JP2003159592A - 洗浄水の製造装置 - Google Patents

洗浄水の製造装置

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JP2003159592A JP2001361994A JP2001361994A JP2003159592A JP 2003159592 A JP2003159592 A JP 2003159592A JP 2001361994 A JP2001361994 A JP 2001361994A JP 2001361994 A JP2001361994 A JP 2001361994A JP 2003159592 A JP2003159592 A JP 2003159592A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電解槽から生成される電解アルカリ性水のア
ルカリ濃度を自動的に算出できると共に、電解アルカリ
性水のアルカリ濃度を自動的に所定値内に維持できるよ
うに工夫した洗浄水の製造装置を提供する。 【解決手段】 電気分解によって電解槽1の陰極室3側
から生成される電解アルカリ性水のpHを測定するpH
計12と、水温を測定する水温計5と、これ等測定され
たpHと水温、及び、下記の計算式に基づいて電解アル
カリ性水のアルカリ濃度を算出する手段と、アルカリ濃
度を生成条件を変化することによって所定範囲内に維持
する手段を備える。 【数1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械・金属・エレ
クトロニクスをはじめとする洗浄分野全般、特に工業部
品洗浄及び食品加工工業に用いて好適な洗浄水の製造装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】機械・金属・エレクトロニクス分野で
は、それぞれの生産過程で様々な洗浄工程があるが、例
えば、フロンやエタンなどの有機塩素化合物(揮発性有
機化合物)は法規制により使用が禁止あるいは制限され
ており、短時間に高い清浄度が得られ、しかも生物や環
境に安全である代替洗浄剤の開発が求められてきた。
【0003】上記の有機塩素化合物に代って登場した炭
化水素洗浄剤も代替洗浄剤のひとつであるが、引火性や
作業環境の面で問題をかかえている。また、近年、界面
活性剤を用いた水系洗浄も注目を集め、用途に合せた工
業用洗剤が市販され実用化が進んでいる。しかし、水系
洗浄は洗浄効果を上げる為に界面活性剤等の薬品を使用
するため、この界面活性剤を洗い流すリンス工程が必要
となり、大量のリンス水が必要となる。又、界面活性剤
は有機物であるため排水基準であるBOD.CODに該
当し、排水基準を満たす為には大規模な排水処理設備を
必要とする問題がある。
【0004】そこで、水を電気分解することによって生
成した生成水を洗浄水として用いることが考えられ、既
に、特開平7−73409号公報、特開平7−1661
97号公報、特開平9−137287号、及び、特開平
10−192860号公報等に見られるように幾つかの
出願も成されているが、しかし、これ等の出願に記載の
発明では、洗浄力の基準をpHやORP、表面張力とい
った数値のみで洗浄力を判断しており、洗浄力と電気分
解における相関もあいまいであった。
【0005】例えば、上記の特開平10−192860
号公報には、水のpHが8.0〜13.0以下、酸化還
元電位が−100〜−1000mv、残留塩素濃度が5
ppm以下、表面張力が30〜70dyn/cmを範囲
とし、塩類を0〜400ppm添加して直流40〜80
vで電気分解するという記述がある。
【0006】ところが、JIS K3362洗浄試験に
基づき本出願人独自の方法にて洗浄試験を各条件での電
解水に対して行ったところ、pHが11を超える強アル
カリであり、且つ、酸化還元電位が−800mvを超え
ている電解水においても、電解条件の違いによっては洗
浄力に大きな違いがあることが判った。このことは、p
Hや酸化還元電位だけでは洗浄力を判断する材料になら
ないことを意味している。
【0007】pHがアルカリということは、水素イオン
濃度が低い=水酸化物イオン濃度が高いということであ
るが、水酸化物イオンを有する水酸化カルシウムの様に
洗浄剤として通常使用しない化合物も有り、全てが洗浄
に寄与している訳ではない。従ってpHがアルカリであ
るということによって洗浄力がある可能性を示すことは
出来るが、断定することは出来ない。
【0008】また、酸化還元電位が低いということは還
元性があるということである。しかし還元性物質の中に
は洗浄力を持たないチオ硫酸Na等も含まれるため、還
元性があるからといって、必ずしも洗浄力があるとはい
えない。隔膜電解における陰極水は還元電位が極めて低
くなり、薬品等で処理した水との相違点としての判断は
可能であるが、洗浄力との相関については、2次3次的
な要素であり直接的な判断材料ではないと考えられる。
【0009】また、残留塩素濃度5ppm以下という基
準については、塩素発生自体が陽極側のみの反応である
ことが周知の事実であることから、記述にあるように塩
類の添加量によるものではなく、陰極側での塩素反応
は、陽極側からの流出することが原因であると考えるこ
とが出来る。要するに、塩素イオンは洗浄力を左右する
ものではなく、錆の要因であって、少い方がよいだけで
ある。
【0010】更に上記の公報には、表面張力について
(30〜70dyn/cm)の記述があるが、低い表面
張力が洗浄効果を上げることは事実である。しかし幾つ
かの試験条件において、70dyn/cm以下の電解水
を生成することが出来なかった(神奈川県産業技術研究
所協力による)。一般的に無機物は表面張力が高く、有
機物は低いことが知られている。界面活性剤や溶剤は全
て有機物であり、電気分解において添加する塩類は全て
無機物である。無機物を電気分解して有機物を生成する
ことは常識では不可能であり、このことからも電気分解
において表面張力を大きく下げることは難しいものと考
えられる。
【0011】以上述べたように、洗浄力には絶対数値が
なく、物理的な洗浄作用を加えれば純水、市水のみでも
洗浄効果を得ることができる。しかし実際は市販の洗浄
剤等と比較し運用を行う必要がある以上、一定以上の洗
浄効果を有する洗浄水と、その製造方法及び製造装置が
不可欠であるという結論に至った。
【0012】そこで本件出願人は、先の特願2001−
168956に見られるように、市販の洗浄剤に対応で
きる優れた洗浄能力を備えた洗浄水と、その製造方法及
び製造装置の開発に成功した。
【0013】上記出願に係る発明によれば、電気伝導度
が20〜500ms/mの範囲で、塩化ナトリウム水溶
液を0.2〜1.2クーロンの範囲で電気分解すること
により、アルカリ濃度が0.003mol/1〜0.0
2mol/1で、アルカリ比が0.3〜0.05の範囲
内の洗浄水、即ち、水道水よりも腐食性が少くて人体に
対する影響が少く、使用上安全で、且つ、優れた洗浄力
を発揮することができる洗浄水(電解アルカリ性水)を
提供できると共に、隔膜として電気抵抗が0.01〜
0.0001Ωcm2であり、平均孔径が0.2〜3.
5μmの範囲内のものを用いて生成するため、陽極水が
陰極室側に混入することがなく、また、電気抵抗もあま
り大きくすることなく、洗浄水を安定した状態で生成で
きる特徴を備えている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実際に洗浄水
(電解アルカリ性水)のアルカリ濃度やアルカリ比を洗
浄の現場で測定するには、例えば、JIS標準試薬や特
級試薬スルファミン酸を用いてモル(mol)濃度を算
出したり、指示薬(BTB溶液)を加えたスルファミン
酸標準溶液に、ナトリウム水溶液(原水)を滴下して濃
度を算出するといった、高度な専門知識を必要とする滴
定法が不可欠であるため、各数値を測定するには、手間
と時間が掛る問題があって、洗浄現場での取扱いを難し
くしていた。
【0015】そこで本発明の技術的課題は、電解槽から
生成される電解アルカリ性水のアルカリ濃度を自動的に
算出できると共に、電解アルカリ性水のアルカリ濃度を
自動的に所定値内に維持できるように工夫した洗浄水の
製造装置を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するために本発明で講じた手段は以下の如くである。
【0017】ナトリウム化合物又はカリウム化合物を主
成分とする電解質を、水道水又は純水に添加して電気伝
導度が20〜500ms/mに成るように調整した原水
を、陽陰両極間に隔膜が存在する有隔膜電解槽に入れて
電気分解することにより、陰極側より電解アルカリ性水
を生成するように構成した洗浄水の製造装置であって、
【0018】(1) 上記電解槽の隔膜を、電気抵抗が
0.01〜0.0001Ωcm2で、平均孔径が0.2
〜3.5μmに構成し、上記電解アルカリ性水の出水側
にpH計を設け、上記原水の導入側又は電解アルカリ性
水の出水側のいずれかに水温計を設けると共に、装置に
設けた演算装置に、上記pH計及び水温計が検出した各
データと、下記の計算式に基づいて、電解アルカリ性水
のアルカリ濃度を算出するアルカリ濃度算出手段と、
【数1】 上記電解槽の電解電流値、上記電解質の供給量、或は、
上記原水の供給量のいずれか、又は、これ等の組合せを
制御することにより、上記電解アルカリ性水のアルカリ
濃度を所定値内に維持するアルカリ濃度制御手段を具備
せしめること。(請求項1)
【0019】(2) 電解槽の陰極側で生成された電解
アルカリ性水を、洗浄装置の洗浄槽に給水して各種の洗
浄を行うように構成すると共に、上記電解アルカリ性水
のpH値と水温を上記洗浄槽に設けたpH計と水温計で
検出して、これ等各検出データと前述した計算式とに基
づいて、上記電解アルカリ性水のアルカリ濃度を検出
し、アルカリ濃度の劣化が見られた際に、上記電解槽に
よる電解アルカリ性水の生成と給水を再開して、上記洗
浄槽内に収容されている既存の電解アルカリ性水をオー
バーフロー等によって排水するように構成すること。
(請求項2)
【0020】(3) アルカリ濃度の劣化によって洗浄
槽から排水される使用済み電解アルカリ性水を、電解質
を添加しながら再び電解槽の陰極側に循環させて電気分
解するように構成すること。(請求項3)
【0021】上記(1)で述べた請求項1に係る手段に
よれば、電解槽の隔膜として、電気抵抗が0.01〜
0.0001Ωcm2で、平均孔径が0.2〜3.5μ
mのものを使用するため、陽極水が陰極室側に混入する
ことがなく、且つ、電気抵抗をあまり大きくすることな
く、洗浄水(電解アルカリ性水)を安定した状態で生成
することができる。また、装置に設けた演算装置が、p
H計と水温計から得られたデータより補正pHを算出し
て、前述した計算式によって上記電解アルカリ性水のア
ルカリ濃度を算出できると共に、この算出したアルカリ
濃度を生成装置側にフィードバックさせて生成条件を可
変調節することによって、安定したアルカリ濃度を保つ
ことができるため、洗浄に適したアルカリ濃度の電解ア
ルカリ性水を、面倒な手間を掛けることなく自動的に生
成することを可能にする。
【0022】上記(2)で述べた請求項2に係る手段に
よれば、電解アルカリ性水のアルカリ濃度を、ワーク洗
浄によって劣化した洗浄槽の中で確認することができ、
劣化が見られた際には電解槽による生成と給水を再開し
て、洗浄槽に収容されている旧洗浄水(使用済み電解ア
ルカリ性水)をオーバーフロー等で排水するため、洗浄
槽内に於ける洗浄水のアルカリ濃度を一定に保って、安
定した洗浄作用を発揮することを可能にする。
【0023】上記(3)で述べた請求項3に係る手段に
よれば、洗浄槽からオーバーフロー等によって排水され
る電解アルカリ性水を、再び電解槽に送り戻して利用す
る循環式を採用しているため、アルカリ濃度が所定値以
下となった電解アルカリ性水をそのまま排水する流水式
に比較して、リサイクル的観念から優れた安定性と、経
済性を発揮することを可能にする。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、上述した本発明に係る洗
浄水の製造装置を図面と共に説明すると、図1は本発明
の装置の基本構成を説明した構成図であって、図中、1
は有隔膜電解槽(以下単に電解槽と言う)、1Tはその
電解槽1の内部を陽極室2と陰極室3の左右2室に仕切
る隔膜で、この隔膜1Tは電気抵抗が0.01〜0.0
001Ωcm2、平均孔径が0.2〜3.5μmに構成
されている。
【0025】4は水道水又は純水に対して、ナトリウム
化合物やカリウム化合物等から成る電解質を添加した原
水を、上記の電解槽1に供給する給水パイプで、1Hは
この給水パイプ4に通じる各陽極室2と陰極室3の入水
口(入水パイプ)を示す。
【0026】7は上記の電解質を収容した電解添加剤タ
ンク、8はこのタンク7と給水パイプ4の間を結ぶ連結
パイプ、7Pは連結パイプ8の途中に設けたポンプで、
ポンプ7Pは制御プログラムを格納した制御基板13か
らの指令に従って、必要量の電解質を連結パイプ8を通
して上記の水道水、又は、純水に添加することにより、
電気伝導度が20〜500ms/mになるように調整し
た原水を作って、上記電解槽1に給水する仕組成ってい
る。
【0027】14は上記陽極室2と陰極室3の内部に設
けた各電極2X,3X用の電源基板で、この電源基板1
4は前述した制御基板13に制御されて、各電極2X,
3Xに供給する電気量を1ml当り0.2〜1.2クー
ロンの範囲に調節する仕組に成っており、その結果、上
記電解槽1の陰極室3側からは、アルカリ濃度が0.0
03mol/l〜0.02mol/lで、アルカリ比が
0.3〜0.05の範囲内の電解アルカリ性水、即ち、
本発明に係る洗浄水が生成される仕組に成っている。
【0028】10と11は、上述した陽極室2と陰極室
3の各取出し側(出水側)に接続した出水パイプ(出水
口)で、電解アルカリ性水が生成されて出水される陰極
室3側の出水パイプ11には、電解アルカリ性水のpH
を測定するpH計12が設けられ、上記給水パイプ4の
原水導入口近くには、原水の水温を検出する水温計5
と、原水の水量を前記制御基板13からの電気信号によ
って調節する調節弁6が設けられている。水温計5は、
通常の場合サーミスターを使用した金属であり、水量調
節弁6も同じく金属製であって、いずれも腐食の懸念が
あるため、図1に示した実施例では原水導入口近くに配
置されている。
【0029】上記電解アルカリ性水のpHを測定するp
H計12は、ガラス電極に発生する起電力によって測定
を行う。ガラス電極内の溶液は温度によって変化する
為、温度による起電力の変化を補償する機能が付随して
おり、温度補償機能と呼ばれている。しかし同一サンプ
ルにて温度の変化によりpH値が変る場合がありその場
合はサンプル水の温度特性を加味し補正を行う必要があ
る。これが補正pHである。本発明の場合、サンプル水
は電解アルカリ性水である為、先ず公式に基づく計算式
を作成し、その後、実際に電解アルカリ性水の測定デー
タを照合させ、計算式の妥当性を評価して多少の補正を
加えた。
【0030】次に、補正pHからアルカリ濃度への変換
について記述する。アルカリ濃度の測定方法は水酸化ナ
トリウム濃度の測定方法と同一である。これは電解槽1
の陰極室3側に生成される物質を水酸化ナトリウムであ
ると想定し行う測定であり、本発明でも同様にpHから
水酸化ナトリウム濃度を算出する公式に当てはめて演算
を行った。また、計算式の妥当性については補正pHと
同様の電解アルカリ性水の測定データと照らし合せて補
正を行った。
【0031】以上の考え方に基づき、上述したpH計1
2と水温計5が測定した電解アルカリ性水のpHと水温
より補正pHを算出し、この値よりアルカリ濃度への変
換を行う。得られたアルカリ濃度は、必要に応じてmo
l/1やppm等の単位を付加し、装置表示部(図示省
略)にて表示すると共に、得られた濃度情報から、アル
カリ濃度が所定の範囲内から逸脱している場合には、制
御基板13(演算装置)が生成条件を可変させて、アル
カリ濃度を所定の範囲内に調整する仕組に成っている。
【0032】上記制御基板13による生成条件の可変
は、単位水量あたりの電気量(C/ml)及び電解質の
添加量による電気伝導度が望ましい。電気量については
電解電流(A)及び生成水量(1/min)により算出
される為、電源基板14を制御して電解電流値又は生成
流量をコントロールすることで性状を可変させることが
可能となる。電解質の添加量による電気伝導度の可変
は、電解質を溶解させた水溶液を移送するポンプ7Pの
吐水量をコントロールすることで実現が可能となる。
【0033】上記補正pHからアルカリ濃度を算出する
計算式を以下に示す。
【数1】 尚、図7は測定温度(t)に於ける上記電解水のイオン
積値(K)を導くための実験式を現わしたグラフであ
る。
【0034】図2は、本発明に係る洗浄水の製造装置の
他の実施例を示したものであって、前記図1に示した基
本構成とは、水温計5を電解アルカリ性水の出水パイプ
11側に設けた点で、構成が相違する。電気分解の条件
にもよるが、電気エネルギーが熱に変って水温が数度上
昇する場合があり、その為、水温をより正確に測定する
には、電解槽1の出水側に水温計5を設けて水温を測定
するのが望ましい。また、水温計5のサーミスタは、耐
薬品性の高いものを用いるのが望ましい。
【0035】図3は、本発明の他の実施例を示したもの
であって、前記図1に示した基本構成とは、水温計5
と、水量調節弁6,6を電解槽1の出水パイプ10,1
1側に設けた点で、構成が相違する。水温計5は水温を
より正確に測定するために、電解槽1の出水側に設ける
ことが望ましく、また、水量調節は電解槽1の外部負荷
によって、酸とアルカリ水量の変動が生じることを考え
に入れると、水量調節弁6,6を出水パイプ10,11
に設けて、2系統制御することが望ましい。尚、これ等
各水量調節弁6,6も、上記水温計5のサーミスタと同
様に耐薬品性の高いものを用いることが望ましい。
【0036】図4は、前記請求項2に係る発明に対応す
る構成を示したものであって、図中、15は洗浄装置の
洗浄槽で、電解槽1の陰極室3で生成された電解アルカ
リ性水は、出水パイプ11を通して洗浄槽15に送り込
まれて、各種洗浄に使用される仕組に成っている。
【0037】また、水温計5とpH計12はこの洗浄槽
15に設けられていて、洗浄に用いる電解アルカリ性水
(洗浄水)のpHと水温を計測して、ワーク洗浄による
アルカリ濃度の劣化具合を監視し、アルカリ濃度が所定
値以下(例えば0.003mol/1以下)に劣化した
場合には、制御基板13が電解槽1を再起動して電気分
解を再開し、新たに生成した電解アルカリ性水を洗浄槽
15に送り込んで、使用済みの電解アルカリ性水をオー
バーフローパイプ16等を通して外部に排出し、洗浄槽
15内の洗浄水のアルカリ濃度を一定に維持するように
構成されている。
【0038】図5は、図4に示した使用済み電解アルカ
リ性水を排水する流水式タイプの装置に代えて、アルカ
リ濃度が劣化した使用済み電解アルカリ性水を再び電解
槽1の陰極室3に循環して、再利用するように工夫した
リサイクル式(循環式)装置を示したものであって、図
中、15Sと17Sは洗浄槽15と電解酸性水のタンク
17内に設けたフロートスイッチで、これ等フロートス
イッチ15S,17Sが水位の下限を検知すると、制御
基板13が電源基板14に信号を送って電解槽1による
電気分解を再開し、生成された各電解水が洗浄槽15及
び酸性水タンク17に給水される仕組に成っている。
【0039】更に図中、19と6Cは洗浄槽15から排
水される使用済みの電解アルカリ性水、或は、給水パイ
プ4より入水電磁弁20B及び入水パイプ6Bを通って
送り込まれて来る水道水又は純水のいずれか一方、又は
両方を、ポンプ19′の作動によって電解槽1の陰極室
3に送り込むことができる循環パイプと供給パイプで、
循環パイプ19の途中に上述した水温計5とpH計12
が設けられ、供給パイプ6Cの途中に、電解添加剤タン
ク7内の電解質をポンプ7Pによって送り込む連結パイ
プ8が接続されている。
【0040】また、6Aは供給パイプ4を通して送られ
て来る水道水又は純水を、電解槽1の陽極室2に送り込
む給水パイプ、20Aはこの給水パイプ6Aに設けた入
水電磁弁、18は酸性水タンク17内の電解酸性水を、
上記の給水パイプ6Aに循環する循環ポンプで、図面に
は一部省略されているが、上述した計3個のポンプ7
P,18,19′と、入水電磁弁20A,20B、及
び、フロートスイッチ15S,17Sの全てが制御基板
13(演算装置)に接続されていて、水温計5とpH計
12から送られて来るデータと、前述した計算式に基づ
いて、制御基板13が演算した洗浄水のアルカリ濃度が
所定値以下に下がると、制御基板13がこれ等の各部を
制御作動して電気分解を再開し、常に一定のアルカリ濃
度を維持した一定水量の電解アルカリ性水を、洗浄槽1
5内に貯水して、洗浄作業に供する仕組に成っている。
【0041】図6は、本発明に係る洗浄水の製造装置の
動作を説明したフローチヤートであって、ステップS1
で採取した電解アルカリ性水の水温とpH値を、ステッ
プS2及びS3で測定すると、ステップS4でこれ等各
データと前記計算式に基づいて電解アルカリ性水のアル
カリ濃度が演算処理され、次のステップS5でこのアル
カリ濃度が表示される。ステップS6では演算されたア
ルカリ濃度が設定値内であるか否かが判定され、OKの
場合はステップS1に戻り、NGの場合はステップS7
に進む。
【0042】ステップS7では、演算されたアルカリ濃
度が設定値の範囲よりも低いか高いかの判定を行い、低
い(LOW)場合は、ステップS8に進んでアルカリ濃
度上昇手段を行使してステップS1に戻り、高い(HI
GH)場合は、ステップS9に進んでアルカリ濃度下降
手段を行使してステップS1に戻る。
【0043】上記ステップS8のアルカリ濃度上昇手段
には、1:設定水量を下げる。2:電解電流値を上げ
る。3:電解質添加濃度を上げる。等の手段がある。ま
た、上記ステップS9のアルカリ濃度下降手段には、
1:設定水量を上げる。2:電解電流値を下げる。3:
電解質添加濃度を下げる。等があり、これ等の各手段
は、いずれも制御基板13がプログラムに従って全て自
動的に行う仕組に成っている。
【0044】
【発明の効果】以上述べた次第で、本発明に係る洗浄水
の製造装置によれば、電気分解によって生成される洗浄
水(電解アルカリ性水)のアルカリ濃度を算出すること
ができ、また、この洗浄水のアルカリ濃度を所定値内に
維持することができるため、洗浄に適したアルカリ濃度
の洗浄水を安定提供して、優れた洗浄効果を発揮するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る洗浄水の製造装置の基本的な構成
を説明した構成図である。
【図2】本発明の他の実施例の構成を説明した構成図で
ある。
【図3】本発明の他の実施例の構成を説明した構成図で
ある。
【図4】本発明の他の実施例の構成を説明した構成図で
ある。
【図5】循環式に構成した本発明の実施例の構成を説明
した構成図である。
【図6】本発明の動作を説明したフローチヤートであ
る。
【図7】測定温度(t)に於ける電解水のイオン積値を
示したグラフである。
【符号の説明】
1 電解槽 1T 隔膜 2 陽極室 3 陰極室 4 給水パイプ 5 水温計 6 水量調節弁 7 電解添加剤タンク 7P ポンプ 12 pH計 13 制御基板 14 電源基板 15 洗浄槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D061 DA03 DA05 DB08 EA02 EB01 EB04 EB12 EB37 EB39 ED13 GA09 GA22 GC02 GC06 GC12 4K021 AA09 BA02 DB05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ナトリウム化合物又はカリウム化合物を
    主成分とする電解質を、水道水又は純水に添加して電気
    伝導度が20〜500ms/mに成るように調整した原
    水を、陽陰両極間に隔膜が存在する有隔膜電解槽に入れ
    て電気分解することにより、陰極側より電解アルカリ性
    水を生成するように構成した洗浄水の製造装置であっ
    て、 上記電解槽の隔膜を、電気抵抗が0.01〜0.000
    1Ωcm2で、平均孔径が0.2〜3.5μmに構成
    し、上記電解アルカリ性水の出水側にpH計を設け、上
    記原水の導入側又は電解アルカリ性水の出水側のいずれ
    かに水温計を設けると共に、装置に設けた演算装置に、
    上記pH計及び水温計が検出した各データと、下記の計
    算式に基づいて、電解アルカリ性水のアルカリ濃度を算
    出するアルカリ濃度算出手段と、 【数1】 上記電解槽の電解電流値、上記電解質の供給量、或は、
    上記原水の供給量のいずれか、又は、これ等の組合せを
    制御することにより、上記電解アルカリ性水のアルカリ
    濃度を所定値内に維持するアルカリ濃度制御手段を具備
    せしめたことを特徴とする洗浄水の製造装置。
  2. 【請求項2】 電解槽の陰極側で生成された電解アルカ
    リ性水を、洗浄装置の洗浄槽に給水して各種の洗浄を行
    うように構成すると共に、上記電解アルカリ性水のpH
    値と水温を上記洗浄槽に設けたpH計と水温計で検出し
    て、これ等各検出データと前述した計算式とに基づい
    て、上記電解アルカリ性水のアルカリ濃度を検出し、ア
    ルカリ濃度の劣化が見られた際に、上記電解槽による電
    解アルカリ性水の生成と給水を再開して、上記洗浄槽内
    に収容されている既存の電解アルカリ性水をオーバーフ
    ロー等によって排水するように構成したことを特徴とす
    る請求項1に記載の洗浄水の製造装置。
  3. 【請求項3】 アルカリ濃度の劣化によって洗浄槽から
    排水される使用済み電解アルカリ性水を、電解質を添加
    しながら再び電解槽の陰極側に循環させて電気分解する
    ように構成したことを特徴とする請求項2に記載の洗浄
    水の製造装置。
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