JP2003162927A - 多心一括シース型ケーブル - Google Patents

多心一括シース型ケーブル

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JP2003162927A
JP2003162927A JP2001363002A JP2001363002A JP2003162927A JP 2003162927 A JP2003162927 A JP 2003162927A JP 2001363002 A JP2001363002 A JP 2001363002A JP 2001363002 A JP2001363002 A JP 2001363002A JP 2003162927 A JP2003162927 A JP 2003162927A
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JP
Japan
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sheath
core
type cable
sheath type
insulated wire
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JP2001363002A
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English (en)
Inventor
Shinichi Sugiyama
真一 杉山
Toshinari Hashizume
俊成 橋詰
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 介在を必要とせず、製造コストの低い多心一
括シース型ケーブルを提供する。 【解決手段】 導体11を絶縁体12で被覆してなる絶
縁線心13を複数本束ねて、該絶縁線心13をシース1
4で一括被覆し、前記束ねた各絶縁線心13同士の外周
側接触端部15と前記シース14との間に空隙16を設
けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数本の絶縁線心
を束ねてなる多心一括シース型ケーブルに関し、特に製
造時におけるコストダウンを図ることができる多心一括
シース型ケーブルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、低圧又は高圧用の電力ケーブルと
して多心一括シース型ケーブルが広く用いられている。
図3には、従来の多心一括シース型ケーブルが示されて
いる。図において、多心一括シース型ケーブル1は、導
体2を絶縁体3で被覆してなる絶縁線心4を複数本撚り
合わせて、該絶縁線心4に介在5を介在させて略丸型形
状となるようにして、この上からシース6で一括して被
覆している構造となっている。
【0003】この多心一括シース型ケーブル1を配線作
業において使用する際は、多心一括シース型ケーブル1
の最外層であるシース6にカッター等で切り込みを入れ
て切り裂き、介在5と絶縁線心4とを取り出していた。
【0004】しかしながら、この従来の多心一括シース
型ケーブル1は、略丸型形状に形成されていたため、多
心一括シース型ケーブル1の外部からは絶縁線心4の位
置を確認することが困難であった。このため、カッター
等でシース6に切り込みを入れる際に、その刃先で絶縁
線心4を傷つけてしまうことがあった。また、多心一括
シース型ケーブル1から絶縁線心4の取り出しを行う際
には、同時に介在5の取り出しも行わなければならなか
ったため、絶縁線心4を取り出す際に介在5が不要物と
なってしまうという不具合が生じてしまっていた。
【0005】さらに、この多心一括シース型ケーブル1
を製造する際には、絶縁線心4を撚り合わせる工程があ
り、かつ介在5が必要であったので、製造コストが高く
なってしまっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このため、図4に示さ
れるような単心撚り合わせ型ケーブル7が考案されてい
る。この単心撚り合わせ型ケーブル7は、導体2を絶縁
体3で被覆してなる絶縁線心4がそれぞれシース8で被
覆されていて、これらの絶縁線心4をシース8が互いに
隣接するように並べて連結させたものである。そして、
この単心撚り合わせ型ケーブル7の中心部には、中空部
を有する構造となっている。この単心撚り合わせ型ケー
ブル7は、絶縁線心4の上にシース8を被覆した単心ケ
ーブルを撚り合わせてなっているので、介在紙等の介在
が不要となっている。
【0007】しかしながら、この単心撚り合わせ型ケー
ブル7は、絶縁線心4の隣接箇所のみシース8を連結さ
せる構造であったので、製造時におけるシース押出しに
高技術を必要としたり、シース押出しに特別な治具を必
要としていたので、製造コストが高くなってしまってい
た。
【0008】本発明の目的は、介在を必要とせず、製造
コストの低い多心一括シース型ケーブルを提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の多心一括シース型ケーブルは、導
体を絶縁体で被覆してなる絶縁線心を複数本束ねて、該
絶縁線心をシースで一括被覆し、前記束ねた各絶縁線心
同士の外周側接触端部と前記シースとの間に空隙を設け
たことを特徴としている。このように請求項1に記載の
発明によると、外部から絶縁線心の位置を確認しやす
く、かつ製造コストの低い多心一括シース型ケーブルを
提供することができる。
【0010】上記目的を達成するために、請求項2に記
載の多心一括シース型ケーブルは、前記絶縁線心13を
3本以上撚り合わせてシース14で一括被覆されている
ことを特徴としている。このように請求項2に記載の発
明によると、絶縁線心が撚りばらけてしまうことがなく
なり、作業性に優れた多心一括シース型ケーブルを提供
することができる。
【0011】上記目的を達成するために、請求項3に記
載の多心一括シース型ケーブルは、前記絶縁線心13を
複数本並行に束ねて、シース14を一括被覆し、多心一
括シース型ケーブルを形成し、該多心一括シース型ケー
ブルにねじりを加えて形成したものであることを特徴と
している。このように請求項3に記載の発明によると、
シース押出し後にしわや伸びが発生することなく、製造
コストの低い多心一括シース型ケーブルを提供すること
ができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る多心一括シー
ス型ケーブルの実施の形態について説明する。図1に
は、本発明に係る多心一括シース型ケーブルの一実施の
形態が示されている。図において、10は本発明に係る
多心一括シース型ケーブルであって、導体11を絶縁体
12で被覆してなる絶縁心線13を3本有していて、こ
の3本の絶縁線心13を互いに接触するように束ねて、
これらの絶縁線心13を一括してシース14で押出し被
覆する。このとき、該絶縁線心13同士が接触する外周
側接触端部15とシース14との間に空隙16が形成さ
れる。
【0013】本実施の形態における絶縁線心13は、前
記シース14を被覆する前にあらかじめ撚っても撚らな
くてもよい。絶縁線心13をあらかじめ撚らない場合
は、絶縁線心13を一方向あるいは適当な間隔で交互に
ねじることで、絶縁線心13の内側と外側との円周の大
きさの違いによるシース押出し後のしわや伸びの発生を
防ぐことができる。この絶縁線心13をねじる方法とし
ては、絶縁線心13の外径に合った孔を設けた円盤状の
部材を用いて、この孔に絶縁線心13を通して回転させ
ながら絶縁線心13を巻き取る方法や、絶縁線心13の
巻取りドラムを回転させながら絶縁線心13の巻き取り
を行う方法等が挙げられる。このように、絶縁線心13
を撚らない構成として多心一括シース型ケーブルを形成
すると、絶縁線心13を撚らない分長くすることができ
るので、単位長さ当りの製造コストを下げることができ
るようになる。
【0014】この複数本の絶縁線心13を被覆するシー
ス14は、チューブ式といわれる一般的な押出し方法で
絶縁線心13を押出し被覆している。これは、チューブ
状に材料の押出しをして、その後、真空引きしてシース
14を絶縁線心13に密着させる方法である。
【0015】このように構成してなる多心一括シース型
ケーブル10のシース剥離は、カッター等を使用して行
われる。図における多心一括シース型ケーブル10の端
部等をシース剥離する際は、シース14の表面にカッタ
ー等で切り込みを入れて剥離させ、絶縁線心13の取り
出しを行う。ここで、シース14の表面にカッター等の
切り込みを入れる箇所は、例えば、図における矢印Aに
示すように、多心一括シース型ケーブル10において隣
り合う絶縁線心13同士が接触する箇所が好ましい。こ
の絶縁線心13同士が接触する箇所には、空隙16が設
けられているので、カッター等で切り込みを入れてもカ
ッター等の刃先が直接絶縁線心13に接触するのを少な
くすることができるため、絶縁線心13に傷をつけるこ
となく容易にシース剥離をすることができる。
【0016】図2には、本発明に係る多心一括シース型
ケーブルの他の実施の形態が示されている。図におい
て、多心一括シース型ケーブル20は、導体21を絶縁
体22で被覆してなる絶縁線心23を3本有していて、
この3本の絶縁線心23を互いに接触するように束ね
て、これらの絶縁線心23を一括してシース24で被覆
する。このとき、該絶縁線心23同士が接触する外周側
接触端部25とシース24との間に空隙26が形成され
る。本実施の形態において、この多心一括シース型ケー
ブル20における絶縁線心23は、図1における多心一
括シース型ケーブル10と同様に、シース押出し前にあ
らかじめ撚っても撚らなくてもよいものである。
【0017】本実施の形態において、3本の絶縁線心2
3を被覆してなる多心一括シース型ケーブル20は、互
いに接触する3本の絶縁線心23を一括してシース24
で被覆し、端面が略三角柱状となるようになっている。
シース24の端面を略三角柱状とすると、多心一括シー
ス型ケーブル20の側面が略平板状に形成される。
【0018】本実施の形態において、絶縁線心23を取
り出す際には、カッター等を利用してシース剥離をす
る。この多心一括シース型ケーブル20においてシース
剥離をするためにカッター等で切り込みを入れる箇所
は、例えば、図における矢印Bに示すように、シース2
4が平板状に形成されている箇所が好ましい。この矢印
Bに示す箇所から切り込みを入れると、絶縁線心23の
外周側接触端部とシース24との間に設けられた空隙2
6にカッター等の刃先が入り込みやすくなるので、カッ
ター等の刃先で絶縁線心23に傷をつけてしまうことが
なく、容易にシース剥離をすることができるようにな
る。
【0019】このように、図1及び図2に基づいて説明
した多心一括シース型ケーブルは、いずれも複数本の絶
縁線心同士が接触していて、さらに、これらの絶縁線心
に密着するようにシースが設けられているので、従来の
ように絶縁線心とシースとの間に介在を設けなくてよ
い。このように構成することで、多心一括シース型ケー
ブルを製造する際の製造コストを下げることができ、か
つ製造工程を簡易化することができるようになる。
【0020】なお、本実施の形態における多心一括シー
ス型ケーブルは、いずれも絶縁線心が3本からなるもの
について説明したが、これに限るものではなく、絶縁線
心が3本以上からなるものについても同様に構成するこ
とが可能である。
【0021】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0022】請求項1に記載の発明によれば、3本以上
束ねた絶縁線心を一括してシースで被覆して絶縁線心間
に空隙を設けたので、絶縁線心とシースとの間に介在を
用いらずに多心一括シース型ケーブルを形成することが
でき、製造コストを下げるとともに、製造工程を容易に
することが可能となる。
【0023】また、シース押出しに特別な治具等を必要
とせずに絶縁線心を一括してシース被覆することができ
るので、多心一括シース型ケーブルの製造工程を容易に
することができる。
【0024】請求項2に記載の発明によれば、絶縁線心
が撚りばらけてしまうことがなく、多心一括シース型ケ
ーブルの作業性を向上させることができる。
【0025】請求項3に記載の発明によれば、シース押
出し前に絶縁線心を撚らなくてもシース被覆することが
可能となり、多心一括シース型ケーブルの材料コストを
下げることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多心一括シース型ケーブルの一実
施の形態を示す端面図である。
【図2】本発明に係る多心一括シース型ケーブルの他の
実施の形態を示す端面図である。
【図3】従来の多心一括シース型ケーブルを示す端面図
である。
【図4】従来の単心撚り合わせ型ケーブルを示す端面図
である。
【符号の説明】
10…………………………多心一括シース型ケーブル 11…………………………導体 12…………………………絶縁体 13…………………………絶縁線心 14…………………………シース 15…………………………外周側接触端部 16…………………………空隙

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体を絶縁体で被覆してなる絶縁線心を
    複数本束ねて、該絶縁線心をシースで一括被覆し、前記
    束ねた各絶縁線心同士の外周側接触端部と前記シースと
    の間に空隙を設けたことを特徴とする多心一括シース型
    ケーブル。
  2. 【請求項2】 前記絶縁線心を3本以上撚り合わせてシ
    ースで一括被覆されていることを特徴とする請求項1に
    記載の多心一括シース型ケーブル。
  3. 【請求項3】 前記絶縁線心を複数本並行に束ねて、シ
    ースを一括被覆し、多心一括シース型ケーブルを形成
    し、該多心一括シース型ケーブルにねじりを加えて形成
    したものであることを特徴とする請求項1に記載の多心
    一括シース型ケーブル。
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