JP2003156601A - 光学用小型レンズ - Google Patents
光学用小型レンズInfo
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- G02B3/00—Simple or compound lenses
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- Optics & Photonics (AREA)
- Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
- Lens Barrels (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
かつ確実に行え、その後の鏡筒内への装着も位置決めし
易くする。 【解決手段】 レンズ本体10の周囲にフランジ部11
を形成した光学用小型レンズ1において、光軸と直交す
る平面におけるフランジ部11の外周形状を多角形に形
成するか、フランジ部11の少なくとも二側面をレンズ
本体10の径と同じかそれよりも長い直線状に形成し
た。
Description
ズに関し、特にレンズ本体に反射防止用等のコーティン
グを施すのに適した光学用小型レンズに関するものであ
る。
スチックレンズを成形する場合には、図10〜図13に
示すように、射出成形ユニット100の乾燥機101の
中にペレット状のプラスチック材料102を入れて乾燥
させ、シリンダ103内でプラスチック材料102を溶
融させ、この溶融されたプラスチック材料102をスク
リュー105により金型104内へ射出し、金型104
の冷却を待って金型104を開くと、図14に示すよう
に、スプール106から4方向に延びたランナ107の
先端にそれぞれ一対のゲート108を設けてあり、各ゲ
ート108の先に成形品であるレンズ200が成形され
る。図14及び図15においては、金型104のスプー
ル106、ランナー107、ゲート108の個所に成形
される部分に同様の符号を付した。そして、この成形さ
れたレンズ200の正面図を図16に示す。このレンズ
200の直径は3mm、レンズ本体200Aの外周の全
周には円形のフランジ部200Bが成形され、このフラ
ンジ部200Bの一面側を座面A1、他面側を座面A2
としてあり、円形の側周面をRとし、レンズ本体200
Aの両面にコーティングを施すとき、これらの座面
A1,A2及び側周面Rをコート治具110で、図17
に示すように、支持する。コート治具110でレンズ2
00を支持した状態において、真空蒸着法によりレンズ
本体200Aの両光学機能面にコーティングを施す。そ
の後、このレンズ200を、図18に示すように、鏡筒
内のレンズ装着部300に座面A1と側周面Rを利用し
て装着する。
ティングの施し方や鏡筒内への装着手段は、円形のフラ
ンジ部200Bの厚みや径方向長さが一定以上あるもの
では、問題は生じないが、径が3mm未満、さらには2
mm以下の小型のレンズになると、座面A1の面積が小
さくなるので、図19に示すように、この状態でコーテ
ィングを施すと、レンズ本体200Aの光学機能面(φ
F)ぎりぎりまでの穴(φD)の大きさを有するコート
治具110でレンズ200を支持してコーティング(真
空蒸着)すると、光学機能面周辺部のコートにかげりが
生ずる。すなわち、光学機能面周辺部分のコーティング
層が、中央部分に比べて薄くなったりムラが生じたりす
る。また、レンズ200をコート治具110に自動機で
セットするときに、座面A1の面積が小さいために座り
が不安定となり、レンズ200が傾いた状態でコート治
具110にセットされるおそれもあり、コーティングが
うまくいかないこともあった。さらには、コート処理の
後に鏡筒内へレンズ200を装着するときにも、座面A
1の面積が小さいと位置決めがむずかしかった。
ィングを施すことが容易かつ確実に行え、その後の鏡筒
内への装着も位置決めし易い光学用小型レンズを提供す
ることを目的とする。
め、この発明は、レンズ本体の周囲にフランジ部を形成
した光学用小型レンズにおいて、光軸と直交する平面に
おけるフランジ部の外周形状を多角形に形成するか、フ
ランジ部の少なくとも二側面をレンズ本体の径と同じか
それよりも長い直線状に形成したものであり、好適には
フランジ部の外周形状を四角形にしたものである。
ついて図面を参照にして説明する。
ズ本体10の周囲にフランジ部11を形成してあり、こ
のフランジ部11の外周形状を正方形である四角形に形
成してある。この四角形のフランジ部11の一辺がゲー
ト部2を形成している。この光学用小型レンズ1の大き
さは、フランジ部11の一辺の長さが1.3mmとし
た。また、このフランジ部11が形成する四角形の各辺
は、レンズ本体10の周囲の円形体(凸部4)の円の接
線となるようにした。
機能面10Aの頂部と周縁部3の頂部とを同一高さ若し
くは周縁部3の方を高く設定し、他方の光学機能面10
Bの周縁部分に凸部4を形成し、この凸部4の頂面は光
学機能面10Bの頂面よりも高く(あるいは同一高さ
に)形成してある。この凸部4のフランジ部11からの
突出高さは、この実施形態では0.1mmとした。
ズ1は、先に説明したような射出成形ユニット100を
用いてプラスチック材料102から射出成形される。
ンジ部11の上下部分は、それぞれ座面11A,11B
を形成する。
形して形成された光学用小型レンズ1は、光学機能面1
0A,10Bに対して、例えば反射防止用等のコーティ
ングを施す。このとき、コート治具20の一対の板材2
0A,20Bでレンズ1のフランジ部11の座面11
A,11Bを挟んで支持する(図3参照)。このとき、
一対の板材20A,20Bの一方の板材20Aの穴径を
D1とし、他方の板材20Bの穴径をD2とし、光学機
能面10Aの径をf1とし、光学機能面10Bの径をf
2としたとき、f1とD1とを十分離すことができると
ともに、f2とD 2とも十分離すことができ、そのため
光学機能面10A,10Bにコーティングを施したと
き、光学機能面周辺部のコートにかげりが生じない。光
学機能面10A,10Bへのコーティングは、一般的に
真空蒸着で行われる。一対の板材20A,20Bにはレ
ンズ1を複数枚支持するための穴が複数設けられ、板材
20Aを開いた状態において板材20Bのそれぞれの穴
にレンズ1をセットし、板材20Aを閉じてレンズ1を
板材20Bとで挟み込む。この状態でコート治具20を
蒸着室へ搬入し、ここで蒸着源から蒸発した蒸着材料を
レンズ1の光学機能面10A,10Bに蒸着する。
1を装着した平面図である。この図4のA−A線断面は
図5に示す通りであり、レンズ1の円形体の凸部4が装
着される個所を示す。図6は、図4のB−B線断面であ
り、回転規制凸部31は、レンズ装着部30に一体的に
形成されており、回り止め機能を備えている。レンズ1
に形成された凸部4の外側の円周部分を符号4Aで示
し、この円周すなわち丸の部分を利用してレンズ1の位
置決めを図っている。また、この凸部4の図面上上方に
位置するフランジ部11の一辺は直線状であり、この直
線部11Zに回転規制凸部31が当接してレンズ1の鏡
筒内での回り止めを図っている。なお、レンズ1の位置
決めを図るときに、ゲート部2の個所を所定の位置にな
るようにする。
除いた鏡筒内の水平断面を示し、左右一対の回転規制凸
部31の間には、穴32が存在し、この穴32の外周に
は段部33が形成してあり、この段部33にレンズ1の
凸部4を載置する。
なわち実施例では正方形に形成したが、図8に示すよう
な外周形状を六角形に形成することも可能であり、他に
五角形や三角形であっても差し支えない。また、図9に
示すように、フランジ部11の外周形状を多角形に形成
せず、少なくとも二側面を直線状に形成したものであっ
てもよい。そして、二側面のうちの一側面にゲート部2
を形成する。プラスチックレンズの射出成形において、
樹脂の流れ(配向)を考慮すると、できるだけゲート幅
は広く取った方が光学特性の良いレンズが成形できるた
め、このように直線状の一側面にゲート部2を設けた方
が良い。更に、径方向に出っ張る部分も小さくなるた
め、鏡筒又はコート治具等の形状に依存しない。また、
出っ張り部分が無い分コート治具に多くのレンズが収納
可能となるため、生産性も向上する。ただし、回り止め
としてどうしても2つの直線状側面を使用したい場合
は、曲線状の一側面にゲート部2を形成してもほぼレン
ズ径の幅に近い幅のゲート幅を確保できるため、それほ
ど配向は問題にならない。従って、鏡筒又はコート治具
等の形状にゲートの出っ張り部を逃げる部分があればそ
こに配置しても良い。フランジ部11の外周形状が多角
形の場合には、その一辺をゲート部2に形成する。図9
ではコート治具20にこのレンズ1を支持した状態の平
面を示している。
形成しているのは、この実施形態では凸部4であり、こ
の円形体の外側にフランジ部11が形成されることとな
るが、この円形体の全周から均一長さ分フランジ部11
が延出したのでは、材料の無駄でもあるので、四角形の
フランジ部11の場合には、その四辺が最外側の円形
(凸部4の外周)に対する接線となるようにし、各角部
の部分がコート治具20で支持されるように構成した。
フランジ部11の各辺が円形体の接線にはならない場合
でも、接線に近接する個所に各辺が来るように四角形の
フランジ部11を形成する。また、少なくとも二側面を
直線状としたフランジ部11の場合も、この二側面は円
形体の接線がそれに近接する直線部とする。
ラスチック材料の射出成形により形成したが、溶融状態
のガラスからプレス成形したガラスレンズも勿論使用す
ることができる。
ば、光軸と直交する平面におけるフランジ部の外周形状
を多角形に形成するか、フランジ部の少なくとも二側面
をレンズ本体の径と同じかそれよりも長い直線状に形成
したので、レンズの光学機能面にコーティング処理をす
る場合であっても、レンズ本体の外側に延びる部分の長
いフランジ部をコート治具で支持することにより、コー
ティングが容易かつ確実に行えることとなる。また、鏡
筒内へのレンズ装着に際しても、多角形の一辺や直線状
の側面を利用して鏡筒内でレンズが回転してしまうのを
防止することができる。
にセットした状態の平面図。
図。
断面図。
断面図。
を開いた状態の断面図。
図。
図。
態の断面図。
都合を説明する断面図。
Claims (5)
- 【請求項1】 レンズ本体の周囲にフランジ部を形成し
た光学用小型レンズにおいて、 光軸と直交する平面におけるフランジ部の外周形状を多
角形に形成するか、フランジ部の少なくとも二側面をレ
ンズ本体の径と同じかそれよりも長い直線状に形成した
ことを特徴とする光学用小型レンズ。 - 【請求項2】 前記フランジ部の外周形状が四角形であ
り、その四辺がレンズ本体若しくはその周囲の円形体の
円の接線か、接線に近接することを特徴とする請求項1
に記載の光学用小型レンズ。 - 【請求項3】 プラスチック材料を射出成形して形成さ
れることを特徴とする請求項1又は2に記載の光学用小
型レンズ。 - 【請求項4】 前記フランジ部の多角形の一辺又は直線
状の一側面を射出成形用のゲートとしたことを特徴とす
る請求項3に記載の光学用小型レンズ。 - 【請求項5】 全体の径が2mm以下であることを特徴
とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の光学用
小型レンズ。
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