JP2003162808A - テープ状の磁気記録媒体 - Google Patents

テープ状の磁気記録媒体

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JP2003162808A
JP2003162808A JP2002308495A JP2002308495A JP2003162808A JP 2003162808 A JP2003162808 A JP 2003162808A JP 2002308495 A JP2002308495 A JP 2002308495A JP 2002308495 A JP2002308495 A JP 2002308495A JP 2003162808 A JP2003162808 A JP 2003162808A
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magnetic recording
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Jens Soeder
イェンス、ゼダー
Hansjoerg Traub
ハンスイェルク、トラウプ
Juergen Keske
ユルゲン、ケスケ
Wolfgang Neumann
ヴォルフガング、ノイマン
Edgar Genter
エドガル、ゲンター
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Emtec Magnetics GmbH
Original Assignee
Emtec Magnetics GmbH
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/62Record carriers characterised by the selection of the material
    • G11B5/68Record carriers characterised by the selection of the material comprising one or more layers of magnetisable material homogeneously mixed with a bonding agent
    • G11B5/70Record carriers characterised by the selection of the material comprising one or more layers of magnetisable material homogeneously mixed with a bonding agent on a base layer
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/84Processes or apparatus specially adapted for manufacturing record carriers

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  • Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高速磁気複写工程におけるマスターテープとし
て使用でき、かつ多数の高品質なコピーテープの製造へ
と導くことが可能な磁気記録媒体を提供する。 【解決手段】本発明は、厚みが少なくとも15μmの柔
軟な基材と、基材の一方の面上に配置された少なくとも
1層の磁性層と、を含むテープ状の磁気記録媒体に関す
る。磁性層は少なくとも3μmの厚みを有し、ポリマー
結合剤中に微細な磁性粉末が埋め込まれている層であ
る。また、この磁性層は、少なくとも80cm/cm
の表面多孔率SSP(SSPは、磁性層の厚みd
(cm)とBET法により単位体積あたりの窒素吸着
量から算出した磁性層の比表面積(cm/cm)と
の積の値である。)を有している。上記テープ状の磁気
記録媒体は、磁気複写工程におけるマスターテープとし
て使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、柔軟な基材と、こ
の基材の一方の面上に配置されておりかつポリマー結合
剤中に微細に分散された磁性粉末が埋め込まれている磁
性層と、を含むテープ状の磁気記録媒体、この媒体の製
造方法、およびこの媒体を磁気複写工程におけるマスタ
ーテープとして使用する方法に関する。
【0002】
【従来技術】磁気記録媒体は、例えばオーディオ記録
用、ビデオ記録用、データ記録用、複写工程用、等の多
くの用途に応じて、様々な構成のものが製造されてい
る。これらの媒体は、テープ状の媒体、フレキシブルデ
ィスクまたはカードの形態で市販されている。記録密度
を顕著に高めるためには、磁化可能な粒子が層中に約7
0〜90質量%にもなるように極めて高い充填密度で存
在している必要があり、また磁性粉末が極めて微細であ
る必要がある。
【0003】一方、ホームビデオ製品の普及に伴い、例
えばVHF型のハーフフルビデオカセットのような事前
記録されたカセットに対する需要も急速に増加してい
る。このような需要を経済的な方法によって満足させる
ためには、所望の磁気記録情報を有するマスターテープ
を基にして、マスターテープからの複写情報を有する複
写物(コピーテープ)を短時間で多数製造する必要があ
る。しかし、このようなカセットの製造は必ずしも容易
でない。というのは、好適な画像品質を有するコピーテ
ープを得るためには、マスターテープ、ブランクテー
プ、および複写工程において付随して使用される装置の
それぞれに対して、多くの性能が要求されるからであ
る。
【0004】初期に広く採用されていたリアルタイム式
の複写方法には、慣用的なビデオレコーダーのマスター
テープの源記録をブランクテープを内蔵する多くの複写
用レコーダーにシステムによって定められている時間内
に転写する工程、即ち約2〜3cm/secの速度で転
写する工程、が含まれていた。長時間を要する点および
多くの労務を要する点がこの方法を極めて高価にしてい
た。
【0005】マスターテープとブランクテープを同時
に、それぞれの磁性層を近接させた状態で、4〜10m
/secにも及ぶ高速で複写手段内に通し、この過程で
マスターテープの磁気記録情報をブランクテープに転写
する2つの高速複写方法、即ち、熱磁気法およびアンヒ
ステリシス法が市場において確立されている。この目的
のためには、マスターテープは、高速複写工程において
ブランクテープに横方向に正確に転写されるためのミラ
ーイメージ(ミラーマスター)としての記録情報を有し
ていなければならない。
【0006】熱磁気法では、厳密に焦点調整されたエネ
ルギービーム、例えばレーザービーム、を両テープの接
触の間にブランクテープの裏面に当て、ブランクテープ
をキュリー温度以上に加熱し、その後にコピーテープを
再び冷却しなければならない。この場合には、マスター
テープは、結果的にマスターテープ自身の磁気記録情報
が影響されることがないように、ブランクテープより実
質的に高いキュリー温度を有していなければならないの
は当然である。
【0007】アンヒステリシス法では、外部磁界を両テ
ープの接触の間にブランクテープに作用させて磁気記録
情報の転写を行う。この場合にも、転写過程でマスター
テープの情報内容の損傷が起こらないように、外部磁界
の強度をマスターテープの保持力の1/3〜1/2以下
に保つのがよい。
【0008】現在は、実質的に2種類の高速複写装置が
市場において使用されており、これらの装置はアンヒス
テリシス法に従って動作している。一方の装置は、例え
ばソニーからHSP800の名で市販されているような
ループ式スプリンターである。この場合は、マスターテ
ープはエンドレスのループの状態でブランクテープ上を
通過して移動するため、連続複写法が可能になる。他の
装置は、例えばソニーからHSP5000の名で市販さ
れているようなシャトル式スプリンターである。この方
法ではマスターテープは複写工程が終了した後に巻き戻
され、その後に新たな複写工程が開始される。
【0009】発明者等の検討の結果、上述のスプリンタ
ーおよび熱磁気法による複写装置は、複写工程における
エラーへと導く以下の問題を引き起こすことがわかっ
た。−高速複写工程のためにマスターテープの磁性層と
ブランクテープの磁性層の間に空気層が残る可能性があ
り、この空気層のためにブランクテープへの信号転写量
が減少する。−この現象は、転写ドラムの表面上の或る
箇所に汚染粒子が存在する場合に、対応する箇所でより
生じやすくなる。この箇所ではいわゆるテント効果によ
って転写が阻害され、コピーテープの相当する箇所にド
ロップアウトが発生する。−上述のシャトル式スプリン
ターの場合には、ドライブテープがテープ移送を行うた
め、使用される各テープの表面特性は、各テープ間に滑
りが生じることがないように調整されていなければなら
ない。
【0010】DE−A−4138267号公報は、マス
ターテープとブランクテープの滑剤の分布が特定の値を
満足する場合にマスターテープの何回もの動作が可能に
なる磁気記録媒体を開示している。
【0011】EP−A−0702359号公報は、少な
くとも0.4m/gの多孔率を有しており、高密度の
記録に適している磁気記録媒体を開示している。基材の
厚みは最大9μmであり、テープ全体の厚みは最大11
μmである。この公知の媒体は、各層の厚みを反映し
て、極めて小さい表面多孔率(SSP)(層厚2.5μ
mの場合に約3cm/cm)を有している。
【0012】
【特許文献1】独国特許出願公開第4138267号明
細書
【特許文献2】欧州特許出願公開0702359号明細
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、柔軟
な基材とこの基材の一方の面上に配置されたポリマー結
合剤中に微細な磁性粉末が埋め込まれている磁性層とを
含むテープ状の磁気記録媒体であって、マスターテープ
として使用した場合に、(特に、通常の操作においても
発生する転写ドラムの汚れが存在したとしても)、コピ
ーテープにおけるドロップアウトを全く生じさせないか
または実質的に減少させることができるような磁気記録
媒体を提供することである。
【0014】本発明の別の目的は、寿命が改良されてお
り、従って、複写工程を繰り返した場合にも転写特性が
悪化せず、マスターテープとして何回でも使用可能であ
るテープを提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】発明者らは、上記目的
は、柔軟な基材とこの基材の一方の面(第1面)上に配
置されたポリマー結合剤中に微細な磁性粉末が埋め込ま
れている磁性層とを含むテープ状の磁気記録媒体、特に
マスターテープであって、上記磁性層の厚みdが少な
くとも3μm、好ましくは約3〜8μmであり、かつ、
上記磁気記録媒体/磁気テープの表面多孔率SSPが少
なくとも80cm/cm、好ましくは少なくとも9
0cm/cmであることを特徴とする磁気記録媒体
によって達成されることを発見した。尚、SSPは、磁
性層の厚み(cm)とBET法により単位体積あたりの
窒素吸着量から算出した磁性層の比表面積(cm/c
)との積の値である。
【0016】上述のSSP値は磁気記録媒体に対して測
定された値であるが、基材と存在する場合には裏面層と
は多孔率に対して寄与したとしても無視できるほどにわ
ずかにしか寄与しない。従ってSSP値は、磁性層の多
孔率をも表わす。
【0017】柔軟な基材の厚みが少なくとも約15μm
でありかつ30μm以下である、例えば25μmである
磁気記録媒体が本発明では好ましい。基材の厚みが15
μmより薄いとマスターテープの操作特性が不正確にな
り、基材の厚みが30μmより著しく厚いと剛直になり
すぎて、上述のテント効果によりドロップアウト値の悪
化が引き起こされる。
【0018】基材の磁性層が設けられていない方の面
(第2面)における谷部に対する山部の平均高さRz
(表面粗さ計により測定)が少なくとも200nmであ
りかつ400nm以下である、例えば250nmである
媒体が好ましく、または、裏面被覆層が存在する場合に
は、乾燥時の層厚が約0.5〜5μmの範囲であるのが
好ましく、かつこの裏面被覆層における谷部に対する山
部の平均高さRzが少なくとも200nmでありかつ4
00nm以下である、例えば約235nmである裏面被
覆層が好ましい。
【0019】その上、本発明は、上述のような新規な磁
気記録媒体の製造方法であって、磁性層および場合によ
り裏面被覆層をそれぞれ慣用的な方法により基材上に形
成し、上記磁性層を場合により配向し、乾燥し、被覆乾
燥後の記録媒体をカレンダー処理する、好ましくは単位
圧が110bar以下にまたはニップ圧力が250da
N(デカニュートン)/cm以下に調整された圧力ロール
間でカレンダー処理する、ことを特徴とする製造方法に
も関する。加熱圧力ロールのカレンダー温度は95℃以
下であるのが好ましい。
【0020】本発明は、最後に、マスターテープとブラ
ンクテープとにそれぞれの磁性層を接触させた状態で高
速で複写手段内を通過させ、ブランクテープをキュリー
温度以上の温度に加熱することによりマスターテープの
磁気記録情報をブランクテープに転写する、ことによっ
て磁気記録情報を有する磁気記録媒体の複写物を製造す
る方法において、上述の新規な磁気記録媒体をマスター
テープとして使用する方法に関する。
【0021】新規な使用方法の変形例として、マスター
テープとブランクテープとにそれぞれの磁性層を接触さ
せた状態で高速で複写手段内を通過させ、マスターテー
プの保磁力の1/2以下の強度の外部磁界をマスターテ
ープおよびブランクテープに作用させてマスターテープ
の磁気記録情報をブランクテープに転写する、ことによ
って磁気記録情報を有する磁気記録媒体の複写物を製造
する方法において、上述の新規な磁気記録媒体をマスタ
ーテープとして使用する方法も考えられる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な形態につ
いて説明する。
【0023】a:非磁性基材 基材は主として有機ポリマーにより構成されている。有
機ポリマーの例としては、ポリエチレンテレフタラート
およびナフタラートのようなポリエステル、ポリオレフ
ィン、セルロース誘導体、ビニルポリマーまたはポリカ
ルボナートおよびポリイミドのようなプラスチック材料
が挙げられる。
【0024】基材の厚みdは本発明では15〜30μ
mの範囲である。基材の厚みが15μmより薄いとマス
ターテープの操作特性が不正確になり、基材の厚みが3
0μmより厚いと剛直になりすぎて、上述したテント効
果がドロップアウト値の悪化を引き起こす。基材におけ
る谷部に対する山部の平均高さRzは100nmの範囲
であるのが好都合である。しかしながら、磁気記録媒体
を上述のようなシャトル式スプリンターを使用する複写
工程に使用する場合には、基材の磁性被覆層が設けられ
ていない方の面(第2面)における谷部に対する山部の
平均高さRzは約200〜400nmの範囲であるのが
好都合である。但し、この数値は第2面に追加的な裏面
被覆層が形成されていない場合の値である。基材製造時
に公知の方法によって、例えば好適な大きさと形状の粉
末を組み込む方法によって、上述のRzの値に調整する
ことができる。
【0025】特に好適な機械的特性を有する記録媒体を
得るためには、複数の異なるポリマー組成物を好ましく
は1回の操作によって複数層として共押出しすることも
できる。磁性層を形成する前に、必要に応じてポリマー
状基材上に厚みが一般的には1μm未満の薄い付着促進
層を形成してもよい。このような付着促進層の組成は公
知である。
【0026】b.基材上に配置される磁性層 磁気記録層は、少なくとも1種の強磁性粉末、好ましく
は金属粉末または合金粉末を含む。これらの粉末は、主
成分として、Fe、Ni、および/またはCoを含み、
さらに必要に応じてAl、Si、S、Sc、Ti、V、
Cr、Cu、Y、Mo、Pd、Rh、Ag、Sn、S
b、Te、Ba、Ta、W、Re、Au、Hg、Pb、
Bi、La、Ce、Pr、Nd、P、Mn、Zn、C
o、Ni、SrまたはBを単独でまたは混合物として含
む。この粉末の表面には、酸化または他の有害な影響を
受けるのを防止するための、または分散性を向上させる
ための、保護被覆層が設けられていてもよい。さらに、
保磁力の大きな強磁性酸化鉄、二酸化クロム、およびバ
リウムフェライトのようなフェライトが好適である。
【0027】この金属粉末および合金粉末は針状または
棒状の形状を有しているのが好ましく、BET表面積が
約40〜90m/gの範囲であるのが好ましい。軸長
は200nm以下であり、横軸に対する縦軸の比は2〜
20の範囲である。保磁力は少なくとも100kA/m
であり、飽和磁化は少なくとも100〜180emu/
gの範囲である。この金属粉末または合金は、非金属分
として、少量の水または水酸化物を含んでいてもよい。
【0028】バリウムフェライトは、平均粒子サイズが
20〜120nmの範囲であり、縦軸/横軸比が2〜1
0の範囲である、薄層状のものが好ましい。
【0029】磁性層は、ガラス転移温度Tgが60℃未
満のポリマー結合剤と、Tgが60℃以上の別のポリマ
ー結合剤とを含んでいてもよい。本発明では、ガラス転
移温度Tgは、示差熱分析(DSC)によりASTM
D 3418−32に従って決定した中点温度を意味す
る(Ullmann´s Encyclopediao
f Industrial Chemistry、第5
編、21A巻、169頁、(VCH Weinhei
m)、および、Zosel、Fabre und La
ck 82巻、125−134頁、(1976)、およ
びDIN53765を参照)。
【0030】Tgが60℃未満の結合剤の例としては、
特にエステル基、エーテル基またはカルボナト基を有す
るポリウレタンと種々のゴムが挙げられる。Tgが少な
くとも55℃である結合剤の例は、以下により詳細に記
載する。結合剤は、他の添加物、特に粉末、に対する結
合剤の分散力を増加させるために、極性基を含んでいる
のが好ましい。このような極性基の例としては、−CO
OM、−SOM、−O−SOM、−O−POM、
−PO(OM)、アミノ基、アンモニウム基、OH
基、SH基およびエポキシ基が挙げられる。記号Mは、
水素またはアルカリ金属、特にNa、LiまたはK、ま
たはアンモニウムを表わす。
【0031】Tgが60℃以上である結合剤は、例え
ば、塩化ビニル/酢酸ビニルコポリマー、塩化ビニルコ
ポリマー、塩化ビニル/塩化ビニリデンコポリマー、塩
化ビニル/アクリロニトリルコポリマー、アクリラート
/アクリロニトリルコポリマー、アクリラート/塩化ビ
ニリデンコポリマー、アクリラート/スチレンコポリマ
ー、メタクリラート/アクリロニトリルコポリマー、メ
タクリラート/塩化ビニリデンコポリマー、メタクリラ
ート/エステル基、エーテル基またはカルボナト基含有
スチレンコポリマー、ウレタンエラストマー、ナイロン
/シリコーン樹脂、ニトロセルロース/ポリアミド樹
脂、ポリフッ化ビニル、塩化ビニリデン/アクリロニト
リルコポリマー、ポリブタジエン/アクリロニトリルコ
ポリマー、ポリアミド、ポリブチラール、セルロース誘
導体、スチレン/ブタジエンコポリマー、ポリエステル
樹脂、クロロビニルエーテル/アクリラートコポリマ
ー、アミン樹脂、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、ポリ
ビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂から
選択される。これらの結合剤は、単独で使用しても組み
合わせて使用してもよい。上記結合剤も分散力を向上さ
せるために極性基を含んでいるのが好ましく、好適な極
性基は上述の基である。
【0032】この磁性層は、さらなる添加物として、少
なくとも1種の微細な非磁性粉末を含んでいる。このよ
うな非磁性粉末の例としては、−粒子サイズが比較的広
範囲、例えば0.015〜1μmの範囲、に変化しても
よいカーボンブラック。このカーボンブラックの比表面
積は一般に20〜500m/gの範囲である。−金属
酸化物、例えば、酸化クロム、アルミナ、酸化セリウ
ム、酸化鉄、コランダム、二酸化チタン、シリカ、酸化
錫、酸化マグネシウム、酸化タングステン、酸化ジルコ
ニウム、酸化亜鉛;金属炭酸塩、金属硫酸塩、金属窒化
物、金属炭化物、金属硫化物。これらの粉末の粒子径は
0.01〜2μmの範囲である。これらの粒子には無機
または有機被覆層が施されていてもよい。これらの粉末
の形状は、針状、立方体状、球状または円筒状であって
もよい。これらの粉末は少なくとも4、のモース硬度を
有している。モース硬度が少なくとも6の粉末が特に好
ましく、この好ましい例としてはアルミナが挙げられ
る。これらの粉末は特に支持粉末としての機能を果た
す。
【0033】さらに磁性層は1種以上の以下の非磁性添
加物を含んでいてもよい。−潤滑剤、例えば、脂肪酸、
脂肪エステル、脂肪アミド、シリコーン油、弗素含有化
合物等。好ましい潤滑剤は、炭素原子数が11〜22
個、好ましくは11〜18個の脂肪酸およびその誘導体
から選択される。限定的な意味ではなく例示するとすれ
ば、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ラウ
リン酸、およびこれらの誘導体が挙げられる。
【0034】上述の脂肪酸のエステルは、例えば炭素原
子数が1〜6個、好ましくは1〜4個の直鎖状または分
枝状飽和炭化水素基を有している1価または多価の、好
ましくは1価の脂肪族アルコールから誘導することがで
きる。このような基を限定的な意味ではなく例示すると
すれば、メチル、エチル、イソプロピル、n−プロピ
ル、n−ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチ
ル、n−ペンチル、イソペンチル、さらにn−ヘキシル
が挙げられる。ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチ
ン酸またはラウリン酸のC−C−アルキルエステ
ル、特にステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸ま
たはラウリン酸のイソブチルエステルまたはn−ブチル
エステルがまたはこれらの混合物を、限定的な意味では
なく例示することができる。
【0035】使用可能な潤滑剤の例としてはさらに、上
述の脂肪酸のオキシアルキル化エステル、例えば、ステ
アリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸またはラウリン
酸のC−C−アルキル−ジ−C−C−アルキレ
ングリコールエステル、特にステアリン酸、パルミチン
酸、ミリスチン酸またはラウリン酸のイソブチルジエチ
レングリコールエステルまたはn−ブチルジエチレング
リコールエステルが挙げられる。 −電導性を向上させる添加物、例えば硫酸バリウム、硝
酸バリウム、または上述のカーボンブラックまたはグラ
ファイト。 −架橋剤、例えばポリイソシアナート。 −分散剤、例えばレシチン、DE−A−4022202
号公報に開示されているような、オキソ含有フッ素化ポ
リエーテル、またはアミン含有分散剤。 −界面活性剤。多くの界面活性剤が公知であり、例え
ば、疎水性炭化水素基を有するオキソ酸またはその塩、
特に好ましくは燐酸エステルが挙げられる。
【0036】この磁性層の乾燥時の厚みは、3〜8μm
の範囲であるのが好ましく、4〜5.5μmの範囲であ
るのが特に好ましい。乾燥時の層厚が薄すぎると飽和磁
化が減少し、また特に多孔率が減少する。一方、乾燥時
の層厚が8μmより極端に厚いと層の凝集性を減少させ
ることになりうる。
【0037】本発明の磁気記録媒体は、少なくとも80
cm/cm、好ましくは少なくとも90cm/c
、の表面多孔率SSPを有している。尚、SSP
は、磁性層の厚み(cm)とBET法により単位体積あ
たりの窒素吸着量から算出した磁性層の比表面積(cm
/cm)との積の値である。発明者らは、以下の例
にも示すが、マスターテープとブランクテープを押し合
わせることにより形成される空気層が本発明によると多
孔質の磁性層内に吸収されて消滅し、従って、複写工程
の間にマスターテープとブランクテープの磁気記録層ど
おしが直接接触し、その結果コピーテープにおける磁気
記録のドロップアウトがわずかにしか認められない満足
な画像品質を有するコピーテープが得られることを発見
した。本発明は複写工程において汚染粒子が連続的に転
写ドラム上に蓄積する場合には特に有用であることがわ
かっている。少なくとも80cm/cmのSSPを
有しているマスターテープの場合には、より少ないSS
Pを有しているマスターテープの場合に比較して、コピ
ーテープにおけるドロップアウトが顕著に少ないことが
認められている。
【0038】本明細書において、多孔率は次のようにし
て測定した。試料を充填した吸着容器と試料を含まない
ゼロ点としての意味を有する空の吸着容器に窒素を充填
して比較した。試料の窒素吸着量を測定し、その値から
比表面積を含むNAPを算出した。測定は、例えば粉末
の比表面積も測定できるBET法に従った表面積計を使
用して行った。この測定では、試料(この場合には記録
媒体)の単位体積あたりの窒素量が示され、表面、非多
孔性基材、存在する場合には非多孔性裏面被覆層、に窒
素が1層だけ吸着したと仮定すると磁性層の多孔率が得
られる。単位は従ってm/cmであり、磁性層の厚
みに依存する。SSP、即ち表面多孔率(単位cm
cm)は、NAPの値と層厚の値の積を計算すること
によって得られる。
【0039】一方、本発明によると、上述のようにして
測定されたSSPの下限は80cm /cm、好まし
くは90cm/cmであり、上限は主として要求さ
れる層凝集性によって決定される。層凝集性が充分でな
いと記録媒体の場合には摩滅の問題が発生する。この上
限は200cm/cm、好ましくは180cm
cmである。
【0040】発明者らによると、種々の方法によって本
発明における多孔率の範囲に調整可能であり、例えば、
磁性層を構成する上述の成分、特に粉末、の多孔率を通
して調整可能であることがわかっている。しかしなが
ら、本発明における多孔率の範囲への調整はまた、以下
により詳細に記載する製造工程、特に磁気記録媒体を仕
上げる際の特別な圧縮処理またはカレンダー処理、を通
して行うことができる。
【0041】c.場合により基材に配置される裏面被覆
層 本発明の新規な磁気記録媒体の機械的特性を向上させる
ために、特にスプリンターによる工程のために必要な表
面粗さを達成するために、必要に応じて実質上公知の裏
面被覆層を基材の磁性層が配置されている面と反対の面
上に形成することができる。この裏面被覆層は以下の添
加物を含んでいてもよい。 −上述の結合剤。 −カーボンブラックまたはカーボンブラック混合物。 −例えば磁性層に関する記載部分において示した界面活
性剤。 −例えば磁性層に関する記載部分において示した潤滑剤 −架橋剤、例えばポリイソシアナート。 −磁性層のための添加物について記載した部分に示した
ような非磁性粉末。例えばEP−A−0869480に
開示されている非磁性粉末が好ましい。
【0042】裏面被覆層における谷部に対する山部の平
均高さRzは少なくとも200nmでありかつ400以
下であるのが望ましく、乾燥時の層厚は0.5〜5μ
m、好ましくは0.7〜4μmの範囲である。
【0043】本発明の新規な記録媒体の製造 被覆される各層のための分散物は、上述の必須のまたは
任意の成分を使用して、方法自体は公知の方法により製
造する。
【0044】有用な分散物を製造するための方法自体は
公知であり、混練工程、分散工程、および必要に応じて
これらの工程の前あるいは後に設けた混合工程を含でい
てもよい。これらの各工程はそれぞれ2以上の操作から
なっていてもよい。分散物を製造する際には、全ての出
発物質、即ち、強磁性粉末、結合剤、カーボンブラッ
ク、研磨剤または支持用粉末、帯電防止剤、潤滑剤、湿
潤剤、分散剤、および主として有機物の溶媒を、製造工
程の最初に直接にまたは製造工程の途中で反応器に添加
することができる。溶媒の例としては、テトラヒドロフ
ラン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、ジオキ
サン、アセトン、エステル、例えばブチルアセタート、
エチルアセタートまたはメチルアセタート、グリコール
モノエチルエーテルアセタート、グリコール、水または
芳香族炭化水素が挙げられる。これらは単独で使用して
も組み合わせて使用してもよい。
【0045】架橋剤および必要に応じて架橋用触媒は、
分散物の製造の最後に添加するのが好ましい。
【0046】メッシュサイズが5μm以下の目の狭いフ
ィルターを通して精密濾過した後、分散物を慣用的な被
覆装置を使用して慣用的な速度で基材上に塗布し、磁場
内で実質的に縦方向の記録方向に配列し、乾燥し、続い
てカレンダー処理および必要に応じてさらに表面平滑化
処理を行う。
【0047】本明細書において、“実質的に縦方向の配
列”とは、磁気粒子が層面内で実質的に記録方向に配列
して存在しているが、層面に対して傾斜して配列するよ
うに配置されていてもよいことを意味する。
【0048】本発明の新規な磁気記録媒体の製造のため
に、各層の被覆を、バー塗布機、ブレード塗布機、ナイ
フ塗布機、押出被覆機、リバースロール塗布機またはこ
れらの組み合わせを用いて行うことができる。
【0049】被覆の後に磁気記録媒体の乾燥および必要
に応じてカレンダー処理を行う。カレンダー処理は慣用
的な装置を使用して、乾燥したウェブに加熱された研磨
済みのロールの間を通過させることによって行う。この
場合に特別な圧力および調整された温度下でカレンダー
処理する。この間に、磁気記録媒体はカレンダー処理さ
れて圧縮される。
【0050】本発明における多孔率に調整するために、
以下の実施例にも示されているように、約90〜110
barの圧力(ニップ圧210〜250daN/cmに
対応)を選択し、さらに、70〜95℃のカレンダー温
度を選択する。カレンダー圧力およびカレンダー温度を
上げすぎるとSSPの値が本発明におけるSSPの範囲
以下に減少し、カレンダー圧力およびカレンダー温度を
下げすぎると磁性層の凝集力をもはや確保することがで
きずに摩滅が生じる。
【0051】このようにして得られた磁気記録媒体を使
用するのに望ましい形態に切断し、慣用的な電磁特性試
験および機械特性試験にかける他、高速複写法によって
マスターテープから複写したコピーテープの出力値およ
びドロップアウト性能を調査する。
【0052】図1Aは、高速複写のアンヒステリシス法
を実行するために必要な装置(スプリンター)の概略図
を示している。
【0053】ループ式スプリンターの場合には、ブラン
クテープ2とこのテープ2に接触させたマスターテープ
3とに駆動ホイール1(転写ドラム)上を通過させ、両
方のテープを同速度で移動させる。従って、マスターテ
ープとブランクテープは互いに対して相対速度を有して
おらず、同じ速度で転写ドラム1上を移動する。
【0054】シャトル式スプリンターの場合には、転写
ドラム1はエアクッション上を動作し、ブランクテープ
2とマスターテープ3は同期して移送される。このた
め、シャトル式スプリンター装置はさらにドライブテー
プ4を有しており、ドライブテープ4の一方の面でマス
ターテープ3を移動させ、従ってまたブランクテープ2
を移動させる。
【0055】マスターテープ3とブランクテープ2は、
磁気情報の転写のために両者を密接に接触させるため
に、シャトル式スプリンターの場合にはドライブテープ
4と共に、流出路から排出される圧縮空気5によって転
写ドラム1の方に押し付けられる。ブランクテープ2
は、電磁石6、7の磁界8を経験させられる。
【0056】図1Bは、図1Aの円内に記載した部分の
拡大図を示している。この図において、2aはブランク
テープ2の磁性層を示し、2bは基材を示し、2cは裏
面被覆層を示している。これに対応して3a、3b、3
cは、それぞれマスターテープ3の磁性層、基材、裏面
被覆層を示している。ブランクテープ2の磁性層2aと
マスターテープ3の磁性層3aは互いに接触して移送さ
れる。転写ドラム1の表面上の或る箇所に汚染粒子9が
存在する場合には、移送はいわゆるテント効果、即ち、
図1Bにおいて10で示した空洞部の形成による効果、
によって妨害され、コピーテープの対応する箇所にドロ
ップアウトが発生することが起こり得る。
【0057】以下に本発明の実施例を示すが、本発明は
以下の実施例に制限されるものではない。
【0058】例1 以下の組成を有する磁性層を、厚みが19.5μmのポ
リエチレンテレフタラート基材上に、ブレード塗布機を
使用して形成した。基材の両面の谷部に対する山部の平
均高さRzは、表面粗さ計を使用して測定したところ、
123nmであった。
【0059】 金属粉末Co/Fe/Al/Y、Hc=162kA/m 100 α−アルミナ、粒子サイズ0.40μm 10 カーボンブラック粉末、粒子サイズ25nm 2 スルホン酸塩基を有しているポリ塩化ビニルコポリマー 13 スルホン酸ナトリウム基を有している ポリエステルウレタンコポリマー 8 燐酸エステル 1 ステアリン酸 2 2−ヘキシル−1−デシルステアラート 1 ジイソシアナート 4 テトラヒドロフラン 300 ジオキサン 290。
【0060】上述の組成物を、乾燥時の層厚が、以下の
表に示す値になるように塗布した。表中には、カレンダ
ー処理条件、即ち、加熱ロールの温度およびカレンダー
圧力も示されている。表にはまた、本発明の実施例B1
/3〜B1/6および比較例VB1/1、VB1/2に
関して、SSPの値およびドロップアウトの値も示され
ている。ドロップアウトの値は、慣用的な磁気テープを
使用して、ループ式スプリンターにより8m/secの
速度でコピーテープを作成した場合について測定した値
である。
【0061】ドロップアウト値は以下のようにして測定
した。17μmの厚みの自己接着性テープの約1×1m
mの片を、人工的に導入した汚染粒子9(図1参照)と
して、複写工程に使用する転写ドラム1の表面上に貼り
付けた。その後、マスターテープにおける記録情報をル
ープ式スプリンターによってブランクテープに転写し、
得られたコピーテープにおける人工的に導入した欠陥部
分に発生したドロップアウト値を慣用的な方法で測定し
た。
【0062】表から、SSPの値が大きいほどドロップ
アウト値が小さくなっていることが明確にわかる。
【0063】実施例1/3に示したマスターテープから
は、転写特性を損なうことなく、13000個のコピー
テープを製造することが可能であった。一方、マスター
テープとして比較例1/2の磁気記録媒体を使用した場
合には、3800個のコピーテープしか製造できなかっ
た。
【0064】例2 例1において製造された実施例1/3の値を有する磁気
記録媒体を、熱磁気複写法のためのマスターテープとし
て使用した。Otari製の熱磁気複写装置を使用し、
磁気テープをブランクテープと共に10m/secの速
度で装置内を移送させた。マスターテープの磁性粉末の
キュリー温度は1043Kであり、ブランクテープの磁
性粉末のキュリー温度は387Kである。このマスター
テープを使用することにより、充分な品質のコピーテー
プを数千個製造することが可能であった。
【0065】例3 基材の磁性層が配置されていない方の面における谷部に
対する山部の平均高さRzが230nmである基材を使
用した以外は、実施例1の手順を繰り返した。このよう
なテープもまた、シャトル式スプリンターによる4.5
m/secの速度での複写工程を可能にした。
【0066】例4 以下の組成の裏面被覆層を、基材の磁性層が配置されて
いない方の面上に、ナイフリバースロール塗布機によっ
て形成した以外は、実施例1の手順を繰り返した。
【0067】 カーボンブラック粉末、粒子サイズ30nm 75 シリカ、粒子サイズ3μm 20 亜鉛フェライト 5 フェノキシ樹脂 90 スルホン酸塩基を有している ポリエステルウレタンコポリマー 70 ポリエステル樹脂 10 ステアリン酸 2.5 ポリジメチルシロキサン 1 ジイソシアナート 80 テトラヒドロフラン 1150 ジオキサン 1050。
【0068】裏面被覆層の乾燥時の厚みは1.6μmで
あり、谷部に対する山部の平均高さRzは240nmで
あった。このようにして製造したテープは、例2と同様
に、シャトル式スプリンターによる4.5m/secの
速度での複写工程を可能にした。
【0069】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1Aは、高速複写のアンヒステリシス法を実
行するために必要な装置(スプリンター)の概略図を示
している。図1Bは、図1Aの円内に記載した部分の拡
大図を示している。
【符号の説明】
1 駆動ドラム(転写ドラム) 2 ブランクテープ 2a ブランクテープの磁性層 2b ブランクテープの基材 2c ブランクテープの裏面被覆層 3 マスターテープ 3a マスターテープの磁性層 3b マスターテープの基材 3c マスターテープの裏面被覆層 4 ドライブテープ 5 圧縮空気 6 電磁石 7 電磁石 8 磁界 9 汚染粒子 10 空洞部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 5/86 101 G11B 5/86 101A (72)発明者 イェンス、ゼダー ドイツ、37081、ゲティンゲン、アム、グ ロナー、フライバート、9 (72)発明者 ハンスイェルク、トラウプ ドイツ、77731、ヴィルシュテト、ナルツ ィセンヴェーク、6 (72)発明者 ユルゲン、ケスケ ドイツ、77743、ノイリート、バーンホー フシュトラーセ、10 (72)発明者 ヴォルフガング、ノイマン ドイツ、77743、ノイリート、ノイガセ、 54 (72)発明者 エドガル、ゲンター ドイツ、77815、ビュール、ブリュテンヴ ェーク、7 Fターム(参考) 5D006 BA19 CB07 CC03 EA01 FA02 5D112 AA02 AA05 AA08 AA22 BA01 BB04 BD01 BD08 CC01 GB06 GB08 GB09

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】柔軟な基材と、該基材の一方の面(第1
    面)上に配置されておりかつポリマー結合剤中に磁性粉
    末を含んでいる少なくとも1層の磁性層と、を含むテー
    プ状の磁気記録媒体であって、 前記磁性層の厚みdが少なくとも3μmであり、か
    つ、前記磁性層の表面多孔率SSP(SSPは、前記磁
    性層の厚みd(単位:cm)とBET法により単位体
    積あたりの窒素吸着量から算出した前記磁性層の比表面
    積(単位:cm/cm)との積の値である。)が少
    なくとも80cm/cmである、 ことを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】SSPの値が少なくとも90cm/cm
    であることを特徴とする、請求項1に記載の磁気記録
    媒体。
  3. 【請求項3】前記基材の厚みdが約15〜30μmの
    範囲であることを特徴とする、請求項1または2に記載
    の磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】前記基材の磁性層が配置されていない方の
    面(第2面)における谷部に対する山部の平均高さRz
    が200〜400nmの範囲であることを特徴とする、
    請求項1〜3のいずれかに記載の磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】ポリマー結合剤に分散された粉末を含む裏
    面被覆層が、前記基材の第2面上に形成されていること
    を特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の磁気記
    録媒体。
  6. 【請求項6】前記裏面被覆層における谷部に対する山部
    の平均高さRzが少なくとも200nmでありかつ40
    0nm以下であることを特徴とする、請求項5に記載の
    磁気記録媒体。
  7. 【請求項7】前記裏面被覆層の乾燥時の厚みdが0.
    5〜5μmの範囲であることを特徴とする、請求項5ま
    たは6に記載の磁気記録媒体。
  8. 【請求項8】前記磁性層の厚みdが3〜8μmの範囲
    であることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記
    載の磁気記録媒体。
  9. 【請求項9】請求項1〜8のいずれかに記載の磁気記録
    媒体の製造方法であって、 磁性層および場合により裏面被覆層をそれぞれ慣用的な
    方法により基材上に形成し、 前記磁性層を場合により配向し、乾燥し、 被覆乾燥後の記録媒体を、単位圧が110bar以下に
    またはニップ圧力が250daN/cm以下に調整され
    た圧力ロール間でカレンダー処理する、 ことを特徴とする製造方法。
  10. 【請求項10】前記被覆乾燥後の記録媒体を、加熱圧力
    ロールのカレンダー温度が95℃以下に調整された圧力
    ロール間でカレンダー処理することを特徴とする、請求
    項9に記載の製造方法。
  11. 【請求項11】マスターテープとブランクテープに、そ
    れぞれの磁性層を接触させた状態で、高速で複写手段内
    を通過させ、 ブランクテープをキュリー温度以上の温度に加熱するこ
    とによりマスターテープの磁気記録情報をブランクテー
    プに転写する、 ことによって磁気記録情報を有する磁気記録媒体の複写
    物を製造する方法において、 請求項1〜8のいずれかに記載の磁気記録媒体をマスタ
    ーテープとして使用する方法。
  12. 【請求項12】マスターテープとブランクテープに、そ
    れぞれの磁性層を接触させた状態で、高速で複写手段内
    を通過させ、 マスターテープの保磁力の1/2以下の強度の外部磁界
    をマスターテープおよびブランクテープに作用させるこ
    とによりマスターテープの磁気記録情報をブランクテー
    プに転写する、ことによって磁気記録情報を有する磁気
    記録媒体の複写物を製造する方法において、 請求項1〜8のいずれかに記載の磁気記録媒体をマスタ
    ーテープとして使用する方法。
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