JP2003162810A - 磁気記録媒体 - Google Patents
磁気記録媒体Info
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- JP2003162810A JP2003162810A JP2001361889A JP2001361889A JP2003162810A JP 2003162810 A JP2003162810 A JP 2003162810A JP 2001361889 A JP2001361889 A JP 2001361889A JP 2001361889 A JP2001361889 A JP 2001361889A JP 2003162810 A JP2003162810 A JP 2003162810A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、磁気記録媒体の潤滑膜についてヘッ
ドの低浮上化と振動抑制に効果的な潤滑膜を形成する方
法を提供する。 【解決手段】潤滑層を両末端部と少なくとも１つの中間
部に極性を持つ官能基を有するパーフルオロポリエーテ
ル系液体潤滑剤で構成することで表面粗さの小さい潤滑
膜を形成する。 【効果】表面粗さが小さい潤滑膜を形成することで、磁
気ヘッドの低浮上化と低振動化を実現し、信頼性の高い
磁気ディスク装置を製造できる。
ドの低浮上化と振動抑制に効果的な潤滑膜を形成する方
法を提供する。 【解決手段】潤滑層を両末端部と少なくとも１つの中間
部に極性を持つ官能基を有するパーフルオロポリエーテ
ル系液体潤滑剤で構成することで表面粗さの小さい潤滑
膜を形成する。 【効果】表面粗さが小さい潤滑膜を形成することで、磁
気ヘッドの低浮上化と低振動化を実現し、信頼性の高い
磁気ディスク装置を製造できる。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータの外
部記憶装置として広く用いられている磁気ディスク装置
の磁気ヘッド、及び磁気記録媒体に関するものである。
特に前記磁気ヘッド、磁気記録媒体の信頼性向上のため
に塗布された液体潤滑剤の改良に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】磁気ディスク装置では、高記録密度化に
伴い磁気ヘッドの浮上量が数十ｎｍまで狭くなってきて
いる。磁気ヘッドが頻繁に磁気記録媒体と接触、摺動す
ると摩耗による損傷が発生するため、その表面には保護
膜および潤滑層が形成されている。今後も年々浮上量は
小さくなる傾向にあり、磁気ヘッドが直接ディスク側に
接触する機会は急増していくと予想される。また回転数
の高速化に伴い、潤滑剤をディスク表面に一様に保つこ
とも困難になっていくため、ヘッド側の保護膜とディス
ク側の保護膜が接触した場合の摩耗低減が重要な課題と
なっている。 【０００３】このようなヘッド・ディスク間の摺動によ
る摩擦・摩耗を防ぐための表面保護膜としては、硬度の
高いダイヤモンド的な性質を増長させダイヤモンド結合
状態の比率がグラファイト結合状態の比率に比して高い
ダイヤモンド状カーボン（ＤＬＣ）膜が多く用いられて
おり、強度を高めるために窒素や珪素等の異種原子を添
加する方法も提案されている。保護膜としてＤＬＣ系カ
ーボン膜を用いた場合、その表面は、反応性のカルボニ
ル基、カルボキシル基や水酸基等の官能基を有する薄い
酸化膜に覆われており、ここに汚染物が積極的に吸着、
結合して存在する。そこで、従来の磁気記録媒体は、保
護膜表面を潤滑剤で覆い尽くすことにより、表面に有害
なガスや有機物の汚染物を吸着させず、さらに潤滑特性
を向上させ、耐久性に優れ安定した磁気記録媒体を得て
いた。 【０００４】この磁気記録媒体表面の潤滑特性を改善す
る方法として用いられている潤滑剤は、保護膜表面に均
一な膜厚で安定に形成されることが必要であり、保護膜
との密着性・結合性が高いことが重要である。この密着
性を高めるために、水酸基やピペロニル基などの末端基
を持ったパープルオロポリエーテル系潤滑剤が使用され
ていた。 【０００５】パーフルオロポリエーテル潤滑剤は、分子
量が低すぎると潤滑特性が悪化し、高すぎると吸着傾向
になるため、平均分子量は1500〜6000g/molのものが一
般に使用されている。しかしこの範囲であっても、分子
量が低い場合は、ディスク回転数の高速回転化に伴い、
磁気記録媒体表面の潤滑剤が遠心力により外周部へ移動
・飛散するスピンマイグレーション現象が顕在化しつつ
ある。この回転飛散が大きくなると、磁気記録媒体上の
潤滑剤の量が減少し、最悪の場合ヘッドクラッシュを引
き起こすことになる。一方、分子量を大きくすると、１
分子の回転分子半径が大きくなるため、同じ厚さに潤滑
膜を塗布させても数分子の薄い層の場合、分子レベルの
凝集が起こりやすく潤滑膜表面の粗さが大きくなり、ヘ
ッド側の接触振動が起こりやすくなるという問題が生じ
る。 【０００６】特開2001-158895号公報では、潤滑剤高分
子として隣接するパーフルオロポリエーテル分子間を架
橋分子で繋いだ架橋構造を有する潤滑膜を媒体やスライ
ダーの表面に設けることにより、接触の際に発生する接
触応力を分散・緩和して局部的に加えられるエネルギー
を減衰させ、保護膜の摩耗を低下させる手法が提案され
ている。 【０００７】 【発明が解決しようとする課題】しかし、今後の磁気記
録装置における高記録密度化・高速化への更なる要求に
対して、上記従来技術による潤滑特性の改善だけでは十
分満足しうる技術として確立されていないのが現状であ
る。 【０００８】本発明の目的は、潤滑膜表面の粗さを減ら
しながら、高速回転化による回転飛散を防止すること
で、磁気ヘッドの低浮上化により生ずるヘッドの振動を
抑制し、長期にわたる潤滑特性の安定化を実現する磁気
記録媒体を提供することにある。 【０００９】 【課題を解決するための手段】上記目的は、潤滑層が両
末端部と少なくとも１つの中間部に極性を持つ官能基を
有するパーフルオロポリエーテル系液体潤滑剤より形成
することで達成される。 【００１０】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図を用い
て説明する。 【００１１】図1は本発明の実施例を示す断面図であ
る。磁気記録媒体の構造は図１に示すように、基板１
（非磁性支持体）、下地膜２、磁性膜３、保護膜４、潤
滑膜５等からなる。下地２はなくてもよい。潤滑膜５は
保護膜４の上に塗布されており、潤滑剤は図７に示すよ
うな両末端部と少なくとも１つの中間部に官能基９を有
するパーフルオロポリエーテル系高分子８で構成され
る。 【００１２】保護膜４を形成するカーボン保護膜表面は
反応性のカルボニル基やカルボキシル基、水酸基などの
官能基を有した薄い酸化膜で一様に覆われており、この
保護膜との密着性を高めるため、一般には両末端に官能
基を持つパーフルオロポリエーテル系の液体潤滑剤が用
いられる。しかし、両末端に官能基を付けただけでは、
例えば図２、３に示すように分子量が増加するに従い、
潤滑膜表面の粗さが粗くなり、最大高さが高くなってし
まう問題が生ずる可能性がある。これは分子量が増加す
ると個々の分子の回転分子半径が大きくなることが原因
と考えられる。これを防ぐため、分子量を低くすると今
度は保護膜表面においてマイグレーションが生じ、潤滑
剤の回転飛散が起こり易くなるという問題が生じてく
る。 【００１３】本発明におけるパーフルオロポリエーテル
の主鎖構造は例えば次の一般式で示されるものである。 【００１４】−ＣＦ2−［（ＯＣＦ2−ＣＦ2）m−（ＯＣ
Ｆ2）n］−ＯＣＦ2− ｍ、ｎは1以上の整数を示す。また、両末端部と少なく
とも1つの中間部に−ＣＨ2ＯＨ、−ＣＯＯＨ、−ＮＨ2
基のような極性を持つ官能基を有している。 【００１５】図４は本発明の効果を分子動力学シミュレ
ーションにより検討した解析モデルである。このモデル
はダイヤモンド表面６に−ＯＨ基７が均等に配置されて
いる基板を考え、そこに分子量3000g/molの潤滑剤高分
子８が付着しているモデルを用いた。付着形態解析は、
作成した高分子を基板上に乗せ、一定温度で系全体のエ
ネルギーが安定化するまで分子動力学計算を行った。両
末端に−ＯＨをそれぞれ１つずつ持つ高分子をタイプ
１、両末端と主鎖の中間部に均等に−ＯＨを４つ持つ高
分子をタイプ２として解析を行った。この時の付着形態
を、高分子の最大高さと分子レベルの中心線平均粗さと
いう２つのパラメータによりまとめると図５のような結
果になる。ここで、中心線平均粗さとは、高分子を構成
する各原子座標に対して平均高さからの差を取ったもの
として定義する。図５より、分子量がほぼ同じでも、タ
イプ２の−ＯＨ基を多く持つ高分子の方が、最大高さ、
平均粗さとも小さいことが分かる。これは、図６に示す
ように炭素系保護膜６上に付着した潤滑剤高分子８の−
ＯＨ基が両末端に2個しかないタイプ1の場合、末端部が
基板の−ＯＨ基と水素結合するが、その他の主鎖が球状
にまとまり分子レベルの高さが高くなっている。一方、
タイプ２の場合、図７に示すように１分子中に−ＯＨ基
を多く持っているため基板に水素結合する割合が多く、
高分子全体の付着形状としては基板表面に沿った形で平
たくなっていると考えられる。ただし、1分子中の−Ｏ
Ｈ基の数が多すぎると、基板への付着力より高分子同士
の凝集力の方が大きくなり、結果として表面粗さが粗く
なる可能性があるため、例えば平均分子量3000g/molの
高分子の場合、中間の−ＯＨ基は数個程度が妥当である
と思われる。この数は分子量が大きくなるほど多くする
ことが可能である。 【００１６】以上の実施例によると、潤滑剤高分子の表
面粗さを低く押さえることが可能になり、ヘッドの低浮
上化と振動抑制に対する効果が増大し、基板への付着力
も強くなるために回転飛散が押さえられて、長期にわた
る潤滑特性の安定化を実現する磁気記録媒体の潤滑膜が
製造可能となる。 【００１７】 【発明の効果】本発明によれば、潤滑層を両末端部と少
なくとも１つの中間部に極性を持つ官能基を有するパー
フルオロポリエーテル系液体潤滑剤より形成させること
により、ヘッドの振動を抑制し回転飛散を押さえた潤滑
膜を形成することが可能であり、結果として信頼性の高
い磁気記録媒体を製造することが出来る。
部記憶装置として広く用いられている磁気ディスク装置
の磁気ヘッド、及び磁気記録媒体に関するものである。
特に前記磁気ヘッド、磁気記録媒体の信頼性向上のため
に塗布された液体潤滑剤の改良に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】磁気ディスク装置では、高記録密度化に
伴い磁気ヘッドの浮上量が数十ｎｍまで狭くなってきて
いる。磁気ヘッドが頻繁に磁気記録媒体と接触、摺動す
ると摩耗による損傷が発生するため、その表面には保護
膜および潤滑層が形成されている。今後も年々浮上量は
小さくなる傾向にあり、磁気ヘッドが直接ディスク側に
接触する機会は急増していくと予想される。また回転数
の高速化に伴い、潤滑剤をディスク表面に一様に保つこ
とも困難になっていくため、ヘッド側の保護膜とディス
ク側の保護膜が接触した場合の摩耗低減が重要な課題と
なっている。 【０００３】このようなヘッド・ディスク間の摺動によ
る摩擦・摩耗を防ぐための表面保護膜としては、硬度の
高いダイヤモンド的な性質を増長させダイヤモンド結合
状態の比率がグラファイト結合状態の比率に比して高い
ダイヤモンド状カーボン（ＤＬＣ）膜が多く用いられて
おり、強度を高めるために窒素や珪素等の異種原子を添
加する方法も提案されている。保護膜としてＤＬＣ系カ
ーボン膜を用いた場合、その表面は、反応性のカルボニ
ル基、カルボキシル基や水酸基等の官能基を有する薄い
酸化膜に覆われており、ここに汚染物が積極的に吸着、
結合して存在する。そこで、従来の磁気記録媒体は、保
護膜表面を潤滑剤で覆い尽くすことにより、表面に有害
なガスや有機物の汚染物を吸着させず、さらに潤滑特性
を向上させ、耐久性に優れ安定した磁気記録媒体を得て
いた。 【０００４】この磁気記録媒体表面の潤滑特性を改善す
る方法として用いられている潤滑剤は、保護膜表面に均
一な膜厚で安定に形成されることが必要であり、保護膜
との密着性・結合性が高いことが重要である。この密着
性を高めるために、水酸基やピペロニル基などの末端基
を持ったパープルオロポリエーテル系潤滑剤が使用され
ていた。 【０００５】パーフルオロポリエーテル潤滑剤は、分子
量が低すぎると潤滑特性が悪化し、高すぎると吸着傾向
になるため、平均分子量は1500〜6000g/molのものが一
般に使用されている。しかしこの範囲であっても、分子
量が低い場合は、ディスク回転数の高速回転化に伴い、
磁気記録媒体表面の潤滑剤が遠心力により外周部へ移動
・飛散するスピンマイグレーション現象が顕在化しつつ
ある。この回転飛散が大きくなると、磁気記録媒体上の
潤滑剤の量が減少し、最悪の場合ヘッドクラッシュを引
き起こすことになる。一方、分子量を大きくすると、１
分子の回転分子半径が大きくなるため、同じ厚さに潤滑
膜を塗布させても数分子の薄い層の場合、分子レベルの
凝集が起こりやすく潤滑膜表面の粗さが大きくなり、ヘ
ッド側の接触振動が起こりやすくなるという問題が生じ
る。 【０００６】特開2001-158895号公報では、潤滑剤高分
子として隣接するパーフルオロポリエーテル分子間を架
橋分子で繋いだ架橋構造を有する潤滑膜を媒体やスライ
ダーの表面に設けることにより、接触の際に発生する接
触応力を分散・緩和して局部的に加えられるエネルギー
を減衰させ、保護膜の摩耗を低下させる手法が提案され
ている。 【０００７】 【発明が解決しようとする課題】しかし、今後の磁気記
録装置における高記録密度化・高速化への更なる要求に
対して、上記従来技術による潤滑特性の改善だけでは十
分満足しうる技術として確立されていないのが現状であ
る。 【０００８】本発明の目的は、潤滑膜表面の粗さを減ら
しながら、高速回転化による回転飛散を防止すること
で、磁気ヘッドの低浮上化により生ずるヘッドの振動を
抑制し、長期にわたる潤滑特性の安定化を実現する磁気
記録媒体を提供することにある。 【０００９】 【課題を解決するための手段】上記目的は、潤滑層が両
末端部と少なくとも１つの中間部に極性を持つ官能基を
有するパーフルオロポリエーテル系液体潤滑剤より形成
することで達成される。 【００１０】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図を用い
て説明する。 【００１１】図1は本発明の実施例を示す断面図であ
る。磁気記録媒体の構造は図１に示すように、基板１
（非磁性支持体）、下地膜２、磁性膜３、保護膜４、潤
滑膜５等からなる。下地２はなくてもよい。潤滑膜５は
保護膜４の上に塗布されており、潤滑剤は図７に示すよ
うな両末端部と少なくとも１つの中間部に官能基９を有
するパーフルオロポリエーテル系高分子８で構成され
る。 【００１２】保護膜４を形成するカーボン保護膜表面は
反応性のカルボニル基やカルボキシル基、水酸基などの
官能基を有した薄い酸化膜で一様に覆われており、この
保護膜との密着性を高めるため、一般には両末端に官能
基を持つパーフルオロポリエーテル系の液体潤滑剤が用
いられる。しかし、両末端に官能基を付けただけでは、
例えば図２、３に示すように分子量が増加するに従い、
潤滑膜表面の粗さが粗くなり、最大高さが高くなってし
まう問題が生ずる可能性がある。これは分子量が増加す
ると個々の分子の回転分子半径が大きくなることが原因
と考えられる。これを防ぐため、分子量を低くすると今
度は保護膜表面においてマイグレーションが生じ、潤滑
剤の回転飛散が起こり易くなるという問題が生じてく
る。 【００１３】本発明におけるパーフルオロポリエーテル
の主鎖構造は例えば次の一般式で示されるものである。 【００１４】−ＣＦ2−［（ＯＣＦ2−ＣＦ2）m−（ＯＣ
Ｆ2）n］−ＯＣＦ2− ｍ、ｎは1以上の整数を示す。また、両末端部と少なく
とも1つの中間部に−ＣＨ2ＯＨ、−ＣＯＯＨ、−ＮＨ2
基のような極性を持つ官能基を有している。 【００１５】図４は本発明の効果を分子動力学シミュレ
ーションにより検討した解析モデルである。このモデル
はダイヤモンド表面６に−ＯＨ基７が均等に配置されて
いる基板を考え、そこに分子量3000g/molの潤滑剤高分
子８が付着しているモデルを用いた。付着形態解析は、
作成した高分子を基板上に乗せ、一定温度で系全体のエ
ネルギーが安定化するまで分子動力学計算を行った。両
末端に−ＯＨをそれぞれ１つずつ持つ高分子をタイプ
１、両末端と主鎖の中間部に均等に−ＯＨを４つ持つ高
分子をタイプ２として解析を行った。この時の付着形態
を、高分子の最大高さと分子レベルの中心線平均粗さと
いう２つのパラメータによりまとめると図５のような結
果になる。ここで、中心線平均粗さとは、高分子を構成
する各原子座標に対して平均高さからの差を取ったもの
として定義する。図５より、分子量がほぼ同じでも、タ
イプ２の−ＯＨ基を多く持つ高分子の方が、最大高さ、
平均粗さとも小さいことが分かる。これは、図６に示す
ように炭素系保護膜６上に付着した潤滑剤高分子８の−
ＯＨ基が両末端に2個しかないタイプ1の場合、末端部が
基板の−ＯＨ基と水素結合するが、その他の主鎖が球状
にまとまり分子レベルの高さが高くなっている。一方、
タイプ２の場合、図７に示すように１分子中に−ＯＨ基
を多く持っているため基板に水素結合する割合が多く、
高分子全体の付着形状としては基板表面に沿った形で平
たくなっていると考えられる。ただし、1分子中の−Ｏ
Ｈ基の数が多すぎると、基板への付着力より高分子同士
の凝集力の方が大きくなり、結果として表面粗さが粗く
なる可能性があるため、例えば平均分子量3000g/molの
高分子の場合、中間の−ＯＨ基は数個程度が妥当である
と思われる。この数は分子量が大きくなるほど多くする
ことが可能である。 【００１６】以上の実施例によると、潤滑剤高分子の表
面粗さを低く押さえることが可能になり、ヘッドの低浮
上化と振動抑制に対する効果が増大し、基板への付着力
も強くなるために回転飛散が押さえられて、長期にわた
る潤滑特性の安定化を実現する磁気記録媒体の潤滑膜が
製造可能となる。 【００１７】 【発明の効果】本発明によれば、潤滑層を両末端部と少
なくとも１つの中間部に極性を持つ官能基を有するパー
フルオロポリエーテル系液体潤滑剤より形成させること
により、ヘッドの振動を抑制し回転飛散を押さえた潤滑
膜を形成することが可能であり、結果として信頼性の高
い磁気記録媒体を製造することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例である磁気記録媒体の断面図を
示す。 【図２】従来の分子量と潤滑膜表面の粗さとの関係を示
す。 【図３】従来の分子量と潤滑膜の最大高さとの関係を示
す。 【図４】本発明の実施例による解析モデルを示す。 【図５】本発明の効果を解析したグラフを示す。 【図６】従来の高分子の付着形態の一例を示す。 【図７】本発明の高分子の付着形態の一例を示す。 【符号の説明】 １…基板、２…下地膜、３…磁性膜、４…保護膜、５…
潤滑膜、６…ダイヤモンド基板、７…−ＯＨ基、８…潤
滑剤高分子、９…潤滑剤高分子に付く−ＯＨ基。
示す。 【図２】従来の分子量と潤滑膜表面の粗さとの関係を示
す。 【図３】従来の分子量と潤滑膜の最大高さとの関係を示
す。 【図４】本発明の実施例による解析モデルを示す。 【図５】本発明の効果を解析したグラフを示す。 【図６】従来の高分子の付着形態の一例を示す。 【図７】本発明の高分子の付着形態の一例を示す。 【符号の説明】 １…基板、２…下地膜、３…磁性膜、４…保護膜、５…
潤滑膜、６…ダイヤモンド基板、７…−ＯＨ基、８…潤
滑剤高分子、９…潤滑剤高分子に付く−ＯＨ基。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 基板上に非磁性金属下地層，磁性層，保
護層，および潤滑層が形成された磁気記録媒体であっ
て、前記潤滑層が両末端部と少なくとも１つの中間部に
極性を持つ官能基を有するパーフルオロポリエーテル系
液体潤滑剤より形成されることを特徴とする磁気記録媒
体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001361889A JP2003162810A (ja) | 2001-11-28 | 2001-11-28 | 磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001361889A JP2003162810A (ja) | 2001-11-28 | 2001-11-28 | 磁気記録媒体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003162810A true JP2003162810A (ja) | 2003-06-06 |
Family
ID=19172479
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001361889A Pending JP2003162810A (ja) | 2001-11-28 | 2001-11-28 | 磁気記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003162810A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
2001
- 2001-11-28 JP JP2001361889A patent/JP2003162810A/ja active Pending
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