JP2006147012A - 磁気記録媒体および情報再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁化の方向により情報を記録する磁気記録媒体、およびその磁気記録媒体を備えその磁気記録媒体各点における磁化に応じた情報を再生する情報再生装置に関し、フリー層の、記録領域における外周側の部分が内周側の部分より厚くなりにくい磁気記録媒体、およびその磁気記録媒体を備えその磁気記録媒体各点における磁化に応じた情報を再生する情報再生装置を提供する。
【解決手段】磁性層122が、貫通孔12aを周回した所定の内周領域1221よりも外側の外周領域1222に情報を担持するものであり、フリー層1242の、外周領域1222の上の部分は、内周側の厚さよりも外周側の厚さの方が薄いものである。
【選択図】 図5

Description

本発明は、磁化の方向により情報を記録する磁気記録媒体、およびその磁気記録媒体を備えその磁気記録媒体各点における磁化に応じた情報を再生する情報再生装置に関する。
近年、コンピュータの普及に伴って、日常的に多量の情報が取り扱われるようになっており、このような多量の情報を記録再生する装置の1つとして、ハードディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)が使用されている。このHDDには、情報が記録される円盤状の磁気記録媒体である磁気ディスク、およびその磁気ディスクに情報を記録再生する磁気ヘッドが内蔵されている。
磁気ディスクは、非磁性の基板上に強磁性を示す材料からなる磁性層が形成されたものである。磁性層は、複数の各微小領域に区分けされ、これらの各微小領域における磁化の方向によって情報を担持するものである。磁性層の上には、カーボンなどからなる保護膜が形成され、さらに保護膜の上にはパーフルオロポリエーテル(PFPE)などからなる潤滑膜が形成されている。
図1は、従来の磁気ディスクの潤滑膜を模式的に示す図である。
図1に示す潤滑膜900を有する磁気ディスクは、中心部に貫通孔を有し、その貫通孔を周回した所定の内周領域よりも外側の外周領域に情報を担持するものである。以下、この外周領域を記録領域と称する。この磁気ディスクの貫通孔には、駆動モータによって回転するハブが装着され、磁気ディスクは、HDDの動作時には図1の左側に示す1点鎖線を回転中心にして回転する。HDDに内蔵された磁気ヘッドは、磁気ディスクに近接して配置され、磁気ディスクの回転起動・停止時に浮上面が磁気ディスクの表面と接触・摺動するが、磁気ディスクの回転中には、回転する磁気ディスク上に浮上した状態にある。
潤滑膜900は、この磁気ヘッドとの摺動に伴う磨耗を抑制し、また、磁気ヘッドとの接触(ヘッドクラッシュ)により磁性層に担持された情報が破壊されることを防ぐ役目を担っている。図1に示す潤滑膜900は、保護膜表面にPFPEの液体を0.1nm(Å)単位の精度で均一に塗布し、その後、熱処理やUV照射を施すことで固化されたものである。このようにして形成された潤滑膜900の下部は保護膜に密着しているものの、その上部は磁気ディスクが回転することで生じる遠心力によって磁気ディスク外周側(アウター側)に向かって移動する。この移動現象は、マイグレーション現象と称されることがある。図1には、潤滑膜900のうち、保護膜に密着している下部がボンド層910として示されており、遠心力によってアウター側に向かって移動する上部がフリー層920として示されている。フリー層920は、磁気ヘッドとの衝突によって生じた傷を、遠心力によって移動することで埋める自己修復効果を有する。図1に示すボンド層910の厚さは磁気ディスク半径方向にわたって均一であり、フリー層920の厚さも磁気ディスク半径方向にわたって均一である。
また、潤滑膜について従来から様々な提案がなされており(例えば、特許文献1〜4参照)、特許文献1には、磁気ディスクの、貫通孔を周回したインナー側の内周領域(CSS領域)におけるボンド層の厚さを、そのCSS領域の外側となる記録領域におけるボンド層の厚さよりも厚くした潤滑膜が示されている。また、特許文献2には、磁気ディスクのインナー側の内周領域(ランディングゾーン)における潤滑膜の膜厚よりも、そのランディングゾーンの外側となる記録領域における潤滑膜の膜厚を薄くした潤滑膜が示されている。さらに、特許文献3には、磁気ディスクの最内周で潤滑膜の膜厚を最大としアウター側に向かうにつれて膜厚を薄くした潤滑膜が示されている。また、特許文献4には、フリー層の厚さを薄くする技術が開示されている。
特開2000−268358号公報 特表2002−516454号公報 特開昭62−226423号公報 特開2001−134924号公報
しかしながら、磁気ディスクが長期間回転すると、図1に示す均一な厚さを有するボンド層910上のフリー層920や、特許文献1に記載されたインナー側において厚みが厚いボンド層上のフリー層は、マイグレーション現象によりアウター側に寄りやすい。
図2は、図1に示す潤滑膜を有する磁気ディスクを10000rpmで高温環境下のもと30日間連続回転させた後の、磁気ディスク半径方向における潤滑膜の膜厚を示すグラフである。
図2に示すグラフの横軸は、半径方向における磁気ディスク中心からの距離(mm)を示し、縦軸は潤滑膜の膜厚(Å)を示す。この図2に示すグラフには、情報を担持する記録領域における潤滑膜の膜厚が示されている。図2に示すグラフより、記録領域のアウター側ほど、潤滑膜の膜厚が厚くなっていることがわかる。これは、マイグレーション現象により、フリー層920がアウター側に移動したことによるものと考えられる。
また、特許文献2に記載されたライディングゾーンの膜厚を厚くした潤滑膜では、内周領域になるライディングゾーンにおけるフリー層の厚さの方が、外周領域になる記録領域におけるフリー層の厚さよりも厚いものの、その記録領域ではフリー層の厚みは半径方向に均一であり、このため、フリー層の、記録領域の部分は、マイグレーション現象によりアウター側に寄りやすい。
フリー層がアウター側に寄ってしまうと、そのアウター側の部分がインナー側の部分より厚くなってしまい、浮上した磁気ヘッドに衝突しやすくなり、磁気ヘッドが傷んだり汚れたりしてしまう。また、アウター側に寄ったフリー層は、最終的には遠心力によって磁気ディスクの外へ飛散してしまう。ボンド層上からフリー層がなくなると、上記自己修復効果を期待することができなくなるばかりか、接触した磁気ヘッドが磨耗したり傷つきやすくなる。また、ヘッドクラッシュも多発する。したがって、フリー層の、記録領域における外周側の部分が内周側の部分より厚くなってしまうことを極力抑えることが望まれる。
なお、特許文献3に記載されたアウター側に向かうにつれて薄くなる潤滑膜では、ボンド層とフリー層の区別がなされておらず、マイグレーション現象を考察することができない。また、特許文献4に記載されたフリー層の厚さを薄くする技術を応用したとしても、フリー層が、マイグレーション現象によりアウター側に寄りやすいことに何ら変わりはなく、フリー層をあまりに薄くしてしまうと、ボンド層上からフリー層がなくなりやすく、上述した問題が生じる。
本発明は上記事情に鑑み、フリー層の、記録領域における外周側の部分が内周側の部分より厚くなりにくい磁気記録媒体、およびその磁気記録媒体を備えその磁気記録媒体各点における磁化に応じた情報を再生する情報再生装置を提供することを目的とするものである。
上記目的を解決する本発明の第1の磁気記録媒体は、磁化の方向により情報を記録する磁気記録媒体において、
中心に貫通孔を有する円盤状の基板と、
上記基板上に設けられた、磁化の方向により情報を記録する磁性層と、
上記磁性層上に設けられた保護膜と、
上記保護膜に付着した、潤滑剤成分を含むボンド層と、
上記ボンド層上で、この磁気記録媒体が上記基板の中心を回転中心にして回転することでその基板の外周側へ向かって移動自在な、潤滑剤成分を含むフリー層とを有し、
上記磁性層が、上記貫通孔を周回した所定の内周領域よりも外側の外周領域に情報を担持するものであり、
上記フリー層の、上記外周領域の上の部分は、内周側の厚さよりも外周側の厚さの方が薄いものであることを特徴とする。
本発明の第1の磁気記録媒体によれば、上記フリー層の、上記外周領域の上の部分は、内周側の厚さよりも外周側の厚さの方が薄いものであることから、マイグレーション現象が生じても、外周側の厚さが薄い分、外周側の部分が内周側の部分より厚くなりにくい。ここで、上記フリー層の、上記外周領域の上の部分は、内周側から外周側に向かって漸次厚さが薄くなっているものであってもよいし、内周側から外周側に向かって段階的に薄くなっているものであってもよい。
上記目的を解決する本発明の第2の磁気記録媒体は、磁化の方向により情報を記録する磁気記録媒体において、
円盤状の基板と、
上記基板上に設けられた、磁化の方向により情報を記録する磁性層と、
上記磁性層上に設けられた保護膜と、
上記保護膜に付着した、潤滑剤成分を含むボンド層と、
上記ボンド層上で、この磁気記録媒体が上記基板の中心を回転中心にして回転することでその基板の外周側へ向かって移動自在な、潤滑剤成分を含むフリー層とを有し、
上記ボンド層は、表面の高さ位置が上記基板の中心側よりも外周側の方が高いものであることを特徴とする。
本発明の第2の磁気記録媒体によれば、上記ボンド層は、表面の高さ位置が上記基板の中心側よりも外周側の方が高いものであるため、フリー層が遠心力によって外周側へ移動しようとしても、ボンド層の、半径方向の高低差によってフリー層は移動しにくい。その結果、フリー層の、外周側の部分が内周側の部分より厚くなりにくい。ここで、上記ボンド層は、表面の高さ位置が上記基板の中心側から外周側に向かって漸次高くなっているものであってもよいし、中心側から外周側に向かって段階的に高くなっているものであってもよい。
また、本発明の磁気記録媒体において、上記フリー層は、表面が平坦なものであることや、あるいは、
上記ボンド層の厚さと上記フリー層の厚さを合わせた厚さが、上記基板の半径方向に均一であることが好ましい。
上記目的を解決する本発明の第1の情報再生装置は、磁化により情報が記録された円盤状の磁気記録媒体と、その磁気記録媒体に近接あるいは接触して配置されてその磁気記録媒体の各点における磁化を検出する磁気ヘッドとを備え、その磁気記録媒体を回転させながらその磁気ヘッドにより検出されたその磁気記録媒体各点における磁化に応じた情報を再生する情報再生装置において、
上記磁気記録媒体が、
中心に貫通孔を有する円盤状の基板と、
上記基板上に設けられた、磁化の方向により情報を記録する磁性層と、
上記磁性層上に設けられた保護膜と、
上記保護膜に付着した、潤滑剤成分を含むボンド層と、
上記ボンド層上で、この磁気記録媒体が上記基板の中心を回転中心にして回転することでその基板の外周側へ向かって移動自在な、潤滑剤成分を含むフリー層とを有し、
上記磁性層が、上記貫通孔を周回した所定の内周領域よりも外側の外周領域に情報を担持するものであり、
上記フリー層の、上記外周領域の上の部分は、内周側の厚さよりも外周側の厚さの方が薄いものであることを特徴とする。
上記目的を解決する本発明の第2の情報再生装置は、磁化により情報が記録された円盤状の磁気記録媒体と、その磁気記録媒体に近接あるいは接触して配置されてその磁気記録媒体の各点における磁化を検出する磁気ヘッドとを備え、その磁気記録媒体を回転させながらその磁気ヘッドにより検出されたその磁気記録媒体各点における磁化に応じた情報を再生する情報再生装置において、
上記磁気記録媒体が、
円盤状の基板と、
上記基板上に設けられた、磁化の方向により情報を記録する磁性層と、
上記磁性層上に設けられた保護膜と、
上記保護膜に付着した、潤滑剤成分を含むボンド層と、
上記ボンド層上で、この磁気記録媒体が上記基板の中心を回転中心にして回転することによりその基板の外周側へ向かって移動自在な、潤滑剤成分を含むフリー層とを有し、
上記ボンド層は、表面の高さ位置が上記基板の中心側よりも外周側の方が高いものであることを特徴とする。
また、本発明の情報再生装置においても、上記フリー層は、表面が平坦なものであることや、あるいは
上記ボンド層の厚さと上記フリー層の厚さを合わせた厚さが、上記基板の半径方向に均一であることが好ましい。
本発明によれば、フリー層の、記録領域における外周側の部分が内周側の部分より厚くなりにくい磁気記録媒体、およびその磁気記録媒体を備えその磁気記録媒体各点における磁化に応じた情報を再生する情報再生装置を提供することができる。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図3は、本発明に係る情報記録装置の一実施形態であるハードディスクドライブを示す図である。
この図3に示すハードディスクドライブ(HDD)10は、いわゆるコンタクトスタートストップ(CSS)方式を採用したものであり、そのハウジング11には、本発明の磁気記憶媒体の一例に相当する磁気ディスク12が収容されている。この磁気ディスク12は、中心部に貫通孔を有するものであり、ハウジング11内では、その貫通孔12aが、駆動モータによって回転するハブ13に装着されている。磁気ディスク12は、ハブ13が回転することによって回転する。また、このハウジング11には、磁気ディスク12に対して情報記録と情報再生を行う磁気ヘッド14と、先端にその磁気ヘッド14が配備されたサスペンション15も収容されている。磁気ヘッド14はスライダに搭載された状態でサスペンション15に配備されている。さらに、このハウジング11には、サスペンション15が固着されてアーム軸16を中心に磁気ディスク12表面に沿って移動するキャリッジアーム17と、キャリッジアーム17を駆動するアームアクチュエータ18も収容されている。なお、ハウジング11の内部空間は、図示しないカバーによって閉鎖される。
図3に示すHDD10では、磁気ディスク12への情報の記録および磁気ディスク12に記憶された情報の再生にあたって、磁気回路で構成されたアームアクチュエータ18によってキャリッジアーム17が駆動され、圧電アクチュエータによってスライダが駆動されて、磁気ヘッド14が、回転する磁気ディスク12上の所望のトラックに位置決めされる。磁気ヘッド14は、磁気ディスク12の回転に伴って、磁気ディスク12の各トラックに並ぶ各微小領域に順次近接する。情報の記録時には、このように磁気ディスク12に近接した磁気ヘッド14に電気的な記録信号が入力され、磁気ヘッド14により、その記録信号に応じてそれらの各微小領域に磁界が印加されて、その記録信号に担持された情報が各微小領域の磁化方向として記録される。また、情報の再生時には、磁気ヘッド14によって、各微小領域の磁化方向として記録された情報が、それらの磁化それぞれが発生する磁界に応じた電気的な再生信号として取り出される。
図4は、図3に示す磁気ディスクの層構造を模式的に示した図である。
この図4に示す磁気ディスク12は、円盤状の非磁性の基板121と、その基板表面に設けられた強磁性を示す材料からなる磁性層122と、その磁性層表面に設けられたカーボンからなる保護膜123と、その保護膜表面に設けられたフッ素オイルからなる潤滑膜124とを有する。基板121は中央部分に貫通孔を有するものである。磁性層122は、複数の各微小領域に区分けされ、これらの各微小領域における磁化の方向によって情報を担持するものである。この磁性層122は、ハブ13に装着された貫通孔12aを周回した所定の内周領域(CSS領域)1221よりも外側の外周領域1222に情報を担持するものである。以下、この外周領域1222を記録領域1222と称する。なお、本発明はCSS方式に限らずいわゆるランプ方式等にも適用することができ、ランプ方式の場合には、磁気ディスクの内周領域がランディングゾーンになり、そのランディングゾーンの外側が記録領域になる。
潤滑膜124は、図3に示す磁気ヘッド14との摺動に伴う磨耗を抑制し、また、磁気ヘッド14との接触(ヘッドクラッシュ)により磁性層122に担持された情報が破壊されることを防ぐ役目を担っている。図3に示す潤滑膜124は、パーフルオロポリエーテル(PFPE)の液体を0.1nm(Å)単位の精度で均一に塗布し、その後、後述する後処理を施したものである。この潤滑膜124は、保護膜側となる下側部分はその保護膜123に密着しているものの、上側部分は磁気ディスク12が回転することで生じる遠心力によって磁気ディスクの外周側(アウター側)に向かって移動する。この移動現象は、マイグレーション現象と称されることがある。以下では、潤滑膜124のうち、保護膜123に密着している下側部分をボンド層と称し、遠心力によってアウター側に向かって移動する上側部分をフリー層と称することにする。フリー層は、磁気ヘッド14との衝突によって生じた傷を、遠心力によって移動することで埋める自己修復効果を有する。
このような潤滑膜124に要求される特性としては、低摩擦係数を示すこと(主にフリー層)、化学的に安定であること、保護膜123と適度な密着性があること(主にボンド層)、湿度の影響を受けにくいこと等があげられる。また、潤滑膜124を形成するにあたって塗布する溶液は、PFPEに限らず、分子蒸発を抑制する観点から分子量が大きく、分子同士の滑り易さを得るために表面張力が低く、良好な塗布性やフリー層において上記自己修復効果を得るために粘度が低いものであれば好ましい。なお、液体に限らず固体を塗布してもよい。
PFPEの分子構造は、主鎖の末端に極性基を結合させたものであり、さまざまな組合せのPFPEが合成される。潤滑膜の潤滑特性は、PFPEの主鎖構造、分子量、末端構造に強く影響を受ける。すなわち、主鎖構造、分子量は摩擦特性、磁気ヘッド14の吸着に関係し、末端構造は保護膜123との密着性に影響する。そのため、これらの関係や影響を踏まえた上で、好適な分子構造を有するPFPEを選択する。
PFPEの塗布にあたっては、ディップ方式やスピン方式が用いられる。ディップ方式では、PFPE溶液中に、保護膜123までが形成された基板121を漬けておき、その基板121を引き上げたりあるいはPFPE溶液の液面を降下させたりすることによってPFPEの塗布を行う。このディップ方式は、大量生産に向いており膜厚制御が容易である。また、膜厚が均一になるように塗布することができるものの、これは反対に均一にしか塗布できないことになる。さらに、PFPE溶液中に不純物が混入しやすく、液更新時に大量のPFPE溶液が必要になるといった欠点がある。一方、スピン方式は、ディップ方式に比べ量産性は劣るものの、不純物の混入は少ない。また、半径方向に膜厚が異なるように塗布することは容易にできるものの、均一に塗布することは難しい。ここでは、膜厚が均一になるように塗布することができるディップ方式によってPFPEの塗布を行う。
PFPEを塗布した後の後処理はボンド層を形成するために行われる。すなわち、潤滑膜124と保護膜123との密着性を向上させ、長時間の回転による潤滑膜の減少を抑制し(耐マイグレーション)、耐久性を保持することにある。また、摩擦特性に対する潤滑膜の膜厚マージンを拡大させる働きもある。この後処理として、ここではUV照射処理を行う。
UV照射処理では、低圧水銀ランプを両面に配置したチャンバー内に、PFPEを塗布した基板121を挿入し、ランプ前面を通過させることで照射を行う。大気中でUV照射処理を行うとオゾンを生成し、PFPEを塗布した表面の有機物が除去される。また、保護膜表面もコンタミが除去され活性面が増加するため、潤滑膜とより結合しやすい状態になる。なお、UV照射処理では熱が全くかからないことから、熱により蒸発する不純物を予め除去したPFPE溶液を塗布することが必要になる。このようなUV照射処理によれば、照射時間を調整することでボンド層の厚さを自由に制御することができる。
ここでは、ボンド層の厚さを、基板121の半径方向に4段階にわたって変えるため、円盤状の、半径が異なる3種類のマスクを使用する。まず、記録領域1222を基板121の半径方向に4分割し、CSS領域1221の外周に内周が接した状態でCSS領域1221の外側を周回した第1周回領域、その第1周回領域の外周に内周が接した状態で第1周回領域の外側を周回した第2周回領域、その第2周回領域の外周に内周が接した状態で第2周回領域の外側を周回した第3周回領域、およびその第3周回領域の外周を内周とし基板121の外周縁を外周とした第4周回領域に分ける。各周回領域の幅(半径方向の長さ)は同じである。次いで、CSS領域1221と第1周回領域との双方を覆う第1マスク、CSS領域1221と第1および第2周回領域の3領域を覆う第2マスク、ならびにCSS領域1221と第1〜第3周回領域の4領域を覆う第3マスクを用意する。続いて、PFPE溶液が塗布された塗布面全面を所定時間UV照射した後、塗布面を第3マスクによって覆い所定時間UV照射する。次いで、塗布面を第2マスクによって覆い所定時間UV照射する。最後に、塗布面を第1マスクによって覆い所定時間UV照射する。
なお、後処理としてUV照射処理に代えて加熱処理を行うこともできる。この加熱処理を行う場合でも、加熱時間や加熱温度を調整することでボンド層の厚さを、基板121の半径方向に4段階にわたって変えることができる。例えば、上述した各マスクを断熱材で作製しそれらのマスクを用いて部分的な加熱を行ってもよいし、あるいは、加熱温度や加熱時間を基板の半径方向で4段階に異ならせてもよい。また、4段階に限らず、3段階あるいは5段階に異ならせてもよい。
図5は、図4に示す潤滑膜をボンド層とフリー層で区別して模式的に示した図である。
図5に示す上下に延びる1点鎖線は、図5に示す潤滑膜124を有する磁気ディスクの回転中心軸である。したがって、図5に示す潤滑膜124は、図の左側がインナー側になり、右側がアウター側になり、図の左右方向が図4に示す基板121の半径方向になる。
図5には、表面1241aの高さ位置がインナー側からアウター側に向かって段階的に高くなっているボンド層1241が示されている。すなわち、このボンド層1241の表面1241aの高さ位置は、基板の中心側よりも外周側の方が高い。ボンド層1241の、最も高さ位置が低い部分1241_1は、図4に示す磁性層122のCSS領域1221と記録領域1222の上記第1周回領域に対応した領域であり、その部分1241_1の右側に隣接した次に高さ位置が低い部分1241_2は、記録領域1222の上記第2周回領域に対応した領域である。また、ボンド層1241の、最も高さ位置が高い部分1241_4は、記録領域1222の上記第4周回領域に対応した領域であり、その最も高い部分1241_1の左側に隣接した次に高さ位置が高い部分1241_3は、記録領域1222の上記第3周回領域に対応した領域である。
また、図5には、インナー側からアウター側に向かって膜厚が段階的に薄くなっているフリー層1242も示されている。すなわち、このフリー層1242の、記録領域1222の上の部分は、内周側の厚さよりも外周側の厚さの方が薄い。また、図5に示すフリー層1242は、表面1242aが平坦なものであり、潤滑膜124の膜厚は、半径方向に均一である。すなわち、ボンド層1241の厚さとフリー層1242の厚さを合わせた厚さは半径方向に均一である。
図3に示すHDD10では、磁気ディスク12が回転しフリー層1241が遠心力によってアウター側へ移動しようとしても、図5に示すボンド層1241の、半径方向の高低差によってフリー層1242は移動しにくい。その結果、フリー層1241の、アウター側の部分がインナー側の部分より厚くなりにくい。また、図3に示すHDD10では、マイグレーション現象が生じても、図5に示すフリー層1242は外周側の厚さが薄い分、外周側の部分が内周側の部分より厚くなりにくい。
図6は、図5に示す潤滑膜を有する磁気ディスクを10000rpmで高温環境下のもと30日間連続回転させた後の、磁気ディスク半径方向における潤滑膜の膜厚を示すグラフである。
図6に示すグラフの横軸は、半径方向における磁気ディスク中心からの距離(mm)を示し、縦軸は潤滑膜の膜厚(Å)を示す。この図6に示すグラフには、図4に示す記録領域1222における潤滑膜124の膜厚が示されている。図6に示すグラフより、潤滑膜124の膜厚が、半径方向に均一(10Å程度)であることがわかる。
図7は、PFPEを塗布した後の後処理の条件を変更したことによって得られた潤滑膜をボンド層とフリー層で区別して模式的に示した図である。
図7においても、上下に延びる1点鎖線は、図7に示す潤滑膜125を有する磁気ディスクの回転中心軸であり、図の左側がインナー側になり、右側がアウター側になる。この図7には、表面1251aの高さ位置がインナー側からアウター側に向かって漸次高くなっているボンド層1251が示されている。また、図7には、インナー側からアウター側に向かって膜厚が漸次薄くなっているフリー層1251も示されている。このフリー層1252も、表面1252aが平坦なものであり、図7に示す潤滑膜125の膜厚も、半径方向に均一である。
図7に示す潤滑膜125においても、磁気ディスクが回転しフリー層1251が遠心力によってアウター側へ移動しようとしても、図5に示すボンド層1251の、半径方向の高低差によってフリー層1252は移動しにくい。その結果、フリー層1251の、アウター側の部分がインナー側の部分より厚くなりにくい。また、マイグレーション現象が生じても、図7に示すフリー層1252は外周側の厚さが薄い分、外周側の部分が内周側の部分より厚くなりにくい。
なお、ボンド層1252よりも下の保護膜表面の高さ位置をインナー側からアウター側に向かって漸次高くなるようにして、ボンド層1251の厚みを均一に塗布しても、表面1251aの高さ位置がインナー側からアウター側に向かって漸次高くなっているボンド層1251が得られる。
また、本発明では、フリー層1242,1252の表面1242a,1252aは、必ずしも平坦である必要はなく、さらに、潤滑膜124,125の膜厚も、必ずしも半径方向に均一である必要はない。
以上説明したように、本実施形態における磁気記録媒体は、フリー層の、記録領域における外周側の部分が内周側の部分より厚くなりにくい。
以下、本発明の各種態様を付記する。
(付記1)
磁化の方向により情報を記録する磁気記録媒体において、
中心に貫通孔を有する円盤状の基板と、
前記基板上に設けられた、磁化の方向により情報を記録する磁性層と、
前記磁性層上に設けられた保護膜と、
前記保護膜に付着した、潤滑剤成分を含むボンド層と、
前記ボンド層上で、この磁気記録媒体が前記基板の中心を回転中心にして回転することで該基板の外周側へ向かって移動自在な、潤滑剤成分を含むフリー層とを有し、
前記磁性層が、前記貫通孔を周回した所定の内周領域よりも外側の外周領域に情報を担持するものであり、
前記フリー層の、前記外周領域の上の部分は、内周側の厚さよりも外周側の厚さの方が薄いものであることを特徴とする磁気記録媒体。
(付記2)
前記フリー層は、表面が平坦なものであることを特徴とする付記1記載の磁気記録媒体。
(付記3)
前記ボンド層の厚さと前記フリー層の厚さを合わせた厚さが、前記基板の半径方向に均一であることを特徴とする付記1記載の磁気記録媒体。
(付記4)
磁化の方向により情報を記録する磁気記録媒体において、
円盤状の基板と、
前記基板上に設けられた、磁化の方向により情報を記録する磁性層と、
前記磁性層上に設けられた保護膜と、
前記保護膜に付着した、潤滑剤成分を含むボンド層と、
前記ボンド層上で、この磁気記録媒体が前記基板の中心を回転中心にして回転することで該基板の外周側へ向かって移動自在な、潤滑剤成分を含むフリー層とを有し、
前記ボンド層は、表面の高さ位置が前記基板の中心側よりも外周側の方が高いものであることを特徴とする磁気記録媒体。
(付記5)
前記フリー層は、表面が平坦なものであることを特徴とする付記4記載の磁気記録媒体。
(付記6)
前記ボンド層の厚さと前記フリー層の厚さを合わせた厚さが、前記基板の半径方向に均一であることを特徴とする付記4記載の磁気記録媒体。
(付記7)
磁化により情報が記録された円盤状の磁気記録媒体と、該磁気記録媒体に近接あるいは接触して配置されて該磁気記録媒体の各点における磁化を検出する磁気ヘッドとを備え、該磁気記録媒体を回転させながら該磁気ヘッドにより検出された該磁気記録媒体各点における磁化に応じた情報を再生する情報再生装置において、
前記磁気記録媒体が、
磁化の方向により情報を記録する磁気記録媒体において、
中心に貫通孔を有する円盤状の基板と、
前記基板上に設けられた、磁化の方向により情報を記録する磁性層と、
前記磁性層上に設けられた保護膜と、
前記保護膜に付着した、潤滑剤成分を含むボンド層と、
前記ボンド層上で、この磁気記録媒体が前記基板の中心を回転中心にして回転することで該基板の外周側へ向かって移動自在な、潤滑剤成分を含むフリー層とを有し、
前記磁性層が、前記貫通孔を周回した所定の内周領域よりも外側の外周領域に情報を担持するものであり、
前記フリー層の、前記外周領域の上の部分は、内周側の厚さよりも外周側の厚さの方が薄いものであることを特徴とする情報再生装置。
(付記8)
前記フリー層は、表面が平坦なものであることを特徴とする付記7記載の情報再生装置。
(付記9)
前記ボンド層の厚さと前記フリー層の厚さを合わせた厚さが、前記基板の半径方向に均一であることを特徴とする付記7記載の情報再生装置。
(付記10)
磁化により情報が記録された円盤状の磁気記録媒体と、該磁気記録媒体に近接あるいは接触して配置されて該磁気記録媒体の各点における磁化を検出する磁気ヘッドとを備え、該磁気記録媒体を回転させながら該磁気ヘッドにより検出された該磁気記録媒体各点における磁化に応じた情報を再生する情報再生装置において、
前記磁気記録媒体が、
円盤状の基板と、
前記基板上に設けられた、磁化の方向により情報を記録する磁性層と、
前記磁性層上に設けられた保護膜と、
前記保護膜に付着した、潤滑剤成分を含むボンド層と、
前記ボンド層上で、この磁気記録媒体が前記基板の中心を回転中心にして回転することにより該基板の外周側へ向かって移動自在な、潤滑剤成分を含むフリー層とを有し、
前記ボンド層は、表面の高さ位置が前記基板の中心側よりも外周側の方が高いものであることを特徴とする情報再生装置。
(付記11)
前記フリー層は、表面が平坦なものであることを特徴とする付記10記載の情報再生装置。
(付記12)
前記ボンド層の厚さと前記フリー層の厚さを合わせた厚さが、前記基板の半径方向に均一であることを特徴とする付記10記載の情報再生装置。
従来の磁気ディスクの潤滑膜を模式的に示す図である。 図1に示す潤滑膜を有する磁気ディスクを10000rpmで高温環境下のもと30日間連続回転させた後の、磁気ディスク半径方向における潤滑膜の膜厚を示すグラフである。 本発明に係る情報記録装置の一実施形態であるハードディスクドライブを示す図である。 図3に示す磁気ディスクの層構造を模式的に示した図である。 図4に示す潤滑膜をボンド層とフリー層で区別して模式的に示した図である。 図5に示す潤滑膜を有する磁気ディスクを10000rpmで高温環境下のもと30日間連続回転させた後の、磁気ディスク半径方向における潤滑膜の膜厚を示すグラフである。 PFPEを塗布した後の後処理の条件を変更したことによって得られた潤滑膜をボンド層とフリー層で区別して模式的に示した図である。
符号の説明
10 ハードディスクドライブ
12 磁気ディスク
12a 貫通孔
121 基板
122 磁性層
1221 内周領域(CSS領域)
1222 外周領域(記録領域)
123 保護膜
124 潤滑膜
1241 ボンド層
1241a 表面
1242 フリー層
13 ハブ
14 磁気ヘッド
15 サスペンション
16 アーム軸
17 キャリッジアーム
18 アームアクチュエータ

Claims (5)

  1. 磁化の方向により情報を記録する磁気記録媒体において、
    中心に貫通孔を有する円盤状の基板と、
    前記基板上に設けられた、磁化の方向により情報を記録する磁性層と、
    前記磁性層上に設けられた保護膜と、
    前記保護膜に付着した、潤滑剤成分を含むボンド層と、
    前記ボンド層上で、この磁気記録媒体が前記基板の中心を回転中心にして回転することで該基板の外周側へ向かって移動自在な、潤滑剤成分を含むフリー層とを有し、
    前記磁性層が、前記貫通孔を周回した所定の内周領域よりも外側の外周領域に情報を担持するものであり、
    前記フリー層の、前記外周領域の上の部分は、内周側の厚さよりも外周側の厚さの方が薄いものであることを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 前記フリー層は、表面が平坦なものであることを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体。
  3. 磁化の方向により情報を記録する磁気記録媒体において、
    円盤状の基板と、
    前記基板上に設けられた、磁化の方向により情報を記録する磁性層と、
    前記磁性層上に設けられた保護膜と、
    前記保護膜に付着した、潤滑剤成分を含むボンド層と、
    前記ボンド層上で、この磁気記録媒体が前記基板の中心を回転中心にして回転することで該基板の外周側へ向かって移動自在な、潤滑剤成分を含むフリー層とを有し、
    前記ボンド層は、表面の高さ位置が前記基板の中心側よりも外周側の方が高いものであることを特徴とする磁気記録媒体。
  4. 磁化により情報が記録された円盤状の磁気記録媒体と、該磁気記録媒体に近接あるいは接触して配置されて該磁気記録媒体の各点における磁化を検出する磁気ヘッドとを備え、該磁気記録媒体を回転させながら該磁気ヘッドにより検出された該磁気記録媒体各点における磁化に応じた情報を再生する情報再生装置において、
    前記磁気記録媒体が、
    中心に貫通孔を有する円盤状の基板と、
    前記基板上に設けられた、磁化の方向により情報を記録する磁性層と、
    前記磁性層上に設けられた保護膜と、
    前記保護膜に付着した、潤滑剤成分を含むボンド層と、
    前記ボンド層上で、この磁気記録媒体が前記基板の中心を回転中心にして回転することで該基板の外周側へ向かって移動自在な、潤滑剤成分を含むフリー層とを有し、
    前記磁性層が、前記貫通孔を周回した所定の内周領域よりも外側の外周領域に情報を担持するものであり、
    前記フリー層の、前記外周領域の上の部分は、内周側の厚さよりも外周側の厚さの方が薄いものであることを特徴とする情報再生装置。
  5. 磁化により情報が記録された円盤状の磁気記録媒体と、該磁気記録媒体に近接あるいは接触して配置されて該磁気記録媒体の各点における磁化を検出する磁気ヘッドとを備え、該磁気記録媒体を回転させながら該磁気ヘッドにより検出された該磁気記録媒体各点における磁化に応じた情報を再生する情報再生装置において、
    前記磁気記録媒体が、
    円盤状の基板と、
    前記基板上に設けられた、磁化の方向により情報を記録する磁性層と、
    前記磁性層上に設けられた保護膜と、
    前記保護膜に付着した、潤滑剤成分を含むボンド層と、
    前記ボンド層上で、この磁気記録媒体が前記基板の中心を回転中心にして回転することにより該基板の外周側へ向かって移動自在な、潤滑剤成分を含むフリー層とを有し、
    前記ボンド層は、表面の高さ位置が前記基板の中心側よりも外周側の方が高いものであることを特徴とする情報再生装置。
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