JP2003164032A - 組付部品のロック機構 - Google Patents

組付部品のロック機構

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JP2003164032A
JP2003164032A JP2001361005A JP2001361005A JP2003164032A JP 2003164032 A JP2003164032 A JP 2003164032A JP 2001361005 A JP2001361005 A JP 2001361005A JP 2001361005 A JP2001361005 A JP 2001361005A JP 2003164032 A JP2003164032 A JP 2003164032A
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protector
locking
elastic member
piece
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JP2001361005A
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Koji Miyakoshi
浩司 宮腰
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本体とカバーとのがたつきを防止してロック
の保持力が高い組付部品のロック機構を提供する。 【解決手段】 差込片28の内面に弾性部材33を突出
して設ける。差込片28を係止枠16に差し込んだ際
に、弾性部材33の弾性力で差込片28が係止枠16に
押し付けられるようにする。弾性部材33には、差込片
28に続く支持部34と、支持部34から屈曲し、差込
片28の根本側に延出する押圧部35とを備え、押圧部
35と差込片28の間に撓みスペース36を形成する。
押圧部35が、支持部34から自由端35aに近づくに
したがい差込片28から漸次離れる方向に延出するよう
にしてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロテクタまたは
電気接続箱等の本体と、本体の開口を閉止するカバーと
で構成された組付部品のロック機構に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の組付部品のロック機構に
関連する技術の一例として、先に本願出願人によって提
案された特開平5−252634号公報に記載の組付部
品のロック機構が知られている。
【0003】図6に示すように、組付部品としてのプロ
テクタ50は、底壁52の両端に一対の側壁53が立設
された樋状のプロテクタ本体51と、プロテクタ本体5
1の開放された上部を閉止するプロテクタカバー60と
から構成されている。これらのプロテクタ本体51とプ
ロテクタカバー60は、合成樹脂等で形成されている。
【0004】プロテクタ本体51の側壁53には、その
上端53aから下方に離間した位置に係止枠56が形成
されている。この係止枠56は、内部に隙間を有し、外
側に出っ張っている。係止枠56の隙間は、上下に貫通
した差込孔57を形成している。係止枠56近傍の側壁
53の上端53aには、プロテクタ本体51にプロテク
タカバー60を固定する際に、プロテクタカバー60の
弾性変形を許容する所定深さの凹部54が形成されてい
る。
【0005】プロテクタカバー60は、天板61と、天
板61の両側が折り曲げて形成された縁板62と、縁板
62の端部62aから下方へ延出した差込片63とから
構成されている。差込片63の外面63aには、係止面
65aを有する係止突起65が形成されている。
【0006】上記構成によれば、プロテクタカバー60
の差込片63をプロテクタ本体51の係止枠56の差込
孔57に差込み、プロテクタ本体51の側壁53の上端
53aの凹部54の中でプロテクタカバー60を弾性変
形させて、係止突起65を係止枠56に係止させる。そ
して、指を離すことで、プロテクタカバー60が弾性的
に復元し、係止突起65が上方に上がり係止枠56の下
端56aに当接してロック状態となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の組付部品のロック機構では、解決すべき以下の問題
点がある。
【0008】プロテクタカバー60は、プロテクタ本体
51に収納保持される電線(図示せず)がワイヤハーネ
ス作成時に外側に膨らみ、他部品と干渉することを防止
するため等に利用されるものであるが、収納された電線
の膨らみ等によって内圧をうけロックが解除される心配
がある。
【0009】また、屈曲形成されたプロテクタ本体(図
示せず)にあっては、強制的に曲げられた電線の復元力
をうけてロックが解除されることがある。ロックが解除
されるとプロテクタ本体から電線がはみ出して、電線を
保護するという本来の機能を果たすことができなくなる
こともある。
【0010】また、差込片63に形成された係止突起6
5の係止面65aと係止枠56の下端56aとが当接し
て、差込片63の挿入方向のがたつきがゼロになって
も、差込方向と直交する板厚方向にはがたつきがあるた
め、ロックが解除されることがある。また、樋状のプロ
テクタ本体51の両側の側壁53は、底壁52から垂直
に起立し、その上端53aは自由端になっているため、
力を受けると幅方向に倒れることがある。側壁53が内
側に倒れると、差込方向と直交する板厚方向のがたつき
が大きくなり、ロックが外れ易くなってしまう。
【0011】さらに、リレー、ヒューズ、コネクタ等を
収納する電気接続箱にあっても、本体とカバーのロック
保持力が不十分であると、不用意な外力等によってロッ
クが解除されて、本体から電線が飛び出して、断線した
り短絡を生じたりする心配がある。
【0012】本発明は、上記した点に鑑み、本体とカバ
ーとのがたつきを防止してロックの保持力が高い組付部
品のロック機構を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、本体と、該本体の開口を閉
止するカバーとを備え、該本体に形成された係止枠に、
該カバー側の差込片が差し込まれ、該差込片又は該係止
枠のいずれか一方に突設された係止突起が、いずれか他
方に設けられた係合部に係合して係止される組付部品の
ロック機構において、前記差込片の内面に弾性部材が突
出して設けられ、該差込片を前記係止枠に差し込んだ際
に、該弾性部材の弾性力で該差込片が該係止枠に押し付
けられることを特徴とする。
【0014】上記構成により、差込片の内面に弾性部材
を突出して設けることで、カバーの差込片を本体の係止
枠に差し込んだ際に、差込片が弾性部材の弾性力で係止
枠に押し付けられて、差込片の差込方向と直交する板厚
方向のがたつきがゼロになり、係止突起と係合部との引
っかかりがよくなり、係止が確実に行われる。
【0015】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の組付部品のロック機構において、前記弾性部材は、
前記差込片に続く支持部と、該支持部から屈曲した押圧
部とを備え、該押圧部と該差込片との間に撓みスペース
が形成されたことを特徴とする。
【0016】上記構成により、弾性部材が支持部と押圧
部とを備えることで、弾性部材は、差込片に片持ちで支
持された状態になり、さらに、押圧部と差込片との間に
撓みスペースを形成することで、弾性部材が差込片に近
接する方向に弾性変形し、係止枠に差込片を差し込んだ
際に、差込片が係止枠に押し付けられたままロック状態
となる。ロックを解除する際は、差込片を押し返し、弾
性部材を摺動させながら差込片を係止枠から抜き出すこ
とによりロックが解除される。
【0017】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載の組付部品のロック機構において、前記弾性部材が前
記差込片の根本側に延出することを特徴とする。
【0018】上記構成により、弾性部材を差込片の根本
側に延出させることで、差込孔に対する差込片の差し込
みがスムーズに行われて、本体の開口を閉止するカバー
の組付作業性が向上する。
【0019】また、請求項4記載の発明は、請求項2ま
たは請求項3記載の組付部品のロック機構において、前
記押圧部が、前記支持部から自由端に近づくに従い前記
差込片から漸次離れる方向に傾斜していることを特徴と
する。
【0020】上記構成により、弾性部材を差込片から漸
次離れる方向に傾斜させることで、押圧部と差込片との
間の撓みスペースを拡大し、押圧部の弾性変形量に比例
して弾性力が強くなり、係止枠に差し込まれた差込片が
弾性力で強く押し付けられて、係止突起が係止枠から外
れることが防止される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態の具
体例を図面を用いて詳細に説明する。図1〜図3は、本
発明に係る組付部品のロック機構の第一の実施形態を示
すものである。
【0022】図3に示す組付部品であるプロテクタ10
は、従来技術の欄で説明したプロテクタ50を改良した
ものである。プロテクタ(図3)10は、上部が開放し
樋状をなしたプロテクタ本体11と、プロテクタ本体1
1の開口を閉止するプロテクタカバー25とから構成さ
れている。
【0023】プロテクタ10は、合成樹脂等を構成材料
とし、射出成形法にて成形されている。プロテクタ本体
11に対するプロテクタカバー25の組み付けは、後述
するロック手段にて着脱可能に行われる。
【0024】ここで、本実施形態の説明の都合上、上下
方向(高さ方向)を以下のように定めることとする。プ
ロテクタ本体11の側壁13が、底壁12から起立する
方向を上方とし、プロテクタ本体11に対してプロテク
タカバー25を閉止する方向を下方と定める。
【0025】プロテクタ本体11には、電線45の配索
形状に対応する種々の形状を適用することができ、従来
技術の欄で説明したプロテクタ本体51と同様に真直に
形成されたプロテクタ10であっても、または所定の角
度で向きを変える屈曲形成されたプロテクタ本体(図示
せず)であってもよい。
【0026】図1に示すように、プロテクタ本体11
は、底壁12と、底壁12の両側から同方向に起立する
側壁13と、側壁13の外面13aに形成された差込孔
17を有する係止枠16とから構成され、U字状断面を
成している。底壁12と両側の側壁13とがなす内側空
間は、電線45を収容する電線収容空間14を構成して
いる。電線45は、この電線収容空間14に収容される
ことで、外部との干渉が防止されて、保護されるように
なっている。
【0027】プロテクタ本体11の上部が開放している
のは、電線45を上方から電線収容空間14に収容する
ためである。一旦収容された電線45が、電線収容空間
14から浮き上がったりすることのないように、プロテ
クタ本体11の所要箇所に予めテープ等(図示せず)を
巻回しておくことが好ましい。なお、テープ巻きを必ず
しも行う必要はないが、プロテクタ10が長尺物であっ
たり、屈曲物の場合には、予めテープ巻きをすること
で、電線45の噛み込み等が防止されて後のプロテクタ
カバー25の組み付けを楽に行うことができる利益があ
る。
【0028】プロテクタ本体11の一側の側壁13の外
面13aには、係止枠16が一体的に形成されている。
係止枠16は、側壁13に連続し互いに対向する一対の
支持壁部16a(片方のみ図示する)と、一対の支持壁
部16aの先端部と略直角に繋がる掛部(係合部)16
bとから構成されている。一対の支持壁部16aと掛部
16bとが区画形成する隙間は、矩形状に貫通形成した
差込孔17である。差込孔17には、プロテクタカバー
25の差込片28が差込まれるようになっている。
【0029】なお、係止枠16を、プロテクタ本体11
の長手方向の複数箇所に設けてもよく、また、従来技術
の欄で説明したプロテクタ本体11と同様に側壁13の
両側に設けてもよい。
【0030】再び図3に示すように、プロテクタカバー
25は、平板状の天板26と、天板26の両側から下方
に屈曲する縁板27と、天板26の一側端部から垂下
し、内面28aに押圧アーム(弾性部材)33を有する
差込片(図1)28とから構成されている。本実施形態
における差込片28は、プロテクタカバー25の一箇所
にしか設けられていないが、プロテクタ本体11の長手
方向の複数箇所に設けてもよく、また、天板26の両側
の端部に設けてもよい。
【0031】縁板27は、プロテクタ本体11の側壁1
3の外側に摺接する程度の幅を有し、プロテクタ本体1
1を覆うようになっている。縁板27は、無くてもプロ
テクタカバー25として機能するが、縁板27を設ける
ことにより、プロテクタ本体11の上部がプロテクタカ
バー25で緊密に閉止されて、電線45の噛み込み等に
よる断線を防止することができる。
【0032】図1および図2に示すように、差込片28
は、板状に形成され、外面28bおよび内面28aの稜
線は矩形状を呈している。差込片28の先端側の隅部2
9には、面取りが施され、差込片28が差込孔17の入
口に干渉することが防止されている。また、差込片28
の板厚は、薄肉に形成されているゆえ、差込片28は板
厚方向に可撓性を有している。したがって、差込孔17
と差込片28とに多少の位置ズレを生じている場合であ
っても、位置ズレが吸収されてロックが支障なく行われ
るようになっている。
【0033】なお、隅部29の面取り稜線を直線とする
代わりに曲線としてもよく、また、差込片28の先端側
を先端に向かうにしたがって漸次細くなるように先細形
状に形成してもよい。隅部29の面取り稜線を曲線とす
ることによって、係止枠16の内壁に傷等を付けること
なく、差込片28をスムーズに挿入することができる。
【0034】差込片28の外面(表面)28bの略中央
には、プロテクタ本体11の係止枠16に係止される係
止突起30が突設されている。係止突起30は、差込片
28の挿入方向に対して傾斜する傾斜部30aと、傾斜
部30aに続き差込片28と平行に形成された平坦部3
0bと、平坦部30bに続く係止部30cとを有してい
る。
【0035】差込片28の先端側に傾斜部30aを形成
したのは、差込片28が係止枠16の上端部20に突き
当たることを防止して、差込片28が摺動しながらスム
ーズに挿入できるようにするためである。平坦部30b
に続く係止部30cは、差込片28を係止枠16の掛部
16bに係止させるためのものであり、これによりプロ
テクタカバー25をプロテクタ本体11に組み付けるこ
とができるようになっている。
【0036】差込片28の内面(裏面)28aには、係
止突起30が突出する方向とは反対の方向に突出する押
圧アーム33が一体的に形成されている。押圧アーム3
3と差込片28との間には、撓みスペース36が形成さ
れており、差込片28の差込方向と直交する板厚方向に
押圧アーム33が撓み可能になっている。差込片28を
係止枠16の差込孔17に挿入した際には、押圧アーム
33がプロテクタ本体11の側壁13に摺動しつつ側壁
13を押圧し、これにより差込片28が係止枠16に強
く押し付けられる。
【0037】押圧アーム33は、差込片28の略中間部
に繋がる支持部34と、支持部34に続く押圧部35と
から構成され、L字状または逆L字状を呈している。押
圧アーム33の延出する方向は、特に限定されないが、
差込片28を差し込む方向とは反対の方向である、差込
片28の根本側の方向に延出させることが好ましい。こ
のように、押圧アーム33を片持ち支持構造とすること
によって、押圧アーム33は根本から弾性変形して、プ
ロテクタカバー25の組付作業性が向上する。
【0038】図2に示すように、撓みスペース36は、
押圧アーム33の差込片28側の弾性変形を許容する隙
間である。撓みスペース36の大きさは、差込片28を
差込孔17に挿入した際に、がたつかない程度の押圧力
を側壁13に作用させることができる程度の大きさに形
成されている。
【0039】押圧アーム33の板厚は、差込片28の板
厚と同等かそれ以下に形成されている。板厚が厚すぎる
と、押圧部35が撓み難くなり、係止枠16に対する差
込片28の挿入または抜き出しを楽に行うことができな
いからである。
【0040】上記第一の実施形態によれば、組付部品で
あるプロテクタ10のロック機構は、次のように作用す
る。
【0041】プロテクタ本体11の開口をプロテクタカ
バー25で閉止する場合には、プロテクタ本体11の上
方にプロテクタカバー25を位置合わせし、プロテクタ
カバー25の差込片28を係止枠16の差込孔17に差
し込む。さらに、押圧アーム33を内側に撓ませて差込
片28を差込孔17の内面に摺動させながら深く挿入す
ると、差込片28の係止突起30が係止枠16の掛部1
6bを通過する。同時に、プロテクタカバー25の天板
26が、プロテクタ本体11の側壁13上端に当接し
て、係止突起30の係止部30cが掛部16bの下端部
21に当接してロック状態となり、プロテクタ本体11
がプロテクタカバー25で閉止される。ロック状態にお
いては、押圧アーム33は弾性変形した状態のまま差込
片28とプロテクタ本体11の側壁13に挟まれる格好
になり、差込片28は押圧アーム33の弾性力に付勢さ
れて係止枠16の掛部16bに押し付けられ、差込片2
8の差込方向に直交する板厚方向のがたつきがなくな
り、ロック状態が保持される。
【0042】ロック状態にあるプロテクタ本体11から
プロテクタカバー25を取外す場合は、差込片28をプ
ロテクタ本体11の側壁13側に押し返して、掛部16
bから係止突起30を外し、押圧アーム33を押し返し
た状態でプロテクタカバー25を上方へ引き上げること
により、差込片28が差込孔17から摺動しながら抜き
出て、ロックが解除される。
【0043】図4は、本発明に係る組付部品のロック機
構の第二の実施形態における要部の斜視図を示したもの
である。なお、第一の実施形態と同一構成部分について
は同一符号を付して説明を省略する。
【0044】組付部品であるプロテクタ10が、プロテ
クタ本体11と、プロテクタカバー25とから構成され
ている点は、第一の実施形態と同様である。第一の実施
形態と相違する点は、差込片28の内面28aに形成さ
れた押圧アーム40の押圧部42が、差込片28に対し
て平行に延出しているのではなく、斜めに延出している
点である。
【0045】すなわち、押圧部42は、支持部41から
自由端35aに向かうにしたがい差込片28の内面28
aから漸次離れる方向に傾斜している。このようにすれ
ば、押圧部42と差込片28との間に存する撓みスペー
ス36が拡大して、押圧アーム40の弾性力が強くな
り、差込片28の係止突起30と係止枠16との係止保
持力が向上して、ロックの信頼性がより一層向上する。
他の構成部分については、第一の実施形態と同様である
ため、説明を省略する。
【0046】図5は、本発明に係る組付部品のロック機
構の第三の実施形態における要部の斜視図を示したもの
である。なお、第一の実施形態又は第二の実施形態と同
一構成部分については同一符号を付して説明を省略す
る。
【0047】本実施形態が、第一の実施形態又は第二の
実施形態と相違する点は、係止枠16の内面16cに係
止突起46が設けられ、差込片28に係止突起46と係
合する孔部(係合部)47が設けられている点である。
【0048】係止突起46は、第一の実施形態及び第二
の実施形態の係止突起30と略同様の構成であり、傾斜
部46aと、傾斜部46aに続く平坦部46bと、平坦
部46bに続き孔部47の孔壁に当接する係止部46c
とからなっている。相違する点は、傾斜部46aが差込
片28の挿入反対方向を向いて形成されている点であ
る。このため、差込片28は引っかかりなく、係止枠1
6に挿入される。
【0049】孔部47は、差込片28の略中央部に貫通
して形成されている。係止突起46の係止部46cと当
接する孔壁47aは、引っかかりが良くなるように傾斜
面に形成されている。
【0050】上記第三の実施形態によれば、プロテクタ
10のロック機構は、次のように作用する。プロテクタ
カバー25の差込片28を係止枠16の差込孔17に差
し込む。さらに深く差し込むと、係止枠16の係止突起
46に差込片28が乗り上げ、押圧アーム40を撓ませ
ながら差込片28がスライドし、孔部47が係止突起4
6を乗り越えた位置で押圧アーム40の弾性力が開放さ
れて、係止突起46に孔部47が係合する。係合状態に
おいても、差込片28は押圧アーム40の弾性力を受け
ているゆえ、差込片28と係止枠16とは、がたつきな
く固定される。
【0051】なお、第一の実施形態〜第三の実施形態で
示した押圧アーム33,40に代えて、ゴム等の弾性体
を差込片28の内面28aに設ける構成としてもよい。
また、組付部品であるプロテクタに代えて、リレーボッ
クス、ヒューズボックス等の電気接続箱に上記ロック機
構を適用してもよい。
【0052】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、弾性部材が差込片に設けられているから、差込片が
係止枠に挿入した状態で、弾性部材の弾性力により差込
片が係止枠に押し付けられて、差込片の板厚方向のがた
つきがゼロになる。従って、係止突起が係止枠から外れ
ることが防止されて、ロック機構の信頼性が向上すると
ともに、本体とカバーとのがたつきがなくなりロックの
保持力が向上する。
【0053】また、請求項2記載の発明によれば、弾性
部材が支持部と押圧部とを備え、押圧部と差込片との間
に撓みスペースが形成されているから、弾性部材は、差
込片に片持ちで支持された状態になり、撓みスペース内
においては、弾性部材の弾性変形が許容される。従っ
て、簡易な構造の弾性部材で差込片を押圧することがで
き、ロックの保持力を向上することができる。
【0054】また、請求項3記載の発明によれば、弾性
部材が差込片の根本側に延出しているから、係止枠に対
する差込片の差し込みがスムーズに行われる。従って、
請求項2記載の発明の効果の他に、本体の開口を閉止す
るカバーの組付作業性が向上する。
【0055】また、請求項4記載の発明によれば、弾性
部材の自由端が差込片から漸次離れる方向に延出してい
るから、弾性部材の押圧部と差込片との間の撓みスペー
スが拡大して、押圧部の弾性変形量に比例して弾性力が
強くなり、差込片が強く押し付けらる。従って、ロック
の保持力が格段に向上し、ロック機構の信頼性の高い組
付部品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の組付部品のロック機構に係る第一の実
施形態の要部を示す斜視図である。
【図2】図1に示す組付部品のロック機構のA−A線に
沿う断面図である。
【図3】同じく組付部品のロック機構のロック状態を示
す斜視図である。
【図4】本発明の組付部品のロック機構に係る第二の実
施形態の要部を示す斜視図である。
【図5】本発明の組付部品のロック機構に係る第三の実
施形態の要部を示す斜視図である。
【図6】従来の組付部品のロック機構の一例を示す斜視
図である。
【符号の説明】
10 プロテクタ(組付部品) 11 プロテクタ本体(本体) 13 側壁 16 係止枠 16b 掛部(係合部) 17 差込孔 25 プロテクタカバー(カバー) 26 天板 28 差込片 30,46 係止突起 33,40 押圧アーム(弾性部材) 35,42 押圧部 36 撓みスペース 45 電線 47 孔部(係合部)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体と、該本体の開口を閉止するカバー
    とを備え、該本体に形成された係止枠に、該カバー側の
    差込片が差し込まれ、該差込片又は該係止枠のいずれか
    一方に突設された係止突起が、いずれか他方に設けられ
    た係合部に係合して係止される組付部品のロック機構に
    おいて、 前記差込片の内面に弾性部材が突出して設けられ、該差
    込片を前記係止枠に差し込んだ際に、該弾性部材の弾性
    力で該差込片が該係止枠に押し付けられることを特徴と
    する組付部品のロック機構。
  2. 【請求項2】 前記弾性部材は、前記差込片に続く支持
    部と、該支持部から屈曲した押圧部とを備え、該押圧部
    と該差込片との間に撓みスペースが形成されたことを特
    徴とする請求項1記載の組付部品のロック機構。
  3. 【請求項3】 前記弾性部材が前記差込片の根本側に延
    出することを特徴とする請求項2記載の組付部品のロッ
    ク機構。
  4. 【請求項4】 前記押圧部が、前記支持部から自由端に
    近づくに従い前記差込片から漸次離れる方向に傾斜して
    いることを特徴とする請求項2または請求項3記載の組
    付部品のロック機構。
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