JP2003155347A - スルホアルコキシ基を持つポリアリーレンエーテルスルホン及びその製造方法 - Google Patents

スルホアルコキシ基を持つポリアリーレンエーテルスルホン及びその製造方法

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JP2003155347A JP2001357457A JP2001357457A JP2003155347A JP 2003155347 A JP2003155347 A JP 2003155347A JP 2001357457 A JP2001357457 A JP 2001357457A JP 2001357457 A JP2001357457 A JP 2001357457A JP 2003155347 A JP2003155347 A JP 2003155347A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐熱性と電気特性を併せ持つ高分子材料として
有用な、スルホアルコキシ基を持つ新規なポリアリーレ
ンエーテルスルホン及びその製造方法の提供。 【解決手段】下記一般式(1) 【化1】 (式中、R1及びR2はそれぞれ独立して水素原子又は炭
素数1〜6のアルキル基を示し、R3は炭素数1〜10
のアルキレン基を示し、mは0又は1の整数を示し、n
は0又は1の整数を示し、a、b、c、dは各々0〜4
の整数であり、かつa+b+c+d>0である。)で表
される構造単位を有することを特徴とするスルホアルコ
キシ基を持つポリアリーレンエーテルスルホン、および
ヒドロキシ基を持つポリアリーレンエーテルスルホンか
らスルホアルコキシ基を持つポリアリーレンエーテルス
ルホンの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規なポリアリーレ
ンエーテルスルホン及びその製造方法に関する。本発明
のポリアリーレンエーテルスルホンは、耐熱性と電気特
性を併せ持つ高分子材料として有用なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリアリーレンエーテルスルホン
は高耐熱かつ高耐薬品性のエンジニアリングプラスチッ
クとして、様々な分野で用いられている。しかし、該ポ
リアリーレンエーテルスルホンは耐熱性や耐薬品性に優
れるが、電気的には絶縁性物質であり、電気を通すこと
はできない。近年、高耐熱かつ高耐薬品性を持ち、さら
に導電性を持つような高機能の高分子材料が求められて
いる。導電性を持たせる方法として、イオン交換が可能
な官能基の導入が試みられており、例えばJ.Poly
mer.Sci.,Polym.Chem.Ed.,V
ol.22,721(1984)には、スルホ基が芳香
環に直接結合しているスルホ基を持つポリアリーレンエ
ーテルスルホンが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、該方法はスル
ホ基が芳香環に直接結合しているため、特定の高温条件
下ではスルホ基が脱離する懸念があった。本発明は上記
の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は耐熱性
と電気特性を併せ持つ高分子材料として有用なスルホア
ルコキシ基を持つ新規なポリアリーレンエーテルスルホ
ン及びその製造方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するため鋭意検討を行った結果、新規なポリア
リーレンエーテルスルホンを見い出し、本発明を完成す
るに至った。
【0005】即ち、本発明は、下記一般式(1)
【0006】
【化3】 (式中、R1及びR2はそれぞれ独立して水素原子又は炭
素数1〜6のアルキル基を示し、R3は炭素数1〜10
のアルキレン基を示し、炭素数mは0又は1の整数を示
し、nは0又は1の整数を示し、a、b、c、dは各々
0〜4の整数であり、かつa+b+c+d>0であ
る。)で表される構造単位を有するスルホアルコキシ基
を持つポリアリーレンエーテルスルホン及びその製造方
法に関するものである。
【0007】本発明のポリアリーレンエーテルスルホン
は、その構造単位において、上記一般式(1)で示され
る構造単位を有することを特徴とする。
【0008】一般式(1)において、R1及びR2はそれ
ぞれ独立して水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を
示す。炭素数1〜6のアルキル基としては特に限定され
るものではないが、例えばメチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基が挙げられ
る。また、R1とR2が連結したテトラメチレン基、ペン
タメチレン基も挙げられる。
【0009】本発明において、R3は炭素数1〜10の
アルキレン基を示す。炭素数1〜10のアルキレン基と
しては特に限定されるものではないが、例えばメチレン
基、エチレン基、プロピレン基、メチルプロピレン基、
ブチレン基、ペンチレン基、ヘキシレン基、ヘプチレン
基、オクチレン基、ノネン基等が挙げられる。
【0010】本発明のポリアリーレンエーテルスルホン
のうち、下記一般式(3)
【0011】
【化4】 (式中、R4は炭素数1〜10のアルキレン基を示し、
o、p、q、rは各々0〜4の整数であり、かつo+p
+q+r>0である。)で表される構造単位を有するポ
リアリーレンエーテルスルホン、また下記一般式(4)
【0012】
【化5】 (式中、R5は炭素数1〜10のアルキレン基を示し、
s、t、u、vは各々0〜4の整数であり、かつs+t
+u+v>0である。)で表される構造単位を有するポ
リアリーレンエーテルスルホン、さらに下記一般式
(5)
【0013】
【化6】 (式中、R6は炭素数1〜10のアルキレン基を示し、
x、y、zは各々0〜4の整数であり、かつx+y+z
>0である。)で表される構造単位を有するポリアリー
レンエーテルスルホンが取り扱い易く好ましい。これら
のうち、一般式(3)で示されるポリアリーレンエーテ
ルスルホンが特に好ましい。
【0014】本発明のポリアリーレンエーテルスルホン
は、耐熱性に優れ、溶媒に対する溶解性が高く取り扱い
性に優れることから、プルラン換算の重量平均分子量が
1,000〜500,000であることが好ましく、特
に5,000〜300,000であることが好ましい。
【0015】ここでいう重量平均分子量とは、例えば本
発明のポリアリーレンエーテルスルホンをジメチルスル
ホキシドに溶解し、ポリマー溶液の濃度を1g/lに調
製後、この溶液を室温下でゲル・パーミエーション・ク
ロマトグラフィに注入して測定することができる。ま
た、本発明のポリアリーレンエーテルスルホンは、上記
一般式(1)で示される構造単位を有していれば、単独
重合体又は共重合体であってもよい。
【0016】本発明のポリアリーレンエーテルスルホン
は、いかなる方法により製造されても差し支えないが、
例えば、下記一般式(2)
【0017】
【化7】 (式中、R4及びR5はそれぞれ独立して水素原子又は炭
素数1〜6のアルキル基を示し、iは0又は1の整数を
示し、jは0又は1の整数を示し、e、f、g、hは各
々0〜4の整数であり、かつe+f+g+h>0であ
る。)で表される構造単位を有するヒドロキシ基を持つ
ポリアリーレンエーテルスルホンをアルカリ金属化合物
及び/又は有機塩基化合物と反応させてアルカリ金属塩
及び/又はアミン塩を生成した後、スルホン化剤と反応
し、さらに酸と反応することにより、効率的に製造する
ことができる。
【0018】上記一般式(2)において、R4及びR5
それぞれ独立して水素原子又は炭素数1〜6のアルキル
基を示す。炭素数1〜6のアルキル基としては特に限定
されるものではないが、例えばメチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基が挙げら
れる。また、R4とR5が連結したテトラメチレン基、ペ
ンタメチレン基も挙げられる。
【0019】該一般式(2)で表されるヒドロキシル基
を持つポリアリーレンエーテルスルホンの製造方法とし
ては、特に制限されるものはなく、例えば市販されてい
るポリスルホン、ポリエーテルスルホン等のポリアリー
レンエーテルスルホンをJournal of Pol
ymer Science:Part A;Polym
er Chemistry,2001,Vol.39,
675〜682で報告されている方法等によりホルミル
基を持つポリアリーレンエーテルスルホンを調製した
後、該ホルミル基を持つポリアリーレンエーテルスルホ
ンを酸化剤と反応し酸化させることによりホルミルオキ
シ基を持つポリアリーレンエーテルスルホンを調製し、
その後該ホルミルオキシ基を持つポリアリーレンエーテ
ルスルホンを金属水素錯化合物と反応させることにより
ヒドロキシル基を持つポリアリーレンエーテルスルホン
を調製することが可能である。
【0020】本発明の方法で使用されるアルカリ金属化
合物としては、ヒドロキシ基をアルカリ金属塩に転換す
ることが可能であれば特に限定されるものではないが、
例えばナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、
カリウムメトキシド、カリウムエトキシド、リチウム−
t−ブトキシド、ナトリウム−t−ブトキシド、カリウ
ム−t−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド類;
水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム等
のアルカリ金属水素化物類;ナトリウム、カリウム等の
アルカリ金属類;メチルリチウム、ブチルリチウム等の
有機アルカリ金属類;リチウムアミド、ナトリウムアミ
ド等のアルカリ金属アミド類;水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム等のアルカリ金属水酸化物類;炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩類等が挙げら
れ、有機塩基化合物としては、ヒドロキシ基をアミン塩
に転換することが可能であれば特に限定されるものでは
ないが、例えばピリジン、ルチジン、トルイジン等の有
機塩基類等が挙げられる。これらのアルカリ金属化合
物、有機塩基化合物は単独で使用し得るのみならず、二
種以上を混合して用いることも可能である。
【0021】これらのうち、アルカリ金属塩への転換が
効率よく行なえ、しかも取り扱い性に優れることから、
アルカリ金属アルコキシド類が好ましく用いられ、さら
に好ましくはナトリウムメトキシドが用いられる。
【0022】アルカリ金属化合物、有機塩基化合物の使
用量は特に制限はなく、アルカリ金属塩、アミン塩への
転化が効率的に行なえることから、原料のポリアリーレ
ンエーテルスルホンに含まれるヒドロキシ基1モルに対
して0.1〜100当量であり、好ましくは0.5〜2
0当量、より好ましくは1〜10当量である。
【0023】また、スルホン化剤としては、スルホン化
を効率的に行なうことが可能であれば特に限定されるも
のではなく、例えば1,3−プロパンサルトン、1,4
−ブタンサルトン、1,5−ペンタンサルトン、1−メ
チル−1,3−プロパンサルトン、1−エチル−1,3
−プロパンサルトン、1−プロピル−1,3−プロパン
サルトン、1−ブチル−1,3−プロパンサルトン、1
−メチル−1,4−ブタンサルトン、1−エチル−1,
4−ブタンサルトン、1−オクチル−1,4−ブタンサ
ルトン等のスルホン酸の環状エステル構造を持つアルキ
ルサルトン類;クロロメタンスルホン酸ナトリウム、ブ
ロモメタンスルホン酸ナトリウム、クロロエタンスルホ
ン酸ナトリウム、ブロモエタンスルホン酸ナトリウム、
クロロプロパンスルホン酸ナトリウム、ブロモプロパン
スルホン酸ナトリウム、クロロメタンスルホン酸メチ
ル、ブロモメタンスルホン酸メチル、クロロエタンスル
ホン酸メチル、ブロモエタンスルホン酸メチル、クロロ
メタンスルホン酸エチル、ブロモメタンスルホン酸エチ
ル、クロロエタンスルホン酸エチル、ブロモエタンスル
ホン酸エチル、ブロモメタンスルホン酸トリメチルアミ
ン、クロロエタンスルホン酸トリメチルアミン、ブロモ
エタンスルホン酸トリメチルアミン等のスルホアルキル
ハライド類等が挙げられる。これらのスルホン化剤は単
独で使用し得るのみならず、二種以上を混合して用いる
ことも可能である。
【0024】これらのうち、工業的に生産され入手し易
く且つ取り扱いの安全性に優れることから、アルキルサ
ルトンが好ましく用いられ、さらに好ましくは1,3−
プロパンサルトンもしくは1,4−ブタンサルトンが用
いられる。
【0025】スルホン化剤の使用量は特に制限はなく、
スルホン化が効率的に行なえることから、原料であるヒ
ドロキシ基を持つポリアリーレンエーテルスルホンに含
まれるヒドロキシ基1モルに対して0.1〜1,000
当量であり、好ましくは0.5〜100当量、より好ま
しくは1〜50当量である。
【0026】そして、酸としては、スルホ基が効率的に
生成することが可能であれば特に限定されるものでは
く、例えば塩酸、硫酸、硝酸、リン酸等の鉱酸類;トリ
クロロ酢酸、トリフルオロ酢酸等の酢酸類;トリフルオ
ロメタンスルホン酸、メタンスルホン酸等のメタンスル
ホン酸類;ゼオライト、シリカアルミナ、アルミナ、ヘ
テロポリ酸等の固体酸類;強酸性のイオン交換樹脂等が
挙げられる。これらの酸は単独で使用し得るのみなら
ず、二種以上を混合して用いることも可能である。これ
らのうち、取り扱い性に優れることから、鉱酸類が好ま
しく用いられ、さらに好ましくは塩酸が用いられる。
【0027】酸の使用量は特に制限はなく、スルホ基が
効率的に生成することから、スルホン化剤1モルに対し
て0.1〜1,000当量であり、好ましくは0.5〜
100当量、より好ましくは1〜20当量である。
【0028】ここで、上記一般式(2)で示されるヒド
ロキシ基を持つポリアリーレンエーテルスルホンとアル
カリ金属化合物及び/又は有機塩基化合物との反応、そ
の後のスルホン化剤との反応、次いで酸との反応の各反
応においては、通常、溶媒下で行なうことが好ましい。
そのような溶媒としては、それぞれの反応を著しく阻害
しない溶媒であればよく、特に限定するものではない
が、例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭
化水素類;メタノール、エタノール、n−プロパノー
ル、iso−プロパノール、n−ブタノール、t−ブタ
ノール、n−ペンタノール、n−ヘキサノール、シクロ
ヘキサノール、オクタノール等のアルコール類;エーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジグライム、ト
リグライム等のエーテル類;N,N−ジメチルホルムア
ミド、ヘキサメチルホスホリルトリアミド等の含窒素炭
化水素類;ジメチルスルホキシド、スルホラン等の含イ
オウ炭化水素類;水等が挙げられる。これらの溶媒は単
独で使用し得るのみならず、二種以上を混合して用いる
ことも可能である。
【0029】そして、アルカリ金属化合物及び/又は有
機塩基化合物との反応、その後のスルホン化剤との反
応、次いで酸との反応における溶媒は、必ずしも同一で
ある必要はない。アルカリ金属化合物及び/又は有機塩
基化合物との反応並びにその後のスルホン化剤との反応
においては、高い反応効率が得られることから、エーテ
ル類とアルコール類の混合物が好ましく用いられ、さら
に好ましくはテトラヒドロフランとメタノールの混合物
が用いられる。また、酸との反応においては、高い反応
効率が得られることから、エーテル類又は水が好ましく
用いられ、さらに好ましくはエーテル又は水が用いられ
る。
【0030】上記一般式(2)のヒドロキシ基を持つポ
リアリーレンエーテルスルホンの基質濃度は、それぞれ
の反応を効率的に行なうことが可能となることから、好
ましくは0.1〜1,000mmol/lであり、さら
に好ましくは1〜100mmol/lである。
【0031】ヒドロキシ基を持つポリアリーレンエーテ
ルスルホンとアルカリ金属化合物及び/又は有機塩基化
合物との反応における温度は特に制限はなく、例えば−
100〜150℃、好ましくは−20〜80℃である。
反応圧力は特に制限されないが、通常、絶対圧で0.0
1〜30kg/cm2であり、好ましくは0.1〜3k
g/cm2である。また、反応時間は温度やポリマー濃
度に左右され、一概に決めることはできないが、通常、
5分〜500時間である。反応中の雰囲気は、特に限定
されないが、例えば窒素、アルゴン、ヘリウム等が好ま
しく用いられる。本反応は、回分式、半回分式、連続式
のいずれでも実施できる。
【0032】その後のスルホン化剤との反応における温
度は特に制限はなく、例えば−20〜100℃、好まし
くは0〜80℃である。反応圧力は特に制限されない
が、通常、絶対圧で0.01〜30kg/cm2であ
り、好ましくは0.1〜3kg/cm2である。また、
反応時間は温度やポリマー濃度に左右され、一概に決め
ることはできないが、通常、5分〜500時間である。
反応中の雰囲気は特に限定はなく、例えば窒素、アルゴ
ン、ヘリウム等が好ましく用いられる。本反応は、回分
式、半回分式、連続式のいずれでも実施できる。
【0033】次いで行われる酸との反応おける温度は特
に制限はなく、例えば−80〜150℃、好ましくは−
20〜80℃である。反応圧力は特に制限はなく、通
常、絶対圧で0.01〜30kg/cm2であり、好ま
しくは0.1〜3kg/cm2である。また、反応時間
は温度やポリマー濃度に左右され、一概に決めることは
できないが、通常、1分〜500時間である。反応中の
雰囲気は特に限定はなく、例えば窒素、アルゴン、ヘリ
ウム等が好ましく用いられる。本反応は、回分式、半回
分式、連続式のいずれでも実施できる。
【0034】本発明のスルホアルコキシ基を持つポリア
リーレンエーテルスルホンは、公知の再沈法により反応
液より分離することができる。
【0035】本発明のスルホアルコキシ基を持つポリア
リーレンエーテルスルホンは、単独でも高分子材料とし
て使用できるが、ガラス繊維、炭素繊維、タルク、炭酸
カルシウム、マイカ等の充填剤;各種顔料;酸化防止
剤、光安定剤等の各種安定剤と混合して使用することが
できる。また、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリス
チレン等の汎用樹脂;ポリプロピレン、変性ポリフェニ
レンエーテル等のエンジニアリングプラスチック;ポリ
フェニレンスルフィド、ポリフェニレンスルフィドケト
ン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、液晶ポリマー等
のスーパーエンジニアリングプラスチック等とアロイブ
レンドして使用することもできる。
【0036】
【実施例】以下に、本発明の実施例を示すが、本発明は
これら実施例に限定されるものではない。
【0037】以下に実施例に用いた測定方法を示す。
【0038】(1H−核磁気共鳴吸収(以下、NMRと
記す)および13C−NMR測定)核磁気共鳴装置(日本
電子製、商品名JNMGX400)を用い測定を行っ
た。
【0039】(分子量測定)GPC測定として高速GP
C装置(東ソー(株)製、商品名HLC8220GP
C)を用い、下記条件で測定した。即ち、ポリマーを塩
化リチウムのジメチルスルホキシド溶液(10mmol
/l)に溶解し、ポリマー溶液の濃度を1g/lに調製
後、TSKgel Super−AWMHカラム(商品
名)が備わった上記GPC装置にポリマー溶液を20μ
l注入し、標準試料としてプルランを用いプルラン換算
値として重量平均分子量(Mw)及び数平均分子量(M
n)を測定した。
【0040】なお、分子量分布(Mw/Mn)は重量平
均分子量(Mw)を数平均分子量(Mn)で除した値で
表した。
【0041】但し標準試料としてプルランを用いること
が適さない場合は、ポリスチレンを標準試料として用
い、ポリスチレン換算値として重量平均分子量(Mw)
及び数平均分子量(Mn)を測定した。
【0042】合成例1(臭素基を持つポリアリーレンエ
ーテルスルホンの合成) ポリスルホン[(−4−O−C64−4−C(CH32
64−4−O−C64−4−SO2−C64−)n
(Mn;ca.26,000、Tg;190℃、Ald
rich社製)110gを1000mlのセパラブルフ
ラスコに入れ、これを600mlのクロロホルムに溶解
させた。次いで、臭素110gを滴下した後、24時間
攪拌させた。この溶液を大量のメタノール中に加えてポ
リマーを析出させた。析出したポリマーを濾別し、メタ
ノールで十分に洗浄した後、真空下、40℃で1日かけ
て乾燥させて、臭素基を持つポリスルホンを137g得
た。
【0043】得られた臭素基を持つポリスルホンの1
−NMR測定(クロロホルム−d溶媒)を行った結果、
構成繰返し単位当たり1.9個の臭素基を有するもので
あった。
【0044】合成例2(ホルミル基を持つポリアリーレ
ンエーテルスルホンの合成) 合成例1で得られた臭素基を持つポリスルホン36gを
10lのセパラブルフラスコに入れ、これを6lのテト
ラヒドロフランに溶解させた。−78℃に冷却後、2.
66mol/lのn−ブチルリチウムヘキサン溶液50
mlをゆっくりと滴下して−78℃で30分攪拌した。
この溶液にN,N−ジメチルホルムアミド38mlをゆ
っくり滴下し、−78℃で1時間、さらに室温で1時間
攪拌させた。反応終了後、この反応溶液を大量の塩酸と
メタノール混合溶液に注ぎ、ポリマーを析出させた。こ
のポリマーを濾別後、メタノールで十分に洗浄し、次い
で、窒素気流下に一晩おき、さらに室温真空下で6時間
かけて乾燥させて、ホルミル基を持つポリスルホンを2
2g得た。
【0045】1H−NMR(クロロホルム−d溶媒)の測
定の結果、δ1.7ppm(s)にイソプロピリデン基
に基づくピーク、δ6.9〜8.0ppm(m)に芳香
環に基づくピーク、δ10.2〜10.8ppm(m)
にホルミル基に基づくピークが見られ、1H−NMR測
定結果から求めたホルミル基数は、ポリスルホンの構成
繰返し単位当たり1.4個であった。
【0046】IR(KBr法)の測定結果、1697c
-1にC=Oの伸縮振動に基づく吸収が見られた。
【0047】合成例3(ホルミルオキシ基を持つポリア
リーレンエーテルスルホンの合成) 合成例2により得られたホルミル基を持つポリスルホン
22gを2lの三口フラスコに入れ、これを塩化メチレ
ン820mlに溶解させた。この溶液にm−クロロ過安
息香酸28gを加え、室温下で一晩攪拌させた。反応終
了後、4%の二亜硫酸ナトリウム水溶液1lを加えてよ
く攪拌させて未反応のm−クロロ過安息香酸を分解させ
た。塩化メチレン相をn−ヘキサン4l中に注いで沈殿
物を生成させた。この沈殿物を濾別し、メタノールで十
分に洗浄させた後、90℃で2時間真空乾燥させること
によって20gのポリマーを得た(収率90%)。
【0048】1H−NMR(ジメチルスルホキシド(以
下、DMSOと略する)−d6溶媒)測定の結果、δ
1.7ppm(s)にイソプロピリデン基に基づくピー
ク、δ6.8〜8.0ppm(m)に芳香環に基づくピ
ーク、δ8.4ppm(s)にホルミルオキシ基に基づ
くピークが観測された。
【0049】なお、1H−NMR測定の結果、構成繰返
し単位当たりのホルミルオキシ基数は1.4個であっ
た。また、GPC測定(N,N−ジメチルホルムアミド
溶媒)から求めた重量平均分子量は64,000、分子
量分布は4.8(ポリスチレン換算)であった。
【0050】合成例4(ヒドロキシ基を持つポリアリー
レンエーテルスルホンの合成) 合成例3により得られたホルミルオキシ基を持つポリス
ルホン16gを6lのセパラブルフラスコに入れ、これ
をテトラヒドロフラン1.44lに溶解させた。次い
で、メタノール144mlを加えた後、氷浴で溶液を0
℃に冷却した。この溶液に水素化ホウ素ナトリウム30
gを加え、0℃で攪拌させた。15分後、氷浴をはず
し、室温で3時間攪拌した。反応終了後、メタノール8
00mlを加え、次いで0.5mol/lの塩酸2lを
加えて沈殿物を生成させた。この沈殿物を濾別し、水、
次いでメタノールで十分に洗浄させた後、90℃で2時
間真空乾燥させることによって14.8gのポリマーを
得た(収率100%)。
【0051】得られたポリマーの1H−NMRの結果を
図1に示す。
【0052】1H−NMR(DMSO−d6溶媒)測定の
結果、δ1.7ppm(s)にイソプロピリデン基に基
づくピーク、δ6.8〜8.1ppm(m)に芳香環に
基づくピーク、δ9.6〜9.8ppm(s)にヒドロ
キシ基に基づくピークが観察された。
【0053】13C−NMR(DMSO−d6溶媒)測定
の結果、δ30.4ppmにイソプロピリデン基に基づ
くピーク、41.9ppにイソプロピリデン基に基づく
ピーク、芳香環上の炭素に基づくピークが115.9p
pm、116.1ppm、117.8ppm、121.
8ppm、129.3ppm、134.3ppm、13
8.7ppm、148.4ppm、148.6ppm、
161.8ppmに観察された。
【0054】なお、1H−NMR測定から求めた、構成
繰返し単位当りのヒドロキシ基数は1.4個であった。
また、GPC測定から求めた重量平均分子量は55,0
00、分子量分布は5.3であった。
【0055】実施例1 合成例4で得られたヒドロキシ基を持つポリスルホン
0.10gを50mlの三つ口フラスコに入れ、これを
テトラヒドロフラン20mlに溶解させた。次いで、
0.22mol/lのナトリウムメトキシドのメタノー
ル溶液2.0mlを加えた後、室温で1時間攪拌した。
この懸濁液に1,3−プロパンサルトン0.48mlを
加え、室温で12時間攪拌させた。さらにこの懸濁液に
0.6mol/lの塩酸水溶液3mlを加えて均一溶液
を得た。反応終了後、この均一溶液をヘキサン(50m
l)に加え、二相分離させた。このうち、下相をアセト
ンに加えて沈殿物を生成させた。この沈殿物を濾別後、
100℃で3時間真空乾燥させることによって0.03
3gのポリマーを得た(収率24%)。
【0056】得られたポリマーの1H−NMRおよび13
C−NMR測定を行なった。
【0057】1H−NMR(DMSO−d6溶媒)測定の
結果、δ1.7ppm(s)にイソプロピリデン基に基
づくピーク、δ1.8ppm(br)にプロピレン基の
中央のメチレン基に基づくピーク、δ2.4ppm(b
r)にスルホ基の隣のメチレン基に基づくピーク、δ
4.0ppm(br)にエーテル基の隣のメチレン基に
基づくピーク、δ6.8〜8.1ppm(m)に芳香環
に基づくピークが観察された。
【0058】13C−NMR(DMSO−d6溶媒)測定
の結果、δ25.4ppmにプロピレン基の中央のメチ
レン基に基づくピーク、δ31.0ppmにイソプロピ
リデン基に基づくピーク、43.1ppmにイソプロピ
リデン基に基づくピーク、δ48.0ppmにスルホ基
の隣のメチレン基に基づくピーク、δ67.9ppmに
エーテル基の隣のメチレン基に基づくピーク、芳香環上
の炭素に基づくピークが、113.8ppm、116.
9ppm、120.1ppm、122.2ppm、13
0.0ppm、135.0ppm、140.9ppm、
149.1ppm、150.3ppm、162.3pp
mに観察された。
【0059】1H−NMRのスペクトルを図2に示す。
図2から、原料のヒドロキシ基に由来するδ9.6〜
9.8ppmのピークは認められず、δ1.8、2.4
および4.0ppmにスルホプロポキシ基に由来する独
特のピークが確認された。この結果から、得られたポリ
マーはスルホプロポキシ基を有するポリスルホンである
ことが確認された。なお、1H−NMR測定から求め
た、構成繰返し単位当りのスルホプロポキシ基数は1.
4個であった。また、GPC測定から求めた重量平均分
子量は73,000、分子量分布は2.7であった。
【0060】実施例2 300mlのセパラブルフラスコに合成例4により合成
されたヒドロキシ基を持つポリスルホン0.50gを入
れ、これをテトラヒドロフラン100mlに溶解させ
た。次いで、0.22mol/lのナトリウムメトキシ
ドのメタノール溶液10mlを加えた後、室温で1時間
攪拌した。この懸濁液に1,3−プロパンサルトン2.
4mlを加え、室温で12時間攪拌させた。さらにこの
懸濁液に0.6mol/lの塩酸水溶液9mlを加えて
均一溶液を得た。反応終了後、エバポレーターを用い
て、この溶液中の溶媒を除去し、残った固体をアセトン
で十分に洗浄した。この固体を60℃で6時間真空乾燥
させることによって0.63gのポリマーを得た(収率
100%)。
【0061】得られたポリマーは、実施例1と同様にし
1H−NMR測定を行い、スルホプロポキシ基を有す
るポリスルホンであると同定した。なお、1H−NMR
から求めた、構成繰返し単位当りのスルホプロポキシ基
数は1.1個であった。
【0062】実施例3 2000mlのセパラブルフラスコに合成例4により合
成されたヒドロキシ基を有するポリスルホン2.0gを
入れ、これをテトラヒドロフラン400mlに溶解させ
た。次いで、0.23mol/lのナトリウムメトキシ
ドのメタノール溶液40mlを加えた後、室温で1時間
攪拌した。この懸濁液に1,3−プロパンサルトン14
mlを加え、室温で96時間攪拌させた。攪拌後、沈殿
物を濾別し、アセトンで十分洗浄した。次いで、70℃
で1時間真空乾燥した。この固体を1mol/lの塩酸
水溶液100mlに分散させて、室温で1時間攪拌し
た。この分散物を濾別後、40℃で6時間真空乾燥させ
ることによって2.2gのポリマーを得た(収率81
%)。
【0063】得られたポリマーは、実施例1と同様にし
1H−NMR測定を行い、スルホプロポキシ基を有す
るポリスルホンであると同定した。なお、1H−NMR
から求めた、構成繰返し単位当りのスルホプロポキシ基
数は1.3個であった。
【0064】実施例4 合成例4により合成されたヒドロキシ基を持つポリスル
ホン0.10gを50mlの三つ口フラスコに入れ、こ
れをテトラヒドロフラン20mlに溶解させた。次い
で、0.22mol/lのナトリウムメトキシドのメタ
ノール溶液2.0mlを加えた後、室温で1時間攪拌し
た。この懸濁液に1,4−ブタンサルトン0.15gを
加え、室温で12時間攪拌させた。さらにこの懸濁液に
0.6mol/lの塩酸水溶液3mlを加えて均一溶液
を得た。反応終了後、この均一溶液をヘキサン(50m
l)に加え、沈殿物を生成させた。この沈殿物を濾別
後、100℃で1時間真空乾燥させることによって0.
04gのポリマーを得た(収率29%)。
【0065】得られたポリマーの1H−NMR測定を行
なった。
【0066】1H−NMR(DMSO−d6溶媒)測定の
結果、δ1.5ppm(br)にブチレン基の内側の2
個のメチレン基に基づくピーク、δ1.7ppm(s)
にイソプロピリデン基に基づくピーク、δ2.4ppm
(br)にスルホ基の隣のメチレン基に基づくピーク、
δ3.9ppm(br)にエーテル基の隣のメチレン基
に基づくピーク、δ6.8−8.1ppm(m)に芳香
族環に基づくピーク、δ1.5、2.4、3.9ppm
にスルホブトキシ基に由来する独特のピークが確認さ
れ、得られたポリマーはスルホブトキシ基を有するポリ
スルホンであると同定した。なお、1H−NMR測定か
ら求めた、構成繰返し単位当りのスルホブトキシ基数は
1.2個であった。なお、GPC測定から求めた重量平
均分子量は51,000、分子量分布は2.7であっ
た。
【0067】
【発明の効果】本発明は、耐熱性と電気特性を併せ持つ
高分子材料として有用な新規なポリアリーレンエーテル
スルホン及びその効率的な製造方法を提供するものであ
り、工業的にも非常に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】:合成例4により得られたヒドロキシ基を持つ
ポリアリーレンエーテルスルホンの1H−NMRの測定
結果である。
【図2】:実施例1により得られたスルホプロポキシ基
を持つポリアリーレンエーテルスルホンの1H−NMR
の測定結果である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(1) 【化1】 (式中、R1及びR2はそれぞれ独立して水素原子又は炭
    素数1〜6のアルキル基を示し、R3は炭素数1〜10
    のアルキレン基を示し、mは0又は1の整数を示し、n
    は0又は1の整数を示し、a、b、c、dは各々0〜4
    の整数であり、かつa+b+c+d>0である。)で表
    される構造単位を有することを特徴とするスルホアルコ
    キシ基を持つポリアリーレンエーテルスルホン。
  2. 【請求項2】一般式(1)において、mが1で、nが1
    であり、さらにR1及びR2がメチル基であることを特徴
    とする請求項1に記載のスルホアルコキシ基を持つポリ
    アリーレンエーテルスルホン。
  3. 【請求項3】一般式(1)において、R3がプロピレン
    基又はブチレン基であることを特徴とする請求項1また
    は請求項2のいずれかに記載のスルホアルコキシ基を持
    つポリアリーレンエーテルスルホン。
  4. 【請求項4】下記一般式(2) 【化2】 (式中、R4及びR5はそれぞれ独立して水素原子又は炭
    素数1〜6のアルキル基を示し、iは0又は1の整数を
    示し、jは0又は1の整数を示し、e、f、g、hは各
    々0〜4の整数であり、かつe+f+g+h>0であ
    る。)で表される構造単位を有するヒドロキシ基を持つ
    ポリアリーレンエーテルスルホンをアルカリ金属化合物
    及び/又は有機塩基化合物と反応させ、アルカリ金属塩
    及び/又はアミン塩を生成した後、スルホン化剤と反応
    し、さらに酸と反応することを特徴とする請求項1乃至
    請求項3のいずれかに記載のスルホアルコキシ基を持つ
    ポリアリーレンエーテルスルホンの製造方法。
  5. 【請求項5】スルホン化剤として、アルキルサルトンを
    用いることを特徴とする請求項4に記載のスルホアルコ
    キシ基を持つポリアリーレンエーテルスルホンの製造方
    法。
  6. 【請求項6】スルホン化剤が、1,3−プロパンサルト
    ン又は1,4−ブタンサルトンであることを特徴とする
    請求項4または請求項5のいずれかに記載のスルホアル
    コキシ基を持つポリアリーレンエーテルスルホンの製造
    方法。
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