JP2003157536A - 光情報記録媒体への記録方法及び装置 - Google Patents

光情報記録媒体への記録方法及び装置

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JP2003157536A
JP2003157536A JP2001352361A JP2001352361A JP2003157536A JP 2003157536 A JP2003157536 A JP 2003157536A JP 2001352361 A JP2001352361 A JP 2001352361A JP 2001352361 A JP2001352361 A JP 2001352361A JP 2003157536 A JP2003157536 A JP 2003157536A
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linear velocity
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Shinya Narumi
慎也 鳴海
Katsuyuki Yamada
勝幸 山田
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存の光情報記録装置に対する光情報記録媒
体の下位互換を取る、または取らないことにより、次世
代メディアに対する記録装置の不具合を起こさないよう
にする。 【解決手段】 光情報記録媒体中に記録可能な線速度の
情報を有しており、且つその記録可能な線速度に関する
情報を0〜25m/sのいずれにも設定することができ
る光情報記録媒体の記録方法に関し、該光情報記録媒体
で記録可能な線速度と、該光情報記録媒体の記録を行な
う記録装置で記録可能な線速度とを比較し、該光情報記
録媒体の記録可能な線速度の範囲が記録装置で記録可能
な線速度範囲内にある場合に、該光情報記録媒体への記
録を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光情報記録媒体へ
の記録方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レーザー光の照射により記録・再生を行
なう光情報記録媒体として、一度だけ記録可能(追記
型)なCD−RやDVD−R、書き換えが可能なCD−
RW、DVD−RW、DVD−RAM、MD、MOディ
スクなどの様々な媒体が実用化されており、リムーバブ
ルな媒体として、カセットテープやフロッピー(登録商
標)ディスクなどの磁気記録媒体に代わり、需要が高ま
っている。
【0003】このうち、例えば、CD互換の記録媒体で
あるCD−R/RWにおいては、年々と記録速度の速く
なった記録装置が市場に投入されており、その度ごと
に、その記録速度に対応したCD−R/RWメディアが
新たに商品化されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、既存の
記録装置では、この新しいメディアを記録することがで
きないものがある。
【0005】特にCD−RWにおいては、既存の1X〜
4Xの記録速度に対応した記録装置(第2世代CD−R
W記録装置)では、新しく規格化された4X〜10Xの
記録速度に対応のCD−RWメディア(第3世代CD−
RWメディア)を記録することはできない。このこと
は、1X〜4X記録対応の記録装置以前の記録装置であ
る2X記録対応の記録装置(第1世代CD−RW記録装
置)において、4X〜10X記録対応のCD−RWメデ
ィアの記録を試みると、線速度範囲を正しく認識するこ
とができず、対応していない2X記録を行なってしまう
ため、意図的に下位互換させないようにしているためで
ある。
【0006】記録型DVDにおいても、記録速度の向上
した次世代メディアについて、下位互換を確保する、ま
たは下位互換を持たせずに記録装置が不具合を起こさな
いような対応を行なう必要がある。
【0007】本発明は上述の実情に鑑みてなしたもの
で、既存の光情報記録装置に対する光情報記録媒体の下
位互換を取る、または取らないことにより、次世代メデ
ィアに対する記録装置の不具合を起こさないようにする
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の発明は、光情報記録媒体中に記録可能な線速度の情報
を有しており、且つその記録可能な線速度に関する情報
を0〜25m/sのいずれにも設定することができる光
情報記録媒体の記録方法において、該光情報記録媒体で
記録可能な線速度と、該光情報記録媒体の記録を行なう
記録装置で記録可能な線速度とを比較し、該光情報記録
媒体の記録可能な線速度の範囲が記録装置で記録可能な
線速度範囲内にある場合に、該光情報記録媒体への記録
を行なうことを最も主要な特徴とするものである。
【0009】また、本発明の請求項2に記載の発明は、
光情報記録媒体中に記録可能な線速度の情報を有してお
り、且つその記録可能な線速度に関する情報を0〜25
m/sのいずれにも設定することができる光情報記録媒
体の記録方法において、該光情報記録媒体で記録可能な
線速度と、該光情報記録媒体の記録を行なう記録装置で
記録可能な線速度とを比較し、該光情報記録媒体の記録
可能な線速度の範囲が記録装置で記録可能な線速度範囲
外である場合に、該光情報記録媒体への記録を行なわな
いことを最も主要な特徴とするものである。
【0010】更に、本発明の請求項3に記載の発明は、
光情報記録媒体中に記録条件の情報として、記録可能な
線速度とその線速度における記録パルスストラテジおよ
び記録パワーに関する情報を有する光情報記録媒体の記
録方法において、記録装置にて前記記録条件の情報を読
み取り、その記録条件を用いて該光情報記録媒体への記
録を行なうことを主要な特徴とするものである。
【0011】また、本発明の請求項4に記載の発明は、
光情報記録媒体中に記録可能な線速度の情報を有してお
り、且つその記録可能な線速度に関する情報を0〜25
m/sのいずれにも設定することができる光情報記録媒
体の記録装置であって、該光情報記録媒体で記録可能な
線速度と、該光情報記録媒体の記録を行なう記録装置で
記録可能な線速度とを比較する手段を備え、該光情報記
録媒体の記録可能な線速度の範囲が記録装置で記録可能
な線速度範囲内にある場合に、該光情報記録媒体への記
録を行なうように構成したことを最も主要な特徴とする
ものである。
【0012】本発明の請求項5に記載の発明は、光情報
記録媒体中に記録可能な線速度の情報を有しており、且
つその記録可能な線速度に関する情報を0〜25m/s
のいずれにも設定することができる光情報記録媒体の記
録装置であって、該光情報記録媒体で記録可能な線速度
と、該光情報記録媒体の記録を行なう記録装置で記録可
能な線速度とを比較する師団を備え、該光情報記録媒体
の記録可能な線速度の範囲が記録装置で記録可能な線速
度範囲外である場合に、該光情報記録媒体への記録を行
なわないように構成したことをもっとも主要な特徴とす
るものである。
【0013】本発明の請求項6に記載の発明は、光情報
記録媒体中に記録条件の情報として、記録可能な線速度
とその線速度における記録パルスストラテジおよび記録
パワーに関する情報を有する光情報記録媒体の記録装置
であって、記録装置にて前記記録条件の情報を読み取
り、その記録条件を用いて該光情報記録媒体への記録を
行なうことを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照しつつ説明する。図1は本発明における光情報記録
媒体への記録方法のフローを示すもので、本発明で用い
る光情報記録媒体中には、あらかじめ記録可能な線速度
の情報が入れられている。この光情報記録媒体を本発明
で用いる記録装置に挿入すると、記録装置は、まず光情
報記録媒体の記録可能な線速度の情報を読み取る。次い
で、この光情報記録媒体の記録可能な線速度の範囲と、
あらかじめ記録装置中に設定してある記録装置が記録可
能な線速度の範囲との比較を行なう。この結果、挿入さ
れた光情報記録媒体の記録可能な線速度の範囲が、記録
装置の記録可能な線速度の範囲の中に入っていることを
認識すると、記録装置は、両者が重なった範囲の記録線
速度で光情報記録媒体への記録を行なうことを選択す
る。記録することを選択した後、記録装置は、記録する
光情報記録媒体中にあらかじめ入れられている記録パル
スストラテジと記録パワーの情報を読み取る。この情報
をもとに記録条件を決定し、光情報記録媒体への記録を
行なう。
【0015】また、反対に、記録装置に挿入された光情
報記録媒体の記録可能な線速度の範囲が、記録装置で記
録可能な線速度の範囲の中から外れていると認識した場
合には、記録装置は、その光情報記録媒体に記録しない
ことを選択する。
【0016】本発明に用いられる光情報記録媒体として
は、追記型および相変化型の光情報記録媒体のいずれも
用いることができるが、その中でも、相変化型記録媒体
が記録材料の特性上、記録可能な線速度の範囲の制限を
受けやすいため、本発明の記録方法を使用し、記録を行
なうのに適している。
【0017】この相変化型記録媒体の形態の一例につい
て、図2に示す。基本的な構成は、案内溝を有する透明
基板1上に下部保護層2、相変化記録層3、上部保護層
4、反射層5、オーバーコート層6を有する。さらに、
オーバーコート層上には印刷層8、基板の鏡面側にはハ
ードコート層7を有しても良い。
【0018】上記の単板ディスクを、接着層9を介して
貼り合わせ構造としても良い。貼り合わせる反対面のデ
ィスクは、同様の単板ディスクでも、透明基板のみでも
良い。また、単板ディスクに印刷層を形成せずに貼り合
わせ、貼り合わせ後に反対面側に印刷層8' を形成して
も良い。
【0019】基板の材料は、通常ガラス、セラミック
ス、あるいは樹脂であり、樹脂基板が成形性、コストの
点で好適である。樹脂の例としてはポリカーボネート樹
脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリスチレン樹脂、
アクリロニトリル−スチレン共重合体樹脂、ポリエチレ
ン樹脂、ポリプロピレン樹脂、シリコーン系樹脂、フッ
素系樹脂、ABS樹脂、ウレタン樹脂などがあげられる
が、成形性、光学特性、コストの点で優れるポリカーボ
ネート樹脂、アクリル系樹脂が好ましい。
【0020】記録層の材料としては、結晶−アモルファ
ス相間の相変化を起こし、それぞれが安定化または準安
定化状態をとることができるSb、Teを含む相変化型
記録材料が、記録(アモルファス化)感度・速度、消去
(結晶化)感度・速度、および消去比が良好なため適し
ている。このSbTe材料に、Ag、Bi、C、Ga、
Ge、In、N、O、S、Siなどの元素を添加するこ
とで、記録・消去感度や信号特性、信頼性などを改善す
ることができる。そのため、目的とする記録線速度およ
び線速度領域により、添加する元素や材料の組成比を調
整して、最適な記録線速度を制御すると同時に、記録し
た信号の再生安定性や信号の寿命(信頼性)を確保する
ことが望ましい。本発明で用いられる相変化型光情報記
録媒体の記録層の材料として、構成元素にAgおよび/
またはGe、Gaおよび/またはIn、Sb、Teを含
んでおり、これらの元素の組成比(Agおよび/または
Ge)α(Gaおよび/またはIn)βSbγTe
δ(α、β、γ、δは原子%)が、α+β+γ+δ=1
00としたときに、 0<α≦6 2≦β≦10 60≦γ≦85 15≦δ≦27 である材料が、信号の再生安定性や信号の寿命が優れて
おり、好適である。
【0021】相変化記録層の膜厚としては10〜50n
m、好適には12〜30nmとするのが良い。さらにジ
ッター等の初期特性、オーバーライト特性、量産効率を
考慮すると、好適には14〜25nmとするのが良い。
10nmより薄いと光吸収能が著しく低下し、記録層と
しての役割を果たさなくなる。また、50nmより厚い
と高速で均一な相変化がおこりにくくなる。このような
相変化型記録層は、各種気相成長法、たとえば真空蒸着
法、スパッタリング法、プラズマCVD法、光CVD
法、イオンプレーティング法、電子ビーム蒸着法などに
よって形成できる。なかでも、スパッタリング法が、量
産性、膜質等に優れている。
【0022】上記の相変化記録層の下層および上層に
は、保護層が形成される。保護層の材料としては、Al
23 、In23 、MgO、SiO、SiO2、Sn
2 、TiO2 、ZnO、ZrO2 などの金属酸化物、
AlN、BN、Si34 、TiN、ZrNなどの窒化
物、In23 、TaS4 、ZnSなどの硫化物、B
C、SiC、TaC、TiC、WC、ZrCなどの炭化
物やダイヤモンド状カーボンあるいは、それらの混合物
があげられる。これらの材料は、単体で保護層とするこ
ともできるが、互いの混合物としても良い。必要に応じ
て不純物を含んでも良い。また、単層でなく、二層以上
を積層した構造としても良い。ただし、保護層の融点
は、相変化型記録層よりも高いことが必要である。この
ような保護層は、各種気相成長法、たとえば真空蒸着
法、スパッタリング法、プラズマCVD法、光CVD
法、イオンプレーティング法、電子ビーム蒸着法などに
よって形成できる。なかでも、スパッタリング法が、量
産性、膜質等に優れている。
【0023】下部保護層の膜厚は、反射率、変調度や記
録感度に大きく影響する。良好な信号特性を得るために
は、60〜120nmとすることが要求される。上部保
護層の膜厚としては、5〜45nm、好適には7〜40
nmとするのが良い。5nmより薄くなると耐熱性保護
層としての機能を果たさなくなる。また、記録感度の低
下を生じる。一方、45nmより厚くなると、界面剥離
を生じやすくなり、繰り返し記録性能も低下する。
【0024】反射層としては、Ag、Al、Au、Cu
、Ta、Ti、Wなどの金属材料、またはこれらの元
素を含む合金などを用いることができる。また、耐腐食
性の向上、熱伝導率の改善などのために、上記材料に対
してAg、Cr、Cu、Pd、Si、Ta、Tiなどの
元素を添加しても良い。添加比率は、0。3〜2at%
とするのが適している。0.3at%より少ないと、耐
腐食性の効果に劣る。2at%より多くなると、熱伝導
率が上がりすぎ、アモルファス状態を形成し難くなる。
このような反射層は、各種気相成長法、たとえば真空蒸
着法、スパッタリング法、プラズマCVD法、光CVD
法、イオンプレーティング法、電子ビーム蒸着法などに
よって形成できる。合金または金属層の膜厚としては、
50〜200nm、好適には70〜160nmとするの
が良い。また、合金または金属層を多層化することも可
能である。多層化した場合では、各層の膜厚は少なくと
も10nm以上必要で、多層化膜の合計膜厚は50〜1
60nmとするのが良い。
【0025】反射層の上には、その酸化防止のためにオ
ーバーコート層が形成される。オーバーコート層として
は、スピンコートで作製した紫外線硬化型樹脂が一般的
である。その厚さは、3〜15μmが適当である。3μ
mより薄くすると、オーバーコート層上に印刷層を設け
る場合、エラーの増大が認められることがある。一方、
15μmより厚くすると、内部応力が大きくなってしま
い、ディスクの機械特性に大きく影響してしまう。
【0026】ハードコート層としては、スピンコートで
作製した紫外線硬化型樹脂が一般的である。その厚さ
は、2〜6μmが適当である。2μmより薄くすると、
十分な耐擦傷性が得られない。6μmより厚くすると、
内部応力が大きくなってしまい、ディスクの機械特性に
大きく影響してしまう。その硬度は、布でこすっても大
きな傷がつかない鉛筆硬度であるH以上とする必要があ
る。必要に応じて、導電性の材料を混入させ、帯電防止
を図り、埃等の付着を防止することも効果的である。
【0027】印刷層は、耐擦傷性の確保、ブランド名な
どのレーベル印刷、インクジェットプリンタに対するイ
ンク受容層の形成などを目的としており、紫外線硬化型
樹脂をスクリーン印刷法にて形成するのが一般的であ
る。その厚さは、3〜50μmが適当である。3μmよ
り薄くすると、層形成時にムラが生じてしまう。50μ
mより厚くすると、内部応力が大きくなってしまい、デ
ィスクの機械特性に大きく影響してしまう。
【0028】接着層としては、紫外線硬化型樹脂、ホッ
トメルト接着剤、シリコーン樹脂などの接着剤を用いる
ことができる。このような接着層の材料は、オーバーコ
ート層または印刷層上に、材料に応じて、スピンコー
ト、ロールコート、スクリーン印刷法などの方法により
塗布し、紫外線照射、加熱、加圧等の処理を行なって反
対面のディスクと貼り合わせる。反対面のディスクは、
同様の単板ディスクでも透明基板のみでも良く、反対面
ディスクの貼り合わせ面については、接着層の材料を塗
布してもしなくても良い。また、接着層としては、粘着
シートを用いることもできる。接着層の膜厚は特に制限
されるものではないが、材料の塗布性、硬化性、ディス
クの機械特性の影響を考慮すると5〜100μmが好適
である。接着面の範囲は特に制限されるものではない
が、DVDおよび/またはCD互換が可能な光情報記録
媒体に応用する場合、接着強度を確保するためには内周
端の位置がΦ15〜40mm、好適にはΦ15〜30m
mであることが望ましい。
【0029】この相変化型光情報記録媒体への記録は、
図3に示すような形態の光情報記録装置を用いて行な
う。記録方法としては、相変化型光情報記録媒体をスピ
ンドルモーターからなる駆動手段により回転駆動し、ピ
ックアップにてレーザー駆動回路により半導体レーザー
からなる光源を駆動して、光学系を介して光情報記録媒
体にレーザー光として図4に示したようなfp、mp、
epを有するパルスストラテジのレーザー光を照射する
ことにより、光情報記録媒体の記録層に相変化を生じさ
せ、光情報記録媒体への情報の記録を行なう。記録手段
は、本発明の光情報記録媒体の記録層に対してマークの
幅として信号を記録するようマークを記録する、いわゆ
るPWM記録(マークエッジ記録)方式を使用し、記録
すべき信号を変調部にてクロックを用いて、例えば書き
換え型コンパクトディスクの情報記録に適したEFM
(Eight−to−Fourteen Modula
tion)変調方式、あるいはその改良変調方式で変調
して記録を行なう。PWM記録方式にて記録を行なう
際、変調後の信号幅がnT(nは所定の値、Tはクロッ
ク時間:信号の変調に用いるクロックの周期に相当する
時間)である0信号の記録あるいは書き換えを行なう場
合の記録波をパワーレベルPeの連続光とし、変調後の
信号幅がnTである1信号の記録あるいは書き換えを行
なう場合の記録波については、時間幅xTでパワーレベ
ルPwであるパルス部fpと、計(n−n')回の時間
幅yTでパワーレベルPw' の高レベルパルスとその高
レベルパルスの間に時間幅(1−y)Tでパワーレベル
Pb' の低レベルパルスをもつマルチパルス部mpと、
時間幅zTでパワーレベルPbであるパルス部opとで
構成され、n及びn'をn' ≦nの正の整数とし、パワ
ーレベルが(PwおよびPw')>Pe>(Pbおよび
Pb' )である記録光のパルス列とする。図4は、n=
4、n'=2のときの例である。
【0030】本発明で用いられる相変化型光情報記録媒
体においては、記録する線速度に対応して、パルス幅
x、y、zと、記録パワーレベルPw、Pw' 、Pe、
Pb、Pb' に関する情報をあらかじめ有していること
が必要とされる。この情報を使用することにより、記録
装置で記録可能な線速度範囲内の任意の線速度におい
て、記録を行なうことができる。
【0031】また、このとき、光情報記録媒体中にあら
かじめ入れられている情報から決められた記録条件で
は、記録装置によっては、良好な記録特性が得られない
ことがある。そのため、記録装置としては、情報の記録
を行なう前に、記録する光情報記録媒体へのテスト記録
を行ない、エラー測定等を行なって記録信号を検証し
て、不具合のない場合には、そのままの記録条件を使用
し、不具合のある場合には、パルス幅x、y、z、また
は、記録パワーレベルPw、Pw' 、Pe、Pb、P
b' の値を調整してから、記録を行なう機構を有するこ
とが望ましい。
【0032】[実施例]記録可能な線速度の範囲を3.
5〜8. 5m/sとする情報を有する相変化型光情報記
録媒体Aと、記録可能な線速度の範囲を7〜17m/s
とする情報を有する相変化型光情報記録媒体Bと、記録
可能な線速度の範囲を10〜24m/sとする情報を有
する相変化型光情報記録媒体Cを形成した。これらの記
録媒体A、B、Cは、それぞれ記録パルスストラテジと
記録パワーに関する情報を有する。
【0033】これらの相変化型光情報記録媒体のうち、
記録媒体Aを3. 5〜8. 5m/sの線速度で記録可能
な光情報記録装置Dに挿入したところ、まず、記録媒体
Aの記録可能な線速度の情報を読み取り、記録媒体Aの
記録可能な線速度の範囲が3.5〜8. 5m/sである
ことを認識した。次いで、この記録媒体Aの記録可能な
線速度範囲と、記録装置Dの記録可能な線速度の範囲と
を比較し、両者が重なる範囲が3. 5〜8.5m/sで
あることを認識して、記録媒体Aがこの線速度範囲で記
録できることを判定した。その後、記録媒体A中に入れ
られている記録パルスストラテジと記録パワーの情報を
読み取り、記録条件を決定して、記録媒体Aへの記録を
実行した。記録した信号の再生評価を行なったところ、
良好な記録特性の信号が得られていた。
【0034】次に、記録装置Dに記録媒体Bを挿入した
ところ、この場合も、まず記録媒体Bの記録可能な線速
度の情報を読み取り、記録媒体Bの記録可能な線速度の
範囲が7〜17m/sであることを認識した。この記録
媒体Bの記録可能な線速度範囲と、記録装置Dの記録可
能な線速度の範囲とを比較し、両者が重なる範囲が7.
0〜8. 5m/sであることを認識して、記録媒体Bが
この線速度範囲で記録できることを判定した。その後、
記録媒体B中に入れられている記録パルスストラテジと
記録パワーの情報を読み取り、記録条件を決定して、記
録媒体Bへの記録を実行した。記録した信号の再生評価
を行なったところ、良好な記録特性の信号が得られてい
た。
【0035】次に、記録装置Dに記録媒体Cを挿入した
ところ、この場合も、まず記録媒体Cの記録可能な線速
度の情報を読み取り、記録媒体Cの記録可能な線速度の
範囲が10〜24m/sであることを認識した。この記
録媒体Cの記録可能な線速度範囲と、記録装置Dの記録
可能な線速度の範囲とを比較し、両者が重なる範囲がな
いことを認識して、記録装置Dでは記録媒体Cを記録で
きないことを判定した。そのため、記録装置Dは、記録
媒体Cへの記録を行なうことなく、イジェクトした。従
って、この場合では、対応できない記録装置による誤っ
た記録が行なわれてしまうことが避けられた。
【0036】尚、本発明の光情報記録媒体への記録方法
及び装置は、上述の形態例にのみ限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更
を加え得ることは勿論である。
【0037】
【発明の効果】上記した本発明の光情報記録媒体への記
録方法及び装置によれば、下記の如き種々の優れた効果
を奏し得る。
【0038】本発明によれば、光情報記録媒体で記録可
能な線速度と、記録装置で記録可能な線速度とを比較
し、光情報記録媒体の記録可能な線速度の範囲が記録装
置で記録可能な線速度範囲内にある場合に、光情報記録
媒体への記録を行なうようにしているので、記録装置で
記録可能な光情報記録媒体だけを記録することができ、
光情報記録媒体に不具合なく記録を行なうこともでき
る。
【0039】本発明によれば、光情報記録媒体で記録可
能な線速度と、記録装置で記録可能な線速度とを比較
し、光情報記録媒体の記録可能な線速度の範囲が記録装
置で記録可能な線速度範囲外である場合に、光情報記録
媒体への記録を行なわないようにしているので、記録装
置で記録できない光情報記録媒体を記録することを避け
ることができ、光情報記録媒体に不具合のある記録を行
なうことも避けることができる。
【0040】本発明によれば、光情報記録媒体中に記録
条件の情報として、記録可能な線速度とその線速度にお
ける記録パルスストラテジおよび記録パワーに関する情
報を有する光情報記録媒体の記録方法に関し、記録装置
にて前記記録条件の情報を読み取り、その記録条件を用
いて該光情報記録媒体への記録を行なうようにしている
ので、広い線速度範囲の任意の線速度で記録を行なうこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録方法のフローを示す。
【図2】本発明に係る光情報記録媒体の層構成例を示
す。
【図3】本発明に係る光情報記録装置の構成例を示す。
【図4】記録パルスストラテジの例を示す。
【符号の説明】
1 透明基板 2 下部保護層 3 相変化記録層 4 上部保護層 5 反射層 6 オーバーコート層 7 ハードコート層 8 印刷層 8' 印刷層 9 接着層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D044 DE37 DE70 EF10 FG18 GK10 GK19 5D090 AA01 BB04 CC01 CC05 CC18 DD03 DD05 FF07 FF36 GG03 GG26 GG28 HH03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光情報記録媒体中に記録可能な線速度の
    情報を有しており、且つその記録可能な線速度に関する
    情報を0〜25m/sのいずれにも設定することができ
    る光情報記録媒体の記録方法において、該光情報記録媒
    体で記録可能な線速度と、該光情報記録媒体の記録を行
    なう記録装置で記録可能な線速度とを比較し、該光情報
    記録媒体の記録可能な線速度の範囲が記録装置で記録可
    能な線速度範囲内にある場合に、該光情報記録媒体への
    記録を行なうことを特徴とする光情報記録媒体への記録
    方法。
  2. 【請求項2】 光情報記録媒体中に記録可能な線速度の
    情報を有しており、且つその記録可能な線速度に関する
    情報を0〜25m/sのいずれにも設定することができ
    る光情報記録媒体の記録方法において、該光情報記録媒
    体で記録可能な線速度と、該光情報記録媒体の記録を行
    なう記録装置で記録可能な線速度とを比較し、該光情報
    記録媒体の記録可能な線速度の範囲が記録装置で記録可
    能な線速度範囲外である場合に、該光情報記録媒体への
    記録を行なわないことを特徴とする光情報記録媒体への
    記録方法。
  3. 【請求項3】 光情報記録媒体中に記録条件の情報とし
    て、記録可能な線速度とその線速度における記録パルス
    ストラテジおよび記録パワーに関する情報を有する光情
    報記録媒体の記録方法において、記録装置にて前記記録
    条件の情報を読み取り、その記録条件を用いて該光情報
    記録媒体への記録を行なうことを特徴とする請求項1に
    記載の光情報記録媒体への記録方法。
  4. 【請求項4】 光情報記録媒体中に記録可能な線速度の
    情報を有しており、且つその記録可能な線速度に関する
    情報を0〜25m/sのいずれにも設定することができ
    る光情報記録媒体の記録装置であって、該光情報記録媒
    体で記録可能な線速度と、該光情報記録媒体の記録を行
    なう記録装置で記録可能な線速度とを比較する手段を備
    え、該光情報記録媒体の記録可能な線速度の範囲が記録
    装置で記録可能な線速度範囲内にある場合に、該光情報
    記録媒体への記録を行なうように構成したことを特徴と
    する光情報記録装置。
  5. 【請求項5】 光情報記録媒体中に記録可能な線速度の
    情報を有しており、且つその記録可能な線速度に関する
    情報を0〜25m/sのいずれにも設定することができ
    る光情報記録媒体の記録装置であって、該光情報記録媒
    体で記録可能な線速度と、該光情報記録媒体の記録を行
    なう記録装置で記録可能な線速度とを比較する師団を備
    え、該光情報記録媒体の記録可能な線速度の範囲が記録
    装置で記録可能な線速度範囲外である場合に、該光情報
    記録媒体への記録を行なわないように構成したことを特
    徴とする光情報記録装置。
  6. 【請求項6】 光情報記録媒体中に記録条件の情報とし
    て、記録可能な線速度とその線速度における記録パルス
    ストラテジおよび記録パワーに関する情報を有する光情
    報記録媒体の記録装置であって、記録装置にて前記記録
    条件の情報を読み取り、その記録条件を用いて該光情報
    記録媒体への記録を行なうことを特徴とする請求項4に
    記載の光情報記録装置。
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JP2010055742A (ja) * 2009-11-05 2010-03-11 Pioneer Electronic Corp 記録方法

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