JP2003154967A - 車両の前部構造 - Google Patents

車両の前部構造

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JP2003154967A
JP2003154967A JP2001356128A JP2001356128A JP2003154967A JP 2003154967 A JP2003154967 A JP 2003154967A JP 2001356128 A JP2001356128 A JP 2001356128A JP 2001356128 A JP2001356128 A JP 2001356128A JP 2003154967 A JP2003154967 A JP 2003154967A
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vehicle
space
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grill
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JP2001356128A
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Yoshihiro Fuchigami
芳宏 渕上
Hiroyasu Sugano
弘康 菅野
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Nissan Shatai Co Ltd
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Nissan Shatai Co Ltd
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラジエータ及びラジコアアッパとラジコアロ
アとが基準車の部品と共用してもラジエータの冷却性能
低下を抑える車両の前部構造を提供する。 【解決手段】 車両Aの前部構造は、フード2の下側に
配設されたラジエータグリル3と、ラジエータグリル3
の上端3aよりも後方で低い位置に配設されたラジエー
タ5とを備え、ラジエータグリル3とラジエータ5との
間には第一の空間Saが形成されている。ラジエータ5
は、車幅方向に延在されたラジコアアッパ54及びラジ
コアロア55とで上下に支持され、フード2はラジコア
アッパ54の上方に車幅方向に延在したフードサポート
8で支持されており、ラジコアアッパ54とフードサポ
ー8との間には第一の空間Saと連通する第二の空間S
bが形成されている。そして、ラジエータグリル3の上
部からラジエータ5の上部に向かって斜めに延在して第
一の空間Saを仕切る上側エアガイド9が設けられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基準車の車体骨格
部材およびラジエータを共用し、車両外観が基準車とは
異なる形状に専用化された車両の前部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両を製造する際にはコスト低減
を図るために、基準車の車体骨格部材およびラジエータ
等を共用して車両外観が基準車とは異なる形状に専用化
されており、その場合における車両の前部構造としては
例えば図5に示すような車両Dの前部構造が知られてい
る。
【0003】この車両Dの前部構造は、車体1に回動可
能に取り付けられたフード2前部の下側に配設されたラ
ジエータグリル3と、ラジエータグリル3の下側に配設
されたフロントバンパー4と、ラジエータグリル3の上
端3aよりも後方で低い位置に配設されたラジエータ5
とを備えている。
【0004】ラジエータ5は、車体1前部に車幅方向に
延在されて車体骨格部材を構成するラジコアアッパ54
とラジコアロア55とにより、上下が支持されている。
また前記フード2は、ラジコアシール7を介して、ラジ
コアアッパ54の上方に車幅方向に延在されたフードサ
ポート8に支持されている。
【0005】また、フロントバンパー4にはバンパーグ
リル6が設けられており、バンパーグリル6およびラジ
エータグリル3とラジエータ5との間には、バンパーグ
リル6およびラジエータグリル3を介して外部Oと連通
する第一の空間Saが形成されている。これにより、バ
ンパーグリル6の開口部61から走行風の外気Tbが第
一の空間Saに流入してラジエータ5に向かって送り込
まれることによりラジエータ5を冷却している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな車両Dの前部構造においては、ラジエータ5および
ラジエータ5を支持する車体骨格部材であるラジコアア
ッパ54、ラジコアロア55を基準車Eの部品(図6参
照)を共有し、配置も基準車Eと同じにされており、車
両外観を構成するフード2、ラジエータグリル3、フロ
ントバンパー4は基準車Eの部品(フード102、ラジ
エータグリル103、フロントバンパー104)とは異
なる形状に専用化されている。
【0007】このため、基準車Eではフードサポートを
兼用していたラジコアアッパ54より上方にフード2を
支持するフードサポート8が設けられていることから、
ラジエータグリル3より低い位置にラジエータ5が設け
られた状態となっているため、ラジコアアッパ54とフ
ードサポート8との間には第一の空間と連通する第二の
空間Sbが形成されている。
【0008】このため、ラジエータグリル3の開口部3
1から第一の空間Saに流入した走行風等の外気Taは
第二の空間Sbを通ってエンジンルームE内に送り込ま
れていき、エンジンルームE内を換気することになる
が、ラジエータ5には外気が送り込まれない。また、車
両停止時には、エンジンルームE内の熱気Eaが第二の
空間Sbから第一の空間Saを通ってラジエータ5に向
かって吹き返されてしまう。
【0009】したがって、ラジエータグリル3から外気
Taをラジエータ5へ効率よく送り込むことができない
とともに、エンジンルームE内の熱気Eaによる影響を
受けるため、ラジエータ5を効率良く冷却させることが
できず、ラジエータ5の冷却性能が低下してしまう問題
があった。
【0010】本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなさ
れたものであり、ラジエータおよび車体骨格部材を構成
するラジコアアッパとラジコアロアとが基準車の部品と
共用してもラジエータの冷却性能低下を抑えることがで
きる車両の前部構造を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の請求項1記載の車両の前部構造では、車体前
部にラジコアアッパとラジコアロアとが車幅方向に延在
され、該ラジコアアッパとラジコアロアとでラジエータ
の上下が支持され、ラジコアアッパの上方にフードサポ
ートが車幅方向に延在され、該フードサポートに支持さ
れたフードの下側にラジエータグリルが配設され、該ラ
ジエータグリルの上端よりも後方で低い位置に前記ラジ
エータが配設され、前記ラジエータグリルと前記ラジエ
ータとの間に前記ラジエータグリルを介して外部と連通
する第一の空間が形成され、前記フードサポートと前記
ラジコアアッパとの間に前記第一の空間と連通する第二
の空間が形成された車両の前部構造において、前記ラジ
エータグリルの上部から前記ラジエータの上部に向かっ
て斜めに延在して前記第一の空間を仕切る仕切手段が設
けられているものとしている。
【0012】かかる構成においては、ラジエータグリル
から第一の空間に流入した外気が仕切手段により遮られ
て第二の空間に流れていくのが防止されるとともに、ラ
ジエータに向かってガイドされることによりラジエータ
に送り込まれる。
【0013】また、第二の空間を通過したエンジンルー
ム内の熱気は仕切手段により遮られて再び第二の空間を
通過してエンジンルーム内に戻されるので、エンジンル
ーム内の熱気がラジエータに向かって吹き返されるのを
防ぐことができる。
【0014】また、請求項2記載の車両の前部構造にお
いては、前記仕切手段の後側に、前記フードを前記車体
に固定させるフードロックを設けたものとしている。
【0015】かかる構成においては、ラジエータグリル
から第一の空間に流入してくる潮風が仕切手段により遮
られるため、フードロックに潮風が直接当たるのを防ぐ
ことができる。
【0016】また、請求項3記載の車両の前部構造にお
いては、前記ラジエータグリルに前記仕切手段を一体に
取り付けたものとしている。
【0017】かかる構成においては、仕切手段とラジエ
ータグリルとの隙間がなくなって、第一の空間に流入し
た外気が第二の空間に漏れていくのを防ぐことができ
る。
【0018】また、請求項4記載の車両の前部構造にお
いては、前記車体に、前記ラジエータの側面を遮蔽する
遮蔽手段を設け、この遮蔽手段に前記仕切手段を取り付
けたものとしている。
【0019】かかる構成においては、エンジンルーム内
の熱気が仕切手段によりラジエータの上側から前面に向
かって吹き返されるのを防ぐとともに、遮蔽手段により
ラジエータの側面側に吹き返されるのを防ぐこともでき
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
にしたがって説明する。
【0021】図1は本発明の第1の実施の形態を示す車
両Aの前部構造の模式断面図である。この車両Aは、ラ
ジエータ5および車体骨格部材を構成するラジコアアッ
パ54とラジコアロア55とが基準車Eの部品に共用
し、配置も同じにされており(図6参照)、車両外観を
構成するフード2、ラジエータグリル3、フロントバン
パー4が基準車Eの部品(フード102、ラジエータグ
リル103、フロントバンパー104)とは異なる形状
に専用化される共に、車体1にフードサポート8が追加
して配設された車両である。
【0022】そして、この車両Aの前部構造は、車体1
に回動可能に取り付けられたフード2の下側に配設され
上端3aの高さ位置をフードサポート8と同じ配置した
ラジエータグリル3と、ラジエータグリル3の下側に配
設されたフロントバンパー4と、ラジエータグリル3の
上端3aよりも後方で低い位置に配設されたラジエータ
5とを備えている。
【0023】フロントバンパー4にはバンパーグリル6
が形成されており、バンパーグリル6およびラジエータ
グリル3とラジエータ5との間には、バンパーグリル6
およびラジエータグリル3を介して外部Oと連通する第
一の空間Saが形成されている。
【0024】ラジエータ5は、ラジエータコア51と、
ラジエータコア51の上下側に設けられたアッパータン
ク52およびロアタンク53とから構成されており、車
体1前部に車幅方向に延在されて車体1の骨格部材を構
成するラジコアアッパ54およびラジコアロア55とで
両タンク52、53が上下に支持されている。
【0025】フード2は、ラジコアシール7を介してラ
ジコアアッパ54の上方に車幅方向に延在したフードサ
ポート8で支持されており、ラジコアアッパ54とフー
ドサポー8との間には第一の空間Saと連通する第二の
空間Sbが形成されている。
【0026】そして、この前部構造では、ラジエータグ
リル3の上部3bからラジエータ5の上部(アッパータ
ンク52)に向かって斜めに延在して第一の空間Saを
仕切る本発明の仕切手段として上側エアガイド9が設け
られている。
【0027】この上側エアガイド9はポリプロピレン製
であって、図1および図2(a)に示すように、前面9
1と底面92が開口し、後面93がラジエータグリル3
の上部からラジエータ5の上部に向かって斜めに延在し
た山形帽子状に成形されている。
【0028】上側エアガイド9の両側面94、94およ
び上面95の前縁部には、ラジエータグリル3に形成さ
れた開口部31の内側周辺部32に当接するフランジ9
6が一体形成されており、このフランジ96にはフラン
ジ96全体に渡って取付穴97が複数形成されている。
【0029】一方、ラジエータグリル3には、図2
(a)に示すように開口部31の内側周辺部32に、前
記エアガイド9の各取付穴97に対応する取付ピン33
が複数設けられており、図2(b)に示すように各取付
ピン33をエアガイド9の対応する取付穴97に差し込
んで溶着や機械締結等させることにより、ラジエータグ
リル3に上側エアガイド9が一体に取り付けられてい
る。
【0030】また、車体1側には、ラジエータ5の両側
面56、56を遮蔽する遮蔽手段としてポロプロピレン
製の板状の側面側エアガイド10、10がラジコアアッ
パ54に設けられており、両側面エアガイド10、10
の幅10Wよりも上側エアガイド9の幅9Wが広く設定
されている。
【0031】そして、図2(b)に示すように上側エア
ガイド9の両側面94で両側面側エアガイド10、10
の上端部11、11を外側から発泡性のシール材20を
介してシール材20の反力を利用しながらはめ込むこと
により、両側面側エアガイド10、10に上側エアガイ
ド9が取り付けられている。
【0032】かかる構成においては、図1で示すように
ラジエータグリル3の開口部31から第一の空間Saに
流入した走行風の外気Taは上側エアガイド9で遮られ
て第二の空間Sbに流れていくのが防止されるととも
に、前記外気Taは上側エアガイド9によりラジエータ
コア51に向かってガイドされる。
【0033】また、車両の停止時に、第二の空間Sbを
通過したエンジンルームE内の熱気Eaは上側エアガイ
ド9の後面93で遮られて再び第二の空間Sbを通過し
てエンジンルームE内に戻されるので、エンジンルーム
E内の熱気Eaがラジエータ5に向かって吹き返される
のを防ぐことができる。
【0034】したがって、エンジンルームE内の熱気E
aによる影響を受けることなく、ラジエータグリル3の
開口部31から第一の空間Saに流入した走行風の外気
Taと、バンパーグリル6の開口部61から第一の空間
Saに流入した走行風の外気Tbとを合わせてラジエー
タコア51に送り込むことができる。
【0035】よって、ラジエータ5および車体骨格部材
を構成するラジコアアッパ54とラジコアロア55とが
基準車Eに共用して、ラジエータ5の設置位置がラジエ
ータグリル3の設置位置より低くなっても、ラジエータ
5を効率良く冷却させることができ、ラジエータ5の冷
却性能低下を抑えることができる。
【0036】また、本実施の形態では、ラジエータグリ
ル3に上側エアガイド9を一体に取り付けたことから上
側エアガイド9とラジエータグリル3との隙間がなくな
り、第一の空間Saに流入した外気Taが第二の空間S
bに漏れるのを防止できる。
【0037】よって、ラジエータグリル3に上側エアガ
イド9を一体に取り付けていない場合に比べ、ラジエー
タグリル3からの外気Taをラジエータ5にさらに効率
よく送り込んで冷却させることができるので、ラジエー
タ5の冷却性能低下をさらに抑えることができる。
【0038】また、上側エアガイド9はラジエータグリ
ル3に一体に取り付けるとともに、側面側エアガイド1
0にはめ込んで取り付けたので、上側エアガイド9の取
り付け作業を容易に行うことができる。
【0039】さらに、本実施の形態では車体1側に側面
側エアガイド10を設け、この側面エアガイド10、1
0に上側エアガイド9を取り付けたことから、エンジン
ルームE内の熱気Eaが上側エアガイド9によってラジ
エータ5の上側から前面に回り込んで吹き返されるのを
防ぐとともに、側面側エアガイド10、10によってラ
ジエータ5の両側面56側に吹き返されるのを防ぐこと
もできる。
【0040】このため、側面側エアガイド10を設けて
いない場合に比べて、ラジエータ5はエンジンルームE
内の熱気Eaによる影響をさらに受けずに済み、ラジエ
ータ5の冷却効率をさらに上げることができる。よっ
て、ラジエータ5の冷却性能低下をさらに抑えることが
できる。
【0041】また、ラジエータグリル3全体、またはラ
ジエータグリル3の開口部31の高さ位置を本実施の形
態より低く設定した場合でも、本実施の形態と同様に上
側エアガイド9をラジエータグリル3の上部からラジエ
ータ5の上部に向かって斜めに延在して設ければ、ラジ
エータグリル3からの外気Taを上側エアガイド9に沿
ってラジエータ5に送り込むことが可能になるととも
に、エンジンルームE内の熱気Eaの吹き返しを防ぐこ
とも可能となる。
【0042】よって、上側エアガイド9を斜めに延在し
て設けることにより、ラジエータグリル3の意匠の自由
度を上げつつラジエータ5の性能低下を防ぐことができ
るという効果も得ることができる。
【0043】さらに、上側エアガイド9を設けることに
よりラジエータグリル3の開口部31から車体1および
車体に取り付けられる各ユニットを直視できる範囲が狭
まるので車両前面の外観の見栄えを向上させることもで
きる。
【0044】また、図3は第2の実施の形態を示す車両
Bの前部構造の模式断面図である。以下、第1の実施の
形態と同一の部分には同一の符号を付し、異なる部分を
中心に説明する。
【0045】この実施の形態における前部構造では、上
側エアガイド9により仕切られた第一の空間Saの第二
の空間Sb側内に、ブラケット62を介してフードサポ
ート8とラジコアアッパ54とに固定されたフードロッ
ク60が設けられており、後部がヒンジを介して車体1
に回動可能に取り付けられたフード2の前部にはフード
ロック60に係止するコ字状のストライカ61が設けら
れている。これにより、フードロック60はストライカ
61を介してフード2を車体1に固定させている。
【0046】かかる構成においては、ラジエータグリル
3の開口部31から第一の空間Saに流入してくる潮風
Xが上側エアガイド9で遮られることにより、フードロ
ック60の金属製の可動部品に潮風Xが直接当たるのを
防ぐことができる。よって、フードロック60の塩害錆
による劣化を防ぐことができる。
【0047】さらに、フードロック60を上側エアガイ
ド9の後側に設けたことにより、ラジエータグリル3の
開口部31から直接フードロック60およびフードロッ
クを解除するロックケーブルに接触させなくすることが
できるため、ロックケーブル配索の自由度が向上すると
ともに、フード2を他者によって開けられてしまうおそ
れがなくなる。よって、エンジンルームE内の部品に対
する防盗性を向上させることができる。
【0048】また、図4(a)は第3の実施の形態を示
す本発明の仕切手段である上側エアガイド70の斜視図
であり、(b)は(a)の上側エアガイド70を備えた
車両Cの前部構造の模式断面図である。本実施の形態に
おいても、第1の実施の形態と同一の部分には同一の符
号を付し、異なる部分を中心に説明する。
【0049】本実施の形態の上側エアガイド70におい
ては、エアガイド本体71が第1の実施の形態の上側エ
アガイド9と同様に形成されてラジエータグリル3の上
部3bからラジエータ5のアッパータンク52(上部)
に向かって斜めに延在しているとともに、エアガイド本
体71の後面72の上端に、フードサポート8に向かっ
て後方に延在するフランジ73が設けられ、このフラン
ジ73にフードロック60に係止するストライカ開口部
74が形成されている。
【0050】かかる構成においてはこのフランジ73に
より第二の空間Sbが上側から遮蔽されストライカ開口
部74がフードロック60により遮蔽された状態になる
ため、フード2を開けた際にフランジ73によってラジ
コアアッパ54を隠すことができる。よって、エンジン
ルームE内の見栄えを向上させることができる。
【0051】なお、第1から第3の実施の形態では、本
発明の仕切手段である上側エアガイド9を山形帽子状に
成形したものを使用していたが、この形状に限定される
ことはなく、他の実施の形態として例えば板状に成形し
たものを使用してラジエータグリル3の上部3bからラ
ジエータ5の上部に向かって斜めに延在して設けた場合
であっても、ラジエータグリル3の意匠の自由度を上げ
つつラジエータ5の性能低下を抑えることができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1記
載の車両の前部構造においては、ラジエータグリルから
第一の空間に流入した外気を仕切手段によりラジエータ
に向かってガイドさせて送り込むことができ、また第二
の空間を通過したエンジンルーム内の熱気が仕切手段に
より遮られてラジエータに向かって吹き返されるのを防
ぐことができる。よって、ラジエータおよび車体骨格部
材を構成するラジコアアッパとラジコアロアとが基準車
の部品と共用してもラジエータを効率よく冷却させるこ
とができるので、ラジエータの冷却性能低下を抑えるこ
とができる。
【0053】また、請求項2記載の車両の前部構造にお
いては、ラジエータグリルから第一の空間に流入してく
る潮風が仕切手段により遮られるため、フードロックに
潮風が直接当たるのを防ぐことができる。よって、フー
ドロックの塩害錆による劣化を防ぐことができる。
【0054】また、請求項3記載の車両の前部構造にお
いては、仕切手段とラジエータグリルとの隙間がなくな
って、第一の空間に流入した外気が第二の空間に漏れて
いくのを防ぐことができる。よって、さらに効率よく外
気をラジエータに送り込むことができ、ラジエータの冷
却性能低下をさらに抑えることができる。
【0055】また、請求項4記載の車両の前部構造にお
いては、エンジンルーム内の熱気が仕切手段によりラジ
エータの上側から前面に向かって吹き返されるのを防ぐ
とともに、遮蔽手段によりラジエータの側面側に吹き返
されるのを防ぐこともできる。よって、ラジエータの冷
却効率をさらに上げることができ、ラジエータの冷却性
能低下をさらに抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す車両の前部構
造の模式断面図である。
【図2】(a)はエアガイドの取付構造を示す分解斜視
図であり、(b)はエアガイドの取付状態を示す要部断
面図である。
【図3】第2の実施の形態を示す車両の前部構造の模式
断面図である。
【図4】(a)は第3の実施の形態を示す上側エアガイ
ドの斜視図であり、(b)は(a)の上側エアガイドを
備えた車両の前部構造の模式断面図である。
【図5】従来の車両の前部構造を示す模式断面図であ
る。
【図6】基準車の前部構造を示す模式断面図である。
【符号の説明】
1 車体 2 フード 3 ラジエータグリル 3a 上端 5 ラジエータ 9 上側エアガイド 10 側面側エアガイド 54 ラジコアアッパ 55 ラジコアロア 56 側面 60 フードロック 70 上側エアガイド A 車両 B 車両 C 車両 Sa 第一の空間 Sb 第二の空間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体前部にラジコアアッパとラジコアロ
    アとが車幅方向に延在され、該ラジコアアッパとラジコ
    アロアとでラジエータの上下が支持され、ラジコアアッ
    パの上方にフードサポートが車幅方向に延在され、該フ
    ードサポートに支持されたフードの下側にラジエータグ
    リルが配設され、該ラジエータグリルの上端よりも後方
    で低い位置に前記ラジエータが配設され、前記ラジエー
    タグリルと前記ラジエータとの間に前記ラジエータグリ
    ルを介して外部と連通する第一の空間が形成され、前記
    フードサポートと前記ラジコアアッパとの間に前記第一
    の空間と連通する第二の空間が形成された車両の前部構
    造において、 前記ラジエータグリルの上部から前記ラジエータの上部
    に向かって斜めに延在して前記第一の空間を仕切る仕切
    手段が設けられていることを特徴とする車両の前部構
    造。
  2. 【請求項2】 前記仕切手段の後側に、前記フードを前
    記車体に固定させるフードロックを設けたことを特徴と
    する請求項1記載の車両の前部構造。
  3. 【請求項3】 前記ラジエータグリルに前記仕切手段を
    一体に取り付けたことを特徴とする請求項1又は2記載
    の車両の前部構造。
  4. 【請求項4】 前記車体に、前記ラジエータの側面を遮
    蔽する遮蔽手段を設け、この遮蔽手段に前記仕切手段を
    取り付けたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の
    車両の前部構造。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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