JP2003155745A - 支柱の回転埋設工法および移動式支柱回転埋設装置 - Google Patents

支柱の回転埋設工法および移動式支柱回転埋設装置

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JP2003155745A
JP2003155745A JP2001352966A JP2001352966A JP2003155745A JP 2003155745 A JP2003155745 A JP 2003155745A JP 2001352966 A JP2001352966 A JP 2001352966A JP 2001352966 A JP2001352966 A JP 2001352966A JP 2003155745 A JP2003155745 A JP 2003155745A
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Norihiko Kajimura
典彦 梶村
Hisao Iida
久雄 飯田
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Sumitomo Metal Steel Products Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防護柵支柱の埋設に際し、支柱を連続して直
線的に容易に設置でき、設置時の騒音や支柱頭部の傷の
発生を解消でき、水平方向・鉛直方向の位置出しも容易
な回転埋設工法および移動式支柱回転埋設装置を提供す
る。 【解決手段】タイヤ式の走行車両2に埋設機4を水平旋
回自在に搭載し、埋設機本体5の上にガイド6およびガ
イドセル7を油圧シリンダ13により起伏自在に設け、
油圧シリンダ14により昇降移動するガイドセル7の昇
降機8に油圧モータ9を設置し、この油圧モータ9の回
転駆動軸10の先端に回転ヘッド11を設け、チャッキ
ング筒部20を支柱Aの頭部に装着し、切欠き溝21と
係止突起22により支柱Aと一体化した回転ヘッド11
を回転させつつ押送することで、支柱Aを回転埋設す
る。筒部20を支柱Aの間には緩衝材25を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防護柵等の支柱を
回転埋設により設置するための支柱の回転埋設工法およ
び移動式支柱回転埋設装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】防護柵支柱の設置方法は、従来、モンケ
ン等を移動式車両に組み込んだいわゆる打設方式が一般
的である。即ち、図3に示すように、支柱Aの頭部にチ
ャッキング治具50を載せ、エアー打撃により支柱Aを
地面に打ち込む方法であり、約30年前から変わらない
方法で施工している。
【0003】一方、建設業界でも、杭の施工において
は、打設工法が主流であったが、近年では回転埋設杭が
多く使用されるようになり、建設用の杭埋設機として次
に示すものが提案されている。
【0004】特開2000-282464(移動式杭埋設機) 、特開
2000-170164(ねじ込み式鋼管杭…回転駆動装置)、特開
平11-310921(鋼管杭打設装置及び鋼管杭打設工法) 、特
開平11-209977(回転式杭打機) 、特開平11-181772(鋼管
杭打設装置) 、特開平11-81311( 鋼管杭回転圧入装置…
圧入工法) 、特開平11-81308( 杭圧入工法及び杭圧入装
置) 、特開平10-331159,331158( 鋼管杭の回転圧入装
置) 、特開平9-287141(鋼管杭埋設装置) など。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のような従来の防
護柵設置方法の場合、次のような課題がある。
【0006】(1) モンケン打設方式による設置方法で
は、チャッキング治具50等で金属製の支柱Aの頭部を
打撃するため(図3参照)、騒音が発生する。特に、市
街地での設置には配慮する必要がある。
【0007】(2) モンケン打設方式による設置方法で
は、防護柵支柱の頭部に設けられているキャップを打設
時に打ち付けるため、傷が必ず残る。そのため、塗装品
の場合、塗装の補修工事をする必要がある。
【0008】(3) モンケン打設方式による設置方法で
は、チャッキング治具50を支柱の頭部に載せるだけで
あり、建て込み時は人力により支柱を保持する必要があ
る。そのため、打設時の垂直方向の保持および位置決め
も容易ではない。また、レベル出しの他、支柱の打ち込
み精度のばらつきが大きい。
【0009】また、従来の建設用杭施工機械の場合、次
のような課題がある。 (1) 建設用に使用される施工装置は、大型のものが多
く、一般の道路(新設を除く)では、交通規制、舗装道
路への乗り入れ等の問題があるため、不向きである。
【0010】(2) 建設用の回転杭施工装置は、基本的
に連続して直線的に打ち込むことが少ない。防護柵支柱
の施工は、道路線形方向に施工していくため、小型でか
つ直線方向に移動が容易な施工装置が必要となる。
【0011】(3) 杭の径が相対的に大きく、支柱など
の極小径に対応するものが少ない。本発明は、前述のよ
うな課題の解決を図ったものであり、防護柵支柱のよう
な小径の支柱を連続して直線的に容易に設置していくこ
とができると共に、設置時の騒音や支柱頭部の傷の発生
を解消することができ、さらに、水平方向および鉛直方
向の位置出しも容易となる支柱の回転埋設工法および移
動式支柱回転埋設装置を提供することを目的としてい
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、支
柱を埋設するための回転埋設工法であり、移動可能な車
両に、支柱の頭部に着脱自在に装着される回転ヘッドを
昇降移動自在に設け、支柱の頭部に装着した回転ヘッド
を回転駆動しつつ下方に押送して、支柱を回転埋設する
ことを特徴とする支柱の回転埋設工法である。
【0013】この請求項1は、防護柵、その他の柵など
の支柱を回転させながら打ち込み、支柱の下部を所定深
さだけ埋没させて設置するための回転埋設工法であり、
装置を軽トラッ等の走行車両に搭載し、道路線形に沿っ
て連続的に埋設する。走行車両にガイド装置を鉛直に固
定して回転ヘッドを昇降させてもよいし、ガイド装置を
水平旋回自在あるいは起伏自在に走行車両に搭載しても
よい。ガイド装置は、油圧シリンダとガイドおよびガイ
ドセルによる方式、ガイドと無端チェーン駆動による方
式、モータとねじ軸による方式などを用いることができ
る。回転ヘッドは、油圧モータ等の回転駆動装置に回転
駆動軸を介して取付け、回転駆動装置は、ガイド装置の
昇降部材に取付ける。
【0014】本発明の請求項6は、支柱を埋設するため
の回転埋設装置であり、移動可能な車両に水平旋回自在
に搭載された埋設機本体と、この埋設機本体の上に起伏
自在に設けられたガイド装置と、このガイド装置により
昇降移動自在な回転駆動装置と、この回転駆動装置の回
転駆動軸の先端に設けられ、支柱の頭部に着脱自在に装
着される回転ヘッドを備えていることを特徴とする移動
式支柱回転埋設装置である。
【0015】この請求項6は、防護柵等の支柱を回転さ
せながら打ち込み、支柱の下部を所定深さだけ埋没させ
て設置するための移動式支柱回転埋設装置であり、現行
の施工装置である打設機と同様に、装置を軽トラック等
の走行車両に搭載し、道路線形に沿って連続的に埋設で
きるようにする。また、搭載された装置は、支柱を埋設
する所定の方向に水平旋回自在とする。ガイド装置は、
例えば、起伏用の油圧シリンダ等により起伏するガイド
と、このガイドに案内支持されて昇降用の油圧シリンダ
等により昇降移動するガイドセルから構成する。回転駆
動装置は、油圧モータ等であり、ガイドセル等の昇降部
材に取付け、昇降移動できるようにする。
【0016】本発明の請求項2は、支柱を埋設するため
の回転埋設工法であり、移動可能な車両に埋設機本体を
水平旋回自在に搭載し、この埋設機本体の上にガイド装
置を起伏自在に設け、このガイド装置に空気ブレーカー
の代わりに回転駆動装置を取付け、この回転駆動装置の
回転駆動軸の先端に、支柱の頭部に着脱自在に装着され
る回転ヘッドを設け、支柱の頭部に装着した回転ヘッド
を回転駆動しつつ下方に押送して、支柱を回転埋設する
ことを特徴とする支柱の回転埋設工法である。
【0017】本発明の請求項7は、支柱を埋設するため
の回転埋設装置であり、移動可能な車両に水平旋回自在
に搭載された埋設機本体と、この埋設機本体の上に起伏
自在に設けられたガイドと、このガイドに沿って昇降移
動自在な昇降部材と、この昇降部材に空気ブレーカーの
代わりに取付けられる回転駆動装置と、この回転駆動装
置の回転駆動軸の先端に設けられ、支柱の頭部に着脱自
在に装着される回転ヘッドを備えていることを特徴とす
る移動式支柱回転埋設装置である。
【0018】この請求項2および請求項7は、現行のエ
アー打撃方式の移動式支柱埋設装置を利用するものであ
る。このエアー打撃方式では、ガイドセル等の昇降部材
に設けられた昇降機に空気ブレーカーが取付けられてお
り、この空気ブレーカーに代えて、油圧モータ等の回転
駆動装置および回転ヘッドをガイド装置のガイドセル等
の昇降部材に取付け、走行車両、埋設機本体、ガイド、
ガイドセル等の昇降部材は併用する。
【0019】本発明の請求項3は、請求項1または請求
項2に記載の回転埋設工法において、回転ヘッドは、支
柱の頭部を覆うように装着されるチャッキング筒部に、
支柱の頭部の係止突起を係止する切欠き溝を少なくとも
1つ形成して構成されていることを特徴とする支柱の回
転埋設工法である。
【0020】本発明の請求項8は、請求項6または請求
項7に記載の移動式支柱回転埋設装置において、回転ヘ
ッドは、支柱の頭部を覆うように装着されるチャッキン
グ筒部に、支柱の頭部の係止突起を係止する切欠き溝を
少なくとも1つ形成して構成されていることを特徴とす
る移動式支柱回転埋設装置である。
【0021】この請求項3および請求項8は、回転ヘッ
ドの下部には支柱の頭部を所定の長さにわたって覆うチ
ャッキング筒部を設け、設置に際して、人手によらず支
柱を安定して保持できるようにした場合である。さら
に、支柱頭部と回転ヘッドを切欠き溝と係止突起により
着脱自在に一体化し、回転力および軸力を伝達可能とす
る。
【0022】本発明の請求項4は、請求項3に記載の回
転埋設工法において、チャッキング筒部と支柱頭部との
間に、支柱を保護する緩衝材が設けられていることを特
徴とする支柱の回転埋設工法である。
【0023】本発明の請求項9は、請求項8に記載の移
動式支柱回転埋設装置において、チャッキング筒部と支
柱頭部との間に、支柱を保護する緩衝材が設けられてい
ることを特徴とする移動式支柱回転埋設装置である。
【0024】この請求項4および請求項9は、チャッキ
ング筒部の内面と支柱頭部との間の隙間に、樹脂製や木
型等の緩衝材を挿入しておき、施工時に支柱に傷や打痕
等が付かないようにする場合である。
【0025】本発明の請求項5は、請求項3または請求
項4に記載の回転埋設工法において、支柱の頭部の係止
突起は、支柱の頭部に設けられている部材取付用の貫通
孔に挿通した棒状部材により構成されていることを特徴
とする支柱の回転埋設工法である。
【0026】本発明の請求項10は、請求項8または請
求項9に記載の移動式支柱回転埋設装置において、支柱
の頭部の係止突起は、支柱の頭部に設けられている部材
取付用の貫通孔に挿通した棒状部材により構成されてい
ることを特徴とする移動式支柱回転埋設装置である。
【0027】この請求項5および請求項10は、防護柵
の支柱には、防護柵が取付けられるブラケットをボルト
止めするための貫通孔が穿設されており、この貫通孔に
ボルトや丸鋼材等を棒状部材を貫通させ、端部を支柱か
ら突出させて係止突起とする場合である。
【0028】以上のような構成の本発明によれば、 軽トラック等の小型軽量の走行車両に埋設機を搭載
し、必要に応じて水平旋回自在とした埋設機を所定の埋
設位置の方向に旋回させ、支柱を回転埋設するため、道
路線形に沿って連続して直線的に容易に支柱を設置して
いくことができる。
【0029】回転ヘッドを回転駆動させながら下降さ
せる回転埋設方式であるため、従来のエアー打撃方式と
比べて、設置時の騒音を大幅に低減することができる。
【0030】回転ヘッドを回転駆動させながら下降さ
せる回転埋設方式であり、さらに、緩衝材を設けること
により、設置時における支柱頭部の傷や打痕等を無くす
ことができる。
【0031】チャッキング筒部の切欠き溝と支柱頭部
の係止突起により回転ヘッドと支柱頭部を容易に一体化
することができ、さらに、支柱頭部に所定長さにわたっ
て装着されるチャッキング筒部により、支柱を人手によ
らず安定して保持することができ、水平方向および鉛直
方向の位置出しが容易となる。
【0032】 現行のエアー打撃方式の移動式支柱埋
設装置を利用することにより、また、支柱の貫通孔を利
用することにより、コストの低減を図ることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する実施形態
に基づいて説明する。この実施形態は、防護柵支柱の設
置に適用した例である。図1は、本発明の移動式支柱回
転埋設装置の1例とその回転ヘッドの詳細を示したもの
である。図2は、回転ヘッドの切欠き形状の種々の例を
示したものである。
【0034】図1において、本発明の移動式支柱回転埋
設装置1は、軽トラックなどのタイヤ式走行車両2の荷
台3に埋設機4を水平旋回自在に搭載して構成されてい
る。埋設機4は、主に、埋設機本体5と、ガイド6およ
びガイドセル7(ガイド装置)と、昇降機8と、油圧モ
ータ(回転駆動装置)9と、回転駆動軸10と、回転ヘ
ッド11からなる。
【0035】埋設機本体5は、図1(a) に示すように、
荷台3上に回転自在に支持され、油圧シリンダ等により
回転し、昇降機8等の上部装置を所定の位置に水平旋回
させることができる。この埋設機本体5にガイド6の下
端がピン12により取付けられ、起伏用の油圧シリンダ
13によりガイド6が起伏し、ガイド6を鉛直に起立し
た状態と伏した状態とすることができ、また、傾斜角度
を任意に設定することができる。
【0036】このガイド6にはガイドセル7が移動自在
に案内支持されており、昇降用の油圧シリンダ14によ
りガイド6に沿って所定ストロークだけ移動する。この
ようなガイドセル7に昇降機4が取付けられ、ガイド6
に沿って昇降する。
【0037】昇降機4には油圧モータ9が取付けられ、
油圧モータ9の回転駆動軸10の先端に回転ヘッド11
が取付けられている。従って、回転ヘッド11を、支柱
を埋設する所定の位置に水平旋回させ、昇降用の油圧シ
リンダ14で押送しつつ油圧モータ9で回転させること
により、支柱Aを回転埋設することができる。
【0038】現行のエアー打撃方式の移動式支柱埋設装
置は、昇降機8に空気ブレーカーを取付けた構造であ
り、このエアー打撃方式の移動式支柱埋設装置を利用し
て空気ブレーカーの代わりに油圧モータ9,回転駆動軸
10,回転ヘッド11を設ければ、コストの低減を図れ
る。なお、ガイド装置はガイドセル方式に限らず、その
他のガイド方式でもよい。油圧モータもその他の回転駆
動装置でもよい。
【0039】回転ヘッド11は、図1(b),(c) に示すよ
うに、回転駆動軸10の先端に一体的に設けられ、支柱
Aの頭部を所定長さにわたって覆うように装着されるチ
ャッキング筒部20が下部に一体的に設けられている。
このチャッキング筒部20は、支柱Aの頭部の外径より
大きい内径で、支柱Aの頭部と相似の穴形状であり、種
々の径の支柱Aに対応できるように、複数(図示例では
2つ)の径の穴が上下方向にずらして形成されている。
また、チャッキング筒部20の長さは、支柱Aを安定し
て保持できるような長さとされている。
【0040】このようなチャッキング筒部20の下部に
は、切欠き溝21が形成され、この切欠き溝21に支柱
Aの係止突起22が挿入され、係止される。この切欠き
溝21は、下端から上に立ち上がり横に切り込む鍵型形
状とされ、回転ヘッド11を下降させて回転させるだけ
で、あるいは支柱Aの頭部を挿入して回転させるだけ
で、係止突起22が切欠き溝21に係止され、チャッキ
ング筒部20と支柱Aとを簡単に一体化することがで
き、回転力と軸力を伝達することができる。逆の操作す
ることで、チャッキング筒部20を支柱Aから簡単に外
すことができる。
【0041】この切欠き溝21は、容易に着脱でき、回
転力と軸力を伝達できる形状であればよく、図2に示す
ような種々の形状を採用することができる。なお、切欠
き溝21は、チャッキング筒部20の対向する側壁に一
対で形成しているが、これに限らず、少なくとも1箇所
に設ければよい。
【0042】係止突起22は、防護柵の支柱Aの頭部に
は、防護柵が取付けられるブラケットをボルト止めする
ための貫通孔23が穿設されているため、この貫通孔2
3にボルトまたは丸鋼材24を挿通し、両端部を支柱A
の側面から突出させて係止突起22とする(図1(b) 参
照) 。なお、これに限らず、支柱Aの表面に突起などを
設けてもよい。
【0043】さらに、図1(b),(c) に示すように、チャ
ッキング筒部20の内面と支柱Aの頭部との間には、樹
脂製あるいは木型等の緩衝材25を挿入し、支柱の頭部
やキャップに傷や打痕等が付かないようにする。
【0044】以上のような構成において、ガイド6およ
びガイドセル7を水平旋回させると共に、直立させ、道
路沿いの支柱埋設位置に鉛直に配置する。チャッキング
筒部20に支柱Aの頭部を装着した後、回転ヘッド11
を回転させながら下方に押送すれば、支柱Aの下部が地
中に埋設される。所定のストロークだけ下降すれば、回
転と押送を停止することにより、支柱が所望の高さで鉛
直に埋設される。この操作を繰り返すことにより、道路
線形に沿って支柱が連続的に埋設される。また、ガイド
6を傾斜させることで支柱を傾斜させて埋設することも
可能である。
【0045】なお、以上は、防護柵の支柱の回転埋設に
ついて説明したが、これに限らず、その他の支柱の回転
埋設にも本発明を適用できることは言うまでもない。ま
た、埋設機のガイド装置は、油圧シリンダとガイドセル
方式の場合について例示したが、これに限らず、ガイド
と無端チェーン駆動による方式、モータとねじ軸による
方式などを用いることができることは言うまでもない。
【0046】
【発明の効果】(1) 小型軽量の走行車両に埋設機を搭載
し、必要に応じて水平旋回自在とした埋設機を所定の埋
設位置の方向に旋回させ、支柱を回転埋設するため、道
路線形に沿って連続して直線的に容易に支柱を設置して
いくことができる。
【0047】(2) 回転ヘッドを回転駆動させながら下降
させる回転埋設方式であるため、従来のエアー打撃方式
と比べて、設置時の騒音を大幅に低減することができ
る。
【0048】(3) 回転ヘッドを回転駆動させながら下降
させる回転埋設方式であり、さらに、緩衝材を設けるこ
とにより、設置時における支柱頭部の傷や打痕等を無く
すことができる。
【0049】(4) チャッキング筒部の切欠き溝と支柱頭
部の係止突起により回転ヘッドと支柱頭部を容易に一体
化することができ、さらに、支柱頭部に所定長さにわた
って装着されるチャッキング筒部により、支柱を人手に
よらず安定して保持することができ、水平方向および鉛
直方向の位置出しが容易となる。
【0050】(5) 現行のエアー打撃方式の移動式支柱埋
設装置を利用することにより、また、支柱の貫通孔を利
用することにより、コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の移動式支柱回転埋設装置の1例とその
回転ヘッドの詳細を示したものであり、(a) は装置全体
の側面図、(b) は回転ヘッドの部分断面側面図、(c) は
回転ヘッドの正面図である。
【図2】本発明の回転ヘッドの切欠き形状の種々の例を
示す正面図である。
【図3】従来のエアー打撃方式のチャッキング治具を示
す断面図である。
【符号の説明】
1…移動式支柱回転埋設装置 2…タイヤ式走行車両 3…荷台 4…埋設機 5…埋設機本体 6…ガイド 7…ガイドセル 8…昇降機 9…油圧モータ 10…回転駆動軸 11…回転ヘッド 12…ピン 13…起伏用の油圧シリンダ 14…昇降用の油圧シリンダ 20…チャッキング筒部 21…切欠き溝 22…係止突起 23…貫通孔 24…ボルトまたは丸鋼材 25…緩衝材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支柱を埋設するための回転埋設工法であ
    り、移動可能な車両に、支柱の頭部に着脱自在に装着さ
    れる回転ヘッドを昇降移動自在に設け、支柱の頭部に装
    着した回転ヘッドを回転駆動しつつ下方に押送して、支
    柱を回転埋設することを特徴とする支柱の回転埋設工
    法。
  2. 【請求項2】 支柱を埋設するための回転埋設工法であ
    り、移動可能な車両に埋設機本体を水平旋回自在に搭載
    し、この埋設機本体の上にガイド装置を起伏自在に設
    け、このガイド装置に空気ブレーカーの代わりに回転駆
    動装置を取付け、この回転駆動装置の回転駆動軸の先端
    に、支柱の頭部に着脱自在に装着される回転ヘッドを設
    け、支柱の頭部に装着した回転ヘッドを回転駆動しつつ
    下方に押送して、支柱を回転埋設することを特徴とする
    支柱の回転埋設工法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の回転埋
    設工法において、回転ヘッドは、支柱の頭部を覆うよう
    に装着されるチャッキング筒部に、支柱の頭部の係止突
    起を係止する切欠き溝を少なくとも1つ形成して構成さ
    れていることを特徴とする支柱の回転埋設工法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の回転埋設工法におい
    て、チャッキング筒部と支柱頭部との間に、支柱を保護
    する緩衝材が設けられていることを特徴とする支柱の回
    転埋設工法。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4に記載の回転埋
    設工法において、支柱の頭部の係止突起は、支柱の頭部
    に設けられている部材取付用の貫通孔に挿通した棒状部
    材により構成されていることを特徴とする支柱の回転埋
    設工法。
  6. 【請求項6】 支柱を埋設するための回転埋設装置であ
    り、移動可能な車両に水平旋回自在に搭載された埋設機
    本体と、この埋設機本体の上に起伏自在に設けられたガ
    イド装置と、このガイド装置により昇降移動自在な回転
    駆動装置と、この回転駆動装置の回転駆動軸の先端に設
    けられ、支柱の頭部に着脱自在に装着される回転ヘッド
    を備えていることを特徴とする移動式支柱回転埋設装
    置。
  7. 【請求項7】 支柱を埋設するための回転埋設装置であ
    り、移動可能な車両に水平旋回自在に搭載された埋設機
    本体と、この埋設機本体の上に起伏自在に設けられたガ
    イドと、このガイドに沿って昇降移動自在な昇降部材
    と、この昇降部材に空気ブレーカーの代わりに取付けら
    れる回転駆動装置と、この回転駆動装置の回転駆動軸の
    先端に設けられ、支柱の頭部に着脱自在に装着される回
    転ヘッドを備えていることを特徴とする移動式支柱回転
    埋設装置。
  8. 【請求項8】 請求項6または請求項7に記載の移動式
    支柱回転埋設装置において、回転ヘッドは、支柱の頭部
    を覆うように装着されるチャッキング筒部に、支柱の頭
    部の係止突起を係止する切欠き溝を少なくとも1つ形成
    して構成されていることを特徴とする移動式支柱回転埋
    設装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の移動式支柱回転埋設装
    置において、チャッキング筒部と支柱頭部との間に、支
    柱を保護する緩衝材が設けられていることを特徴とする
    移動式支柱回転埋設装置。
  10. 【請求項10】 請求項8または請求項9に記載の移動
    式支柱回転埋設装置において、支柱の頭部の係止突起
    は、支柱の頭部に設けられている部材取付用の貫通孔に
    挿通した棒状部材により構成されていることを特徴とす
    る移動式支柱回転埋設装置。
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