給機と、を備えた粗洗浄破砕設備、
(C)前記粗洗浄破砕設備にて二次破砕された二次破砕物に対して超音波洗浄を行う超音波洗浄装置と、この超音波洗浄物から浮遊物を分離せしめる比重分離槽と、この比重分離槽で得られた処理物を定量的に次工程へ圧送供給する定量供給圧送装置と、を備えた超音波洗浄設備、
(D)前記超音波洗浄設備の定量供給圧送装置により送られた洗浄物の脱水処理を行う脱水機を備えた脱水工程設備、
(E)前記脱水工程設備で脱水処理された脱水物の乾燥を行うロータリ式乾燥機を備えた乾燥工程設備、
(F)前記乾燥工程設備で乾燥された乾燥物をさらに細かく粉砕してフラフ製品を得る粉砕機を備えた粉砕選別回収設備、
(G)上記の粗洗浄破砕設備、超音波洗浄設備、脱水工程設備の搬送を水圧送水で行う水圧送水搬送機と、上記の乾燥工程設備、粉砕選別回収設備の搬送を空気搬送で行う空気搬送機と、を備えた処理物搬送設備。
【0024】
したがって、請求項1記載の作用と同様に、廃プラスチックフィルム回収束は予め異物除去装置で異物が除去されてから巻き取り装置に巻き取られるので、荒切断機で荒切断された後に、金属探知器で金属が除去されるときや第1、第2ロータリ式水洗装置及び超音波洗浄装置で洗浄されるときに、より効果的に異物除去や浄化が行われる。
【0025】
また、前処理破砕工程の第1ロータリ式水洗装置と、粗洗浄破砕工程の第2ロータリ式水洗装置と、循環沈澱浄化槽と、水洗式定量供給機と、超音波洗浄工程の超音波洗浄装置と、からなる5段階の洗浄工程により徹底的に洗浄しているので、より良い再生品を造るためにバージン材同等の原科が再生される。
【0026】
このように新素材(バージン材)と同等の再生品原料となるので、この再生品原料から得られる再生品は、亀裂やボイドがなく、表面色もバージン材と遜色がなく、色調も指定色と同様の良好なものとなる。各業界、産業界、農業用資材にも転用できる再生品が製造可能となり、産業界及び経済界に大きく貫献する。
【0027】
請求項5によるこの発明の廃プラスチックフィルム再生処理装置は、請求項6記載の廃プラスチックフィルム再生処理装置において、前記粉砕選別回収設備で得られたフラフ製品をグラッシュ化して製品グラッシュを得るミキサー機を備えたグラッシュ製造設備と、このグラッシュ製造設備で得られた製品グラッシュから製品コンパウンドを得るための押出装置を備えたコンパウンド製造設備と、を付加してなることを特徴とするものである。
【0028】
したがって、グラッシュ製造設備及びコンパウンド製造設備により、従来のフラフ状の再生原料以上に高級な一般樹脂原科とすべくグラッシュ化ないしはコンパウンド化されるので、各業界、産業界、農業用資材にも転用できる再生品が製造可能となり、産業界及び経済界に大きく貫献する。
【0029】
請求項6によるこの発明の前分別機は、熱可塑性プラスチックフィルムよりなる廃プラスチックフィルム回収束を走行させながらフィルム表面の異物を除去するブラシを備えた異物除去装置と、この異物を除去された回収束をロール状に巻き取り且つ回転駆動用アクチュエータにより回転駆動される巻取りロールを備えたシート巻取り装置と、このシート巻取り装置で巻き取られたシートの寸法切りを行う寸法切り刃を移動自在に設けた寸法切り装置と、前記巻取りロールが予め決められた巻量になったときに切断すべく前記回転駆動用アクチュエータの駆動と寸法切り刃の移動を制御する制御装置と、からなることを特徴とするものである。
【0030】
したがって、長尺物の廃プラスチックフィルム回収束は、異物除去装置により予め土、砂、石塊、草の根、PE等の異物が除去されながらシート巻取り装置でロール状の巻取物に巻き取られ、寸法切り装置で予め決められた巻量で切断されるので、後工程では、より効果的に異物除去や浄化が行われる。
【0031】
請求項7によるこの発明の荒切断機は、熱可塑性プラスチックフィルムよりなる廃プラスチックフィルム回収束をロール状に巻き取られた巻取物を収納する材料装填室と、この材料装填室の上部に開口部を設けると共に前記開口部を被蓋する開閉扉と、前記材料収納室の一側に排出口を設けると共に前記巻取物をその幅方向に適宜な間隔で複数に切断するために前記排出口に設けた多刃と、この多刃に向けて材料装填室内の巻取物を押出し、切断するための押圧部材と、この押圧部材を駆動するプレス用アクチュエータと、からなることを特徴とするものである。
【0032】
したがって、廃プラスチックフィルムの巻取物は予め粗い寸法切りで破砕切断されるので、後工程の設備機械への投入やゴミ除去が容易になり、後工程において付着した汚れや異物の分離除去をも容易となる。
【0033】
従来では処理物の上部から下に向けて切断されるので、夾雑物の分別処理に時間がかかり高コストであったが、この発明では巻取物が上部の開口部から容易に投入され、開口扉を閉めてから横方向に移動する押圧部材と多刃により短時間で切断され、後工程の設備への投入処理が容易に行われ、処理量も大巾にアップされ、夾雑物の分別処理も容易となる。
【0034】
請求項8によるこの発明の超音波洗浄装置は、廃プラスチックフィルム回収束から破砕された破砕物を投入する材料投入口と超音波洗浄された洗浄物を排出する洗浄物出口を備えると共に洗浄水を貯留する超音波洗浄槽と、この超音波洗浄槽の洗浄水中に上記の破砕物を撹拌するための撹拌用羽根と、前記超音波洗浄槽内で前記撹拌された破砕物を下流へ通過せしめる多孔質配管と、この多孔質配管内で前記洗浄物出口に向けて水流を生じさせる水流発生羽根と、前記多孔質配管内の洗浄物を超音波洗浄するために多孔質配管の長手方向の左右側部及び下部に設けた超音波振動子と、多孔質配管内で超音波洗浄されて沈澱した異物を排出するために多孔質配管内に部分的に設けた隔離槽と、前記異物を沈澱させて排出するために超音波洗浄槽の下部に設けた異物沈澱槽と、からなることを特徴とするものである。
【0035】
したがって、洗浄対象物は上流側に投入され撹拌用羽根で洗浄水中に撹拌されてから、多孔質配管内を水流圧送方式の水流により移行しながら超音波振動子から発生する超音波で乱流と超音波キャビテーション現象などによって洗浄対象物の表面に附着する種々の汚れや微粉のゴミ等が内奥からも剥離・除去されて洗浄される。しかも、水流圧送方式であるので、洗浄対象物が多孔質配管内の水流中で両側部及び下部の超音波振勤子による超音波がぶつかり合い強力な共振作用を起すことになり、超音波振動子によるキャビテーションが水流圧送方式でより一層効果を発揮し、洗浄対象物の洗浄度が向上する。
【0036】
請求項9によるこの発明のロータリ式乾燥機は、乾燥温度を調整可能に熱風を発生せしめる熱風発生器と、この熱風発生器からの熱風を熱風循環システムにより循環して通過せしめる乾燥機本体と、この乾燥機本体内でアクチュエータにより回転駆動される網目状体で円筒形状をなすロータリ乾燥炉と、このロータリ乾燥炉の内壁面に沿って乾燥物をロータリ式に導入するために螺旋状に設けた導入路と、乾燥された乾燥物を排出するために前記乾燥機本体に設けた乾燥物排出口と、からなることを特徴とするものである。
【0037】
したがって、乾燥対象物には水分が含まれているために、大きな熱源で乾燥されると縮んでしまうために再生原料の品質低下になるが、熱風発生器は乾燥温度の高低調整が可能であるので、乾燥対象物の処理樹脂の種類に応じた温度が与えられ、ロータリ乾燥炉の内部で導入路に沿ってロータリ式に旋回する乾燥対象物は傷むことなく効率よく乾燥される。得られた乾燥物は再生品の品質を安定させることに寄与する。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0039】
図1を参照するに、この実施の形態に係わる廃プラスチックフィルム再処理装置1(以下、「廃フィルム再処理装置」という)は、前処理破砕工程を行うための前処理破砕設備3と、粗洗浄破砕工程を行うための粗洗浄破砕設備5と、超音波洗浄工程を行うための超音波洗浄設備7と、脱水工程を行うための脱水工程設備9と、乾燥工程を行うための乾燥工程設備11と、粉砕選別回収工程を行うための粉砕選別回収設備13と、グラッシュ製造工程を行うためのグラッシュ製造設備15と、コンパウンド製造工程を行うためのコンパウンド製造設備17と、から構成されている。
【0040】
以下、上記の各設備及び各設備における各工程についての詳細を説明する。
【0041】
(前処理破砕工程及び前処理破砕設備3)
図2を併せて参照するに、この前処理破砕設備3は、原料である廃フィルム19の塊状物ないしは回収束を荒切断・金属探知・洗浄し、一次破砕して例えば約8mm程度の一次破砕物にするためのものである。
【0042】
すなわち、原料である廃フィルム19の回収束を走行させながら廃フィルム19に附着されている多くのゴミ、土砂、夾雑物を予め除去すると共に廃フィルム19をロール状に巻き取るための前分別機21と、この前分別機21で異物が除去された廃フィルム19を第1コンベア23により移送してギロチン方式により粗切断する荒切断機25と、粗切断された廃フィルム19を第2コンベア27により移送する途中で附着又は混入した異物金属を感知、除去する金属探知器29と、前記廃フィルム19を水洗する第1ロータリ式水洗装置31と、水洗された廃フィルム19を第3コンベア33により移送して例えば約8mm程度の一次破砕物に破砕する一次破砕機35と、から構成されている。
【0043】
図9及び図10を参照するに、この実施の形態の一つの特徴である前分別機21は、長尺の廃フィルム19からなるシートが異物除去装置37に設けたシート押えローラ39を通過してからシート送り方向で後方に設けたシート巻取り装置41に巻き取られる。しかも、上記廃フィルム19はシート押えローラ39を通過する際に、シート送り方向でシート押えローラ39の前後並び通過する廃フィルム19の上下位置に備えた異物除去装置37のブラシ43(刷子)により、廃フィルム19の上下面(表面)に附着しているゴミ、土砂、夾雑物等の異物が除去される。
【0044】
なお、異物除去装置37には、シート押えローラ39を通過する廃フィルム19に常時テンションを与えるためのテンション用ガイドローラ45が、テンションアーム47を介してシート送り方向でシート押えローラ39の前方に上下動自在に設けられているので、廃フィルム19の上下面の異物が確実に除去される。
【0045】
シート巻取り装置41は、ロール状に巻かれた廃フィルム19を抜脱可能な巻取りロール49が装置本体51に軸承されており、巻取りロール49は従動プーリ53,55並びにVベルト57、駆動プーリ58を介して回転駆動用アクチュエータとしての例えばモータ59により回転駆動される。巻取りロール49の幅は調整が可能である。
【0046】
また、装置本体51のベース部61には、上記のロール状の廃フィルム19を一定の寸法(一定の巻量)になったところで例えば図示しないセンサにより検知し、この検知信号によりフィルム寸法切りするための寸法切り刃としての例えばカッタ63を備えたフィルムカッティング装置65が巻取りロール49の図9及び図10において右側に設けられている。なお、上記のカッタ63はロール状の廃フィルム19を切断するために、例えば図9及び図10において左右方向に前後動自在に設けられている。
【0047】
また、シート巻取り装置41には、上記のモータ59やフィルムカッティング装置65の動作を制御するための制御装置67が備えられている。
【0048】
上記構成により、回収した長尺物の廃フィルム19は、ロール状の巻取物に巻き取られる際に、その過程で異物が除去されながら巻取られる。この廃フィルム19が定尺になったときにデジタル方式による数字が表示され、定尺で寸法切断が行われる。なお、この実施の形態では上記の巻取物が予め決めた重量になったときに切断されるよう構成されている。したがって、予め土、砂、石塊、草の根、PE等の異物が除去された状態で、次工程の荒切断機25としての例えばギロチン破砕機69に送り込まれる。
【0049】
図11及び図12を参照するに、この実施の形態の一つの特徴である荒切断機25としての例えばギロチン破砕機69は、廃フィルム19の巻取物を予め破砕切断し、後工程の設備機械(プラント)への投入を容易にすると共にゴミ除去を容易にするために、廃フィルム19の長尺物を粗く寸法切りする装置である。後工程において付着した汚れや異物の分離除去をも容易にする装置である。
【0050】
ギロチン破砕機69は、上記の巻取物を収納するための箱形のボックス形状をなす材料装填室71が備えられ、この材料装填室71の図11及び図12において左側面には切断物を排出するための排出口71Aが設けられ、この排出口71Aには図11において上下方向に延伸される多刃としての例えば3〜5枚の切断刃73が図12において上下方向にほぼ等間隔に設けられている。上記の多刃は巻取物をその幅方向に適宜な間隔で複数に切断するためのものである。材料装填室71の図11及び図12において右側面にはプレス用アクチュエータとしての例えば2つのプレス用油圧シリンダ75により材料装填室71内の処理物を切断刃73に向けて押出し切断するための押圧部材としての例えばプレス部77が図11及び図12において左右方向に移動自在に設けられている。
【0051】
また、材料装填室71の上部は材料を投入するための開口部71Bが設けられており、この開口部71Bを被蓋する開閉扉としての例えば押え蓋79はヒンジ部81を中心に図11において時計又は反時計回り方向に回動自在に設けられ、押え蓋79は図12において上下の両側に設けた押え蓋用アクチュエータとしての例えば2つの押え蓋用油圧シリンダ83により駆動されるように構成されている。なお、押え蓋用油圧シリンダ83には油圧ポンプユニット85から圧油が供給されるように構成されている。
【0052】
上記構成により、廃フィルム19の巻取物又は塊状物は材料装填室71内に装填され、押え蓋用油圧シリンダ83により押え蓋79で上部から圧縮される。次いで、上記の巻取物及び塊状物がプレス用油圧シリンダ75により切断刃73に向けて横方向から移動するプレス部77で押圧され、複数の切断刃73により例えば80cm〜1m、50cm〜60cmの荒切りで切断される。ちなみに、この実施の形態では例えば幅約40cm程度で、15〜20kgに荒切断される。
【0053】
以上のことから、従来のギロチン破砕機では処理物の上部から下に向けて切断をするので、夾雑物の分別処理に時間がかかり人件費も多額であったが、この発明のギロチン破砕機69においては、廃フィルム19の長尺物は前述したシート巻取り装置41によりロール状に巻き取られ、選定された寸法切りが行われてから5秒後にギロチン破砕機69で切断され、後工程のプラントへの投入処理が容易に行われ、処理量も大巾にアップされ、夾雑物の分別処理も行いやすくなる。
【0054】
また、上記の金属探知器29としては、ギロチン破砕機69で荒切りにて切断された荒切断物を移送する第2コンベア27の途中に設置され、廃フィルム19に附着又は混入した金属片、ホッチキス、針金等の異物金属が検出されて除去される。
【0055】
図13及び図14を参照するに、この実施の形態の一つの特徴である第1ロータリ式水洗装置31は、定量供給螺旋ドラム87と、この定量供給螺旋ドラム87内に前記廃フィルム19を導入するために螺旋状に設けた隔壁板89と、前記定量供給螺旋ドラム87の上部側に位置するスプレー用ノズルパイプ91と、排水管93と、から構成されている。前述したように異物金属を除去した荒切断物は、上からスプレー用ノズルパイプ91による水スプレーで噴射されながら定量供給螺旋ドラム87内を螺旋状に定量的に移行すると同時に荒切断物中の汚泥が分離して排水管93から排出される。そして当該装置の図示しない出口シュータから第3コンベア33に乗せられて定量的に次の一次破砕機35に供給される。
【0056】
また、上記の一次破砕機35は、固定刃と、モータで駆動される回転刃とからなるカッタがホッパの下部に設けられ、ホッパには洗浄水給水ソケットが設けられている。第1ロータリ式水洗装置31から移送されてホッパ内に投入された廃フィルム19は、破砕と洗浄を同時に受けて大きさが例えば約8cm程度の丸や角形状の一次破砕物に破砕された後に、給水ソケットからの注水によって次工程の粗洗浄破砕設備5へ図2に示したごとく、水流圧送方式の圧送管95で圧送される。
【0057】
(粗洗浄破砕工程及び粗洗浄破砕設備5)
図1と図3を併せて参照するに、この粗洗浄破砕設備5は、前述した前処理破砕設備3で一次破砕されたものを洗浄すると共に二次破砕物に粉砕するものである。すなわち、一次破砕された一次破砕物を水洗する第2ロータリ式水洗装置97と、この水洗物を比重分離、洗浄する循環沈澱浄化槽99と、ポンプ101により水圧送水搬送されて二次破砕物に破砕する二次破砕機103と、この二次破砕物を水洗して次工程へ定量供給する水洗式定量供給機105と、から構成されている。
【0058】
なお、第2ロータリ式水洗装置97は、前述した第1ロータリ式水洗装置31とほぼ同様の構造であるので、詳細な説明は省略する。
【0059】
次に、上記の循環沈澱浄化槽99について説明する。
【0060】
廃フィルム19には、腐った木片、草の根、PE、汚泥等、比較的比重の軽いものや重いものが含まれている。前処理破砕工程で除去されたと思っているものの中にも残留物(異物)が多いことが確認されている。これらの異物が再生原料に混入すれば、この再生原料から製造される再生品は劣悪なものとなり評価が落ちる。したがって、異物が混入すれば良質な再生原料を生産できないことになる。ちなみに、従来の方式ではこれらの点を簡単に行っているが、この実施の形態の循環沈澱浄化槽99では細心の注意を払って異物除去を行っている。
【0061】
循環沈澱浄化槽99は浮流物沈降除去方式が採られている。洗浄分離槽の中に例えばステンレス板製からなる複数の隔壁で大きな壁が造られ、各隔壁間の隙間は水流を通る水路が設けられている。また、前記複数の隔壁には高低の段差が設けられ、対象となる水洗物が通過しやすいように水路が設けられている。
【0062】
第2ロータリ式水洗装置97からの水洗物は第一の隔壁に当ると、軽いものは上部に浮き、比重の重いものは下部に沈降する。例えば、PVC等の比重の重いものは底辺の溝へ沈降する。さらに、上記のフラフ状物は水流で第二の隔壁に当ると、再び同様の比重選別により、軽いものは上部に浮き、比重の重いものは下部に沈降するという方式であり、この実施の形態では3重の隔壁にして選別する方式である。なお、上記の浮流選別効果を良くする為に底辺よりエアーコンプレッサによる水泡や気泡を出して洗浄と選別を容易にする方式も採用している。
【0063】
また、PE,EVA,ポリオレフィン系の樹脂が再生される場合は、比重の重いものを底部に設けた沈澱槽より外部へ排出される。すなわちこの比重差による物質であるPVC、土砂が底辺より抜かれることになる。一方、PVCフィルムが選別、分別される場合は、PE、ポリオレフィン系のもの、草の根、木切れ等の比重の軽いものがエアー気泡により上部に浮くようにされ、洗浄分離槽の上部の側縁外部に設けられた誘導溝により外部へ排出される。したがって、上記の浮遊物と沈澱物以外の洗浄物が選別されることになる。
【0064】
以上のように、循環沈澱浄化槽99において予め比重差の樹脂(フィルム)の選別が行われることにより、所望の洗浄物が圧送水流ポンプ101(あるいは揚水ポンプ)により次工程の二次破砕機103へ水流で圧送される。
【0065】
二次破砕機103は、水中カッタ方式で破砕するものである。即ち、水流で送られた洗浄物がポンプ機内で水流回転方式にて洗浄されると共にポンプ機内の刃により引き臼のように摺り合わされて例えば大きさ2〜3cm程度の二次破砕物に破砕される方式であり、ここでも洗浄工程としてさらに洗浄されるものである。
【0066】
上記のように破砕、洗浄された二次破砕物は、圧送水流ポンプ101(あるいは揚水ポンプ)により水洗式定量供給機105に水流で圧送される。
【0067】
水洗式定量供給機105は、ある一定量の二次破砕物を水洗して次工程の超音波洗浄設備7の超音波洗浄装置107へ供給する装置である。つまり、大量の洗浄物を送らずに定量供給することにより超音波洗浄が確実に且つ容易に行われるようにするための機能を有するものである。
【0068】
(超音波洗浄工程及び超音波洗浄設備7)
図1と図4を併せて参照するに、この超音波洗浄設備7では、前述した粗洗浄破砕設備5で粗洗浄、二次破砕された二次破砕物を超音波洗浄した後に、この洗浄物を材質の比重差により再び分離するものである。すなわち、超音波洗浄装置107と、比重分離槽109と、定量供給圧送機111と、から構成されている。
【0069】
図15〜図17を参照するに、この実施の形態の一つの特徴である超音波洗浄装置107は、PVC、PE、EVA、ポリオレフィン系樹脂、PET等すべての樹脂に適用されるものである。
【0070】
超音波洗浄装置107は、超音波洗浄槽113の中には多孔質からなる複数本の配管、この実施の形態では4本の断面円形状をなす多孔質配管115が配設され、隣接する多孔質配管115の両側壁には互いに対向させる超音波振動子117及び底側からも超音波振動子117が設けられている。超音波洗浄槽113の上流側には洗浄物を撹拌すると共に水流を発生して洗浄物が多孔質配管115内を経て水流圧送するための撹拌用羽根119が設けられており、中流にも水流発生用羽根121が多孔質配管115の外側に配設され、この水流発生用羽根121により各多孔質配管115内に一定の水流を容易に発生できるように構成されていることも特徴の一つである。
【0071】
また、多孔質配管115内で超音波洗浄されて沈澱した異物を排出するための隔離槽123が多孔質配管115内に部分的に設けられている。超音波洗浄槽113の下流側の底部には異物や土砂を沈澱させるための異物沈澱槽125が設けられており、この異物沈澱槽125の最下部には異物排出口127が設けられている。超音波洗浄槽113の下流側には、洗浄物を次工程へ排出するための洗浄物出口に向けて洗浄物を送るための洗浄物送り用羽根129が設けられている。
【0072】
上記構成により、上流側に投入された二次破砕物は、超音波投入調整機(図示省略)により適量に調整され、各多孔質配管115の中を水流により移行しながら超音波振動子117から発生する超音波で、乱流と超音波キャビテーション現象などによって二次破砕物の表面に附着する種々の汚れや微粉のゴミ等が内奥からも剥離・除去されて洗浄される。しかも、上記の水流圧送方式により超音波振動子117によるキャビテーションも大きくパワーを得ることができ、洗浄物も驚異的に洗浄度が上がっていることが確認されるという良好な結果を得ることができた。
【0073】
より詳しくは、従来の超音波洗浄装置(例えば、特公平6−6292号公報)では、比重の軽い樹脂を洗浄する場合、洗浄物は各比重差によりどうしても洗浄槽内の水面付近の水位に多量に浮上してくるために、洗浄槽の上部に鉄板又はステンレス製の板状のもので覆い、水面上より振動波を反射させている方法であるが、この実施の形態の超音波洗浄装置107では上述したように洗浄物(二次破砕物)が超音波洗浄槽113内に設けられた多孔質樹脂からなる多孔質配管115内へ水流庄送方式により送り込まれ、多孔質配管115内の水流中で両側と底側に設けられた超音波振勤子117により超音波が与えられる結果、発振波がぶつかり合い強力な共振作用を起すことができる。
【0074】
このような条件での超音波キャビテーション現象を利用した洗浄方法により、二次破砕物の表面に附着した微細ゴミ、油汚れ、汚泥状の塊は完全に離脱除去されている。洗浄時間は例えば約1分間である。
【0075】
なお、洗浄水としては、薬品、アルカリ溶液、可性ソーダ液等は一切使用せず、超音波洗浄槽113には新水が投入され、汚れた水は繰返槽へ導かれ、循環方式で水のリサイクル化が行われる。したがって、比重の軽いポリオレフィン系、ポリ樹脂、PET等も有効に活用できる装置であり、薬品による排水公害や被害がない。
【0076】
また、上記のように超音波洗浄された洗浄物はゴミの附着がないので着色が自由であり、後工程において自在に着色できる再生原科とすることが可能となる。ちなみに、従来の再生品は異物ゴミの附着があるために厚い製品にしか再利用できず、さらに異物ゴミの色をカムフラージュするために黒や茶色で着色しているようなものが多い。しかし、この実施の形態の再生原料による再生品はアイボリー、クリーム色、黄、青、赤、ねずみ色などのように、どんな着色も可能であり、この実施の形態の超音波洗浄装置107は再生品の品質の向上を図ることに大いに寄与するものである。
【0077】
上記のように超音波洗浄された洗浄物は、水流に乗って超音波洗浄槽113外に隣接する比重分離槽109(図示省略)へ投入され比重差による選別が行われる。
【0078】
比重分離槽109は、洗浄物を比重差により分離する装置である。前述した循環沈澱浄化槽99の洗浄分離槽で分離されている樹脂が含まれているので、もう一度この比重分離槽109で厳重に分離する装置であり、二重監視の意味で行われるものである。比重分離槽109内には前述した循環沈澱浄化槽99と同様の縦型隔壁が設けられていて比重の軽いものが水面上に浮上させ除去される方式となっている。
【0079】
従来では、塩化ビニル及びポリオレフィン系のPE、PVC、PET等は、各々樹脂の比重が違うため洗浄槽内にて底辺に沈降するもの、又洗浄槽表面に浮上するものがあり、洗浄物により洗浄方法を異にする方式がとられていたが、この比重分離槽109により樹脂系の異なるものでも簡単に洗浄をすることができるものとなった。
【0080】
以上のようにして、この超音波洗浄設備7では、例えば農業用廃ビニールの異物臭もほとんど消去され、より良い再生品原料を得ることができた。また、農業用廃ビニールの洗浄のみでなく、PET外フッ素樹脂等の異種の樹脂系フィルムの洗浄にも適用されるものである。
【0081】
超音波洗浄設備7で微粉ゴミ迄除去され洗浄された超音波洗浄物は、定量供給圧送機111により、ある一定量で水流圧送方式にて脱水工程設備9へ水分の脱水のために送り込まれる。
【0082】
(脱水工程及び脱水工程設備9)
図1と図5を併せて参照するに、この脱水工程設備9では超音波洗浄物の水分除去を目的とし、且つ異物の分離も同時に行うためにデカンタ式脱水機131(遠心分離機)が採用されている。この脱水工程も重要工程であり、従来の脱水工程では水分率が多いものがあるが、この実施の形態のデカンタ式脱水機131の目的は、水分除去を0.4%以下にして次工程の乾燥を容易にさせることと、さらに異物分離をもう一度行うものである。また、塩化ビニル、ポリオレフィン等の多彩な樹脂が混入されているものに対しても、ここで分離脱水されるのに適応した工程である。
【0083】
デカンタ式脱水機131は、ケーシング内にボウルが左右両端側で軸受部を介して回転可能に軸承されている。ボウルは一端部に設けられた従動プーリ、Vベルトを介してアクチュエータとしての例えばモータの回転力が伝達されて回転される。ボウルの他端部には減速装置を収納するギヤボックスが設けられており、このギヤボックスから突出されたピニオンがVベルト及びプーリを介して差動機により回転駆動される。上記のピニオンが回転されることによりスクリューコンベアの回転数が減速、変更される。
【0084】
さらに、ボウルの内部にはボウルの回転速度が上記の減速装置を介して例えば1〜80rpmだけ遅く減速されて回転駆動されるスクリューコンベアが内蔵されている。また、ボウルの前記従動プーリの端面にはスクリューコンベアの内部に処理物を供給するためのフィードチューブが設けられている。また、ボウルには分離液を排出するためのダムが設けられ、ケーシングの下部には分離液出口と固形物出口が設けられている。
【0085】
したがって、超音波洗浄設備7から水流圧送された超音波洗浄物は、水流毎デカンタ式脱水機131に投入され、スクリューコンベア回転軸により回転されながら脱水固形物と異物との分離が行われ、分離液が分離液出口から排出され、洗浄脱水されたフラフ状物が固形物出口から取り出される。
【0086】
再生品の原料として製品化する場合、再生原料がひずみ脱水効果の良いものでないと、再生品に対してねじれ弛み等に大きい影響があるので、この脱水装置による脱水効果が良質な製品に再生するための重要な過程となる。この実施の形態のデカンタ式脱水機131では、安定した連続運転によりフラフ状物の供給、分離、排出の作業が連続して行われるので、効率のよい水分脱水が行われ、上述したように水分率0.4%以下のフラフ状物の再生原料を取り出すことができる。
【0087】
以上のように脱水機により脱水された脱水物は、次工程の乾燥工程設備11へ空気圧送方式で搬送される。
【0088】
(乾燥工程及び乾燥工程設備11)
図1と図5を併せて参照するに、この実施の形態の特徴の一つである乾燥工程設備11は、脱水された脱水物を乾燥するためのものである。例えば、水分除去された塩化ビニル又はポリオレフィン系の樹脂の脱水物は乾燥工程に入る。この乾燥工程は特種なものであり、再生品として重要な影響を与える水分除去乾燥度は、この乾燥工程で調整される。
【0089】
従来の乾燥方式は、乾燥炉の中で行ったり、電気熱温方式でパイプの中へ熱風を通して行ったりしているが、乾燥度がよくなければ後の再生品に大きな悪影響を与えることになる。
【0090】
図18を参照するに、この実施の形態のロータリ式乾燥機133は、従来の乾燥方式と異なり、気流隔壁回転キルン方式による独特なものであり、脱水物を円滑に効果的に乾燥できるものである。すなわち、円筒形のロータリ乾燥炉135が駆動モータ137により乾燥機本体139の中で回転可能に設けられ、このロータリ乾燥炉135の中には乾燥対象物を導入するための導入路が帯状の隔壁板141で螺旋状に設けられ、熱風気流の効果が向上するように工夫されている。
【0091】
上記のロータリ乾燥炉135は螺旋状の導入路の外周が網目状板143(メッシュ状の)で覆われていて熱風の通りを良くする構造になっている。このロータリ乾燥炉135を回転しながら、例えばプロパンガス方式による熱源としての例えば熱風発生器145からロータリ乾燥炉135の外部及び内部へダクト147を介して熱風が送り込まれる。
【0092】
また、ロータリ式乾燥機133には外部気流の乾燥圧送ブロワー148が取付けられ、新しい空気による乾燥度をさらに向上するように構成されている。乾燥対象物は乾燥圧送ブロワー148、パイプ配管149を経てダクト147の熱風と合流して材料投入口151から乾燥機本体139の内部へ空気圧送される。なお、前記パイプ配管149の途中にはダンパー152が設けられていて、乾燥対象物の投入量が調整されるようになっている。
【0093】
なお、この実施の形態の熱源としては、電気方式では熱温度が低いためプロパンガスによるガス熱源方式を採っており、乾燥温度の高低調整が自由なもので、乾燥対象物の処理樹脂の種類により適当に変化できるように構成されている。この熱風により適当な温度が与えられることにより、ロータリ乾燥炉135の内部の乾燥対象物が効率よく乾燥され、しかも、上記の乾燥方式により再生品の品質を安定することができた。
【0094】
また、熱風は循環熱風フィルタ153により熱風内のゴミが除去され、火災の原因となる予防装置もあり、熱風気流は回転混合扇により被乾燥物を効果よく混合させる装置も加味されている。
【0095】
なお、前工程で洗浄された脱水物には水分が含まれ、大きな熱源で乾燥されると縮んでしまうために再生原料の品質低下になるので、この乾燥機では水分除去と低熱量の乾燥方式をとっている。つまり、乾燥対象物がメッシュ(網状)付きで螺旋状のロータリ乾燥炉135に送り込まれ、気流回転が繰返されることにより、水分除去と低温熱風によって乾燥対象物の質が傷むことなく乾燥が行われる。なお、ロータリ乾燥炉135の外側には水切りノズルが配置されている。
【0096】
また、前方、後方のインバータ駆動モータ137によって回転速度(rpm)を調整できるので、夏と冬の温度差の時間調整をすることも可能である。
【0097】
乾燥対象物は、ロータリ式乾燥機133内のメッシュのロータリ乾燥炉135の中で回転が繰返されながら、下方の圧縮ブロワー熱風ノズルからの熱風を受け、仕切られた隔壁板141で効率よく乾燥されていく。また、熱風は乾燥機本体139の排出口弁155から熱風発生器145までを連通する気流循環ダクト157の前記排出口弁155の近くで外部からの新しい空気と混合されるよう換気扇159が介設されている。また、熱風発生器145は熱風循環型となっており、熱風が気流循環ダクト157でフィルタ153へ導かれ、このフィルタ153で微量のゴミが除去され、再び熱源としての例えばLPガスにより熱風発生器145へ導かれるものである。なお、新しい空気は時間的に取入れて熱効果を向上する方法が採られている。
【0098】
乾燥対象物は図18において右下部に設けた材料排出口161からシュータを経て排出される。このときの乾燥温度は例えば60〜70℃好ましくは65℃で、縮みもなく乾燥された良質の乾燥物である。また、材料排出口161には永久磁石による鉄粉除去装置が念のために設けられており、その後に図5に示されている送風機163によりダクトを経て空気圧送方式で粉砕選別回収設備13に圧送される。
【0099】
(粉砕選別回収工程及び粉砕選別回収設備13)
図1と図6を併せて参照するに、フラフ状物を最終仕上げするための粉砕選別回収設備13が設けられている。すなわち、乾燥工程設備11で乾燥された乾燥物は粉砕機165で細かく粉砕されてから送風機167にてサイクロン169の貯蔵タンク171へ空気圧送される。このサイクロン169にてフラフ状製品173の再生原料が選別回収される。このフラフ状製品171の再生原料は空気圧送されて計量機175で軽量後、袋詰めされる。
【0100】
(グラッシュ製造工程及びグラッシュ製造設備15、コンパウンド製造工程及びコンパウンド製造設備17)
図1と図7、図8を併せて参照するに、グラッシュに製造するためのグラッシュ製造設備15と、前記グラッシュと化学薬品との配合によりコンパウンドに製造するためのコンパウンド製造設備17が設けられている。
【0101】
上記の粉砕選別回収設備13で製造されたフラフ状製品171の再生原料は、投入装置177により空気圧送されてグラッシュミキサーとしての例えばヘンセルミキサー179へ投入され、このヘンセルミキサー179では製造すべき各業界のコンパウンド製品にもよるが、例えば約12分間の回転混練が行われ、良くグラッシュ化したところでクーラーミキサー181へ自動投入されて冷却される。この冷却後、調整機183により品質的に一定の微粉状に調整され、グラッシュ185が製造される。
【0102】
上記のグラッシュ185は、空気圧送により投入タンクへ投入され、押出機187へ導かれる。
【0103】
押出機187は各種あるので、この実施の形態ではPVCを例にとれば、押出機187内のヒータ温度が例えば160〜170℃であり、再生品の為の温度管理が大切となる。また、スクリュー回転数が例えば25〜30rpm位のスクリュー回転により、例えば80〜100メッシュの網目からなる押出出口から押出される。次いで、水切槽で冷却されてからペレタイザー189で寸法カットされることにより再生コンパウンド191の製品となる。この再生コンパウンド191の材料は空気圧送方式で圧送され、サイクロン193に貯蔵される。このサイクロン193から取り出されたコンパウンド材料は計量機195にて計量された後に、紙袋等で包袋され、コンパウンド化は終了する。
【0104】
以上のことから、プラスチックは帯電体の為にゴミが吸引しやすいので、従来のベルトコンベア方式では洗浄したものに再びゴミが附着する欠点があるが、この実施の形態の廃プラスチックフィルム再処理方法では、投入時のみベルトコンベアが使用されるが、その他はすべて水流圧送方式又は空気圧送方式によるものであるので、再びゴミが附着することが避けられる。
【0105】
また、前処理破砕工程の第1ロータリ式水洗装置31と、粗洗浄破砕工程の第2ロータリ式水洗装置97と、循環沈澱浄化槽99と、水洗式定量供給機105と、超音波洗浄工程の超音波洗浄装置107と、からなる5段階の洗浄工程により徹底的に洗浄しているので、より良い再生品を造るためにバージン材同等の原科が再生される。
【0106】
次に、この実施の形態の廃フィルムの再生装置の洗浄循環系統について説明すると、地下水が揚水ポンプにより汲み上げられて超音波洗浄装置107の超音波洗浄槽113に給水され、この超音波洗浄槽113の洗浄液はポンプにより管路を介して第2ロータリ式水洗装置97へ給水される。
【0107】
また、超音波洗浄装置107とデカンタ式脱水機131の排水液には少量の樹脂が混在しているので、それらの排水液は集合されて管路を経て第1ロータリ式水洗装置31及び一次破砕機35へ供給され、循環される。
【0108】
さらに、超音波洗浄装置107の一部の排水液と、第1ロータリ式水洗装置31と第2ロータリ式水洗装置97の排水液は、管路を経てセパレータへ排水され、樹脂の残留や土砂が排水液から分離された後に、前記排水液は沈澱槽へ送られる。この沈澱槽では排水液からさらにフラフ状物の残留や土砂が沈澱されて分離され、前記排水液は受水槽から、凝集剤や薬剤により消毒や中和等の水処理を行う反応槽へ送られる。
【0109】
反応槽の排水液は貯留タンクを経て沈澱物が下方の汚泥槽へ排出され、一方、貯留タンクの上部の洗浄液が貯水槽で浄化されてから循環水として管路を介して第1ロータリ式水洗装置31へ給水される。以上のように、各装置から排水された排水液が浄化されて再び戻されて再利用される。
【0110】
以上のように製造されるこの実施の形態の再生コンパウンド191は厳重な試験成績表によりバージン材のコンパウンドと何等遜色のないコンパウンドとして証明された。
【0111】
ちなみに、再生原料は、厳重な品質によるゴミゼロ、洗浄度、透明度84以上のものでないと、顔料を入れても変色し各種の色彩色を出すことはむずかしいのである。つまり、上述したように廃フィルム19からゴミ等の異物をゼロにするための洗浄技術が良好でなければ、コンパウンド製品として再生することはむずかしいものとなる。従来の方法でもフラフ状物をヘンセルミキサーにてグラッシュにしているが、異物が含まれているものであった。
【0112】
しかし、この実施の形態のフラフ状製品171は水分率が0.4%以下に乾燥されたものであるので、従来から使われている薬品としての例えばDOP等の可塑剤が滅少している。このフラフ状製品171がそのまま薬品を添加した状態でヘンセルミキサー179に投入混合されることが特徴となっている。
【0113】
各業界の製品により薬品の配合度は違ってくるが、この実施の形態の一例として農業用廃ビニールの廃フィルム19から電線用シース材に再生する場合の薬品の配合度を以下の表1に示す。
【0114】
【表1】
Figure 2004202758
以上のように、この実施の形態の廃プラスチックフィルムの再生処理方法によって使用済みの農業用廃フィルム19をマテリアルリサイクル化したことにより、環境面でも資源リサイクルとしての大きいメリットがある。つまり、上記の電線用シース材だけでなく、各業界、建材用、土木資材、電気用品用、自動車用シート材等の幅広い再生原料が製造可能となる適用範囲の広い再生処理方法である。この実施の形態の再生原料から得られる再生品は、亀裂もなく、ボイドもなく、表面色もバージン材と遜色がなく、色調も指定色と同様の良好な再生品が生産される。
【0115】
地球の環境汚染は、温暖化現象により大きな被害が生じている。今後も廃棄物の埋立て、焼却により益々汚染が進んでくる事態が想定される。しかしながら、廃棄物は、分別、選別をすれば大きな資源となるものであり、この実施の形態の廃フィルムの再生処理方法における循環型の再生処理技術により、ゴミをなくし、資源を大切にし、これ以上の地球環境汚染を防止するための一端を担うものとなる。
【0116】
この実施の形態の廃フィルムの再生処理方法により、農業分野での廃フィルム19のリサイクル化が進めば、再生品の利用が促進されると同時に個人の焼却、不法投棄がなくなることになり、その結果、美しい農村景観が維持されると共に再生品の利用により資源循環、環境循環型農業が促進される。つまり、廃塩化ビニルシートは元のハウス用塩化ビニルシートに再生される。さらに、ハウス用裾張りシート、畦畔漏水防止シート、湛水シート、マルチ果樹用シート、防風ネット類も再利用される。また、PEでは堆肥袋、生ごみ袋、肥料袋、マルチビニールシート等がすべて再利用される。
【0117】
なお、この発明は前述した実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他の態様で実施し得るものである。
【0118】
【発明の効果】
以上のごとき発明の実施の形態の説明から理解されるように、請求項1の発明によれば、廃プラスチックフィルム回収束は予め異物除去装置で異物を除去してから巻き取り装置に巻き取るので、荒切断機で荒切断された後に、金属探知器による金属除去時や第1、第2ロータリ式水洗装置及び超音波洗浄装置による洗浄時に、異物除去や浄化をより効果的に行うことができる。
【0119】
また、前処理破砕工程の第1ロータリ式水洗装置と、粗洗浄破砕工程の第2ロータリ式水洗装置と、循環沈澱浄化槽と、水洗式定量供給機と、超音波洗浄工程の超音波洗浄装置と、からなる5段階の洗浄工程により徹底的に洗浄しているので、より良い再生品を造るためのバージン材同等の原科を再生できる。
【0120】
新素材(バージン材)と同等の再生品原料となるので、この再生品原料から得られる再生品は、亀裂やボイドがなく、表面色もバージン材と遜色がなく、色調も指定色と同様の良好なものにできる。したがって、各業界、産業界、農業用資材にも転用できる再生品を製造でき、産業界及び経済界に大きく貫献できる。
【0121】
請求項2の発明によれば、グラッシュ製造工程及びコンパウンド製造工程により、従来のフラフ状の再生原料以上に高級な一般樹脂原科とすべくグラッシュ化ないしはコンパウンド化するので、各業界、産業界、農業用資材にも転用できる再生品を製造でき、産業界及び経済界に大きく貫献できる。
【0122】
請求項3の発明によれば、プラスチックは帯電体の為にゴミが吸引しやすいので、従来のベルトコンベア方式では洗浄したものに再びゴミが附着する欠点があるが、投入時のみベルトコンベアが使用されるが、その他はすべて水流圧送方式又は空気圧送方式としたので、再びゴミが附着することを避けることができる。
【0123】
請求項4の発明によれば、請求項1記載の効果と同様に、廃プラスチックフィルム回収束は予め異物除去装置で異物を除去してから巻き取り装置に巻き取るので、荒切断機で荒切断された後に、金属探知器による金属除去時や第1、第2ロータリ式水洗装置及び超音波洗浄装置による洗浄時に、異物除去や浄化をより効果的に行うことができる。
【0124】
また、前処理破砕工程の第1ロータリ式水洗装置と、粗洗浄破砕工程の第2ロータリ式水洗装置と、循環沈澱浄化槽と、水洗式定量供給機と、超音波洗浄工程の超音波洗浄装置と、からなる5段階の洗浄工程により徹底的に洗浄しているので、より良い再生品を造るためのバージン材同等の原科を再生できる。
【0125】
新素材(バージン材)と同等の再生品原料となるので、この再生品原料から得られる再生品は、亀裂やボイドがなく、表面色もバージン材と遜色がなく、色調も指定色と同様の良好なものにできる。したがって、各業界、産業界、農業用資材にも転用できる再生品を製造でき、産業界及び経済界に大きく貫献できる。
【0126】
請求項5の発明によれば、グラッシュ製造設備及びコンパウンド製造設備により、従来のフラフ状の再生原料以上に高級な一般樹脂原科とすべくグラッシュ化ないしはコンパウンド化するので、各業界、産業界、農業用資材にも転用できる再生品を製造でき、産業界及び経済界に大きく貫献できる。
【0127】
請求項6の発明によれば、長尺物の廃プラスチックフィルム回収束は、異物除去装置により予め土、砂、石塊、草の根、PE等の異物を除去しながらシート巻取り装置でロール状の巻取物に巻き取り、寸法切り装置で予め決められた巻量で切断するので、後工程では、より効果的に異物除去や浄化を行うことができる。
【0128】
請求項7の発明によれば、廃プラスチックフィルムの巻取物は予め粗い寸法切りで破砕切断するので、後工程の設備機械への投入やゴミ除去を容易にでき、後工程において付着した汚れや異物の分離除去をも容易にできる。
【0129】
従来では処理物の上部から下に向けて切断されるので、夾雑物の分別処理に時間がかかり高コストであったが、上部の開口部から巻取物を容易に投入でき、開口扉を閉めてから横方向に移動する押圧部材と多刃により短時間で切断でき、後工程の設備への投入処理を容易に行うことができ、処理量も大巾にアップし、夾雑物の分別処理も容易にできる。
【0130】
請求項8の発明によれば、上流側に投入した洗浄対象物が撹拌用羽根で洗浄水中に撹拌されてから、多孔質配管内を水流圧送方式の水流により移行する際に、超音波振動子から発生する超音波で乱流と超音波キャビテーション現象などによって洗浄対象物の表面に附着する種々の汚れや微粉のゴミ等が内奥からも剥離・除去し洗浄できる。しかも、上記のように水流圧送方式であるので、洗浄対象物が多孔質配管内の水流中で両側部及び下部の超音波振勤子による超音波がぶつかり合い強力な共振作用を起すことができ、超音波振動子によるキャビテーションが水流圧送方式でより一層効果を発揮でき、洗浄対象物の洗浄度を向上できる。
【0131】
請求項9の発明によれば、乾燥対象物には水分が含まれているために、大きな熱源で乾燥されると縮んでしまうために再生原料の品質低下になるが、熱風発生器が乾燥温度の高低調整を可能としたので、乾燥対象物の処理樹脂の種類に応じた低温度を与えることができ、ロータリ乾燥炉の内部で導入路に沿ってロータリ式に旋回する乾燥対象物を傷めることなく効率よく乾燥できる。得られた乾燥物は再生品の品質を安定させることに寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の廃プラスチックフィルム再生方法の全体の概略的な工程図である。
【図2】この発明の実施の形態の前処理破砕設備の概略的な工程図である。
【図3】この発明の実施の形態の粗洗浄破砕設備の概略的な工程図である。
【図4】この発明の実施の形態の超音波洗浄設備の概略的な工程図である。
【図5】この発明の実施の形態の脱水工程設備及び乾燥工程設備の概略的な工程図である。
【図6】この発明の実施の形態の粉砕選別回収設備の概略的な工程図である。
【図7】この発明の実施の形態のグラッシュ製造設備の概略的な工程図である。
【図8】この発明の実施の形態のコンパウンド製造設備の概略的な工程図である。
【図9】この発明の実施の形態の前分別機の側面図である。
【図10】図9の平面図である。
【図11】この発明の実施の形態の荒切断機(ギロチン破砕機)の側面図である。
【図12】図11の平面図である。
【図13】この発明の実施の形態の第1ロータリ式水洗装置の側面図である。
【図14】図13の左側面図である。
【図15】この発明の実施の形態の超音波洗浄装置の平面図である。
【図16】図15の矢視XVI−XVI線の断面図である。
【図17】図16の右側面図である。
【図18】この発明の実施の形態のロータリ式乾燥機の概略説明図である。
【符号の説明】
1 廃フィルム再処理装置
3 前処理破砕設備
5 粗洗浄破砕設備
7 超音波洗浄設備
9 脱水工程設備
11 乾燥工程設備
13 粉砕選別回収設備
15 グラッシュ製造設備
17 コンパウンド製造設備
19 廃フィルム(廃プラスチックフィルム)
21 前分別機
25 荒切断機
29 金属探知器
31 第1ロータリ式水洗装置
33 第3コンベア
37 異物除去装置
41 シート巻取り装置
49 巻取りロール
63 カッタ
65 フィルムカッティング装置
67 制御装置
69 ギロチン破砕機(荒切断機)
71 材料装填室
71B 開口部
73 切断刃(多刃)
75 プレス用油圧シリンダ(プレス用アクチュエータ)
77 プレス部(押圧部材)
87 定量供給螺旋ドラム
89 隔壁板
97 第2ロータリ式水洗装置
99 循環沈澱浄化槽
103 二次破砕機
105 水洗式定量供給機
107 超音波洗浄装置
109 比重分離槽
111 定量供給圧送機
113 超音波洗浄槽
115 多孔質配管
117 超音波振動子
131 デカンタ式脱水機
133 ロータリ式乾燥機
135 ロータリ乾燥炉
141 隔壁板(導入路)
145 熱風発生器
157 気流循環ダクト
173 フラフ状製品
185 グラッシュ
191 再生コンパウンド

Claims (9)

  1. 熱可塑性プラスチックフィルムよりなる廃プラスチックフィルム回収束を、次の工程により再生処理することを特徴とする廃プラスチックフィルム再生処理方法。
    (A)熱可塑性プラスチックフィルムよりなる廃プラスチックフィルム回収束を、走行させながら異物除去装置により異物を除去しながら巻取り装置に巻き取り、予め決められた巻量になったときに寸法切り刃で寸法切りを行った後、荒切断機で幅方向に適宜な間隔で複数に切断し、次いで金属探知器で金属を除去し、第1ロータリ式水洗装置で水洗し、さらに一次破砕機で破砕せしめる前処理破砕工程、
    (B)前記前処理破砕工程で一次破砕された一次破砕物を第2ロータリ式水洗装置で水洗して循環沈澱浄化槽を経て、二次破砕機で破砕せしめた後、水洗式定量供給機に供給して水洗せしめる粗洗浄破砕工程、
    (C)前記粗洗浄破砕工程にて二次破砕された二次破砕物を、超音波洗浄装置により超音波洗浄を行った後に比重分離槽で浮遊物を分離せしめ、定量供給圧送装置に送られる超音波洗浄工程、
    (D)前記超音波洗浄工程の定量供給圧送装置により脱水機へ送られて脱水処理を行う脱水工程、
    (E)前記脱水工程で脱水処理された脱水物をロータリ式乾燥機で乾燥を行う乾燥工程、
    (F)前記乾燥工程で乾燥された乾燥物を粉砕機でさらに細かく粉砕してフラフ製品を得る粉砕選別回収工程。
  2. 前記粉砕選別回収工程で得られたフラフ製品をミキサー機でグラッシュ化して製品グラッシュを得るグラッシュ製造工程と、このグラッシュ製造工程で得られた製品グラッシュを押出装置で製品コンパウンドを得るコンパウンド製造工程とを、付加することを特徴とする請求項1記載の廃プラスチックフィルム再生処理方法。
  3. 前記粗洗浄破砕工程から脱水工程までの間の搬送を水圧送水で行い、乾燥工程以降の搬送を空気搬送で行うことを特徴とする請求項1又は2記載の廃プラスチックフィルム再生処理方法。
  4. 熱可塑性プラスチックフィルムよりなる廃プラスチックフィルム回収束を、次の設備により再生処理することを特徴とする廃プラスチックフィルム再生処理装置。
    (A)熱可塑性プラスチックフィルムよりなる廃プラスチックフィルム回収束を、走行させながら異物除去装置により異物を除去しながら巻取り装置に巻き取り、予め決められた巻量になったときに寸法切り刃で寸法切りを行う前分別機と、この前分別機で巻き取られた巻取物を幅方向に適宜な間隔で複数に切断する荒切断機と、この荒切断機で切断された荒切断物から金属を除去する金属探知器と、金属探知器を通過した前記荒切断物を水洗する第1ロータリ式水洗装置と、この第1ロータリ式水洗装置で水洗された水洗物を破砕せしめる一次破砕機と、を備える前処理破砕設備、
    (B)前処理破砕設備で一次破砕された一次破砕物を水洗する第2ロータリ式水洗装置と、この第2ロータリ式水洗装置による水洗物を比重分離、洗浄する循環沈澱浄化槽と、循環沈澱浄化槽で分離、洗浄された洗浄物を破砕する二次破砕機と、この二次破砕機による二次破砕物を水洗して次工程へ定量供給する水洗式定量供給機と、を備えた粗洗浄破砕設備、
    (C)前記粗洗浄破砕設備にて二次破砕された二次破砕物に対して超音波洗浄を行う超音波洗浄装置と、この超音波洗浄物から浮遊物を分離せしめる比重分離槽と、この比重分離槽で得られた処理物を定量的に次工程へ圧送供給する定量供給圧送装置と、を備えた超音波洗浄設備、
    (D)前記超音波洗浄設備の定量供給圧送装置により送られた洗浄物の脱水処理を行う脱水機を備えた脱水工程設備、
    (E)前記脱水工程設備で脱水処理された脱水物の乾燥を行うロータリ式乾燥機を備えた乾燥工程設備、
    (F)前記乾燥工程設備で乾燥された乾燥物をさらに細かく粉砕してフラフ製品を得る粉砕機を備えた粉砕選別回収設備、
    (G)上記の粗洗浄破砕設備、超音波洗浄設備、脱水工程設備の搬送を水圧送水で行う水圧送水搬送機と、上記の乾燥工程設備、粉砕選別回収設備の搬送を空気搬送で行う空気搬送機と、を備えた処理物搬送設備。
  5. 前記粉砕選別回収設備で得られたフラフ製品をグラッシュ化して製品グラッシュを得るミキサー機を備えたグラッシュ製造設備と、このグラッシュ製造設備で得られた製品グラッシュから製品コンパウンドを得るための押出装置を備えたコンパウンド製造設備と、を付加してなることを特徴とする請求項4記載の廃プラスチックフィルム再生処理装置。
  6. 熱可塑性プラスチックフィルムよりなる廃プラスチックフィルム回収束を走行させながらフィルム表面の異物を除去するブラシを備えた異物除去装置と、この異物を除去された回収束をロール状に巻き取り且つ回転駆動用アクチュエータにより回転駆動される巻取りロールを備えたシート巻取り装置と、このシート巻取り装置で巻き取られたシートの寸法切りを行う寸法切り刃を移動自在に設けた寸法切り装置と、前記巻取りロールが予め決められた巻量になったときに切断すべく前記回転駆動用アクチュエータの駆動と寸法切り刃の移動を制御する制御装置と、からなることを特徴とする前分別機。
  7. 熱可塑性プラスチックフィルムよりなる廃プラスチックフィルム回収束をロール状に巻き取られた巻取物を収納する材料装填室と、この材料装填室の上部に開口部を設けると共に前記開口部を被蓋する開閉扉と、前記材料収納室の一側に排出口を設けると共に前記巻取物をその幅方向に適宜な間隔で複数に切断するために前記排出口に設けた多刃と、この多刃に向けて材料装填室内の巻取物を押出し、切断するための押圧部材と、この押圧部材を駆動するプレス用アクチュエータと、からなることを特徴とする荒切断機。
  8. 廃プラスチックフィルム回収束から破砕された破砕物を投入する材料投入口と超音波洗浄された洗浄物を排出する洗浄物出口を備えると共に洗浄水を貯留する超音波洗浄槽と、この超音波洗浄槽の洗浄水中に上記の破砕物を撹拌するための撹拌用羽根と、前記超音波洗浄槽内で前記撹拌された破砕物を下流へ通過せしめる多孔質配管と、この多孔質配管内で前記洗浄物出口に向けて水流を生じさせる水流発生羽根と、前記多孔質配管内の洗浄物を超音波洗浄するために多孔質配管の長手方向の左右側部及び下部に設けた超音波振動子と、多孔質配管内で超音波洗浄されて沈澱した異物を排出するために多孔質配管内に部分的に設けた隔離槽と、前記異物を沈澱させて排出するために超音波洗浄槽の下部に設けた異物沈澱槽と、からなることを特徴とする超音波洗浄装置。
  9. 乾燥温度を調整可能に熱風を発生せしめる熱風発生器と、この熱風発生器からの熱風を熱風循環システムにより循環して通過せしめる乾燥機本体と、この乾燥機本体内でアクチュエータにより回転駆動される網目状体で円筒形状をなすロータリ乾燥炉と、このロータリ乾燥炉の内壁面に沿って乾燥物をロータリ式に導入するために螺旋状に設けた導入路と、乾燥された乾燥物を排出するために前記乾燥機本体に設けた乾燥物排出口と、からなることを特徴とするロータリ式乾燥機。
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