JP3821695B2 - 光情報記録媒体への記録方法および記録装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はレーザー光を照射することにより記録層材料に相変化を生じさせ、情報の記録や再生、書き換えを行なう相変化型光情報記録媒体への信号の記録方法及びその光情報記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、レーザー光の照射により記録又は再生を行なう光情報記録媒体として、一度だけ記録可能(追記型)なCD−RやDVD−R、書き換えが可能なCD−RW、DVD−RW、DVD−RAM、MD、MOディスク等の様々な媒体が実用化されている。これらの光情報記録媒体は、リムーバブルな媒体として、カセットテープやフレキシブルーディスク等の磁気記録媒体に代わり、年々と需要が高まっている。
【0003】
これらの光情報記録媒体のうち、CD−RW、DVD−RW、DVD−RAM等は、記録層の材料として、結晶−非結晶相間あるいは結晶−結晶相間の転移を利用する、いわゆる相変化材料を使用している。特に、MD、MO等の光磁気メモリーでは困難である単一ビームによるオーバーライトが容易であり、記録・再生装置側の光学系もより単純であること等から、相変化型光情報記録媒体の需要は一層高まっている。
【0004】
一般に、相変化型光情報記録媒体に対して情報の記録を行なう場合には、オーバーライトを良好に行なうために、記録に用いるレーザー光のパワーレベルを三段階に変調させたパルスストラテジを使用して記録又は書き換えを行なっている。このとき、マルチスピード記録やCAV記録のように、同じ記録媒体に対して異なる線速度で記録を行なう場合、低線速度領域よりも高線速度領域の方が記録層を昇温させるために掛けるエネルギー量が大きくなるため、適切な記録条件は異なってくる。そのため、高線速度領域では低線速度領域に比べて記録パワーを高くする、および/または記録パルスストラテジにおけるマルチパルス部の高レベルパルスのパワーレベルをかける時間幅を長くする等、線速度毎に最適な記録条件へ変更させることで、良好な特性での記録を行なうことが要望されている。
【0005】
ところで、上記のような方法で記録又は書き換えをするときの最適な記録条件は、記録媒体や記録装置の材料・構成・仕様等によって異なる。また、同一設計の記録媒体や記録装置であっても個体差があり、最適な記録条件は同一とはならないことがある。そのため、記録媒体中にあらかじめ線速度毎に標準記録装置における適切な記録条件についての情報を入れておき、その情報を基にして、各記録装置において、記録を行なう直前に、記録条件の詳細な設定を行なうという手法が取り入れられていることが多い。
【0006】
この場合、記録媒体、記録装置、記録線速度の各組み合わせ毎に、詳細な記録方法を決定する作業が必要となるため、その決定の手法については、簡便かつ高精度であることが望まれる。例えば、特開2000−207742号公報では、直交表により抽出した組み合わせの条件で試し書きによる評価を行なって、記録方法を決定している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来の方法では、各条件の再生信号の質への寄与度によっては、抽出する条件を何度か選び直して再評価する必要があり、簡便な方法とは言えない。そこで、本発明では、相変化型光情報記録媒体への情報を記録する際に、記録時のレーザーパルス発光パターンの決定を効率よく行なうことのできる記録方法、およびその方法を用いた光情報記録装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために鋭意検討した結果、これに合致する光情報記録媒体への記録方法および光情報記録装置を見出した。すなわち本発明によれば、下記(1)〜(3)が提供される。
【0009】
(1)同心円または螺旋状の案内溝を有する透明基板上に少なくとも相変化型記録層を有し、半導体レーザー光を照射することにより該記録層に相変化を生じさせ、情報を記録する光情報記録媒体に対して、マークエッジ記録方式にて情報を記録するに際して、信号幅がnT(Tはクロック時間)である0信号を記録する場合の記録パルスをパワーレベルPeの連続光とし、信号幅がnTである1信号を記録する場合の記録パルスは、時間幅xTでパワーレベルPwであるパルス部fpと、計(n−n’)回の時間幅yTでパワーレベルPw’の高レベルパルス及びその高レベルパルスの間に時間幅(1−y)TでパワーレベルPbの低レベルパルスをもつマルチパルス部mpと、時間幅zTでパワーレベルPb’であるパルス部epとで構成され、ここで、0<x,y,z≦1、nおよびn’をn’<nの正の整数(但しn−n’≧2)、パワーレベルが(PwおよびPw’)>Pe>(PbおよびPb’)であるパルスパターンの記録光とする光情報記録媒体の記録方法において、
まず、x、y、zの夫々の基準パルス時間幅をx 0 T、y 0 T、z 0 Tとして信号を記録し、該信号の再生時の特性値ay 0 を取得し、次にmpのパルスの時間幅yTを光情報記録装置が制御可能な最小単位時間tをy 0 Tに加えた時間幅y 1 T(y 1 T=y 0 T+t)として信号を記録するとともに該信号の再生時の特性値ay 1 を取得し、
時間幅の長い方の特性が良好であった場合には、更に最少時間単位tを増加させたパルス時間幅での記録及び特性評価を行うという操作を繰り返し、逆に、時間幅の短い方の特性が良好であった場合には、更に最少時間単位tを減少させたパルス時間幅での記録及び特性評価を行うという操作を繰り返して、連続する3点の中央が最も良好な特性が得られるまで繰り返し、得られた3点の中央の点におけるパルス時間幅yTをmpの時間幅として決定し、
次に、x、y、zの夫々のパルス時間幅をx 0 T、上記で得たmpの時間幅yT、z 0 Tとして信号を記録し、該信号の再生時の特性値bx 0 を取得し、fpのパルスの時間幅xTを光情報記録装置が制御可能な最小単位時間tをx 0 Tに加えた時間幅x 1 T(x 1 T=x 0 T+t)として信号を記録するとともに該信号の再生時の特性値bx 1 を取得し、以下、前記mpの時間幅の決定において行ったと同様にして、連続する3点の中央が最も良好な特性が得られるまで記録及び特性評価を繰り返し、得られた3点の中央の点におけるパルス時間幅xTをfpの時間幅として決定し、
次に、x、y、zの夫々のパルス時間幅を、上記で得たfpの時間幅xT、上記で得たmpの時間幅yT、z 0 Tとして信号を記録し、該信号の再生時の特性値cz 0 を取得し、epのパルスの時間幅zTを光情報記録装置が制御可能な最小単位時間tをz 0 Tに加えた時間幅z 1 T(z 1 T=z 0 T+t)として信号を記録するとともに該信号の再生時の特性値cz 1 を取得し、以下、前記mpの時間幅の決定において行ったと同様にして、連続する3点の中央が最も良好な特性が得られるまで記録及び特性評価を繰り返し、得られた3点の中央の点におけるパルス時間幅zTをepの時間幅として決定することにより、mp、fp、epのパルスの時間幅を決定することを特徴とする光情報記録媒体の記録方法。
【0010】
(2)同心円または螺旋状の案内溝を有する透明基板上に少なくとも相変化型記録層を有し、半導体レーザー光を照射することにより該記録層に相変化を生じさせ、情報を記録する光情報記録媒体に対して、マークエッジ記録方式にて情報を記録するに際して、信号幅がnT(Tはクロック時間)である0信号を記録する場合の記録パルスをパワーレベルPeの連続光とし、信号幅がnTである1信号を記録する場合の記録パルスは、時間幅xTでパワーレベルPwであるパルス部fpと、計(n−n’)回の時間幅yTでパワーレベルPw’の高レベルパルス及びその高レベルパルスの間に時間幅(1−y)TでパワーレベルPbの低レベルパルスをもつマルチパルス部mpと、時間幅zTでパワーレベルPb’であるパルス部epとで構成され、nおよびn’をn’<nの正の整数(但しn−n’≧2)、パワーレベルが(PwおよびPw’)>Pe>(PbおよびPb’)であるパルスパターンの記録光とする光情報記録媒体の記録方法において、上記各x、y及びzをそれぞれχとしたとき、パルス時間幅χTの初期値を任意のパルス時間幅χ0Tとして信号を記録し、該信号の再生時の特性値a0を取得し、次にχTを光情報記録装置が制御可能な最小単位時間tをχ0Tに加えた時間幅χ1T(χ1T=χ0T+t)として信号を記録し、該信号の再生時の特性値a1を取得し、
特性値の小さい方が特性は良好であることを示すときには、
a0>a1の場合は、iをi≧2の繰り返し回数としたとき、時間幅χTの値を
χ〔 1+(i-1) 〕T=χ0T+(i−1)t、
χ(1+i)T=χ0T+it、
χ〔 1+(i+1) 〕T=χ0T+(i+1)t、
と変動させて信号を記録しかつそれぞれの時間幅に対応する信号の再生時の特性値a〔 1+(i-1) 〕、a(1+i)、a〔 1+(i+1) 〕を取得する作業を繰り返し、この繰り返し作業を特性値a(1+i)が極小値、すなわち、a〔 1+(i-1) 〕>a(1+i)かつa(1+i)<a〔 1+(i+1) 〕となる時点で終了し、時間幅χTをχ(1+i)Tに決定し、
a0<a1の場合は、時間幅χTの値を
χ〔 1+(i-1) 〕T=χ0T−(i−1)t、
χ(1+i)T=χ0T−it、
χ〔 1+(i+1) 〕T=χ0T−(i+1)t、
と変動させて信号を記録し、それぞれの時間幅に対応する信号の再生時の特性値a〔 1+(i-1) 〕、a(1+i)、a〔 1+(i+1) 〕を取得する作業を繰り返し、この繰り返し作業を特性値a(1+i)が極小値、すなわち、a〔 1+(i-1) 〕>a(1+i)かつa(1+i)<a〔 1+(i+1) 〕となる時点で終了し、時間幅χTをχ(1+i)Tに決定し、
特性値の大きい方が特性は良好であることを示すときには、上記と逆の作業を繰り返して特性値a(1+i)が極大値となる時間幅χTをχ(1+i)Tに決定することを特徴とする光情報記録媒体の記録方法。
することを特徴とする光情報記録媒体の記録方法。
【0011】
(3)上記x、y、zを決定するに際し、x、y及びzのうちの一つをχとしたとき、パルス時間幅χTの初期値を任意のパルス時間幅χ0Tとして信号を記録し、該信号の再生時の特性値a0を取得し、次にχTを光情報記録装置が制御可能な最小単位時間tをχ0Tに加えた時間幅χ1T(χ1T=χ0T+t)として信号を記録し、該信号の再生時の特性値a1を取得し、
特性値の小さい方が特性は良好であることを示すときには、
a0>a1の場合は、iをi≧2の繰り返し回数としたとき、時間幅χTの値を
χ〔 1+(i-1) 〕T=χ0T+(i−1)t、
χ(1+i)T=χ0T+it、
χ〔 1+(i+1) 〕T=χ0T+(i+1)t、
と変動させて信号を記録しかつそれぞれの時間幅に対応する信号の再生時の特性値a〔 1+(i-1) 〕、a(1+i)、a〔 1+(i+1) 〕を取得する作業を繰り返し、この繰り返し作業を特性値a(1+i)が極小値、すなわち、a〔 1+(i-1) 〕>a(1+i)かつa(1+i)<a〔 1+(i+1) 〕となる時点で終了し、時間幅χTをχ(1+i)Tに決定し、
a0<a1の場合は、時間幅χTの値を
χ〔 1+(i-1) 〕T=χ0T−(i−1)t、
χ(1+i)T=χ0T−it、
χ〔 1+(i+1) 〕T=χ0T−(i+1)t、
と変動させて信号を記録し、それぞれの時間幅に対応する信号の再生時の特性値a〔 1+(i-1) 〕、a(1+i)、a〔 1+(i+1) 〕を取得する作業を繰り返し、この繰り返し作業を特性値a(1+i)が極小値、すなわち、a〔 1+(i-1) 〕>a(1+i)かつa(1+i)<a〔 1+(i+1) 〕となる時点で終了し、時間幅χTをχ(1+i)Tに決定し、特性値の大きい方が特性は良好であることを示すときには、上記と逆の作業を繰り返して特性値a(1+i)が極大値となる時間幅χTをχ(1+i)Tに決定することを特徴とする上記(1)に記載の光情報記録媒体の記録方法。
【0014】
以下に、本発明の具体的な手段について説明する。
本発明の記録方法を用いて光情報記録媒体に情報を記録するには、図2に示すように、相変化型光情報記録媒体をスピンドルモーターからなる駆動手段により回転駆動し、記録用ピックアップにてレーザー駆動回路により半導体レーザーからなる光源を駆動して、光学系を介して光情報記録媒体にレーザー光を照射する。このとき、1信号を記録する場合は、図1に示したようなfp部、mp部及びep部を有するパルスストラテジのレーザー光を照射する。光照射により、光情報記録媒体の記録層に相変化を生じさせ、光情報記録媒体からの反射光を記録用ピックアップで受光して、光情報記録媒体に対する情報の記録を行なう。記録手段としては、光情報記録媒体の記録層に対してマークの幅が信号に相当するようマークを記録する、いわゆるマークエッジ記録(PWM記録)方式を使用する。通常は、記録すべき信号を変調部にてクロックを用いて、例えば書き換え型コンパクトディスクの情報記録に適したEFM(Eight−to−Fourteen Modulation)変調方式、あるいはその改良変調方式で変調して記録を行なう。
【0015】
PWM記録方式にて記録を行なう際、変調後の信号幅がnT(nは所定の整数値、Tはクロック時間:信号の変調に用いるクロックの周期に相当する時間)である0信号の記録(書き換え)を行なう場合の記録パルスについては、パワーレベルPeの連続光とする。一方、変調後の信号幅がnTである1信号の記録を行なう場合の記録パルスについては、図1に示すように、以下に説明するfp部、mp部及びep部を有する記録パルスパターンのパルス光とする。すなわち、時間幅xTでパワーレベルPwであるパルス部fpと、計(n−n’)回の時間幅yTでパワーレベルPw’の高レベルパルス及びその高レベルパルスの間に時間幅(1−y)TでパワーレベルPbの低レベルパルスを有するマルチパルス部mpと、時間幅zTでパワーレベルPb’であるパルス部epとで構成されるパルスパターンの記録光とする。ここで、0≦x,y,z≦1、nおよびn’はn’≦nの正の整数、パワーレベルは(PwおよびPw’)>Pe>(PbおよびPb’)である。図1は、n=4、n’=2のときの例である。
【0016】
本発明の光情報記録媒体への記録方法において、記録パルスパターンを決定する方法を説明したスキームを図3に示す。本発明においては、記録パルスパターンのfp部、mp部、ep部の、記録した情報が再生されたときの信号特性への寄与の度合いはmp>fp>epであるため、mp、fp、epの順に、他の2つのパルス時間幅を固定して各パルス時間幅を決定する。また、fpのパルス時間幅を決める際には、mpのパルス時間幅は直前に決めた幅に固定し、epのパルス時間幅を決める際には、mp、fpのパルス時間幅は直前に決めた幅に固定して、パルス時間幅の決定を行なう。
【0017】
それぞれのパルスの時間幅を決める際には、まず、光情報記録媒体があらかじめ有しているパルスパターンに関する情報を元にした基準パルス時間幅または光情報記録装置によって決まる、任意の基準パルス時間幅χ0T(χはX、yおよびzのうちのいずれかを表す。)と、その基準パルス時間幅χ0Tに当該光情報記録装置のパルスパターンで制御できる最小単位時間分tを加えたパルス時間幅χ1T(χ1T=χ0T+t)との2種類のパルス時間幅で記録を行う。次に、その2種類のパルス時間幅について、書き込まれた信号の再生能を示す特性値、例えば、エラー、ジッタ等の特性値a0及びa1を取得し、比較する。基準パルス時間幅χ0Tのときよりも、増加させたパルス時間幅χ1Tのときの特性値a1の方が良好であった場合(a0>a1)には、更に最小単位時間分増加させたパルス時間幅χ2T(χ2T=χ1T+t=χ0T+2t)での記録および特性値評価を行う。一方、基準パルス時間幅χ0Tのときの方が増加させたパルス時間幅χ1Tよりも特性値が良好であった場合(a0<a1)には、反対に基準パルス時間幅から最小単位時間分減少させたパルス時間幅χ2T(χ2T=χ0T−t)での記録および特性値評価を行なう。この作業を、パルス時間幅をtずつ増加又は減少させて繰り返し、連続する3点のパルス時間幅のうち、中央のパルス時間幅のときに最も良好な特性値結果が得られた時点で終了する。そして、最も良好な特性値を得られた中央のパルス時間幅を、実際の記録に用いる記録パルスパターンのパルスの時間幅として決定する。
【0018】
従って、図3に示した一例を用いて説明すると、mpの時間幅が、基準パルス時間幅y0Tである場合における特性値a0と、最小単位時間分tだけ増加させたパルス時間幅y1T(y1T=y0T+t)である場合の特性値a1を比較して、a0>a1(a1の方が良好)であれば、更に1単位時間分増加されたパルス時間幅y2T(y2T=y1T+t)の場合の評価を行なう。この特性値a2が、a1<a2であれば、パルス時間幅がy0T、y1T、y2Tの3点のうち、中央の時間幅y1Tのときに、最も良好な特性となっているので、この時間幅y1Tを実際の記録に用いるパルスパターンとして決定する。
【0019】
この記録パルスパターンを決定する手法を含む本発明の記録方法を使用することにより、最適な記録パルスパターンを決定するために、実際に記録・測定の動作を行なう回数は、最少の場合には7回の作業にて、決定することができる。
【0020】
次に、本発明の記録方法を適用することのできる、光情報記録媒体について説明する。そのような光情報記録媒体として好適である形態について、一例を図4に示す。基本的な構成は、案内溝を有する透明基板1上に下部保護層2、記録層3、上部保護層4、反射層5、オーバーコート層6を有するものである。さらに、オーバーコート層上には印刷層8、基板の鏡面側にはハードコート層7を有してもよい。
【0021】
さらに、上記の単板ディスクを、接着層9を介して貼り合わせ構造としてもよい。貼り合わせる反対面のディスクは、同様の単板ディスクでも、透明基板のみでもよい。また、単板ディスクに印刷層を形成せずに貼り合わせ、貼り合わせ後に反対面側に印刷層8’を形成してもよい。
【0022】
基板の材料は、透明である程度の剛性があるものであればよく、通常ガラス、セラミックス、あるいは樹脂であり、樹脂基板が成形性、コストの点で好適である。樹脂の例としてはポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、ABS樹脂、ウレタン樹脂等があげられるが、成形性、光学特性、コストの点で優れるポリカーボネート樹脂、アクリル系樹脂が好ましい。これらの材料を用いて、基板は通常案内溝を形成して用いる。
【0023】
光情報記録媒体の記録層の材料としては、結晶−アモルファス相間の相変化を起こし、それぞれが安定化または準安定化状態をとることができる、Sb、Teを含む相変化型記録材料が、記録(アモルファス化)感度・速度、消去(結晶化)感度・速度、および消去比が良好なため適している。このSbTe材料に、Ga、Ge、Ag、In、Bi、C、N、O、Si、S等の元素を添加することで、記録・消去感度や信号特性、信頼性等を改善することができる。そのため、目的とする記録線速度および線速度領域により、添加する元素や材料の組成比を調整して、最適な記録線速度を制御すると同時に、記録した信号の再生安定性や信号の寿命(信頼性)を確保することが望ましい。本発明で用いられる相変化型光情報記録媒体においては、これらの特性を総合的に満足できる記録層の材料として、構成元素にAgおよび/またはGe、Gaおよび/またはIn、Sb、Teを含んでおり、これらの元素の組成比(Agおよび/またはGe)α(Gaおよび/またはIn)βSbγTeδ(α、β、γおよびδは原子%)が、α+β+γ+δ=100としたときに、
0<α≦6
2≦β≦10
60≦γ≦85
15≦δ≦27
である材料が、信号の再生安定性や信号の寿命が優れており、好適である。
【0024】
上記のような相変化型記録層の膜厚としては、10〜50nm、好適には12〜30nmとするのがよい。さらにジッタ等の初期特性、オーバーライト特性、量産効率を考慮すると、好適には14〜25nmとするのがよい。10nmより薄いと光吸収能が著しく低下し、記録層としての役割を果たさなくなる。また、50nmより厚いと高速で均一な相変化が起こりにくくなる。このような相変化型記録層は、各種気相成長法、たとえば真空蒸着法、スパッタリング法、プラズマCVD法、光CVD法、イオンプレーティング法、電子ビーム蒸着法等によって形成できる。なかでも、スパッタリング法が、量産性、膜質等の点から優れている。
【0025】
上記の相変化型記録層の下層および上層には、保護層が形成される。保護層の材料としては、SiO、SiO2、ZnO、SnO2、Al2O3、TiO2、In2O3、MgO、ZrO2等の金属酸化物、Si3N4、AlN、TiN、BN、ZrN等の窒化物、ZnS、In2S3、TaS4等の硫化物、SiC、TaC、BC、WC、TiC、ZrC等の炭化物やダイヤモンド状カーボンあるいは、それらの混合物があげられる。これらの材料は、一種類で保護層とすることもできるが、互いの混合物としてもよい。必要に応じて添加物を含んでもよい。また、単層でなく、二層以上を積層した構造としてもよい。ただし、保護層の融点は、相変化型記録層よりも高いことが必要である。このような保護層は、各種気相成長法、たとえば真空蒸着法、スパッタリング法、プラズマCVD法、光CVD法、イオンプレーティング法、電子ビーム蒸着法等によって形成できる。なかでも、スパッタリング法が、量産性、膜質等の点から優れている。
【0026】
下部保護層の膜厚は、反射率、変調度や記録感度に大きく影響する。良好な信号特性を得るためには、60〜120nmとすることが好ましい。上部保護層の膜厚としては、5〜45nm、好適には7〜40nmとするのがよい。5nmより薄くなると耐熱性保護層としての機能を果たさなくなり、また、記録感度の低下を生じる。一方、45nmより厚くなると、界面剥離を生じやすくなり、繰り返し記録性能も低下する。
【0027】
反射層としては、Al、Au、Ag、Cu、Ta、Ti、W等の金属材料、またはこれらの元素を含む合金等を用いることができる。また、耐腐食性の向上、熱伝導率の改善等のために、上記材料に加えてCr、Ti、Si、Cu、Ag、Pd、Ta等の元素を添加してもよい。添加比率は、0.3〜2原子%とするのが適している。0.3原子%より少ないと、耐腐食性の効果に劣る。2原子%より多くなると、熱伝導率が上がりすぎ、アモルファス状態を形成しにくくなる。このような反射層は、各種気相成長法、たとえば真空蒸着法、スパッタリング法、プラズマCVD法、光CVD法、イオンプレーティング法、電子ビーム蒸着法等によって形成できる。合金または金属層の膜厚としては、50〜200nm、好適には70〜160nmとするのがよい。また、合金または金属層を多層化することも可能である。多層化した場合では、各層の膜厚は少なくとも10nm以上必要で、多層化膜の合計膜厚は50〜160nmとするのがよい。
【0028】
反射層の上には、その酸化防止のためにオーバーコート層が形成される。オーバーコート層としては、スピンコート法で作製した紫外線硬化型樹脂が一般的である。その厚さは、3〜15μmが適当である。3μmより薄くすると、オーバーコート層上に印刷層を設ける場合、エラーの増大が認められることがある。一方、15μmより厚くすると、内部応力が大きくなってしまい、ディスクの機械特性に大きく影響してしまう。
【0029】
ハードコート層としては、スピンコートで作製した紫外線硬化型樹脂が一般的である。その厚さは、2〜6μmが適当である。2μmより薄くすると、十分な耐擦傷性が得られない。6μmより厚くすると、内部応力が大きくなってしまい、ディスクの機械特性に大きく影響してしまう。その硬度は、布でこすっても大きな傷がつかない鉛筆硬度であるH以上とする必要がある。必要に応じて、導電性の材料を混入させ、帯電防止を図り、埃等の付着を防止することも効果的である。
【0030】
印刷層は、耐擦傷性の確保、ブランド名等のレーベル印刷、インクジェットプリンタに対するインク受容層の形成等を目的としており、紫外線硬化型樹脂をスクリーン印刷法にて形成するのが一般的である。その厚さは、3〜50μmが適当である。3μmより薄くすると、層形成時にムラが生じてしまう。50μmより厚くすると、内部応力が大きくなってしまい、ディスクの機械特性に大きく影響してしまう。
【0031】
接着層としては、紫外線硬化型樹脂、ホットメルト接着剤、シリコーン樹脂等の接着剤を用いることができる。このような接着層の材料は、オーバーコート層または印刷層上に、材料に応じて、スピンコート、ロールコート、スクリーン印刷法等の方法により塗布し、紫外線照射、加熱、加圧等の処理を行なって反対面のディスクと貼り合わせる。反対面のディスクは、同様の単板ディスクでも透明基板のみでもよく、反対面ディスクの貼り合わせ面については、接着層の材料を塗布してもしなくてもよい。また、接着層としては、粘着シートを用いることもできる。接着層の膜厚は特に制限されるものではないが、材料の塗布性、硬化性、ディスクの機械特性への影響を考慮すると5〜100μmが好適である。接着面の範囲は特に制限されるものではないが、DVDおよび/またはCD互換が可能な光情報記録媒体に応用する場合には、接着強度を確保するためには内周端の位置がφ15〜40mm以内、好適にはφ15〜30mm以内であることが望ましい。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施例を用いて具体的に説明する。ただし、本発明は以下の実施例に限定されない。
【0033】
【実施例】
DVD−ROM互換を有する相変化型光情報記録媒体に対し、DVD対応の光情報記録装置により、記録線速度8.5m/sにおいて、mp、fpおよび、epのそれぞれについて、この順に各パルスの時間幅xT、yT、zTを最小単位時間毎(0.025T)に変動させて記録を行なった。各点について、DVD対応の光情報記録媒体評価装置により、読み取と1X(3.5m/s)にて、データ・トゥ・クロック・ジッタ(σ/T)の測定を行った結果を図5、図6、図7に示す。
【0034】
この結果から、記録パルスパターンをx=0.525、y=0.45、z=0.30と決定して、実際に記録を行なったところ、ジッタが7.1%、連続する8ECCブロック毎のPIエラーの平均値が1.4と、良好な特性の信号を記録することができた。
【0035】
【発明の効果】
(1)光情報記録装置にて相変化型光情報記録媒体へ記録を行なうパルスパターンをmp、fp、epの順に決定することを特定化することで、記録方法の決定を簡便に行なうことができる。
【0036】
(2)光情報記録装置にて相変化型光情報記録媒体へ記録を行なうパルスパターンを決定する際のパルス時間幅の検討順序を特定化することで、記録方法の決定を簡便に行なうことができる。
【0037】
(3)光情報記録装置にて相変化型光情報記録媒体へ記録を行なうパルスパターンを決定するスキームを特定化することで、記録方法の決定を簡便に行なうことができる。
【0038】
(4)光情報記録装置にて相変化型光情報記録媒体へ記録を行なうパルスパターンを簡便に決定する方法を使用した光情報記録装置を特定化することで、記録作業にかかる時間を短縮することができる。
【0039】
(5)光情報記録装置にて相変化型光情報記録媒体へ記録を行なうパルスパターンを決定する方法を実行させるプログラムを記録した記録媒体を光情報記録装置に搭載することにより、短時間で記録が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の記録方法の記録パルスパターンの一例を模式的に示したグラフである。
【図2】 本発明の記録方法を用いる光情報記録装置の作用を模式的に表した図である。
【図3】 本発明の記録方法を説明するためのスキーム図である。
【図4】 本発明の記録方法を適用する光情報記録媒体の一例を模式的に示す断面図である。
【図5】 実施例で測定した、yをパラメータとしたときの記録再生時のジッタのグラフである。
【図6】 実施例で測定した、xをパラメータとしたときの記録再生時のジッタのグラフである。
【図7】 実施例で測定した、zをパラメータとしたときの記録再生時のジッタのグラフである。
Claims (3)
- 同心円または螺旋状の案内溝を有する透明基板上に少なくとも相変化型記録層を有し、半導体レーザー光を照射することにより該記録層に相変化を生じさせ、情報を記録する光情報記録媒体に対して、マークエッジ記録方式にて情報を記録するに際して、信号幅がnT(Tはクロック時間)である0信号を記録する場合の記録パルスをパワーレベルPeの連続光とし、信号幅がnTである1信号を記録する場合の記録パルスは、時間幅xTでパワーレベルPwであるパルス部fpと、計(n−n’)回の時間幅yTでパワーレベルPw’の高レベルパルス及びその高レベルパルスの間に時間幅(1−y)TでパワーレベルPbの低レベルパルスをもつマルチパルス部mpと、時間幅zTでパワーレベルPb’であるパルス部epとで構成され、ここで、0<x,y,z≦1、nおよびn’をn’<nの正の整数(但しn−n’≧2)、パワーレベルが(PwおよびPw’)>Pe>(PbおよびPb’)であるパルスパターンの記録光とする光情報記録媒体の記録方法において、
まず、x、y、zの夫々の基準パルス時間幅をx 0 T、y 0 T、z 0 Tとして信号を記録し、該信号の再生時の特性値ay 0 を取得し、次にmpのパルスの時間幅yTを光情報記録装置が制御可能な最小単位時間tをy 0 Tに加えた時間幅y 1 T(y 1 T=y 0 T+t)として信号を記録するとともに該信号の再生時の特性値ay 1 を取得し、
時間幅の長い方の特性が良好であった場合には、更に最少時間単位tを増加させたパルス時間幅での記録及び特性評価を行うという操作を繰り返し、逆に、時間幅の短い方の特性が良好であった場合には、更に最少時間単位tを減少させたパルス時間幅での記録及び特性評価を行うという操作を繰り返して、連続する3点の中央が最も良好な特性が得られるまで繰り返し、得られた3点の中央の点におけるパルス時間幅yTをmpの時間幅として決定し、
次に、x、y、zの夫々のパルス時間幅をx 0 T、上記で得たmpの時間幅yT、z 0 Tとして信号を記録し、該信号の再生時の特性値bx 0 を取得し、fpのパルスの時間幅xTを光情報記録装置が制御可能な最小単位時間tをx 0 Tに加えた時間幅x 1 T(x 1 T=x 0 T+t)として信号を記録するとともに該信号の再生時の特性値bx 1 を取得し、以下、前記mpの時間幅の決定において行ったと同様にして、連続する3点の中央が最も良好な特性が得られるまで記録及び特性評価を繰り返し、得られた3点の中央の点におけるパルス時間幅xTをfpの時間幅として決定し、
次に、x、y、zの夫々のパルス時間幅を、上記で得たfpの時間幅xT、上記で得たmpの時間幅yT、z 0 Tとして信号を記録し、該信号の再生時の特性値cz 0 を取得し、epのパルスの時間幅zTを光情報記録装置が制御可能な最小単位時間tをz 0 Tに加えた時間幅z 1 T(z 1 T=z 0 T+t)として信号を記録するとともに該信号の再生時の特性値cz 1 を取得し、以下、前記mpの時間幅の決定において行ったと同様にして、連続する3点の中央が最も良好な特性が得られるまで記録及び特性評価を繰り返し、得られた3点の中央の点におけるパルス時間幅zTをepの時間幅として決定することにより、mp、fp、epのパルスの時間幅を決定することを特徴とする光情報記録媒体の記録方法。 - 同心円または螺旋状の案内溝を有する透明基板上に少なくとも相変化型記録層を有し、半導体レーザー光を照射することにより該記録層に相変化を生じさせ、情報を記録する光情報記録媒体に対して、マークエッジ記録方式にて情報を記録するに際して、信号幅がnT(Tはクロック時間)である0信号を記録する場合の記録パルスをパワーレベルPeの連続光とし、信号幅がnTである1信号を記録する場合の記録パルスは、時間幅xTでパワーレベルPwであるパルス部fpと、計(n−n’)回の時間幅yTでパワーレベルPw’の高レベルパルス及びその高レベルパルスの間に時間幅(1−y)TでパワーレベルPbの低レベルパルスをもつマルチパルス部mpと、時間幅zTでパワーレベルPb’であるパルス部epとで構成され、n’をn’<nの正の整数(但しn−n’≧2)、パワーレベルが(PwおよびPw’)>Pe>(PbおよびPb’)であるパルスパターンの記録光とする光情報記録媒体の記録方法において、上記各x、y及びzをそれぞれχとしたとき、パルス時間幅χTの初期値を任意のパルス時間幅χ0Tとして信号を記録し、該信号の再生時の特性値a0を取得し、次にχTを光情報記録装置が制御可能な最小単位時間tをχ0Tに加えた時間幅χ1T(χ1T=χ0T+t)として信号を記録し、該信号の再生時の特性値a1を取得し、
特性値の小さい方が特性は良好であることを示すときには、
a0>a1の場合は、iをi≧2の繰り返し回数としたとき、時間幅χTの値を
χ〔 1+(i-1) 〕T=χ0T+(i−1)t、
χ(1+i)T=χ0T+it、
χ〔 1+(i+1) 〕T=χ0T+(i+1)t、
と変動させて信号を記録しかつそれぞれの時間幅に対応する信号の再生時の特性値a〔 1+(i-1) 〕、a(1+i)、a〔 1+(i+1) 〕を取得する作業を繰り返し、この繰り返し作業を特性値a(1+i)が極小値、すなわち、a〔 1+(i-1) 〕>a(1+i)かつa(1+i)<a〔 1+(i+1) 〕となる時点で終了し、時間幅χTをχ(1+i)Tに決定し、
a0<a1の場合は、時間幅χTの値を
χ〔 1+(i-1) 〕T=χ0T−(i−1)t、
χ(1+i)T=χ0T−it、
χ〔 1+(i+1) 〕T=χ0T−(i+1)t、
と変動させて信号を記録し、それぞれの時間幅に対応する信号の再生時の特性値a〔 1+(i-1) 〕、a(1+i)、a〔 1+(i+1) 〕を取得する作業を繰り返し、この繰り返し作業を特性値a(1+i)が極小値、すなわち、a〔 1+(i-1) 〕>a(1+i)かつa(1+i)<a〔 1+(i+1) 〕となる時点で終了し、時間幅χTをχ(1+i)Tに決定し、
特性値の大きい方が特性は良好であることを示すときには、上記と逆の作業を繰り返して特性値a(1+i)が極大値となる時間幅χTをχ(1+i)Tに決定することを特徴とする光情報記録媒体の記録方法。 - 上記x、y、zを決定するに際し、x、y及びzのうちの一つをχとしたとき、パルス時間幅χTの初期値を任意のパルス時間幅χ0Tとして信号を記録し、該信号の再生時の特性値a0を取得し、次にχTを光情報記録装置が制御可能な最小単位時間tをχ0Tに加えた時間幅χ1T(χ1T=χ0T+t)として信号を記録し、該信号の再生時の特性値a1を取得し、
特性値の小さい方が特性は良好であることを示すときには、
a0>a1の場合は、iをi≧2の繰り返し回数としたとき、時間幅χTの値を
χ〔 1+(i-1) 〕T=χ0T+(i−1)t、
χ(1+i)T=χ0T+it、
χ〔 1+(i+1) 〕T=χ0T+(i+1)t、
と変動させて信号を記録しかつそれぞれの時間幅に対応する信号の再生時の特性値a〔 1+(i-1) 〕、a(1+i)、a〔 1+(i+1) 〕を取得する作業を繰り返し、この繰り返し作業を特性値a(1+i)が極小値、すなわち、a〔 1+(i-1) 〕>a(1+i)かつa(1+i)<a〔 1+(i+1) 〕となる時点で終了し、時間幅χTをχ(1+i)Tに決定し、
a0<a1の場合は、時間幅χTの値を
χ〔 1+(i-1) 〕T=χ0T−(i−1)t、
χ(1+i)T=χ0T−it、
χ〔 1+(i+1) 〕T=χ0T−(i+1)t、
と変動させて信号を記録し、それぞれの時間幅に対応する信号の再生時の特性値a〔 1+(i-1) 〕、a(1+i)、a〔 1+(i+1) 〕を取得する作業を繰り返し、この繰り返し作業を特性値a(1+i)が極小値、すなわち、a〔 1+(i-1) 〕>a(1+i)かつa(1+i)<a〔 1+(i+1) 〕となる時点で終了し、時間幅χTをχ(1+i)Tに決定し、
特性値の大きい方が特性は良好であることを示すときには、上記と逆の作業を繰り返して特性値a(1+i)が極大値となる時間幅χTをχ(1+i)Tに決定することを特徴とする請求項1に記載の光情報記録媒体の記録方法。
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