JP2003155421A - アゾ顔料の製造方法及びそれにより得られるアゾ顔料 - Google Patents

アゾ顔料の製造方法及びそれにより得られるアゾ顔料

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azo
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Masahiko Asami
政彦 浅見
Masato Yanagi
正人 柳
Terunori Wada
輝紀 和田
Kazusada Takamiyagi
一禎 高宮城
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐水性の低下や収率の低下といった不具合を生
ずることなく生成するアゾ顔料の一次粒子の粒径を制御
することにより色材としての透明性、色相、流動性等の
諸特性を向上させる製造方法を提供することにある。 【解決手段】シクロデキストリン類等の包接化合物の存
在下、カップラー成分とアゾ成分とをカップリング反応
させ、ゲストとして包接されるカップラー成分(a)と
シクロデキストリン類(b)の包接比がモル比で
(a):(b)=100:0.1乃至100:20とし
たアゾ顔料の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インキ、塗料、プ
ラスチック用着色剤、捺染、カラートナーやその他の色
材用原料として適性の優れたアゾ顔料を製造する方法、
およびその組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アゾ顔料は、芳香族第一級アミン化合物
をジアゾ化してジアゾニウム塩をつくり、これとフェノ
ール類、ナフトール類等のカップラー成分とをカップリ
ング反応することにより得られる。このカップリング反
応の大半は、ジアゾ成分とカップラー成分とを室温領域
で撹拌混合することで比較的簡単に行うことが可能であ
る。また、これらのアゾ顔料をインキや塗料等の色材と
して使用する場合、生成する粒子径が透明性、色相、流
動性等の特性に大きな影響を与えることが判っている。
【0003】しかしながら、従来技術においてカップリ
ング反応の段階で生成粒子の粒子径を制御するには高度
な温度管理や撹拌状態の管理が必要とされていた。
【0004】このような粒子径を制御を改良した技術と
しては、伊藤征司郎編集「顔料の事典」(朝倉書店)に
記載されているように、(1)カップラー成分に対して
異種カップラー成分を併用したりジアゾ成分に対して異
種ジアゾ成分を併用する方法、(2)ロジン等の樹脂類
で顔料表面を処理する方法、等がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】(1)の方法は、異種
成分の添加により導入された可溶性基等の末端基が分子
立体障害を形成し一次粒子の成長を妨げるものである。
従って末端基の分子量が小さい場合は充分な効果が得ら
れず、顔料の製造工程あるいはインキ、塗料等の製造工
程に於いて一次粒子が成長してしまう。これを避けるた
めに添加量を増すと可溶性基の増加に伴う耐水性の低下
といった不具合が生じてしまう。また分子量の大きな末
端基を使用するとカップリング反応が進みにくくなり顔
料収率の低下といった悪影響を及ぼす可能性がある。
【0006】(2)の方法は、一次粒子が凝集して二次
粒子となってから顔料表面を樹脂処理されることにな
り、樹脂処理された以降の粒子成長を抑制することは可
能であるが、一次粒子の粒径制御には何ら効果を発揮す
るものではない。
【0007】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであって、その目的は耐水性の低下や収率の低下
といった不具合を生ずることなく生成するアゾ顔料の一
次粒子の粒径を制御することにより色材としての透明
性、色相、流動性等の諸特性を向上させる製造方法を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、アゾ顔料
を合成する際に反応系内に予め包接化合物(以下「ホス
ト化合物」と記す場合もある)を存在させてからカップ
リング反応を行うことによりアゾ顔料の粒子径を適切に
制御する方法を見い出し本発明に至った。
【0009】本発明は包接化合物の存在下、カップラー
成分とアゾ成分とをカップリング反応させて顔料を得る
ことを特徴とするアゾ顔料の製造方法である。
【0010】また本発明は包接化合物がシクロデキスト
リン類であることを特徴とする上記記載のアゾ顔料の製
造方法である。
【0011】また本発明はゲストとして包接されるカッ
プラー成分(a)とシクロデキストリン類(b)の包接
比がモル比で(a):(b)=100:0.1乃至10
0:20であることを特徴とする上記記載のアゾ顔料の
製造方法である。
【0012】また本発明は、上記記載の製造方法によっ
て得られるアゾ顔料である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明におけるアゾ顔料は、アゾ
成分とカップラー成分のカップリング反応によって得ら
れる顔料であり、溶性アゾ顔料、不溶性アゾ顔料、縮合
アゾ顔料等が挙げられる。
【0014】ここでアゾ成分とは芳香族第一級アミン化
合物をジアゾ化したジアゾニウム塩を指し、カップラー
成分とはアゾ成分とカップリング反応するフェノール
類、ナフトール類等をいう。
【0015】アゾ顔料としては、ピグメントレッド(以
下PRと略す)53、PR50、PR49、PR57:
1、PR48:1、PR52:1等の溶性アゾ顔料、P
R1、PR3、ピグメントオレンジ(以下POと略す)
5、PR21、PR114、PR5、PR146、PR
170、PO38、PR187、ピグメントイエロー
(以下PYと略す)1、PY3、PY167、PY15
4、PO36、PY12、PY13、PY14、PY1
7、PY83等の不溶性アゾ顔料、PR144、PR1
66、PR214、PR242、PY93、PY94、
PY95等の縮合アゾ顔料等が挙げられる。
【0016】本発明で用いる包接化合物はアゾ顔料のカ
ップリング反応系内に予め存在させられることにより、
アゾ成分、カップラー成分および生成したアゾ顔料の何
れかまたは総てを包接することができる。
【0017】ここで用いられる包接化合物としてはシク
ロデキストリン類、デキストラン類、クラウンエーテ
ル、カリックスアレーン、アミロース、シクロフラクタ
ン、セルロース、チオ尿素等が挙げられる。その包接形
態は、ホスト化合物の三次元構造が形成する筒状、環状
またはその他の形状の空孔内にゲスト分子が完全に取り
込まれた形態、前記空孔内にゲスト分子の一部が取り込
まれた形態、ホスト化合物とゲスト化合物とが交互に配
列し結晶性の化合物を形成する形態等が挙げられる。こ
れらの包接化合物は単独で用いることもできるが必要に
応じて複数を併用しても構わない。
【0018】包接化合物の選定にあたってはゲスト分子
を包接させることができ得るか否かといった化学的要素
の他に経済的要素も加味する必要がある。両要素を満足
させる包接化合物としてはシクロデキストリン類が最も
適切である。またシクロデキストリン類で予めカップラ
ー成分を包接させる方法が最も効果的である。
【0019】シクロデキストリン(以下CDと略すこと
もある)は環状オリゴ糖とも呼ばれ、一般に多数のグル
コースがα−1,4−グルコシド結合によって環状につ
ながったものである。そのグルコース単位が6個のもの
をα−CD、7個をβ−CD、8個をγ−CDと称して
いる。また単位数が9から12個のものも知られてい
る。
【0020】本発明で用いるシクロデキストリンは必要
に応じて置換基が付加されたり他の物質と重合させたり
して変性されたものでもよい。特開平5−132642
号公報には本発明に使用しうる種々のシクロデキストリ
ン類が開示されている。即ち、シクロデキストリン環の
1個以上の水酸基の水酸基全体もしくは水素原子をアシ
ル基、アミノ基、ニトロ基、ハロゲン置換基あるいは任
意の適当な置換基で置換したもの、シクロデキストリン
環と適当な多官能性物質とを共に結合させて重合体を形
成したもの等である。
【0021】本発明で用いるシクロデキストリン類は、
ゲスト分子であるアゾ成分、カップラー成分および生成
したアゾ顔料によって選択される。すなわち、シクロデ
キストリンの分子空洞の空洞径はグルコース単位数によ
って変化する。従ってゲスト分子の分子サイズと合致し
たものを適切に選択する必要がある。この選択は理論的
に行っても良いし実験的に求めたのでもかまわない。
【0022】通常シクロデキストリン類の包接は水溶液
中で行われるが、アゾ顔料のカップリング反応に悪影響
を及ぼさない限りに於いてその他の溶媒を併用してもか
まわない。そのような溶媒としては、それ自身がシクロ
デキストリン類に包接されにくいメチルアルコール、エ
チルアルコール、プロピルアルコール、アセトン、エチ
レングリコール、プロピレングリコール等を挙げること
ができる。
【0023】これらの包接は公知の撹拌方法で行うこと
ができる。本発明による包接は前記のごとく水溶液中で
行われるため一般的なプロペラ翼、タービン翼、イカリ
翼、ヘリカル翼、マックスブレンド翼等を用いることが
できる。また溶液の粘度が高かったりスラリー状の場合
はホモジナイザー、ボールミル、サンドミル、アトライ
ター等の湿式分散機で積極的に混合、摩砕することも有
効である。
【0024】またこれらの包接は室温で充分に進行する
が必要に応じて加温しても差し支えない。また包接に要
する時間はシクロデキストリン類、ゲスト分子または包
接方法によって異なるが概ね数十分から数時間程度で完
了する。
【0025】本発明で述べるところのシクロデキストリ
ン類による包接は、アゾ成分、カップラー成分および生
成したアゾ顔料の何れをゲスト分子としても良いが、そ
の中でもカップラー成分を包接させることが最も効果的
である。
【0026】シクロデキストリン類とカップラー成分の
比率はいかなる割合であっても何ら制限するものではな
い。しかしアゾ顔料の主な用途であるインキや塗料に於
ける諸特性を考慮した場合、カップラー成分に対するシ
クロデキストリン類のモル比率が0.1%未満であると
前記の立体障害による結晶成長抑止効果が現れにくくな
り一次粒子が成長してしまい、結果として透明性の低下
や色相の変化が生じてしまうため不適切である。またモ
ル比率が20%を越えると色素分が減ることによる着色
力の低下が生じたり、加えた分の効果が得られず不経済
である。従ってモル比率は0.1乃至20%であること
が望ましい。
【0027】本発明によってアゾ顔料を製造する大まか
なフローの一例をジスアゾ顔料を例にして説明すると、
カップラー成分を水酸化ナトリウム水溶液に溶解後、シ
クロデキストリン類を加え撹拌し包接させる。一方これ
とは別にアゾ成分を調製しておく。しかる後に所定濃度
の酢酸−酢酸ナトリウム緩衝溶液中に両者を定量的に供
給し徐々にジスアゾ顔料を合成する。その結果、分子構
造中の一部がシクロデキストリン類によって包接された
顔料組成物を得ることができる。
【0028】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明をより詳細に説
明するが本発明はこれによって限定されるものではな
い。実施例において「部」はすべて重量部、「%」はす
べて重量%を示す。
【0029】
【実施例1】3,3’−ジクロロベンジジン塩酸塩をそ
の3倍モルの塩酸と2倍モルの亜硝酸ナトリウムを使っ
て常法によりテトラゾ化し、10℃、0.125[モル
/リットル]のテトラゾ水溶液を調製した。一方、アセ
トアセトアニリド19部を水酸化ナトリウム8部を含む
水溶液に溶解し、25℃、0.259[モル/リット
ル]のカップラー水溶液を調製し、この溶液にα−シク
ロデキストリンを5.2部加え30分間撹拌し包接させ
た。さらに酸性水溶液として80%酢酸11.9部と水
酸化ナトリウム3.2部と水とからなる25℃、pH
4.7の緩衝溶液500部を調製し、撹拌機を有する反
応器に仕込んだ。
【0030】このpH緩衝溶液中に互いに離れた位置に
出口を持つ2本の注入管をセットし、テトラゾ水溶液と
カップラー水溶液とをそれぞれの注入管を通してpH緩
衝溶液中に注入した。これらの溶液は同時に注入を開始
し、定量ポンプにより同じ体積流量で40分間注入し、
同時に注入を終了した。注入の間、液面より採取した反
応液からはテトラゾは検出されなかった。この時点での
カップラー基準のカップリング反応率は93.5%であ
った。その後、反応系内にテトラゾが極僅か認められる
までテトラゾ水溶液のみを追加注入した結果、カップラ
ー基準のカップリング反応率は98.0%であった。な
お、テトラゾの検出はβ−ナフトールによる発色反応を
用いて行い、カップリング反応率は液体クロマトで分析
して得た未反応カップラー量から求めた。この顔料スラ
リーを濾過、精製し、85℃で乾燥して38部のアゾ顔
料1を得た。
【0031】
【実施例2】実施例1と同様にして3,3’−ジクロロ
ベンジジン塩酸塩を常法によりテトラゾ化し、10℃、
0.125[モル/リットル]のテトラゾ水溶液を調製
した。一方、アセトアセト−o−トルイジド20部を水
酸化ナトリウム8部を含む水溶液に溶解し、25℃、
0.259[モル/リットル]のカップラー水溶液を調
製し、この溶液にγ−シクロデキストリンを6.8部加
え30分間撹拌し包接させた。さらに酸性水溶液として
80%酢酸11.9部と水酸化ナトリウム3.2部と水
とからなる25℃、pH4.7の緩衝溶液500部を調
製し、撹拌機を有する反応器に仕込んだ。
【0032】このpH緩衝溶液中に互いに離れた位置に
出口を持つ2本の注入管をセットし、テトラゾ水溶液と
カップラー水溶液とをそれぞれの注入管を通してpH緩
衝溶液中に注入した。これらの溶液は同時に注入を開始
し、定量ポンプにより同じ体積流量で40分間注入し、
同時に注入を終了した。注入の間、液面より採取した反
応液からはテトラゾは検出されなかった。この時点での
カップラー基準のカップリング反応率は92.8%であ
った。その後、反応系内にテトラゾが極僅か認められる
までテトラゾ水溶液のみを追加注入した結果、カップラ
ー基準のカップリング反応率は97.5%であった。な
お、テトラゾの検出はβ−ナフトールによる発色反応を
用いて行い、カップリング反応率は液体クロマトで分析
して得た未反応カップラー量から求めた。この顔料スラ
リーを濾過、精製し、85℃で乾燥して41部のアゾ顔
料2を得た。
【0033】
【実施例3】2−アミノ−5−メチル−ベンゼンスルホ
ン酸30部を水酸化ナトリウム6部を含む水溶液に溶解
した後、塩酸で酸析を行った。これを0℃に冷却してか
ら亜硝酸ナトリウムを使って常法によりジアゾ化して5
℃のジアゾ溶液を得た。一方、β−オキシナフトエ酸3
0部を水酸化ナトリウム16部を含む水溶液に溶解し、
10℃に冷却してカップラー水溶液を調製し、この溶液
にα−シクロデキストリンを7.8部加え30分間撹拌
し包接させた。
【0034】しかる後に前掲のジアゾ溶液をカップリン
グさせ染料を得た。これにロジンソープ8部を加え、p
H11.0にした後、35%塩化カルシウム水溶液67
部を加えレーキ化を行った。この顔料スラリーを濾過、
精製し、85℃で乾燥して83部のアゾ顔料3を得た。
【0035】
【比較例1】カップラー水溶液にα−シクロデキストリ
ンの添加を行わない以外は、実施例1と同様な方法で、
アゾ顔料4を得た。
【0036】
【比較例2】カップラー水溶液にγ−シクロデキストリ
ンの添加を行わない以外は、実施例2と同様な方法で、
アゾ顔料5を得た。
【0037】
【比較例3】カップラー水溶液にα−シクロデキストリ
ンの添加を行わない以外は、実施例3と同様な方法で、
アゾ顔料6を得た。
【0038】上記実施例1乃至3および比較例1乃至3
で得たアゾ顔料はそれぞれ以下に示す方法で評価した
【0039】1.質量分析
【0040】アゾ顔料1乃至3の分子量およびその分布
を日本電子(株)製二重収束系質量分析計によって測定
した。図1に示すのはアゾ顔料1のマススペクトルであ
る。比較対照となるアゾ顔料4として得られるPY12
の分子量629の他にα−シクロデキストリンで包接さ
れた分子量1602のピークが観察された。同様に図2
に示すのはアゾ顔料2のマススペクトルである。比較対
照となるアゾ顔料5として得られるPY13の分子量6
85の他にγ−シクロデキストリンで包接された分子量
1982のピークが観察された。同様に図3に示すのは
アゾ顔料3のマススペクトルである。比較対照となるア
ゾ顔料6として得られるPR57:1の分子量424の
他にα−シクロデキストリンで包接された分子量139
7のピークが観察された。
【0041】2.色相評価
【0042】顔料のオフセットインキ試験を実施した。
オフセットインキビヒクル80gと粉砕した顔料20g
を紙コップ中でプレミックス後、3本ロールで練肉し
た。練肉後、ビヒクルおよび溶剤を計10g加えインキ
を得た。得られたインキを用いて次に示すような評価を
行った。
【0043】透明性および鮮明性:比較対照はシクロデ
キストリン類を含む顔料と含まない顔料のそれぞれによ
るインキを並べて展色し色見本を作成した。この色見本
を目視で評価した。即ち、アゾ顔料1とアゾ顔料4、ア
ゾ顔料2とアゾ顔料5、アゾ顔料3とアゾ顔料6で比較
を行った。
【0044】その結果、アゾ顔料1の方がアゾ顔料4よ
りも鮮明性が優れ、透明性は特に優れた。またアゾ顔料
2の方がアゾ顔料5よりも透明性、鮮明性が優れた。ま
たアゾ顔料3の方がアゾ顔料6よりも透明性、鮮明性が
優れた。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、アゾ顔料を合成する際
に予めカップラー成分をシクロデキストリン類で包接す
ることにより生成するアゾ顔料の粒子径を制御すること
が可能となった。その結果、インキとした場合の透明
性、鮮明性に優れたアゾ顔料を得ることが可能となっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】アゾ顔料1のマススペクトル図
【図2】アゾ顔料2のマススペクトル図
【図3】アゾ顔料3のマススペクトル図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高宮城 一禎 東京都中央区京橋二丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】包接化合物の存在下、カップラー成分とア
    ゾ成分とをカップリング反応させて顔料を得ることを特
    徴とするアゾ顔料の製造方法。
  2. 【請求項2】包接化合物がシクロデキストリン類である
    ことを特徴とする請求項1記載のアゾ顔料の製造方法。
  3. 【請求項3】ゲストとして包接されるカップラー成分
    (a)とシクロデキストリン類(b)の包接比がモル比
    で(a):(b)=100:0.1乃至100:20で
    あることを特徴とする請求項1記載のアゾ顔料の製造方
    法。
  4. 【請求項4】請求項1から3記載の製造方法によって得
    られるアゾ顔料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008291150A (ja) * 2007-05-25 2008-12-04 Cyclochem:Kk アスタキサンチンーシクロデキストリン包接化合物
CN109679371A (zh) * 2019-01-16 2019-04-26 江苏丽王科技股份有限公司 一种水性食品级颜料pr49:1的制备方法

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