JP2003162058A - 膜パターンの形成方法、膜パターン、半導体装置の製造方法、半導体装置、電気光学装置の製造方法、及び電気光学装置 - Google Patents

膜パターンの形成方法、膜パターン、半導体装置の製造方法、半導体装置、電気光学装置の製造方法、及び電気光学装置

Info

Publication number
JP2003162058A
JP2003162058A JP2001362743A JP2001362743A JP2003162058A JP 2003162058 A JP2003162058 A JP 2003162058A JP 2001362743 A JP2001362743 A JP 2001362743A JP 2001362743 A JP2001362743 A JP 2001362743A JP 2003162058 A JP2003162058 A JP 2003162058A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
alkyl group
alkyl
amino
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001362743A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4000836B2 (ja
Inventor
Takashi Miyazawa
貴士 宮澤
Masaya Ishida
方哉 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2001362743A priority Critical patent/JP4000836B2/ja
Publication of JP2003162058A publication Critical patent/JP2003162058A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4000836B2 publication Critical patent/JP4000836B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Materials For Photolithography (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】光分解性に優れた分子膜を用いて効率良く分子
膜パターンを形成する。 【解決手段】下記の式(14)で示される化学構造を有
する化合物を原料として分子膜12を形成した後、この
分子膜12にフォトマスク13を介して、波長308n
mの紫外光を照射する。 【化26】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、膜パターンの形成
方法、膜パターン、半導体装置の形成方法、電気光学装
置の製造方法、電気光学装置、半導体装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】半導体装置や電気光学装置の製造工程に
おいて、重要な工程の一つである薄膜のパターニングに
は、フォトリソグラフィ法が用いられている。フォトリ
ソグラフィ法は、サブミクロンオーダーの高精細のパタ
ーニングを可能とする。一般に、フォトリソグラフィ法
を用いたパターニングは次のような工程を経て行われ
る。
【0003】まず、パターンニングを行う薄膜を基板全
面に形成する。さらに、レジスト膜の形成、露光、現
像、リンスなどを経てレジストパターンを形成する。そ
の後に、レジストパターンを耐エッチングマスクとして
下地の薄膜のエッチングを行ない、不要な部分を除去し
て所望のパターンを得る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようにフォトリソグラフィ法によるパターニングを行う
には、多くの工程を必要とする。これに対して、最近、
レジスト膜に比べて極めて薄い膜(例えば、単分子膜や
単分子膜を数層〜十層程度重ねた膜。以下、「分子膜」
と称する。)を用いてパターニングを行うことにより、
工程数を低減することも試みられていた。このような分
子膜としては、より光分解性に優れた分子膜が求められ
ていた。
【0005】そこで、本発明の第1の目的は、光分解性
に優れた分子膜を用いて効率良く分子膜パターンを形成
することである。第2の目的は、上記分子膜パターンの
形成方法を利用して、半導体装置及び電気光学装置を得
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の膜パター
ンの形成方法は、ケイ素(Si)−ケイ素結合、ケイ素
−ゲルマニウム(Ge)結合、ケイ素−スズ(Sn)結
合、ゲルマニウム−スズ結合、およびスズ−スズ結合か
らなる群から選択された少なくとも1つの光反応性結合
と、芳香族炭化水素部と、を含む化合物を原料として、
膜を形成する工程と、前記工程で形成された膜の少なく
とも一部分に、前記光反応性結合に反応を生じさせる所
定波長の光を照射する工程と、を有することを特徴とす
る。
【0007】この方法によれば、膜形成工程で、前記光
反応性結合と光吸収効率の良い芳香族炭化水素部とを有
する化合物からなる膜が形成されるため、光照射工程で
効率良く光反応性結合の反応が生じて、前記結合の分解
または状態変化等が生じる。したがって、形成するパタ
ーンに対応させた部分に前記光照射を行うことによっ
て、比較的小さい光照射エネルギーで効率良く、所望の
膜パターンを形成することができる。
【0008】本発明の第2の膜パターンの形成方法は、
下記の式(1)で示される化学構造を有する化合物を原
料として膜を形成する工程と、前記工程で形成された膜
の少なくとも一部分に、所定波長の光(光反応性結合:
M1−M2に反応を生じさせることのできる光)を照射する
工程と、を有することを特徴とする。
【0009】
【化12】
【0010】(但し、式中のn、m、p、Ar、M1、M2、R、
V、W、X、Y、及びZは、それぞれ以下のものを示す。 n、m、p:0以上の整数 Ar:アリール基 M1、M2:ケイ素、ゲルマニウム、またはスズ R:水素またはフッ素 V、W:アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アミノ
基、アミノ基の1以上の水素が置換された基、水素原
子、シリル基、またはシリル基の1以上の水素がケイ素
以外の置換基で置換された基 X:ハロゲン、アミノ基、またはアルコキシ基 Y:アルキル基、アリール基、または水素原子 Z:アルキル基、ペルフルオロアルキル基、シリル基、
シアノ基、アミノ基、またはチオール基) この方法によれば、膜形成工程で、光反応性結合(M1
M2)と光吸収効率の良いアリール基とを有する化合物か
らなる膜が形成されるため、光照射工程で効率良く光反
応性結合の反応が生じて、前記結合の分解または状態変
化等が生じる。したがって、形成するパターンに対応さ
せた部分に前記光照射を行うことによって、比較的小さ
い光照射エネルギーで効率良く、所望の膜パターンを形
成することができる。
【0011】式(1)中のアリール基(Ar)としては、
例えばフェニル基、ビフェニル基、ナフチル基、アント
ラニル基、またはフェナントリル基が挙げられる。ま
た、アリール基(Ar)は(CR2)m−Zを介してM1に接続さ
れていても良い。本発明の第3の膜パターンの形成方法
は、下記の式(2)で示される化学構造を有する化合物
を原料として膜を形成する工程と、前記工程で形成され
た膜の少なくとも一部分に、所定波長の光(光反応性結
合:M1−M2に反応を生じさせることのできる光)を照射
する工程と、を有することを特徴とする。
【0012】
【化13】
【0013】(但し、式中のn、p、M1、M2、R1、R2
R3、V、W、X、及びYは、それぞれ以下のものを示す。 n、p:0以上の整数 M1、M2:ケイ素、ゲルマニウム、またはスズ R1:水素、ハロゲン、ペルフルオロアルキル基、ヒドロ
キシ基、チオール基、アミノ基、アルキルアミノ基、ア
ルコキシ基、ヒドロキシ基を有するアルキル基、チオー
ル基を有するアルキル基、アミノ基を有するアルキル
基、アルキルアミノ基を有するアルキル基 R2:水素、ハロゲン、ペルフルオロアルキル基、ヒドロ
キシ基、チオール基、アミノ基、アルキルアミノ基、ア
ルコキシ基、ヒドロキシ基を有するアルキル基、チオー
ル基を有するアルキル基、アミノ基を有するアルキル
基、アルキルアミノ基を有するアルキル基、有機ケイ素
基、または有機ケイ素基を有するアルキル基 R3:ハロゲン、ペルフルオロアルキル基、ヒドロキシ
基、チオール基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルコ
キシ基、ヒドロキシ基を有するアルキル基、チオール基
を有するアルキル基、アミノ基を有するアルキル基、ア
ルキルアミノ基を有するアルキル基、有機ケイ素基、有
機ケイ素基を有するアルキル基、アリール基、またはア
リール基を有するアルキル基 V、W:アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アミノ
基、アミノ基の1以上の水素が置換された基、水素原
子、シリル基、またはシリル基の1以上の水素がケイ素
以外の置換基で置換された基 X:ハロゲン、アミノ基、またはアルコキシ基 Y:アルキル基またはアリール基) この方法によれば、膜形成工程で、光反応性結合(M1
M2)と光吸収効率の良いベンゼンπ電子系とを有する化
合物からなる膜が形成されるため、光照射工程で効率良
く光反応性結合の反応が生じて、前記結合の分解または
状態変化等が生じる。したがって、形成するパターンに
対応させた部分に前記光照射を行うことによって、比較
的小さい光照射エネルギーで効率良く、所望の膜パター
ンを形成することができる。
【0014】本発明の第4の膜パターンの形成方法は、
下記の式(3)で示される化学構造を有する化合物を原
料として膜を形成する工程と、前記工程で形成された膜
の少なくとも一部分に、所定波長の光(光反応性結合:
M1−M2に反応を生じさせることのできる光)を照射する
工程と、を有することを特徴とする。
【0015】
【化14】
【0016】(但し、式中のn、p、M1、M2、R1、R2
R3、V、W、X、及びYはそれぞれ以下のものを示す。 n、p:0以上の整数 M1、M2:ケイ素、ゲルマニウム、またはスズ R1:水素、ハロゲン、ペルフルオロアルキル基、ヒドロ
キシ基、チオール基、アミノ基、アルキルアミノ基、ア
ルコキシ基、ヒドロキシ基を有するアルキル基、チオー
ル基を有するアルキル基、アミノ基を有するアルキル
基、アルキルアミノ基を有するアルキル基 R2:水素、ハロゲン、ペルフルオロアルキル基、ヒドロ
キシ基、チオール基、アミノ基、アルキルアミノ基、ア
ルコキシ基、ヒドロキシ基を有するアルキル基、チオー
ル基を有するアルキル基、アミノ基を有するアルキル
基、アルキルアミノ基を有するアルキル基、有機ケイ素
基、または有機ケイ素基を有するアルキル基 R3:水素、ハロゲン、ペルフルオロアルキル基、ヒドロ
キシ基、チオール基、アミノ基、アルキルアミノ基、ア
ルコキシ基、ヒドロキシ基を有するアルキル基、チオー
ル基を有するアルキル基、アミノ基を有するアルキル
基、アルキルアミノ基を有するアルキル基、有機ケイ素
基、有機ケイ素基を有するアルキル基 V、W:アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アミノ
基、アミノ基の1以上の水素が置換された基、水素原
子、シリル基、またはシリル基の1以上の水素がケイ素
以外の置換基で置換された基 X:ハロゲン、アミノ基、またはアルコキシ基 Y:アルキル基またはアリール基) この方法によれば、膜形成工程で、光反応性結合(M1
M2)と光吸収効率の高いナフタレンπ電子系とを有する
化合物からなる膜が形成されるため、光照射工程で効率
良く光反応性結合の反応が生じて、前記結合の分解また
は状態変化等が生じる。したがって、形成するパターン
に対応させた部分に前記光照射を行うことによって、比
較的小さい光照射エネルギーで効率良く、所望の膜パタ
ーンを形成することができる。
【0017】本発明の第5の膜パターンの形成方法は、
下記の式(4)で示される化学構造を有する化合物を原
料として膜を形成する工程と、前記工程で形成された膜
の少なくとも一部分に、所定波長の光(光反応性結合:
M1−M2に反応を生じさせることのできる光)を照射する
工程と、を有することを特徴とする。
【0018】
【化15】
【0019】(但し、式中のn、p、M1、M2、R1、R2
R3、V、W、X、及びYはそれぞれ以下のものを示す。 n、p:0以上の整数 M1、M2:ケイ素、ゲルマニウム、またはスズ R1:水素、ハロゲン、ペルフルオロアルキル基、ヒドロ
キシ基、チオール基、アミノ基、アルキルアミノ基、ア
ルコキシ基、ヒドロキシ基を有するアルキル基、チオー
ル基を有するアルキル基、アミノ基を有するアルキル
基、アルキルアミノ基を有するアルキル基 R2:水素、ハロゲン、ペルフルオロアルキル基、ヒドロ
キシ基、チオール基、アミノ基、アルキルアミノ基、ア
ルコキシ基、ヒドロキシ基を有するアルキル基、チオー
ル基を有するアルキル基、アミノ基を有するアルキル
基、アルキルアミノ基を有するアルキル基、有機ケイ素
基、または有機ケイ素基を有するアルキル基 R3:水素、ハロゲン、ペルフルオロアルキル基、ヒドロ
キシ基、チオール基、アミノ基、アルキルアミノ基、ア
ルコキシ基、ヒドロキシ基を有するアルキル基、チオー
ル基を有するアルキル基、アミノ基を有するアルキル
基、アルキルアミノ基を有するアルキル基、有機ケイ素
基、有機ケイ素基を有するアルキル基 V、W:アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アミノ
基、アミノ基の1以上の水素が置換された基、水素原
子、シリル基、またはシリル基の1以上の水素がケイ素
以外の置換基で置換された基 X:ハロゲン、アミノ基またはアルコキシ基 Y:アルキル基またはアリール基) この方法によれば、膜形成工程で、光反応性結合(M1
M2)と光吸収効率の高いナフタレンπ電子系とを有する
化合物からなる膜が形成されるため、光照射工程で効率
良く光反応性結合の反応が生じて、前記結合の分解また
は状態変化等が生じる。したがって、形成するパターン
に対応させた部分に前記光照射を行うことによって、比
較的小さい光照射エネルギーで効率良く、所望の膜パタ
ーンを形成することができる。
【0020】本発明の第6の膜パターンの形成方法は、
下記の式(5)で示される化学構造を有する化合物を原
料として膜を形成する工程と、前記工程で形成された膜
の少なくとも一部分に、所定波長の光(光反応性結合:
M1−M2に反応を生じさせることのできる光)を照射する
工程と、を有することを特徴とする。
【0021】
【化16】
【0022】(但し、式中のn、p、M1、M2、R1、R2
R3、R4、V、W、X、及びYはそれぞれ以下のものを示す。 n、p:0以上の整数 M1、M2:ケイ素、ゲルマニウム、またはスズ R1:水素、ハロゲン、ペルフルオロアルキル基、ヒドロ
キシ基、チオール基、アミノ基、アルキルアミノ基、ア
ルコキシ基、ヒドロキシ基を有するアルキル基、チオー
ル基を有するアルキル基、アミノ基を有するアルキル
基、アルキルアミノ基を有するアルキル基 R2:水素、ハロゲン、ペルフルオロアルキル基、ヒドロ
キシ基、チオール基、アミノ基、アルキルアミノ基、ア
ルコキシ基、ヒドロキシ基を有するアルキル基、チオー
ル基を有するアルキル基、アミノ基を有するアルキル
基、アルキルアミノ基を有するアルキル基、有機ケイ素
基、または有機ケイ素基を有するアルキル基 R3:ハロゲン、ペルフルオロアルキル基、ヒドロキシ
基、チオール基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルコ
キシ基、ヒドロキシ基を有するアルキル基、チオール基
を有するアルキル基、アミノ基を有するアルキル基、ア
ルキルアミノ基を有するアルキル基、有機ケイ素基、有
機ケイ素基を有するアルキル基 R4:水素、ハロゲン、ペルフルオロアルキル基、ヒドロ
キシ基、チオール基、アミノ基、アルキルアミノ基、ア
ルコキシ基、ヒドロキシ基を有するアルキル基、チオー
ル基を有するアルキル基、アミノ基を有するアルキル
基、アルキルアミノ基を有するアルキル基、有機ケイ素
基、有機ケイ素基を有するアルキル基 V、W:アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アミノ
基、アミノ基の1以上の水素が置換された基、水素原
子、シリル基、またはシリル基の1以上の水素がケイ素
以外の置換基で置換された基 X:ハロゲン、アミノ基またはアルコキシ基 Y:アルキル基またはアリール基) この方法によれば、膜形成工程で、光反応性結合(M1
M2)と光吸収効率の高いビフェニルπ電子系とを有する
化合物からなる膜が形成されるため、光照射工程で効率
良く光反応性結合の反応が生じて、前記結合の分解また
は状態変化等が生じる。したがって、形成するパターン
に対応させた部分に前記光照射を行うことによって、比
較的小さい光照射エネルギーで効率良く、所望の膜パタ
ーンを形成することができる。
【0023】本発明の第7の膜パターンの形成方法は、
下記の式(6)で示される化学構造を有する化合物を原
料として、膜を形成する工程と、前記工程で形成された
膜の少なくとも一部分に、所定波長の光(光反応性結
合:M1−M2に反応を生じさせることのできる光)を照射
する工程と、を有することを特徴とする。
【0024】
【化17】
【0025】(但し、式中のn、p、M1、M2、R1、R2
V、W、X、及びYはそれぞれ以下のものを示す。 n、p:0以上の整数 M1、M2:ケイ素、ゲルマニウム、またはスズ R1:水素、ハロゲン、ペルフルオロアルキル基、ヒドロ
キシ基、チオール基、アミノ基、アルキルアミノ基、ア
ルコキシ基、ヒドロキシ基を有するアルキル基、チオー
ル基を有するアルキル基、アミノ基を有するアルキル
基、アルキルアミノ基を有するアルキル基 R2:ハロゲン、ペルフルオロアルキル基、ヒドロキシ
基、チオール基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルコ
キシ基、ヒドロキシ基を有するアルキル基、チオール基
を有するアルキル基、アミノ基を有するアルキル基、ア
ルキルアミノ基を有するアルキル基、有機ケイ素基、ま
たは有機ケイ素基を有するアルキル基、アリール基、ま
たはアリール基を有するアルキル基 V、W:アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アミノ
基、アミノ基の1以上の水素が置換された基、水素原
子、シリル基、またはシリル基の1以上の水素がケイ素
以外の置換基で置換された基 X:ハロゲン、アミノ基またはアルコキシ基 Y:アルキル基またはアリール基) この方法によれば、膜形成工程で、光反応性結合(M1
M2)と光吸収効率の高いピリジンπ電子系とを有する化
合物からなる膜が形成されるため、光照射工程で効率良
く光反応性結合の反応が生じて、前記結合の分解または
状態変化等が生じる。したがって、形成するパターンに
対応させた部分に前記光照射を行うことによって、比較
的小さい光照射エネルギーで効率良く、所望の膜パター
ンを形成することができる。
【0026】また、ピリジン環の窒素と金属元素などの
種々の陽性元素との高い親和性により、これらの元素と
の錯体を形成しやすいという性質も有しているので、適
当な化学的処理を施すことにより、さらなる機能を膜パ
ターンに付加することができる。本発明の第8の膜パタ
ーンの形成方法は、下記の式(7)で示される化学構造
を有する化合物を原料として、膜を形成する工程と、前
記工程で形成された膜の少なくとも一部分に、所定波長
の光(光反応性結合:M1−M2に反応を生じさせることの
できる光)を照射する工程と、を有することを特徴とす
る。
【0027】
【化18】
【0028】(但し、式中のn、p、M1、M2、Q、R1
R2、V、W、X、及びYはそれぞれ以下のものを示す。 n、p:0以上の整数 M1、M2:ケイ素、ゲルマニウム、またはスズ R1:水素、ハロゲン、ペルフルオロアルキル基、ヒドロ
キシ基、チオール基、アミノ基、アルキルアミノ基、ア
ルコキシ基、ヒドロキシ基を有するアルキル基、チオー
ル基を有するアルキル基、アミノ基を有するアルキル
基、アルキルアミノ基を有するアルキル基 R2:ハロゲン、ペルフルオロアルキル基、ヒドロキシ
基、チオール基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルコ
キシ基、ヒドロキシ基を有するアルキル基、チオール基
を有するアルキル基、アミノ基を有するアルキル基、ア
ルキルアミノ基を有するアルキル基、有機ケイ素基、ま
たは有機ケイ素基を有するアルキル基、アリール基、ま
たはアリール基を有するアルキル基 V、W:アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アミノ
基、アミノ基の1以上の水素が置換された基、水素原
子、シリル基、またはシリル基の1以上の水素がケイ素
以外の置換基で置換された基 X:ハロゲン、アミノ基またはアルコキシ基 Y:アルキル基またはアリール基 -Q-:-N(R5)-、-O-、-S-、ただし、R5は水素またはアル
キル基) この方法によれば、膜形成工程で、光反応性結合(M1
M2)と光吸収効率の高いチオフェン、ピロール、または
フランなどの共役電子系複素環とを有する化合物からな
る膜が形成されるため、光照射工程で効率良く光反応性
結合の反応が生じて、前記結合の分解または状態変化等
が生じる。したがって、形成するパターンに対応させた
部分に前記光照射を行うことによって、比較的小さい光
照射エネルギーで効率良く、所望の膜パターンを形成す
ることができる。
【0029】また、上記化合物はその複素環上にイオ
ウ、窒素及び酸素など官能性を有するヘテロ元素を有し
ているので、適当な化学的処理を施すことにより、さら
なる機能を膜パターンに付加することができる。本発明
の第9の膜パターンの形成方法は、下記の式(8)で示
される化学構造を有する化合物を原料として膜を形成す
る工程と、前記工程で形成された膜の少なくとも一部分
に、所定波長の光(光反応性結合:M1−M2に反応を生じ
させることのできる光)を照射する工程と、を有するこ
とを特徴とする。
【0030】
【化19】
【0031】(但し、式中のn、m、p、r、M1、M2、R1
V、W、X、及びYはそれぞれ以下のものを示す。 n、m、p:0以上の整数 r:正の整数 M1、M2:ケイ素、ゲルマニウム、またはスズ R1:水素、ハロゲン、ペルフルオロアルキル基、ヒドロ
キシ基、チオール基、アミノ基、アルキルアミノ基、ア
ルコキシ基、ヒドロキシ基を有するアルキル基、チオー
ル基を有するアルキル基、アミノ基を有するアルキル
基、アルキルアミノ基を有するアルキル基 V、W:アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アミノ
基、アミノ基の1以上の水素が置換された基、水素原
子、シリル基、またはシリル基の1以上の水素がケイ素
以外の置換基で置換された基 X:ハロゲン、アミノ基またはアルコキシ基 Y:アルキル基またはアリール基) この方法によれば、膜形成工程で、光反応性結合(M1
M2)と光吸収効率の高いベンゼンπ電子系とを有する化
合物からなる膜が形成されるため、光照射工程で効率良
く光反応性結合の反応が生じて、前記結合の分解または
状態変化等が生じる。したがって、形成するパターンに
対応させた部分に前記光照射を行うことによって、比較
的小さい光照射エネルギーで効率良く、所望の膜パター
ンを形成することができる。
【0032】また、上記化合物は、ベンゼン環上に撥液
性に優れたフルオロアルキル基を有しているので、この
膜は高い撥液性を有している。したがって、基板表面に
直接または下地層を介して、この方法で膜パターンを形
成することにより、基板表面または下地層の撥液性を所
定パターンで異なるものとすることができる。なお、優
れた撥液性を得るためには、フルオロアルキル基の炭素
鎖の原子数が3以上であることが好ましい。
【0033】本発明の第10の膜パターンの形成方法
は、下記の式(9)で示される化学構造を有する化合物
を原料として膜を形成する工程と、前記工程で形成され
た膜の少なくとも一部分に、所定波長の光(光反応性結
合:M1−M2に反応を生じさせることのできる光)を照射
する工程と、を有することを特徴とする。
【0034】
【化20】
【0035】(但し、式中のn、m、p、r、M1、M2、R1
V、W、X、及びYはそれぞれ以下のものを示す。 n、m、p:0以上の整数 r:正の整数 M1、M2:ケイ素、ゲルマニウム、またはスズ R1:水素、ハロゲン、ペルフルオロアルキル基、ヒドロ
キシ基、チオール基、アミノ基、アルキルアミノ基、ア
ルコキシ基、ヒドロキシ基を有するアルキル基、チオー
ル基を有するアルキル基、アミノ基を有するアルキル
基、アルキルアミノ基を有するアルキル基 V、W:アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アミノ
基、アミノ基の1以上の水素が置換された基、水素原
子、シリル基、またはシリル基の1以上の水素がケイ素
以外の置換基で置換された基 X:ハロゲン、アミノ基またはアルコキシ基 Y:アルキル基またはアリール基) この方法によれば、膜形成工程で、光反応性結合(M1
M2)と光吸収効率の高いビフェニルπ電子系とを有する
化合物からなる膜が形成されるため、光照射工程で効率
良く光反応性結合の反応が生じて、前記結合の分解また
は状態変化等が生じる。したがって、形成するパターン
に対応させた部分に前記光照射を行うことによって、比
較的小さい光照射エネルギーで効率良く、所望の膜パタ
ーンを形成することができる。
【0036】また、上記化合物は、ベンゼン環上に撥液
性に優れたフルオロアルキル基を有しているので、この
膜は高い撥液性を有している。したがって、基板表面に
直接または下地層を介して、この方法で膜パターンを形
成することにより、基板表面または下地層の撥液性を所
定パターンで異なるものとすることができる。なお、優
れた撥液性を得るためには、フルオロアルキル基の炭素
鎖の原子数が3以上であることが好ましい。
【0037】本発明の第11の膜パターンの形成方法
は、下記の式(10)で示される化学構造を有する化合
物を原料として膜を形成する工程と、前記工程で形成さ
れた膜の少なくとも一部分に、所定波長の光(光反応性
結合:M1−M2に反応を生じさせることのできる光)を照
射する工程と、を有することを特徴とする。
【0038】
【化21】
【0039】(但し、式中のn、m、p、r、M1、M2、R1
V、W、X、及びYはそれぞれ以下のものを示す。 n、m、p:0以上の整数 r:正の整数 M1、M2:ケイ素、ゲルマニウム、またはスズ R1:水素、ハロゲン、ペルフルオロアルキル基、ヒドロ
キシ基、チオール基、アミノ基、アルキルアミノ基、ア
ルコキシ基、ヒドロキシ基を有するアルキル基、チオー
ル基を有するアルキル基、アミノ基を有するアルキル
基、アルキルアミノ基を有するアルキル基 V、W:アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アミノ
基、アミノ基の1以上の水素が置換された基、水素原
子、シリル基、またはシリル基の1以上の水素がケイ素
以外の置換基で置換された基 X:ハロゲン、アミノ基またはアルコキシ基 Y:アルキル基またはアリール基) この方法によれば、膜形成工程で、光反応性結合(M1
M2)と光吸収効率の高いビフェニルπ電子系とを有する
化合物からなる膜が形成されるため、光照射工程で効率
良く光反応性結合の反応が生じて、前記結合の分解また
は状態変化等が生じる。したがって、形成するパターン
に対応させた部分に前記光照射を行うことによって、比
較的小さい光照射エネルギーで効率良く、所望の膜パタ
ーンを形成することができる。
【0040】また、上記化合物は、ベンゼン環上に撥液
性に優れたフルオロアルキル基を有しているので、この
膜は高い撥液性を有している。したがって、基板表面に
直接または下地層を介して、この方法で膜パターンを形
成することにより、基板表面または下地層の撥液性を所
定パターンで異なるものとすることができる。なお、優
れた撥液性を得るためには、フルオロアルキル基の炭素
鎖の原子数が3以上であることが好ましい。
【0041】本発明の第12の膜パターンの形成方法
は、前述した本発明の第3、第4、第5、第6、第9、
第10、および第11の膜パターンの形成方法におい
て、式(2)〜(5)および式(8)〜(10)で示さ
れる各化合物のR1がペルフルオロアルキル基であること
を特徴とする。この方法によれば、前記膜は、M1に対し
てオルト位にペルフルオロアルキル基を有する化合物に
より構成されている。この化合物ではM1との親和性が高
い元素であるフッ素原子とM1とが空間的に隣接している
ので、フッ素原子のM1に対する攻撃が容易に起こり、光
反応性が向上する。したがって、より小さい光照射エネ
ルギーで(すなわち、同じパワーの光源を使用した場合
には短時間の光照射で)膜パターンを得ることができ
る。
【0042】上記化合物の例としては、下記の式(1
1)および式(12)で示される化合物が挙げられる。
【0043】
【化22】
【0044】(但し、n及びqはそれぞれ以下のものを
示す。 n:0以上の整数 q:1以上の整数)
【0045】
【化23】
【0046】(但し、n及びpはそれぞれ以下のものを
示す。 n:0以上の整数 p:1以上の整数) 本発明の第13の膜パターンの形成方法は、前述した本
発明の第3、第4、第5、第6、第9、第10、および
第11の膜パターンの形成方法において、式(2)〜
(5)および式(8)〜(10)で示される各化合物の
R1がトリフルオロメチル基であることを特徴とする。
【0047】この方法によれば、前記膜は、M1に対して
オルト位にトリフルオロメチル基を有する化合物により
構成されている。この化合物ではM1との親和性が高い元
素であるフッ素原子とM1とが空間的に隣接しているの
で、フッ素原子のM1に対する攻撃が容易に起こり、光反
応性が向上する。したがって、より小さい光照射エネル
ギーで(すなわち、同じパワーの光源を使用した場合に
は短時間の光照射で)膜パターンを得ることができる。
【0048】本発明の第14の膜パターンの形成方法
は、下記の式(13)で示される化学構造を有する化合
物を原料として膜を形成する工程と、前記工程で形成さ
れた膜の少なくとも一部分に、所定波長の光(光反応性
結合:Si−Siに反応を生じさせることのできる光)
を照射する工程と、を有することを特徴とする。
【0049】
【化24】
【0050】(但し、式中のX、p、qはそれぞれ以下の
ものを示す。 X:ハロゲン、チオール基、ヒドロキシル基、またはア
ルコキシ基 p:0以上の整数 q:正の整数) 本発明の第1乃至第14の膜パターンの形成方法におい
て、前記光照射工程は、例えばフォトマスクを介した光
照射法で行うことができる。
【0051】本発明の第1乃至第14の膜パターンの形
成方法において、形成される膜としては自己組織化膜が
挙げられる。自己組織化膜とは、膜形成面の構成原子と
結合可能な官能基が直鎖分子に結合されている化合物
を、気体または液体の状態で膜形成面と共存させること
により、前記官能基が膜形成面に吸着して膜形成面の構
成原子と結合し、直鎖分子を外側に向けて形成された緻
密な単分子膜である。この単分子膜は、化合物の膜形成
面に対する自発的な化学吸着によって形成されることか
ら、自己組織化膜と称される。
【0052】なお、自己組織化膜については、A.Ul
man著の「An Introduction to
Ultrathin Organic Film fr
omLangmuir−Blodgett to Se
lf−Assembly」(Academic Pre
ss Inc.Boston,1991)の第3章に詳
細に記載されている。本発明の第1乃至第14の膜パタ
ーンの形成方法において、光照射により前記光反応性結
合が分解された場合には、部分的に開口部を有する膜パ
ターンが得られ、光照射により前記結合が分解されず結
合状態の変化が生じた場合には、部分的に性質が異なる
膜パターンが得られる。
【0053】本発明の第1乃至第14の膜パターンの形
成方法の光照射工程では、膜形成工程で形成された膜の
少なくとも一部分に所定波長の光を照射するが、前記膜
の全面に光照射を行うことにより膜全面を改質すること
もできる。本発明の第15の膜パターンの形成方法は、
前述した本発明の第1乃至第14の膜パターンの形成方
法において、前記膜を0.5nm以上100nm以下の
膜厚で形成することを特徴とする。膜厚がこの範囲内に
あれば、第1乃至第14の膜パターンの形成方法におけ
る膜形成工程で、所謂「分子膜」を形成することができ
る。
【0054】本発明の第16の膜パターンの形成方法
は、前述した本発明の第1乃至第14の膜パターンの形
成方法において、前記膜を0.5nm以上5nm以下の
膜厚で形成することを特徴とする。この方法において
は、前記膜を、レジスト膜に比べて極めて薄く、且つ膜
の被形成面(基板表面あるいは基板上に形成された前記
下地層の表面)の性質を変えるのに十分な膜厚で形成す
る。そのため、この方法で膜パターンを形成することに
よって、基板表面あるいは前記下地層の表面に、部分的
に異なる表面機能または表面特性を、明瞭なコントラス
トで付与することができる。また、フォトリソグラフィ
法で必要であった、露光、現像、リンス等の工程を不要
にすることもできる。
【0055】本発明の膜パターンは、上記のいずれかの
膜パターン形成方法により得られる。この膜パターン
は、上述のように、撥液性など種々の機能を有する膜を
パターニングすることにより得られる膜パターンである
ので、この膜パターンによって、基板表面あるいは前記
下地層の表面を部分的に機能が異なる表面とすることが
できる。本発明の半導体装置の製造方法は、上記のいず
れかの膜パターン形成方法により膜パターンを得る工程
を含むことを特徴とする。この半導体装置の製造方法に
よれば、例えばフォトリソグラフィ法を用いる工程に代
えて前記膜パターン形成方法を用いることによって、工
程数を低減することが可能となる。したがって、この半
導体装置の製造方法は、製造時間または製造コストを低
減できるという利点を有している。
【0056】本発明の第1の半導体装置は、本発明の半
導体装置の製造方法によって製造されることを特徴とす
る。前記製造方法が、前記第15または第16の膜パタ
ーン形成方法により膜パターンを得る工程を含む場合、
この半導体装置は、膜厚が0.5nm以上100nm以
下または0.5nm以上5nm以下である膜を用いて製
造されているので、半導体装置の薄型化・小型化という
市場の要請に対応することが可能である。
【0057】本発明の電気光学装置の製造方法は、上記
のいずれかの膜パターン形成方法により膜パターンを得
る工程を含むことを特徴とする。この電気光学装置の製
造方法によれば、例えばフォトリソグラフィ法を用いる
工程に代えて前記膜パターン形成方法を用いることによ
って、工程数を低減することが可能となる。したがっ
て、この電気光学装置の製造方法は、製造時間または製
造コストを低減できるという利点を有している。
【0058】本発明の第1の電気光学装置は、本発明の
電気光学装置の製造方法によって製造されたことを特徴
とする。前記製造方法が、前記第15または第16の膜
パターン形成方法により膜パターンを得る工程を含む場
合、この電気光学装置は、膜厚が0.5nm以上100
nm以下または0.5nm以上5nm以下である膜を用
いて製造されているので、電気光学装置の薄型化・小型
化という市場の要請に対応することが可能である。
【0059】本発明の第2の半導体装置は、上記第1の
半導体装置において、有機材料からなる領域を含むこと
を特徴とする。本発明の第2の電気光学装置は、上記第
1の電気光学装置において、有機エレクトロルミネッセ
ンス素子を有することを特徴とする。
【0060】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。 〔分子膜の原料とする化合物の合成〕下記の式(14)
で示される化学構造を有する化合物「1−(4−ヘプタ
デカフルオロオクチルフェニル)−1,1−ジメチル−
2,2,2−トリエトキシジシラン」を以下の方法で合
成した。図1にこの合成過程を示す。
【0061】
【化25】
【0062】先ず、よく乾燥されたフラスコ内部に乾燥
アルゴンを導入することで、フラスコ内を乾燥アルゴン
雰囲気に置換した。このフラスコ内に、1−ブロモ−4
−ヘプタデカフルオロオクチルベンゼン(化合物A)を
濃度0.01モルで含有するテトラヒドロフラン溶液を
60ml入れた。このフラスコ内のテトラヒドロフラン
溶液を−95℃まで冷却し、この溶液をスターラーで良
く攪拌しながら、このフラスコ内に、10mlのtert-
ブチルリチウムのペンタン溶液(濃度1.5 N)を徐
々に滴下した。この滴下後、フラスコ内の溶液(反応溶
液)の温度が−30℃程度になるまで攪拌を続けた。そ
の後、1−クロロ−2−トリフェニルジメチルジシラン
を濃度0.01モルで含有するテトラヒドロフラン溶液
20mlを、この反応溶液に滴下して、2時間程攪拌し
た。
【0063】次に、このフラスコ内に飽和塩化アンモニ
ウム水溶液を加えて、生成したリチウム塩を加水分解し
た。次に、このフラスコ内に適当量のエーテル及び水を
加えて分液操作を行い、得られたエーテル層に硫酸ナト
リウムを加えて、エーテル層を乾燥させた。次に、溶媒
であるエーテルなどの揮発性不純物をロータリーエバポ
レーターで溜去し、固形物を得た。この固形物をエタノ
ールで再結晶したところ、化合物Aのブロム基がトリフ
ェニルジメチルジシラン基で置換された化合物Bが、5
0%程度の収率で得られた。
【0064】次に、化合物Bを濃度0.002モルで含
むベンゼン溶液15 mlに、触媒として作用するため
に十分な量の塩化アルミニウムを加え、さらに、乾燥し
た塩化水素をこのベンゼン溶液に2時間ほど、激しく吹
き込んだ。その後、溶媒であるベンゼンを溜去し、容器
内に残ったオイル状物質をクーゲルロアで真空蒸留し
た。これにより、化合物Bのフェニル基が塩素基で置換
された化合物Cが、収率60%(出発原料の化合物Bを
基準として)で得られた。
【0065】次に、尿素5グラムと脱水エタノール10
mlとの混合物をフラスコ内に入れ、この混合物に、
化合物Cを濃度0.001モルで含むエーテル溶液10
mlを滴下した。次に、この溶液を1時間程攪拌した
後、分液ロートを用いて抽出して、エーテル層を分離し
た。次に、このエーテルをロータリーエバポレーターで
溜去し、残ったオイル状物質をクーゲルロアで真空蒸留
した。これにより、1−(4−ヘプタデカフルオロオク
チルフェニル)−1,1−ジメチル−2,2,2−トリ
エトキシジシラン(化合物D)が収率80%(出発原料
の化合物Cを基準として)で得られた。
【0066】上述のように、芳香族上にフルオロアルカ
ンと臭素などのハロゲン原子とを有する化合物のハロゲ
ン原子は、ブチルリチウムなどの金属試薬を用いること
により容易に金属に置換され、芳香族の金属試薬を生成
する。その後、クロロシラン類と反応させることによ
り、種々のジシラン誘導体を得ることができる。同様な
方法は、フルオロアルカンやフルオロアルキル基を有す
る炭化水素を有するジシラン誘導体の合成にも有用であ
る。 〔分子膜の形成およびパターニング〕前処理として、石
英ガラスからなる基板の表面に、波長172nmの紫外
光を10分間照射することで、基板表面のクリーンニン
グを行った。用いた紫外光強度は、基板表面で約8mW
/cm2であった。この前処理により、基板11表面に
ヒドロキシル基が均一に存在するようになる。
【0067】次いで、この基板と、上述の方法で得られ
た化合物D、すなわち、前記式(14)で示される化学
構造を有する化合物「1−(4−ヘプタデカフルオロオ
クチルフェニル)−1,1−ジメチル−2,2,2−ト
リエトキシジシラン」とを、同一の密閉容器に入れて、
96時間室温で放置した。これにより、基板11の表面
に自己組織化膜(第1の分子膜)12が形成される。図
2(a)はこの状態を示す。
【0068】ここで、自己組織化膜12の形成の際に、
化合物Dのシリル基と基板11表面のヒドロキシル基と
の間に加水分解によってシロキサン結合が生じ、分子の
末端にヘプタデカフルオロオクチル基が配置されるた
め、得られる自己組織化膜12の表面は撥液性(液体に
よって濡れ難い性質)となる。次に、図2(b)に示す
ように、線状パターンの光透過部13aを有するフォト
マスク13を介して、エキシマランプから波長308n
mの紫外光(基板11面での光強度:約5mW/c
2)をおよそ15分間照射した。これにより、第1の
分子膜12の光透過部13aの真下の部分のみに紫外光
が照射されて、この部分をなす化合物DのSi−Si結
合が分解される。
【0069】その結果、図2(c)に示すように、基板
11表面の前記部分の下地部分11aにはシロキサン結
合が残るが、このシロキサン結合の硅素と空気中の水分
とが結合するため、この下地部分11aにはヒドロキシ
ル基が存在する。また、紫外光が照射されていない部分
には第1の分子膜12がそのまま残って、分子膜パター
ン12aが形成される。そして、この部分12aは撥液
性となる。このように、上述の方法で分子膜パターン1
2aを形成することによって、基板11の表面を所定パ
ターンで撥液性が異なるもの(分子膜パターン12aが
撥液性、これ以外の部分11aが極性溶媒に対して親液
性)とすることができる。
【0070】なお、光照射による分子膜の分解速度を分
子膜の光照射された領域の接触角を観察することによ
り、1−(4−ヘプタデカフルオロオクチルフェニル)
−1,1−ジメチル−2,2,2−トリエトキシジシラ
ンを原料とする第1の分子膜はヘプタデカフルオロテト
ラヒドロデシルトリエトキシシランを原料とする分子膜
に比べて、3倍以上の速度で光分解が起こることが確認
された。次に、第1の分子膜パターン12が形成された
基板11を、純水、エタノールの順で洗浄した後に、エ
タノールに、1vol%のアミノベンジルトリエトキシ
シランを加えた混合液中に5分間浸した。さらに、エタ
ノール、純水の順で基板11の洗浄を行ったところ、第
1の分子膜12が除去された領域に、アミノベンジルト
リエトキシシランを原料とする第2の分子膜パターン1
4が形成された。図2(d)はこの状態を示す。
【0071】次に、この第1の分子膜パターン12aと
第2の分子膜パターン14とが形成された基板11を、
室温でpHが5.8になるように調製された塩化パラジ
ウムを含む水溶液(塩化水素4%とパラジウム塩化合物
0.2%を含む30mLの水溶液を、さらに1リットル
の水に溶かして希釈したもの)に約2分浸した後、流水
中で3分間洗浄を行った。次に、無電解ニッケルめっき
液(ニッケル塩化合物と次亜リン酸を、ニッケル塩化合
物:30g/L、次亜リン酸ナトリウム:10g/Lの
組成で含むもの)を、70℃、pH4.6に保持し、こ
のめっき液に基板11を約1分間浸した。その後、基板
11を液から取り出して流水中で洗浄した後、乾燥させ
た。乾燥後に光学顕微鏡で観察したところ、基板11上
の第2の分子膜パターン14上にニッケルのパターン1
6が形成されていることが確認された。図2(e)はこ
の状態を示す。
【0072】この実施例では、分子膜を形成する基板と
して、石英ガラスからなる基板を使用しているが、これ
以外にも、Siウエハー、ガラス、プラスチックフィル
ム、金属基板など各種のものを用いることができる。ま
た、基板表面に金属膜、誘電体膜、有機膜などが下地層
として形成されていても良い。分子膜のパターンに形成
に用いる光照射の光源としては、上述のエキシマランプ
の他、例えば水銀ランプ、キセノンランプ、ナトリウム
ランプ、エキシマレーザー、Nd:YAGレーザー、及
びその高調波なども用いることができる。
【0073】また、上述の実施例のように、撥液性の分
子膜パターンを形成する場合は、撥液性を有するヘプタ
デカフルオロオクチル基のような長鎖のフルオロアルキ
ル基を有する化合物を原料として利用することが好まし
いが、通常の長鎖のアルキル基を有するものであっても
よい。ケイ素上の置換基はエトキシ基に限定されるもの
ではなく、メトキシ基などのアルコキシ基やクロロ、臭
素、またはよう素などのハロゲン、あるいはアミノ基な
どでもよい。特に、分子膜を形成する基板あるいは下地
層の表面が水酸基などのカルコゲン元素を有する置換基
で被われている場合は、上記の置換基をケイ素上に有す
る化合物は、分子膜を調製する際に、基板あるいは下地
層と安定した結合を形成するので、好ましい場合があ
る。
【0074】上述の実施例では、無電解ニッケルめっき
膜を選択的に調製するために、第2の分子膜の原料とし
て、ニッケルとの親和力の高いアミノ基を有する有機ケ
イ素化合物を用いているが、これ以外にも、例えば、チ
オール基、水酸基、ビニル基、ヒドロシリル基、または
シアノ基を有する有機ケイ素化合物などを原料とする分
子膜を用いても、金や銅など種々の金属薄膜を調製する
ことができる。また、上述の実施例のように、撥液性分
子膜パターンの形成を必ずしも最初に行う必要はなく、
目的に応じて調製する分子膜を適宜選択できる。光照射
に用いる光の波長に応じて、分子膜の原料として使用す
る化合物を選択することにより、より効率良く分子膜パ
ターンを形成することができる。
【0075】300nm程度の波長の光を分子膜パター
ンの形成に用いる場合は、芳香族炭化水素部として、例
えば、ベンゼン、ナフタレン、及びビフェニルなどを有
する化合物が分子膜の原料として好ましく、300nm
以上の波長の光を用いる場合は、例えば、アントラセ
ン、フェナントレン、ターフェニルなどを有する化合物
が好ましい。 〔有機薄膜トランジスタにより駆動されるエレクトロル
ミネッセンス装置の製造〕これまで、述べてきた分子膜
及び分子膜パターンを利用して、さらに種々の半導体装
置及び電気光学装置を製造することができる。以下に述
べる例では、半導体装置として、能動層が有機材料によ
り形成されているいわゆる有機薄膜トランジスタ、そし
て電気光学装置としては、その有機薄膜トランジスタに
より駆動される有機エレクトロルミネッセンス装置につ
いて、その製造工程に沿って説明する。
【0076】図3〜図14は、有機薄膜トランジスタ及
びその有機薄膜トランジスタにより駆動される有機エレ
クトロルミネッセンス装置の製造工程を示す図である。
なお、各図の(b)は平面図であり、(a)は(b)の
A−A線における断面図である。まず、図3に示すよう
に、基板20上に透明導電膜21を形成する。基板20
としては、例えば、ガラス、石英、プラスティック(合
成樹脂)の透明な材料を用いる。また、透明導電膜21
としては、ITO(indium tin oxid
e)を使用することが望ましい。ただし、ITO膜に限
定されるものではなく、透明で導電性が高ければ他の材
料でも良い。なお、本実施例ではITO付きガラスを用
いた。
【0077】次に、後述する陰極パターン24(図6)
と透明導電膜21とのリーク電流を防ぐために、図4に
示すように、透明導電膜21上に絶縁膜22を形成す
る。本実施例ではSiO2を用いている。原料として
は、キシレンにポリシラザンを溶解した液体原料を用
い、発光エリアとなる円筒形の孔以外の領域にのみイン
クジェット(I/J)法を用いて形成する。ポリシラザ
ン溶液をI/J法で塗布した後、250℃、10分間加
熱して、所望の形状で、膜厚が150nmのSi02
を選択的に形成する。なお、絶縁性が確保されれば材料
はこれに限らず、ポリイミド樹脂等の高分子有機材料も
使用できる。
【0078】次に、図5に示すように、透明導電膜21
上の絶縁膜22により区画された領域に発光層23を形
成する。本実施例では、絶縁膜22の平面形状を円形に
することにより、円筒状の穴を設け、この穴に発光層2
3をI/J法により選択的に形成する。具体的には、ポ
リフルオレン系高分子をキシレン溶媒に溶解した溶液を
調製し、I/J法により該溶液を塗布し、溶媒を乾燥・
除去することにより発光層23を得る。なお、発光層2
3の膜厚は約80nmとした。この他、発光層には、ポ
リパラフェニレンビニレン(PPV)等の有機エレクト
ロルミネッセンス材料を用いることができる。
【0079】なお、発光層23は、正孔を注入するため
の正孔注入層と、発光するエレクトロルミネッセンス層
との2層から形成しても良い。いずれの材料もI/J法
で形成される。スピンコート、蒸着等を使用して形成し
ても良い。次に、図6に示すように、絶縁膜22及び発
光層23上に陰極層パターン24を、金属材料を用いて
形成する。金属材料としては、例えば、金、銀、銅を用
いる。係る陰極層パターン24はI/J法により形成す
るか、または例えば、蒸着法により形成することができ
る。本実施例では、金錯体をエタノール溶液に溶解した
溶液を用いた。具体的には、金錯体として、(CH33
−P−Au−CH3で示される材料を用い、その濃度は
約2重量%とし、この溶液をI/J法により塗布した後
に80℃で加熱し、膜厚が50nmの良好な伝導特性を
示す金膜パターンを得た。
【0080】次に、図7に示すように、陰極層パターン
24上に層間絶縁膜30を形成する。層間絶縁膜30に
は、例えば、高分子材料であるポリビニルアルコール
(PVA)、ポリイミドを用いることができる。他に
SiO2 等の無機材料を使用しても良い。層間絶縁膜3
0の材料として高分子材料を用いる場合は、例えば、ス
ピンコート及びI/J法で成膜できる。本実施例では、
PVA水溶液をスピンコート法により塗布し、膜厚1.
5μmのPVA膜を形成した。
【0081】次に、図8に示すように、層間配線を行う
ために層間絶縁膜30にビアホール31を形成する。ビ
アホールを形成するための詳細なプロセスは、基本的に
図2(a)〜(c)の説明で述べた工程を経て行われ
る。すなわち、高分子材料であるポリビニルアルコール
(PVA)、ポリイミドなどの高分子材料からなる層間
絶縁膜30上に、例えば撥液性に優れている前記化合物
Dを原料とする分子膜を形成し、分子膜のビアホールの
形成領域に対応する領域のみに光照射を行うと、その領
域のみの光分解反応が生起し、撥液性を失う。この撥液
性を失った領域を、層間絶縁膜を溶解する溶媒により処
理することにより、ビアホールが形成される。
【0082】ビアホール31の形成が完了した後、図9
に示すように、ビアホール31中へ液体金材料のトルエ
ン溶液をI/J法で塗布することにより層間配線32を
形成する。 次に、図10に示すように、ソース40及
びドレイン41を形成する。この実施例では、図10に
示すように、ソース40及びドレイン41は櫛形形状を
有しており、ソース40とドレイン41とは互いに一定
距離を隔てて噛み合わさったような状態で形成されてい
る。また、ドレイン41は陰極層に接続するように形成
する。
【0083】ソース40及びドレイン41の材料には、
例えば、金属または導電性高分子材料を使用することが
できる。ソース40及びドレイン41は、上記材料をI
/J法により選択的に成膜し、パターンニングとして得
ることができる。本実施例では液体金材料のトルエン溶
液をI/J法により塗布した。これにより得られた金膜
の膜厚は、約50nmである。さらに、図11に示すよ
うに、ソース40及びドレイン41上に有機半導体層4
2を形成する。この有機半導体層42は、有機材料のス
ピンコート、蒸着、I/J法等で形成できる。 本実施
例では、アントラセンをキシレン溶媒に溶解した液体原
料をスピンコートして、アントラセンからなる有機半導
体膜を形成した。その膜厚は200nmである。他に、
テトラセン、ベンタセン、等の有機半導体材料を使用で
きる。
【0084】次に、図12に示すように、有機半導体層
42上にゲート絶縁膜43を形成する。このゲート絶縁
膜43には、層間絶縁膜30と同様な材料を用いること
ができる。本実施形態ではPVA膜を用い、スピンコー
ト法により1μmの膜厚で形成した。さらに、ソース4
0及びドレイン41の屈曲した形状部分を覆うようにゲ
ートライン44を形成する。このゲートライン44は、
ソース40及びドレイン41と同様に、液体金材料のト
ルエン溶液を用いて塗布法により形成する。この液体金
材料の溶媒には、トルエンを用いた。得られた金膜の膜
厚は約50nmである。
【0085】次に、図13に示すように、ゲート絶縁膜
43及びゲートライン44上に層間絶縁膜50を形成
し、その後先述したようにビアホール31を形成する。
ただし、今回は、PVA膜の一部を純水で溶解・除去し
た後に、キシレンで有機半導体層の一部を溶解・除去し
て、ソースラインとソース40との間が電気的に接続可
能になるようにする。ビアホールを形成するための詳細
なプロセスは、基本的に図2(a)〜(c)の説明で述
べた工程を経て行われる。分子膜の原料として本発明で
特定された化合物を用いることにより、短時間の光照射
でビアホールが形成される。ここでは、前述の化合物D
を用いた。
【0086】最後に、図14に示すように、層間絶縁膜
50 上のビアホール31に対応する位置に、ソースラ
イン55を形成する。ソースライン55はソース40に
接続するように層間配線32も併せて形成する。材料
は、ソース40及びドレイン41と同様に、液体金材料
のトルエン溶液を用いてI/J法により形成する。得ら
れた金膜の膜厚は約50nmである。以上で基本的なプ
ロセスは終了である。なお、ソースライン55の上に保
護膜等を形成しても良い。
【0087】この実施例では、有機エレクトロルミネッ
センス素子の作製を有機薄膜トランジスタの作製に先立
って行っているが、有機薄膜トランジスタの作製を先に
行っても良い。この場合も、ビアホールの形成に本発明
で特定された化合物を原料とした分子膜を用いることが
できる。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の方法によ
れば、光分解性に優れた分子膜を用いて効率良く分子膜
パターンを形成することが可能になる。その結果、簡便
で高速な分子膜のパターンニング技術が可能となり、半
導体装置や電気光学装置の製造工程の工程数や製造コス
トを低減することできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態で使用した化合物の合成過程を示す図
である。
【図2】実施形態で行った分子膜の形成およびパターニ
ングの各工程を示す断面図であって、(a)は基板上に
分子膜が形成されている状態を、(b)は分子膜のパタ
ーンニングの工程を、(c)は分子膜がパターンニング
された状態を、(d)は第1の分子膜が除去された領域
に第2の分子膜が形成されている状態を、(e)は第2
の分子膜に覆われている領域に無電解めっき膜が形成さ
れている状態を、それぞれ示す。
【図3】有機薄膜トランジスタに駆動される有機エレク
トロルミネッセンス装置の製造方法の第1工程を示す図
である。
【図4】有機薄膜トランジスタに駆動される有機エレク
トロルミネッセンス装置の製造方法の第2工程を示す図
である。
【図5】有機薄膜トランジスタに駆動される有機エレク
トロルミネッセンス装置の製造方法の第3の工程を示す
図である。
【図6】有機薄膜トランジスタに駆動される有機エレク
トロルミネッセンス装置の製造方法の第4工程を示す図
である。
【図7】有機薄膜トランジスタに駆動される有機エレク
トロルミネッセンス装置の製造方法の第5工程を示す図
である。
【図8】有機薄膜トランジスタに駆動される有機エレク
トロルミネッセンス装置の製造方法の第6工程を示す図
である。
【図9】有機薄膜トランジスタに駆動される有機エレク
トロルミネッセンス装置の製造方法の第7工程を示す図
である。
【図10】有機薄膜トランジスタに駆動される有機エレ
クトロルミネッセンス装置の製造方法の第8工程を示す
図である。
【図11】有機薄膜トランジスタに駆動される有機エレ
クトロルミネッセンス装置の製造方法の第9工程を示す
図である。
【図12】有機薄膜トランジスタに駆動される有機エレ
クトロルミネッセンス装置の製造方法の第10の工程を
示す図である。
【図13】有機薄膜トランジスタに駆動される有機エレ
クトロルミネッセンス装置の製造方法の第11の工程を
示す図である。
【図14】有機薄膜トランジスタに駆動される有機エレ
クトロルミネッセンス装置の製造方法の第12の工程を
示す図である。
【符号の説明】
11 基板 11a 光照射部の下地部分(親液性部分) 12 第1の分子膜 12a 第1の分子膜パターン(撥液性部分) 13 フォトマスク 13a 光透過部 14 第2の分子膜パターン 16 ニッケルのパターン(無電解めっき膜のパター
ン) 20 基板 21 透明電極 22 絶縁膜 23 発光層 24 陰極パターン 30 層間絶縁膜 31 ビアホール 32 層間配線 40 ソース 41 ドレイン 42 半導体層 43 ゲート絶縁膜 44 ゲートライン 50 層間絶縁膜 55 ソースライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 33/10 H01L 29/78 612D 33/14 618B Fターム(参考) 2H025 AB16 AB17 AC01 AD03 BF30 BH03 EA06 FA03 FA39 3K007 AB18 BA06 CB01 DB03 EB00 FA01 GA04 5F110 AA16 BB01 CC05 DD01 DD02 DD03 DD05 DD12 EE02 EE41 FF01 FF21 GG05 GG25 GG41 HK01 HK02 HK31 HL02 HL21 HM04 NN02 NN27 QQ01

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケイ素(Si)−ケイ素結合、ケイ素−
    ゲルマニウム(Ge)結合、ケイ素−スズ(Sn)結
    合、ゲルマニウム−スズ結合、およびスズ−スズ結合か
    らなる群から選択された少なくとも1つの光反応性結合
    と、芳香族炭化水素部と、を含む化合物を原料として、
    膜を形成する工程と、 前記工程で形成された膜の少なくとも一部分に、前記光
    反応性結合に反応を生じさせる所定波長の光を照射する
    工程と、を有することを特徴とする膜パターンの形成方
    法。
  2. 【請求項2】 下記の式(1)で示される化学構造を有
    する化合物を原料として、膜を形成する工程と、 前記工程で形成された膜の少なくとも一部分に、所定波
    長の光を照射する工程と、を有することを特徴とする膜
    パターンの形成方法。 【化1】 (但し、式中のn、m、p、Ar、M1、M2、R、V、W、X、Y、
    及びZは、それぞれ以下のものを示す。 n、m、p:0以上の整数 Ar:アリール基 M1、M2:ケイ素、ゲルマニウム、またはスズ R:水素またはフッ素 V、W:アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アミノ
    基、アミノ基の1以上の水素が置換された基、水素原
    子、シリル基、またはシリル基の1以上の水素がケイ素
    以外の置換基で置換された基 X:ハロゲン、アミノ基、またはアルコキシ基 Y:アルキル基、アリール基、または水素原子 Z:アルキル基、ペルフルオロアルキル基、シリル基、
    シアノ基、アミノ基、またはチオール基)
  3. 【請求項3】 下記の式(2)で示される化学構造を有
    する化合物を原料として、膜を形成する工程と、 前記工程で形成された膜の少なくとも一部分に、所定波
    長の光を照射する工程と、を有することを特徴とする膜
    パターンの形成方法。 【化2】 (但し、式中のn、p、M1、M2、R1、R2、R3、V、W、X、
    及びYは、それぞれ以下のものを示す。 n、p:0以上の整数 M1、M2:ケイ素、ゲルマニウム、またはスズ R1:水素、ハロゲン、ペルフルオロアルキル基、ヒドロ
    キシ基、チオール基、アミノ基、アルキルアミノ基、ア
    ルコキシ基、ヒドロキシ基を有するアルキル基、チオー
    ル基を有するアルキル基、アミノ基を有するアルキル
    基、アルキルアミノ基を有するアルキル基 R2:水素、ハロゲン、ペルフルオロアルキル基、ヒドロ
    キシ基、チオール基、アミノ基、アルキルアミノ基、ア
    ルコキシ基、ヒドロキシ基を有するアルキル基、チオー
    ル基を有するアルキル基、アミノ基を有するアルキル
    基、アルキルアミノ基を有するアルキル基、有機ケイ素
    基、または有機ケイ素基を有するアルキル基 R3:ハロゲン、ペルフルオロアルキル基、ヒドロキシ
    基、チオール基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルコ
    キシ基、ヒドロキシ基を有するアルキル基、チオール基
    を有するアルキル基、アミノ基を有するアルキル基、ア
    ルキルアミノ基を有するアルキル基、有機ケイ素基、有
    機ケイ素基を有するアルキル基、アリール基、またはア
    リール基を有するアルキル基 V、W:アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アミノ
    基、アミノ基の1以上の水素が置換された基、水素原
    子、シリル基、またはシリル基の1以上の水素がケイ素
    以外の置換基で置換された基 X:ハロゲン、アミノ基、またはアルコキシ基 Y:アルキル基またはアリール基)
  4. 【請求項4】 下記の式(3)で示される化学構造を有
    する化合物を原料として、膜を形成する工程と、 前記工程で形成された膜の少なくとも一部分に、所定波
    長の光を照射する工程と、を有することを特徴とする膜
    パターンの形成方法。 【化3】 (但し、式中のn、p、M1、M2、R1、R2、R3、V、W、X、
    及びYはそれぞれ以下のものを示す。 n、p:0以上の整数 M1、M2:ケイ素、ゲルマニウム、またはスズ R1:水素、ハロゲン、ペルフルオロアルキル基、ヒドロ
    キシ基、チオール基、アミノ基、アルキルアミノ基、ア
    ルコキシ基、ヒドロキシ基を有するアルキル基、チオー
    ル基を有するアルキル基、アミノ基を有するアルキル
    基、アルキルアミノ基を有するアルキル基 R2:水素、ハロゲン、ペルフルオロアルキル基、ヒドロ
    キシ基、チオール基、アミノ基、アルキルアミノ基、ア
    ルコキシ基、ヒドロキシ基を有するアルキル基、チオー
    ル基を有するアルキル基、アミノ基を有するアルキル
    基、アルキルアミノ基を有するアルキル基、有機ケイ素
    基、または有機ケイ素基を有するアルキル基 R3:水素、ハロゲン、ペルフルオロアルキル基、ヒドロ
    キシ基、チオール基、アミノ基、アルキルアミノ基、ア
    ルコキシ基、ヒドロキシ基を有するアルキル基、チオー
    ル基を有するアルキル基、アミノ基を有するアルキル
    基、アルキルアミノ基を有するアルキル基、有機ケイ素
    基、有機ケイ素基を有するアルキル基 V、W:アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アミノ
    基、アミノ基の1以上の水素が置換された基、水素原
    子、シリル基、またはシリル基の1以上の水素がケイ素
    以外の置換基で置換された基 X:ハロゲン、アミノ基、またはアルコキシ基 Y:アルキル基またはアリール基)
  5. 【請求項5】 下記の式(4)で示される化学構造を有
    する化合物を原料として、膜を形成する工程と、 前記工程で形成された膜の少なくとも一部分に、所定波
    長の光を照射する工程と、を有することを特徴とする膜
    パターンの形成方法。 【化4】 (但し、式中のn、p、M1、M2、R1、R2、R3、V、W、X、
    及びYはそれぞれ以下のものを示す。 n、p:0以上の整数 M1、M2:ケイ素、ゲルマニウム、またはスズ R1:水素、ハロゲン、ペルフルオロアルキル基、ヒドロ
    キシ基、チオール基、アミノ基、アルキルアミノ基、ア
    ルコキシ基、ヒドロキシ基を有するアルキル基、チオー
    ル基を有するアルキル基、アミノ基を有するアルキル
    基、アルキルアミノ基を有するアルキル基 R2:水素、ハロゲン、ペルフルオロアルキル基、ヒドロ
    キシ基、チオール基、アミノ基、アルキルアミノ基、ア
    ルコキシ基、ヒドロキシ基を有するアルキル基、チオー
    ル基を有するアルキル基、アミノ基を有するアルキル
    基、アルキルアミノ基を有するアルキル基、有機ケイ素
    基、または有機ケイ素基を有するアルキル基 R3:水素、ハロゲン、ペルフルオロアルキル基、ヒドロ
    キシ基、チオール基、アミノ基、アルキルアミノ基、ア
    ルコキシ基、ヒドロキシ基を有するアルキル基、チオー
    ル基を有するアルキル基、アミノ基を有するアルキル
    基、アルキルアミノ基を有するアルキル基、有機ケイ素
    基、有機ケイ素基を有するアルキル基 V、W:アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アミノ
    基、アミノ基の1以上の水素が置換された基、水素原
    子、シリル基、またはシリル基の1以上の水素がケイ素
    以外の置換基で置換された基 X:ハロゲン、アミノ基またはアルコキシ基 Y:アルキル基またはアリール基)
  6. 【請求項6】 下記の式(5)で示される化学構造を有
    する化合物を原料として、膜を形成する工程と、 前記工程で形成された膜の少なくとも一部分に、所定波
    長の光を照射する工程と、を有することを特徴とする膜
    パターンの形成方法。 【化5】 (但し、式中のn、p、M1、M2、R1、R2、R3、R4、V、W、
    X、及びYはそれぞれ以下のものを示す。 n、p:0以上の整数 M1、M2:ケイ素、ゲルマニウム、またはスズ R1:水素、ハロゲン、ペルフルオロアルキル基、ヒドロ
    キシ基、チオール基、アミノ基、アルキルアミノ基、ア
    ルコキシ基、ヒドロキシ基を有するアルキル基、チオー
    ル基を有するアルキル基、アミノ基を有するアルキル
    基、アルキルアミノ基を有するアルキル基 R2:水素、ハロゲン、ペルフルオロアルキル基、ヒドロ
    キシ基、チオール基、アミノ基、アルキルアミノ基、ア
    ルコキシ基、ヒドロキシ基を有するアルキル基、チオー
    ル基を有するアルキル基、アミノ基を有するアルキル
    基、アルキルアミノ基を有するアルキル基、有機ケイ素
    基、または有機ケイ素基を有するアルキル基 R3:ハロゲン、ペルフルオロアルキル基、ヒドロキシ
    基、チオール基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルコ
    キシ基、ヒドロキシ基を有するアルキル基、チオール基
    を有するアルキル基、アミノ基を有するアルキル基、ア
    ルキルアミノ基を有するアルキル基、有機ケイ素基、有
    機ケイ素基を有するアルキル基 R4:水素、ハロゲン、ペルフルオロアルキル基、ヒドロ
    キシ基、チオール基、アミノ基、アルキルアミノ基、ア
    ルコキシ基、ヒドロキシ基を有するアルキル基、チオー
    ル基を有するアルキル基、アミノ基を有するアルキル
    基、アルキルアミノ基を有するアルキル基、有機ケイ素
    基、有機ケイ素基を有するアルキル基 V、W:アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アミノ
    基、アミノ基の1以上の水素が置換された基、水素原
    子、シリル基、またはシリル基の1以上の水素がケイ素
    以外の置換基で置換された基 X:ハロゲン、アミノ基またはアルコキシ基 Y:アルキル基またはアリール基)
  7. 【請求項7】 下記の式(6)で示される化学構造を有
    する化合物を原料として、膜を形成する工程と、 前記工程で形成された膜の少なくとも一部分に、所定波
    長の光を照射する工程と、を有することを特徴とする膜
    パターンの形成方法。 【化6】 (但し、式中のn、p、M1、M2、R1、R2、V、W、X、及びY
    はそれぞれ以下のものを示す。 n、p:0以上の整数 M1、M2:ケイ素、ゲルマニウム、またはスズ R1:水素、ハロゲン、ペルフルオロアルキル基、ヒドロ
    キシ基、チオール基、アミノ基、アルキルアミノ基、ア
    ルコキシ基、ヒドロキシ基を有するアルキル基、チオー
    ル基を有するアルキル基、アミノ基を有するアルキル
    基、アルキルアミノ基を有するアルキル基 R2:ハロゲン、ペルフルオロアルキル基、ヒドロキシ
    基、チオール基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルコ
    キシ基、ヒドロキシ基を有するアルキル基、チオール基
    を有するアルキル基、アミノ基を有するアルキル基、ア
    ルキルアミノ基を有するアルキル基、有機ケイ素基、ま
    たは有機ケイ素基を有するアルキル基、アリール基、ま
    たはアリール基を有するアルキル基 V、W:アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アミノ
    基、アミノ基の1以上の水素が置換された基、水素原
    子、シリル基、またはシリル基の1以上の水素がケイ素
    以外の置換基で置換された基 X:ハロゲン、アミノ基またはアルコキシ基 Y:アルキル基またはアリール基)
  8. 【請求項8】 下記の式(7)で示される化学構造を有
    する化合物を原料として、膜を形成する工程と、 前記工程で形成された膜の少なくとも一部分に、所定波
    長の光を照射する工程と、を有することを特徴とする膜
    パターンの形成方法。 【化7】 (但し、式中のn、p、M1、M2、Q、R1、R2、V、W、X、及
    びYはそれぞれ以下のものを示す。 n、p:0以上の整数 M1、M2:ケイ素、ゲルマニウム、またはスズ R1:水素、ハロゲン、ペルフルオロアルキル基、ヒドロ
    キシ基、チオール基、アミノ基、アルキルアミノ基、ア
    ルコキシ基、ヒドロキシ基を有するアルキル基、チオー
    ル基を有するアルキル基、アミノ基を有するアルキル
    基、アルキルアミノ基を有するアルキル基 R2:ハロゲン、ペルフルオロアルキル基、ヒドロキシ
    基、チオール基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルコ
    キシ基、ヒドロキシ基を有するアルキル基、チオール基
    を有するアルキル基、アミノ基を有するアルキル基、ア
    ルキルアミノ基を有するアルキル基、有機ケイ素基、ま
    たは有機ケイ素基を有するアルキル基、アリール基、ま
    たはアリール基を有するアルキル基 V、W:アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アミノ
    基、アミノ基の1以上の水素が置換された基、水素原
    子、シリル基、またはシリル基の1以上の水素がケイ素
    以外の置換基で置換された基 X:ハロゲン、アミノ基またはアルコキシ基 Y:アルキル基またはアリール基 -Q-:-N(R5)-、-O-、-S-、ただし、R5は水素またはアル
    キル基)
  9. 【請求項9】 下記の式(8)で示される化学構造を有
    する化合物を原料として、膜を形成する工程と、 前記工程で形成された膜の少なくとも一部分に、所定波
    長の光を照射する工程と、を有することを特徴とする膜
    パターンの形成方法。 【化8】 (但し、式中のn、m、p、r、M1、M2、R1、V、W、X、及
    びYはそれぞれ以下のものを示す。 n、m、p:0以上の整数 r:正の整数 M1、M2:ケイ素、ゲルマニウム、またはスズ R1:水素、ハロゲン、ペルフルオロアルキル基、ヒドロ
    キシ基、チオール基、アミノ基、アルキルアミノ基、ア
    ルコキシ基、ヒドロキシ基を有するアルキル基、チオー
    ル基を有するアルキル基、アミノ基を有するアルキル
    基、アルキルアミノ基を有するアルキル基 V、W:アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アミノ
    基、アミノ基の1以上の水素が置換された基、水素原
    子、シリル基、またはシリル基の1以上の水素がケイ素
    以外の置換基で置換された基 X:ハロゲン、アミノ基またはアルコキシ基 Y:アルキル基またはアリール基)
  10. 【請求項10】 下記の式(9)で示される化学構造を
    有する化合物を原料として、膜を形成する工程と、 前記工程で形成された膜の少なくとも一部分に、所定波
    長の光を照射する工程と、を有することを特徴とする膜
    パターンの形成方法。 【化9】 (但し、式中のn、m、p、r、M1、M2、R1、V、W、X、及
    びYはそれぞれ以下のものを示す。 n、m、p:0以上の整数 r:正の整数 M1、M2:ケイ素、ゲルマニウム、またはスズ R1:水素、ハロゲン、ペルフルオロアルキル基、ヒドロ
    キシ基、チオール基、アミノ基、アルキルアミノ基、ア
    ルコキシ基、ヒドロキシ基を有するアルキル基、チオー
    ル基を有するアルキル基、アミノ基を有するアルキル
    基、アルキルアミノ基を有するアルキル基 V、W:アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アミノ
    基、アミノ基の1以上の水素が置換された基、水素原
    子、シリル基、またはシリル基の1以上の水素がケイ素
    以外の置換基で置換された基 X:ハロゲン、アミノ基またはアルコキシ基 Y:アルキル基またはアリール基)
  11. 【請求項11】 下記の式(10)で示される化学構造
    を有する化合物を原料として、膜を形成する工程と、 前記工程で形成された膜の少なくとも一部分に、所定波
    長の光を照射する工程と、を有することを特徴とする膜
    パターンの形成方法。 【化10】 (但し、式中のn、m、p、r、M1、M2、R1、V、W、X、及
    びYはそれぞれ以下のものを示す。 n、m、p:0以上の整数 r:正の整数 M1、M2:ケイ素、ゲルマニウム、またはスズ R1:水素、ハロゲン、ペルフルオロアルキル基、ヒドロ
    キシ基、チオール基、アミノ基、アルキルアミノ基、ア
    ルコキシ基、ヒドロキシ基を有するアルキル基、チオー
    ル基を有するアルキル基、アミノ基を有するアルキル
    基、アルキルアミノ基を有するアルキル基 V、W:アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アミノ
    基、アミノ基の1以上の水素が置換された基、水素原
    子、シリル基、またはシリル基の1以上の水素がケイ素
    以外の置換基で置換された基 X:ハロゲン、アミノ基またはアルコキシ基 Y:アルキル基またはアリール基)
  12. 【請求項12】 請求項3、4、5、6、9、10、及
    び11のいずれかに記載の膜パターンの形成方法におい
    て、 前記化合物のR1がペルフルオロアルキル基であることを
    特徴とする膜パターンの形成方法。
  13. 【請求項13】 請求項3、4、5、6、9、10、及
    び11のいずれかに記載の膜パターンの形成方法におい
    て、 前記化合物のR1がトリフルオロメチル基であることを特
    徴とする膜パターンの形成方法。
  14. 【請求項14】 下記の式(13)で示される化学構造
    を有する化合物を原料として、膜を形成する工程と、 前記工程で形成された膜の少なくとも一部分に、所定波
    長の光を照射する工程と、を有することを特徴とする膜
    パターンの形成方法。 【化11】 (但し、式中のX、p、qはそれぞれ以下のものを示す。 X:ハロゲン、チオール基、ヒドロキシル基、またはア
    ルコキシ基 p:0以上の整数 q:正の整数)
  15. 【請求項15】 請求項1乃至14のいずれかに記載の
    膜パターンの形成方法において、 前記膜を0.5nm以上100nm以下の膜厚で形成す
    ることを特徴とする膜パターンの形成方法。
  16. 【請求項16】 請求項1乃至14のいずれかに記載の
    膜パターンの形成方法において、 前記膜を0.5nm以上5nm以下の膜厚で形成するこ
    とを特徴とする膜パターンの形成方法。
  17. 【請求項17】 請求項1乃至16のいずれかに記載の
    膜パターンの形成方法により得られた膜パターン。
  18. 【請求項18】 請求項1乃至16のいずれかに記載の
    膜パターンの形成方法により膜パターンを得る工程を含
    むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載の半導体装置の製造
    方法によって製造されたことを特徴とする半導体装置。
  20. 【請求項20】 請求項1乃至16のいずれかに記載の
    膜パターンの形成方法により膜パターンを得る工程を含
    むことを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  21. 【請求項21】 請求項20に記載の電気光学装置の製
    造方法によって製造されたことを特徴とする電気光学装
    置。
  22. 【請求項22】 請求項19に記載の半導体装置におい
    て、有機材料からなる領域を有することを特徴とする半
    導体装置。
  23. 【請求項23】 請求項21に記載の電気光学装置にお
    いて、有機エレクトロルミネッセンス素子を有すること
    を特徴とする電気光学装置。
JP2001362743A 2001-11-28 2001-11-28 膜パターンの形成方法 Expired - Fee Related JP4000836B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001362743A JP4000836B2 (ja) 2001-11-28 2001-11-28 膜パターンの形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001362743A JP4000836B2 (ja) 2001-11-28 2001-11-28 膜パターンの形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003162058A true JP2003162058A (ja) 2003-06-06
JP4000836B2 JP4000836B2 (ja) 2007-10-31

Family

ID=19173194

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001362743A Expired - Fee Related JP4000836B2 (ja) 2001-11-28 2001-11-28 膜パターンの形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4000836B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004027889A1 (ja) * 2002-09-19 2004-04-01 Daikin Industries, Ltd. パターン表面をテンプレートとして用いる材料とその製法
WO2005024956A1 (ja) * 2003-09-04 2005-03-17 Hitachi, Ltd. 電極基板、薄膜トランジスタ、表示装置、及びその製造方法
JP2007093991A (ja) * 2005-09-28 2007-04-12 Seiko Epson Corp 表面の改質方法、基板の製造方法および電子装置の製造方法
WO2015064605A1 (ja) * 2013-10-31 2015-05-07 富士フイルム株式会社 積層体、有機半導体製造用キットおよび有機半導体製造用レジスト組成物
KR20200018079A (ko) * 2018-08-10 2020-02-19 삼성에스디아이 주식회사 반도체 레지스트용 조성물 및 이를 이용한 패턴 형성 방법

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6475529A (en) * 1987-09-17 1989-03-22 Uki Gosei Kogyo Co Ltd Dimethyl(substituted phenyl)silylmethylpolysilane and production thereof
JPH0196222A (ja) * 1987-10-08 1989-04-14 Uki Gosei Kogyo Co Ltd 1,2,2−トリメチル−1−(置換フェニル)ポリジシランおよびその製造法
JPH03192362A (ja) * 1989-12-22 1991-08-22 Fujitsu Ltd レジストパターンの形成方法
JPH0792695A (ja) * 1993-09-27 1995-04-07 Nippon Paint Co Ltd 薄膜パターン形成法
JPH07326235A (ja) * 1994-05-31 1995-12-12 Sony Corp 金属パターンの形成方法及び金属配線パターンを有する半導体装置の製造方法
JP2000223716A (ja) * 1998-11-25 2000-08-11 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置およびその作製方法
JP2001250694A (ja) * 1999-12-27 2001-09-14 Sanyo Electric Co Ltd 有機発光素子およびその製造方法ならびに表示装置およびその製造方法
JP2001274274A (ja) * 2000-03-24 2001-10-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6475529A (en) * 1987-09-17 1989-03-22 Uki Gosei Kogyo Co Ltd Dimethyl(substituted phenyl)silylmethylpolysilane and production thereof
JPH0196222A (ja) * 1987-10-08 1989-04-14 Uki Gosei Kogyo Co Ltd 1,2,2−トリメチル−1−(置換フェニル)ポリジシランおよびその製造法
JPH03192362A (ja) * 1989-12-22 1991-08-22 Fujitsu Ltd レジストパターンの形成方法
JPH0792695A (ja) * 1993-09-27 1995-04-07 Nippon Paint Co Ltd 薄膜パターン形成法
JPH07326235A (ja) * 1994-05-31 1995-12-12 Sony Corp 金属パターンの形成方法及び金属配線パターンを有する半導体装置の製造方法
JP2000223716A (ja) * 1998-11-25 2000-08-11 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置およびその作製方法
JP2001250694A (ja) * 1999-12-27 2001-09-14 Sanyo Electric Co Ltd 有機発光素子およびその製造方法ならびに表示装置およびその製造方法
JP2001274274A (ja) * 2000-03-24 2001-10-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004027889A1 (ja) * 2002-09-19 2004-04-01 Daikin Industries, Ltd. パターン表面をテンプレートとして用いる材料とその製法
WO2005024956A1 (ja) * 2003-09-04 2005-03-17 Hitachi, Ltd. 電極基板、薄膜トランジスタ、表示装置、及びその製造方法
GB2420017A (en) * 2003-09-04 2006-05-10 Hitachi Ltd Electrode substrate, thin-film transistor, display, and its production method
GB2420017B (en) * 2003-09-04 2007-05-09 Hitachi Ltd Thin-film transistor substrate, and its production method
US7521716B2 (en) 2003-09-04 2009-04-21 Hitachi, Ltd. Electrode substrate, thin-film transistor, display and its production method
JP2007093991A (ja) * 2005-09-28 2007-04-12 Seiko Epson Corp 表面の改質方法、基板の製造方法および電子装置の製造方法
WO2015064605A1 (ja) * 2013-10-31 2015-05-07 富士フイルム株式会社 積層体、有機半導体製造用キットおよび有機半導体製造用レジスト組成物
KR20200018079A (ko) * 2018-08-10 2020-02-19 삼성에스디아이 주식회사 반도체 레지스트용 조성물 및 이를 이용한 패턴 형성 방법
KR102229623B1 (ko) 2018-08-10 2021-03-17 삼성에스디아이 주식회사 반도체 레지스트용 조성물 및 이를 이용한 패턴 형성 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP4000836B2 (ja) 2007-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5301130B2 (ja) リン酸エステル系自己組織化単分子膜を含む有機薄膜トランジスタおよびその製造方法
WO2005010995A1 (ja) 電子素子、集積回路およびその製造方法
WO2005117157A1 (ja) 両末端に脱離反応性の異なる異種官能基を有する有機化合物、有機薄膜、有機デバイスおよびそれらの製造方法
US6939665B2 (en) System and methods for manufacturing a molecular film pattern
JPWO2009044659A1 (ja) パターン形成方法
JP2008171978A (ja) 有機薄膜トランジスタ
JP2007145984A (ja) シロキサン系分子膜、その製造方法及びその膜を用いた有機デバイス
JP2006008454A (ja) 炭素微粒子構造体とその製造方法、およびこれを製造するための炭素微粒子転写体と炭素微粒子構造体製造用溶液、並びに炭素微粒子構造体を用いた炭素微粒子構造体電子素子とその製造方法、そして集積回路
JP2005159367A (ja) 多結晶有機半導体のパターン形成された領域を有するデバイスおよびその製造方法
WO2004085515A1 (ja) 機能性有機薄膜、有機薄膜トランジスタ、π電子共役系分子含有ケイ素化合物及びそれらの製造方法
JP5454143B2 (ja) 薄膜トランジスタの製造方法
JP4000836B2 (ja) 膜パターンの形成方法
JP3955872B2 (ja) 両末端に脱離反応性の異なる異種官能基を有する有機化合物を用いた有機デバイスおよびその製造方法
JP4000853B2 (ja) 分子膜パターンの形成方法、分子膜パターン、及び半導体装置の製造方法
WO2011148699A1 (ja) 有機半導体装置およびその製造方法
JP4752269B2 (ja) ポルフィリン化合物及びその製造方法、有機半導体膜、並びに半導体装置
KR100817933B1 (ko) 플루오로알킬렌옥시기가 치환된 페닐에틸실란 화합물 및 이를 중합한 고분자
JP6548572B2 (ja) パターン形成方法及び対象物の被処理面の改質方法
JP2008130882A (ja) 有機半導体薄膜、及び有機薄膜トランジスタ
JP2008172059A (ja) 有機薄膜トランジスタ及びその製造方法
JP4365356B2 (ja) 側鎖含有型有機シラン化合物、有機薄膜トランジスタ及びそれらの製造方法
JP2006080056A (ja) 両末端に脱離反応性の異なる異種官能基を有する有機化合物を用いた有機薄膜および該有機薄膜の製造方法
JP2006303007A (ja) 電界効果型トランジスタ
JP2005039222A (ja) 機能性有機薄膜、有機薄膜トランジスタ及びそれらの製造方法
WO2004110745A1 (ja) 機能性有機薄膜、有機薄膜トランジスタ及びそれらの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041119

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20070402

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070420

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070508

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070626

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070724

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070806

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100824

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110824

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120824

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130824

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees