JP2003160342A - ガラス微粒子堆積体の製造方法及び製造装置 - Google Patents

ガラス微粒子堆積体の製造方法及び製造装置

Info

Publication number
JP2003160342A
JP2003160342A JP2001357964A JP2001357964A JP2003160342A JP 2003160342 A JP2003160342 A JP 2003160342A JP 2001357964 A JP2001357964 A JP 2001357964A JP 2001357964 A JP2001357964 A JP 2001357964A JP 2003160342 A JP2003160342 A JP 2003160342A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass
fine particle
deposit
clean air
particles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001357964A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomohiro Ishihara
朋浩 石原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP2001357964A priority Critical patent/JP2003160342A/ja
Publication of JP2003160342A publication Critical patent/JP2003160342A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B37/00Manufacture or treatment of flakes, fibres, or filaments from softened glass, minerals, or slags
    • C03B37/01Manufacture of glass fibres or filaments
    • C03B37/012Manufacture of preforms for drawing fibres or filaments
    • C03B37/014Manufacture of preforms for drawing fibres or filaments made entirely or partially by chemical means, e.g. vapour phase deposition of bulk porous glass either by outside vapour deposition [OVD], or by outside vapour phase oxidation [OVPO] or by vapour axial deposition [VAD]
    • C03B37/01406Deposition reactors therefor
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B37/00Manufacture or treatment of flakes, fibres, or filaments from softened glass, minerals, or slags
    • C03B37/01Manufacture of glass fibres or filaments
    • C03B37/012Manufacture of preforms for drawing fibres or filaments
    • C03B37/014Manufacture of preforms for drawing fibres or filaments made entirely or partially by chemical means, e.g. vapour phase deposition of bulk porous glass either by outside vapour deposition [OVD], or by outside vapour phase oxidation [OVPO] or by vapour axial deposition [VAD]
    • C03B37/0144Means for after-treatment or catching of worked reactant gases

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Glass Melting And Manufacturing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 反応容器、上煙突及び下煙突で構成されるガ
ラス微粒子堆積体製造装置を用いてガラス微粒子堆積体
を製造するに当たり、ガラス微粒子堆積体への異物の付
着、混入を効果的に抑制することができる製造方法を提
供すること。 【解決手段】 ガラス微粒子堆積体製造装置に設けられ
たクリーンエア導入管から装置内へクリーンエアを導入
し、前記装置内外の圧力を装置外の圧力より高く調整す
ることによって前記装置内への外気の混入を防ぐととも
に該装置内の浮遊ダストを装置外側の収納容器内へ排出
しながらガラス微粒子の堆積を行うことを特徴とするガ
ラス微粒子堆積体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、OVD法によるガ
ラス微粒子堆積体の製造方法及び製造装置、特にガラス
微粒子堆積体中への異物の混入を低減したガラス微粒子
堆積体の製造方法及び製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガラス微粒子合成用バーナーを使用し、
酸水素火炎中にガラス原料となるSiCl4 やGeCl
4 を供給して火炎加水分解反応によりSiO2 やGeO
2 ガラス微粒子を生成させ、出発ロッドに対して径方向
にガラス微粒子を堆積させるOVD法によりガラス微粒
子堆積体を製造する場合、バーナーで生成されたガラス
微粒子は出発ロッドの周囲に堆積するが、堆積体に堆積
しなかったガラス微粒子は反応容器及びそれに付設され
た上煙突や下煙突からなる製造装置の空間内に浮遊す
る。ガラス微粒子は高温ガスの影響により上方に流され
やすいため、浮遊するガラス微粒子は製造装置の内壁
面、特に反応容器や上煙突の内壁面に付着し、付着量が
多くなると剥がれ落ちガラス微粒子堆積体の表面に異物
として付着する。また、反応装置の構成材質によって
は、金属系ダストが発生する場合もある。
【0003】ガラス微粒子堆積体にこれらの異物が付着
すると、焼結透明化後に気泡が発生したり、さらには光
ファイバ化後の強度試験時において断線が頻発したり、
光ファイバの伝送損失が増加するという問題もある。従
ってガラス微粒子堆積体の製造の際には、ガラス微粒子
堆積体中に混入する異物の量を極力低減することが必要
であり、そのための方法が種々検討され、提案されてい
る。
【0004】例えば、特開2000−109329号公
報、特開平5−116979号公報若しくは特開平5−
116980号公報には、ガラス微粒子堆積体そのもの
にクリーンエアや酸水素火炎を吹き付けて、ガラス微粒
子堆積体への異物混入を防ぐ方法が開示されている。し
かしながら、堆積面に直接クリーンエアを吹き付ける
と、ガラス微粒子に剥離(割れ)が生じる。また、酸水
素火炎で堆積面を炙る場合、ガラス微粒子堆積体に変形
が生じ易いという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は反応容器、上
煙突及び下煙突で構成されるガラス微粒子堆積体製造装
置を用いてガラス微粒子堆積体を製造するに当たり、ガ
ラス微粒子堆積体への異物の付着、混入を効果的に抑制
することができるガラス微粒子堆積体の製造方法又は製
造装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1)ガラス微粒子合成
用バーナーが設けられた反応容器、支持棒挿入口を設け
た上蓋を有する上煙突及び下煙突で構成され、装置内に
クリーンエアを導入するクリーンエア導入管が設けられ
たガラス微粒子堆積体製造装置を用いて、該装置内に支
持され回転する出発ロッドに対向させてガラス微粒子合
成用バーナーを配置し、前記出発ロッドを上下に往復運
動させながらガラス微粒子を出発ロッドの外周に堆積さ
せてガラス微粒子堆積体を製造する方法において、前記
反応容器、上煙突又は下煙突のいずれか1つ以上に排気
口を設け、前記クリーンエア導入管から装置内へクリー
ンエアを導入し、前記ガラス微粒子堆積体製造装置内の
圧力を該装置の外側の圧力よりも高くなるように保持
し、前記装置内への外気の混入を防ぐとともに該装置内
の浮遊ダストを装置外側へ排出しながらガラス微粒子の
堆積を行うことを特徴とするガラス微粒子堆積体の製造
方法。
【0007】(2)装置内の圧力を装置外の圧力よりも
高く保持する際に排気管回り及びバーナー回り及び支持
棒回りのクリアランス部に囲いを設け、囲いには排気管
を取り付けて装置内から囲い内へ漏れ出るガラス微粒子
を吸引することを特徴とする上記(1)に記載のガラス
微粒子堆積体の製造方法。 (3)装置内へ導入するクリーンエアのクリーン度が
0.3μm以上の大きさのダストで1000個/CF以
下であることを特徴とする上記(1)に記載のガラス微
粒子堆積体の製造方法。
【0008】(4)上部にガラス微粒子堆積体の出し入
れを行うための上蓋を有する上煙突と、その内部におい
てガラス微粒子を堆積させる反応容器と、ガラス微粒子
堆積体を往復運動させるための下煙突と、装置内へクリ
ーンエアを導入する管と、クリーンエア発生器と反応容
器内を浮遊する余剰ガラス微粒子を排気するための排気
口と、反応容器と排気用の吸気装置とを繋ぐ排気管と、
ガラス微粒子堆積体を支持する支持棒と、ガラス微粒子
堆積体及び支持棒を往復運動させる昇降装置を有するガ
ラス微粒子堆積装置であって、好ましくは、ガラス原料
ガス噴出ポート、可燃性ガス噴出ポート及び助燃性ガス
噴出ポートと不活性ガス噴出ポートを備えた1本もしく
は複数本のガラス微粒子合成用バーナーで火炎を形成
し、火炎中にガラス原料ガスを供給して火炎加水分解反
応及び酸化反応によりガラス微粒子を生成させて、ガラ
ス微粒子を製品となるガラスロッドの両端にダミーロッ
ドを溶着して作製した出発ロッドの外周に堆積させるよ
うにしてなるガラス微粒子製造装置において、排気管回
り、及びバーナー回り及び支持棒回りのクリアランス部
に囲いを設け、囲いには排気管を設けたことを特徴とす
るガラス微粒子堆積体の製造装置。
【0009】本発明では、OVD法によりガラス微粒子
堆積体を調製する際に、装置内へ導入するクリーンエア
(CA)風量と反応容器に取り付けた排気管の圧力を調
整することで、装置内の圧力を装置外の圧力より上げ
る。また装置の隙間部(隙間が形成されている部位)に
は囲いを設置し、更に該囲いには排気管に連通する排気
口を設けて装置内から囲い内へと漏れ出すガラス微粒子
を排気する。これによりガラス微粒子堆積体内に混入す
る異物数を低減させることができる。ガラス微粒子堆積
体中への異物数を低減させるためにはガラス微粒子を堆
積させる装置内のクリーン度を上げる必要がある。本発
明はその1手法を開発提供するものである。まず、装置
内へはクリーンエアを導入しクリーン度を上げる。一
方、従来手法ではガラス微粒子が装置外へ漏れることを
避けて、装置内の圧力は装置外の圧力より低く管理す
る。この場合、装置外の雰囲気に含まれるダストを装置
内へ混入させてしまい、結果的にガラス微粒子堆積体中
の異物数が上がる。そこで、装置内へ導入するクリーン
エアの流量及び装置内のガラス微粒子を排気するための
排気管の圧力を調整することで装置内の圧力を装置外の
圧力より高く管理する。この際、装置内のガラス微粒子
は装置外へ漏れるので装置の隙間のある箇所に囲いを設
け、その囲いには排気管を取り付けて囲い内に漏れ出た
ガラス微粒子を排気する。装置内外の圧力差は通常10
〜200Pa位、好ましくは50〜100Paの範囲と
する。ここで、装置内の圧力を装置外の圧力より高く管
理するのには具体的には、装置内へ導入するCAの風量
やガス吸気装置11などを用いて行う。
【0010】クリーン度を保つ上で装置内へ導入するク
リーンエアは大きさが0.3μm以上のダストで100
0個/CF以下となっていることが望ましい。こうし
て、ガラス微粒子を装置外へ漏らすことなく、装置内の
クリーン度を保つことができ、結果としてガラス微粒子
堆積体中の異物数を減少させることができる。生成され
たガラス微粒子は高温加熱してガラス化され、光ファイ
バなどのガラス部品へ加工されるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を更
に詳細に説明する。図1は本発明の方法を実施するため
の、ガラス微粒子堆積体製造装置の構成を模式的に説明
する概略断面図である。図1に例示したガラス微粒子堆
積体製造装置12は、ガラス微粒子合成用バーナー4、
出発ロッド5、支持棒6、クリーンエア導入管7、排気
管D1〜D4 、囲いE1 ,E2 、ガラス微粒子堆積体
8、上蓋9、昇降装置10、ガス吸気装置11、CA発
生器13から構成される。本発明の方法は基本的には、
この製造装置12内に支持棒6によって支持され、回転
する出発ロッド5に対向させてガラス微粒子合成用バー
ナー4を配置し、前記出発ロッド5を上下に往復運動さ
せながらガラス微粒子を出発ロッド5の外周に堆積させ
てガラス微粒子堆積体8を製造する方法である。
【0012】本発明の特徴の1つは、反応容器1の隙間
のある部位を囲いE1 で覆い、上煙突2の隙間のある部
位を囲いE2 で覆いそれぞれ排気管D2 ,D3 及びD4
を経て吸気装置11により装置若しくは囲い外部に排気
する点にある。反応容器1に設けられている排気管D1
は同様にガス吸気装置11に連結されている。
【0013】本発明の更なる特徴は、次のとおりであ
る。すなわち、本発明の方法においては、このガラス微
粒子堆積体製造装置12で、クリーンエア導入管7から
装置10内へクリーンエアを導入し、ガラス微粒子堆積
体製造装置12(上煙突2、反応容器1、下煙突3)内
の圧力を装置外の圧力よりも高くなるように保持し(陽
圧管理)、ガラス微粒子堆積体製造装置12内への外気
の混入を防ぐとともに、排気管D1 (図には反応容器1
に設けられた例を示す)から該装置12内の浮遊ダスト
(装置12内でガラス微粒子堆積体8に堆積しなかった
ガラス微粒子など)を装置12の外側に排出しながらガ
ラス微粒子の堆積を行うことを特徴とする。
【0014】すなわち、CA発生器13からクリーンエ
ア導入管7を経て装置12内に導入するクリーンエアの
流量を調整することにより装置12内の圧力を上げ、装
置12の外側の圧力よりも高く保持することで装置12
内への外気の混入を防ぐようにする。また、装置12に
は排気管D1 を設け、堆積しなかったガラス微粒子など
のダストを装置12から排気管D1 を経て外部に排出す
る。なお、クリーンエア導入管7及び排気管D1 は必ず
しも図1に示したように上蓋9及び反応容器1に設ける
必要はなく、また、複数個所に設けてもよく、それぞれ
反応容器1、上煙突2又は下煙突3の少なくともいずれ
か1つ以上に設ければよい。
【0015】本発明の方法においては、ガラス微粒子堆
積体製造装置12(上煙突2、反応容器1、下煙突3)
内を陽圧管理とする。装置12内のクリーン度を保つた
めに、CA発生器13からクリーンエア導入管7を経て
装置12内に導入するクリーンエアは、大きさ0.3μ
m以上のダスト数が3.5×104 個/m3 (1000
個/CF、CF:ft3 )以下のクリーンエアとするの
が望ましい。ガラス微粒子合成用バーナー4としては、
従来使用されている形式のものを使用すればよいが、例
えば図2に示すバーナーが好適に使用できる。図2にお
いて15は原料及び水素ガス噴出ポート、16及び19
はアルゴンガス噴出ポート、17は水素ガス噴出ポー
ト、18及び20は酸素ガス噴出ポートである。
【0016】
【実施例】以下、実施例により本発明の方法をさらに具
体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定され
るものではない。 (実施例1)図1に示すようなNiで構成された反応容
器1と上、下煙突2,3を有する装置を用いてガラス微
粒子の堆積を行った。上煙突2には支持棒6を挿入する
穴とCA導入管7と上蓋9及び支持棒回りの隙間を囲う
囲いE2 と囲いE2 内の雰囲気を排気する排気管D4
設置した。反応容器1にはガラス微粒子生成用のバーナ
ー4を3本とバーナー回りには囲いE3 と排気管D
3 と、反応容器1内で浮遊するガラス微粒子を排出する
排気口と排気口へ挿入する排気管D1 と排気管D1の回
りの囲いE1 を設置した。囲いE1 には排気管D2 を設
置した。コア/クラッド部を有する直径30mmのコア
ロッド(長さ500mm)を用いて両端に石英ガラス製
ダミーロッドを溶着して出発ロッド5を作製し、出発ロ
ッド5を40rpmで回転させながら鉛直に設置し、2
00mm/分の速度で上下に1100mmトラバース運
動させながらガラス微粒子合成用バーナー4から生成す
るガラス微粒子堆積体を順次堆積させてガラス微粒子堆
積体8を作製した。直径30mmのバーナー3本(間隔
150mm)には原料となる四塩化珪素:4SLM(ス
タンダードリットル/分)をそれぞれ供給し、火炎を形
成するための水素80SLM及び酸素40SLM、さら
にシールガスとしてAr2SLMをバーナー3本それぞ
れに供給した。
【0017】上蓋9から大きさが0.3μm以上となる
ダスト数が40〜60個/CFとなるクリーンエアを風
量30m3 /分導入した。装置外における雰囲気中のク
リーン度は0.3μm以上の大きさのダスト数が100
000個/CFであった。排気管D1 の圧力は室圧より
10Pa低く、装置内の圧力は室圧より50Pa高くな
るよう管理した。ガラス微粒子堆積中に装置隙間に設置
した囲いE1 ,E2 内に漏れたガラス微粒子は排気管D
2 ,D3 ,D4 から排気した。ガラス微粒子の堆積を進
め、最終目標の重量10kgにするべく、この作業を繰
り返した。最終的に得られたガラス微粒子堆積体を高温
加熱して透明ガラス化させた後、ファイバ化を行った。
その後、スクリーニング試験の際に断線する回数は10
0kmで1回であった。ここでのスクリーニング試験
は、ファイバ長手方向で2%の引き伸び率となる荷重
(1.8〜2.2kgf程度、時間:1s)を負荷して
断線の有無を調べるファイバ強度試験である。なお、ダ
スト数はMet・One社製パーティクルカウンター、
モデル237Bにより測定した。また、排気管D1 内の
圧力は、反応容器から1000mm離れた箇所で測定
し、装置内の圧力は、反応容器後面における中心位置で
測定した。
【0018】(比較例1)Niで構成された反応容器1
と上、下煙突2,3を有する装置を用いてガラス微粒子
の堆積を行った。上煙突2には支持棒6を挿入する穴と
CA導入管7とを設置した。反応容器1にはガラス微粒
子生成用のバーナー4を3本と反応容器1内で浮遊する
ガラス微粒子を排出する排気口と排気口へ挿入する排気
管D1 を設置した。コア/クラッド部を有する直径30
mmのコアロッド(長さ500mm)を用いて両端に石
英ガラス製ダミーロッドを溶着して出発ロッド5を作製
し、出発ロッド5を40rpmで回転させながら鉛直に
設置し、200mm/分の速度で上下に1100mmト
ラバース運動させながらガラス微粒子合成用バーナー4
から生成するガラス微粒子堆積体を順次堆積させてガラ
ス微粒子堆積体8を作製した。直径30mmのバーナー
3本(間隔150mm)には原料となる四塩化珪素:4
SLMをそれぞれ供給し、火炎を形成するための水素8
0SLM及び酸素40SLM、さらにシールガスとして
Ar2SLMをバーナー3本それぞれに供給した。上蓋
9から大きさが0.3μm以上となるダスト数が40〜
60個/CFとなるクリーンエアを風量20m3 /分導
入した。装置外における雰囲気中のクリーン度は0.3
μm以上の大きさのダスト数が100000個/CFで
あった。排気管D1 の圧力は室圧より50Pa低く、反
応容器内圧力は室圧より10Pa低くなるよう管理し
た。ガラス微粒子の堆積を進め、最終目標の重量10k
gにするべく、この作業を繰り返した。最終的に得られ
たガラス微粒子堆積体を高温加熱して透明ガラス化させ
た後、ファイバ化を行った。その後、スクリーニング試
験の際に断線する回数は100kmで10回であった。
【0019】(実施例2)Niで構成された反応容器1
と上、下煙突2,3を有する装置を用いてガラス微粒子
の堆積を行った。上煙突2には支持棒6を挿入する穴と
CA導入管7設置した。反応容器1にはガラス微粒子生
成用のバーナー4を3本と、反応容器1内で浮遊するガ
ラス微粒子を排出する排気口と排気口へ挿入する排気管
1 を設置した。コア/クラッド部を有する直径30m
mのコアロッド(長さ500mm)を用いて両端に石英
ガラス製ダミーロッドを溶着して出発ロッド5を作製
し、出発ロッド5を40rpmで回転させながら鉛直に
設置し、200mm/分の速度で上下に1100mmト
ラバース運動させながらガラス微粒子合成用バーナー4
から生成するガラス微粒子堆積体を順次堆積させてガラ
ス微粒子堆積体8を作製した。直径30mmのバーナー
3本(間隔150mm)には原料となる四塩化珪素:4
SLMをそれぞれ供給し、火炎を形成するための水素8
0SLM及び酸素40SLM、さらにシールガスとして
Ar2SLMをバーナー3本それぞれに供給した。
【0020】上蓋9から大きさが0.3μm以上となる
ダスト数が40〜60個/CFとなるクリーンエアを風
量20m3 /分導入した。装置外における雰囲気中のク
リーン度は0.3μm以上の大きさのダスト数が100
000個/CFであった。排気管D1 の圧力は室圧より
20Pa低く、反応容器内圧力は室圧より20Pa高く
なるよう管理した。装置内を浮遊するガラス微粒子が装
置外へ若干もれたものの、ガラス微粒子の堆積を進め、
最終目標の重量10kgにするべく、この作業を繰り返
した。最終的に得られたガラス微粒子堆積体を高温加熱
して透明ガラス化させた後、ファイバ化を行った。その
後、スクリーニング試験の際に断線する回数は100k
mで2回であった。
【0021】(実施例3)図1に示すようなNiで構成
された反応容器1と上、下煙突2,3を有する装置を用
いてガラス微粒子の堆積を行った。上煙突2には支持棒
を挿入する穴とCA導入管7と上蓋9及び支持棒6回り
の隙間を囲う囲いと囲い内の雰囲気を排気する排気管2
を設置した。反応容器1にはガラス微粒子合成用のバー
ナー4を3本とバーナー回りには囲いE3 と排気管D3
と、反応容器1内で浮遊するガラス微粒子を排出する排
気口と排気口へ挿入する排気管D1 と排気管D1 の回り
の囲いE1 を設置した。囲いE1 には排気管D2 を設置
した。コア/クラッド部を有する直径30mmのコアロ
ッド(長さ500mm)を用いて両端に石英ガラス製ダ
ミーロッドを溶着して出発ロッド5を作製し、出発ロッ
ド5を40rpmで回転させながら鉛直に設置し、20
0mm/分の速度で上下に1100mmトラバース運動
させながらガラス微粒子合成用バーナー4から生成する
ガラス微粒子堆積体を順次堆積させてガラス微粒子堆積
体8を作製した。直径30mmのバーナー3本(間隔1
50mm)には原料となる四塩化珪素:4SLMをそれ
ぞれ供給し、火炎を形成するための水素80SLM及び
酸素40SLM、さらにシールガスとしてAr2SLM
をバーナー3本それぞれに供給した。
【0022】上蓋9から大きさが0.3μm以上となる
ダスト数が2000個/CFとなるクリーンエアを風量
30m3 /分導入した。装置外における雰囲気中のクリ
ーン度は0.3μm以上の大きさのダスト数が1000
00個/CFであった。排気管D1 の圧力は室圧より1
0Pa低く、装置内の圧力は室圧より50Pa高くなる
よう管理した。ガラス微粒子堆積中に装置隙間に設置し
た囲いE1 ,E2 内に漏れたガラス微粒子は排気管
2 ,D3 ,D4 から排気した。ガラス微粒子の堆積を
進め、最終目標の重量10kgにするべく、この作業を
繰り返した。最終的に得られたガラス微粒子堆積体を高
温加熱して透明ガラス化させた後、ファイバ化を行っ
た。その後、スクリーニング試験の際に断線する回数は
100kmで4回であった。
【0023】
【発明の効果】本発明の方法によれば、ガラス微粒子堆
積体の製造中に製造装置内に浮遊する堆積しなかったガ
ラス微粒子などのダストを効率よく装置外に排出するこ
とができ、かつ、外気の巻き込みを防いでガラス微粒子
堆積体への異物の混入を低減でき、安定した品質のガラ
ス微粒子堆積体を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施するための、ガラス微粒子
堆積体製造装置を模式的に説明する概略断面図。
【図2】実施例で使用した多重管形式のガラス微粒子合
成用バーナーの構造を示す断面図。
【符号の説明】
1 反応容器 2 上煙突 3 下煙突 4 ガラス微粒子合成用バーナー 5 出発ロッド
6 支持棒 7 クリーンエア導入管 8 ガラス微粒子堆積体
9 上蓋 10 昇降装置 11 ガス吸気装置 12 ガラス微粒子堆積体製造装置 13 CA発生
器 15 原料及び水素ガス噴出ポート 16 アルゴン
ガス噴出ポート 17 水素ガス噴出ポート 18 酸素ガス噴出ポー
ト 19 アルゴンガス噴出ポート 20 酸素ガス噴出
ポート E1 ,E2 ,E3 囲い D1 ,D2 ,D3 ,D4
排気管

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置内に支持され回転する出発ロッドに
    対向させてガラス微粒子合成用バーナーを配置し、前記
    出発ロッドを上下に往復運動させながらガラス微粒子を
    出発ロッドの外周に堆積させてガラス微粒子堆積体を製
    造する方法において、クリーンエア導入管から装置内へ
    クリーンエアを導入し、前記ガラス微粒子堆積体製造装
    置内の圧力を該装置の外側の圧力よりも高くなるように
    保持しながらガラス微粒子の堆積を行うことを特徴とす
    るガラス微粒子堆積体の製造方法。
  2. 【請求項2】 排気管回り及びバーナー回り及び支持棒
    回りのクリアランス部に囲いを設け、囲いには排気管を
    取り付けて装置内から囲い内へ漏れ出るガラス微粒子を
    吸引することを特徴とする請求項1記載のガラス微粒子
    堆積体の製造方法。
  3. 【請求項3】 装置内へ導入するクリーンエアのクリー
    ン度が0.3μm以上の大きさのダストで1000個/
    CF以下であることを特徴とする請求項1記載のガラス
    微粒子堆積体の製造方法。
  4. 【請求項4】 上部にガラス微粒子堆積体の出し入れを
    行うための上蓋を有する上煙突と、その内部においてガ
    ラス微粒子を堆積させる反応容器と、ガラス微粒子堆積
    体を往復運動させるための下煙突と、装置内へクリーン
    エアを導入する管と、クリーンエア発生器と反応容器内
    を浮遊する余剰ガラス微粒子を排気するための排気口
    と、反応容器と排気用の吸気装置とを繋ぐ排気管と、ガ
    ラス微粒子堆積体を支持する支持棒と、ガラス微粒子堆
    積体及び支持棒を往復運動させる昇降装置を有するガラ
    ス微粒子堆積装置であって、1本もしくは複数本のガラ
    ス微粒子合成用バーナーで火炎を形成し、火炎中にガラ
    ス原料ガスを供給して火炎加水分解反応及び酸化反応に
    よりガラス微粒子を生成させて、ガラス微粒子を製品と
    なるガラスロッドの両端にダミーロッドを溶着して作製
    した出発ロッドの外周に堆積させるようにしてなるガラ
    ス微粒子製造装置において、排気管回り及びバーナー回
    り及び支持棒回りのクリアランス部に囲いを設け、囲い
    には排気管を設けたことを特徴とするガラス微粒子堆積
    体の製造装置。
JP2001357964A 2001-11-22 2001-11-22 ガラス微粒子堆積体の製造方法及び製造装置 Pending JP2003160342A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001357964A JP2003160342A (ja) 2001-11-22 2001-11-22 ガラス微粒子堆積体の製造方法及び製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001357964A JP2003160342A (ja) 2001-11-22 2001-11-22 ガラス微粒子堆積体の製造方法及び製造装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003160342A true JP2003160342A (ja) 2003-06-03

Family

ID=19169227

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001357964A Pending JP2003160342A (ja) 2001-11-22 2001-11-22 ガラス微粒子堆積体の製造方法及び製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003160342A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013067561A (ja) * 2012-12-12 2013-04-18 Sumitomo Electric Ind Ltd ガラス微粒子堆積体の製造方法
US10308541B2 (en) 2014-11-13 2019-06-04 Gerresheimer Glas Gmbh Glass forming machine particle filter, a plunger unit, a blow head, a blow head support and a glass forming machine adapted to or comprising said filter
WO2023120595A1 (ja) * 2021-12-22 2023-06-29 住友電気工業株式会社 反応容器およびそれを備えるガラス微粒子堆積体の製造装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013067561A (ja) * 2012-12-12 2013-04-18 Sumitomo Electric Ind Ltd ガラス微粒子堆積体の製造方法
US10308541B2 (en) 2014-11-13 2019-06-04 Gerresheimer Glas Gmbh Glass forming machine particle filter, a plunger unit, a blow head, a blow head support and a glass forming machine adapted to or comprising said filter
WO2023120595A1 (ja) * 2021-12-22 2023-06-29 住友電気工業株式会社 反応容器およびそれを備えるガラス微粒子堆積体の製造装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2002102729A1 (en) Device and method for producing stack of fine glass particles
US20040055339A1 (en) Method for producing glass-particle deposited body
TWI237624B (en) Apparatus for fabricating soot preform for optical fiber
US7143612B2 (en) Method of manufacturing glass particulate sedimentary body, and method of manufacturing glass base material
JP2003160342A (ja) ガラス微粒子堆積体の製造方法及び製造装置
US6449986B2 (en) Method of production of porous glass base material for optical fiber with cleaning of the burner with gas at 25 m/s or faster
JP4389849B2 (ja) ガラス微粒子堆積体の製造方法
JP2003073131A (ja) ガラス微粒子堆積体の製造方法
JP2003040626A (ja) ガラス微粒子堆積体の製造方法
JP4099987B2 (ja) ガラス微粒子堆積体の製造方法
JP7141935B2 (ja) 合成シリカガラス製造装置
JP2003221239A (ja) ガラス微粒子堆積体の製造方法
JP2010064934A (ja) 合成シリカガラス製造用バーナ及びそのバーナを用いた合成シリカガラス製造装置
CN111548002A (zh) 光纤用多孔质玻璃母材的制造方法
JP2003286033A (ja) ガラス微粒子堆積体の製造方法及び製造装置
JP2003119034A (ja) ガラス微粒子堆積体の製造方法及び製造装置
JP2019073405A (ja) 多孔質ガラス母材の製造装置および製造方法
JPH0222137A (ja) 合成石英母材の製造方法
JP2014125359A (ja) ガラス多孔質体の製造装置及び製造方法、並びに光ファイバ母材の製造方法
JP2003277073A (ja) ガラス母材の製造方法及び製造装置
JP2003212553A (ja) ガラス微粒子堆積体の製造方法および製造装置
JP4009859B2 (ja) ガラス微粒子堆積体の製造方法
JPH1121143A (ja) 光ファイバ用母材の製造方法
JP2003286035A (ja) ガラス母材の製造方法
JPS62162646A (ja) ガラス微粒子堆積体の製造方法