JP2003160969A - 側溝用ブロック - Google Patents

側溝用ブロック

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JP2003160969A
JP2003160969A JP2002275762A JP2002275762A JP2003160969A JP 2003160969 A JP2003160969 A JP 2003160969A JP 2002275762 A JP2002275762 A JP 2002275762A JP 2002275762 A JP2002275762 A JP 2002275762A JP 2003160969 A JP2003160969 A JP 2003160969A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排水性舗装から排水するのに適した側溝用ブ
ロックであって、製造が容易で、側溝内部に砂や油脂な
どが侵入するのを抑制することができる側溝用ブロック
を提供する。 【解決手段】 取水孔30の下面30bが外口31の下
端31bから内口32の下端32bに上方に逆勾配とな
るように傾斜した側溝用ブロック10を提供する。この
取水孔30は、成形するための補助型枠を外型枠に取り
付けたまま製造することが可能であり、砂などをトラッ
プできる領域36を設けることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透水性舗装または
排水性舗装から集水および排水するために用いられる側
溝に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、道路に、透水性舗装または排水性
舗装と称される舗装を施工することが増えてきた。図1
0はこの排水性舗装の一例であり、排水性舗装2の表面
から浸透した雨水は排水層5によって道路に沿った側溝
99に排水される。この側溝99を排水性舗装対応型側
溝と呼ぶ場合がある。排水性舗装2は、砕石3などを含
んだ地盤を転圧した下層路盤3と、アスファルトなどの
止水性の素材からなる遮断層4と、ポーラスコンクリー
トなどの透水性の素材からなる排水層5とが積層された
ものであり、舗装2の表面から浸透した雨水は排水層5
を通って側溝99に導かれ、回収される。
【0003】この排水性舗装2に対応した側溝99は、
排水層5に溜まった水を飲み込む必要があるので、排水
層5の位置に開口91を設け、側溝99の側壁19を貫
通して内部の流路12に連通する取水孔90を設けなけ
ればならない。排水層5は厚くとも10センチ程度なの
で、取水孔90の入り口91の上部は側溝99の上面1
1aから、10センチ以内に配置される。一方、側壁1
9の上部は、側溝の暗渠部を構成する上壁11や、開渠
部を塞ぐ蓋を支持する部分であり、上面11aを構成す
るスラブ構造の一部となる。このため、側壁のスラブ構
造となる部分(スラブ領域)20を取水孔90が貫通し
ても内部の流路12に到達させることはできない。した
がって、取水孔90は外側から内側に向かって、急な角
度で下方に傾斜したものとなる。
【0004】図10(a)に示した側溝99は、自由勾
配側溝と称されるものであり、逆U字型の断面を備えた
側溝用ブロック99aを繋ぎ合わせて施工されるもので
ある。この自由勾配側溝用のブロック99aは、基礎コ
ンクリート98の上に設置された後に、下方の開口にイ
ンバートコンクリート97を打設して底部を形成する。
ブロック99aの上部は、長手方向の中央部分が開渠1
5となり、両端部分が暗渠16となる。図10(a)は
暗渠15の部分の断面を示しているが、いずれの領域で
も道路2に面した側壁19の上部はスラブを構成する部
分となるのでその領域をできるだけ避けて、斜め下方に
向かって取水孔90が開いている。
【0005】図11(a)に、自由勾配側溝用のブロッ
ク99aを用いた側溝99の断面を拡大して示し、図1
1(b)にブロック99aの外面19aを示してある。
取水孔90の外側の開口91は、側面19aの上部に形
成されている。取水孔90は開渠部15の蓋受け14を
避けて斜め下方に向かって形成され、ブロック99aの
内面19bに、流路12に面して内側の開口92が形成
されている。排水性舗装2では、表面から侵入した雨水
などが遮断層4の上にある排水層5を通って取水孔90
に導かれ、側溝99を介して回収される。外の開口91
には、さらに、排水層5を施工する際に取水孔90が詰
まってしまわないように、多孔性の透水板93がブロッ
ク99aの出荷時に装着される。
【0006】図10(b)に示した側溝99は、底付き
で、上面11aにもほとんど開口が形成されていない方
形の断面を備えた側溝用ブロック99bにより施工され
たカルバートタイプの側溝である。この側溝99では、
上面11aの殆どが暗渠部16であり、この場合も、側
壁19の上部のスラブ領域20をできるだけ避けるよう
に斜め下方に向けて取水孔90が開いている。
【0007】図10(c)に示した側溝99は、U字型
の断面を備えた側溝用ブロック99cにより施工された
オープンタイプの側溝である。このU字型側溝99は殆
どの部分が開渠15であるが、上面11aに蓋25を設
置してスラブとするために側壁19の上部は蓋掛り14
が形成されたスラブ領域20として機能する。したがっ
て、取水孔90は斜め下方に開いている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】排水性舗装2において
排水層5の厚みを大きくすると、施工コストが増し、路
面の強度が低下しやすいなどの問題がある。一方、側溝
99としては、上面11aを支持するスラブ領域を薄く
すると上壁11の強度が確保できない。したがって、排
水層5から側溝99の流路12に排水するためには、側
壁19の上部に斜め下方に傾いた取水孔90を設ける必
要がある。また、このような斜め下方に傾いた貫通孔は
排水を考えると水が流路12に流れ込みやすいので都合
が良い。しかしながら、側溝用ブロックを製造する場面
や、その側溝用ブロックを用いて側溝を施工する場面に
おいては、従来と比較して、多大な労力が要求される原
因となっている。
【0009】図12および図13に、図10(a)に示
した自由勾配型の側溝用ブロック99aの製造工程を示
してある。側溝用ブロック99aは、地表に表れる上面
11aを型枠の面で所望の形状に精度良く、また、美観
も良く成形するために、ブロックの上下を反転した状態
で製造される。他の側溝用ブロックにおいても同様であ
る。図12に示した製造方法では、側溝用ブロック99
aの上面11aを規定する台盤81と、ブロック99a
の外面を規定する外型枠82と、ブロック99aの内面
を規定する内型枠83とを有し、それぞれが鋼板などの
耐久性のある部材で製造された耐久性の型枠80が用い
られている。この耐久性型枠80では、台盤81と、外
型枠82と、内型枠83でブロック99aの形状を組立
て、その内部にコンクリートを注入してブロック99a
を製造する。さらに、外型枠82は、台盤81に対して
外側に旋回することにより分解できるように構成されて
おり、低コストで取扱いの容易な型枠80によりブロッ
クを製造できる。
【0010】まず、取水孔90を製造するために、図1
2(a)に示すように、取水孔90の外口91の位置に
あたる外型枠82に予め設けられた貫通孔85に、ボル
ト86を外型枠82の外側から挿入して、取水孔90の
形状を作る補助型枠87を取り付ける。図12(b)に
示すように、補助型枠87もあとで取り除く必要がある
ので、補助型枠87は先端、すなわち、内型枠83の方
向が細くなった円錐台状の形状である。そして、ブロッ
クの上側から下側に傾斜した貫通孔を施工するために、
型枠の下側から上側に傾斜形状となるように補助型枠8
7が固定される。このため、補助型枠87が延びた方向
に対し傾いた向きに、メス螺子88が設けられており、
メス螺子88にボルト86をねじ込むことにより、補助
型枠87は上方に傾いた状態で外型枠82に取り付けら
れる。また、補助型枠87を取り付ける部分の外型枠8
2には、厚さ5mm程度の鉄板89が溶接されており、
これにより多孔板93を取り付けるスペースが形成され
る。
【0011】図12(c)に示すように、補助型枠87
が内側にピンのように飛び出すように取り付けられた外
型枠82を、補助型枠87の先端が内型枠83と接触す
るように型枠を組立て、内型枠83と外型枠82の間の
空間に生コンクリートを打ち込んで側溝用ブロック99
aを形成する。
【0012】養生期間が経過して乾燥させた後、型枠か
らブロック99aを取り出す脱型の段階に移る。まず、
図12(d)に示すように、補助型枠87を外型枠82
に取り付けているボルト86を外す。上述したように、
補助型枠87は斜め上方に傾いて外型枠82に取り付け
られているので、外型枠82を旋回して脱型しようとす
ると補助型枠87がブロック99aと干渉する。したが
って、補助型枠87をいったん外型枠82から取り外す
ことにより、外型枠82を旋回して取り外しできるよう
にしている。本図と異なり、型枠全体が大型で高価なも
のになるが、外型枠を水平方向に移動して脱型させるこ
とも可能である。しかしながら、外型枠を水平方向に動
かす場合でも補助型枠87がブロック99aと干渉して
しまうので、いったん補助型枠87を外型枠から取りは
ずす必要がある。したがって、型枠の構成に関わらず、
取水孔90を成形しようとすると、そのための補助型枠
は脱型する際にいったん取り外す必要がある。
【0013】その後、図13(a)に示すように、外型
枠82を旋回して、内型枠83を取外し、さらに、ブロ
ック99aを外型枠82および台盤81から取り外す。
図13(b)に示すように旋回させる。再び、補助型枠
87にボルト86をねじ込んだり、取外し用の治具をセ
ットして補助型枠87をブロック99aから引き抜く。
【0014】さらに、図13(c)に示すように、取水
孔90の周辺の凹み部にステンレス製で多孔性の透水板
93を接着する。脱型した後の作業は、反転させて行わ
なくても良い。また、板状の通水部材93は施工する前
に現場で貼り付けることも可能である。
【0015】図13(b)で引き抜いた補助型枠87
は、次のブロック99aを製造するために再び外型枠8
2に取り付けられる。このように、取水孔90を備えた
ブロック99aを製造するために、補助型枠87を外型
枠82に装着し、脱型する前にボルト86を取外し、脱
型した後に補助型枠87を引っ張り、さらに、透水板9
3を貼り付ける必要がある。これらの工程は全て手作業
で行うことになる。さらに、取水孔90は1つの側溝用
ブロック99aに4個から10個程度は必要になるの
で、各々の取水孔毎に上記の工程を繰り返すとすると、
非常に手間のかかる作業となり、側溝用ブロック99a
の製造に時間がかかると共に製造コストが増加する。
【0016】また、外側から斜め下方に傾斜した取水孔
は、側溝99を施工する上でも問題になる。すなわち、
排水性舗装2を施工する場合には、側溝用ブロックを並
べて側溝をいったん敷設した後に、砕石により下層路盤
3を造る。そして、その上にミルコートと呼ばれる、ア
スファルト乳剤を下層路盤3の上に散布し、砂をまいて
から遮断層4を造る。その後に排水層5を造る、という
順になる。
【0017】このような工程で排水性舗装を施工する際
に、砂、ダスト、あるいはミルコートが、わずかな量で
あるとして取水孔から側溝内部に侵入することが避けら
れない。さらに、遮断層を転圧する時に、鉄輪ローラー
やタイヤローラーを用いるが、この輪にアスファルトが
付着しやすいので、軽油を頻繁に噴霧する作業が行われ
る。この軽油も取水孔から側溝の内部に入る可能性があ
る。個々の取水孔から側溝内部に入る量が少量であって
も、長距離にわたり道路を舗装した場合には、側溝内部
に相当量の異物が侵入することになる。そして、雨が降
ると、流路に貯まった砂やダストが泥となって急激に河
川に放出されることになる。特に、軽油やミルコートは
油性であり、油の混じった土砂あるいは泥が急激に流出
することになるので、目立つと共に、河川を汚染する要
因となる。
【0018】そのような事態を防止するためには、竣工
時に、側溝内部を清掃する必要があるが、幅の狭い側溝
内を清掃するのは手間のかかる作業である。さらに、ミ
ルコートが固化して側溝の底や側壁の内面に付着した状
態になると、それを完全に除去することは大変に手間の
かかる作業である。また、ミルコートの色は、黒褐色
で、側溝の白色と異なるので、側溝の内側に垂れて残っ
た部分は非常に目立つものになる。
【0019】そこで、本発明においては、排水性舗装か
ら排水するのに適した側溝用ブロックであって、製造が
容易な側溝用ブロックを提供することを目的としてい
る。さらに、排水性舗装を施工する際に、側溝内部に砂
や油脂などが侵入するのを抑制することができる側溝用
ブロックを提供することを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】このため、本発明におい
ては、側壁の上端の領域が、暗渠を構成する上壁の一
部、または開渠を塞ぐ蓋を設置する蓋掛りとなるように
設計されたスラブ領域である側溝用ブロックであって、
側壁の上部を貫通する取水孔を有し、この取水孔の側壁
の外面に開いた外口に、上部が多孔性の透水部となり下
部が止水部となったプレート部材が取り付けられている
側溝用ブロックを提供する。従来の排水性舗装用の側溝
用ブロックが施工し難いのは、斜め下方に延びた取水孔
を成形する必要があるからである。そのような取水孔が
必要とされる理由の1つは、側溝内部と水平に繋がるよ
うな取水孔では、開口が、砕石などからなる下層路盤の
レベルになってしまい、雨水が下層路盤に浸透すること
になるので路盤が脆弱になる可能性があるからである。
また、開口が遮断層のレベルにでき、下層路盤への浸水
を防止できたとしても、遮断層を施工する際のアスファ
ルトなどの止水材料が取水孔を通して大量に側溝内部に
入り込む可能性があることも理由の1つである。したが
って、排水性舗装の排水層に開口を設けて取水する必要
があり、一方、側溝内に排水する開口はスラブ領域の下
にしか設けられない。このため、側溝用ブロックを型枠
で製造する際に、取水孔を成形するための補助型枠を抜
き出しやすいように開口を大きくすることもできない
し、旋回型枠で脱型できるように逆勾配の孔にすること
もできない。
【0021】これに対し、本発明の側溝用ブロックにお
いては、取水孔の外口に、上部が多孔性の透水部となり
下部が止水部となったプレート部材を取り付け、取水孔
の外口の有効な範囲をプレート部材により制御するよう
にしている。したがって、側溝用ブロックを型枠で成形
するときは、補助型枠を外型枠から外さなくても脱型で
きる形状の取水孔を開けることが可能となり、側溝を施
工するときはプレート部材により取水孔の開口を排水層
のレベルにあわせることができる。このため、型枠を用
いて取水孔を備えた側溝用ブロックを成形する第1の工
程と、側壁の外面に開いた外口に、上部が多孔性の透水
部となり下部が止水部となったプレート部材を取り付け
る第2の工程とを有する製造方法により、側壁の外面に
開いた外口の上端がスラブ領域にあり、側壁の内面に開
いた内口の上端がスラブ領域の下にある排水性舗装用の
側溝用ブロックを、補助型枠が外型枠と一体になった型
枠で製造することができる。すなわち、側溝用ブロック
の側壁の外面を成形する型枠の外壁の内側に、取水孔を
成形するように突き出た補助型枠が一体となるように取
り付けられた耐久性の型枠により、取水孔を成形するた
めの補助型枠を外型枠に取り付けたり、外したりしない
で、排水性舗装用の側溝用ブロックを製造できる。した
がって、大幅に製造工数を削減することが可能となり、
短期間に低コストで排水性舗装用の側溝用ブロックを量
産することが可能となる。
【0022】また、取水孔の数を増やしても、工数が増
加することがないので、側壁の外面に外口が水平方向に
断続的に並ぶように複数の取水孔を形成することによ
り、排水効率の高い側溝用ブロックを低コストで提供す
ることができる。
【0023】上部が透水部となり、下部が止水部となっ
たプレート部材は、側溝用ブロックを製造する工場で取
り付けても良く、後で側溝を施工する現場で取り付けて
も良い。プレート部材の材質は、ステンレス、アルミニ
ウム、耐熱性プラスチック、コンクリート製の薄板など
が好ましい。排水性舗装の遮断層をアスファルトで施工
する場合は、アスファルトが高温となるので、プレート
部材も耐熱性であることが望ましい。上部の透水部は、
排水層を施工する際や、その後に、ポーラスな排水層を
構成する骨材や砂利などが取水孔に漏れこまないように
多孔性であることが望ましい。多孔性にはポーラスな部
材や、網目状の部材などの透水性があって異物の侵入を
防止できる機能を備えたものが含まれる。
【0024】本発明の側溝用ブロックにおいては、上部
が透水部となり下部が止水部となったプレート部材によ
り、外口が上下方向に長い取水孔であっても、排水性舗
装の排水層に取水口をセットすることができる。したが
って、取水孔の上面の勾配を、外口の近傍の勾配が急
で、内口の近傍の勾配が緩やかになるようにすることも
可能である。取水孔は、排水層とのレベルを合わせるた
めに、外口の上端はスラブ領域に位置する必要がある。
このため、取水孔を下方に急な勾配で形成したとしても
スラブ領域を横切ることになり、スラブ領域の強度を減
ずる方向になる。たとえば、鉄筋を水平方向に通す領域
を確保することが難しくなる。特に、開渠部で蓋掛りが
ある場合には、蓋掛りと取水孔との距離を確保すること
が難しくなる。そして、従来の取水孔であると、外口を
形成できる領域が限定されるので外口から補助型枠を抜
き取るためには真っ直ぐな取水孔しか形成できず、図1
0(a)あるいは図10(c)に示すように、蓋掛りと
干渉しない勾配で取水孔を作成している。しかしなが
ら、蓋掛りと取水孔との距離がほとんどないので、衝撃
などにより欠けやすい部分となっている。
【0025】これに対し、本発明の側溝用ブロックにお
いては、外口の上下方向のサイズを大きくすることがで
きるので、取水孔の上面の勾配を2段階以上に切り替え
ることが可能であり、そのような設計を採用しても取水
孔としての排水を飲み込むための断面積も十分に確保で
きる。このため、外口の近傍の上面の勾配を急にして、
内口の近傍の上面の勾配を緩やかにすることにより、鉄
筋を通す領域を確保したり、蓋掛りと取水孔との距離を
十分に確保したりすることが容易となる。
【0026】さらに、本発明においては、外口の上端が
スラブ領域にあり、内口の上端がスラブ領域の下にある
取水孔であって、その取水孔の下面が外口から内口に向
かって一様に下方に傾いていない取水孔を設けた側溝用
ブロックを提供することができる。すなわち、取水孔の
外口の下端が内口の下端と同じ高さまたは下にある側溝
用ブロックを提供することができる。このような取水孔
であると外口の下方がプレート部材により止水されてい
るための、外口から侵入したミルコートなどの油脂類や
砂などのごみは、そのまま側溝の内部に落ち込むことは
なく取水孔の外口近傍の下面に堆積する。したがって、
排水性舗装を施工する際の油脂類やごみが直に側溝内部
に蓄積されて、河川に放水されてしまうことを防止でき
る。
【0027】舗装を施工する際に、個々の取水孔から侵
入する油脂類やごみの量はわずかなものであるが、それ
が側溝内部に落ち込んで堆積していると、側溝に集めら
れた雨水によって河川に運ばれて流出されてしまうこと
が問題となっている。これに対し、個々の取水孔で少量
であっても油脂類やごみをトラップできるようにしてお
けば、側溝内に蓄積されることがなくなる。そして、雨
が降った場合でも、個々の取水孔を通過する排水はそれ
ほど多くないので、流速も遅く、油脂類やごみがそのま
ま排出される恐れは少ない。特に、本発明の側溝用ブロ
ックにおいては取水孔の外口の下部は取水口として有効
な面積ではないので、この部分にミルコートと砂とが一
体となったものが堆積して固化することによる問題はな
い。したがって、本発明の側溝用ブロックを採用するこ
とにより、排水性舗装を施工した後に側溝を清掃する必
要はほとんどなくなり、河川の汚染も未然に防ぐことが
できる。
【0028】特に、取水孔の内口の下端と外口の下端を
接続する下面の形状あるいは形態が、外口の下端が内口
の下端より下になるように、取水孔の上面と逆方向に傾
斜している側溝用ブロックであると、排水性舗装を施工
する際に取水孔に漏れ込んだ砂やミルコートなどを効率
良くトラップすることができる。さらに、取水孔の下面
が逆勾配になっているので、砂やミルコートなどを取水
孔に積極的に入れても、側溝内部に漏れこむ恐れが少な
い。したがって、外口の周囲を凹ませて、上部が透水部
となり下部が止水部となったプレート部材を取り付ける
ことにより、取水孔の外口の下部を止水しても良いが、
排水性舗装を構成する遮断層で外口の下部を止水するこ
とも可能となる。
【0029】さらに、取水孔の下面が上面と逆勾配にな
っている側溝用ブロックは、簡易な構造で脱型も容易な
旋回型枠によって製造することができる。すなわち、反
転された状態で側溝用ブロックを成形する耐久性の型枠
であって、側壁の外面を成形する型枠の外壁が下方を支
点として旋回し、その外壁に内側に、取水孔を成形する
ように突き出たテーパ状の補助型枠が一体となるように
取り付けられた型枠により側溝用ブロックを成形するこ
とができる。したがって、排水性舗装に適した側溝用ブ
ロックをさらに短期間に低コストで供給できる。また、
取水孔の数を増やしても工数が増えることがないので取
水効率の高い側溝用ブロックを低コストで提供すること
が可能となる。そして、その側溝用ブロックの外口に、
上部が透水部となり下部が止水部となったプレート部材
を取り付けることにより、排水性舗装の排水層に合致し
た位置に取水口または取水端のある取水孔を備えた側溝
用ブロックを提供できる。
【0030】したがって、本発明の側溝用ブロックをそ
の長手方向に並べて配置することにより排水性舗装から
排水するのに適した側溝を施工することが可能となる。
また、不透水性の遮断層の上に透水性の排水層が積層さ
れた排水性舗装を施工する際に、砂などのゴミや、ミル
コートなどの油脂類が側溝内部に侵入することを防止で
きるので、河川などの側溝の排水先の汚染を未然に防止
することが可能となり、また、側溝内部を掃除する時間
と費用を削減することが可能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明をさ
らに説明する。図1に、本発明の側溝用ブロックを用い
て側溝および排水性舗装を施工した様子を断面で示して
ある。側溝1は、下層路盤3、遮断層4および排水層5
が積層された排水性舗装2に隣接して施工された排水性
舗装用から排水するための取水孔30を備えた側溝であ
り、図1に断面で示した側溝用ブロック10を長手方向
に繋げて施工されている。本例の側溝用ブロック10
は、自由勾配側溝とも呼ばれる断面が逆U字型をしたも
のであり、基礎コンクリート98の上に設置された後
に、下方の開口をインバートコンクリート97で塞いで
側溝1の底部が形成される。したがって、側溝用ブロッ
ク10の側壁18および19と、底となるインバートコ
ンクリート97で囲われた空間が側溝1の内部である流
路12となる。
【0032】図2および図3に、本例の側溝用ブロック
10の詳細な構成を示してある。図2(a)は、側溝用
ブロック10の左側面10bを示す図である。側溝用ブ
ロック10は、側壁18および19が上部で上壁11に
より連絡され、全体が逆U字型となるように成形されて
いる。ブロック10の上面11aはほぼ平坦であり、側
壁18および19が上壁11に繋がる部分は、それぞれ
の外面18aおよび19aが外側に張り出した形状とな
るように成形されている。また、側壁18および19の
側面10bには、上下にモルタルを注入するための溝4
8が形成されており、側溝用ブロック10を側面10b
を合わせて接続したときに、側溝用ブロック同士の間を
モルタルでシールできるようになっている。右側面10
aも左側面10bと同じデザインとなっており、説明は
省略する。
【0033】図2(b)は、側溝用ブロック10を上方
から見た平面図である。側溝用ブロック10は、表面1
1aを形成する上壁11の長手方向Lの中央に開口13
が形成され、中央部分が開渠部15となり、両端に近い
部分が暗渠部16となっている。開渠部15の開口13
の内側に蓋掛りとなる段差14が長手方向Lに形成され
ており、コンクリート蓋やグレーチング蓋を載せること
により開口13をカバーできるようになっている。
【0034】図2(c)は、側溝用ブロック10を側壁
19の外側19aから見た正面図であり、長手方向Lに
沿って複数の取水孔30が断続的に配置されている。図
2(d)に暗渠部16の幅方向Wの断面を用いて示すよ
うに、取水孔30はほぼL字状に側壁19を貫通してお
り、側壁19の外面19aに開いた開口(外口)31が
大きく、内面19bに開いた開口(内口)32が小さく
なるように形成されている。なお、本例の側溝用ブロッ
ク10では、一方の側壁19にのみ取水孔30が形成さ
れ、他方の側壁18には取水孔は形成されていない。し
たがって、他方の側壁18の外面、すなわち、側溝用ブ
ロック10の裏面は図示していないが、図2(c)から
取水孔30の構成が表れている部分を除き、側面18a
の張り出しが連続して見えるデザインとなっている。
【0035】図3(a)は、側溝用ブロック10の長手
方向Lに沿った断面であり、側壁19の内面19aを示
す図である。側壁19の内面19aには、上壁11の下
方に取水孔30の内口32が見えている。したがって、
外口31から取水された排水は、内口32から側溝1の
流路12に放出され、側溝1を通って回収される。
【0036】図3(b)は、側溝用ブロック10の開渠
部15の幅方向の断面であり、ほぼL字状の取水孔30
が蓋掛り14との干渉を避けて成形されているのが分か
る。また、図3(c)は、側溝用ブロック10の底面図
であり、側壁19の外面19aが外側に張り出した部分
に外口31の一部が見えている。
【0037】図5に、ブロック10の取水孔30が形成
された開渠部15を拡大して示してある。図5(a)の
断面に示すように、本例のブロック10に成形された取
水孔30は、外面19aに形成された外口31が広く、
内面19bに形成された内口32が狭い全体としてL字
型に近い断面の貫通孔である。このため、外口31の上
端31aが内口32の上端32aよりも高い位置にあ
る。すなわち、ブロック10では、外口の上端31aは
側壁19の上部の蓋掛り14の補強部分となるスラブ領
域20に位置し、内口の上端32aは、スラブ領域20
の下の側溝内部12に面した位置にある。図2(d)に
示したように、暗渠部16においても同様であり、外口
の上端31aは側壁19の上部の上壁11と繋がったス
ラブ領域20に位置し、内口の上端32aは、上壁11
の下の側溝内部12に面した位置にある。
【0038】さらに、外口31の上端31aと内口32
の上端32aを連絡する取水孔30の上面30aは、断
面がほぼL字型で、外口31の側が勾配が急で、本例で
はほぼ垂直になり、内口32の側が勾配が緩やかで、本
例ではほぼ水平になっている。したがって、蓋掛り14
の段差と取水孔30の上面30aとはほぼ平行になって
おり、これらの間に一定のコンクリート厚みを確保する
ことができ、鉄筋を通したり、鉄筋を通さないとしても
十分な強度を維持するのに十分なコンクリートの断面積
を確保することができる。
【0039】一方、取水孔30の内口32の下端32b
に対し、外口31の下端31bが下方に位置し、内口の
下端32bと外口の下端31bを接続する取水孔30の
下面30bは、内口32から外口31に向かって下方に
ほぼ一様な斜度で傾斜している。すなわち、本例の取水
孔30は、外口31と内口32とを比較すると、外口3
1から内口32に向かって上下が細くなるようにテーパ
状に形成されている。
【0040】また、図5(b)により、外口31の正面
から見た様子で示すように、外口31の縁は、外口31
より一回り大きなサイズで一段階凹んだ部分33となっ
ている。外口31は上端31aが外面19aがほぼ垂直
になったスラブ領域20にあり、下端31bは外面19
aが傾斜した領域に位置し途中で外面19aの斜度が変
わっているが、その縁に凹み33を設けることにより平
板なプレート39を接着する面を作っている。
【0041】したがって、本例の側溝用ブロック10
は、図4(a)に正面図を示し、図4(b)に断面図で
示したように、上方が多孔性の透水部39aとなり、下
側が止水部39bとなったプレート39を容易に接着す
ることができる。多くのケースでは、現場での手間を削
減するために、図4に示すように、側溝用ブロック10
を耐久性の型枠を用いて製造し、その後にプレート39
を貼り付けた状態で現場に出荷することが望ましい。出
荷状態の側溝用ブロック10は、正面図以外のデザイン
は、図3に示したものと同じになる。
【0042】図6(a)および(b)に、外口31にプ
レート39を装着した取水孔30を拡大して示してあ
る。上方が多孔性の透水部39aとなり、下方が孔のな
い止水部39bとなった金属性、プラスチック製あるい
はコンクリート製のプレート39を外口31の凹み33
に貼り付けることにより、外口31の上方のみが透水性
と取水口35となり、外口31の下方は内口32の下端
32bに対して凹んだトラップ領域36となる。したが
って、本例の側溝用ブロック10を用いて排水性舗装2
を施工すると、側壁19の上部に位置する取水口35が
排水層5のレベルに合致し、排水層5から雨水などの排
水41を側溝内部の流路12に導くことができる。一
方、取水口35から下方は、プレート39の止水性の部
分39bにより覆われるので、いったん取水口35から
採取された排水41が下層路盤3に流れ込むことはな
い。また、外口35の遮断層4に対応する部分プレート
39の止水性の部分39bで覆われるので、遮断層4を
施工するときのアスファルトや、その上に塗布される
砂、ミルコートあるいは軽油などが取水孔30に漏れこ
まないようになっている。
【0043】しかしながら、取水口35の部分は開口に
なっているので、遮断層4や排水層5を施工する際に、
細かな砕石、砂、泥などのゴミに加え、ミルコート、ア
スファルトあるいは軽油などの油脂類が取水孔30に漏
れこむ可能性は常にある。本例の取水孔30は、下面3
0bが外口31の側が低くなるように傾斜しているの
で、外口31に近いプレート39で封止された部分はト
ラップとなり、取水口35から漏れこんだ異物は、この
トラップ領域36に堆積し、直に側溝内部12に漏れこ
むことはない。そして、施工中にトラップ領域36に漏
れ込み、トラップされたアスファルトやミルコートなど
の油脂類は、外口31に近い部分に堆積されているの
で、排水性舗装が竣工するまでの期間に揮発成分が揮発
し易い。さらに、アスファルト成分によってトラップ領
域36の砕石や砂などが固化されて流れにくくなるとい
う効果も得られる。したがって、排水性舗装が竣工して
雨水が取水孔30を通って側溝内部の流路12に流れ込
んでも、トラップ領域36にいったんトラップされた砂
利や砂などは流路12に流れ込みにくく、また、油脂類
も適当な期間が経過すれば油分が蒸発して固まり、排水
と共に流出し難い状態となっている。このため、排水性
舗装が完成した後に雨水が側溝1により回収され、河川
などに放出される際に、施工時の土砂や油分が一気に流
れ出て河川などを汚染するのを未然に防止できる。
【0044】図10などに示した従来の排水性舗装用の
側溝では、取水孔にトラップする機構はないため、砂利
や油脂類はいっきに側溝内部に流れ込み、側溝内部に堆
積する。したがって、油脂類は蒸発しにくく、また、個
々の取水孔から漏れこむ量は少なくても、雨水と一緒に
道路に沿って回収されるので、河川などに放出される時
点では膨大な量になる。また、側溝の流路12を流れる
排水量は大きくなり、流速も増すので、側溝内に排出さ
れた砂利や油脂類は河川まで流されやすい。このような
現象を防止しようとすると、舗装工事が終了した後に側
溝を全て掃除する必要があるが、手間のかかる作業とな
るし、掃除する前に雨が降ると河川が汚染されるのを防
ぎようがない。また、アスファルトなどがコンクリート
製の側溝用ブロックの内部に漏れ出すと、色が異なるの
で見た目が汚れた感じとなり、目視検査でも不具合とし
て指摘され易い。
【0045】これに対し、本例の側溝1では、個々の取
水孔30にトラップ機構があるので、少量の砂利や油脂
類を個々の取水孔30でトラップして処理することが可
能であり、掃除の手間を無くすと共に、河川が汚染され
る可能性を非常に小さくすることができる。また、個々
の取水孔30で集水される量はそれほど大きくならない
ので、流速も遅く、いったんトラップされた砂利などが
流される可能性は小さい。さらに、施工時にアスファル
トがブロック内部に漏れこむことを防止できるので、排
水性舗装を施工した後の側溝内部も非常に綺麗である。
【0046】さらに、本例の側溝用ブロック10は、旋
回型枠を用いて、取水孔のない通常の自由勾配側溝用ブ
ロックと同じ工程で、手間をかけずに製造することがで
きる。図7に、本例の側溝用ブロック10の製造過程の
概要を示してある。図7(a)に示した型枠50は、図
12および図13に示した型枠80と同様に側溝用ブロ
ック10の上面11aを規定する台盤51と、ブロック
10の外面を規定する外型枠52と、ブロック10の内
面を規定する内型枠53とを有し、それぞれが鋼板など
の耐久性のある部材で製造されており、台盤51に対し
て外型枠52を旋回して脱型できるようになっている。
ブロック10の一方の側壁の外周面を成形する外型枠5
2の内面には、取水孔30と形状が一致する補助型枠5
5が固定されている。
【0047】したがって、図7(b)に示すように、台
盤51の上に外型枠52と内型枠53を組み立てて、そ
れらの型枠50で形成された空間にコンクリートを注入
することにより、図2および図3に示した形状の側溝用
ブロック10を成形することができる。そして、適当な
期間を置いて養生および乾燥させた後に、図7(c)に
示すように、外型枠52を旋回することにより、補助型
枠55を外型枠52に固定したままの状態で脱型するこ
とができる。すなわち、本例の取水孔30の下面30b
は、ブロック10の上下を逆転して型枠50により成形
する際に上方を向く面となり、外型枠51を旋回する方
向にテーパ状に広く開いた孔となる。したがって、補助
型枠55を中心57で旋回したときに、補助型枠55の
先端55aが旋回する軌跡よりも取水孔30の下面30
bが広く開いていれば、補助型枠55はブロック10と
は干渉せず、外型枠51を旋回するだけで脱型すること
ができる。
【0048】したがって、補助型枠55を外型枠51に
つけたままの状態で脱型することが可能となり、補助型
枠を外型枠に取り付け、脱型のために外し、ブロックを
脱型した後に、補助型枠をブロックから取り出し、さら
に補助型枠に取り付けるといった作業が一切不要にな
る。このため、補助型枠55を型枠に着脱する時間と工
数を削減することが可能となり、短時間で低コストに側
溝用ブロック10を製造できる。さらに、補助型枠55
の着脱が不要なので、取水孔30の数を増やしても工数
は変わらず、側壁19に多数の取水孔30が断続的に形
成された、排水効率の良い、排水性舗装用の側溝用ブロ
ックブロック10を安価に提供することが可能となる。
【0049】型枠でブロック10を製造した後は、図7
(d)に示すように、ブロック10を反転し、取水孔3
0の外口31に上方が透水部となり下方が止水部となる
プレート39を接着することにより、現場でそのまま設
置して側溝を施工することができる側溝用ブロック10
が完成する。プレート39を接着しないで現場に側溝用
ブロック10を出荷することも可能であり、施工される
排水性舗装2の排水層5の厚みなどを含む仕様に合わせ
たプレート39を現場で外口31に接着しても良い。
【0050】図8に、本例の側溝用ブロック10を用い
た排水性舗装2の異なる施工方法を示してある。本例の
側溝ブロック10の取水孔30はトラップ領域36を備
えているので、多少のアスファルトが取水孔30に入り
込んでもトラップ領域36で堆積し、側溝内部12に漏
れこむ可能性は小さい。したがって、取水孔30の外口
31にプレート39を装着する代わりに、遮断層4を施
工する際に、アスファルトなどの止水部材を取水孔30
の外口31の下部に繋がるように施工することにより、
外口31の下部を止水することができ、排水層5からの
排水が砕石などにより構成される下層路盤3に到達しな
いようにすることができる。
【0051】図9に、本発明にかかる側溝用ブロックお
よびそのブロックを用いた側溝1と排水性舗装2を示し
てある。図9(a)に示した側溝用ブロック27は、上
記と同様の自由勾配側溝用のブロックであるが、取水孔
30の上面30aが外口31に対し内口32が下方とな
るようにほぼ一様に傾斜している。取水孔の下面30b
は、上記のブロック10と同様に上方に一様に傾斜して
いるので、全体として外口31から内口32に向かって
細くなるように一様に傾斜した両テーパの取水孔30が
形成されている。このような両テーパの取水孔30であ
っても、上記と同様に旋回型枠によって補助型枠を取外
しせずに簡単に製造することができる。ただし、蓋掛り
14と取水孔30との間隔を確保するのが難しくなる。
【0052】旋回型枠の代わりに、外型枠を水平方向に
動かして脱型する型枠を採用すると、下面30bが水平
になった取水孔を有する側溝用ブロックも、取水孔を成
形するための補助型枠を外型枠に取り付けたままで製造
することが可能である。また、外口31に上方が透水部
で下方が止水部になったプレートを装着することによ
り、取水口35を排水層5のレベルに合わせることがで
きる。下面30bを水平に形成することにより、砂利な
どをトラップする能力は小さくなるが、下面が斜め下方
に側溝内部に向かって傾いている従来の取水孔と比較す
ると有効なトラップ機能を備えている。
【0053】図9(b)に示した側溝用ブロック28
は、全体が暗渠となるカルバートタイプの側溝を施工す
るのに適した断面が方形のブロックである。このような
側溝用ブロック28においても、下面30bが外口31
の方向が低くなるように傾いた取水孔30を形成するこ
とにより、旋回型枠で簡単に製造することができ、トラ
ップ領域36を設けることができる。そして、排水層3
に合わせて取水口35を設定し、砕石の層3に排水が漏
れないように側溝で回収することができる。
【0054】図9(c)に示した側溝用ブロック29
は、U字型の断面を備えた、全体が開渠となる側溝用ブ
ロックである。U字型の側溝用ブロック29において
は、蓋掛り14が長手方向に沿って連続して設けられて
いるので、上面30aがL字型になった取水孔30を設
けることが望ましい。すなわち、取水孔30の断面で側
溝上側の勾配を途中から緩やかにし、全体としては、ブ
ーツ型に近い、略L字形状になっている。この取水孔3
0の形状は、上側を勾配変化させることにより、蓋受け
14との距離を大きくすることができ、U字溝、あるい
は自由勾配側溝などでは、破損、ひび割れを防ぐことが
可能となると共に、取水孔30の下側を外側に向かって
広くなるように勾配させていることによる断面欠損の増
加を上側で補うことができるという効果も備えている。
そして、取水孔30の下面30bが外側が下になるよう
に傾斜させることにより、旋回型枠を用いて取水孔のあ
る側溝用ブロックを、取水孔のない側溝用ブロックと同
じ工数で製造することができる。
【0055】自由勾配側溝や、U字側溝用のブロック
は、開口面積を大きくするためと、コンクリート製など
の蓋25などを載せるために、側溝用ブロックの外側の
上部を勾配変化させて広げている。そして、その勾配変
化している部分に多くの場合、取水孔30の外口31が
面することになり、外型枠52の勾配変化している部分
に補助型枠55を取り付ける必要がある。しかしなが
ら、背面を型枠の角度に合わせ、表をフラットに加工し
た鉄板を介して補助型枠55を取り付けることにより勾
配変化は容易に吸収することができる。また、そのよう
な鉄板により、外口31の周囲に平坦な凹み33を形成
することができるので、通水部材となるプレート39は
常にフラットなものを使用でき、側溝用ブロックの形状
や構成に関わらず、同じものを使うことができる。
【0056】なお、上記の例において、外口には、止水
部材と透水部材を別々に取り付けて上方が透水性で下方
が止水性のプレート部材とすることも可能であるが、そ
れらが一体となったプレート39であれば、取り付ける
手間は一回で済み合理的である。したがって、上側を透
水性で、下側が止水性の部材を一体成型すれば、部材の
製造コストが下がり、取り付け手間もさらに省ける。
【0057】さらに、側壁に設ける取水孔の数は限定さ
れるものではなく、予想される雨量などに合わせて十分
な数の取水孔を設けることができる。そして、本発明の
側溝用ブロックであると、取水孔の数を増やしても製造
工数が増加することはなく、低コストで短時間に製造す
ることができる。また、本例では、側溝用ブロックの一
方の側壁に取水孔を並べて配置しているが、両方の側壁
に取水孔を設けることも可能であり、排水性舗装の中央
に側溝を施工する場合には有効な側溝用ブロックを提供
できる。そして、両側に取水孔を設けても、製造工数が
増加することはない。また、一方の側壁に設けられた取
水孔を使用しない場合は、全体が止水部となったプレー
トを外口に装着して塞ぐことも可能である。
【0058】また、本発明は上記にて例示した形状の側
溝用ブロックに限定されることはなく、側壁の上部から
排水することが望ましい排水性舗装と共に施工される様
々なタイプの側溝用ブロックに適用することが可能であ
る。
【0059】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明において
は、取水孔の外口に上部が透水性となり、下部が止水性
となったプレート部材を装着することにより、外口が上
下方向に大きくなっても、排水性舗装の排水層のレベル
に合わせて取水口を設定することができる。したがっ
て、外口を上下方向に延ばすことにより、取水孔を成形
する補助型枠を取り外さなくても脱型できるようにな
り、複数の取水孔を備えた側溝用ブロックを低コストて
供給することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の側溝用ブロックにより側溝を施工した
例を示す図である。
【図2】側溝用ブロックの概要を示す図であり、図2
(a)は側面図、図2(b)は平面図、図2(c)は正
面図、図2(d)は暗渠部の断面図である。
【図3】側溝用ブロックの概要を示す図であり、図3
(a)は長手方向の断面図、図3(b)は開渠部の断面
図、図3(c)は底面図である。
【図4】側溝用ブロックの概要を示す図であり、図4
(a)はプレートを装着したときの正面図、図4(b)
はプレートを装着したときの暗渠部の断面図である。
【図5】取水孔の部分を拡大して示す図であり、図5
(a)は断面図、図5(b)は正面図である。
【図6】取水孔の外口にプレートを装着したときの状態
を拡大して示す図であり、図6(a)は断面図、図6
(b)は正面図である。
【図7】本発明の側溝用ブロックを製造する過程を示す
図である。
【図8】本発明の側溝用ブロックにより排水性舗装を施
工する他の例を示す図である。
【図9】本発明の側溝用ブロックの他の例を示す図であ
る。
【図10】従来の側溝用ブロックの幾つかの例を示す図
である。
【図11】従来の取水孔の部分を拡大して示す図であ
る。
【図12】従来の側溝用ブロックを製造する過程を示す
図である。
【図13】図12に続いて、従来の側溝用ブロックを製
造する過程を示す図である。
【符号の説明】
1 側溝 2 排水性舗装、3 下層路盤、4 遮断層、5
排水層 10、27、28、29 側溝用ブロック 11 上壁、12 流路、13 開口、14
蓋掛り(蓋受け) 15 開渠部、16 暗渠部、18、19 側壁 20 スラブ領域 25 蓋 30 取水孔、30a 上面、30b 下面 31 外口、31a 上端、31b 下端 32 内口、32a 上端、32b 下端 35 取水口、36 トラップ領域 39 プレート、39a 透水部、39b 止水
部 50 型枠、51 台盤、52 外型枠、53
内型枠

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側壁の上端の領域が、暗渠を構成する上
    壁の一部、または開渠を塞ぐ蓋を設置する蓋掛りとなる
    ように設計されたスラブ領域である側溝用ブロックであ
    って、 前記側壁の上部を貫通する取水孔を有し、 この取水孔の前記側壁の外面に開いた外口に、上部が透
    水部となり下部が止水部となったプレート部材が取り付
    けられている側溝用ブロック。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記プレート部材の
    透水部は多孔性である側溝用ブロック。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記外口の上端が前
    記スラブ領域にあり、前記側壁の内面に開いた内口の上
    端が前記スラブ領域の下にある側溝用ブロック。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記取水孔の上面
    は、前記外口の近傍の勾配が急で、前記内口の近傍の勾
    配が緩やかである側溝用ブロック。
  5. 【請求項5】 請求項3において、前記外口の下端が前
    記内口の下端と同じ高さまたは下にある側溝用ブロッ
    ク。
  6. 【請求項6】 請求項1において、前記側壁の外面に前
    記外口が水平方向に断続的に並ぶように複数の前記取水
    孔が形成されている側溝用ブロック。
  7. 【請求項7】 請求項1または2に記載のプレート部
    材。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の側溝用ブロックが並べ
    て配置されている側溝。
  9. 【請求項9】 側壁の上端の領域が、暗渠を構成する上
    壁の一部、または開渠を塞ぐ蓋を設置する蓋掛りとなる
    ように設計されたスラブ領域である側溝用ブロックであ
    って、 前記側壁の上部を貫通する取水孔を有し、 この取水孔の前記側壁の外面に開いた外口の上端が前記
    スラブ領域にあり、前記側壁の内面に開いた内口の上端
    が前記スラブ領域の下にあり、前記内口の下端と前記外
    口の下端を接続する下面が前記外口の下端が前記内口の
    下端より下になるように傾斜している側溝用ブロック。
  10. 【請求項10】 請求項9において、前記外口の周囲が
    凹んでいる側溝用ブロック。
  11. 【請求項11】 請求項9において、当該外口の下部が
    止水されている側溝用ブロック。
  12. 【請求項12】 請求項9において、前記外口に、上部
    が透水部となり下部が止水部となったプレート部材が取
    り付けられている側溝用ブロック。
  13. 【請求項13】 請求項9において、前記取水孔の上面
    は、前記外口の近傍の勾配が急で、前記内口の近傍の勾
    配が緩やかである側溝用ブロック。
  14. 【請求項14】 請求項9において、前記側壁の外面に
    前記外口が水平方向に断続的に並ぶように複数の前記取
    水孔が形成されている側溝用ブロック。
  15. 【請求項15】 請求項9に記載の側溝用ブロックを並
    べて配置することにより施工された側溝であって、前記
    外口の下部が止水されている側溝。
  16. 【請求項16】 請求項15において、前記外口に上部
    が透水部となり下部が止水部となったプレート部材が取
    り付けられている側溝。
  17. 【請求項17】 不透水性の遮断層の上に透水性の排水
    層が積層された排水性舗装の施工方法であって、 請求項9に記載の側溝用ブロックを並べて側溝を形成す
    る工程と、 前記遮断層により前記外口の下側を止水する工程とを有
    する排水性舗装の施工方法。
  18. 【請求項18】 不透水性の遮断層の上に透水性の排水
    層が積層された排水性舗装の施工方法であって、 請求項3または12に記載の側溝用ブロックを並べて側
    溝を形成する工程と、前記外口の止水された高さまで前
    記遮断層を形成する工程とを有する排水性舗装の施工方
    法。
  19. 【請求項19】 側壁の上端の領域が、暗渠を構成する
    上壁の一部、または開渠を塞ぐ蓋を設置する蓋掛りとな
    るように設計されたスラブ領域である側溝用ブロックで
    あって、前記側壁の上部を貫通する取水孔を有し、この
    取水孔の前記側壁の外面に開いた外口の上端が前記スラ
    ブ領域にあり、前記側壁の内面に開いた内口の上端が前
    記スラブ領域の下にある側溝用ブロックを製造する方法
    であって、 型枠を用いて前記取水孔を備えた前記側溝用ブロックを
    成形する第1の工程と、 前記側壁の外面に開いた外口に、上部が透水部となり下
    部が止水部となったプレート部材を取り付ける第2の工
    程とを有する側溝用ブロックの製造方法。
  20. 【請求項20】 請求項19において、前記第1の工程
    では、前記側壁の外面を成形する前記型枠の外壁の内側
    に、前記取水孔を成形するように突き出た補助型枠が一
    体となるように取り付けられた前記型枠により前記側溝
    用ブロックが成形される側溝用ブロックの製造方法。
  21. 【請求項21】 請求項19において、前記第1の工程
    では、前記型枠を用いて、前記外口の下端が前記内口の
    下端と同じまたは下方にある前記取水孔を成形する側溝
    用ブロックの製造方法。
  22. 【請求項22】 請求項19において、前記第1の工程
    では、反転された状態で前記側溝用ブロックを成形する
    前記型枠であって、前記側壁の外面を成形する前記型枠
    の外壁が下方を支点として旋回し、その外壁に内側に、
    前記取水孔を成形するように突き出たテーパ状の補助型
    枠が一体となるように取り付けられた前記型枠により前
    記側溝用ブロックが成形される側溝用ブロックの製造方
    法。
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