JP2003162825A - 光ピックアップ装置及び光ディスク装置 - Google Patents

光ピックアップ装置及び光ディスク装置

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JP2003162825A
JP2003162825A JP2001360706A JP2001360706A JP2003162825A JP 2003162825 A JP2003162825 A JP 2003162825A JP 2001360706 A JP2001360706 A JP 2001360706A JP 2001360706 A JP2001360706 A JP 2001360706A JP 2003162825 A JP2003162825 A JP 2003162825A
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茂 大内田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型化を招くことなく複数の光源を近接して
配置することができ、複数種類の光記録媒体に対応可能
で、正確なフォーカス情報を安定して検出することがで
きる光ピックアップ装置を提供する。 【解決手段】 複数の光源(51a、51b)からそれ
ぞれ出射される各光束は、光記録媒体(15)の記録面
に照射され、記録面で反射した戻り光束は2分割受光素
子(59)で受光される。2分割受光素子における各分
割領域の幅は、最も長波長の光束を受光した場合に、S
カーブ信号の極大値又は極小値が得られるときの、受光
面に形成される光スポットの最大幅とほぼ等しく設定さ
れている。そして、対物レンズ(57)の焦点から記録
面の位置がずれると、光スポットは受光面からはみ出る
ようになり、Sカーブ信号は急激に0に近くなるため、
フォーカス情報の乱れを防止することできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ピックアップ装置
及び光ディスク装置に係り、さらに詳しくは、複数種類
の光記録媒体の記録面に光を照射し、その記録面からの
反射光を受光して情報の再生等を行なうのに好適な光ピ
ックアップ装置及び該光ピックアップ装置を備えた光デ
ィスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク装置は、光ディスクなどの光
記録媒体の記録面にレーザ光を照射するとともに、記録
面からの反射光を受光するために、光ピックアップ装置
を備えている。通常、光ピックアップ装置は、光源と、
光源から出射される光束を光記録媒体の記録面に導くと
ともに、記録面で反射された戻り光束を所定の受光位置
まで導く光学系などを備えている。
【0003】近年、光記録媒体として、記録容量がCD
(Compact Disc)よりも飛躍的に大きなDVD(Digita
l Versatile Disc)が一般化されてきた。CDに対して
記録及び再生を行なうには、波長が780nmのレーザ
光が用いられ、DVDに対して記録及び再生を行なうに
は、波長が650nmのレーザ光が用いられるため、従
来は、CD用の光ディスク装置とDVD用の光ディスク
装置とがそれぞれ独立して、パーソナルコンピュータな
どの情報機器の周辺機器として用いられていた。
【0004】その後、情報機器の小型軽量化に伴い、C
DとDVDの両方をアクセスできる光ディスク装置の必
要性が高まってきた。この場合、DVDとCDの両方に
対応するために、光ピックアップ装置は、光源として、
波長が650nmのレーザ光を出射する半導体レーザ
(以下「650nm光源」という)と波長が780nm
のレーザ光を出射する半導体レーザ(以下「780nm
光源」という)とが必要であり、さらにそれぞれのレー
ザ光を検出するための光学系が必要である。しかしなが
ら、650nm用の光学系と780nm用の光学系とを
それぞれ個別に配置すると、光ピックアップ装置が大型
化してしまう。
【0005】そこで、光ピックアップ装置の小型化を図
るための開発が活発に行われ、その1つとして対物レン
ズを共用化する技術が、特開平11−344666号公
報などに開示されている。
【0006】特開平11−344666号公報では、球
面収差を利用して波長の異なる光源及び(又は)記録面
の厚みの異なる透明基板に対してほぼ回折限界まで収差
が補正された回折型の対物レンズを用いる光ピックアッ
プ装置について開示されている。
【0007】通常、回折型の対物レンズを通過した光に
は、回折部からの光と屈折部からの光に起因してフレア
となる成分が存在する。フレアは対物レンズの集光スポ
ット上にサイドロープを生じさせたり、光記録媒体から
の反射光を受光する受光素子の受光面上に不要な光スポ
ットを生じさせて、受光素子から出力される、対物レン
ズの焦点からの対物レンズの光軸方向に関する記録面の
位置情報(以下、適宜「フォーカス情報」という)を乱
すおそれがある。そして、これにより、光ディスク装置
では、誤ったフォーカッシングサーボを行うおそれがあ
り、正常な記録及び再生を行うことができない場合があ
るという不具合を生じる。この不具合は、特に780n
m光源を用いる場合に顕著となるので、特開平11−3
44666号公報では、780nm光源を用いる場合に
のみ外周光を開口制限によりカットし、フォーカス情報
に乱れが生じないようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平11−34
4666号公報では、受光素子の受光面上にフレアに起
因する不要な光スポットを生じさせないため、780n
m光源からの光束のみを開口制限によって絞っている
が、光ピックアップ装置の小型軽量化のために、650
nm光源と780nm光源とを近接させ、例えば1つの
筐体内に収納し、パッケージ化した、いわゆる1Can
2LDユニットの場合には、開口制限を使って780n
m光源からの光束だけを絞ることができないという不都
合がある。もちろん、波長選択フィルタを対物レンズに
搭載するなどの手段はあるが、そのような手段では対物
レンズの重量が増加し、光ピックアップ装置の迅速な移
動の障害となるという不都合があった。
【0009】本発明は、かかる事情の下になされたもの
で、その第1の目的は、大型化を招くことなく複数の光
源を近接して配置することができ、複数種類の光記録媒
体に対応可能で、正確なフォーカス情報を安定して検出
することができる光ピックアップ装置を提供することに
ある。
【0010】また、本発明の第2の目的は、複数種類の
光記録媒体に対応可能で、正確な情報の再生を安定して
行うことができる光ディスク装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、複数種類の光記録媒体に対する情報の記録、再生、
及び消去のうち少なくとも再生を行なうために用いられ
る光ピックアップ装置であって、前記複数の光記録媒体
に個別に対応して設けられ、波長の異なる光束をそれぞ
れ択一的に出射する複数の光源と;前記各光束を対応す
る光記録媒体の記録面に集光する回折型の対物レンズを
含み、前記各光束をそれぞれの光源から前記記録面に導
くとともに、前記記録面で反射された戻り光束を所定の
受光位置まで導く光学系と;前記受光位置に配置され、
所定方向の分割線により、受光面の領域が2分割され、
それぞれの分割領域の前記分割線に直交する方向の幅
が、前記複数の光束のうち波長の最も長い光束を受光し
た場合に、前記対物レンズの焦点からの前記対物レンズ
の光軸方向に関する前記記録面の位置ずれの指標として
得られるSカーブ信号の最大値又は最小値が得られると
きの、前記波長の最も長い光束によって前記受光面に形
成される光スポットの前記分割線に直交する方向の最大
幅とほぼ等しく設定された2分割受光素子と;を備える
光ピックアップ装置である。
【0012】これによれば、複数の光源からそれぞれ択
一的に出射される各光束は、回折型の対物レンズを含む
光学系を介して、対応する光記録媒体の記録面に集光さ
れる。そして、記録面で反射した戻り光束は、光学系を
介して2分割受光素子で受光される。ここで、2分割受
光素子の各分割領域における分割線に直交する方向の幅
は、複数の光束のうち波長の最も長い光束を受光した場
合に、Sカーブ信号の最大値又は最小値が得られるとき
の、波長の最も長い光束によって受光面に形成される光
スポットの分割線に直交する方向の最大幅とほぼ等しく
設定されている。そこで、複数の光束のうち波長の最も
長い光束を受光した場合に、対物レンズの焦点からの対
物レンズの光軸方向に関する記録面の位置ずれ、いわゆ
るフォーカスずれが、Sカーブ信号の最大値又は最小値
が得られるときのずれよりも大きくなると、光スポット
は、2分割受光素子の受光面からはみ出るようになり、
Sカーブ信号は急激に0に近くなる。従って、従来のよ
うな開口制限を用いることなく、2分割受光素子がフレ
アに起因する不要な光スポットを受光することを防止で
き、小型化のために複数の光源を近接して配置した場合
であっても、フォーカス情報に乱れが生じることを防止
できる。すなわち、大型化を招くことなく複数の光源を
近接して配置することができ、複数種類の光記録媒体に
対応可能で、正確にフォーカス情報を安定して検出する
ことが可能となる。
【0013】この場合において、請求項2に記載の光ピ
ックアップ装置の如く、前記光学系は、前記記録面によ
り反射された波長の異なる戻り光束のそれぞれを前記2
分割受光素子に導く、波長毎に設けられた複数のホログ
ラムを含むこととすることができる。かかる場合には、
光学系は、記録面により反射された波長の異なる戻り光
束のそれぞれを2分割受光素子に導くためのホログラム
を波長毎に設けているために、小型化のために複数の光
源が近接して配置されていても、波長の異なる戻り光束
のそれぞれについて最適な光スポットを2分割受光素子
に導くことができる。すなわち、大型化を招くことなく
近接して複数の光源を配置することができ、複数種類の
光記録媒体に対応可能で、正確にフォーカス情報を安定
して検出することが可能となる。
【0014】この場合において、請求項3に記載の光ピ
ックアップ装置の如く、前記複数のホログラムのそれぞ
れは、対応する光束の波長に応じた面積を有することと
することができる。かかる場合には、ホログラムの面積
を変更することによって2分割受光素子の受光面に形成
される光スポットの大きさを調整することができるの
で、Sカーブ信号の最大値又は最小値が得られるとき
の、受光面に形成される光スポットの分割線に直交する
方向の最大幅が、2分割受光素子の各分割領域における
分割線に直交する方向の幅とほぼ等しくなるように、各
ホログラムの面積を、それぞれ設定することにより、フ
ォーカスずれが、Sカーブ信号の最大値又は最小値が得
られるときのずれよりも大きくなると、光スポットは2
分割受光素子の受光面からはみ出るようになり、Sカー
ブ信号は急激に0に近くなる。従って、複数の光束のう
ち波長の最も長い光束を受光した場合に、従来のような
開口制限を用いることなく、2分割受光素子がフレアに
起因する不要なスポットを受光することを防止でき、小
型化のために複数の光源を近接して配置した場合であっ
ても、フォーカス情報に乱れを生じることを防止でき
る。すなわち、大型化を招くことなく近接して複数の光
源を配置することができ、複数種類の光記録媒体に対応
可能で、正確にフォーカス情報を安定して検出すること
が可能となる。
【0015】上記請求項1〜3に記載の各光ピックアッ
プ装置において、請求項4に記載の光ピックアップ装置
の如く、前記2分割受光素子は、前記複数の光源と同一
筐体内に収納され、パッケージ化されていることとする
ことができる。かかる場合には、2分割受光素子は、複
数の光源と同一筐体内に収納され、パッケージ化されて
いるために、発光位置と受光位置との位置関係が常に一
定となり、経時変化や熱などに対して安定となる。従っ
て、正確なフォーカス情報を安定して検出することが可
能となる。また、パッケージ化により、光ピックアップ
装置の小型化を促進することができる。
【0016】請求項5に記載の発明は、複数種類の光デ
ィスクに対して、情報の記録、再生、及び消去のうち少
なくとも再生を行なう光ディスク装置であって、請求項
1〜4に記載の光ピックアップ装置と;前記光ピックア
ップ装置を構成する前記2分割受光素子から出力される
前記Sカーブ信号に基づいて前記光ピックアップ装置の
前記記録面に対する前記対物レンズの光軸方向に関する
位置を制御する制御装置と;を備える光ディスク装置で
ある。
【0017】これによれば、請求項1〜4に記載の光ピ
ックアップ装置によって、複数種類の光記録媒体に対し
て正確なフォーカス情報を安定して求めることができる
ため、制御装置では光ピックアップ装置のフォーカス制
御を高精度に行うことが可能となる。従って、結果的
に、複数種類の光記録媒体に対応可能で、正確な情報の
再生を安定して行うことが可能となる。また、光ピック
アップ装置の小型化によって、光ディスク装置自体の小
型化及び消費電力の低減も促進することができ、例え
ば、携帯用として用いられる場合には、持ち運びが容易
となり、さらに長時間の使用が可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
〜図7に基づいて説明する。
【0019】図1には、本発明の一実施形態に係る光デ
ィスク装置20の概略構成が示されている。
【0020】この図1に示される光ディスク装置20
は、光ディスク15を回転駆動するためのスピンドルモ
ータ22、光ピックアップ装置23、レーザコントロー
ル回路24、エンコーダ25、モータドライバ27、再
生信号処理回路28、サーボコントローラ33、バッフ
ァRAM34、バッファマネージャ37、インターフェ
ース38、ROM39、CPU40及びRAM41など
を備えている。なお、図1における矢印は、代表的な信
号や情報の流れを示すものであり、各ブロックの接続関
係の全てを表すものではない。
【0021】前記光ピックアップ装置23は、図2
(A)に示されるように、光源としての波長が650n
mのレーザ光を出射する半導体レーザ(以下、「650
nm半導体レーザ」という)51a及び波長が780n
mのレーザ光を出射する半導体レーザ(以下、「780
nm半導体レーザ」という)51b、コリメートレンズ
52、回折型の対物レンズ57、第1ホログラム54
a、第2ホログラム54b、受光器59、及び駆動系
(フォーカシングアクチュエータ、トラッキングアクチ
ュエータ及びシークモータ等)(いずれも図示省略)な
どを備えている。
【0022】650nm半導体レーザ51aは、光ディ
スク15がDVDの場合に用いられ、780nm半導体
レーザ51bは、光ディスク15がCDの場合に用いら
れる。なお、650nm半導体レーザ51aと780n
m半導体レーザ51bは、互いに近接して配置されてい
る。
【0023】受光器59は、図2(B)に示されるよう
に、対物レンズ57の焦点からの対物レンズ57の光軸
方向に関する光ディスク15の記録面の位置ずれ、(以
下、適宜「フォーカスずれ」という)を検出するため
に、その受光面の領域が分割線BSによって2分割され
た2分割受光素子(第1の受光素子59aと第2の受光
素子59b)を含んで構成されている。そして第1、第
2の受光素子59a、59bからは、それぞれの受光量
に応じた電流(電流信号)がそれぞれ再生信号処理回路
28に出力されるようになっている。そして、受光素子
59a、59bそれぞれの分割線BSに直交する方向の
幅が、フォーカスずれの指標として得られるSカーブ信
号の最大値又は最小値が得られるときの、780nm半
導体レーザ51bからの光束によって受光器59の受光
面に形成される光スポットの分割線BSに直交する方向
の最大幅とほぼ等しくなるように設定されている。
【0024】第1ホログラム54a及び第2ホログラム
54bには、一例として有機系の延伸膜からなる薄い位
相差膜にエッチング等で格子が形成された、いわゆる偏
光ホログラムが用いられている。
【0025】650nm半導体レーザ51aから出射さ
れた光束は第2ホログラム54b、第1ホログラム54
aを透過してコリメートレンズ52で略平行光となり、
対物レンズ57により光ディスク15の記録面に集光さ
れる。記録面にて反射された光(反射光)は、もと来た
光路を戻り、第1ホログラム54aで回折されて受光器
59で受光される。
【0026】一方、780nm半導体レーザ51bから
出射された光束は第2ホログラム54b、第1ホログラ
ム54aを透過してコリメートレンズ52で略平行光と
なり、対物レンズ57により光ディスク15の記録面に
集光される。記録面からの反射光は、もと来た光路を戻
り、第2ホログラム54bで回折されて受光器59で受
光される。
【0027】なお、受光器59は、フォーカスずれが非
常に小さいときに、第1ホログラム54a及び第2ホロ
グラム54bからの回折光が受光面の中央部で受光され
るように配置されている。
【0028】また、光ピックアップ装置23は、受光器
59とは別の受光手段(図示省略)を備えており、該受
光手段からは、ウォブル信号、再生情報を含むRF信号
及びトラックエラー信号などを検出するための電流信号
が再生信号処理回路28に出力される。
【0029】図1に戻り、再生信号処理回路28では、
光ピックアップ装置23の受光器59の出力信号からフ
ォーカスエラー信号を検出し、光ピックアップ装置23
の受光手段の出力信号からウォブル信号、RF信号及び
トラックエラー信号を検出する。そして、再生信号処理
回路28では、ウォブル信号からATIP情報及び同期
信号などを抽出する。ここで抽出されたATIP情報は
CPU40に出力され、同期信号はエンコーダ25に出
力される。また、再生信号処理回路28では、RF信号
に対して誤り訂正処理等を行なった後、バッファマネー
ジャ37を介してバッファRAM34に格納する。な
お、フォーカスエラー信号及びトラックエラー信号は、
再生信号処理回路28からサーボコントローラ33に出
力される。
【0030】サーボコントローラ33では、フォーカス
エラー信号に基づいて光ピックアップ装置23のフォー
カシングアクチュエータを制御する制御信号を作成し、
トラックエラー信号に基づいて光ピックアップ装置23
のトラッキングアクチュエータを制御する制御信号を作
成する。両制御信号はサーボコントローラ33からモー
タドライバ27に出力される。
【0031】バッファマネージャ37では、バッファR
AM34へのデータの蓄積を管理し、蓄積されたデータ
量が所定の値になると、CPU40に通知する。
【0032】モータドライバ27では、サーボコントロ
ーラ33からの制御信号に基づいて、光ピックアップ装
置23のフォーカシングアクチュエータ及びトラッキン
グアクチュエータを駆動する。また、モータドライバ2
7では、CPU40の指示に基づいて、光ディスク15
の線速度が一定となるようにスピンドルモータ22を制
御する。さらに、モータドライバ27では、CPU40
の指示に基づいて、光ピックアップ装置23のシークモ
ータを駆動し、光ピックアップ装置23のスレッジ方向
(光ディスク15の半径方向)の位置を制御する。
【0033】エンコーダ25では、CPU40の指示に
基づいて、バッファRAM34に蓄積されているデータ
をバッファマネージャ37を介して取り出し、エラー訂
正コードの付加などを行ない、光ディスク15への書き
込みデータを作成する。そして、CPU40からの指示
に基づいて、再生信号処理回路28からの同期信号に同
期して、書き込みデータをレーザコントロール回路24
に出力する。
【0034】レーザコントロール回路24では、エンコ
ーダ25からの書き込みデータに基づいて、650nm
半導体レーザ51a及び780nm半導体レーザ51b
の出力を制御する。なお、レーザコントロール回路24
では、CPU40の指示に基づいて、制御対象の光源と
して650nm半導体レーザ51a及び780nm半導
体レーザ51bのいずれかを選択する。
【0035】インターフェース38は、ホスト(例え
ば、パーソナルコンピュータ)との双方向の通信インタ
ーフェースであり、ATAPI(AT Attachment Packet
Interface)及びSCSI(Small Computer System In
terface)等の標準インターフェースに準拠している。
【0036】ROM39には、CPU40にて解読可能
なコードで記述されたプログラムが格納されている。
【0037】CPU40は、ROM39に格納されてい
る上記プログラムに従って上記各部の動作を制御すると
ともに、制御に必要なデータ等を一時的にRAM41に
保存する。
【0038】次に、前述のようにして構成された光ディ
スク装置20を用いて光ディスク15をアクセスする際
のフォーカスずれの制御(以下「フォーカス制御」とい
う)について簡単に説明する。
【0039】先ず、光ディスク15がCDの場合につい
て説明する。
【0040】光ディスク15が光ディスク装置本体の所
定位置に挿入されると、CPU40は、光ディスク15
に予め記録されているTOC(Table Of Contents)情
報、PMA(Program Memory Area)情報及びATIP
情報などに基づいて光ディスク15の種類を判別し、C
Dであることを確認すると、レーザコントロール回路2
4に制御対象の光源として780nm半導体レーザ51
bの選択を指示する。
【0041】780nm半導体レーザ51bから出射さ
れた光束は、第2ホログラム54b、第1ホログラム5
4aを透過してコリメートレンズ52で略平行光とな
り、対物レンズ57により光ディスク15の記録面に集
光される。光ディスク15の記録面からの反射光は、も
と来た光路を戻り、第2ホログラム54bで回折されて
受光器59で受光される。そして、受光器59の各受光
素子からは、その受光量に応じた電流信号がそれぞれ再
生信号処理回路28に出力される。
【0042】再生信号処理回路28は、第1の受光素子
59aの出力信号(信号Saとする)と第2の受光素子
59bの出力信号(信号Sbとする)とからフォーカス
エラー信号を検出する。すなわち、次の(1)式を用い
て、フォーカスエラー信号FEを求める。
【0043】FE=Sa-Sb ……(1)
【0044】ここで、対物レンズ57の光軸方向に関す
る光ディスク15の記録面の位置(以下「フォーカス位
置」という)が対物レンズ57の焦点(以下、「合焦位
置」という)にあると、すなわち、フォーカスずれがな
い場合は、一例として図3(A)に示されるように、第
2ホログラム54bで回折された回折光による光スポッ
ト(以下、便宜上「回折スポット」という)は受光器5
9の中央部で受光される。この場合、信号Saと信号S
bとは相互にほとんど等しくなり、フォーカスエラー信
号FEはほぼ0となる。
【0045】一方、フォーカス位置が合焦位置よりも対
物レンズ57側に少しずれていると、図3(B)の示さ
れるように、回折スポットは第1の受光素子59a側に
シフトして受光される。この場合、信号Saは信号Sb
よりも大きくなり、フォーカスエラー信号FEはプラス
の値となる。なお、本実施形態では、フォーカスエラー
信号の検出方法として、一例としていわゆるナイフエッ
ジ法を用いるものとする。
【0046】図3(B)よりも、さらにフォーカス位置
が対物レンズ57側にずれていると、図3(C)に示さ
れるように、回折スポットは第1の受光素子59aから
はみ出してしまう。この場合、図3(B)のときより
も、回折スポットが第1の受光素子59aからはみ出た
分だけ信号Saは小さくなり、フォーカスエラー信号F
Eはプラスではあるが0に近い値となる。
【0047】逆に、フォーカス位置が合焦位置よりも対
物レンズ57から遠ざかる方向に少しずれていると、図
3(D)に示されるように、回折スポットは第2の受光
素子59b側にシフトして受光される。この場合、信号
Saは信号Sbよりも小さくなり、フォーカスエラー信
号FEはマイナスの値となる。
【0048】図3(D)よりも、さらにフォーカス位置
が対物レンズ57から遠ざかる方向にずれていると、図
3(E)の示されるように、回折スポットは第2の受光
素子59bからはみ出してしまう。この場合、図3
(D)のときよりも、回折スポットが第2の受光素子5
9bからはみ出た分だけ信号Sbは小さくなり、それに
伴ってフォーカスエラー信号FEはマイナスではあるが
0に近い値となる。
【0049】すなわち、一例として図4(A)に示され
るように、フォーカスずれが、Sカーブ信号の最大値又
は最小値が得られるときのずれよりも大きくなると、回
折スポットは、受光器59の受光面からはみ出るように
なり、Sカーブ信号は急激に0に近くなる。
【0050】サーボコントローラ33は、再生信号処理
回路28からのフォーカスエラー信号FEに基づいて光
ピックアップ装置23のフォーカシングアクチュエータ
を制御する制御信号を作成し、モータドライバ27に出
力する。これによって、フォーカスずれが補正される。
【0051】次に、光ディスク15がDVDの場合につ
いて説明する。
【0052】光ディスク15が光ディスク装置本体の所
定位置に挿入されると、CPU40は、光ディスク15
に予め記録されているTOC情報、PMA情報及びAT
IP情報などに基づいて光ディスク15の種類を判別
し、DVDであることを確認すると、レーザコントロー
ル回路24に制御対象の光源として650nm半導体レ
ーザ51aの選択を指示する。
【0053】650nm半導体レーザ51aから出射さ
れた光束は、第2ホログラム54b、第1ホログラム5
4aを透過してコリメートレンズ52で略平行光とな
り、対物レンズ57により光ディスク15の記録面に集
光される。光ディスク15の記録面からの反射光は、も
と来た光路を戻り、第1ホログラム54aで回折されて
受光器59で受光される。そして、受光器59の各受光
素子からは、その受光量に応じた電流信号がそれぞれ再
生信号処理回路28に出力される。
【0054】受光器59にて受光される回折スポットの
大きさは、波長が780nmのときの回折スポットより
も、少し小さい程度であるため、上記光ディスク15が
CDの場合と同様に、一例として図4(B)に示される
ように、フォーカスずれが、Sカーブ信号の最大値又は
最小値が得られるときのずれよりも大きくなると、回折
スポットは受光器59の受光面からはみ出るようにな
り、Sカーブ信号は急激に0に近くなる。
【0055】再生信号処理回路28は、上記光ディスク
15がCDの場合と同様にして上記(1)式を用いてフ
ォーカスエラー信号FEを求める。
【0056】サーボコントローラ33は、再生信号処理
回路28からのフォーカスエラー信号FEに基づいて光
ピックアップ装置23のフォーカシングアクチュエータ
を制御する制御信号を作成し、モータドライバ27に出
力する。これによって、フォーカスずれが補正される。
【0057】次に、前述の光ディスク装置20を用い
て、光ディスク15にデータを記録する場合の処理動作
について簡単に説明する。なお、光ディスク15の種類
の判別、及びレーザコントロール回路24での制御対象
の光源の選択はすでに行われているものとする。
【0058】CPU40は、ホストから記録要求を受信
すると、記録速度に基づいてスピンドルモータ22の回
転を制御するための制御信号をモータドライバ27に出
力するとともに、ホストから記録要求を受信した旨を再
生信号処理回路28に通知する。光ディスク15の回転
が所定の線速度に達すると、光ピックアップ装置23か
らの出力信号が再生信号処理回路28に出力される。再
生信号処理回路28は、光ピックアップ装置23からの
出力信号に基づいてATIP情報を取得し、CPU40
に通知する。さらに、再生信号処理回路28は、光ピッ
クアップ装置23からの出力信号に基づいてフォーカス
エラー信号及びトラックエラー信号を検出し、サーボコ
ントローラ33に出力する。サーボコントローラ33
は、再生信号処理回路28からのフォーカスエラー信号
及びトラックエラー信号に基づいて、モータドライバ2
7を介して光ピックアップ装置23のフォーカシングア
クチュエータ及びトラッキングアクチュエータを駆動
し、フォーカスずれ及びトラックずれを補正する。
【0059】CPU40は、ホストからデータを受信す
ると、バッファマネージャ37を介してバッファRAM
34に蓄積する。バッファRAM34に蓄積されたデー
タ量が所定の値を超えると、バッファマネージャ37
は、CPU40に通知する。
【0060】CPU40は、バッファマネージャ37か
らの通知を受け取ると、エンコーダ25に書き込みデー
タの作成を指示する。そして、CPU40は、ATIP
情報に基づいて、所定の書き込み開始地点に光ピックア
ップ23が位置するように光ピックアップ23のシーク
動作を指示する信号をモータドライバ27に出力する。
【0061】CPU40は、ATIP情報に基づいて、
光ピックアップ装置23の位置が書き込み開始地点であ
ると判断すると、エンコーダ25に通知する。そして、
エンコーダ25では、レーザコントロール回路24及び
光ピックアップ装置23を介して、書き込みデータを光
ディスク15に記録する。なお、記録処理が終了するま
で、再生信号処理回路28は、上述した如く、光ピック
アップ装置23からの出力信号に基づいてフォーカスエ
ラー信号及びトラックエラー信号を検出し、サーボコン
トローラ33及びモータドライバ27を介してフォーカ
スずれ及びトラックずれを随時補正する。
【0062】次に、前述した光ディスク装置20を用い
て、光ディスク15に記録されているデータを再生する
場合の処理動作について簡単に説明する。なお、光ディ
スク15の種類の判別、及びレーザコントロール回路2
4での制御対象の光源の選択はすでに行われているもの
とする。
【0063】CPU40は、ホストから再生要求を受信
すると、再生速度に基づいてスピンドルモータ22の回
転を制御するための制御信号をモータドライバ27に出
力するとともに、ホストから再生要求を受信した旨を再
生信号処理回路28に通知する。光ディスク15の回転
が所定の線速度に達すると、光ピックアップ装置23か
らの出力信号が再生信号処理回路28に出力される。再
生信号処理回路28は、光ピックアップ装置23からの
出力信号に基づいてATIP情報を取得し、CPU40
に通知する。さらに、再生信号処理回路28は、光ピッ
クアップ装置23からの出力信号に基づいてフォーカス
エラー信号及びトラックエラー信号を検出し、サーボコ
ントローラ33に出力する。サーボコントローラ33
は、再生信号処理回路28からのフォーカスエラー信号
及びトラックエラー信号に基づいて、モータドライバ2
7を介して光ピックアップ装置23のフォーカシングア
クチュエータ及びトラッキングアクチュエータを駆動
し、フォーカスずれ及びトラックずれを補正する。
【0064】CPU40は、ATIP情報に基づいて、
所定の読み込み開始地点に光ピックアップ装置23が位
置するようにシーク動作を指示する信号をモータドライ
バ27に出力する。
【0065】CPU40は、ATIP情報に基づいて、
読み込み開始地点であるか否かをチェックし、光ピック
アップ装置23の位置が読み込み開始地点であると判断
すると、再生信号処理回路28に通知する。そして、再
生信号処理回路28では、光ピックアップ装置23の出
力信号に基づいてRF信号を検出し、誤り訂正処理等を
行った後、バッファRAM34に蓄積する。なお、再生
処理が終了するまで、再生信号処理回路28は、上述し
た如く、光ピックアップ装置23からの出力信号に基づ
いてフォーカスエラー信号及びトラックエラー信号を検
出し、サーボコントローラ33及びモータドライバ27
を介してフォーカスずれ及びトラックずれを随時補正す
る。
【0066】バッファマネージャ37は、バッファRA
M34に蓄積されたデータがセクタデータとして揃った
ときに、インターフェース38を介してホストに転送す
る。
【0067】以上の説明から明らかなように、本実施形
態に係る光ディスク装置では、再生信号処理回路28と
サーボコントローラ33とから制御装置が構成されてい
る。
【0068】以上説明したように、本実施形態に係る光
ピックアップ装置によると、受光器59の受光面の分割
線BSに直交する方向に関する受光素子59a、59b
それぞれの幅が、フォーカスずれの指標として得られる
Sカーブ信号の最大値又は最小値が得られるときの、7
80nm半導体レーザ51bからの光束によって受光器
59の受光面に形成される回折スポットの分割線BSに
直交する方向の最大幅とほぼ等しくなるように設定され
ているため、フォーカスずれが、Sカーブ信号の最大値
又は最小値が得られるときのずれよりも大きくなると、
回折スポットは受光器59の受光面からはみ出るように
なり、Sカーブ信号は急激に0に近くなる。従って、光
ディスク15がCDの場合に、従来は、一例として図5
(A)に示されるように、合焦位置から約20μm離れ
た位置にフレアに起因するもう一つの焦点が存在し、フ
ォーカス情報を乱すおそれがあったが、本実施形態で
は、合焦位置から約20μm離れた位置での受光器59
からの出力信号が極めて小さいために、正確なフォーカ
ス情報を検出することが可能となる。すなわち、従来の
ような開口制限を用いることなく、複数種類の光ディス
クに対応可能で、正確なフォーカス情報を安定して検出
することができる。
【0069】また、光ディスク15がDVDの場合に、
従来は、Sカーブ信号の最大値又は最小値が得られると
きのずれよりも、フォーカスずれが大きくても、一例と
して図5(B)に示されるように、すぐにはSカーブ信
号が0近傍の値とならないために、2層記録方式のDV
Dでは、誤って目的とする層とは別の層の合焦位置を目
標にフォーカス制御が行われるおそれがあったが、本実
施形態では、フォーカスずれが、Sカーブ信号の最大値
又は最小値が得られるときのずれよりも大きくなると、
Sカーブ信号が急激に0に近づくために、2層記録方式
のDVDにおいても、正確なフォーカス情報を検出する
ことが可能となる。さらに、本実施形態では、Sカーブ
信号を急激に0に近づけるための補助的な受光素子を特
に必要としないので、光ピックアップ装置の小型化を促
進できる。
【0070】さらに、本実施形態では、第1ホログラム
54a及び第2ホログラム54bとして、有機系の延伸
膜からなる薄い位相差膜にエッチング等で格子が形成さ
れている偏光ホログラムを用いている。従って、光の利
用効率を高めることができ、通常のガラスレンズに比べ
て透過率(入射光のうち集光される光量)が低い回折型
の対物レンズを用いる場合であっても、十分な光量の回
折光を受光器59に照射することができる。従って、フ
ォーカス情報の検出精度を向上させることができる。す
なわち、信頼性の高いフォーカス情報を得ることができ
る。また、光の利用効率は記録速度にも関係しており、
記録速度の高速化にも有効である。
【0071】一般に、偏光ホログラムにはLiNbO
結晶を使ったものや液晶を使ったもの等がある。記録可
能な光ピックアップ装置では光の利用効率を高めるため
に再生だけの光ピックアップ装置に比べて焦点距離の短
いコリメートレンズが使われることが多い。従って、偏
光ホログラムには開口数(N.A.)の大きな光が入射す
るとともに、光源とコリメートレンズとの間隔は短くな
る。このような条件下では、厚さが厚いLiNbO
晶では発散光路中に配置されると大きな収差を生じてし
まう。また液晶では格子ピッチを小さくできないため
に、光源から離して配置しなければならないという不都
合が生じる。本実施形態で用いたホログラムは、厚さが
50〜100μm程度なので発散光路中においても収差
は生じない。またエッチング等の微細加工により1μm
以下の格子ピッチも容易に製造可能なため、ホログラム
を光源側に寄せて配置でき、光ピックアップ装置の小型
化及び低コスト化を促進することが可能となる。
【0072】さらに、本実施形態では、波長が650n
mの光束を受光する場合と、波長が780nmの光束を
受光する場合とは、同一の受光器59で受光しているた
めに、不図示の信号回路を簡素化することが可能とな
り、省電力化を図ることができる。
【0073】また、本実施形態に係る光ディスク装置に
よると、複数種類の光記録媒体に対して信頼性の高いフ
ォーカス情報を安定して求めることができるため、光ピ
ックアップ装置のフォーカス制御を高精度に安定して行
うことが可能となる。従って、複数種類の光記録媒体に
対応可能で、正確な情報の再生を安定して行うことが可
能となる。また、光ピックアップ装置の小型化によっ
て、光ディスク装置自体の小型化及び消費電力の低減も
促進することができ、例えば、携帯用として用いられる
場合には、持ち運びが容易となり、さらに長時間の使用
が可能となる。
【0074】なお、図6(A)に示されるように、第1
の受光素子59aの外側(図6(A)における紙面左
側)に第3の受光素子59cを更に配置し、第2の受光
素子59bの外側(図6(A)における紙面右側)に第
4の受光素子59dを更に配置しても良い。これら第3
の受光素子59c及び第4の受光素子59dは、光ディ
スク15がCDの場合に有効とされ、再生信号処理回路
28は、次の(2)式を用いて、フォーカスエラー信号
FEを検出する。
【0075】FE=(Sa-Sb)-(Sc-Sd) ……(2)
【0076】これにより、図6(B)に示されるよう
に、合焦位置から約20μm離れた位置での受光器59
からの出力信号を確実に小さくすることができ、フォー
カス情報の乱れを確実に防止することが可能となる。
【0077】なお、上記実施形態では、受光面の分割線
BSに直交する方向に関する受光素子の幅とSカーブ信
号の最大値又は最小値が得られるときの回折スポットの
分割線BSに直交する方向の最大幅とがほぼ等しくなる
ように受光器59の大きさを設定しているが、これに限
らず、回折スポットの大きさを調整しても良い。
【0078】例えば、ホログラムによる回折光の収差を
調整することにより回折スポットの大きさを変更しても
良い。
【0079】また、ホログラムの面積を調整することに
より回折スポットの大きさを変更しても良い。例えば、
ホログラムの面積を小さくすると、受光器59に照射さ
れる回折光の光量が少なくなり、回折スポットを大きく
することができる。
【0080】さらに、図7に示されるように、受光器5
9は、各半導体レーザと同一の筐体内に収納され、パッ
ケージ化されても良い。さらに、第1ホログラム54a
及び第2ホログラム54bも上記筐体と一体化しても良
い。これにより、光ピックアップ装置23の小型化と薄
型化を図ることができる。さらに、光ピックアップ装置
23の経時的な安定性及び信頼性が向上するとともに、
光ピックアップ装置23への組み付けを簡素化すること
ができ、光ピックアップ装置23の歩留まり及び生産性
を向上させることができる。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る光ピ
ックアップ装置によれば、大型化を招くことなく複数の
光源を近接して配置することができ、複数種類の光記録
媒体に対応可能で、正確なフォーカス情報を安定して検
出することができるという効果がある。
【0082】また、本発明に係る光ディスク装置によれ
ば、複数種類の光記録媒体に対応可能で、正確な情報の
再生を安定して行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の光ディスク装置の構成を
示すブロック図である。
【図2】図2(A)は図1の光ピックアップ装置におけ
る光学系の概略構成を示す図であり、図2(B)は図2
(A)における受光器を説明するための図である。
【図3】図3(A)〜図3(E)は、それぞれフォーカ
ス位置と回折スポットとの関係を説明するための図であ
る。
【図4】図4(A)は、光ディスクがCDの場合のSカ
ーブ信号を説明するための図であり、図4(B)は、光
ディスクがDVDの場合のSカーブ信号を説明するため
の図である。
【図5】図5(A)は、光ディスクがCDの場合に、従
来の光ピックアップ装置でのSカーブ信号を説明するた
めの図であり、図5(B)は、光ディスクがDVDの場
合に、従来の光ピックアップ装置でのSカーブ信号を説
明するための図である。
【図6】図6(A)及び図6(B)は、それぞれ受光素
子の追加を説明するための図である。
【図7】受光素子と複数の半導体レーザとのパッケージ
化の一例を説明するための図である。
【符号の説明】
15…光ディスク(光記録媒体)、20…光ディスク装
置、23…光ピックアップ装置、28…再生信号処理回
路(制御装置の一部)、33…サーボコントローラ(制
御装置の一部)、51a…650nm半導体レーザ(光
源)、51b…780nm半導体レーザ(光源)、57
…対物レンズ、54a…第1ホログラム(ホログラ
ム)、54b…第2ホログラム(ホログラム)、59…
受光器(2分割受光素子)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D118 AA13 AA26 BA01 BB01 BB07 BF02 CD02 CF03 DA20 5D119 AA28 AA41 BA01 BB01 BB04 DA05 EA03 EC45 EC47 FA08 JA24 KA17 5D789 AA28 AA41 BA01 BB01 BB04 DA05 EA03 EC45 EC47 FA08 JA24 KA17

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類の光記録媒体に対する情報の記
    録、再生、及び消去のうち少なくとも再生を行なうため
    に用いられる光ピックアップ装置であって、 前記複数の光記録媒体に個別に対応して設けられ、波長
    の異なる光束をそれぞれ択一的に出射する複数の光源
    と;前記各光束を対応する光記録媒体の記録面に集光す
    る回折型の対物レンズを含み、前記各光束をそれぞれの
    光源から前記記録面に導くとともに、前記記録面で反射
    された戻り光束を所定の受光位置まで導く光学系と;前
    記受光位置に配置され、所定方向の分割線により、受光
    面の領域が2分割され、それぞれの分割領域の前記分割
    線に直交する方向の幅が、前記複数の光束のうち波長の
    最も長い光束を受光した場合に、前記対物レンズの焦点
    からの前記対物レンズの光軸方向に関する前記記録面の
    位置ずれの指標として得られるSカーブ信号の最大値又
    は最小値が得られるときの、前記波長の最も長い光束に
    よって前記受光面に形成される光スポットの前記分割線
    に直交する方向の最大幅とほぼ等しく設定された2分割
    受光素子と;を備える光ピックアップ装置。
  2. 【請求項2】 前記光学系は、前記記録面により反射さ
    れた波長の異なる戻り光束のそれぞれを前記2分割受光
    素子に導く、波長毎に設けられた複数のホログラムを含
    むことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装
    置。
  3. 【請求項3】 前記複数のホログラムのそれぞれは、対
    応する光束の波長に応じた面積を有することを特徴とす
    る請求項2に記載の光ピックアップ装置。
  4. 【請求項4】 前記2分割受光素子は、前記複数の光源
    と同一筐体内に収納され、パッケージ化されていること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の光ピ
    ックアップ装置。
  5. 【請求項5】 複数種類の光ディスクに対して、情報の
    記録、再生、及び消去のうち少なくとも再生を行なう光
    ディスク装置であって、 請求項1〜4に記載の光ピックアップ装置と;前記光ピ
    ックアップ装置を構成する前記2分割受光素子から出力
    される前記Sカーブ信号に基づいて前記光ピックアップ
    装置の前記記録面に対する前記対物レンズの光軸方向に
    関する位置を制御する制御装置と;を備える光ディスク
    装置。
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