JP2003163728A - 押ボタン連動機構、携帯電子機器用アダプタ及び押ボタン連動機構の組立方法 - Google Patents

押ボタン連動機構、携帯電子機器用アダプタ及び押ボタン連動機構の組立方法

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JP2003163728A
JP2003163728A JP2001359159A JP2001359159A JP2003163728A JP 2003163728 A JP2003163728 A JP 2003163728A JP 2001359159 A JP2001359159 A JP 2001359159A JP 2001359159 A JP2001359159 A JP 2001359159A JP 2003163728 A JP2003163728 A JP 2003163728A
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JP
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push button
rotary shaft
adapter
opening
interlocking mechanism
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JP2001359159A
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English (en)
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Kazuyoshi Watanabe
和義 渡辺
Takayuki Kasuya
高之 粕谷
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Original Assignee
TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アダプタ等に簡単な構造で設置でき操作感が
良くしかも組立性のよい押ボタン連動機構、この押ボタ
ン連動機構を有する携帯電子機器用アダプタ及び押ボタ
ン連動機構の組立方法を提供する。 【解決手段】 この押ボタン連動機構は、押ボタン部1
0と、押ボタン部と連動する回転軸13と、回転軸を回
動自在に支持する軸受部5と、を備え、軸受部は回転軸
を挿入可能な開口8を有すると共に、回転軸の外周面の
一部を切り欠いた切欠面15を設けている。組立時に回
転軸を切欠面から軸受部の開口を通して挿入し嵌め込
む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種携帯電子機器
等におけるロック状態を解除するため等の押ボタン連動
機構、この押ボタン連動機構を有する携帯電子機器用ア
ダプタ及び押ボタン連動機構の組立方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯電話等の携帯電子機器におい
て例えば本体と無線アダプタとを電気的に接続するため
に、図10のようなコネクタ接続ケーブルを使用し、コ
ネクタ51を接続部52から本体側のコネクタに差し込
み、コネクタ56をアダプタ側のコネクタに差し込んで
いた。この場合、コネクタ51と本体との接続状態をロ
ックするためにコネクタ51にロック爪54を設け、ロ
ック爪54が本体側のロック部に係合するようにしてい
る。このコネクタ51を本体から引き抜く場合の従来の
ロック解除機構について図11により説明する。
【0003】図11の側面図に示すように、コネクタ5
1から突き出た滑り止め板53とコネクタの底面51a
とを指で挟んで図のように方向hに押すと、底面51a
側の内部の隙間51bに突き出た爪56が押されて板状
部材からなるロック部材55が点Pを支点にして移動す
ることで、ロック爪54が図の上方向h’に後退してロ
ック状態が解除される。
【0004】しかし、図10、図11のコネクタのロッ
ク解除機構によれば、コネクタ51の両面を指で挟んで
押して隙間51bの間隔を閉じることで爪56が押され
る構造であるため、底面51aの押す位置により隙間5
1bの閉じ具合が変わり、ロック爪54が充分に後退し
ないことがあり、円滑にロック解除をできないことが起
こり得て、操作感がよくないという問題があった。
【0005】一方、本体とアダプタとを電気的に接続す
る際に、上述のコネクタ接続ケーブルを使用せずに、直
接アダプタを本体に取り付け、コネクタ同士を接続して
ロックし一体として使用することが考えられるが、この
場合、アダプタを本体から取り外すには、アダプタ側に
押ボタン連動機構が必要となる。しかし、このような押
ボタン連動機構をアダプタに設けると、アダプタはコネ
クタよりも大形であり、また厚さも厚いので、指で挟み
込んでロック解除をするような図10、図11の従来構
造をそのまま適用できない。また、アダプタの内部には
その本来の目的のため電子基板等が高密度に配置される
ので、できるだけ簡単な構造でかつ組立性のよい押ボタ
ン連動機構が必要とされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のよう
な従来技術の問題に鑑み、アダプタ等に簡単な構造で設
置でき操作感が良くしかも組立性のよい押ボタン連動機
構、この押ボタン連動機構を有する携帯電子機器用アダ
プタ及び押ボタン連動機構の組立方法を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による押ボタン連動機構は、押ボタン部と、
前記押ボタン部と連動する回転軸と、前記回転軸を回動
自在に支持する軸受部と、を備え、前記軸受部は前記回
転軸を挿入可能な開口を有すると共に、前記回転軸の外
周面の一部を切り欠いた切欠部を設けたことを特徴とす
る。
【0008】この押ボタン連動機構によれば、押ボタン
部が押されてこれと連動する回転軸を介する機構である
ので、簡単な構造となり操作感が良い。また、回転軸に
切欠部を設けることにより、軸受部の開口を通して回転
軸をスムーズに嵌め込むことができるので、その組立性
がよく、回転軸を設けても製造時の作業性はよい。
【0009】また、前記回転軸と連動するロック部材を
備え、前記ロック部材によるロック位置とロック解除位
置との間の範囲において、前記切欠部は前記軸受部の内
周面に対し前記開口挿入時の位置から円周方向にずれる
ように、使用中における回転軸の切欠部と軸受部の開口
との位置関係を決めることで、使用中に不測に回転軸が
切欠部で軸受部の開口から外れることを防止できる。こ
の場合、前記範囲において前記切欠部により設けられる
切欠面は前記開口による開口方向とほぼ垂直位置にある
ことにより、軸受部の開口からの外れを確実に防止でき
るとともに、回転軸の軸受部の内面における支持面積を
確保でき、好ましい。
【0010】なお、本発明による押ボタン連動機構は、
上述のロック部材を備えることによりロック解除機構を
構成することができ、このロック解除機構は押ボタン部
を押すことでロック部材のロック状態を解除するように
構成できる。
【0011】また、前記回転軸と前記軸受部の内面との
間のクリアランスが一定になるように前記回転軸の外周
面上の前記切欠部の端部に対応する前記軸受部の内面が
補正されて加工されていることが好ましい。これによ
り、回転軸に切欠部を設けたことによるクリアランスの
ばらつきを補正でき、操作感の向上に寄与する。
【0012】また、本発明による携帯電子機器用アダプ
タは、携帯電子機器の本体に着脱自在に連結できるアダ
プタであって、前記アダプタの外形の少なくとも一部を
構成する押ボタン部と、前記押ボタン部と連動する回転
軸と、前記回転軸を回動自在に支持する軸受部と、を備
える押ボタン連動機構を具備し、前記軸受部は前記回転
軸を挿入可能な開口を有すると共に、前記回転軸の外周
面の一部を切り欠いた切欠部を設けたことを特徴とす
る。
【0013】この携帯電子機器用アダプタによれば、ア
ダプタの表面で押ボタン部が押されてこれと連動する回
転軸を介する押ボタン連動機構を有するので、簡単な構
造となり操作感が良い。また、回転軸に切欠部を設ける
ことにより、軸受部の開口を通して回転軸をスムーズに
嵌め込むことができるので、その組立性がよく、回転軸
を設けてもアダプタの製造時の作業性はよい。また、回
転軸の軸受部への嵌め込みの際に、切欠部から軸受部の
開口を通すので、軸受部の開口近傍における変形量がご
く僅かになり、このためアダプタを構成する部材を比較
的脆い材料で構成しても壊れず、材料の選択の幅が広が
り、好ましい。
【0014】また、上述の携帯電子機器用アダプタの押
ボタン連動機構では、前記回転軸と連動するロック部材
を備え、前記ロック部材によるロック位置とロック解除
位置との間の範囲において、前記切欠部は前記軸受部の
開口に対し前記開口挿入時の位置から円周方向にずれる
ように、使用中における回転軸の切欠部と軸受部の開口
との位置関係を決めることで、使用中に不測に回転軸が
切欠部で軸受部の開口から外れることを防止できる。こ
の場合、前記範囲において前記切欠部により設けられる
切欠面は前記開口による開口方向とほぼ垂直位置にある
ことにより、軸受部の開口からの外れを確実に防止でき
るとともに、回転軸の軸受部の内面における支持面積を
確保でき、好ましい。
【0015】なお、本発明による携帯電子機器用アダプ
タは、押ボタン連動機構に上述のロック部材を備えるこ
とによりロック解除機構を構成することができ、このロ
ック解除機構は押ボタン部を押すことでロック部材の本
体とのロック状態を解除し、本体からアダプタを取り外
すことができる。
【0016】また、前記回転軸と前記軸受部の内面との
間のクリアランスが一定になるように前記回転軸の外周
面上の前記切欠部の端部に対応する前記軸受部の内面が
補正されて加工されていることが好ましい。これによ
り、回転軸に切欠部を設けたことによるクリアランスの
ばらつきを補正でき、アダプタのロック解除時等におけ
る操作感の向上に寄与する。
【0017】また、前記本体の外部接続コネクタに対し
電気接続可能な接続コネクタを更に具備し、前記接続コ
ネクタに前記本体の本体ロック部と係合可能なロック部
材が設けられていることにより、本体の外部接続コネク
タとアダプタの接続コネクタとの接続時にロック可能と
なる。
【0018】また、本発明によるロック解除機構の組立
方法は、押ボタン部と、前記押ボタン部と連動する回転
軸と、前記回転軸を回動自在に支持する軸受部と、を備
える押ボタン連動機構の組立方法であって、前記回転軸
の外周面の一部を切り欠いた切欠部と、前記軸受部の一
部に設けた開口と、を有し、前記開口による開口方向と
前記切欠部により設けられる切欠面とを略平行にして前
記回転軸を前記軸受部に挿入することを特徴とする。
【0019】この押ボタン連動機構の組立方法によれ
ば、回転軸を軸受部の開口に切欠部を通して嵌め込むこ
とができるので、軸受部の開口近傍における変形量がご
く僅かとなり、組立性がよい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施の形態に
ついて図面を用いて説明する。図1は本発明の実施の形
態を示す携帯電話用無線アダプタの上ケースを上面側か
ら見た斜視図であり、図2は図1の上ケースを内面側か
ら見た斜視図であり、図3は押ボタン部の斜視図であ
り、図4は図3の押ボタン部を軸受部に取り付けた状態
を示す斜視図であり、図5は接続コネクタを取り付けた
図1の上ケースを携帯電話側に連結した状態を示す側断
面図であり、図6は押ボタン部の回転軸を軸受部に嵌め
込む状態を示す側断面図であり、図7は回転軸が図6の
状態から回動しアダプタの使用時の位置にある状態を示
す側断面図である。
【0021】図1,図2,図5に示すように、携帯電話
本体に連結される無線アダプタの上ケース1は、略矩形
体状に構成され、その表面2の携帯電話本体との連結側
に長円状の長孔4が形成されている。図5のように、ア
ダプタ9はその筐体を構成するための上ケース1と下ケ
ース6とを有している。
【0022】図3のように、押ボタン部10は、上ケー
ス1の表面2の長孔4内に配置した長円状のボタン11
と、ボタン11の内面側にボタン11からほぼ垂直に突
き出た板状の押圧部12と、ボタン11を介した押圧部
12の反対側の一対のリブ部14と接続した回転軸13
と、を有する。なお、上ケース1、下ケース6及び押ボ
タン部10は樹脂材料からなり、それぞれ射出成形によ
り一体に成形される。
【0023】図3の押ボタン部10は、図1,図5のよ
うにそのボタン11が上ケース1の表面2の長孔4内に
表面2とほぼ同一面になるように位置するとともに、図
2、図4のように、回転軸13がその両端で上ケース1
の内面3側に突起状に設けられた一対の軸受部5内に回
動自在に支持されることで上ケース1に取り付けられて
いる。
【0024】図1〜図5のように、押ボタン部10のボ
タン11が押圧されることでボタン11とともに押圧部
12が回転軸13を中心に図5の回動方向Rに回動し、
上ケース1のコネクタ取付部7に取り付けられたコネク
タ部21のロック部材22を押し付け、ロック部材22
の先端の爪部23を図5の下方向fに押し下げるように
なっている。
【0025】図5のように、上ケース1に押ボタン部1
0が回転軸13で回動自在になるよう取り付けられ、上
ケース1のコネクタ取付部7にコネクタ部21が取り付
けられた状態で下ケース6を上ケース1に組み付けるこ
とで、上ケース1と下ケース6との間でコネクタ部21
が固定される。そして、コネクタ部21の電気接続部2
4が上ケース1と下ケース6とからなるアダプタ9の前
面9aから突き出る。
【0026】ロック部材22の爪部23は、コネクタ部
21の図5の上面側に位置するロック部材22が段差を
介して略平行方向に延びた先端部にあり、電気接続部2
4に位置し、その上面から突き出ている。この突き出た
爪部23が携帯電話本体30にアダプタ9が連結された
とき、図5の破線のように本体30内の本体ロック部3
1に係合し、ロック状態となる。そして、押ボタン部1
0のボタン11が押されて押圧部12とともに回転軸1
3で回動し、押圧部12がロック部材22を押し付け、
爪部23を下方向fに下げることでロック解除状態とな
り、この状態でアダプタを本体30から引き抜くことが
できる。
【0027】また、回転軸13は、その外周面の一部が
長手方向に平面状に切り欠かれた切欠面15を有し、回
転軸13の垂直断面は図6のように略D字状になってお
り、切欠面15から反対側の外周面までの距離dは、回
転軸13の直径よりも切り欠かれた分小さく、回転軸1
3の最小直径方向距離となっている。
【0028】また、上ケース1の内面3に設けられた一
対の軸受部5は、その内周面5aで回転軸13を回動自
在に支持でき、また、上ケース1の内面3と略平行方向
に開口した開口8を有し、開口8を通して回転軸13を
嵌め込むことができる。図6のように、開口8の開口幅
wは、回転軸13の最小直径方向距離dよりも若干小さ
くなっているが、回転軸13を切欠面15から嵌め込む
際に、開口8の近傍で軸受部5は若干弾性変形するだけ
で回転軸13が開口8を通り抜けることができるように
なっている。
【0029】図6のように、軸受部5に嵌め込まれた回
転軸13は、組み立て時にはその切欠面15が開口8に
よる開口方向Kと略平行の位置にあるが、図5のように
押ボタン部10のボタン11が上ケース1の表面2と同
一平面にあるときには、図6の位置から回動して図7の
ようにその切欠面15が開口8による開口方向Kと略垂
直の位置にある。回転軸13は図7の位置で押圧部12
がロック部材22を押し付けておらずロック部材22の
爪部23はロック状態にある。
【0030】図1〜図7を参照して押ボタン部10の組
み立てについて説明する。図3の押ボタン部10を図6
の破線のように、回転軸13の切欠面15を下側に(上
ケース1の内面3側に)向けた状態(または反対の上側
に向けた状態)で軸受部5の開口8に近づける。そし
て、押ボタン部10を回転軸13が開口8に当接した状
態で押すと、開口8の近傍が僅かに弾性変形して、回転
軸13が開口8を通過して軸受部5内に嵌め込まれる。
【0031】以上のように、回転軸13の軸受部5への
嵌め込みの際に、切欠面15は開口8による開口方向K
とほぼ平行にして軸受部5に通し、軸受部5や回転軸1
3の破損を防止することができ、信頼性が向上する。な
お、開口8の開口幅wと回転軸13の最小直径方向距離
dとは、w<dとなっているが、その差(d−w)は回
転軸13や軸受部5の各寸法や使用材料により適宜決め
ることができる。また、例えば軸受部5が弾性を有しな
い部材、弾性限の低い部材または脆性的な部材等で形成
されている場合は、開口幅wと最小直径距離dとがほぼ
等しいか、または開口幅wが最小直径方向距離dよりも
若干大きくなっていてもよい。
【0032】上述のようにして押ボタン部10を上ケー
ス1に取り付けることができるが、図5のようなアダプ
タの通常の使用状態でボタン11が上ケース1の表面2
と同一面になっているときには、図5,図7のように、
回転軸13は切欠面15が開口8による開口方向Kに対
しほぼ垂直の位置にある。これにより、回転軸13が切
欠面15から不測に外れてしまうことを未然に防止でき
るとともに、回転軸13の切欠面15以外の外周面の殆
どが軸受部5の内周面5aで支持されることになり、回
転軸13に切欠面15を、更に軸受部5に開口8を形成
したことによる支持面積の減少を最小限にとどめ、支持
面積を確保でき、好ましい。
【0033】また、図5のようにアダプタ9と携帯電話
本体30とが連結し両者がロック状態にあるとき、アダ
プタ9側の爪部23が本体30側の本体ロック部31に
係合しロック状態にあり、アダプタ9のコネクタ部21
の電気接続部24が携帯電話本体30の接続コネクタ
(図示省略)に差し込まれて電気的に接続している。こ
のようなロック状態からボタン11を押すと、ボタン1
1とともに押圧部12が回転軸13を中心にして図の回
動方向Rに回動し、押圧部12がロック部材22を押し
付けることで、爪部23が下方向fに後退し、ロック解
除状態となり、アダプタ9を携帯電話本体30から引き
抜くことができる。このロック解除状態では、押圧部1
2の先端からロック部材22までの距離が比較的短いの
で、回転軸13の回動量も比較的少なく、例えば図7の
ようにその切欠面15が破線の位置に移動する程度であ
る。
【0034】以上のように、図1〜図7のアダプタ内に
構成された押ボタン部10によるロック解除機構によれ
ば、アダプタ9の表面2側からボタン11を押して回転
軸13を中心に回動させることによりロック部材22を
押圧して爪部23のロック状態を解除するから、簡単な
構成でロック状態を確実に解除でき、しかもこのときの
操作感がよい。また、アダプタ9の筐体内には無線用の
電子基板や電子部品が高密度に配置されるが、図2のよ
うに、押ボタン部10によるロック解除機構は本体30
との連結側に設置されるので、これらの配置のために充
分なスペースを提供できる。
【0035】また、回転軸13を切欠面15から軸受部
5の開口8を通して嵌め込むことができるので、その組
立性がよく、回転軸13を設けたことによるアダプタの
製造時の作業性低下はない。また、ボタン11をアダプ
タ9と異なる別材料で構成してもよく、色を変えること
や強度を変えること等によりアダプタにおける設計の幅
が広がる。
【0036】次に、図8,図9により、回転軸13を切
り欠いて切欠面15を設けたことで生じる軸受部5の内
周面5aとのクリアランス差を一定にし回転軸13のが
たつきを防止する点について説明する。図8のように、
回転軸13の切欠面15の端15aでは、軸受部5の内
周面5aに対する図の方向XにおけるクリアランスA
は、回転軸13の径方向のクリアランスδと、次の関係
にある。
【0037】A=δ・secθ 但し、θ:切欠面15の両端に対する回転軸13の中心
角の1/2
【0038】従って、角度θによりsecθは図9のよ
うに変化するので、角度θに応じて上式から求められた
クリアランスAを径方向のクリアランスδと同じになる
ように軸受部5の内周面5aを回転軸13の回動範囲
(例えば、図7の回転軸13の切欠面15の実線位置と
破線位置との間)において補正して加工する。具体的に
は、図7のように、軸受部5の内周面5aの開口8近傍
部分5b、5cにおいて内周面5aを回転軸13側に厚
くするように補正する。この補正加工は、上ケース1の
成形金型において内周面5aに対応する金型部分を加工
することで実現できる。
【0039】以上のようにして、切欠面15と軸受部1
3の内周面13aとにおけるクリアランス差を一定にし
回転軸13のがたつきを防止でき、アダプタのロック解
除時における操作感の向上に寄与する。
【0040】以上のように本発明を実施の形態により説
明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、
本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能であ
る。例えば、本発明によるロック解除機構は携帯電話に
取り付けられるアダプタに限定されず、ロック部を有す
る別の携帯電子機器であってもよく、更に携帯電子機器
に限定されず、他の各種機器であってよいことは勿論で
ある。また、回転軸13には更に別の切欠面を形成して
もよく、例えば垂直断面を略I字状にしてもよく、この
場合、回転軸の嵌め込みが、一層容易となる。また、軸
受部の開口による開口方向Kは、図6,図7のような上
ケース1の内面3と略平行方向に限定されるものではな
く、内面3と垂直方向、斜め方向等の他の方向であって
よいことは勿論である。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、携帯電子機器等のアダ
プタ等に簡単な構造で設置でき操作感が良くしかも組立
性のよい押しボタン連動機構、この押ボタン連動機構を
有する携帯電子機器用アダプタ及び押ボタン連動機構の
組立方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による携帯電話用無線アダ
プタの上ケースを上面側から見た斜視図である。
【図2】図1の上ケースを内面側から見た斜視図であ
る。
【図3】図1の押ボタン部の斜視図である。
【図4】図3の押ボタン部を上ケース内面の軸受部に取
り付けた状態を示す斜視図である。
【図5】接続コネクタを取り付けた図1の上ケースを携
帯電話側に連結した状態を示す側断面図である。
【図6】図3の押ボタン部の回転軸を軸受部に嵌め込む
状態を示す側断面図である。
【図7】回転軸が図6の状態から回動しアダプタの使用
時の位置にある状態を示す側断面図である。
【図8】回転軸13を切り欠いて切欠面15を設けたこ
とで生じる軸受5の内周面5aとのクリアランス差を説
明するための図である。
【図9】図8において角度θとsecθとの関係を示す
図である。
【図10】従来の接続コネクタの斜視図である。
【図11】図10の接続コネクタの従来のロック解除機
構を示す側面図である。
【符号の説明】 1 上ケース 2 上ケースの表面 3 上ケースの内面 4 長孔 5 軸受部 5a 内周面 7 コネクタ取付部 8 軸受部の開口 9 アダプタ 10 押ボタン部 11 ボタン 12 押圧部 13 回転軸 14 リブ 15 切欠面(切欠部) 21 コネクタ部 22 ロック部材 23 爪部(ロック部) 24 電気接続部 30 携帯電話本体 31 本体ロック部 K 開口による開口方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4E360 AA02 AB12 AB18 AB20 AB42 ED03 ED12 ED13 ED23 ED27 GA06 GA46 GB26 5K023 AA07 BB04 BB11 MM00 MM25 NN06 PP00 PP12

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押ボタン部と、前記押ボタン部と連動す
    る回転軸と、前記回転軸を回動自在に支持する軸受部
    と、を備え、 前記軸受部は前記回転軸を挿入可能な開口を有すると共
    に、前記回転軸の外周面の一部を切り欠いた切欠部を設
    けたことを特徴とする押ボタン連動機構。
  2. 【請求項2】 前記回転軸と連動するロック部材を備
    え、前記ロック部材によるロック位置とロック解除位置
    との間の範囲において、前記切欠部は前記軸受部の内周
    面に対し前記開口挿入時の位置から円周方向にずれてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の押ボタン連動機
    構。
  3. 【請求項3】 前記範囲において前記切欠部により設け
    られる切欠面は前記開口による開口方向とほぼ垂直位置
    にあることを特徴とする請求項2に記載の押ボタン連動
    機構。
  4. 【請求項4】 前記回転軸と前記軸受部の内面との間の
    クリアランスが一定になるように前記回転軸の外周面上
    の前記切欠部の端部に対応する前記軸受部の内面が補正
    されて加工されていることを特徴とする請求項1、2ま
    たは3に記載の押ボタン連動機構。
  5. 【請求項5】 携帯電子機器の本体に着脱自在に連結で
    きるアダプタであって、 前記アダプタの外形の少なくとも一部を構成する押ボタ
    ン部と、前記押ボタン部と連動する回転軸と、前記回転
    軸を回動自在に支持する軸受部と、を備える押ボタン連
    動機構を具備し、 前記軸受部は前記回転軸を挿入可能な開口を有すると共
    に、前記回転軸の外周面の一部を切り欠いた切欠部を設
    けたことを特徴とする携帯電子機器用アダプタ。
  6. 【請求項6】 前記本体の外部接続コネクタに対し電気
    接続可能な接続コネクタを更に具備し、前記接続コネク
    タに前記本体の本体ロック部と係合可能なロック部材が
    設けられていることを特徴とする請求項5に記載の携帯
    電子機器用アダプタ。
  7. 【請求項7】 請求項2、3または4に記載の押ボタン
    連動機構を前記押ボタン連動機構とすることを特徴とす
    る請求項5または6に記載の携帯電子機器用アダプタ。
  8. 【請求項8】 押ボタン部と、前記押ボタン部と連動す
    る回転軸と、前記回転軸を回動自在に支持する軸受部
    と、を備える押ボタン連動機構の組立方法であって、 前記回転軸の外周面の一部を切り欠いた切欠部と、前記
    軸受部の一部に設けた開口と、を有し、 前記開口による開口方向と前記切欠部により設けられる
    切欠面とを略平行にして前記回転軸を前記軸受部に挿入
    することを特徴とする押ボタン連動機構の組立方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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