JP2003157831A - リチウムイオン二次電池用正極板およびその製造方法、並びに該正極板を用いたリチウムイオン二次電池 - Google Patents

リチウムイオン二次電池用正極板およびその製造方法、並びに該正極板を用いたリチウムイオン二次電池

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全性が高く、かつ、低温特性、サイクル特
性およびハイレート放電特性のいずれもが大きく改善さ
れたリチウムイオン二次電池を達成し得るリチウムイオ
ン二次電池用正極を提供する。 【解決手段】 集電体上に、平均粒径が10μm以上の
Li−Co系複合酸化物からなる活物質と、粒径が4〜
8μmの範囲内にある大径成分および粒径が0.1μm
以下の小径成分の合計量が全体の70重量%以上で、か
つ、大径成分と小径成分の重量比が1:0.01〜1:
1である粒状の導電材とを含む、正極塗工物層が形成さ
れ、該正極塗工物層の比表面積が0.5〜1.0m2
gであり、かつ、空孔率が0.08〜0.14CC/g
であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はリチウムイオン二次
電池用正極板およびその製造方法、並びに該正極板を用
いたリチウムイオン二次電池に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にリチウムイオン二次電池は、電解
液を含浸させたセパレータを正極板と負極板とで挟み込
んでなる構造を有している。正極板および負極板は、そ
れぞれ、活物質とバインダーを少なくとも含むスラリー
(正極においては、通常、活物質とともに導電材も使用
される)を、金属箔などの集電体上に塗工し、乾燥され
た塗工物層を設けて形成される。正極活物質としてはL
i−Co系複合酸化物が一般的であり、負極活物質とし
ては炭素材料が一般的である。
【0003】このように構成されたリチウムイオン二次
電池は、ニッカド電池などに比べ高エネルギー密度、高
電圧を達成することができる。そのため、リチウムイオ
ン二次電池は、近年、携帯電話やノート型パソコンとい
った携帯機器の駆動源として急速に採用が進んでいる。
さらに、将来的には適用範囲の拡大が期待される。
【0004】しかし、リチウムイオン二次電池の問題と
して、低温(特に−20℃以下の極低温)で放電を行う
と、室温で放電を行う場合と比較して放電容量および放
電電圧が大きく低下する性質がある。よって、これが低
温下で使用される機器へのリチウムイオン二次電池の適
用の制限になっている。このため、近時、低温特性の改
良について様々な研究が行われているが、未だ満足でき
る低温特性が得られていないのが実状である。また、低
温特性がある程度改良されても、充分なサイクル特性を
備えていなければ実用的なリチウムイオン二次電池とは
いえない。さらに、可動時に大電流が必要とされる機器
に適用するために、大電流放電(ハイレート放電)時の
放電特性の改良も低温特性と同様、近時の重要な課題と
なっている。一方、一般に正極の活物質にはLi−Co
系複合酸化物が使用されるが、その粒径が大きいほど、
異常反応の抑制効果が高く、電池の安全性の点で好まし
いことが知られているが、逆に、正極の活物質の粒径が
大きいほど、電池反応が活性化されにくくなるので、良
好な電池特性(低温特性、ハイレート放電特性等)を得
ることは困難になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑み、高い安全性を有しながら、高いレベルの低温特
性、ハイレート放電特性およびサイクル特性が得られる
リチウムイオン二次電池を達成し得るリチウムイオン二
次電池用正極板およびその製造方法、並びに、該正極板
を用いたリチウムイオン二次電池を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意研究を行った結果、比較的粒径が大き
い活物質を用いる場合、正極板の塗工物層中における活
物質(粒子)同士の隙間が大きくなるので、良好な導電
性を得るために導電材の選択が重要になり、導電材とし
て、大径成分と小径成分とが適度に混在する特定の粒状
の導電材が好ましいことを知見した。すなわち、活物質
(粒子)と活物質(粒子)間の隙間を主に導電材の大径
成分の粒子が埋め、小径成分の粒子が主に活物質の表面
を覆い、正極の導電性が十分に確保される。しかし、更
なる研究の結果、塗工物層中で導電材の小径成分の粒子
が均一に分散して活物質の粒子表面の略全体をまんべん
なく覆った場合、正極板の導電性の点からは好ましい
が、活物質表面と電解液間でのリチウムイオンの挿入・
脱離がスムーズに行われにくくなり、却って、電池性能
(特に、ハイレート放電特性、低温特性)を低下させ、
逆に、粒状の導電材の小径成分の粒子が殆ど分散せず、
凝集状態にある場合は、小径成分の粒子が有効に作用せ
ず、正極の導電性が低下してしまうことを突き止めた。
本発明等は、かかる知見に基づき、活物質(粒子)間の
隙間を導電材の大径成分の粒子を埋め、かつ、導電材の
小径成分の粒子が適度に分散した状態(適度な大きさの
凝集体が適度に存在した状態)を得るべく、更に研究を
進めた結果、上記の粒径が比較的大きいLi−Co系複
合酸化物、特定の粒径範囲(4〜8μm)にある大径成
分と粒径が0.1μm以下の小径成分を特定の割合で含
有する粒状の導電材、および、高分子バインダーを含む
スラリーを集電体上に塗工、乾燥して得られた塗工物層
に、従来に比べて低温で、かつ、特定の圧延率で圧延処
理を施すことにより、活物質および導電材が上記の好ま
しい混在状態となった塗工物層に改質されて、該塗工物
層はその比表面積が従来よりも増大した特定の範囲とな
り、かつ、電解液を十分に含浸し得る適度な空孔率を有
するものとなることを見出し、本発明を完成させた。
【0007】即ち、本発明は以下のとおりである。 (1)集電体上に、平均粒径が10μm以上のLi−C
o系複合酸化物からなる活物質と、粒径が4〜8μmの
範囲内にある大径成分および粒径が0.1μm以下の小
径成分の合計量が全体の70重量%以上で、かつ、大径
成分と小径成分の重量比が1:0.01〜1:1である
粒状の導電材とを含む、正極塗工物層が形成され、該正
極塗工物層の比表面積が0.5〜1.0m2/gであ
り、かつ、空孔率が0.08〜0.14CC/gである
ことを特徴とするリチウムイオン二次電池用正極板。 (2)上記(1)に記載のリチウムイオン二次電池用正
極板を製造する方法であって、平均粒径が10μm以上
のLi−Co系複合酸化物からなる活物質と、粒径が4
〜8μmの範囲内にある大径成分および粒径が0.1μ
m以下の小径成分の合計量が全体の70重量%以上で、
かつ、大径成分と小径成分の重量比が1:0.01〜
1:1である粒状の導電材と、高分子バインダーとを、
溶媒とともに混練して得られたスラリーを集電体上に塗
工、乾燥した後、得られた塗工物層を20〜100℃の
圧延温度および10〜40%の圧延率で圧延することを
特徴とするリチウムイオン二次電池用正極板の製造方
法。 (3)正極板、負極板および電解液を少なくとも含んで
なるリチウムイオン二次電池であって、正極板が上記
(1)に記載の正極板からなり、かつ、電解液の粘度
(23℃)が3.0cps以下であることを特徴とする
リチウムイオン二次電池。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のリチウムイオン二次電池用正極板は、集電体上
に、平均粒径が10μm以上のLi−Co系複合酸化物
からなる活物質と、粒径が4〜8μmの範囲内にある大
径成分および粒径が0.1μm以下の小径成分の合計量
が全体の70重量%以上で、かつ、大径成分と小径成分
の重量比が1:0.01〜1:1である粒状の導電材と
を含む、正極塗工物層が形成され、該正極塗工物層の比
表面積が0.5〜1.0m2/gであり、かつ、空孔率
が0.08〜0.14CC/gであることを特徴とす
る。
【0009】また、本発明のリチウム二次電池は、正極
板、負極板および電解液を少なくとも含んでなり、正極
板が上記の特定の正極板からなり、かつ、電解液の23
℃での粘度が3.0cps(センチポイズ)以下である
ことを特徴とする。
【0010】本発明の正極板に用いる活物質は、平均粒
径が10μm以上のLi−Co系複合酸化物である。該
Li−Co系複合酸化物の具体例としては、LiCoO
2や、LiACo1-XMeX2で示されるものが挙げられ
る。なお、後者において、Aは0.05〜1.5、特に
は0.1〜1.1とするのが好ましい。Xは0.01〜
0.5、特には0.02〜0.2とするのが好ましい。
元素Meとしては、Zr、V、Cr、Mo、Mn、F
e、Niなどの周期律表の3〜10族元素や、B、A
l、Ge、Pb、Sn、Sbなどの13〜15族元素が
挙げられる。
【0011】本発明において、平均粒径が10μm以上
のLi−Co系複合酸化物を使用するのは、異常な電池
反応を防止する観点(電池の安全性の確保)と、集電体
上に形成する塗工物層内での活物質と電解液間のリチウ
ムイオンの挿入・脱離反応の反応性と正極板(塗工物
層)の導電性とを両立する観点からであり、当該Li−
Co系複合酸化物の平均粒径は17μm以上が好まし
い。また、平均粒径の上限は、好ましくは25μm以
下、より好ましくは23μm以下である。平均粒径の上
限が25μmを超えるようなものを使用した場合、正極
板(塗工物層)の電気抵抗が上昇して、電池特性(低温
特性、ハイレート放電特性、サイクル特性低温)が低下
してしまう。
【0012】上記平均粒径が10μm以上のLi−Co
系複合酸化物は、その平均粒径[μm]と比表面積[m
2/g]との積で20を割って得られる値が7〜9とな
る、即ち、下記の式(I)を満たすものが好ましい。 7≦〔20/(比表面積[m2/g]×平均粒径[μm])〕≦9 (I)
【0013】該20/(比表面積[m2/g]×平均粒
径[μm])の値が、7〜9の範囲であると、正極活物
質自体の抵抗成分が減少して、電池のサイクル特性、低
温特性、レート特性がより向上する。なお、当該20/
(比表面積[m2/g]×平均粒径[μm])の値は、
7.5〜8.5であるのがより好ましい。
【0014】このような平均粒径[μm]と比表面積
[m2/g]との積で20を割って得られる値が7〜9
となるLi−Co系複合酸化物は以下の方法で作製され
る。
【0015】例えば、出発原料となるリチウム化合物と
コバルト化合物とを、コバルトとリチウムとの原子比が
1:1〜0.8:1となるように混合し、その混合物を
温度700℃〜1200℃の大気雰囲気下で、3時間〜
50時間加熱するなどして反応させ、さらに反応して出
来たものを粉砕して粒状物とし、その中からたとえば平
均粒径が10μm以上であって上記の式(I)を満たす
もののみを採取するといった方法が挙げられる。
【0016】また、他の例としては、上記の粉砕して得
られた粒状物をさらに熱処理する方法、たとえば、この
粉砕して得られた粒状物を400℃〜750℃、特には
450℃〜700℃程度の温度下で0.5時間〜50時
間、特には1時間〜20時間程度加熱する方法が挙げら
れる。なお、このとき粒状物としては上述したように平
均粒径が10μm〜25μmの範囲内にあるものを用い
るのが好ましい。このように粒状物に熱処理を行なった
場合は、粒状物の平均粒径を殆ど変化させずに比表面積
を減少させることができるので、たとえば上記の式
(I)を満たすLi−Co系複合酸化物を容易に得るこ
とができる。
【0017】また、この粉砕して得られた粒状物の熱処
理は、たとえば、大気雰囲気下や、窒素またはアルゴン
といった不活性ガス雰囲気下で行うことができる。但
し、雰囲気中に炭酸ガスが存在すると、炭酸リチウムが
生じて不純物の含有量が増大するおそれがあるため、炭
酸ガスの分圧が10mmHg程度以下の雰囲気下で行う
のが好ましい。
【0018】上記の出発原料となるリチウム化合物とし
ては、酸化リチウム、水酸化リチウム、ハロゲン化リチ
ウム、硝酸リチウム、シュウ酸リチウム、炭酸リチウム
などや、これらの混合物が挙げられる。コバルト化合物
としては、酸化コバルト、水酸化コバルト、ハロゲン化
コバルト、硝酸コバルト、シュウ酸コバルト、炭酸コバ
ルトなどや、これらの混合物が挙げられる。なお、Li
ACo1-XMeX2で示されるLi−Co系複合酸化物を
製造するのであれば、リチウム化合物とコバルト化合物
との混合物に、置換元素の化合物を必要量添加すれば良
い。
【0019】本発明の正極板では、上記特定の活物質と
ともに、導電材として、粒径が4〜8μmの範囲内にあ
る大径成分および粒径が0.1μm以下の小径成分を主
成分とし、かつ、大径成分と小径成分の重量比が1:
0.01〜1:1である粒状の導電材を使用する。な
お、小径成分の下限は特に限定されないが、好ましくは
0.001μm以上である。
【0020】ここで、粒径が4〜8μmの範囲内にある
大径成分および粒径が0.1μm以下の小径成分を主成
分とするとは、これら両成分の合計量が導電材全体の7
0重量%以上、好ましくは90重量%以上、さらに好ま
しくは95重量%以上であることを意味する。なお、導
電材はその粒径がかかる大径成分と小径成分の間にある
粒子を含んでいてもよく、また、このような粒子ととも
に、その粒径が大径成分のそれよりも大きい粒子をさら
に含んでいてもよいが、これらの粒子を含む場合、その
量は全体の30重量%未満である。
【0021】本発明では、上記の特定の活物質ととも
に、かかる特定の粒状の導電材を使用することで、後記
にて詳述するように、これらの活物質および導電材と高
分子バインダーを含むスラリーを集電体上に塗工、乾燥
して得られる塗工物層は、活物質(粒子)の表面全体が
導電材で覆われることなく、活物質(粒子)間は十分に
導通し得る状態で(その比表面積が従来よりも増大
し)、かつ、電解液を十分に含浸し得る適度な空孔が存
在する構造となる。なお、粒状の導電材が、大径成分お
よび小径成分以外の粒子を全体の30重量%以上を含む
ようなものである場合は、上記の好ましい内部構造の塗
工物層を形成することが困難となり、正極板(塗工物
層)の導電性低下や電解液の含浸不良によって、電池性
能(特に、ハイレート放電特性、低温特性)が低下する
こととなる。
【0022】本発明において、粒状の導電材における大
径成分と小径成分の重量比が上記範囲を外れて、大径成
分の量が多過ぎる場合や小径成分の量が多すぎる場合、
正極の十分な導電性が得られず、また特に大径成分の量
が多すぎる場合(小径成分が少なすぎる場合)は、活物
質粒子の表面の導電性が低下して、放電初期の急激な放
電降下を助長させることがあり、また小径成分の量が多
すぎる場合は、活物質(粒子)の表面の導電材で覆われ
る部分が多くなるため、活物質と電解液間でのリチウム
イオンの挿入・脱離が起こりにくくなり、また、電池の
安全性が低下する傾向となる。当該導電材における好ま
しい大径成分と小径成分の重量比は1:0.1〜1:
0.5である。
【0023】なお、かかる粒状の導電材における「粒
状」には、鱗片状、球状、擬似球状、塊状、ウィスカー
状などが含まれ、2種以上の形状の異なる粒子が混在し
ていてもよい。また、粒状の導電材は、通常、粒状の炭
素材料であり、該粒状の炭素材料としては、人造あるい
は天然の黒鉛類(黒鉛化炭素)、ケッチェンブラック、
アセチレンブラック、オイルファーネスブラック、イク
ストラコンダクティブファーネスブラックなどのカーボ
ンブラック類などが挙げられる。これらの炭素材料はい
ずれか1種または2種以上の材料を混合してもよいが、
大径成分が黒鉛類からなり、かつ、小径成分がカーボン
ブラックからなる態様が好ましく、さらに、大径成分の
黒鉛類においては、結晶格子の面間距離(d002)が
0.34nm以下、c軸方向の結晶子寸法(Lc)が1
0nm以上の黒鉛化炭素がより好ましく、小径成分のカ
ーボンブラックにおいてはオイルファーネスブラックで
あるのがより好ましい。
【0024】本発明の正極板に用いる集電体としては、
たとえばアルミニウム、アルミニウム合金、チタンなど
で形成された箔やエキスパンドメタルなど従来と同様の
ものが利用できる。なお、集電体が箔や穴あき箔の場合
は、その厚みは通常10〜100μm程度であり、好ま
しくは15〜50μm程度である。集電体がエキスパン
ドメタルの場合は、その厚みは通常25〜300μm程
度、好ましくは30〜150μm程度である。
【0025】本発明における正極板は、上記特定の活物
質および特定の導電材と、高分子バインダーと、溶媒と
を混合してスラリーを調製し、該スラリーを集電体上に
塗工し、次いで乾燥し、得られた塗工物層にさらに圧延
処理を施すことにより作製される。
【0026】上記高分子バインダーとしては、ポリテト
ラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリエチ
レン、エチレン−プロピレン−ジエン系ポリマーなどが
好適であり、これらの中でもポリフッ化ビニリデンが好
ましい。また、ポリフッ化ビニリデンは融点が165℃
以下のものが好ましく、融点が155〜160℃のもが
特に好ましい。このような融点が165℃以下のポリフ
ッ化ビニリデンを使用した場合、安定な多孔構造の塗工
物層が得られる。これは、融点が165℃以下のポリフ
ッ化ビニリデンは、従来からこの種の分野でかかる用途
(高分子バインダー)として用いられてきたPVdF
(融点が170〜180℃程度)よりも融点が低いた
め、スラリーの乾燥時に結晶化がより進行し、活物質、
導電材等との結合力の高い塗工物層が得られるためと考
えられる。
【0027】塗工物層(スラリー)における活物質、導
電材および高分子バインダーの配合割合は、活物質10
0重量部に対して、導電材が3〜15重量部、好ましく
は3.5〜12重量部、より好ましくは4〜8重量部で
ある。また、活物質100重量部に対して、高分子バイ
ンダーは1〜10重量部、好ましくは2〜7重量部、よ
り好ましくは3〜6重量部である。
【0028】導電材の量が3重量部未満の場合、正極の
導電性が十分に高くならず、15重量部を超える場合に
は、活物質の充填量が低下し、目標とする容量が得られ
にくくなり、好ましくない。また、高分子バインダーが
1重量部未満である場合、塗工物層を構成する材料間の
結合が不十分となり、活物質の剥がれが起こりやすくな
り、特にサイクル特性が低下してしまう。また、高分子
バインダーの量が10重量部を超える場合、塗工物層
(正極)の十分に高い導電性が得られなくなり、低温特
性、ハイレート放電特性がしてしまう。
【0029】スラリーの調製は、通常、活物質、導電材
および高分子バインダーを適当な溶媒とともに混練する
ことで行われる。溶媒は特に限定されないが、N−メチ
ルピロリドンが好ましい。また、混練は、例えば、プラ
ネタリディスパ混練装置(浅田鉄工所製)などの従来公
知の混練装置を用いて行うことができ、最終的なスラリ
ーの粘度(25℃)を概ね3000〜30000cps
となるように行う。ここでの粘度(25℃)はB型粘度
計で6rpmの回転速度で測定した値である。スラリー
の粘度がかかる3000〜30000cpsの範囲内で
あれば、概ね、活物質および導電材の好ましい分散状態
(すなわち、導電材の小径成分が一様に分散しておら
ず、適度に凝集体が存在する分散状態)を形成してい
る。
【0030】スラリーの集電体上への塗工は、コンマロ
ールタイプあるいはダイコートタイプの塗工機などの従
来公知の塗工機により行われ、スラリーの乾燥は、集電
体上に塗工されたスラリーを、集電体とともに温風乾燥
炉などの乾燥装置を使用して、80〜200℃、好まし
くは、100〜180℃の温度範囲で、5〜20分間乾
燥させる。
【0031】なお、スラリーの塗工量は集電体上におけ
る乾燥後の付着物の量を、活物質の量で示すとして、好
ましくは1〜100mg/cm2程度である。
【0032】塗工物層の圧延処理は、圧延プレス機など
を用いて、正極板(集電体+塗工物層)全体を圧延する
ことで行われる。この圧延処理は、圧延温度が20℃〜
100℃(好ましくは25℃〜50℃、より好ましくは
25℃〜35℃)で、かつ、圧延率が10%〜40%
(好ましくは20%〜40%、より好ましくは25〜3
5%)の特定の圧延条件で行う。ここで、圧延温度は塗
工物層の温度であり、圧延率とは、圧下率などとも呼ば
れる圧延の加工度を表す尺度であり、圧延前の正極板
(集電体+塗工物層)の厚みをh1、圧延後の正極板
(集電体+塗工物層)の厚みをh2、集電体の厚みをh
3とするとき、下記式(II)で算出される。 圧延率(%)=(h1−h2)×100/(h1−h3) (II)
【0033】かかる特定の圧延条件で圧延を行うこと
で、上記の特定の活物質および特定の導電材、および、
高分子バインダーを含む塗工物層は、活物質(粒子)間
の隙間を導電材の大径成分の粒子が埋め、導電材の小径
成分の粒子の凝集体が活物質(粒子)を部分的に被覆
し、適度に空隙を有するものとなり、その比表面積が従
来よりも大きい0.5〜1.0m2/gで、かつ、空孔
率が0.08〜0.14CC/gの範囲の塗工物層とな
る。
【0034】圧延処理における温度が上記の範囲(20
℃〜100℃)よりも低い場合、圧延により、塗工物層
に割れ(ひび割れ)が生じたり、ひいては電極が破断に
いたる場合もある。高い場合は、高分子バインダーの軟
化または融解が生じて、塗工物層の比表面積(および空
孔率)が低下して、塗工物層の導電性や電解液の含浸性
の低下が起こり、低温特性、ハイレート放電特性、サイ
クル特性が低下してしまう。また、圧延処理における圧
延率が、上記の範囲(10%〜40%)よりも小さい場
合、集電体と塗工物層(活物質)間の密着力が低下し、
塗工物層の多孔構造が壊れて、或いは、物理的な剥れ現
象が生じて、サイクル特性が低下してしまい、大きい場
合、塗工物層の空孔部分が減少し、電解液の保持性或い
は含浸性が低下することによって、低温特性、ハイレー
ト放電特性が低下してしまう。
【0035】本発明において、正極板の塗工物層におけ
る比表面積は好ましくは0.6〜0.9m2/gであ
り、空孔率は好ましくは0.10〜0.12CC/gで
ある。
【0036】本発明のリチウムイオン二次電池は、上記
正極板を用いて構成される。電解液には、23℃におけ
る粘度が3.0cps以下のものを使用するのが好まし
く、電解液の粘度がかかる3.0cps以下の低粘度で
あることにより、電解液が上記正極板の塗工物層に十分
に浸透し、保持され、活物質と電解液間でのLiイオン
の挿入・脱離反応がより効率的に行われる。電解液に粘
度が3.0cpsより大きいものを使用した場合、電解
液の塗工物層中に十分量浸透せず、電池の低温特性およ
びサイクル特性が低下し、好ましくない。
【0037】なお、電解液の粘度は2.0cps以下で
あるのが好ましく、また、電解液の粘度の下限は好まし
くは0.1cps以上である。これは、電解液の粘度
0.1cps未満になると、揮発性が増し、高温保存特
性が低下する傾向となるからである。
【0038】本発明で用いる粘度(23℃)が3.0c
ps以下の電解液は、ジエチルカーボネート(DEC)
およびエチルメチルカーボネート(EMC)から選ばれ
る少なくとも一種と、エチレンカーボネート(EC)
と、プロピレンカーボネート(PC)と、ジメチルカー
ボネート(DMC)との混合溶媒によって達成するのが
好ましい。
【0039】このとき、エチレンカーボネート(EC)
およびプロピレンカーボネート(PC)の合計量を全体
の25体積%以下にするのが好ましく、具体的組成とし
ては、例えば、ジエチルカーボネートおよびエチルメチ
ルカーボネートから選ばれる少なくとも一種を25体積
%〜50体積%(好ましくは30体積%〜35体積
%)、エチレンカーボネートを4体積%〜20体積%
(好ましくは6体積%〜18体積%)、プロピレンカー
ボネートを3体積%〜17体積%(好ましくは5体積%
〜15体積%)、ジメチルカーボネートを40体積〜6
0体積%(好ましくは45体積%〜55体積%)が挙げ
られる。
【0040】ジエチルカーボネートおよびエチルメチル
カーボネートから選ばれる少なくとも一種においては、
上記混合比が25体積%未満であると、電解液の凝固点
が上昇して、特に−20℃以下の極低温下において、電
池の内部抵抗を増大させ、充放電サイクル特性および低
温特性を低下させることがあり好ましくない。一方、上
記混合比が50体積%を超えると電解液の粘度が上昇し
て電池の内部抵抗を増大させ、充放電サイクル特性を低
下させることがあり好ましくない。
【0041】エチレンカーボネートにおいては、上記混
合比が4体積%未満であると、負極板表面で安定な皮膜
が形成されにくく、サイクル特性を低下させる恐れがあ
り好ましくない。また上記混合比が20体積%を超える
と、電解液の粘度が上昇して電池の内部抵抗を増大さ
せ、充放電サイクル特性が低下させることがあり好まし
くない。
【0042】プロピレンカーボネートにおいては、上記
混合比が3体積%未満であると充放電サイクルに伴うイ
ンピーダンスの増加の抑制効果が小さくなり、サイクル
特性を低下させる恐れがあり好ましくない。上記混合比
が17体積%を超えると、電解液の粘度が上昇して電池
の内部抵抗を増大させ、充放電サイクル特性を低下させ
ることがあり好ましくない。
【0043】ジメチルカーボネートにおいては、上記混
合比が40体積%未満であると電解液の粘度が上昇して
電池の内部抵抗を増大させ、充放電サイクル特性を低下
させることがあり好ましくない。上記混合比が60体積
%を超えると、電解液の凝固点が上昇して、特に−20
℃以下の低温下において、電池の内部抵抗を増大させ、
サイクル特性および低温特性を低下させることがあり好
ましくない。
【0044】電解液におけるリチウム塩としては、Li
ClO4、LiBF4、LiPF6、LiAsF6、LiA
lCl4およびLi(CF3SO22Nから選ばれる一種
または二種以上が好適であり、その非水溶媒中の濃度
は、好ましくは0.1モル/L〜2モル/L、より好ま
しくは0.5モル/L〜1.8モル/Lがよい。リチウ
ム塩の濃度が0.1モル/L未満であると、電解液とし
てのイオン伝導度が十分に得られず、リチウム塩の濃度
が2モル/Lを超えると、電解液の粘度が上昇し、23
℃における粘度が3.0cps以下の低粘度を実現する
ことが困難になる。
【0045】本発明の電池において、負極板の構成は特
に限定されず、この種の電池における公知の負極板を使
用できるが、以下に記載のものを使用するのが好まし
い。
【0046】負極板における活物質としては、炭素材料
が用いられ、そのうちでも、比表面積が好ましくは2.
0m2/g以下、より好ましくは0.5m2/g〜1.5
2/gで、結晶格子の面間距離(d002)が好まし
くは0.3380nm以下、より好ましくは0.335
5nm〜0.3370nmで、c軸方向の結晶子寸法
(Lc)が好ましくは30nm以上、より好ましくは4
0nm〜70nmである黒鉛化炭素が好適であり、この
ような黒鉛化炭素の具体例としてはメソフェーズ系黒鉛
化炭素が挙げられる。
【0047】上記の比表面積を有することで、電解液が
プロピレンカーボネートを含む場合に、充電時のプロピ
レンカーボネートの分解反応による電池容量の低下を防
止できる。また、上記の結晶格子の面間距離(d00
2)およびc軸方向の結晶子寸法(Lc)を有すること
で、負極板の電位上昇を抑制でき、電池の平均放電電位
がより安定化する。
【0048】上記黒鉛化炭素は通常粒状であるが、その
粒子形状は特に限定されず、例えば、鱗片状、繊維状、
球状、擬似球状、塊状、ウィスカー状などが挙げられ
る。但し、集電体への塗布が容易であり、塗布後の粒子
の配向を制御できる点から、繊維状であるのが好まし
い。よって、本発明においては、負極の活物質は繊維状
のメソフェーズ系黒鉛化炭素(即ちメソフェーズ系黒鉛
化炭素繊維)が特に好適である。メソフェーズ系黒鉛化
炭素繊維の製造方法の好ましい一例を以下に示す。
【0049】最初に、石油ピッチ、コールタールピッチ
などのピッチ類を溶融ブロー法により長さ200μm〜
300μm程度の繊維に紡糸する。該ピッチ類として
は、メソフェーズの含有量が70体積%以上のメソフェ
ーズピッチを用いるのが特に好ましい。次に、この繊維
を800℃〜1500℃で炭素化し、ついで適当な大き
さたとえば平均繊維長1μm〜100μm程度、平均繊
維径1μm〜15μm程度に粉砕する。続いて、この粉
砕された繊維を2500℃〜3200℃、好ましくは2
800℃〜3200℃で加熱して黒鉛化することでメソ
フェーズ系黒鉛化炭素繊維が得られる。
【0050】但し、後述するスラリーの集電体への塗工
性を良好とする点からは、上記の粉砕は平均繊維長が好
ましくは1μm〜100μm、より好ましくは2μm〜
50μm、とりわけ好ましくは3μm〜25μmとなる
ように、また平均繊維径が好ましくは0.5μm〜15
μm、より好ましくは1μm〜15μm、とりわけ好ま
しくは5μm〜10μmとなるように行うのが好まし
い。この時、アスペクト比(平均繊維径に対する平均繊
維長の比)は、1〜5となるのが好ましい。
【0051】負極板の作製方法は、特には限定されず、
当分野での一般的な方法を適用できるが、負極活物質と
高分子バインダーを含むスラリーを調製し、該スラリー
を集電体上に塗工、乾燥し(塗工物層を形成し)、必要
に応じて圧延処理を施して作製する方法が好ましい。こ
こでの、高分子バインダーとしては、特に限定はされな
いが、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリ
デン、ポリエチレン、エチレン−プロピレン−ジエン系
ポリマー等が好適である。
【0052】また、本発明において、負極板には、活物
質とともに導電材を配合してもよい。この場合、導電材
としては、平均粒径が5μm以下の天然黒鉛、人造黒
鉛、カーボンブラックなどが好ましい。また、負極板に
用いる集電体としては、従来と同様のものが利用でき、
銅、ニッケル、銀、ステンレスなどで形成された箔やエ
キスパンドメタルが挙げられる。
【0053】通常、正極板と負極板の間にセパレータを
介在させるが、当該セパレータには、ポリオレフィンセ
パレータ等の従来からリチウムイオン二次電池で使用さ
れている公知のセパレータが使用される。ここで、セパ
レータは多孔質状のものでも、実質的に孔形成を行って
いない、中実のセパレータでもよい。また、ポリオレフ
ィンセパレータはポリエチレン層単体やポリプロピレン
層単体のものでもよいが、ポリエチレン層とポリプロピ
レン層とを積層したタイプが好ましく、特に安全性の点
からPP/PE/PPの3層タイプが好ましい。
【0054】本発明において、電池の形態は特に限定さ
れない。従来からリチウムイオン二次電池で使用されて
いる公知のものを使用でき、例えば、Fe、Fe(Ni
メッキ)、SUS、アルミ、アルミ合金等の金属からな
る円筒缶、角筒缶、ボタン状缶等や、ラミネートフィル
ム等のシート状の外装材が使用される。ラミネートフィ
ルムとしては、銅、アルミニウム等の金属箔の少なくと
も片面にポリエステル、ポリプロピレン等の熱可塑性樹
脂ラミネート層が形成されたものが好ましい。
【0055】以下に、本明細書中における特性(物性)
の測定方法を記載する。 正極板の塗工物層の比表面積 「粉体の材料化学」〔荒井康夫著、初版第9刷、培風館
(東京)発行、1995年〕の第178頁〜第184頁
に記載された吸着法のうち、窒素を吸着体とする気相吸
着法(一点法)により、比表面積計モノソーブ(クアン
タクロム社製)を用いて測定した。 正極板の塗工物層の空孔率 水銀を用いたポロシメータ法で測定した。 ポリフッ化ビニリデンの融点 DSC(示唆走査熱量計)で測定した。昇温速度を5℃
/minとして、室温(20℃)より300℃までの範
囲にて測定を行った。 ポリフッ化ビニリデンの溶融粘度(232℃) 東洋精器社製、キャピログラフにて測定した。 電解液の粘度(23℃) ウベローデ型粘計にて測定した。 Li−Co系複合酸化物および正極板用の導電材の粒
径(平均粒径) マイクロトラック粒度分析計(島津製作所(株)、SA
LD−3000J)を使用した。手順は、最初に、測定
対象となる粒状物を、水やエタノールなどの有機液体に
投入し、35kHz〜40kHz程度の超音波を付与し
て約2分間分散処理を行う。ここで、測定対象となる粒
状物の量は、分散処理後の分散液のレーザ透過率(入射
光量に対する出力光量の比)が70%〜95%となる量
とする。次に、この分散液をマイクロトラック粒度分析
計にかけ、レーザー光の散乱により個々の粒状物の粒径
(D1、D2、D3・・)、および各粒径毎の存在個数
(N1、N2、N3・・・)を計測した。この粒径分布
の計測は、観測された散乱強度分布に最も近い理論強度
になる球形粒子群の粒径分布として算出される(粒子
は、レーザー光の照射によって得られる投影像と同面積
の断面円を持つ球体と想定され、この断面円の直径(球
相当径)が粒径として計測される)。平均粒径(μm)
は、個々の粒子の粒径(D)と各粒径毎の存在個数
(N)とから、下記式により算出される。 平均粒径(μm)=(ΣND3/ΣN)1/3 なお、粒径が1μm以下の粒子は分散液中で凝集する場
合があり、このような凝集が生じる場合には、電子顕微
鏡を用いて測定した。すなわち、最初に視野に粒子が2
0個以上入るよう倍率を設定して電子顕微鏡写真を撮影
し、次に、写真に写った各粒子の像の面積を算出し、さ
らにこの算出された面積から同面積を持つ円の直径を算
出し(この直径の断面円をもつ球体と想定する)、この
直径を粒径とする。 Li−Co系複合酸化物および負極板用の活物質(黒
鉛化炭素)の比表面積 比表面積計モノソーブ(クアンタクロム社製)を使用
し、窒素を吸着体とする気相吸着法(一点法)により測
定した。 正極板用の導電材(黒鉛化炭素)および負極板用の活
物質(黒鉛化炭素)の結晶格子の面間距離(d002)
とc軸方向の結晶子寸法(Lc) 日本学術振興会法により、以下の手順で測定した。最初
に、X線標準用高純度シリコンをメノウ乳鉢で325メ
ッシュ標準篩以下に粉砕して標準物質を作製し、この標
準物質と被測定試料の黒鉛化炭素とをメノウ乳鉢で混合
(黒鉛化炭素100重量%に対して標準物質10重量
%)してX線用試料を作製し、次に、このX線用試料
を、たとえばX線回析装置RINT2000(理学電機
社製、X線源:CuKα線)の試料板に均一に充填す
る。次に、X線管球への印加電圧を40kV、印加電流
を50mAに設定し、更に走査範囲を2θ=23.5度
〜29.5度、スキャンスピードを0.25度/min
として、炭素の002ピークおよび標準物質の111ピ
ークを測定する。続いて、得られたピーク位置およびそ
の半値幅から、上記のX線回析装置に付属の黒鉛化度計
算用ソフトを用いて、結晶格子の面間距離(d002)
およびc軸方向の結晶子寸法(Lc)を算出する。
【0056】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に示
す。 実施例1 〔正極板の作製〕正極活物質としてのLiCoO2(平
均粒径:18μm、20/(平均粒径×比表面積):
7.41)91重量部と、導電材としての球状黒鉛化炭
素(平均粒径:6μm、結晶格子の面間距離:0.33
60nm、c軸方向の結晶子寸法:60nm)5重量部
と、同じく導電材としてのオイルファーネスブラック
(平均粒径:0.01μm)1重量部と、高分子バイン
ダーとしての融点が160℃のポリフッ化ビニリデン
(PVdF)(アウジモント社製、ハイラー301F)
3重量部とを、N−メチルピロリドンとともに混練して
スラリーとした。なお、球状黒鉛化炭素とオイルファー
ネスブラックからなる導電材全体における大径成分(粒
径が4〜8μmの範囲の粒子)の割合は79重量%、小
径成分(0.1μm以下の粒子)の割合は16重量%、
これら以外の粒径の粒子の割合は5重量%であった。
【0057】上記スラリーを集電体となるアルミニウム
箔(厚さ20μm)の両面上に塗布し、140℃で、5
分乾燥させ、ついで圧延温度が30℃、圧延率が30%
の圧延条件で圧延処理して集電体上に塗工物層を形成
し、アルミニウム箔の片面あたり20mg/cm2のL
iCoO2を有する正極板とした。スラリーの塗工直前
の粘度は10000cpsであった。正極塗工物層の空
孔率は0.12CC/g、比表面積は0.8m2/gで
あった。
【0058】〔負極板の作製〕負極活物質となる黒鉛化
炭素メルブロンメルド FM−14(比表面積:1.3
2m2/g、結晶格子の面間距離:0.3364nm、
c軸方向の結晶子寸法:50nm)95重量部と、バイ
ンダーとなるポリフッ化ビニリデン(PVdF)5重量
部と、N−メチルピロリドン50重量部とを混合してス
ラリー化し、このスラリーを集電体となる銅箔(厚み1
4μm)の両面に塗布し、乾燥させた。なお負極活物質
の結晶格子の面間距離およびc軸方向の結晶子寸法につ
いては、上記の球状黒鉛化炭素と同様に測定を行った。
次に、この銅箔に当業者が一般に行う圧延条件(圧延温
度:120℃、圧延率:20%)によって圧延処理を行
い、負極板を得た。
【0059】〔電解液の調製〕ジエチルカーボネート4
体積%と、エチルメチルカーボネート29体積%と、エ
チレンカーボネート11体積%と、プロピレンカーボネ
ート9体積%と、ジメチルカーボネート47体積%との
混合溶媒に、LiPF6を、その濃度が1.0モル/L
(調製後の電解液に対し)となるように溶解させて電解
液を調製した。該電解液の粘度(23℃)は、1.9c
psであった。
【0060】〔リチウムイオン二次電池の組立〕上記で
作製した正極板と負極板とを、多孔質のポリエチレン−
ポリプロピレン複合セパレータを介して捲巻し、これを
円筒型の電池缶(外径18mm、高さ650mm)に収
容した。さらに、上記で得た電解液をセパレータに含浸
させ、本発明のリチウムイオン二次電池を得た。
【0061】実施例2 正極活物質をLiCoO2(平均粒径:15μm、20
/(平均粒径×比表面積):8.3)に変え、導電材と
して、実施例1と同様の球状黒鉛化炭素(平均粒径6μ
m)を4重量部と、実施例1と同様のオイルファーネス
ブラック(平均粒径:0.01μm)1.7重量部とを
使用し(導電材全体における大径成分(粒径が4〜8μ
mの範囲の粒子)の割合は67重量%、小径成分(0.
1μm以下の粒子)の割合は28重量%、これら以外の
粒径の粒子の割合は5重量%)、それ以外は、実施例1
と同様にして正極板を作製した。正極の塗工物層の空孔
率は0.10CC/g、比表面積は0.9m2/gであ
った。この後、該正極板を使用し、正極板以外の構成は
実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を組み立
てた。
【0062】実施例3 正極活物質をLiCoO2(平均粒径:22μm、20
/(平均粒径×比表面積):7.5)に変え、正極塗工
物層の圧延率を33%に変更し、それ以外は、実施例1
と同様にして正極板を作製した。正極の塗工物層の空孔
率は0.09CC/g、比表面積は0.7m2/gであ
った。この後、該正極板を使用し、正極板以外の構成は
実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を組み立
てた。
【0063】実施例4 正極活物質をLiCoO2(平均粒径:16μm、20
/(平均粒径×比表面積):8.1)に変え、正極塗工
物層の圧延率を25%に変更し、それ以外は実施例1と
同様にして正極板を作製した。正極の塗工物層の空孔率
は0.13CC/g、比表面積は0.9m2/gであっ
た。この後、該正極板を使用し、正極板以外の構成は実
施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を組み立て
た。
【0064】実施例5 正極活物質をLiCoO2(平均粒径:13μm、20
/(平均粒径×比表面積):8.5)に変え、スラリー
の乾燥条件を130℃で、10分に変更し、それ以外は
実施例1と同様にして正極板を作製した。正極の塗工物
層の空孔率は0.11CC/g、比表面積は0.9m2
/gであった。この後、該正極板を使用し、正極板以外
の構成は実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池
を組み立てた。
【0065】比較例1 正極活物質をLiCoO2(平均粒径:5μm)に変
え、その他は、実施例1と同様にして正極板を作製し
た。正極の塗工物層の空孔率は0.11CC/g、比表
面積は0.9m2/gであった。この後、該正極板を使
用し、正極板以外の構成は実施例1と同様にしてリチウ
ムイオン二次電池を組み立てた。
【0066】比較例2 導電材として、球状黒鉛化炭素を5重量部と、カーボン
ブラック1重量部との混合物(全体における大径成分
(粒径が4〜8μmの範囲の粒子)の割合は54重量
%、小径成分(0.1μm以下の粒子)の割合は11重
量%、これら以外の粒径の粒子の割合は35重量%)を
使用し、それ以外は、実施例1と同様にして正極板を作
製した。正極の塗工物層の空孔率は0.12CC/g、
比表面積は0.7m2/gであった。この後、該正極板
を使用し、正極板以外の構成は実施例1と同様にしてリ
チウムイオン二次電池を組み立てた。
【0067】比較例3 球状黒鉛化炭素を2重量部と、カーボンブラック3重量
部との混合物(全体における大径成分(粒径が4〜8μ
mの範囲の粒子)の割合は36重量%、小径成分(0.
1μm以下の粒子)の割合は54重量%、これら以外の
粒径の粒子の割合は10重量%)を使用し、それ以外
は、実施例1と同様にして正極板を作製した。正極の塗
工物層の空孔率は0.10CC/g、比表面積は0.6
2/gであった。この後、該正極板を使用し、正極板
以外の構成は実施例1と同様にしてリチウムイオン二次
電池を組み立てた。
【0068】比較例4 導電材として、カーボンブラック1重量部のみを使用し
(導電材全体における大径成分(粒径が4〜8μmの範
囲の粒子)の割合0重量%、小径成分(0.1μm以下
の粒子)の割合は90重量%、これら以外の粒径の粒子
の割合は10重量%)、それ以外は、実施例1と同様に
して正極板を作製した。正極の塗工物層の空孔率は0.
09CC/g、比表面積は0.8m2/gであった。こ
の後、該正極板を使用し、正極板以外の構成は実施例1
と同様にしてリチウムイオン二次電池を組み立てた。
【0069】比較例5 導電材として、球状黒鉛化炭素5重量部のみを使用し
(導電材全体における大径成分(粒径が4〜8μmの範
囲の粒子)の割合は95重量%、小径成分(0.1μm
以下の粒子)の割合は0重量%、これら以外の粒径の粒
子の割合は5重量%)、それ以外は、実施例1と同様に
して正極板を作製した。正極の塗工物層の空孔率は0.
13CC/g、比表面積は0.9m2/gであった。こ
の後、該正極板を使用し、正極板以外の構成は実施例1
と同様にしてリチウムイオン二次電池を組み立てた。
【0070】比較例6 塗工物層の圧延温度を30℃、圧延率を42%の圧延条
件に変更した以外は実施例1と同様にして正極板を作製
した。正極塗工物層の空孔率は0.04CC/g、比表
面積は0.8m2/gであった。この後、該正極板を使
用し、正極板以外の構成は実施例1と同様にしてリチウ
ムイオン二次電池を組み立てた。
【0071】比較例7 塗工物層の圧延温度を35℃、圧延率を8%の圧延条件
に変更した以外は実施例1と同様にして正極板を作製し
た。正極塗工物層の空孔率0.21CC/g、比表面積
は0.7m2/gであった。この後、該正極板を使用
し、正極板以外の構成は実施例1と同様にしてリチウム
イオン二次電池を組み立てた。
【0072】比較例8 塗工物層の圧延温度を120℃、圧延率を15%の圧延
条件に変更した以外は実施例1と同様にして正極板を作
製した。正極塗工物層の空孔率0.12CC/g、比表
面積は0.4m2/gであった。この後、該正極板を使
用し、正極板以外の構成は実施例1と同様にしてリチウ
ムイオン二次電池を組み立てた。
【0073】比較例9 塗工物層の圧延温度を50℃、圧延率を8%の圧延条件
に変更した以外は実施例1と同様にして正極板を作製し
た。正極塗工物層の空孔率0.11CC/g、比表面積
は1.2m2/gであった。この後、該正極板を使用
し、正極板以外の構成は実施例1と同様にしてリチウム
イオン二次電池を組み立てた。
【0074】上記のように各々作製した実施例1〜5お
よび比較例1〜9の各リチウムイオン二次電池につい
て、以下の手順で、釘刺し試験(安全性試験)、低温特
性試験、ハイレート放電試験およびサイクル特性試験を
行った。
【0075】〔釘刺し試験〕1.5Aで電圧が4.3V
となるまで充電し、充電後直ちに外径3mmの釘を、各
リチウムイオン二次電池の正極端子と負極端子との間の
略中央辺りにおいて4cm/秒の速度で刺し込んで電池
を貫通させ、10本中での発火本数を調べる安全性の試
験を行った。10本中、1本でも発火したものは不合格
(×)とし、10本とも発火しなかったものを合格
(○)とした。
【0076】〔低温特性試験〕上記で得られたリチウム
イオン二次電池について室温で充電を行なった後、これ
を−20℃の大気雰囲気中に24時間放置する。なお、
充電は、1C(1600mA)定電流で電圧が4.2V
となるまで電流を流した後、続いて全充電時間が2.5
時間となるまで4.2V定電圧で電流を流して行なっ
た。次に、この−20℃の大気雰囲気中で0.5C(8
00mAh)/2.5Vカットオフで放電を行い、その
時の放電容量〔mA・H〕を求める。また、室温(20
℃)でも同様の条件で充電と放電とを行い、放電容量
〔mA・H〕を求める。さらに、−20℃下での放電容
量を室温下での放電容量で割って放電容量変化率〔%〕
を求めた。
【0077】〔ハイレート放電試験〕室温(20℃)下
で、2C(3600mAの定電流)放電を行い、その放
電容量の0.2C(360mAの定電流)放電時の放電
容量に対する割合(容量維持率)を算出した。
【0078】〔サイクル特性試験〕上記で得られたリチ
ウムイオン二次電池について1C/1Cの充放電を室温
(20℃)下で500サイクル行い、1サイクル時と5
00サイクル時について、放電電流値と放電時間とから
放電容量〔mA・H〕を算出する。次に、500サイク
ル時の放電容量〔mA・H〕を1サイクル目の放電容量
〔mA・H〕で割って放電容量変化率〔%〕を求めた。
上記の試験結果を表1に示す。
【0079】
【表1】
【0080】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように、本発
明によれば、安全性が高く、しかも、低温特性、サイク
ル特性およびハイレート放電特性のいずれもが大きく改
善されたリチウムイオン二次電池を提供することができ
る。従って、観測機器や通信機器、さらには電気自動車
や電力貯蔵機器といった、低温下で使用が想定され、か
つ、大電流放電も必要とされる機器にも、好適に用いる
ことができる。
フロントページの続き (72)発明者 木津 賢一 兵庫県伊丹市池尻4丁目3番地 三菱電線 工業株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 森内 健 兵庫県伊丹市池尻4丁目3番地 三菱電線 工業株式会社伊丹製作所内 Fターム(参考) 5H029 AJ03 AJ05 AJ12 AK03 AL07 AM03 AM07 BJ02 BJ14 CJ02 CJ03 CJ07 CJ08 DJ08 DJ16 HJ00 HJ01 HJ05 HJ07 HJ09 HJ10 HJ14 5H050 AA06 AA07 AA08 AA15 BA17 CA08 CB08 DA02 DA10 FA05 FA17 GA02 GA03 GA05 GA09 GA10 HA00 HA01 HA05 HA07 HA09 HA10 HA14

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集電体上に、 平均粒径が10μm以上のLi−Co系複合酸化物から
    なる活物質と、粒径が4〜8μmの範囲内にある大径成
    分および粒径が0.1μm以下の小径成分の合計量が全
    体の70重量%以上で、かつ、大径成分と小径成分の重
    量比が1:0.01〜1:1である粒状の導電材とを含
    む、正極塗工物層が形成され、 該正極塗工物層の比表面積が0.5〜1.0m2/gで
    あり、かつ、空孔率が0.08〜0.14CC/gであ
    ることを特徴とするリチウムイオン二次電池用正極板。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のリチウムイオン二次電
    池用正極板を製造する方法であって、 平均粒径が10μm以上のLi−Co系複合酸化物から
    なる活物質と、粒径が4〜8μmの範囲内にある大径成
    分および粒径が0.1μm以下の小径成分の合計量が全
    体の70重量%以上で、かつ、大径成分と小径成分の重
    量比が1:0.01〜1:1である粒状の導電材と、高
    分子バインダーとを、溶媒とともに混練して得られたス
    ラリーを集電体上に塗工、乾燥した後、得られた塗工物
    層を20〜100℃の圧延温度および10〜40%の圧
    延率で圧延することを特徴とするリチウムイオン二次電
    池用正極板の製造方法。
  3. 【請求項3】 正極板、負極板および電解液を少なくと
    も含んでなるリチウムイオン二次電池であって、 正極板が請求項1に記載の正極板からなり、かつ、電解
    液の粘度(23℃)が3.0cps以下であることを特
    徴とするリチウムイオン二次電池。
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