JP2002260226A - 光情報記録媒体、光情報記録方法及び光情報記録装置 - Google Patents

光情報記録媒体、光情報記録方法及び光情報記録装置

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JP2002260226A
JP2002260226A JP2001055795A JP2001055795A JP2002260226A JP 2002260226 A JP2002260226 A JP 2002260226A JP 2001055795 A JP2001055795 A JP 2001055795A JP 2001055795 A JP2001055795 A JP 2001055795A JP 2002260226 A JP2002260226 A JP 2002260226A
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recording
pulse
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power level
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JP2001055795A
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English (en)
Inventor
Shinya Narumi
慎也 鳴海
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 相変化型の光情報記録媒体を用いる場合に、
マルチスピード記録やCAV記録など異なる線速度によ
る記録時においても、良好な信号特性で記録できるよう
にする。 【解決手段】 パルス列に関するx、y、zの値を、0
より大きく、かつ、記録線速度Vが3m/s〜9m/sのときに
は、 x=aV+b 但し 0.045≦a≦0.065、0.1≦b≦0.4 y=cV+d 但し 0.03 ≦c≦0.05、0.0≦d≦0.3 z=eV+f 但し -0.12≦e≦-0.07、0.8≦f≦1.5 を満たすように特定化し、同様に、記録線速度Vが6m/s
〜18m/s、12m/s〜36m/sのときには、パルス列に関する
x、y、zの値を各々特定化することで、各々の記録線
速度の範囲でのマルチスピード記録やCAV記録などの
異なる線速度による記録時においても、良好な信号特性
で記録できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザー光を照射
することにより記録層材料に相変化を生じさせ、情報の
記録、再生又は書き換えを行なう相変化型の光情報記録
媒体、光情報記録方法及び光情報記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザー光の照射により記録・再生を行
なう光情報記録媒体として、一度だけ記録可能(追記
型)なCD−RやDVD−R、書き換えが可能なCD−
RW、DVD−RW、DVD−RAM、MD、MOディ
スクなどの様々な媒体が実用化されており、リムーバブ
ルな媒体として、カセットテープやフロッピー(登録商
標)ディスクなどの磁気記録媒体に代わり、年々需要が
高まっている。
【0003】これらの光情報記録媒体のうち、CD−R
W、DVD−RW、DVD−RAMなどは、記録層の材
料として、結晶−非結晶相間或いは結晶−結晶相間の転
移を利用する、いわゆる相変化材料を使用している。特
に、MD、MOなどの光磁気メモリーでは困難である単
一ビームによるオーバーライトが容易であり、記録・再
生装置側の光学系もより単純であることなどから、相変
化型の光情報記録媒体の需要が高まっている。
【0004】一般に、相変化型の光情報記録媒体に対し
て情報を記録する際、オーバーライトを良好に行なうた
めに、レーザー光のパワーレベルを3段階に変調させた
パルスストラテジを使用して記録及び書き換えを行なっ
ている。このとき、マルチスピード記録やCAV(角速
度一定)記録のように、同じ記録媒体に対して異なる線
速度で記録を行なう場合、低線速度領域よりも高線速度
領域の方が記録層を昇温させるために掛けるエネルギー
量が大きくなるため、適切な記録条件は異なってくる。
そのため、高線速度領域では低線速度領域に比べて記録
パワーを高くする、及び/又は、記録パルスストラテジ
におけるマルチパルス部(mp部)の高レベルパルスの
パワーレベルPwをかける時間幅を長くするなど、線速
度毎に最適な記録条件へ変更させることで、良好な特性
での記録を行なうことが要望されている。
【0005】このときの詳細な記録条件については、記
録媒体の材料・構成などによって異なる。そのため、例
えばCD−RWにおいては、記録媒体中に予め1X(=
1.2m/s)、4X(=4.8m/s)、10X(=12m/s)の
線速度毎に、その記録媒体における適切な記録条件につ
いての情報を入れておき、その情報を利用して記録条件
の設定を行なうという手法が取り入れられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな方法では、記録線速度毎に最適な記録パワー及び/
又は記録パルスストラテジを決定し、各々について記録
条件の設定を行なう必要が生じる。そのため、記録媒体
の半径位置により連続的に記録線速度が変化することに
なるCAV記録などの場合については、線速度毎に記録
条件の設定を行なうことは、非常に困難である。
【0007】従って、このような条件下においても、良
好な特性で記録することができる記録方法を設定する、
若しくは、記録線速度によらずに良好な特性で記録する
ことができる光情報記録媒体を設計する必要がある。
【0008】本発明は、相変化型の光情報記録媒体を用
いる場合に、マルチスピード記録やCAV記録など異な
る線速度による記録時においても、良好な信号特性で記
録することができる光情報記録媒体、光情報記録方法及
び光情報記録装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
同心円又は螺旋状の案内溝を有する透明基板上に少なく
とも相変化型の記録層を有する光情報記録媒体に対し
て、レーザー光を照射することにより前記記録層に相変
化を生じさせて情報の記録或いは書き換えを行なう光情
報記録方法であって、マークエッジ記録により情報の記
録を行なう際、信号幅がnT(Tはクロック時間)であ
る0信号の記録或いは書き換えを行なう場合の記録波を
パワーレベルPeの連続光とし、信号幅がnTである1
信号の記録或いは書き換えを行なう場合の記録波につい
ては、時間幅xTでパワーレベルPwのパルス部fp
と、計(n−n’)回の時間幅yTでパワーレベルP
w’の高レベルパルスとその高レベルパルスの間に時間
幅(1−y)TでパワーレベルPb' の低レベルパルス
とをもつマルチパルス部mpと、時間幅zTでパワーレ
ベルPbのパルス部epとで構成され、n及びn’を
n’≦nの正の整数とし、パワーレベルが(Pw及びP
w’)>Pe>(Pb及びPb’)である記録光のパル
ス列を用い、前記パルス列に関する前記x、y、zの値
を、0より大きく、かつ、記録線速度Vが3m/s以上、9m/
s以下のときには、 x=aV+b 但し 0.045≦a≦0.065、0.1≦b≦0.4 y=cV+d 但し 0.03 ≦c≦0.05、0.0≦d≦0.3 z=eV+f 但し -0.12≦e≦-0.07、0.8≦f≦1.5 を満たすように設定した。
【0010】従って、相変化型の記録層を有する光情報
記録媒体に対してマークエッジ記録にて情報の記録を行
なう際、記録線速度が3m/sから9m/sにおける記録パルス
ストラテジを特定化することで、3m/sから9m/sの記録線
速度の範囲でのマルチスピード記録やCAV記録などの
異なる線速度による記録時においても、良好な信号特性
で記録することができる。
【0011】請求項2記載の発明は、同心円又は螺旋状
の案内溝を有する透明基板上に少なくとも相変化型の記
録層を有する光情報記録媒体に対して、レーザー光を照
射することにより前記記録層に相変化を生じさせて情報
の記録或いは書き換えを行なう光情報記録方法であっ
て、マークエッジ記録により情報の記録を行なう際、信
号幅がnT(Tはクロック時間)である0信号の記録或
いは書き換えを行なう場合の記録波をパワーレベルPe
の連続光とし、信号幅がnTである1信号の記録或いは
書き換えを行なう場合の記録波については、時間幅xT
でパワーレベルPwのパルス部fpと、計(n−n’)
回の時間幅yTでパワーレベルPw’の高レベルパルス
とその高レベルパルスの間に時間幅(1−y)Tでパワ
ーレベルPb' の低レベルパルスとをもつマルチパルス
部mpと、時間幅zTでパワーレベルPbのパルス部e
pとで構成され、n及びn’をn’≦nの正の整数と
し、パワーレベルが(Pw及びPw’)>Pe>(Pb
及びPb’)である記録光のパルス列を用い、前記パル
ス列に関する前記x、y、zの値を、0より大きく、か
つ、記録線速度Vが6m/s以上、18m/s以下のときに、 x=aV+b 但し 0.022≦a≦0.033、0.1≦b≦0.4 y=cV+d 但し 0.015≦c≦0.025、0.0≦d≦0.3 z=eV+f 但し -0.06≦e≦-0.035、0.8≦f≦1.
5 を満たすように設定した。
【0012】従って、相変化型の記録層を有する光情報
記録媒体に対してマークエッジ記録にて情報の記録を行
なう際、記録線速度が6m/sから18m/sにおける記録パ
ルスストラテジを特定化することで、6m/sから18m/sの
記録線速度の範囲でのマルチスピード記録やCAV記録
などの異なる線速度による記録時においても、良好な信
号特性で記録することができる。
【0013】請求項3記載の発明は、同心円又は螺旋状
の案内溝を有する透明基板上に少なくとも相変化型の記
録層を有する光情報記録媒体に対して、レーザー光を照
射することにより前記記録層に相変化を生じさせて情報
の記録或いは書き換えを行なう光情報記録方法であっ
て、マークエッジ記録により情報の記録を行なう際、信
号幅がnT(Tはクロック時間)である0信号の記録或
いは書き換えを行なう場合の記録波をパワーレベルPe
の連続光とし、信号幅がnTである1信号の記録或いは
書き換えを行なう場合の記録波については、時間幅xT
でパワーレベルPwのパルス部fpと、計(n−n’)
回の時間幅yTでパワーレベルPw’の高レベルパルス
とその高レベルパルスの間に時間幅(1−y)Tでパワ
ーレベルPb' の低レベルパルスとをもつマルチパルス
部mpと、時間幅zTでパワーレベルPbのパルス部e
pとで構成され、n及びn’をn’≦nの正の整数と
し、パワーレベルが(Pw及びPw’)>Pe>(Pb
及びPb’)である記録光のパルス列を用い、前記パル
ス列に関する前記x、y、zの値を、0より大きく、か
つ、記録線速度Vが12m/s以上、36m/s以下のときに、 x=aV+b、 但し 0.011≦a≦ 0.016、0.1≦b≦
0.4 y=cV+d、 但し 0.008≦c≦ 0.012、0.0≦d≦
0.3 z=eV+f、 但し -0.03≦e≦ -0.02、0.8≦f≦
1.5 を満たすように設定した。
【0014】従って、相変化型の記録層を有する光情報
記録媒体に対してマークエッジ記録にて情報の記録を行
なう際、記録線速度が12m/sから36m/sにおける記録パル
スストラテジを特定化することで、12m/sから36m/sの記
録線速度の範囲でのマルチスピード記録やCAV記録な
どの異なる線速度による記録時においても、良好な信号
特性で記録することができる。
【0015】請求項4記載の発明は、同心円又は螺旋状
の案内溝を有する透明基板上に少なくとも相変化型の記
録層を有する光情報記録媒体に対して、レーザー光源か
らのレーザー光を照射することにより前記記録層に相変
化を生じさせて情報の記録或いは書き換えを行なう光情
報記録装置であって、マークエッジ記録により情報の記
録を行なう際、信号幅がnT(Tはクロック時間)であ
る0信号の記録或いは書き換えを行なう場合の記録波を
パワーレベルPeの連続光として前記レーザ光源を発光
させ、信号幅がnTである1信号の記録或いは書き換え
を行なう場合の記録波については、時間幅xTでパワー
レベルPwのパルス部fpと、計(n−n’)回の時間
幅yTでパワーレベルPw’の高レベルパルスとその高
レベルパルスの間に時間幅(1−y)Tでパワーレベル
Pb' の低レベルパルスとをもつマルチパルス部mp
と、時間幅zTでパワーレベルPbのパルス部epとで
構成され、n及びn’をn’≦nの正の整数とし、パワ
ーレベルが(Pw及びPw’)>Pe>(Pb及びP
b’)である記録光のパルス列を用いて前記レーザ光源
を発光させる記録手段を備え、前記記録手段は、前記パ
ルス列に関する前記x、y、zの値を、0より大きく、
かつ、記録線速度Vが3m/s以上、9m/s以下のときには、 x=aV+b 但し 0.045≦a≦0.065、0.1≦b≦0.4 y=cV+d 但し 0.03 ≦c≦0.05、0.0≦d≦0.3 z=eV+f 但し -0.12≦e≦-0.07、0.8≦f≦1.5 を満たすように設定する。
【0016】従って、相変化型の記録層を有する光情報
記録媒体に対してマークエッジ記録にて情報の記録を行
なう際、記録線速度が3m/sから9m/sにおける記録パルス
ストラテジを特定化することで、3m/sから9m/sの記録線
速度の範囲でのマルチスピード記録やCAV記録などの
異なる線速度による記録時においても、良好な信号特性
で記録することができる。
【0017】請求項5記載の発明は、同心円又は螺旋状
の案内溝を有する透明基板上に少なくとも相変化型の記
録層を有する光情報記録媒体に対して、レーザー光源か
らのレーザー光を照射することにより前記記録層に相変
化を生じさせて情報の記録或いは書き換えを行なう光情
報記録装置であって、マークエッジ記録により情報の記
録を行なう際、信号幅がnT(Tはクロック時間)であ
る0信号の記録或いは書き換えを行なう場合の記録波を
パワーレベルPeの連続光として前記レーザ光源を発光
させ、信号幅がnTである1信号の記録或いは書き換え
を行なう場合の記録波については、時間幅xTでパワー
レベルPwのパルス部fpと、計(n−n’)回の時間
幅yTでパワーレベルPw’の高レベルパルスとその高
レベルパルスの間に時間幅(1−y)Tでパワーレベル
Pb' の低レベルパルスとをもつマルチパルス部mp
と、時間幅zTでパワーレベルPbのパルス部epとで
構成され、n及びn’をn’≦nの正の整数とし、パワ
ーレベルが(Pw及びPw’)>Pe>(Pb及びP
b’)である記録光のパルス列を用いて前記レーザ光源
を発光させる記録手段を備え、前記記録手段は、前記パ
ルス列に関する前記x、y、zの値を、0より大きく、
かつ、記録線速度Vが6m/s以上、18m/s以下のときに、 x=aV+b 但し 0.022≦a≦0.033、0.1≦b≦0.4 y=cV+d 但し 0.015≦c≦0.025、0.0≦d≦0.3 z=eV+f 但し -0.06≦e≦-0.035、0.8≦f≦1.
5 を満たすように設定する。
【0018】従って、相変化型の記録層を有する光情報
記録媒体に対してマークエッジ記録にて情報の記録を行
なう際、記録線速度が6m/sから18m/sにおける記録パル
スストラテジを特定化することで、6m/sから18m/sの記
録線速度の範囲でのマルチスピード記録やCAV記録な
どの異なる線速度による記録時においても、良好な信号
特性で記録することができる。
【0019】請求項6記載の発明は、同心円又は螺旋状
の案内溝を有する透明基板上に少なくとも相変化型の記
録層を有する光情報記録媒体に対して、レーザー光源か
らのレーザー光を照射することにより前記記録層に相変
化を生じさせて情報の記録或いは書き換えを行なう光情
報記録装置であって、マークエッジ記録により情報の記
録を行なう際、信号幅がnT(Tはクロック時間)であ
る0信号の記録或いは書き換えを行なう場合の記録波を
パワーレベルPeの連続光として前記レーザ光源を発光
させ、信号幅がnTである1信号の記録或いは書き換え
を行なう場合の記録波については、時間幅xTでパワー
レベルPwのパルス部fpと、計(n−n’)回の時間
幅yTでパワーレベルPw’の高レベルパルスとその高
レベルパルスの間に時間幅(1−y)Tでパワーレベル
Pb' の低レベルパルスとをもつマルチパルス部mp
と、時間幅zTでパワーレベルPbのパルス部epとで
構成され、n及びn’をn’≦nの正の整数とし、パワ
ーレベルが(Pw及びPw’)>Pe>(Pb及びP
b’)である記録光のパルス列を用いて前記レーザ光源
を発光させる記録手段を備え、前記記録手段は、前記パ
ルス列に関する前記x、y、zの値を、0より大きく、
かつ、記録線速度Vが12m/s以上、36m/s以下のときに、 x=aV+b、 但し 0.011≦a≦ 0.016、0.1≦b≦
0.4 y=cV+d、 但し 0.008≦c≦ 0.012、0.0≦d≦
0.3 z=eV+f、 但し -0.03≦e≦ -0.02、0.8≦f≦
1.5 を満たすように設定する。
【0020】従って、相変化型の記録層を有する光情報
記録媒体に対してマークエッジ記録にて情報の記録を行
なう際、記録線速度が12m/sから36m/sにおける記録パル
スストラテジを特定化することで、12m/sから36m/sの記
録線速度の範囲でのマルチスピード記録やCAV記録な
どの異なる線速度による記録時においても、良好な信号
特性で記録することができる。
【0021】請求項7記載の発明は、請求項1,2又は
3記載の光情報記録方法を用いて記録された光情報記録
媒体であって、再生信号のジッター特性σ/Tが9%以
下、変調度が0.55以上、反射率が16%以上である。
【0022】従って、マークエッジ記録により情報の記
録を行なう際の記録パルスストラテジを特定化した光情
報記録方法にて記録を行なった光情報記録媒体におい
て、再生信号特性を特定化することで、記録後の光情報
記録媒体の再生装置による再生互換性が高くすることが
できる。
【0023】請求項8記載の発明は、請求項1、2又は
3記載の光情報記録方法を用いて記録を行なうことが可
能な未記録状態の光情報記録媒体であって、記録後の再
生信号のジッター特性σ/Tが9%以下、変調度が0.55
以上、反射率が16%以上となるように調整されている。
【0024】従って、マークエッジ記録により情報の記
録を行なう際の記録パルスストラテジを特定化した光情
報記録方法にて記録を行なうことが可能な未記録状態の
光情報記録媒体において、記録後の再生信号特性を調整
することで、記録後の光情報記録媒体の再生装置による
再生互換性が高くすることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図面に基
づいて説明する。まず、本実施の形態の光情報記録媒体
に対して情報の記録・再生を行う装置の概略構成例を図
1に示す。相変化型の光情報記録媒体1をスピンドルモ
ーター2等による駆動手段により回転駆動する一方、記
録・再生用ピックアップ3にてレーザー駆動回路4によ
り半導体レーザーからなるレーザー光源を駆動して、光
学系を介して光情報記録媒体1にレーザー光を照射させ
て、光情報記録媒体1の記録層に相変化を生じさせるこ
とにより情報の記録或いは書き換えを行なう。また、光
情報記録媒体1からの反射光を記録・再生用ピックアッ
プ3で受光することにより、光情報記録媒体1に対する
情報の再生を行なう。
【0026】ここで、本実施の形態の光情報記録媒体1
の構成例について図2を参照して説明する。基本的な構
成は、同心円又は螺旋状の案内溝を有する透明基板11
上に下部保護層12、記録層13、上部保護層14、反
射放熱層15、オーバーコート層16を有する。さら
に、オーバーコート16層上には印刷層18、基板11
の鏡面側にはハードコート層17を有しても良い。
【0027】上記の単板ディスク1aを、接着層19を
介して貼り合わせ構造としても良い。貼り合わせる反対
面のディスク20は、同様の単板ディスクでも透明基板
のみでも良い。また、単板ディスク1aに印刷層18を
形成せずに貼り合わせ、貼り合わせ後に反対面側に印刷
層18' を形成しても良い。
【0028】基板11の材料は、通常ガラス、セラミッ
クス、或いは樹脂であり、樹脂基板が成形性、コストの
点で好適である。樹脂の例としてはポリカーボネート樹
脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリスチレン樹脂、
アクリロニトリル−スチレン共重合体樹脂、ポリエチレ
ン樹脂、ポリプロピレン樹脂、シリコーン系樹脂、フッ
素系樹脂、ABS樹脂、ウレタン樹脂などがあげられる
が、成形性、光学特性、コストの点で優れるポリカーボ
ネート樹脂、アクリル系樹脂が好ましい。
【0029】記録層13の材料としては、結晶−アモル
ファス相間の相変化を起こし、各々が安定化又は準安定
化状態をとることができるSb、Teを含み、その組成
比SbηTe100-η(ηは原子%)が40≦η≦80である
相変化型記録材料が、記録(アモルファス化)感度・速
度、消去(結晶化)感度・速度、及び消去比が良好なた
め適している。このSbTe材料に、Ga、Ge、A
g、In、Bi、C、N、O、Si、Sなどの元素を添
加することで、記録・消去感度や信号特性、信頼性など
を改善することができるため、添加した元素やその組成
比によって光情報記録媒体の特性を制御することができ
る。該元素の添加比率は、0.1〜20at%、好適には0.1〜
15at%とするのが良い。20at%より多くすると、全面結
晶化処理(初期化)を良好に行なうことができなくな
る。
【0030】相変化型の記録層13の膜厚としては10〜
50nm、好適には12〜30nmとするのが良い。さらにジッタ
ー等の初期特性、オーバーライト特性、量産効率を考慮
すると、好適には14〜25nmとするのが良い。10nmより薄
いと光吸収能が著しく低下し、記録層としての役割を果
たさなくなる。また、50nmより厚いと高速で均一な相変
化がおこりにくくなる。このような記録層13は、各種
気相成長法、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、
プラズマCVD法、光CVD法、イオンプレーティング
法、電子ビーム蒸着法などによって形成できる。なかで
も、スパッタリング法が、量産性、膜質等に優れてい
る。
【0031】上記の記録層13の下層及び上層には、保
護層12,14が形成される。保護12,14層の材料
としては、SiO、SiO、ZnO、SnO、Al
、TiO、In、MgO、ZrOなど
の金属酸化物、Si、AlN、TiN、BN、Z
rNなどの窒化物、ZnS、In2S、TaSなど
の硫化物、SiC、TaC、BC、WC、TiC、Zr
Cなどの炭化物やダイヤモンド状カーボン或いは、それ
らの混合物があげられる。これらの材料は、単体で保護
層とすることもできるが、互いの混合物としても良い。
必要に応じて不純物を含んでも良い。また、単層でな
く、二層以上を積層した構造としても良い。ただし、保
護層12,14の融点は、相変化型記録層よりも高いこ
とが必要である。このような保護層12,14は、各種
気相成長法、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、
プラズマCVD法、光CVD法、イオンプレーティング
法、電子ビーム蒸着法などによって形成できる。なかで
も、スパッタリング法が、量産性、膜質等に優れてい
る。
【0032】下部保護層12の膜厚は、反射率、変調度
や記録感度に大きく影響する。良好な信号特性を得るた
めには、60〜120nmとすることが要求される。上部保護
層14の膜厚としては、5〜45nm、好適には7〜40nmとす
るのが良い。5nmより薄くなると耐熱性保護層としての
機能を果たさなくなる。また、記録感度の低下を生じ
る。一方、45nmより厚くなると、界面剥離を生じやすく
なり、繰り返し記録性能も低下する。
【0033】反射放熱層15としては、Al、Au、A
g、Cu、Ta、Ti、Wなどの金属材料、又はこれら
の元素を含む合金などを用いることができる。また、耐
腐食性の向上、熱伝導率の改善などのために、上記材料
に対してCr、Ti、Si、Cu、Ag、Pd、Taな
どの元素を添加しても良い。添加比率は、0.3〜2at%と
するのが適している。0.3at%より少ないと、耐腐食性
の効果に劣る。2at%より多くなると、熱伝導率が上が
りすぎ、アモルファス状態を形成し難くなる。このよう
な反射放熱層15は、各種気相成長法、例えば、真空蒸
着法、スパッタリング法、プラズマCVD法、光CVD
法、イオンプレーティング法、電子ビーム蒸着法などに
よって形成できる。合金又は金属層の膜厚としては、50
〜200nm、好適には70〜160nmとするのが良い。また、合
金又は金属層を多層化することも可能である。多層化し
た場合では、各層の膜厚は少なくとも10nm以上必要で、
多層化膜の合計膜厚は50〜160nmとするのが良い。
【0034】反射放熱層15の上には、その酸化防止の
ためにオーバーコート層16が形成される。オーバーコ
ート層16としては、スピンコートで作製した紫外線硬
化型樹脂が一般的である。その厚さは、3〜15μmが適当
である。3μmより薄くすると、オーバーコート層16上
に印刷層18を設ける場合、エラーの増大が認められる
ことがある。一方、15μmより厚くすると、内部応力が
大きくなってしまい、ディスクの機械特性に大きく影響
してしまう。
【0035】ハードコート層17としては、スピンコー
トで作製した紫外線硬化型樹脂が一般的である。その厚
さは、2〜6μmが適当である。2μmより薄くすると、
十分な耐擦傷性が得られない。6μmより厚くすると、
内部応力が大きくなってしまい、ディスクの機械特性に
大きく影響してしまう。その硬度は、布でこすっても大
きな傷がつかない鉛筆硬度であるH以上とする必要があ
る。必要に応じて、導電性の材料を混入させ、帯電防止
を図り、埃等の付着を防止することも効果的である。
【0036】印刷層18は、耐擦傷性の確保、ブランド
名などのレーベル印刷、インクジェットプリンタに対す
るインク受容層の形成などを目的としており、紫外線硬
化型樹脂をスクリーン印刷法にて形成するのが一般的で
ある。その厚さは、3〜50μmが適当である。3μmより
薄くすると、層形成時にムラが生じてしまう。50μmよ
り厚くすると、内部応力が大きくなってしまい、ディス
クの機械特性に大きく影響してしまう。
【0037】接着層19としては、紫外線硬化型樹脂、
ホットメルト接着剤、シリコーン樹脂などの接着剤を用
いることができる。このような接着層19の材料は、オ
ーバーコート層16又は印刷層18上に、材料に応じ
て、スピンコート、ロールコート、スクリーン印刷法な
どの方法により塗布し、紫外線照射、加熱、加圧等の処
理を行なって反対面のディスクと貼り合わせる。反対面
のディスク20は、同様の単板ディスクでも透明基板の
みでも良く、反対面ディスクの貼り合わせ面について
は、接着層の材料を塗布してもしなくても良い。また、
接着層19としては、粘着シートを用いることもでき
る。接着層19の膜厚は特に制限されるものではない
が、材料の塗布性、硬化性、ディスクの機械特性の影響
を考慮すると5〜100μmが好適である。接着面の範囲は
特に制限されるものではないが、DVD及び/又はCD
互換が可能な光情報記録媒体に応用する場合、接着強度
を確保するためには内周端の位置がΦ15〜40mm、好適に
はΦ15〜30mmであることが望ましい。
【0038】このような基本的な構成において、本実施
の形態では、光情報記録媒体1の記録層13に対してマ
ークの幅として信号を記録するようマークを記録する、
いわゆるPWM記録(マークエッジ記録)方式で情報の
記録を行なう。このため、レーザー駆動回路4中に含ま
れる記録手段(図示せず)は、記録すべき信号を変調部
にてクロックを用いて、例えば、書き換え型コンパクト
ディスクの情報記録に適したEFM(Eight-to-Fourt
een Modulation)変調方式、或いはその改良変調方式
で変調する。
【0039】記録手段は、このようなPWM記録を行な
う際に図3に示すような記録パルスストラテジに従い半
導体レーザーを発光させる。まず、変調後の信号幅がn
T(nは所定の値、Tはクロック時間:信号の変調に用
いるクロックの周期に相当する時間)である0信号の記
録或いは書き換えを行なう時の記録光をパワーレベルP
eの連続光として半導体レーザを発光させる。また、変
調後の信号幅がnTである1信号の記録或いは書き換え
を行なう時の記録光については、時間幅xTでパワーレ
ベルPwのパルス部fpと、計(n−n’)回の時間幅
yTでパワーレベルPw’の高レベルパルスとその高レ
ベルパルスの間に時間幅(1−y)TでパワーレベルP
b’の低レベルパルスとをもつマルチパルス部mpと、
時間幅zTでパワーレベルPbのパルス部epとで構成
され、n及びn’をn’≦nの正の整数とし、パワーレ
ベルが(Pw及びPw’)>Pe>(Pb及びPb’)
である記録光のパルス列として半導体レーザを発光させ
る。図3は、n=4、n’=2のときの例である。
【0040】記録光のパルス列について、記録線速度が
3m/sから9m/sの範囲において記録を行ない、線速度毎に
時間幅x、y、zを変化させた場合のジッター特性σ/
Tの評価を行ない、ジッター値が最小になるときのx、
y、zと記録線速度Vとの相関をとると、何れのパルス
においても、ジッター特性が最小値をとる時間幅と記録
線速度とは比例関係となる(図4参照)。従って、最適
な記録パルスストラテジにおけるパルス幅x、y、z
は、各々以下のような記録線速度Vの関数で表わされ
る。
【0041】x=aV+b y=cV+d z=eV+f このとき、aは0.045から0.065が記録後の光情報記録媒
体1における再生信号のジッター特性σ/Tが9%以
下、変調度が0.55以上、反射率が16%以上であり、再生
装置による再生互換性が高く、好適である。さらに好適
にはaが0.05から0.06が望ましい。bは0.1から0.4が同
様に記録後の光情報記録媒体1の再生装置による再生互
換性が高く、好適である。さらに好適には0.2から0.3が
望ましい。cは0.03から0.05が同様に記録後の光情報記
録媒体1の再生装置による再生互換性が高く、好適であ
る。さらに好適には0.035から0.045が望ましい。dは0.
0から0.3が同様に記録後の光情報記録媒体1の再生装置
による再生互換性が高く、好適である。さらに好適には
0.15から0.25が望ましい。eは-0.12から-0.07が同様に
記録後の光情報記録媒体1の再生装置による再生互換性
が高く、好適である。さらに好適には-0.1から-0.09が
望ましい。fは0.8から1.5が同様に記録後の光情報記録
媒体1の再生装置による再生互換性が高く、好適であ
る。さらに好適には1.0から1.2が望ましい。
【0042】また、記録線速度が6m/sから18m/sの範囲
に適応させるように調整したさせた光情報記録媒体にお
いては、記録後の光情報記録媒体1の再生装置による再
生互換性が高く、好適である範囲として、aが0.022か
ら0.033、cが0.015から0.025、eが-0.06から-0.035が
望ましい。b,d,fは記録線速度が3m/sから9m/sの場
合と同様である。
【0043】記録線速度が12m/sから36m/sの範囲に適応
させるように調整した光情報記録媒体においては、好適
である範囲として、aが0.011から0.016、cが0.008か
ら0.012、eが-0.03から-0.02が望ましい。b,d,f
は記録線速度が3m/sから9m/sの場合と同様である。
【0044】上記の関係式に基づき、記録線速度毎に記
録パルスストラテジを設定して記録を行なう方法を採用
することで、各々の光情報記録媒体1において、マルチ
スピード記録及びCAV記録に対応することができる。
【0045】
【実施例】本発明の一実施例を図面を参照して説明す
る。
【0046】射出成形によりポリカーボネート基板11
を形成し、この基板11に、下部保護層12、記録層1
3、上部保護層14及び反射放熱層15を順次スパッタ
リング法により積層した。下部保護層12にはZnSS
iOを、上部保護層14にはZnSSiOとSiC
を積層し、膜厚は各々80nm、10nm、5nmとした。記録層
13はAgGeInSbTe系相変化記録材料を用い、
膜厚は15nmとした。反射放熱層15にはAgを使用し、
基板/ZnSSiO(80nm)/記録層(15nm)/Zn
SSiO(10nm)/SiC(5nm)/Ag(140nm)と
いう層構成を形成した。さらに、反射放熱層15上に紫
外線硬化型樹脂のスピンコートによるオーバーコート層
16を形成し、相変化型光情報記録媒体1の単板ディス
ク1aを作成した。次に、オーバーコート層16上に接
着層19を介してポリカーボネート基板20を貼り合わ
せ、ポリカーボネート基板20の表面(貼り合わせ面の
反対面)側に印刷層18´を形成し、貼り合わせディス
クを得た。その後、大口径LD(ビーム径200×1μm)
を有する初期化装置によって、相変化型の光情報記録媒
体1の記録層13の全面結晶化を行なった。
【0047】このようにして得た光情報記録媒体1に対
して、3m/sから9m/sの範囲の記録線速度にて記録を行な
い、各々の線速度において、x、y、zを変化させた場
合のジッター特性σ/Tの評価を行ない、ジッター値が
最小になるときのx、y、zの値を求めた。このときの
x、y、zの値と記録線速度Vとの相関を図3に示す。
x、y、zの何れの場合も記録線速度Vと比例関係とな
っており、その関係式は以下の通りであった。
【0048】x=0.06V+0.2 y=0.035V+0.25 z=-0.1V+1.2
【0049】
【発明の効果】請求項1,4記載の発明によれば、相変
化型の記録層を有する光情報記録媒体に対してマークエ
ッジ記録にて情報の記録を行なう際、記録線速度が3m/s
から9m/sにおける記録パルスストラテジを特定化するこ
とで、3m/sから9m/sの記録線速度の範囲でのマルチスピ
ード記録やCAV記録などの異なる線速度による記録時
においても、良好な信号特性で記録することができる。
【0050】請求項2,5記載の発明によれば、相変化
型の記録層を有する光情報記録媒体に対してマークエッ
ジ記録にて情報の記録を行なう際、記録線速度が6m/sか
ら18m/sにおける記録パルスストラテジを特定化するこ
とで、6m/sから18m/sの記録線速度の範囲でのマルチス
ピード記録やCAV記録などの異なる線速度による記録
時においても、良好な信号特性で記録することができ
る。
【0051】請求項3,6記載の発明によれば、相変化
型の記録層を有する光情報記録媒体に対してマークエッ
ジ記録にて情報の記録を行なう際、記録線速度が12m/s
から36m/sにおける記録パルスストラテジを特定化する
ことで、12m/sから36m/sの記録線速度の範囲でのマルチ
スピード記録やCAV記録などの異なる線速度による記
録時においても、良好な信号特性で記録することができ
る。
【0052】請求項7記載の発明によれば、マークエッ
ジ記録により情報の記録を行なう際の記録パルスストラ
テジを特定化した光情報記録方法にて記録を行なった光
情報記録媒体において、再生信号特性を特定化すること
で、記録後の光情報記録媒体の再生装置による再生互換
性が高くすることができる。
【0053】請求項8記載の発明によれば、マークエッ
ジ記録により情報の記録を行なう際の記録パルスストラ
テジを特定化した光情報記録方法にて記録を行なうこと
が可能な未記録状態の光情報記録媒体において、記録後
の再生信号特性を調整することで、記録後の光情報記録
媒体の再生装置による再生互換性が高くすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す記録再生装置の概
略構成図である。
【図2】相変化型の光情報記録媒体の構成例を示す模式
的断面図である。
【図3】記録パルスストラテジを示す説明図である。
【図4】記録線速度依存性を示す特性図である。
【符号の説明】
1 光情報記録媒体 13 相変化型の記録層

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同心円又は螺旋状の案内溝を有する透明
    基板上に少なくとも相変化型の記録層を有する光情報記
    録媒体に対して、レーザー光を照射することにより前記
    記録層に相変化を生じさせて情報の記録或いは書き換え
    を行なう光情報記録方法であって、 マークエッジ記録により情報の記録を行なう際、 信号幅がnT(Tはクロック時間)である0信号の記録
    或いは書き換えを行なう場合の記録波をパワーレベルP
    eの連続光とし、 信号幅がnTである1信号の記録或いは書き換えを行な
    う場合の記録波については、時間幅xTでパワーレベル
    Pwのパルス部fpと、計(n−n’)回の時間幅yT
    でパワーレベルPw’の高レベルパルスとその高レベル
    パルスの間に時間幅(1−y)TでパワーレベルPb'
    の低レベルパルスとをもつマルチパルス部mpと、時間
    幅zTでパワーレベルPbのパルス部epとで構成さ
    れ、n及びn’をn’≦nの正の整数とし、パワーレベ
    ルが(Pw及びPw’)>Pe>(Pb及びPb’)で
    ある記録光のパルス列を用い、 前記パルス列に関する前記x、y、zの値を、0より大
    きく、かつ、記録線速度Vが3m/s以上、9m/s以下のとき
    には、 x=aV+b 但し 0.045≦a≦0.065、0.1≦b≦0.4 y=cV+d 但し 0.03 ≦c≦0.05、0.0≦d≦0.3 z=eV+f 但し -0.12≦e≦-0.07、0.8≦f≦1.5 を満たすように設定したことを特徴とする光情報記録方
    法。
  2. 【請求項2】 同心円又は螺旋状の案内溝を有する透明
    基板上に少なくとも相変化型の記録層を有する光情報記
    録媒体に対して、レーザー光を照射することにより前記
    記録層に相変化を生じさせて情報の記録或いは書き換え
    を行なう光情報記録方法であって、 マークエッジ記録により情報の記録を行なう際、 信号幅がnT(Tはクロック時間)である0信号の記録
    或いは書き換えを行なう場合の記録波をパワーレベルP
    eの連続光とし、 信号幅がnTである1信号の記録或いは書き換えを行な
    う場合の記録波については、時間幅xTでパワーレベル
    Pwのパルス部fpと、計(n−n’)回の時間幅yT
    でパワーレベルPw’の高レベルパルスとその高レベル
    パルスの間に時間幅(1−y)TでパワーレベルPb'
    の低レベルパルスとをもつマルチパルス部mpと、時間
    幅zTでパワーレベルPbのパルス部epとで構成さ
    れ、n及びn’をn’≦nの正の整数とし、パワーレベ
    ルが(Pw及びPw’)>Pe>(Pb及びPb’)で
    ある記録光のパルス列を用い、 前記パルス列に関する前記x、y、zの値を、0より大
    きく、かつ、記録線速度Vが6m/s以上、18m/s以下のと
    きに、 x=aV+b 但し 0.022≦a≦0.033、0.1≦b≦0.4 y=cV+d 但し 0.015≦c≦0.025、0.0≦d≦0.3 z=eV+f 但し -0.06≦e≦-0.035、0.8≦f≦1.
    5 を満たすように設定したことを特徴とする光情報記録方
    法。
  3. 【請求項3】 同心円又は螺旋状の案内溝を有する透明
    基板上に少なくとも相変化型の記録層を有する光情報記
    録媒体に対して、レーザー光を照射することにより前記
    記録層に相変化を生じさせて情報の記録或いは書き換え
    を行なう光情報記録方法であって、 マークエッジ記録により情報の記録を行なう際、 信号幅がnT(Tはクロック時間)である0信号の記録
    或いは書き換えを行なう場合の記録波をパワーレベルP
    eの連続光とし、 信号幅がnTである1信号の記録或いは書き換えを行な
    う場合の記録波については、時間幅xTでパワーレベル
    Pwのパルス部fpと、計(n−n’)回の時間幅yT
    でパワーレベルPw’の高レベルパルスとその高レベル
    パルスの間に時間幅(1−y)TでパワーレベルPb'
    の低レベルパルスとをもつマルチパルス部mpと、時間
    幅zTでパワーレベルPbのパルス部epとで構成さ
    れ、n及びn’をn’≦nの正の整数とし、パワーレベ
    ルが(Pw及びPw’)>Pe>(Pb及びPb’)で
    ある記録光のパルス列を用い、 前記パルス列に関する前記x、y、zの値を、0より大
    きく、かつ、記録線速度Vが12m/s以上、36m/s以下のと
    きに、 x=aV+b、 但し 0.011≦a≦ 0.016、0.1≦b≦
    0.4 y=cV+d、 但し 0.008≦c≦ 0.012、0.0≦d≦
    0.3 z=eV+f、 但し -0.03≦e≦ -0.02、0.8≦f≦
    1.5 を満たすように設定したことを特徴とする光情報記録方
    法。
  4. 【請求項4】 同心円又は螺旋状の案内溝を有する透明
    基板上に少なくとも相変化型の記録層を有する光情報記
    録媒体に対して、レーザー光源からのレーザー光を照射
    することにより前記記録層に相変化を生じさせて情報の
    記録或いは書き換えを行なう光情報記録装置であって、 マークエッジ記録により情報の記録を行なう際、信号幅
    がnT(Tはクロック時間)である0信号の記録或いは
    書き換えを行なう場合の記録波をパワーレベルPeの連
    続光として前記レーザ光源を発光させ、信号幅がnTで
    ある1信号の記録或いは書き換えを行なう場合の記録波
    については、時間幅xTでパワーレベルPwのパルス部
    fpと、計(n−n’)回の時間幅yTでパワーレベル
    Pw’の高レベルパルスとその高レベルパルスの間に時
    間幅(1−y)TでパワーレベルPb' の低レベルパル
    スとをもつマルチパルス部mpと、時間幅zTでパワー
    レベルPbのパルス部epとで構成され、n及びn’を
    n’≦nの正の整数とし、パワーレベルが(Pw及びP
    w’)>Pe>(Pb及びPb’)である記録光のパル
    ス列を用いて前記レーザ光源を発光させる記録手段を備
    え、 前記記録手段は、前記パルス列に関する前記x、y、z
    の値を、0より大きく、かつ、記録線速度Vが3m/s以
    上、9m/s以下のときには、 x=aV+b 但し 0.045≦a≦0.065、0.1≦b≦0.4 y=cV+d 但し 0.03 ≦c≦0.05、0.0≦d≦0.3 z=eV+f 但し -0.12≦e≦-0.07、0.8≦f≦1.5 を満たすように設定することを特徴とする光情報記録装
    置。
  5. 【請求項5】 同心円又は螺旋状の案内溝を有する透明
    基板上に少なくとも相変化型の記録層を有する光情報記
    録媒体に対して、レーザー光源からのレーザー光を照射
    することにより前記記録層に相変化を生じさせて情報の
    記録或いは書き換えを行なう光情報記録装置であって、 マークエッジ記録により情報の記録を行なう際、信号幅
    がnT(Tはクロック時間)である0信号の記録或いは
    書き換えを行なう場合の記録波をパワーレベルPeの連
    続光として前記レーザ光源を発光させ、信号幅がnTで
    ある1信号の記録或いは書き換えを行なう場合の記録波
    については、時間幅xTでパワーレベルPwのパルス部
    fpと、計(n−n’)回の時間幅yTでパワーレベル
    Pw’の高レベルパルスとその高レベルパルスの間に時
    間幅(1−y)TでパワーレベルPb' の低レベルパル
    スとをもつマルチパルス部mpと、時間幅zTでパワー
    レベルPbのパルス部epとで構成され、n及びn’を
    n’≦nの正の整数とし、パワーレベルが(Pw及びP
    w’)>Pe>(Pb及びPb’)である記録光のパル
    ス列を用いて前記レーザ光源を発光させる記録手段を備
    え、 前記記録手段は、前記パルス列に関する前記x、y、z
    の値を、0より大きく、かつ、記録線速度Vが6m/s以
    上、18m/s以下のときに、 x=aV+b 但し 0.022≦a≦0.033、0.1≦b≦0.4 y=cV+d 但し 0.015≦c≦0.025、0.0≦d≦0.3 z=eV+f 但し -0.06≦e≦-0.035、0.8≦f≦1.
    5 を満たすように設定することを特徴とする光情報記録装
    置。
  6. 【請求項6】 同心円又は螺旋状の案内溝を有する透明
    基板上に少なくとも相変化型の記録層を有する光情報記
    録媒体に対して、レーザー光源からのレーザー光を照射
    することにより前記記録層に相変化を生じさせて情報の
    記録或いは書き換えを行なう光情報記録装置であって、 マークエッジ記録により情報の記録を行なう際、信号幅
    がnT(Tはクロック時間)である0信号の記録或いは
    書き換えを行なう場合の記録波をパワーレベルPeの連
    続光として前記レーザ光源を発光させ、信号幅がnTで
    ある1信号の記録或いは書き換えを行なう場合の記録波
    については、時間幅xTでパワーレベルPwのパルス部
    fpと、計(n−n’)回の時間幅yTでパワーレベル
    Pw’の高レベルパルスとその高レベルパルスの間に時
    間幅(1−y)TでパワーレベルPb' の低レベルパル
    スとをもつマルチパルス部mpと、時間幅zTでパワー
    レベルPbのパルス部epとで構成され、n及びn’を
    n’≦nの正の整数とし、パワーレベルが(Pw及びP
    w’)>Pe>(Pb及びPb’)である記録光のパル
    ス列を用いて前記レーザ光源を発光させる記録手段を備
    え、 前記記録手段は、前記パルス列に関する前記x、y、z
    の値を、0より大きく、かつ、記録線速度Vが12m/s以
    上、36m/s以下のときに、 x=aV+b、 但し 0.011≦a≦ 0.016、0.1≦b≦
    0.4 y=cV+d、 但し 0.008≦c≦ 0.012、0.0≦d≦
    0.3 z=eV+f、 但し -0.03≦e≦ -0.02、0.8≦f≦
    1.5 を満たすように設定することを特徴とする光情報記録装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1,2又は3記載の光情報記録方
    法を用いて記録された光情報記録媒体であって、再生信
    号のジッター特性σ/Tが9%以下、変調度が0.55以
    上、反射率が16%以上であることを特徴とする光情報記
    録媒体。
  8. 【請求項8】 請求項1、2又は3記載の光情報記録方
    法を用いて記録を行なうことが可能な未記録状態の光情
    報記録媒体であって、記録後の再生信号のジッター特性
    σ/Tが9%以下、変調度が0.55以上、反射率が16%以
    上となるように調整されていることを特徴とする光情報
    記録媒体。
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