JP2003164616A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003164616A
JP2003164616A JP2001367326A JP2001367326A JP2003164616A JP 2003164616 A JP2003164616 A JP 2003164616A JP 2001367326 A JP2001367326 A JP 2001367326A JP 2001367326 A JP2001367326 A JP 2001367326A JP 2003164616 A JP2003164616 A JP 2003164616A
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Hideomi Asai
秀臣 浅井
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Heiwa Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2個所に設けた表示装置により興趣性を高く
することができる。 【解決手段】 パチンコ機は、液晶表示部を有する特別
図柄表示装置104と、この特別図柄表示装置104に
表示される図柄と異なる表示形態の図柄を表示する7セ
グメント表示部を有する副図柄表示装置105と、遊技
状態を決定するための一の抽選に基づいて、特別図柄表
示装置104において特別図柄を停止表示させた後に、
副図柄表示装置105において変動表示状態にある副図
柄を停止表示させるように表示制御するCPU220と
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機等の遊
技機に関し、詳しくは、始動入賞口への遊技球の入賞に
より抽選を行い、その抽選結果に基づき大当たり遊技状
態等の特別遊技状態を発生させるようにした遊技機に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、パチンコ機には、4つの図柄
可変表示部を有して、抽選により、遊技者に有利な大当
たり遊技状態等の特別遊技状態を発生させるものがあ
る。このようなパチンコ機は次のような遊技状態にする
ことが可能とされていた。 (1)4つの図柄が揃ったときだけ大当たり遊技状態に
していた。 (2)3つの図柄が揃うことで当たり確定にして、そし
て、最後の1つの図柄の確定に応じ、いわゆる確率変動
状態又は通常状態(2パターン)にするようにしてい
た。
【0003】(3)さらに、パチンコ機には、2箇所に
表示装置を備えて、遊技者に前記特別遊技状態を発生さ
せるようにしたものもある。2個所に設けられた表示装
置の例としては、一方の表示装置(以下、第1の表示装
置という。)が3つの可変表示部を有し、他方の表示装
置(以下、第2の表示装置という。)が1つの可変表示
を有するものがある。このパチンコ機は、2個所の表示
装置それぞれに対応し、2度の抽選を経た後に、遊技者
に有利な大当たり遊技状態等の特別遊技状態を発生させ
るようにしたものもあった。このパチンコ機では、遊技
球の始動口入賞により第1の表示装置での図柄の変動表
示が開始され、最初の抽選が行われる。ここで、停止表
示された図柄の組み合わせが当たりの組み合わせである
(抽選が「当たり」である)と、特定入賞口等の変動入
賞装置が一定時間開放され、遊技球が入賞しやすい状態
とされていた。この開放時に、遊技球が変動入賞装置内
の特定領域に入ると、同入賞装置の閉鎖後に、第2の表
示装置で図柄の変動表示が開始され、2度目の抽選が行
われる。そして、第2の表示装置で表示された図柄が大
当たり図柄である(抽選が「大当たり」である)と、そ
のことに基づいて大当たり遊技状態を発生させていた。
例えば、最初の抽選(第1の表示装置の図柄表示に基づ
く抽選)における当たりの発生確率が1/60程度に設
定され、2度目の抽選(第2の表示装置の図柄表示に基
づく抽選)における大当たりの発生確率が1/5程度に
設定されており、その合成確率により、結果的に大当た
り遊技状態は1/300程度の確率で発生することにな
っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記(1)
のパチンコ機の場合、4つの図柄を揃えるのは難しく、
遊技者は当たり難いと感じる。また、前記(2)のパチ
ンコ機の場合、3つの図柄が揃って当たり確定となり、
残り1つの図柄で確率変動状態か通常状態かを判別する
だけなので、3つの図柄だけを使った通常の遊技機の再
抽選となんら変わりなく、興趣性に欠ける。
【0005】さらに、前記(3)のパチンコ機の場合、
第1の表示装置で最初の抽選で当たりが発生して変動入
賞装置が開放されても、このときに遊技球が入らない場
合には、2度目の抽選チャンスを逃してしまい、実質的
に1度目の抽選と2度目の抽選とで決定されている大当
たり遊技状態の確率が1/300より低くなり、遊技者
は遊技を十分に楽しめない。そこで、本発明は、このよ
うな従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされ
たものであって、2個所の表示装置により興趣性を高く
することができる遊技機の提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記問題を解決するため
に、請求項1記載の遊技機は、始動入賞口への遊技球の
入賞に応じて遊技状態を決定するための抽選をする抽選
手段と、複数の特別図柄を表示する特別図柄表示手段
と、前記複数の特別図柄をそれぞれ変動させ、前記抽選
手段の抽選結果に対応する特別図柄を停止表示する特別
図柄表示制御手段と、前記特別図柄表示手段と別の場所
に配置され、且つ前記特別図柄と異なる表示形態の副図
柄を表示する副図柄表示手段と、前記副図柄を変動さ
せ、前記抽選結果に対応する副図柄を停止表示する副図
柄表示制御手段と、を備え、前記副図柄表示制御手段
が、前記特別図柄が停止表示した後に、前記副図柄を停
止表示させることを特徴としている。
【0007】ここで、表示形態には、外観そのものの他
に、変動表示のさせ方も含まれる。すなわち例えば、異
なる表示形態とは、特別図柄表示手段では特別図柄を縦
方向に変動表示させるのに対して、副図柄表示手段で副
図柄を横方向に変動表示させること等をいう。この請求
項1記載の遊技機は、特別図柄表示手段と別の場所に配
置され、且つ特別図柄と異なる表示形態の副図柄を表示
する副図柄表示手段を備え、さらに、特別図柄が停止表
示した後に、副図柄を停止表示させている。そして、こ
の請求項1記載の遊技機は、一の抽選結果に基づいて、
停止表示する特別図柄及び副図柄を決定している。
【0008】また、請求項2記載の遊技機は、請求項1
記載の遊技機において、前記抽選で決定した遊技状態の
一部を停止表示した複数の特別図柄で通知し、前記抽選
で決定した遊技状態の一部を停止表示した副図柄で通知
することを特徴としている。この請求項2記載の遊技機
は、抽選で決定した遊技状態の一部を複数の特別図柄の
停止表示で遊技者に通知し、その後、抽選で決定した遊
技状態の一部を副図柄の停止表示で遊技者に通知してい
る。
【0009】ここで、抽選した結果は、特別図柄及び副
図柄の停止表示後に特別遊技状態としての特賞状態を生
起させてその終了後に再び通常の確率で特賞状態を生起
させる、いわゆる通常状態の抽選結果、特別図柄及び副
図柄の停止表示後に特賞状態を生起させてその終了後に
前記通常の状態よりも高い確率で特賞状態を生起させ
る、いわゆる確率変動状態の抽選結果、及びそのような
特別図柄及び副図柄の停止表示後に特賞状態が生起され
ない、いわゆるはずれ状態の抽選結果を含んでおり、こ
れにより、特別図柄の停止表示後の副図柄を停止表示に
より、通常状態及び確率変動状態の他にはずれについて
も遊技者に通知している。
【0010】また、請求項3記載の遊技機は、請求項1
又は2に記載の遊技機において、前記副図柄表示制御手
段が、前記複数の特別図柄が停止表示した後に、前記副
図柄の変動を開始することを特徴としている。すなわ
ち、この請求項3記載の遊技機は、複数の特別図柄を停
止表示させた後に、副図柄の変動を開始させて、その
後、副図柄を停止表示する。また、請求項4記載の遊技
機は、請求項1乃至3のいずれかに記載の遊技機におい
て、抽選で決定した複数の特別図柄が所定の組み合わせ
の場合には、前記複数の特別図柄が停止表示した後であ
って、前記副図柄が停止表示する前に、賞品球を払い出
すことを特徴としている。すなわち、請求項4記載の遊
技機は、所定の組み合わせの特別図柄を停止表示したタ
イミングで、賞品球を払い出す。
【0011】ここで、所定の組み合わせのとしては、複
数の特別図柄が同じ図柄である場合や、さらに同じ図柄
であるが、その図柄が特定の図柄である場合等である。
具体的には、複数の特別図柄が同じ図柄の組み合わせ
は、副図柄についてこれと同じ図柄になった場合に、前
記特賞状態を生起させるような図柄の組み合わせであ
り、また、複数の特別図柄が同じ図柄であるが特定の図
柄の組み合わせは、副図柄についてもこれと同じ特定の
図柄になった場合に、特賞状態後に前記確率変動状態に
なるような図柄の組み合わせである。
【0012】また、複数の特別図柄が所定の組み合わせ
でも、必ずしも特賞状態が生起されることもなく、すな
わちはずれ状態になる場合もある。しかし、このような
はずれ状態でも、特別図柄が所定の組み合わせとなる場
合には、賞品球の払い出しを行っている。また、請求項
5記載の遊技機は、請求項4記載の遊技機において、前
記副図柄表示制御手段が、前記賞品球を払い出した後
に、前記副図柄の変動を開始させることを特徴としてい
る。すなわち、請求項5記載の遊技機は、所定の組み合
わせの特別図柄を停止表示した場合には、賞品球の払い
出し、次いで、副図柄の変動を開始させる。
【0013】また、請求項6記載の遊技機は、請求項1
乃至5のいずれかに記載の遊技機において、前記特別図
柄表示手段の表示部が一体の液晶表示部により構成さ
れ、前記副図柄表示手段の表示部が、7つのセグメント
からなり該7つのセグメント全てが点灯されたならば略
8字形状を表す7セグメント表示部により構成されてい
ることを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。この実施の形態は、パチンコ
機に本発明を適用したものである。先ず、パチンコ機に
おける遊技盤面の構成を図1及び図2を参照しながら説
明する。図1は、パチンコ機における遊技盤面の正面
部、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。
また、図2は、主基板の構成を示すブロック図である。
【0015】図1において、遊技盤面102のほぼ中央
部には、3つの領域(特別図柄表示部)にそれぞれ図柄
(例えば、“1”〜“9”)を独立に変動させながら表
示する特別図柄表示装置104が設けられており、その
上方と左右両側にはそれぞれ、遊技球を常時入賞可能と
する天入賞口121と、遊技球を常時入賞可能とする左
肩入賞口122と、遊技球を常時入賞可能とする右肩入
賞口123とが設けられている。
【0016】左肩入賞口122及び右肩入賞口123の
下方にはそれぞれ、遊技球を常時入賞可能とする左袖入
賞口124と、遊技球を常時入賞可能とする右袖入賞口
125とが設けられている。特別図柄表示装置104
は、表示態様が一般的なものとして構成されており、例
えば、液晶表示部によって構成されている。この特別図
柄表示装置104は、3つの領域に分割された可変表示
部それぞれにより3つの特別図柄を変動表示可能に構成
されている。さらに、特別図柄表示装置104は、全体
により1つの図柄或いは絵柄を表示可能に構成されてい
る。この特別図柄表示装置104の上方には、副図柄表
示装置105が設けられている。
【0017】副図柄表示装置105は、特別図柄表示装
置104に表示される特別図柄と異なる表示形態の図柄
を表示する構成をなし、例えば、7セグ(7セグメン
ト)からなる可変表示部により構成されている。7セグ
の可変表示部とは、7つのセグメントからなり該7つの
セグメント全てが点灯されたならば8の字を表す表示部
である。このように可変表示部を7セグとして構成され
ていることで、副図柄表示装置105は、“0”から
“9”までの1桁の数字を変動表示することができる。
【0018】また、特別図柄表示装置104の下方に
は、遊技球を常時入賞可能とする始動入賞口111が設
けられており、始動入賞口111には、遊技球が入賞し
たことを検出する図2に示す始動入賞口スイッチ131
が設けられている。始動入賞口111の下方には、
“0”から“9”までの1桁の数字を変動させながら表
示する普通図柄表示装置106が設けられており、その
左右両側にはそれぞれ、遊技球を常時通過可能とする作
動ゲート113,114が設けられている。
【0019】また、普通図柄表示装置106の下方に
は、通常時は閉鎖状態であるが、特別図柄表示装置10
4の3つの領域に表示された図柄と副図柄表示装置10
5に表示された図柄の組み合わせが特定のもの(例え
ば、“333”と”3”又は“777”と”7”)とな
ったときは、所定のパターンで開放状態となって遊技球
を入賞可能とする大入賞口115が設けられている。大
入賞口115の左右両側にはそれぞれ、遊技球を常時入
賞可能とする左落し入賞口126と、遊技球を常時入賞
可能とする右落し入賞口127とが設けられており、大
入賞口115の下方には、通常時は閉鎖状態であるが普
通図柄表示装置106に表示された数字が特定のもの
(例えば、“3”又は“7”)となったときは、所定の
パターンで開放状態となって遊技球を入賞可能とする普
通電動役物112が設けられている。
【0020】なお、大入賞口115には、遊技球が入賞
又は通過したことを検出する大入賞口スイッチ132が
設けられている。そして、普通電動役物112の下方で
あって遊技盤面102の最下方には、前記入賞口等のい
ずれにも入賞しなかった遊技球を回収するためのアウト
口108が設けられている。なお、普通電動役物11
2、作動ゲート113,114及び大入賞口115には
それぞれ、遊技球が入賞又は通過したことを検出する各
種入賞口スイッチ(以下、各種入賞口スイッチの総称を
示すのに符号133を用いる。)が設けられている。
【0021】次に、パチンコ機における主基板の構成を
説明する。図2に示すように、主基板200は、遊技制
御プログラムに基づいてパチンコ機の遊技状態を制御す
るCPU220と、所定領域に予めCPU220の遊技
制御プログラムや大当たり値等を格納しているROM2
30と、ROM230等から読み出したデータやCPU
220の演算過程で必要な演算結果を格納するRAM2
40と、外部装置とのデータの入出力を媒介するI/O
250とで構成されており、これらは、データを転送す
るための信号線であるバス260で相互にかつデータ授
受可能に接続されている。
【0022】I/O250には、外部装置として、始動
入賞口スイッチ131と、大入賞口スイッチ132と、
各種入賞口スイッチ133と、特別図柄表示装置104
及び普通図柄表示装置106に対して図柄の表示制御を
行う図柄表示制御部150と、副図柄表示装置105に
対して表示制御を行う副図柄表示制御部151と、表示
灯153に対して表示制御を行う表示灯制御部152
と、効果音出力装置155に対して効果音の出力制御を
行う効果音制御部154と、賞球払出装置157に対し
て賞球の払出制御を行う賞球払出制御部156と、賞球
払出制御部156からの賞球払出情報や遊技制御に関す
る情報をホールコンピュータ159に出力するための外
部端子158とが接続されている。
【0023】また、賞球払出制御部156には、遊技球
を遊技盤面102に発射する発射装置161に対して遊
技球の発射制御を行う発射制御部160が接続されてお
り、賞球払出制御部156は、賞球払出装置157に供
給される遊技球数が不足したときは所定の賞球数を確保
するために、発射装置161を停止させるための停止信
号を発射制御部160に出力するようになっている。C
PU220は、マイクロプロセッシングユニットMPU
等からなり、図示しないリセット回路からのリセット信
号により所定の動作クロック(例えば、4[ms])で
1サイクルを実行可能な遊技制御プログラムに基づいて
動作するようになっており、ROM230の所定領域に
格納されている遊技制御プログラムを起動させ、遊技制
御処理を実行するようになっている。
【0024】なお、ここで、前記特別図柄表示装置10
4により特別図柄表示手段が実現され、前記図柄表示制
御部150及びCPU220の一部機能により特別図柄
表示制御手段が実現され、前記副図柄表示装置105に
より副図柄表示手段が実現され、前記副図柄表示制御部
151及びCPU220の一部機能により副図柄表示手
段が実現され、CPU220の一部機能により抽選手段
が実現されている。次に、CPU220が実行する遊技
制御処理を説明する。図3のフローチャートに示す遊技
制御処理を実行するようになっている。
【0025】先ず、遊技制御処理は、CPU220にお
いて実行されると、図3に示すように、ステップS10
0に移行するようになっている。ステップS100で
は、電源が投入されてから初めて実行する処理か否かを
判定し、初めて実行する処理であると判定されたとき(Y
es)は、ステップS102に移行して、RAM240の
初期化や初期データのセット等の初期化処理を実行し、
ステップS104に移行する。
【0026】ステップS104では、例えば、表示灯制
御部152、効果音制御部154及び賞球払出制御部1
56に遊技制御の処理結果を出力する処理や、遊技制御
に関する情報等を外部端子158を介してホールコンピ
ュータ159に出力する処理を実行し、ステップS10
6に移行する。ステップS106では、特賞状態又は確
率変動状態を生起させるか否かの抽選に用いる乱数値、
表示する図柄の種類を決定するための乱数値や、遊技制
御に必要な乱数値を、前記動作クロックの一周期(4
[ms])が経過するまでの時間を利用して更新し、そ
の時間が経過するとステップS100に移行する。な
お、特賞状態及び確率変動状態については後で詳述す
る。
【0027】ステップS106では、各種乱数値を更新
するために、所定の数値範囲(例えば、「0」〜「99
9」)で循環的にカウントを行う乱数カウンタを用い
る。ここで、所定の数値範囲で循環的にカウントを行う
とは、例えば、「0」から順に「1」ずつカウントアッ
プしていき、カウント値が最大値(例えば、「99
9」)を超えたときに「0」に戻すことにより、「0」
から「999」までの範囲でカウント値を循環させるこ
とをいう。
【0028】一方、ステップS100で、電源が投入さ
れてから初めて実行する処理でないと判定されたとき
(No)は、ステップS108に移行して、始動入賞口ス
イッチ131のチェック処理を実行し、ステップS11
0に移行する。ステップS110では、パチンコ機が異
常状態であるか否かを判定し、異常状態であると判定さ
れたとき(Yes)は、ステップS104に移行するが、そ
うでないと判定されたとき(No)は、ステップS112
に移行して、図柄制御処理を実行し、ステップS104
に移行する。
【0029】次に、ステップS104の遊技処理を図4
及び図5を参照しながら詳細に説明する。図4及び図5
は、遊技処理を示すフローチャートである。遊技処理
は、前記ステップS104において実行されると、図4
に示すように、先ず、ステップS201に移行するよう
になっている。ステップS201では、各入賞口に入賞
したか否かを判定し、入賞していると判定されたとき(Y
es)は、ステップS202に移行して、賞品球(賞球)
の払い出しをして、再びステップS201の判定を行
う。
【0030】一方、ステップS201で、入賞していな
いと判定されたとき(No)は、ステップS203に移行し
て、作動ゲート113,114を通過したか否かを判定
し、作動ゲート113,114を通過していると判定さ
れたとき(Yes)は、ステップS204に移行し、普通
図柄作動処理を実行する。この普通図柄作動処理によ
り、普通図柄表示装置106で表示される図柄が決定さ
れ、実際には、前記ステップS112の処理タイミング
で、普通図柄表示装置106にてその決定された図柄が
表示されるようになる。
【0031】この普通図柄作動処理の実行の後、ステッ
プS205に移行して、普通図柄が当たりか否かを判定
し、当たりと判定されたとき(Yes)は、ステップS20
6に移行し、当たりでないと判定されたとき(No)は、前
記ステップS201の処理に戻る。ステップS206で
は、普通電動役物112を開放し、続くステップS20
7において、普通電動役物112に入賞したか否かを判
定し、普通電動役物112に入賞していると判定された
とき(Yes)は、ステップS208に移行して、普通電動
役物112に入賞していないと判定されたとき(No)は、
ステップS209に移行する。
【0032】ステップS208では賞品球を払い出し
て、ステップS209に移行し、ステップS209で
は、第1種始動口に入賞したか否かを判定し、第1種始
動口に入賞していると判定されたとき(Yes)は、ステッ
プS210に移行して、第1種始動口に入賞していない
と判定されたとき(No)は、前記ステップS201の処理
に戻る。ステップS210では、賞品球の払い出しを行
い、続くステップS211において、大当たり当選処理
と特別図柄作動処理を行う。
【0033】ここで、大当たり当選処理とは、遊技者に
有利な特別遊技状態を発生させるための処理であり、大
当たり値の選定のための処理である。大当たり値とは、
特賞状態又は確率変動状態を生起させるか否かを判定す
るための基準値であり、前記所定の数値範囲から抽出し
た乱数値と大当たり値とが一致しているか否かを判定
し、それらが一致していると判定されたときは、特賞状
態又は確率変動状態を生起するという処理に用いられ
る。
【0034】ここで、特別図柄表示装置104の3つの
可変表示部及び副図柄表示装置105の可変表示部に表
示される図柄(数字)が大当たり図柄となったときに生
起する遊技状態を「特賞状態」といい、特賞状態のう
ち、大当たり図柄として”特定の”図柄(以下、確変図
柄という。)が選択されることで、所定の図柄特賞状態
終了後に特賞状態になる確率が通常よりも高くなる遊技
状態を「確率変動状態」といい、特賞状態及び確率変動
状態以外の遊技状態を「通常状態」という。
【0035】また、特別図柄表示装置104の3つの可
変表示部のうちの1つの可変表示部に表示される図柄の
みが未確定の表示状態を「リーチ」といい、既に表示が
確定されている2つの可変表示部の表示図柄をリーチ図
柄という。具体的には、大当たり図柄は、3つの可変表
示部に表示される図柄と副図柄表示装置105の可変表
示部に表示される図柄とが揃う組み合わせであり、すな
わち例えば、特別図柄表示装置104の3つの可変表示
部に図柄「111」が表示されるとともに、副図柄表示
装置105に「1」が表示されたときの図柄であり、同
様にして、特別図柄表示装置104の3つの可変表示部
に表示される図柄「222」,「333」,「44
4」,「555」,…,「999」それぞれに対応し
て、副図柄表示装置105に「2」,「3」,「4」,
「5」,…「9」が表示されたときの図柄である。
【0036】また、確変図柄は、特別表示図柄表示装置
104の3つの可変表示部に表示される図柄と副図柄表
示装置105に表示される図柄とが揃う組み合わせの内
の特定の組み合わせの図柄であり、例えば、特別図柄表
示装置104の3つの可変表示部に表示される図柄「3
33」,「777」それぞれに対応して、副図柄表示装
置105の可変表示部に「3」,「7」が表示されたと
きの図柄である。また、リーチ状態は、特別図柄表示装
置104の3つの可変表示部に表示される図柄が図柄
「11×」や「22×」(ここで、「×」は可変表示部
が非表示状態であることを意味する。)等の状態であ
り、リーチ図柄は、この場合、「11」や「22」にな
る。
【0037】ステップS211では、以上のようにし
て、大当たり値に基づいて大当たり当選処理を行い、
「確率変動状態」や「通常状態」を決定し、その決定結
果に基づいて特別図柄作動処理にて、「確率変動状態」
や「通常状態」に対応される特別図柄表示装置104の
3つの可変表示部及び副図柄表示装置105の可変表示
部に表示する表示図柄を決定する。なお、この大当たり
当選処理及び特別図柄作動処理については、後で図7を
用いて詳述する。
【0038】この大当たり当選処理及び特別図柄作動処
理の後、ステップS212において、リーチ図柄を発生
させるためのリーチ発生状態か否かを判定し、リーチ発
生状態と判定されたとき(Yes)は、図5に示すステップ
S213に移行して、リーチ発生状態でないと判定され
たとき(No)は、前記ステップS201の処理に戻る。ス
テップS213では、特別図柄表示装置104の可変表
示部の3図柄が揃う図柄(例えば、「111」)である
か否かを判定し、揃う図柄であると判定されたとき(Ye
s)は、ステップS214に移行して、揃う図柄でない
(例えば、「113」或いは「223」等)と判定され
たとき(No)は、前記ステップS201に戻る。また、こ
こで、揃う図柄である場合には、賞品球の払い出しをす
る。
【0039】ステップS214では、副図柄表示装置1
05に表示される図柄(擬似第4図柄)の表示作動処理
を行い、続くステップS215に移行して、大当たり
(確率変動状態或いは通常状態)か否かを判定する。す
なわち、大当たり(確率変動状態或いは通常状態)の場
合の図柄は、前述したように、特別図柄表示装置104
に表示された3つの可変表示部及び副図柄表示装置10
5の可変表示部の表示図柄が揃う図柄であり、よって、
このステップS215では、副図柄表示装置105に表
示する図柄が特別図柄表示装置104に表示された3つ
の図柄に揃う図柄であるか否かを判定する。
【0040】このステップS215で、大当たりと判定
されたとき(Yes)は、ステップS216に進み、大当た
りでないと判定されたとき(No)、すなわち、特別図柄表
示装置104に表示された3つの可変表示部の表示図柄
が揃っているが、この特別図柄表示装置104の可変表
示部の表示図柄と副図柄表示装置105の可変表示部の
表示図柄とが異なるような場合のはずれ図柄のときは、
前記ステップS201の処理に戻る。ここで、副図柄表
示装置105に表示される図柄については、前記ステッ
プS211の大当たり当選処理及び特別図柄作動処理に
て予め決定している図柄である。
【0041】ステップS216では、特別図柄表示装置
104の大当たり中の絵柄表示処理を行い、続くステッ
プS217において、大入賞口115を開放し、続くス
テップS218において、賞品球の払い出しを行い、ス
テップS219に移行する。ステップS219では、大
入賞口115の開放を維持するか否かの判定のため、入
賞球が10カウントされたか、或いは大入賞口115の
開放時間が30秒経過したか否かを判定する。ここで、
入賞球が10カウントされた、或いは大入賞口115の
開放時間が30秒経過したと判定されない限り(No)は、
前記ステップS217からの処理の行い、一方、入賞球
が10カウントされた、或いは大入賞口115の開放時
間が30秒経過したと判定されたとき(Yes)は、ステッ
プS220で大入賞口115を閉じて、ステップS22
1に移行する。
【0042】ステップS221では、ラウンド回数が最
大か否かを判定し、ラウンド回数が最大になっていない
と判定されたとき(No)は、前記ステップS217からの
処理の行い、当該大当たり状態のラウンド回数が最大に
なっているとき(Yes)は、当該遊技処理を終了する。次
に、前記ステップS108の始動入賞口スイッチ131
のチェック処理を図6を参照しながら詳細に説明する。
図6は、始動入賞口スイッチ131のチェック処理を示
すフローチャートである。
【0043】始動入賞口スイッチ131のチェック処理
は、前記ステップS108において実行されると、先
ず、ステップS251に移行するようになっている。ス
テップS251では、始動入賞口スイッチ131からの
検出信号を、始動入賞口スイッチ131に対応するI/
O250の所定のポートから読み込む入力ポート読込処
理を実行し、ステップS2252に移行して、ステップ
S251の処理結果に基づいて、始動入賞口スイッチ1
31から検出信号を入力したか否かを判定し、検出信号
を入力したと判定されたとき(Yes)は、ステップS25
3に移行する。
【0044】ステップS253では、始動入賞口スイッ
チ131からの検出信号を元にカウントした始動入賞口
111への入賞遊技球数が“4”以上であるか否かを判
定し、入賞遊技球数が“4”未満であると判定されたと
き(No)は、ステップS254に移行して、入賞遊技球
数に“1”を加算し、ステップS255に移行して、乱
数カウンタから乱数値を入力し、ステップS256に移
行する。ステップS256では、入力した乱数値を、入
賞遊技球数に対応したRAM240の所定領域に格納
し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。ステ
ップS256では、例えば、入賞遊技球数が“1”であ
る場合は、入力した乱数値を、RAM240の所定領域
であって乱数値を格納するための領域の1番目に格納す
る。同様に、入賞遊技球数が“2”である場合は、入力
した乱数値を、乱数値を格納するための領域の2番目に
格納する。
【0045】一方、ステップS253で、入賞遊技球数
が“4”以上であると判定されたとき(Yes)は、一連の
処理を終了して元の処理に復帰させる。次に、前記ステ
ップS112の図柄制御処理を図7を参照しながら詳細
に説明する。図7は、図柄制御処理を示すフローチャー
トである。なお、普通図柄表示装置106の図柄制御処
理の説明は省略する。図柄制御処理は、所定確率で特賞
状態又は確率変動状態を生起させるために、始動入賞口
111に遊技球が入賞したタイミングで乱数カウンタか
ら乱数値を入力し、入力した乱数値と大当たり値とが一
致しているときに特賞状態又は確率変動状態を生起させ
る処理であって、前記ステップS112において実行さ
れると、図7に示すように、先ず、ステップS300に
移行するようになっている。
【0046】ステップS300では、特別図柄表示装置
104に表示されている図柄が変動中か否かを判定す
る。また、ここで、特別図柄表示装置104の図柄が停
止表示されて、変動中副図柄表示装置105に表示され
ている図柄が変動中か否かを判定するようにしてもよ
い。このステップS300で、図柄が変動中でないと判
定されたとき(No)は、ステップS302に移行して、
入賞遊技球数が“1”以上であるか否かを判定する。具
体的には、RAM240の入賞遊技球数記憶領域241
に記憶されている入賞遊技球数を読み出して、入賞遊技
球数が“1”以上であるか否かを判定する。このステッ
プS302で、入賞遊技球数が“1”以上であると判定
されたとき(Yes)は、ステップS304に移行する。
【0047】一方、ステップS302で、入賞遊技球数
が“0”であると判定されたとき(No)、およびステッ
プS300で、図柄が変動中であると判定されたとき(Y
es)は、いずれも後述のステップS320に移行する。
ステップS304では、特別図柄表示装置104に表示
されている図柄の変動を開始する図柄変動開始処理を実
行する。なお、この特別図柄表示装置104とともに副
図柄表示装置105を変動させる場合には、このステッ
プS304で、副図柄表示装置105に表示されている
図柄の変動を開始するようにする。
【0048】このステップS304の後、ステップS3
06に移行して、入賞遊技球数に対応したRAM240
の所定領域から乱数値を読み出し、ステップS308に
移行する。ステップS308では、読み出した乱数値
が、ROM230に記憶されている大当たり値と、読み
出した乱数値とが一致しているか否かを判定する。ここ
で、大当たり値とは、特賞状態又は確率変動状態を生起
させるか否かを判定するための基準値であり、すなわ
ち、抽出した乱数値との比較により特賞状態又は確率変
動状態を生起するか否かを決定するために用いる値であ
る。
【0049】このステップS308で、それらが一致し
ていると判定されたとき(Yes)は、ステップS310に
移行し、一致していないと判定されたとき(No)は、ステ
ップS326に移行し、特賞状態を生起させずなお通常
状態とするためのはずれ図柄を決定して、ステップS3
18に移行する。ステップS310では、乱数カウンタ
から乱数値を入力し、ステップS312に移行して、入
力した乱数値が奇数であるか否かを判定し、奇数である
と判定されたとき(Yes)は、ステップS314に移行
し、特賞状態を生起させるとともに特賞状態の終了に続
けて確率変動状態を生起させるための高確率移行図柄を
決定し、ステップS316に移行する。なお、ステップ
S314では、図柄の決定を行うとともに、特賞状態が
生起させられたことを示す大当たりフラグをセットす
る。
【0050】一方、前記ステップS312で、入力した
乱数値が偶数であると判定されたとき(No)は、ステッ
プS324に移行して、特賞状態のみを生起させて特賞
状態の終了後は通常状態とするための低確率移行図柄を
決定し、ステップS316に移行する。なお、ステップ
S324では、図柄の決定を行うとともに、特賞状態が
生起させられたことを示す大当たりフラグをセットす
る。ここで、低確率移行図柄は、特別図柄表示装置10
4に表示される図柄と副図柄表示装置105に表示され
る図柄とが揃う図柄のうちの一の組み合わせの図柄であ
り、また、前記高確率移行図柄は、特別図柄表示装置1
04に表示される図柄と副図柄表示装置105に表示さ
れる図柄とが揃う図柄のうちの特定の組み合わせの図柄
である。
【0051】また、前記ステップS308で、大当たり
値と乱数値とが一致しないと判定されたとき(No)は、特
賞状態を生起させずなお通常状態とするためのはずれ図
柄を決定し、ステップS316に移行する。ステップS
316では、決定した図柄となるように、特別図柄表示
装置104に変動表示されている図柄を停止させる図柄
変動停止処理を実行し、ステップS318に移行する。
例えば、特賞状態又は確率変動状態を生起させる場合に
は、副図柄表示装置105の変動表示されている図柄の
停止処理も実行される。
【0052】ステップS318では、前記入賞遊技球数
記憶領域241に記憶されている入賞遊技球数から
“1”を減算し、一連の処理を終了して元の処理に復帰
させる。なお、ステップS314及びステップS324
では、図柄の決定を行うとともに、特賞状態が生起させ
られたことを示す大当たりフラグをセットするようにし
ている。前記図5に示すステップS215では、この大
当たりフラグを検出して、大当たりか否かを判定してい
る。
【0053】また、このような処理において、ステップ
S308及びステップS312の処理は、抽選手段が行
う遊技状態を決定するための抽選に対応する。次に、前
記実施の形態の動作、作用及び効果を説明する。先ず、
パチンコ機に電源が投入されると、CPU220によ
り、遊技制御処理が実行され、遊技可能な状態となる。
遊技者は、貸し出しを受けた遊技球をパチンコ機に装填
し、図示しない発射ハンドルを操作して遊技球を遊技盤
面102に発射することにより遊技を開始することがで
きる。
【0054】遊技者により遊技が開始され、遊技盤面1
02に発射された遊技球が始動入賞口111に入賞する
と、始動入賞口スイッチ131により検出信号が入力さ
れて、乱数値が読出されて、この乱数値が大当たり値と
一致するか否かが判定される。その判定の結果、それら
が一致していると判定されたときは、特賞状態を生起さ
せるための図柄が特別図柄表示装置104及び副図柄表
示装置105により表示され、特賞状態が生起させられ
る。一方、その判定の結果、不一致であると判定された
ときは、はずれ図柄が特別図柄表示装置104のみによ
って表示される。
【0055】ここで、入力された新たな乱数値が偶数で
あるときは、高確率移行図柄が特別図柄表示装置104
及び副図柄表示装置105により表示され、特賞状態が
終了したのちはこれに続けて該確率変動状態になる。ま
た、入力された新たな乱数値が偶数であるときは、低確
率移行図柄が特別図柄表示装置104及び副図柄表示装
置105により表示され、特賞状態が終了したのちは通
常状態になる。具体的には、高確率移行図柄の表示態様
は、例えば、特別図柄表示装置104によりリーチ状態
「77×」を経て最終的に図柄「777」が表示された
後、副図柄表示装置105により「7」が表示されるこ
とで実現され、また、低確率移行図柄の態様は、例え
ば、特別図柄表示装置104によりリーチ状態「11
×」を経て最終的に図柄「111」が停止表示された
後、副図柄表示装置105により「1」が停止表示され
ることで実現される。
【0056】また、このとき、特別図柄表示装置104
によりリーチ状態「77×」や「11×」を経て最終的
に図柄「777」や「111」が表示された時点で賞品
球の払い出しがなされる。さらに、はずれ状態であって
も、すなわち、副図柄表示装置105で停止表示する図
柄が特別図柄表示装置104に停止表示されている図柄
と異なる場合でも、特別図柄表示装置104により図柄
「777」や「111」等の所定の組み合わせで停止表
示するときには、それら図柄「777」や「111」等
を表示した時限で賞品球の払い出しがなされる。
【0057】このパチンコ機は、特別図柄表示装置10
4の表示部とは別の場所に副図柄(或いは擬似第4図
柄)の変動表示専用の副図柄表示装置105を設け、大
当たり抽選時には、特別図柄表示装置104にて特別図
柄を停止表示させた後に、変動表示状態にある副図柄表
示装置105の図柄を停止表示させている。このような
構成にすることで、遊技者にパチンコ機があたかも2段
階抽選を実施しているように見せかけることができる。
ここで、2段階抽選とは、例えば、主表示部(メインデ
ジタル)の可変表示部が変動表示されている状態(第1
の抽選)から可変表示部が揃った場合、特定の入賞口が
開き、且つその中に存在するある特定領域に球が通過し
た時、副図柄表示部(サブデジタル)が回り始め(第2
の抽選)、その副図柄表示部で停止表示された図柄と先
に停止表示されている主表示部の図柄との組み合わせが
大当たりの図柄に該当するか否かで抽選する者である。
そして、主表示部による第1の抽選については第1の確
率で行い、副図柄表示部による第2の抽選については第
2の確率で行っている。
【0058】このような2段階抽選が採用されたパチン
コ機は、合成確率が低いにもかかわらず、メインデジタ
ルのみでみた場合には高い確率で揃うので、遊技者にと
って、当たり易いという印象を与えることができる。本
発明が適用されたパチンコ機は、このように興趣性を高
くすることを可能にする2段階抽選がなされているよう
に見せかけており、すなわち、遊技状態及びその遊技状
態を遊技者に通知する特別図柄表示装置104にて表示
する図柄及び副図柄表示装置105にて表示する副図柄
の両方の図柄を、所定の確率(一の抽選結果)で予め決
定しているものの、特別図柄表示装置104による図柄
を停止表示させた後に、変動表示状態にある副図柄表示
装置105の図柄を停止表示させることで、あたかも独
立してその両方の図柄の出現確率が決定されているよう
にみせけて、2段階抽選を実施しているようにみせかけ
ている。
【0059】さらに、副図柄表示装置105は、特別図
柄表示装置104が液晶表示部として構成されているの
に対して、7セグにより構成されており、すなわち、異
なる表示形態として構成されている。このように、特別
図柄表示装置104の表示部と副図柄表示装置105と
の外見を異ならせることで、その独立性を強くして、遊
技者に、あたかも2段階抽選を実施しているような印象
を強く与えることができる。
【0060】また、特別図柄表示装置104の図柄が揃
ったときだけ副図柄表示装置105の変動表示を動作さ
せることで、特別図柄表示装置104の図柄と副図柄表
示装置105の図柄とが実際には大当たりが出る確率で
関連付けされているところを、遊技者に、あたかもその
関連がないようにみせかけ、2段階抽選がなされている
ような印象を強く与えることができる。また、特別図柄
表示装置104の図柄が揃ったときには、賞品球の払い
出しもするので、2段階抽選がなされているような印象
をさらに強く与えることができる。
【0061】このように本発明が適用されたパチンコ機
は、副図柄表示装置105の図柄が特別図柄表示装置1
04の第1乃至第3の3つの図柄に対する第4の図柄と
して印象を持たれてしまうことを防止しつつ、2段階抽
選の要素を損なうことなく取り入れて、あたかも2段階
抽選がなされているような印象を遊技者に強く与えるこ
とを実現している。そして、大当たりが出る確率を一定
としながらも、特別図柄表示装置104で図柄が揃う確
率を高くすることができるようになり、これにより、結
果的には大当たりによる利益を得ることができる確率が
従来と同一であるが、遊技者に、図柄がよく揃うパチン
コ機であるという印象を与えることができるようにな
る。すなわち例えば、特別図柄表示装置104では1/
50で図柄が揃うようにして、副図柄表示装置105で
は特別図柄表示装置104で停止表示された図柄に揃う
図柄を1/6の確率で出現させることで、大当たりが出
る確率を一定の1/300(従来の確率)にすることが
でき、この場合、特別図柄表示装置104では1/50
で図柄が揃うようになるので、遊技者は、図柄がよく揃
うパチンコ機であるという印象を受けるようになる。
【0062】また、特別図柄表示装置104で図柄が揃
う確率を所定の条件で変動するようにすれば、特別図柄
表示装置104にて表示される特別図柄及び副図柄表示
装置105にて表示される図柄とが揃う確率にバリエー
ションをつけることができるようになり、2段階抽選に
似た独特の出球の波を形成することができるようにな
る。さらに、パチンコ機は、2段階抽選の要素を取り入
れてつつ、はずれを含めて、通常状態、確率変動状態の
3パターンに対応する遊技状態を発生させることで、興
趣性を向上させることができる。
【0063】なお、本発明は、前述の実施の形態に限定
されるものではない。すなわち、前述の実施の形態で
は、副図柄表示装置105の表示部が、いわゆる7セグ
により構成されているが、これに限定されるものではな
く、ドット表示部により構成してもよい。また、特別図
柄表示装置104では、図柄を縦方向に変動表示させる
のに対して、副図柄表示装置105では、図柄を横方向
に変動表示させる、といったような変動表示のさせ方を
異ならせることで、異なる表示形態を実現するようにし
てもよい。
【0064】また、前述の実施の形態では、副図柄表示
装置105の変動表示を、特別図柄表示装置104の停
止表示後に開始しているが、特別図柄表示装置104の
停止表示前に既に変動表示しているようにしてもよく、
すなわち例えば、常に変動表示させておいて、その停止
表示を、特別図柄表示装置104の停止表示後にするよ
うにしてもよい。また、前述の実施の形態では、特定の
図柄の組み合わせで揃った場合に確率変動状態に移行し
ている場合について説明しているが、これに限定される
ものではなく、副図柄表示装置105により、その抽選
(確率変動状態か、又は通常状態かの抽選)を行うよう
にしてもよい。このようにすれば、場合によってははず
れることもあるし、確変状態になることもある等の副図
柄表示装置105への関心がよりいっそう高まり、遊技
性の向上につながる。
【0065】また、前述の実施の形態では、保持できる
入賞遊技球数が最大で4である場合について説明した
が、保持できる入賞遊技球数は5以上でも、3以下でも
よい。この場合、入賞球技球数に関してする処理につい
ては、その保持できる入賞遊技球数に応じた処理にす
る。また、前述の実施の形態では、図3乃至図7のフロ
ーチャートに示す遊技制御処理を実行するにあたっては
いずれも、ROM230にあらかじめ格納されている遊
技制御プログラムを実行する場合について説明したが、
これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶
された記憶媒体から、そのプログラムをRAM240に
読み込んで実行するようにしてもよい。
【0066】また、前述の実施の形態では、本発明に係
るパチンコ機を、図1に示すように、第一種パチンコ機
に適用したが、これに限らず、複数の図柄を変動表示す
る図柄表示装置を備えるものであれば、第二種パチンコ
機、第三種パチンコ機その他パチンコ機に適用すること
もできる。また、前述の実施の形態においては、パチン
コ機である遊技機に本発明を適用した場合について説明
したが、これに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲
で他のアミューズメントゲーム機等の遊技機にも適用可
能である。もちろん、パチスロ機にも適用することがで
きる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1及び2記
載の発明によれば、特別図柄表示手段と別の場所に配置
され、且つ特別図柄と異なる表示形態の副図柄を表示す
る副図柄表示手段を備え、さらに、特別図柄が停止表示
した後に、副図柄を停止表示させることで、いわゆる2
段階抽選の要素を取り入れて、遊技状態を発生させる処
理をすることができる。さらに、請求項1記載の発明に
よれば、一の抽選結果を利用して、遊技状態を決定し
て、それを遊技者に通知する停止表示される特別図柄及
び副図柄を決定することで、そのような2段階抽選の要
素を取り入れた遊技状態を、唯一の確率に基づいて発生
させることができる。
【0068】また、請求項3記載の発明によれば、複数
の特別図柄を停止表示させた後に、副図柄の変動を開始
させて、その後、副図柄を停止表示することで、2段階
抽選がなされているような印象を遊技者に強く与えるこ
とができる。また、請求項4記載の発明によれば、所定
の組み合わせの特別図柄を停止表示したタイミングで、
賞品球を払い出すことで、2段階抽選がなされているよ
うな印象を遊技者に強く与えることができる。
【0069】また、請求項5記載の発明によれば、所定
の組み合わせの特別図柄を停止表示した場合には、賞品
球の払い出し、次いで、副図柄の変動を開始させること
で、2段階抽選がなされているような印象を遊技者に強
く与えることができる。また、請求項6記載の発明によ
れば、特別図柄表示手段が液晶表示部により構成され、
副図柄表示手段が、7つのセグメントからなり該7つの
セグメント全てが点灯されたならば略8字形状を表す7
セグメント表示部により構成されていることで、特別図
柄表示手段と副図柄表示手段の外観を介して、2段階抽
選がなされているような印象を遊技者に強く与えること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機における遊技盤面の正面部、特に説
明に必要な部分を模式的に示した図である。
【図2】主基板の構成を示すブロック図である。
【図3】遊技機における処理を示すフローチャートであ
る。
【図4】遊技制御処理の前半を示すフローチャートであ
る。
【図5】遊技制御処理の後半を示すフローチャートであ
る。
【図6】始動入賞口スイッチのチェック処理を示すフロ
ーチャートである。
【図7】図柄制御処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
104 特別図柄表示装置 105 副図柄表示装置 106 普通図柄表示装置 111 始動入賞口 112 普通電動役物 113,114 作動ゲート 115 大入賞口 121 天入賞口 122 左肩入賞口 123 右肩入賞口 124 左袖入賞口 125 右袖入賞口 126 左落し入賞口 127 右落し入賞口 131 始動入賞口スイッチ 132 大入賞口スイッチ 133 各種入賞口スイッチ 150 図柄表示制御部 151 副図柄表示制御部 200 主基板 220 CPU 230 ROM 240 RAM 241 入賞遊技球数記憶領域 250 I/O

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 始動入賞口への遊技球の入賞に応じて遊
    技状態を決定するための抽選をする抽選手段と、複数の
    特別図柄を表示する特別図柄表示手段と、前記複数の特
    別図柄をそれぞれ変動させ、前記抽選手段の抽選結果に
    対応する特別図柄を停止表示する特別図柄表示制御手段
    と、前記特別図柄表示手段と別の場所に配置され、且つ
    前記特別図柄と異なる表示形態の副図柄を表示する副図
    柄表示手段と、前記副図柄を変動させ、前記抽選結果に
    対応する副図柄を停止表示する副図柄表示制御手段と、
    を備え、前記副図柄表示制御手段は、前記特別図柄が停
    止表示した後に、前記副図柄を停止表示させることを特
    徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 前記抽選で決定した遊技状態の一部を停
    止表示した複数の特別図柄で通知し、前記抽選で決定し
    た遊技状態の一部を停止表示した副図柄で通知すること
    を特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記副図柄表示制御手段は、前記複数の
    特別図柄が停止表示した後に、前記副図柄の変動を開始
    することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 抽選で決定した複数の特別図柄が所定の
    組み合わせの場合には、前記複数の特別図柄が停止表示
    した後であって、前記副図柄が停止表示する前に、賞品
    球を払い出すことを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
    かに記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記副図柄表示制御手段は、前記賞品球
    を払い出した後に、前記副図柄の変動を開始させること
    を特徴とする請求項4記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 前記特別図柄表示手段の表示部は一体の
    液晶表示部により構成され、前記副図柄表示手段の表示
    部は、7つのセグメントからなり該7つのセグメント全
    てが点灯されたならば略8字形状を表す7セグメント表
    示部により構成されていることを特徴とする請求項1乃
    至5のいずれかに記載の遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018139662A (ja) * 2017-02-27 2018-09-13 株式会社サンセイアールアンドディ 遊技機

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