JP2003164900A - 製紙スラッジの脱水方法 - Google Patents

製紙スラッジの脱水方法

Info

Publication number
JP2003164900A
JP2003164900A JP2001363519A JP2001363519A JP2003164900A JP 2003164900 A JP2003164900 A JP 2003164900A JP 2001363519 A JP2001363519 A JP 2001363519A JP 2001363519 A JP2001363519 A JP 2001363519A JP 2003164900 A JP2003164900 A JP 2003164900A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
monomer
represented
mol
general formula
papermaking sludge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001363519A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3819766B2 (ja
Inventor
Ryosuke Yonemoto
亮介 米本
Atsushi Aiso
淳 相曾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hymo Corp
Original Assignee
Hymo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hymo Corp filed Critical Hymo Corp
Priority to JP2001363519A priority Critical patent/JP3819766B2/ja
Publication of JP2003164900A publication Critical patent/JP2003164900A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3819766B2 publication Critical patent/JP3819766B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
  • Treatment Of Sludge (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製紙スラッジ性状の変動にも対応して良好な
濾水性と脱水性を発揮し、効率良く汚泥処理が可能な製
紙スラッジの脱水方法を提供する。 【解決手段】 特定の構造を有するカチオン性単量体か
ら二種を選択し、その合計が5〜95モル%、特定のア
ニオン性単量体5〜50モル%及び非イオン性単量体0
〜90からなる両性水溶性高分子を、製紙スラッジに添
加し、混合した後脱水機により脱水することによって達
成できる。また、アニオン性水溶性高分子あるいは無機
凝集剤を併用することにより難脱水性の製紙スラッジも
効率良く脱水することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は製紙スラッジの脱水
方法に関するものであり、詳しくは特定の二種のカチオ
ン性単量体、アニオン性単量体及び非イオン性単量体を
共重合することによって製造した両性水溶性高分子を汚
泥に添加、混合し脱水機により脱水する製紙スラッジの
脱水方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、製紙スラッジや汚泥の脱水処理に
は、カチオン性高分子脱水剤が単独で使用されている
が、両性水溶性高分子も使用されている。たとえば三級
アミノ基を有する両性高分子脱水剤(特開昭62−20
5112号公報)、三級と四級を含む両性高分子脱水剤
(特開平3−18900号公報)などが開示されてい
る。しかし、これらの両性高分子脱水剤は必ずしも十分
に満足しうるものではない。すなわち従来のカチオン性
高分子脱水剤に比べて凝集力はあるものの、必要添加量
が多い、ケーキ含水率が高い、ろ布からのケーキの剥離
性が悪いなど、改善すべき点が多い。
【0003】こうした中で、両性高分子脱水剤の改良も
進められている。例えばジアルキルアミノエチルアクリ
レ−トとジアルキルアミノエチルメタアクリレ−トのそ
れぞれ四級アンモニウム塩基を両方含有する両性高分子
も提案されていて、特開平3−293100号公報は両
方を含有し、特にメタクリレ−ト1〜5モル%を含有す
る両性高分子脱水剤が開示されている。また、特開平7
−256299号公報は、メタクリレ−ト含有率の高
く、カチオン性基含有率の高い両性高分子脱水剤が開示
され、特開平7−256300号公報は、アクリレ−ト
含有率が高く、アニオン性基含有率の高い両性高分子脱
水剤が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、古紙
製造排水や機械パルプ製造排水に由来する製紙スラッジ
や、性状の変動にも対応して良好な濾水性と脱水性を発
揮し、効率良く処理が可能な製紙スラッジの脱水方法を
開発することである。すなわち具体的には、アクリレ−
ト系四級アンモニウム塩基含有単量体あるいはメタクリ
レ−ト系四級アンモニウム塩基含有単量体とベンジル基
を有する四級アンモニウム塩基含有単量体、さらにアニ
オン性単量と非イオン性単量体からなる両性水溶性高分
子を用いた製紙スラッジの脱水方法の開発である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するため鋭意検討した結果、以下のような発明に達
した。すなわち本発明の請求項1の発明は、塩水溶液
中、該塩水溶液に可溶な高分子分散剤を共存させ、前記
一般式(1)〜(3)で表されるカチオン性単量体から
選択される二種を5〜95モル%、下記一般式(4)で
表されるアニオン性単量体5〜50モル%及び非イオン
性単量体0〜90からなる単量体混合物を、攪拌下、分
散重合することによって製造される粒径100μm以下
の微粒子分散液からなる両性水溶性高分子を、製紙スラ
ッジに添加し処理することを特徴とする製紙スラッジの
脱水方法に関する。
【化1】 一般式(1)
【化2】 一般式(2)
【化3】 一般式(3) R1、R2、R3は炭素数1〜3のアルキルあるいはア
ルコキシル基、R4、R5、R6は炭素数1〜3のアル
キルあるいはアルコキシル基、R7は水素又はメチル
基、R8、R9は炭素数1〜3のアルキルあるいはアル
コキシル基、R10はベンジル基であり、Aは酸素原子
またはNH、Bは炭素数2〜4のアルキレン基またはア
ルコキシレン基を表わす、X1、X2、X3は陰イオン
をそれぞれ表わす。
【化4】 一般式(4) R11は水素、メチル基またはカルボキシメチル基、A
はSO3、C6H4SO3、CONHC(CH3)2C
H2SO3、C6H4COOあるいはCOO、R12は
水素またはCOOY2、Y1あるいはY2は水素または
陽イオンをそれぞれ表す。
【0006】請求項2の発明は、前記高分子分散剤が、
イオン性であることを特徴とする請求項1に記載の製紙
スラッジの脱水方法である。
【0007】請求項3の発明は、前記塩水溶液を構成す
る塩が、少なくとも一種の多価アニオン塩を含有するこ
とを特徴とする請求項1に記載の製紙スラッジの脱水方
法である。
【0008】請求項4の発明は、前記一般式(1)〜
(3)で表されるカチオン性単量体が各々、メタクリロ
イルオキシエチルトリメチルアンモニウム塩化物、アク
リロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム塩化物及
びアクリロイルオキシエチルベンジルジメチルアンモニ
ウム塩化物であり、アニオン性単量体が(メタ)アクリ
ル酸及び/又はイタコン酸であり、非イオン性単量体が
(メタ)アクリルアミドであることを特徴とする請求項
1に記載の製紙スラッジの脱水方法である。
【0009】請求項5の発明は、前記一般式(1)〜
(3)で表されるカチオン性単量体から選択される二種
を5〜95モル%、前記一般式(4)で表されるアニオ
ン性単量体5〜50モル%及び非イオン性単量体0〜9
0の範囲に各々あり、かつ前記単量体中のカチオン性単
量体総量のモル数をCで表し、アニオン性単量体のモル
数をAで表したとき、CとAが1.0≦C/A≦6.0
の関係にある単量体組成からなる両性水溶性高分子とア
ニオン性水溶性高分子を併用し、凝集処理することを特
徴とする製紙スラッジの脱水方法である。
【0010】請求項6の発明は、前記アニオン性水溶性
高分子が、塩水溶液中、該塩水溶液に可溶な高分子分散
剤を共存させ、前記一般式(4)で表されるアニオン性
単量体5〜100モル%及び非イオン性単量体0〜95
からなる単量体混合物を、攪拌下、分散重合することに
よって製造される粒径100μm以下の微粒子からなる
分散液であることを特徴とする請求項5に記載の製紙ス
ラッジの脱水方法である。
【0011】請求項7の発明は、前記高分子分散剤が、
イオン性であることを特徴とする請求項6に記載の製紙
スラッジの脱水方法である。
【0012】請求項8の発明は、前記塩水溶液を構成す
る塩が、少なくとも一種の多価アニオン塩を含有するこ
とを特徴とする請求項6に記載の製紙スラッジの脱水方
法である。
【0013】請求項9の発明は、前記一般式(1)ある
いは(2)で表されるカチオン性単量体と前記一般式
(3)で表されるカチオン性単量体を5〜35モル%、
前記一般式(4)で表されるアニオン性単量体5〜40
モル%及び非イオン性単量体20〜90モル%の範囲に
各々あり、かつ前記単量体のうちカチオン性単量体総量
のモル数をCで表し、アニオン性単量体のモル数をAで
表したとき、CとAが1/4≦C/A<1の関係にある
単量体組成からなる両性水溶性高分子と無機凝集剤及び
/又は重縮合系高分子とを併用し凝集処理した後、脱水
機により脱水することを特徴とする製紙スラッジの脱水
方法である。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明で使用する両性水溶性高分
子は、前記一般式(1)あるいは(2)で表されるで表
されるカチオン性単量体と一般式(3)で表されるから
カチオン性単量体を5〜95モル%、前記一般式(4)
で表されるアニオン性単量体5〜50モル%及び非イオ
ン性単量体0〜90からなる。一般的な合成法は、これ
ら単量体を水媒体中に溶解、混合し、その水溶液pHを
2〜5に調整した後、窒素雰囲気中、重合開始剤を添加
し共重合する。重合方法は水溶液重合、油中水型重合、
油中水型分散重合あるいは塩水溶液中分散重合などを用
いることができるが、好ましい形態は、塩水溶液中分散
重合品である。
【0015】重合反応的にみれば、一般式(1)で表さ
れるメタクリレ−ト系四級アンモニウム塩含有単量体は
一般式(2)で表されるアクリレ−トメタクリレ−ト系
四級アンモニウム塩含有単量体に較べ反応性がやや低下
していて、特に架橋剤を共存させ架橋処理を施した両性
高分子を合成する場合には、メタクリレ−トは不利で、
アクリレ−トのほうが重合反応も速やかに進むため、生
産性、重合度の調節など長所が多い。そのため架橋性単
量体との共重合による架橋反応も起き易く、架橋度の調
節もしやすい。食品工業関係排水の余剰汚泥などをベル
トプレスで脱水する場合は、この架橋性両性高分子が適
している。前述のようにメタクリレ−ト系四級アンモニ
ウム塩基含有単量体は、アクリレ−ト系四級アンモニウ
ム塩基含有単量体に較べ反応性が低く高重合度品が得ら
れにくい。しかし、α−炭素にメチル基が結合している
ため、耐加水分解性がある、α−炭素に水素が結合して
いないため分岐構造が起き難く、その結果、架橋による
高分子の不溶化が起き難い、適度な疎水性があるなど長
所もある。この高分子は、たとえば下水消化汚泥や製紙
スラッジなどに優れた脱水効果がある。
【0016】用いるカチオン性単量体のうち、一般式
(1)で表される単量体は、ジアルキルアミノアルキル
メタアクリレートのモノハロゲン化物による四級アンモ
ニウム塩である。その例としては、メタクリロイルオキ
シエチルトリメチルアンモニウム塩化物、メタアクリロ
イルオキシ2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニ
ウム塩化物、メタアクリロイルアミノプロピルトリメチ
ルアンモニウム塩化物などがあげられる。
【0017】また一般式(2)で表されるカチオン性単
量体は、ジアルキルアミノアルキルアクリレートのモノ
ハロゲン化物による四級アンモニウム塩である。その例
としては、アククリロイルオキシエチルトリメチルアン
モニウム塩化物、アクリロイルオキシ2−ヒドロキシプ
ロピルトリメチルアンモニウム塩化物、アクリロイルア
ミノプロピルトリメチルアンモニウム塩化物などがあげ
られる。
【0018】また一般式(3)で表されるカチオン性単
量体は、ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレー
トのベンジル基を有するモノハロゲン化物による四級ア
ンモニウム塩である。その例とし(メタ)アクリロイル
オキシ2−ヒドロキシプロピルジメチルベンジルアンモ
ニウム塩化物、(メタ)アクリロイルアミノプロピルジ
メチルベンジルアンモニウム塩化物あるいは(メタ)ア
クリロイルオキシエチルジメチルベンジルアンモニウム
塩化物などがあげられる。
【0019】さらに一般式(4)で表されるアニオン性
単量体の例としては、スルフォン基でもカルボキシル基
でもさしつかいなく、両方を併用しても良い。スルフォ
ン基含有単量体の例は、ビニルスルフォン酸、ビニルベ
ンゼンスルフォン酸あるいは2−アクリルアミド2−メ
チルプロパンスルフォン酸などである。またカルボキシ
ル基含有単量体の例は、メタクリル酸、アクリル酸、イ
タコン酸、マレイン酸あるいはp−カルボキシスチレン
などである。
【0020】非イオン性水溶性高分子を重合する場合
は、アクリルアミドを使用することが最も好ましいが、
アクリルアミド以外の非イオン性単量体を共重合しても
良い。そのような例としてN,N−ジメチルアクリルア
ミド、酢酸ビニル、アクリロニトリル、アクリル酸メチ
ル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、ジアセ
トンアクリルアミド、N−ビニルピロリドン、N−ビニ
ルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド、アクリロイ
ルモルホリンなどがあげられる。
【0021】これら単量体のうち最も好ましい単量体の
組み合わせとしては、メタクリロイルオキシエチルトリ
メチルアンモニウム塩化物、アクリロイルオキシエチル
ベンジルジメチルアンモニウム塩化物、アクリル酸及び
アクリルアミド、あるいはアクリロイルオキシエチルト
リメチルアンモニウム塩化物、アクリロイルオキシエチ
ルベンジルジメチルアンモニウム塩化物、アクリル酸及
びアクリルアミドである。
【0022】本発明で使用する両性水溶性高分子中のカ
チオン性単量体のモル比は、5〜95モル%であり、好
ましくは10〜90モル%であり、さらに好ましくは2
0〜80モル%である。アニオン性単量体のモル比は、
5〜50モル%が好ましく、さらに好ましくは10〜5
0モル%である。非イオン性単量体のモル比は、は0〜
90モル%であり、好ましくは0〜80モル%である。
これら両性水溶性高分子の分子量としては、100万〜
2000万であり、好ましくは300万〜1500万で
ある。
【0023】また、N,N−メチレンビスアクリルアミ
ドやエチレングリコ−ル(メタ)アクリレ−トなどの多
官能性単量体、あるいはN,N−ジメチル(メタ)アク
リルアミドやN,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド
など熱架橋性単量体を共重合して架橋や分岐した重合体
を合成し、改質することも可能である。
【0024】本発明で使用する両性水溶性高分子中のイ
オン性基は、そのバランスを調節することにより特に効
果を発揮する。すなわち、一般式(1)あるいは(2)
で示されるカチオン性単量体と一般式(3)で示される
カチオン性単量体との総量が5〜95モル%、アニオン
性単量体5〜50モル%及び非イオン性単量体0〜90
からなる範囲において、更に下記の条件を満たす場合で
ある。すなわち、両性水溶性高分子中のカチオン性単量
体総量のモル数をCで表し、アニオン性単量体のモル数
をAで表したとき、 1.0≦C/A≦6.0 この意味は、カチオン性単量体のモル数が、アニオン性
単量体のモル数に対し等量から6倍であることを表す。
一般的に両性水溶性高分子は、重合時、pHを2〜5に
調節し重合する。処理対象水に添加する希釈溶液もこの
pHになるよう考慮されている。pH5〜8付近の処理
対象水に添加すると、イオンコンプレクッスを生成し、
見かけ分子量の増加など種々の効果を発現する。上記比
率にあるとき最もイオンコンプレクッスを生成しやす
く、両性水溶性高分子として好ましい。たま、カチオン
性単量体が過剰であるため全体としてカチオン性であ
り、アニオン性水溶性高分子と併用する場合も優れた効
果を発現する。更に分子内にアニオン性基を有するため
無機凝集剤とも相互作用し、無機凝集剤と併用しても優
れた効果を発揮する。
【0025】また一般式(1)あるいは(2)で示され
るカチオン性単量体と一般式(3)で示されるカチオン
性単量体との総量が10〜40モル%、アニオン性単量
体10〜40モル%及び非イオン性単量体20〜80か
らなる範囲において、更に下記条件を満たす場合であ
る。すなわち両性水溶性高分子中のカチオン性単量体総
量のモル数とアニオン性単量体のモル数を下記式で表し
たとき、 1/4≦C/A<1 の関係にあるとき、カチオン性の無機凝集剤あるいはカ
チオン性の重縮合系高分子と組み合わせて使用すると効
果を発揮する。この場合、両性水溶性高分子は、全体と
してアニオン性が過剰になっているのでカチオン性物質
と組み合わせると、難脱水性の製紙スラッジの処理に効
率良く脱水することができる。
【0026】重合条件は通常、使用する単量体や共重合
モル%によって適宜決めていき、温度としては0〜10
0℃の範囲で行う。重合開始はラジカル重合開始剤を使
用する。これら開始剤は油溶性あるいは水溶性のどちら
でも良く、アゾ系,過酸化物系、レドックス系いずれで
も重合することが可能である。油溶性アゾ系開始剤の例
としては、2、2’−アゾビスイソブチロニトリル、
1、1’−アゾビス(シクロヘキサンカルボニトリ
ル)、2、2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリ
ル)、2、2’−アゾビス(2−メチルプロピオネ−
ト)、4、4−アゾビス(4−メトキシ−2、4ジメチ
ル)バレロニトリルなどがあげられ、水混溶性溶剤に溶
解し添加する。
【0027】水溶性アゾ系開始剤の例としては、2、
2’−アゾビス(アミジノプロパン)二塩化水素化物、
2、2’−アゾビス〔2−(5−メチル−2−イミダゾ
リン−2−イル)プロパン〕二塩化水素化物、4、4’
−アゾビス(4−シアノ吉草酸)などがあげられる。ま
たレドックス系の例としては、ペルオクソ二硫酸アンモ
ニウムと亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、ト
リメチルアミン、テトラメチルエチレンジアミンなどと
の組み合わせがあげられる。さらに過酸化物の例として
は、ペルオクソ二硫酸アンモニウムあるいはカリウム、
過酸化水素、ベンゾイルペルオキサイド、ラウロイルペ
ルオキサイド、オクタノイルペルオキサイド、サクシニ
ックペルオキサイド、t-ブチルペルオキシ2−エチルヘ
キサノエ−トなどをあげることができる。これら開始剤
の中で最も好ましいのは、水溶性アゾ開始剤である2、
2’−アゾビス(アミジノプロパン)二塩化水素化物、
2、2’−アゾビス〔2−(5−メチル−2−イミダゾ
リン−2−イル)プロパン〕二塩化水素化物である。
【0028】本発明で使用する両性水溶性高分子は、ど
のような形態でも適用可能であるが、最も好ましい製品
形態としては、塩水溶液中分散重合品である。この理由
としては、塩水溶液中分散重合品を水に溶解した場合、
水溶液品、粉末品あるいは油中水型エマルジョン重合品
に較べ水溶液粘度が低く、製紙スラッジへの分散性が良
好で、その結果吸着も効率的であり、他の重合品に較べ
ても効果が上がる。
【0029】塩水溶液中に分散した高分子微粒子分散液
からなる水溶性高分子は、特開昭62−15251号公
報などを基本にして製造することができる。すなわち塩
水溶液中で該塩水溶液に可溶な高分子からなる分散剤共
存下で、攪拌しながら製造された粒系100mμ以下の
高分子微粒子の分散液を得ることができる。高分子分散
剤は、非イオン性あるいはイオン性を用いるが、イオン
性高分子が好ましい。例えばジメチルジアリルアンモニ
ウム塩化物、(メタ)アクリロイルオキシエチルトリメ
チルアンモニウム塩化物の単独重合体や非イオン性単量
体との共重合体を使用する。
【0030】上記イオン性高分子の分子量としては、
5、000から300万、好ましくは5万から150万
である。また、非イオン性高分子分の分子量としては、
1,000〜100万であり、好ましくは1,000〜
50万である。これら高分子分散剤の添加量としては、
単量体に対して1/100〜1/10であり、好ましく
は2/100〜8/100である。
【0031】塩水溶液を構成する無機塩類は、多価アニ
オン塩類が、より好ましく、硫酸塩又は燐酸塩が適当で
あり、具体的には、硫酸アンモニウム、硫酸ナトリウ
ム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム、燐酸水素ア
ンモニウム、燐酸水素ナトリウム、燐酸水素カリウム等
を例示することができ、これらの塩を濃度15%以上の
水溶液として用いることが好ましい。
【0032】本発明の製紙スラッジの脱水方法は、両性
水溶性高分子を添加、混合後、アニオン性水溶性高分子
を添加、混合し処理することもできる。この処理方法は
両性水溶性高分子単独では処理しにくい製紙白水には効
果を発揮する。アニオン性水溶性高分子は、水溶液重合
品、油中水型エマルジョン品、油中水型分散重合による
粉末品などどのような形態でも使用可能であるが、塩水
溶液中分散重合品が好ましい。塩水溶液中に分散した高
分子微粒子分散液からなる水溶性高分子は、前述の方法
によって製造することができる。分散剤も同様に塩水溶
液中に可溶な高分子を使用する。非イオン性ではスチレ
ン/無水マレイン酸共重合物あるいはブテン/無水マレ
イン酸共重合物の完全アミド化物などである。イオン性
高分子が好ましく、特にこの場合はアニオン性高分子が
好ましい。すなわちアニオン性高分子の例としては、
(メタ)アクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、アクリ
ルアミド2−メチルプロパンスルホン酸(塩)やスチレ
ンスルホン酸(塩)などのアニオン性単量体の(共)重
合体である。さらに非イオン性の単量体であるアクリル
アミド、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトア
ミド、N−ビニルピロリドン、N、N−ジメチルアクリ
ルアミド、アクリロニトリル、ジアセトンアクリルアミ
ド、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−トのなど
との共重合体も使用可能である。
【0033】上記分散剤として使用するイオン性高分子
の分子量、単量体に対する添加量また塩水溶液を構成す
る無機塩類としては、両性水溶性高分子の場合と同様で
ある。
【0034】アニオン性水溶性高分子を重合するため使
用するアニオン性単量体は、スルフォン基でもカルボキ
シル基でも使用可能であり、両方を共重合しても良い。
スルフォン基含有単量体の例は、ビニルスルフォン酸、
ビニルベンゼンスルフォン酸あるいは2−アクリルアミ
ド2−メチルプロパンスルフォン酸などである。またカ
ルボキシル基含有単量体の例は、メタクリル酸、アクリ
ル酸、イタコン酸、マレイン酸あるいはp−カルボキシ
スチレンなどである。また他の非イオン性の単量体との
共重合体でも良い。例えば(メタ)アクリルアミド、
N,N−ジメチルアクリルアミド、酢酸ビニル、アクリ
ロニトリル、アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸2
−ヒドロキシエチル、ジアセトンアクリルアミド、N−
ビニルピロリドン、N−ビニルホルムアミド、N−ビニ
ルアセトアミド、アクリロイルモルホリンなどがあげら
れ、これら一種または二種以上との共重合が可能であ
る。
【0035】アニオン性水溶性高分子の分散液を製造す
る場合のアニオン性単量体のモル比は、1〜100モル
%であり、好ましくは5〜100モル%でり、さらに好
ましく10〜100モル%である。また、分子量として
は、100万〜2000万であり、好ましくは500万
〜1500万である。
【0036】本発明の両性水溶性高分子が有効である対
象汚泥としては、製紙スラッジであり、このスラッジに
対して優れた脱水効果を発揮する。その他、生物処理後
の有機汚泥である下水、し尿の消化汚泥、あるいは食品
工業排水の余剰汚泥などである。これら汚泥は、本発明
の両性水溶性高分子分散液を水に溶解し水溶液とした
後、添加し、凝集させた後、ベルトプレス、フィルタ−
プレス、デカンタ−あるいはスクリュ−プレスなどの脱
水機により脱水する。
【0037】本発明で使用する両性水溶性高分子のスラ
ッジあるいは汚泥への添加量としては、汚泥中の固形分
に対し、両性水溶性高分子単独の場合、凡そ0.1〜5
%であり、好ましくは0.3〜2%である。また、アニ
オン性水溶性高分子と併用する場合は、両性水溶性高分
子が凡そ0.1〜3%であり、好ましくは0.2〜2%
である。組み合わせるアニオン性水溶性高分子は、凡そ
0.1〜3%であり、好ましくは0.2〜2%である。
重縮合系高分子の場合は、0.1〜5%であり、好まし
くは0.3〜3%である。また無機系凝集剤の場合は、
0.2〜2%であり、好ましくは0.2〜1%である。
【0038】
【実施例】以下、実施例および比較例によって本発明を
さらに詳しく説明するが、本発明はその要旨を超えない
限り、以下の実施例に制約されるものではない。
【0039】(合成例1)撹拌器、温度計、還流冷却
器、窒素導入管を備えた五つ口セパラブルフラスコに、
イオン交換水185.7g及び60%水溶液アクリル酸
16.3gを仕込み、この中に30%水溶液の水酸化ナ
トリウム16.3g(対アクリル酸90当量%)を加え
中和した。その後、分散剤としてアクリロイルオキシエ
チルトリメチルアンモニウム塩化物単独重合物(20%
水溶液、分子量120万)、30g(対単量体6.0
%)、硫酸アンモニウム125.0g、アクリルアミド
50%水溶液19.2g、アクリロイルオキシエチルト
リメチルアンモニウム塩化物、80%水溶液65.6g
及びメタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウ
ム塩化物、80%水溶液35.2gを仕込み、各々完全
に溶解させた。また、重合度調節剤としてイソプロピル
アルコール0.2gを加えた。内温を33〜35℃に保
ち、30分間窒素置換後、開始剤として2、2’−アゾ
ビス〔2−(5−メチル−2−イミダゾリン−2−イ
ル)プロパン〕二塩化水素化物の1%水溶液4.0g
(対単量体0.1%)を加え重合を開始させた。開始
2.5時間後、反応物はやや粘度の上昇が観測され、2
5分間その状態が継続したが、その後すぐに収まり分散
液に移行した。開始8時間後、前記開始剤溶液を1.0
g追加しさらに8時間重合を行った。得られた分散液の
しこみ単量体濃度は20%であり、ポリマ−粒径は10
μm以下、分散液の粘度は510mPa・sであった。
また、静的光散乱法による分子量測定器(大塚電子製D
LS−7000)によって重量平均分子量を測定した。
この試料を試作−1とする。結果を表2に示す。
【0040】(合成例2)撹拌器、温度計、還流冷却
器、窒素導入管を備えた五つ口セパラブルフラスコに、
イオン交換水185.0g及び60%水溶液アクリル酸
15.4gを仕込み、この中に30%水溶液の水酸化ナ
トリウム15.4g(対アクリル酸90当量%)を加え
中和した。その後、分散剤としてアクリロイルオキシエ
チルトリメチルアンモニウム塩化物単独重合物(20%
水溶液、分子量120万)、30g(対単量体6.0
%)、硫酸アンモニウム125.0g、アクリルアミド
50%水溶液18.2g、アクリロイルオキシエチルト
リメチルアンモニウム塩化物、80%水溶液62.1g
及びアクリロイルオキシエチルベンジルジメチルアンモ
ニウム塩化物、80%水溶液39.9gを仕込み、各々
完全に溶解させた。また、重合度調節剤としてイソプロ
ピルアルコール0.2gを加えた。内温を33〜35℃
に保ち、30分間窒素置換後、開始剤として2、2’−
アゾビス〔2−(5−メチル−2−イミダゾリン−2−
イル)プロパン〕二塩化水素化物の1%水溶液4.0g
(対単量体0.1%)を加え重合を開始させた。開始
2.5時間後、反応物はやや粘度の上昇が観測され、1
5分間その状態が継続したが、その後すぐに収まり分散
液に移行した。開始8時間後、前記開始剤溶液を1.0
g追加しさらに8時間重合を行った。得られた分散液の
しこみ単量体濃度は20%であり、ポリマー粒径は10
μm以下、分散液の粘度は450mPa・sであった。
また、静的光散乱法による分子量測定器(大塚電子製D
LS−7000)によって重量平均分子量を測定した。
この試料を試作−2とする。結果を表2に示す。
【0041】(合成例3)撹拌器、温度計、還流冷却
器、窒素導入管を備えた五つ口セパラブルフラスコに、
イオン交換水1605.0g及び60%水溶液アクリル
酸15.4gを仕込み、この中に30%水溶液の水酸化
ナトリウム14.2g(対アクリル酸90当量%)を加
え中和した。その後、分散剤としてアクリロイルオキシ
エチルトリメチルアンモニウム塩化物単独重合物(20
%水溶液、分子量120万)、27.5g(対単量体
5.5%)、硫酸アンモニウム125.0g、アクリル
アミド50%水溶液16.8g、メタクリロイルオキシ
エチルトリメチルアンモニウム塩化物、80%水溶液3
8.3g及びアクリロイルオキシエチルベンジルジメチ
ルアンモニウム塩化物、80%水溶液73.3gを仕込
み、各々完全に溶解させた。また、重合度調節剤として
イソプロピルアルコール0.2gを加えた。内温を33
〜35℃に保ち、30分間窒素置換後、開始剤として
2、2’−アゾビス〔2−(5−メチル−2−イミダゾ
リン−2−イル)プロパン〕二塩化水素化物の1%水溶
液2.0g(対単量体0.05%)を加え重合を開始さ
せた。開始2.5時間後、反応物はやや粘度の上昇が観
測され、30分間その状態が継続したが、その後すぐに
収まり分散液に移行した。開始8時間後、前記開始剤溶
液を1.0g追加しさらに8時間重合を行った。得られ
た分散液のしこみ単量体濃度は20%であり、ポリマー
粒径は10μm以下、分散液の粘度は600mPa・s
であった。また、静的光散乱法による分子量測定器(大
塚電子製DLS−7000)によって重量平均分子量を
測定した。この試料を試作−3とする。結果を表2に示
す。
【0042】(合成例4)撹拌器、温度計、還流冷却
器、窒素導入管を備えた五つ口セパラブルフラスコに、
イオン交換水192.0g及び60%水溶液アクリル酸
10.6gを仕込み、この中に30%水溶液の水酸化ナ
トリウム8.8g(対アクリル酸90当量%)を加え中
和した。その後、分散剤としてアクリロイルオキシエチ
ルトリメチルアンモニウム塩化物単独重合物(20%水
溶液、分子量120万)、30g(対単量体6.0
%)、硫酸アンモニウム125.0g、アクリルアミド
50%水溶液10.6g、アクリロイルオキシエチルト
リメチルアンモニウム塩化物、80%水溶液53.7g
及びメタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウ
ム塩化物、80%水溶液38.4gを仕込み、各々完全
に溶解させた。また、重合度調節剤としてイソプロピル
アルコール0.2gを加えた。内温を33〜35℃に保
ち、30分間窒素置換後、開始剤として2、2’−アゾ
ビス〔2−(5−メチル−2−イミダゾリン−2−イ
ル)プロパン〕二塩化水素化物の1%水溶液4.0g
(対単量体0.1%)を加え重合を開始させた。開始
2.5時間後、反応物はやや粘度の上昇が観測され、2
5分間その状態が継続したが、その後すぐに収まり分散
液に移行した。開始8時間後、前記開始剤溶液を1.0
g追加しさらに8時間重合を行った。得られた分散液の
しこみ単量体濃度は20%であり、ポリマー粒径は10
μm以下、分散液の粘度は510mPa・sであった。
また、静的光散乱法による分子量測定器(大塚電子製D
LS−7000)によって重量平均分子量を測定した。
この試料を試作−4とする。結果を表2に示す。
【0043】(合成例5〜6)合成例4と同様な操作に
より、表1に示す組成により、塩水溶液中分散重合法を
用い試作−5〜試作−6を合成した。結果を表2に示
す。
【0044】(合成例7)合成例4と同様な操作によ
り、表1に示す組成により、塩水溶液中分散重合法を用
い試作−7を合成した。結果を表2に示す。
【0045】(合成例8)攪拌機、還流冷却管、温度計
および窒素導入管を備えた4つ口500mlセパラブル
フラスコに脱イオン水:131.7g、60%アクリル
酸:50.0g、50%アクリルアミド:140.3g
を加え、30重量%の水酸化ナトリウム8.3gにより
アニオン性単量の15モル%を中和した。この溶液に硫
酸アンモニウム135.4g、また20質量%水溶液の
アクリルアミド2-メチルプロパンスルホン酸重合体
(分子量:20万、20当量%中和物)25.0g(対
単量体5.0質量%)を添加した。その後、攪拌しなが
ら窒素導入管より窒素を導入し溶存酸素の除去を行う。
この間恒温水槽により25℃に内部温度を調整する。窒
素導入30分後、0.2質量%のペルオキソニ硫酸アン
モニウム及び亜硫酸水素アンモニウムの0.2質量%水
溶液をそれぞれこの順で2.5g(対単量体、40pp
m)添加し重合を開始させた。重合開始後8時間たった
ところで前記開始剤をそれぞれ同量追加し、さらに15
時間重合を継続させ反応を終了した。この試作品を試作
−8とする。この試作−8のアクリル酸/アクリルアミ
ドのモル比は30/70であり、粘度は610mPa・
sであった。なお、顕微鏡観察の結果、2〜20μmの
粒子であることが判明した。結果を表2に示す。
【0046】(比較合成例1〜3)上記合成例と同様な
操作により、表1に示す組成により、塩水溶液中分散重
合法を用い比較−1〜3を合成した。結果を表2に示
す。
【0047】
【実施例1〜6】製紙工場より排出される製紙スラッジ
を用い合成例−1〜6の両性水溶性高分子につき試験し
た。なお製紙スラッジの性状としては以下のようであ
る。pH5.90、全ss分25,500mg/L。前
記スラッジ200mlをポリビ−カ−に採取し、塩水中
分散液からなる両性水溶性高分子を対液100ppm添
加し、ビ−カ−移し変え攪拌10回行った後、T−11
79Lの濾布(ナイロン製)により濾過し、45秒後の
濾液量を測定した。また濾過した汚泥をプレス圧4Kg
/m2で1分間脱水する。その後ケ−キ自己支持性(脱
水ケ−キの硬さ、含水率と関係)及びケ−キ含水率(1
05℃で20hr乾燥)を測定した。結果を表3に示
す。
【0048】
【比較例1〜2】実施例1〜6と同様な操作によって表
2の比較合成例の試料、比較−1〜比較−2の両性水溶
性高分子を用いて試験を行なった。結果を表3に示す。
【0049】
【実施例7〜12】異なる製紙工場の製紙スラッジ、全
ss濃度、38,500mg/L、pH6.03を用い
脱水試験を行った。製紙スラッジを200ml採取し試
作−1〜6をそれぞれ製紙スラッジの液量に50ppm
添加し、ビ−カ−移し変え攪拌10回行った後、合成例
の塩水中分散重合品、アニオン性水溶性高分子、試作−
8を製紙スラッジの液量に30ppm添加し、ビ−カ−
移し変え攪拌10回行った後、T−1179Lの濾布
(ナイロン製)により濾過し、45秒後の濾液量を測定
した。また濾過した汚泥をプレス圧4Kg/m2で1分
間脱水する。その後ケ−キ自己支持性(脱水ケ−キの硬
さ、含水率と関係)及びケ−キ含水率(105℃で20
hr乾燥)を測定した。結果を表4に示す。
【0050】
【比較例3〜4】実施例7〜12と同様な操作によって
表2の比較合成例の試料、比較−1あるいは比較−2の
両性水溶性高分子と試作−8のアニオン性水溶性高分子
を組み合わせて試験を行なった。結果を表4に示す。
【0051】
【実施例13〜15】新聞及び雑誌に由来する古紙製造
排水が混入する製紙スラッジ、全ss濃度、41,50
0mg/L、pH7.24、につき、製紙スラッジを2
00ml採取し試作−1、試作−4及び試作−7をそれ
ぞれをそれぞれ製紙スラッジの液量に70ppm添加
し、ビ−カ−移し変え攪拌10回行った後、重縮合系カ
チオン性凝集剤(Q−101、ハイモ株式会社製)を製
紙スラッジの液量に40ppm添加し、ビ−カ−移し変
え攪拌5回行った後、T−1179Lの濾布(ナイロン
製)により濾過し、45秒後の濾液量を測定し、実施例
1〜6と同様な試験操作により脱水試験を行った。添加
量は対液100ppmとして脱水試験を行った。結果を
表5に示す。
【0052】
【比較例5〜7】実施例13〜15と同様な操作によっ
て表2の比較合成例の試料、比較−1〜比較−3の両性
水溶性高分子を用いて試験を行なった。結果を表5に示
す。
【0053】
【表1】 DMQ:アクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニ
ウム塩化物 DMC:メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモ
ニウム塩化物 ABC:アクリロイルオキシエチルベンジルジメチルア
ンモニウム塩化物 AAC:アクリル酸、AAM:アクリルアミド:
【0054】
【表2】 分散液粘度:mPa・s、分子量:万
【0055】
【表3】 30秒後濾液量:ml、ケーキ含水率:質量% 脱水ケーキ硬さ:○>△>×の順に良いことを示す。
【0056】
【表4】 30秒後濾液量:ml、ケーキ含水率:質量% 脱水ケーキ硬さ:○>△>×の順に良いことを示す。
【0057】
【表5】 30秒後濾液量:ml、ケーキ含水率:質量% 脱水ケーキ硬さ:○>△>×の順に良いことを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 2/18 C08F 2/18 220/06 220/06 220/34 220/34 220/56 220/56 222/02 222/02 Fターム(参考) 4D015 BA06 BA08 BA19 BB05 BB08 CA05 DA02 DA05 DA19 DB07 DB13 DC03 DC06 DC08 4D059 AA30 BE01 BE25 BE55 BE56 BE59 BE60 DA17 DA35 DA39 DB21 DB24 DB25 DB26 4J011 AA05 AA07 AA08 BA03 BA08 DA03 JA06 JA12 JB08 JB14 JB26 4J100 AB07R AG04S AJ02R AJ08R AJ09R AL03S AL08P AL08Q AL09S AM02S AM15S AM19S AM21R AM21S AP01R AQ08S BA03P BA03Q BA12S BA16R BA32P BA32Q BA56R BC43Q CA06 EA06 FA21 JA18

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩水溶液中、該塩水溶液に可溶な高分子
    分散剤を共存させ、前記一般式(1)〜(3)で表され
    るカチオン性単量体から選択される二種を5〜95モル
    %、下記一般式(4)で表されるアニオン性単量体5〜
    50モル%及び非イオン性単量体0〜90からなる単量
    体混合物を、攪拌下、分散重合することによって製造さ
    れる粒径100μm以下の微粒子分散液からなる両性水
    溶性高分子を、製紙スラッジに添加し処理することを特
    徴とする製紙スラッジの脱水方法。 【化1】 一般式(1) 【化2】 一般式(2) 【化3】 一般式(3) R1、R2、R3は炭素数1〜3のアルキルあるいはア
    ルコキシル基、R4、R5、R6は炭素数1〜3のアル
    キルあるいはアルコキシル基、R7は水素又はメチル
    基、R8、R9は炭素数1〜3のアルキルあるいはアル
    コキシル基、R10はベンジル基であり、Aは酸素原子
    またはNH、Bは炭素数2〜4のアルキレン基またはア
    ルコキシレン基を表わす、X1、X2、X3は陰イオン
    をそれぞれ表わす。 【化4】 一般式(4) R11は水素、メチル基またはカルボキシメチル基、A
    はSO3、C6H4SO3、CONHC(CH3)2C
    H2SO3、C6H4COOあるいはCOO、R12は
    水素またはCOOY2、Y1あるいはY2は水素または
    陽イオンをそれぞれ表す。
  2. 【請求項2】 前記高分子分散剤が、イオン性であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の製紙スラッジの脱水方
    法。
  3. 【請求項3】 前記塩水溶液を構成する塩が、少なくと
    も一種の多価アニオン塩を含有することを特徴とする請
    求項1に記載の製紙スラッジの脱水方法。
  4. 【請求項4】 前記一般式(1)〜(3)で表されるカ
    チオン性単量体が各々、メタクリロイルオキシエチルト
    リメチルアンモニウム塩化物、アクリロイルオキシエチ
    ルトリメチルアンモニウム塩化物及びアクリロイルオキ
    シエチルベンジルジメチルアンモニウム塩化物であり、
    アニオン性単量体が(メタ)アクリル酸及び/又はイタ
    コン酸であり、非イオン性単量体が(メタ)アクリルア
    ミドであることを特徴とする請求項1に記載の製紙スラ
    ッジの脱水方法。
  5. 【請求項5】 前記一般式(1)〜(3)で表されるカ
    チオン性単量体から選択される二種を5〜95モル%、
    前記一般式(4)で表されるアニオン性単量体5〜50
    モル%及び非イオン性単量体0〜90の範囲に各々あ
    り、かつ前記単量体中のカチオン性単量体総量のモル数
    をCで表し、アニオン性単量体のモル数をAで表したと
    き、CとAが1.0≦C/A≦6.0の関係にある単量
    体組成からなる両性水溶性高分子とアニオン性水溶性高
    分子を併用し、凝集処理することを特徴とする製紙スラ
    ッジの脱水方法。
  6. 【請求項6】 前記アニオン性水溶性高分子が、塩水溶
    液中、該塩水溶液に可溶な高分子分散剤を共存させ、前
    記一般式(4)で表されるアニオン性単量体5〜100
    モル%及び非イオン性単量体0〜95からなる単量体混
    合物を、攪拌下、分散重合することによって製造される
    粒径100μm以下の微粒子からなる分散液であること
    を特徴とする請求項5に記載の製紙スラッジの脱水方
    法。
  7. 【請求項7】 前記高分子分散剤が、イオン性であるこ
    とを特徴とする請求項6に記載の製紙スラッジの脱水方
    法。
  8. 【請求項8】 前記塩水溶液を構成する塩が、少なくと
    も一種の多価アニオン塩を含有することを特徴とする請
    求項6に記載の製紙スラッジの脱水方法。
  9. 【請求項9】 前記一般式(1)あるいは(2)で表さ
    れるカチオン性単量体と前記一般式(3)で表されるカ
    チオン性単量体を5〜35モル%、前記一般式(4)で
    表されるアニオン性単量体5〜40モル%及び非イオン
    性単量体20〜90モル%の範囲に各々あり、かつ前記
    単量体のうちカチオン性単量体総量のモル数をCで表
    し、アニオン性単量体のモル数をAで表したとき、Cと
    Aが1/4≦C/A<1の関係にある単量体組成からな
    る両性水溶性高分子と無機凝集剤及び/又は重縮合系高
    分子とを併用し凝集処理した後、脱水機により脱水する
    ことを特徴とする製紙スラッジの脱水方法。
JP2001363519A 2001-11-29 2001-11-29 製紙スラッジの脱水方法 Expired - Fee Related JP3819766B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001363519A JP3819766B2 (ja) 2001-11-29 2001-11-29 製紙スラッジの脱水方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001363519A JP3819766B2 (ja) 2001-11-29 2001-11-29 製紙スラッジの脱水方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003164900A true JP2003164900A (ja) 2003-06-10
JP3819766B2 JP3819766B2 (ja) 2006-09-13

Family

ID=19173845

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001363519A Expired - Fee Related JP3819766B2 (ja) 2001-11-29 2001-11-29 製紙スラッジの脱水方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3819766B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005125214A (ja) * 2003-10-23 2005-05-19 Hymo Corp 有機汚泥の脱水方法
JP2005177667A (ja) * 2003-12-22 2005-07-07 Hymo Corp 有機汚泥の脱水方法
JP2005213343A (ja) * 2004-01-29 2005-08-11 Tomooka Kaken Kk 有機凝結剤および高分子凝集剤
JP2007023146A (ja) * 2005-07-15 2007-02-01 Hymo Corp イオン性微粒子およびその用途
JP2008086847A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Hokuetsu Paper Mills Ltd 製紙スラッジの焼却処理方法及びこの方法で得られる製紙スラッジ焼却灰
JP2010149033A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Hymo Corp 製紙汚泥の処理方法
JP2017006877A (ja) * 2015-06-25 2017-01-12 ハイモ株式会社 製紙スラッジの脱水方法
JP2019214037A (ja) * 2018-06-07 2019-12-19 三洋化成工業株式会社 水処理方法及び水処理剤
CN115322281A (zh) * 2022-07-26 2022-11-11 中海石油环保服务(天津)有限公司 一种两性污泥脱水剂及其制备方法
CN117209661A (zh) * 2023-11-09 2023-12-12 四川大学 一种超高分子量耐高温高盐阴离子聚合物及其制备方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005125214A (ja) * 2003-10-23 2005-05-19 Hymo Corp 有機汚泥の脱水方法
JP2005177667A (ja) * 2003-12-22 2005-07-07 Hymo Corp 有機汚泥の脱水方法
JP2005213343A (ja) * 2004-01-29 2005-08-11 Tomooka Kaken Kk 有機凝結剤および高分子凝集剤
JP4498762B2 (ja) * 2004-01-29 2010-07-07 友岡化研株式会社 有機凝結剤および高分子凝集剤
JP2007023146A (ja) * 2005-07-15 2007-02-01 Hymo Corp イオン性微粒子およびその用途
JP2008086847A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Hokuetsu Paper Mills Ltd 製紙スラッジの焼却処理方法及びこの方法で得られる製紙スラッジ焼却灰
JP2010149033A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Hymo Corp 製紙汚泥の処理方法
JP2017006877A (ja) * 2015-06-25 2017-01-12 ハイモ株式会社 製紙スラッジの脱水方法
JP2019214037A (ja) * 2018-06-07 2019-12-19 三洋化成工業株式会社 水処理方法及び水処理剤
CN115322281A (zh) * 2022-07-26 2022-11-11 中海石油环保服务(天津)有限公司 一种两性污泥脱水剂及其制备方法
CN117209661A (zh) * 2023-11-09 2023-12-12 四川大学 一种超高分子量耐高温高盐阴离子聚合物及其制备方法
CN117209661B (zh) * 2023-11-09 2024-01-30 四川大学 一种超高分子量耐高温高盐阴离子聚合物及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3819766B2 (ja) 2006-09-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2002100944A1 (en) Amphoteric water-soluble polymer dispersion and use thereof
JP2004025094A (ja) 架橋性イオン性水溶性高分子からなる凝集処理剤及びその使用方法
JP2007023146A (ja) イオン性微粒子およびその用途
JP3712946B2 (ja) 両性水溶性高分子分散液
JP2003164900A (ja) 製紙スラッジの脱水方法
JP3886098B2 (ja) 汚泥脱水剤及び汚泥脱水方法
JP2003155689A (ja) 紙の製造方法
JP3714612B2 (ja) 汚泥脱水方法
JP6257079B2 (ja) 凝集処理剤及びそれを用いた汚泥の脱水方法
JP3731740B2 (ja) 汚泥の脱水方法
JP2006182816A (ja) 架橋型水溶性重合体分散液及びそれを用いた抄紙方法
JP3651669B2 (ja) 両性水溶性高分子分散液
JP4213320B2 (ja) 製紙白水中の有価物回収方法
JP5187927B2 (ja) 水溶性高分子分散液及びその製造方法
JP2003073570A (ja) 水溶性重合体分散液及びその製造方法
JP4058305B2 (ja) 水溶性高分子エマルジョン
JP2004057927A (ja) 水溶性重合体分散液の使用方法
JP2003193395A (ja) 抄紙方法
JP4433434B2 (ja) 有機質汚泥の脱水方法
JP2003164884A (ja) 製紙排水の処理方法
JP3352835B2 (ja) 両性高分子凝集剤
JP4425406B2 (ja) 製紙スラッジの脱水方法
JP2003155681A (ja) 製紙白水の処理方法
JP2003181500A (ja) 製紙スラッジの脱水方法
JP2004089815A (ja) 汚泥の処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040517

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050927

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050930

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060309

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060410

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060609

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060615

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120623

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120623

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130623

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees