JP2003154593A - 透明導電性フィルム用表面保護フィルム及び透明導電性フィルム - Google Patents

透明導電性フィルム用表面保護フィルム及び透明導電性フィルム

Info

Publication number
JP2003154593A
JP2003154593A JP2001356919A JP2001356919A JP2003154593A JP 2003154593 A JP2003154593 A JP 2003154593A JP 2001356919 A JP2001356919 A JP 2001356919A JP 2001356919 A JP2001356919 A JP 2001356919A JP 2003154593 A JP2003154593 A JP 2003154593A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
transparent conductive
surface protective
conductive film
protective film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001356919A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4069997B2 (ja
Inventor
Kazuto Okumura
和人 奥村
Shinichi Takada
信一 高田
Masaki Hayashi
政毅 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP2001356919A priority Critical patent/JP4069997B2/ja
Publication of JP2003154593A publication Critical patent/JP2003154593A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4069997B2 publication Critical patent/JP4069997B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 工程中において表面保護フィルムの背面に傷
がつくことなく外観検査が容易になり、また表面保護フ
ィルムを貼りかえる手間が省けて著しく作業性を向上さ
せることができる透明導電性フィルム用表面保護フィル
ム、及びこれを用いた透明導電性フィルムを提供する。 【解決手段】 透明導電性フィルム2の導電性薄膜2b
とは反対側の表面を保護するフィルムであって、基材フ
ィルム1aの片面側にJIS K 5400に準拠する
鉛筆硬度が2H以上の耐擦傷性層1cが設けられ、且つ
他面側に粘着剤層1bが設けられていることを特徴とす
る透明導電性フィルム用表面保護フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶ディスプレ
イ、タッチパネル、センサ、太陽電池における透明電極
等の分野で広く用いられている透明導電性フィルムに使
用される表面保護フィルム、及びこれを用いた透明導電
性フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、透明導電性フィルムは、図3に
示すように、ポリエステル等からなる基材フィルム2a
の片面にITO等からなる導電性薄膜2bを、他面にハ
ードコート層2c(又はアンチグレア層)を形成した構
造を有する。このような透明導電性フィルム2におい
て、従来、導電性薄膜2bとは反対面のハードコート層
2cもしくはアンチグレア層には、表面保護フィルムは
用いられていなかった。
【0003】しかし、表面保護フィルムを使用しない場
合、透明導電性フィルムを使用して製造される部材や製
品等の製造工程において、ハードコート層もしくはアン
チグレア層に異物や汚れが付着してしまうという問題が
あった。そのような理由から、ハードコート層には共押
出し法によるポリエチレン/エチレン−酢酸ビニル共重
合体(PE/EVA)からなる2層テープが、表面保護
フィルムとして使用されることがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな表面保護フィルムでは、上記の異物や汚れの付着問
題は解決されるものの、工程中でテープ背面にスリ傷が
ついてしまうため、この傷が透明導電性フィルムの傷な
のか、あるいは表面保護フィルムの傷なのかが、保護フ
ィルムを貼り付けた状態のままでは判断できないという
問題が生じた。
【0005】その判断をするためには、保護フィルムを
剥がして外観検査をする必要がある。また、更に下流の
ユーザーに表面保護フィルムをつけて販売する場合、例
え傷が表面保護フィルムの傷だとしても、ユーザーから
は外観異常の指摘があるため、結果的には表面保護フィ
ルムを貼り替えて出荷しなければならず、著しく作業性
を低下させていた。
【0006】そこで、本発明の目的は、工程中において
表面保護フィルムの背面に傷がつくことなく外観検査が
容易になり、また表面保護フィルムを貼りかえる手間が
省けて著しく作業性を向上させることができる透明導電
性フィルム用表面保護フィルム、及びこれを用いた透明
導電性フィルムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意研究したところ、表面保護フィルムの
背面に耐擦傷性層を設けることで、上記問題点を解決で
きることを見出し本発明を完成するに至った。
【0008】即ち、本発明の透明導電性フィルム用表面
保護フィルムは、透明導電性フィルムの導電性薄膜とは
反対側の表面を保護するフィルムであって、基材フィル
ムの片面側にJIS K 5400に準拠する鉛筆硬度
が2H以上の耐擦傷性層が設けられ、且つ他面側に粘着
剤層が設けられていることを特徴とする。ここで、鉛筆
硬度は、具体的には実施例に記載の測定方法で測定され
る値である。
【0009】一方、本発明の透明導電性フィルムは、基
材フィルムの片面側に導電性薄膜を他面側にハードコー
ト層又はアンチグレア層を備えると共に、上記の透明導
電性フィルム用表面保護フィルムの粘着剤層を、前記ハ
ードコート層又は前記アンチグレア層の表面に貼着して
なるものである。
【0010】また、本発明の別の透明導電性フィルム
は、基材フィルムの片面側に導電性薄膜を備えると共
に、上記の透明導電性フィルム用表面保護フィルムの粘
着剤層を、基材フィルムの他面側の表面に貼着してなる
ものである。
【0011】[作用効果]本発明の透明導電性フィルム
用表面保護フィルム(以下、「表面保護フィルム」と略
称する)によると、鉛筆硬度が2H以上の耐擦傷性層が
設けられているため、工程中において表面保護フィルム
の背面に傷がつくことがないため、外観検査が容易にな
り、また表面保護フィルムを貼りかえるという手間が省
けるため、著しく作業性を向上させることができる。
【0012】一方、本発明の透明導電性フィルムによる
と、上記の如き表面保護フィルムをハードコート層もし
くはアンチグレア層又は基材フィルムの表面に貼着して
なるため、工程中において表面保護フィルムの背面に傷
がつくことがないため、外観検査が容易になり、また表
面保護フィルムを貼りかえるという手間が省けるため、
著しく作業性を向上させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の表
面保護フィルムの使用状態の一例を示す断面図であり、
図2は使用状態の他の例を示す断面図である。
【0014】本発明の表面保護フィルムは、図1に示す
ように、基材フィルム1aの片面側に鉛筆硬度が2H以
上の耐擦傷性層1cが設けられ、且つ他面側に粘着剤層
1bが設けられている。本発明の表面保護フィルムは、
透明導電性フィルムの導電性薄膜とは反対側の表面を保
護するものである。図1に示す実施形態は、透明導電性
フィルム2のハードコート層2c(又は前記アンチグレ
ア層)の表面に表面保護フィルム1を貼着した例であ
り、図2に示す実施形態は、透明導電性フィルム2の基
材フィルム2aの表面に表面保護フィルム1を貼着した
例である。
【0015】基材フィルム1aとしては、ポリエチレン
テレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート
(PEN)などのポリエステル、ポリフェニレンサルフ
ァイド(PPS)、ポリカーボネート、ポリメチルメタ
クリレート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレン
ブレンド物、ポリアミド、ポリイミド、セルロースアセ
テート、ポリスルフオン、ポリエーテルスルフオンなど
があげられる。なかでも、透明性や耐熱性が要求される
場合には、PET、PEN、PPSが好ましい。
【0016】基材フィルム1aの厚みは、特に制限され
ないが、10〜200μmとするのがよく、好ましくは
15〜100μm、さらに好ましくは20〜70μmで
ある。厚みが薄すぎると、表面保護フィルム1を剥離す
る際の強度や、表面保護機能が不十分となる傾向があ
る。厚みが厚すぎると、取り扱い性やコスト面で不利に
なる傾向がある。
【0017】基材フィルム1aの表面には、耐擦傷性層
1c又は粘着剤層1bとの投錨性を考えて、フィルムに
はコロナ放電、電子線照射、スパッタリングなどの処理
や易接着処理が施されていることが好ましい。また、耐
擦傷性層1cを設けるために、アンカー剤を予め塗布し
ても良い。
【0018】耐擦傷性層1cは、JIS K 5400
に準拠する鉛筆硬度が2H以上であり、好ましくは2H
〜4Hである。鉛筆硬度が2H未満であると、透明導電
性フィルムを使用して製造される部材や製品等の製造工
程において、耐擦傷性が不十分となる。逆に鉛筆硬度が
大きすぎると、必要以上の硬度となり、コスト面でも不
利になる傾向がある。
【0019】耐擦傷性層1cは、必要に応じて上記の処
理を施した基材フィルム1aの表面に、ハードコート剤
を塗布し、乾燥や硬化などにより形成することができ
る。
【0020】用いられるハードコート剤としては、通常
の紫外線(UV)および電子線硬化型塗料、シリコーン
系ハードコート剤、フォスファゼン樹脂系ハードコート
剤などが使用できるが、材料コスト・工程上の平易さ・
組成の自由度などから、UV硬化型塗料が好ましい。U
V硬化型塗料には、ビニル重合型、ポリチオール・ポリ
エン型、エポキシ型、アミノ・アルキド型があり、プレ
ポリマーのタイプ別には、アルキド、ポリエステル、ポ
リエーテル、アクリル、ウレタン、エポキシのタイプに
分類されるが、どのタイプでも使用できる。
【0021】耐擦傷性層1cの厚さは、必要とされる表
面硬度(鉛筆硬度)が得られれば、特に制限は無いが、
通常は0.5〜100μm程度、好ましくは1〜10μ
m程度である。
【0022】粘着剤層1bを形成する粘着剤としては、
通常用いられる再剥離用粘着剤(アクリル系、ゴム系、
合成ゴム系等)が特に制限はなく使用でき、好ましくは
組成により粘着力をコントロールし易いアクリル系粘着
剤が挙げられる。
【0023】アクリル系粘着剤としては、そのベースポ
リマーの重量平均分子量が、30万〜250万程度であ
るのが好ましい。アクリル系粘着剤のベースポリマーで
あるアクリル系重合体に使用されるモノマーとしては、
各種(メタ)アクリル酸アルキルを使用できる。かかる
(メタ)アクリル酸アルキルの具体例としては、たとえ
ば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エ
チル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸
2−エチルヘキシル等を例示でき、これらを単独もしく
は組合せて使用できる。また、得られるアクリル系重合
体に極性を付与するために前記(メタ)アクリル酸アル
キルの一部に代えて(メタ)アクリル酸を少量使用する
ことが好ましい。さらに、架橋性単量体として(メタ)
アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロ
キシエチル、N−メチロール(メタ)アクリルアミド等
も併用しうる。更に所望により、アクリル系重合体の粘
着特性を損なわない程度において他の共重合可能な単量
体、たとえば酢酸ビニル、スチレン等を併用しうる。
【0024】また、前記粘着剤は、架橋剤を含有するこ
とができる。架橋剤としては、ポリイソシアネート化合
物、ポリアミン化合物、メラミン樹脂、尿素樹脂、エポ
キシ樹脂等があげられる。さらに、前記粘着剤には、必
要に応じて、粘着付与剤、可塑剤、充填剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、シランカップリング剤等を適宜に使
用することもできる。
【0025】粘着剤層1bの形成方法は、特に制限され
ず、シリコーン処理したポリエステルフィルムに粘着剤
を塗布し、乾燥後、基材フィルム1aに転写する方法
(転写法)、基材フィルム1aに、直接、粘着剤組成物
を塗布、乾燥する方法(直写法)や共押出しによる方法
等があげられる。
【0026】粘着剤層1bの厚みは、特に制限されない
が、3〜100μm程度が好ましく、5〜40μm程度
がより好ましい。粘着剤層1bの厚みが薄すぎると、塗
布形成が困難になり、粘着力も不十分となる傾向があ
る。厚みが厚すぎると、粘着力が高くなりすぎる傾向が
あり、コスト面で不利となる傾向がある。
【0027】なお、本発明の表面保護フィルム1は、前
記粘着剤層1bをセパレータで保護したり、また、耐擦
傷性層1cの離型性が良好な場合など、ロール状に巻回
することもできる。また、表面保護フィルム1には挨付
着等の防止のために、通常の手段により帯電防止処理を
施してもよい。
【0028】一方、本発明の表面保護フィルム1で保護
される透明導電性フィルム2は、例えば図1又は図2に
示すようなものである。即ち、本発明の透明導電性フィ
ルムは、図1に示すように、基材フィルム2aの片面側
に導電性薄膜2bを他面側にハードコート層2c(又は
アンチグレア層)を備えると共に、表面保護フィルム1
の粘着剤層1bを、ハードコート層2c(又はアンチグ
レア層)の表面に貼着してなるものである。あるいは、
基材フィルム2aの片面側に導電性薄膜2bを備えると
共に、表面保護フィルム1の粘着剤層1bを、基材フィ
ルム2aの他面側の表面に貼着してなるものである。
【0029】導電性薄膜2bは、ITO(インジウム・
錫の酸化物)、錫・アンチモン、亜鉛、錫の酸化物等の
金属酸化物の薄膜や、金、銀、パラジウム、アルミニウ
ム等の金属の極薄膜により形成される。これらは真空蒸
着法、イオンビーム蒸着法、スパッタリング法、イオン
プレーティング法等により形成される。導電性薄膜2b
の厚さは特に制限されないが、一般的には50Å以上、
好ましくは100〜2000Åである。
【0030】基材フィルム2aは、通常、透明材料から
なるフィルムが使用される。かかる透明材料としては、
たとえば、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
エチレンナフタレート等のポリエステル、ポリメチルメ
タクリレート、ポリスチレンやアクリロニトリル・スチ
レン共重合体(AS樹脂)等のスチレン系ポリマー、ポ
リカーボネートなどがあげられる。また、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、シクロ系ないしはノルボルネン構
造を有するポリオレフィン、エチレン・プロピレン共重
合体の如きポリオレフィン、塩化ビニル系ポリマー、ナ
イロンや芳香族ポリアミド等のアミド系ポリマー、イミ
ド系ポリマー、スルホン系ポリマー、ポリエーテルスル
ホン系ポリマー、ポリエーテルエーテルケトン系ポリマ
ー、ポリフェニレンスルフィド系ポリマー、ビニルアル
コール系ポリマー、塩化ビニリデン系ポリマー、ビニル
ブチラール系ポリマー、アリレート系ポリマー、ポリオ
キシメチレン系ポリマー、エポキシ系ポリマー、または
前記ポリマーのブレンド物などもあげられる。
【0031】ハードコート層2cとしては、ハードコー
ト機能のみを有するものの他、同時にアンチグレア機能
を有するものや、ハードコート層2cの表面にアンチグ
レア層を設けたものなどでもよい。ハードコート層2c
の形成は、耐擦傷性層1cと同様にして行うことが可能
である。
【0032】また、アンチグレア層とは、ギラつき防
止、反射防止などの機能を有する層を指している。具体
的には、例えば層間の屈折率差を利用するもの、含有す
る微粒子との屈折率差を利用するもの、表面を微細凹凸
形状にするものなどが挙げられる。
【0033】基材フィルム2aの厚さは特に制限されな
いが、一般的には20〜130μm程度、好ましくは3
0〜80μmである。
【0034】本発明の透明導電性フィルム2は、例えば
液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスディスプ
レイなどの新しいディスプレイ方式やタッチパネル、セ
ンサ、太陽電池などにおける透明電極のほか、透明物品
の帯電防止や電磁波遮断などに用いることができる。
【0035】
【実施例】以下、本発明の構成と効果を具体的に示す実
施例等について説明する。
【0036】<実施例1>片面ハードコート層(耐擦傷
性層)付きのポリエステルフィルム(三菱化学ポリエス
テル(株)製、「ダイヤホイルAHA50T600」、
厚さ50μm)の非ハードコート面に、下記のアクリル
系粘着剤を乾燥後の厚みが20μmになるように塗工機
にて塗布し、乾燥して表面保護フィルムを得た。
【0037】<アクリル系粘着剤>通常の溶液重合によ
り、ブチルアクリレートBA/アクリル酸AA=100
/6(重量比)にて平均分子量Mw60万のアクリルポ
リマーを得た。このアクリルポリマー100重量部に対
し、エポキシ系架橋剤(三菱瓦斯化学製「テトラッド
C」)4重量部を加えて粘着剤組成物とした。
【0038】<実施例2>片面ハードコート層付きポリ
エステルフィルムを、(株)麗光製「ダイアハードEX
−200」(厚さ125μmのポリエステルフィルムの
片面に、ポリシロキサン系熱硬化型ハードコート材を、
2μmの厚さに塗工してなるもの)とした以外は、実施
例1と同様にして表面保護フィルムを得た。
【0039】<比較例1>支持体を厚さ50μmのポリ
エステルフィルム(三菱化学ポリエステル(株)製、
「ダイヤホイルT100」)とした以外は、実施例1と
同様にして表面保護フィルムを得た。
【0040】〔評価試験〕 (1)鉛筆硬度 JIS K 5400(1990)に準じて、各種の硬
度の鉛筆を45°の角度で耐擦傷性層の表面にあて、荷
重1kgの下で引っ掻きを行い、傷が発生したときの鉛
筆の硬度を鉛筆硬度とした。
【0041】(2)製造工程中の耐擦傷性評価 導電膜接触式のタッチパネルの製造工程において、上記
で得られた表面保護フィルムを日東電工(株)製「エレ
クリスタG400−TAG30N」の表面(AG面)に
貼着し、裁断、レジスト印刷、エッチング、熱処理(銀
インキ印刷、絶縁インキ印刷、導電性ヒートシールイン
キ印刷を含む)、両面テープ貼合せ、サイズカット、I
TOガラス貼合せ、銀ペースト挿入、ヒートシール、検
査の一連のプロセスを全て実施した。その際に、耐擦傷
性層に発生したスリ傷の本数を目視検査し、○:表面保
護フィルム1枚当たり0本、×:1本以上、で耐擦傷性
を評価した。
【0042】
【表1】 表1の結果が示すように、実施例の表面保護フィルムに
よると、背面に鉛筆硬度が2H以上である耐擦傷性層を
設けることにより、工程中において表面保護フィルムの
背面に傷がつくことがない。このため、外観検査が容易
になり、また表面保護フィルムを貼りかえるという手間
が省けるため、著しく作業性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の透明導電性フィルム用表面保護フィル
ムの使用状態の一例を示す断面図
【図2】本発明の透明導電性フィルム用表面保護フィル
ムの使用状態の他の例を示す断面図
【図3】表面保護フィルムを使用してない透明導電性フ
ィルムの一例を示す断面図
【符号の説明】
1 表面保護フィルム 1a 基材フィルム 1b 粘着剤層 1c 耐擦傷性層 2 透明導電性フィルム 2a 基材フィルム 2b 導電性薄膜 2c ハードコート層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 政毅 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 Fターム(参考) 4F100 AR00C AR00E AT00A AT00D BA03 BA04 BA07 BA10B BA10C BA10E CC00E GB41 JG01E JK12B JK20 JK20B JL13C JL13E JM02E JN30E YY00B

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明導電性フィルムの導電性薄膜とは反
    対側の表面を保護するフィルムであって、基材フィルム
    の片面側にJIS K 5400に準拠する鉛筆硬度が
    2H以上の耐擦傷性層が設けられ、且つ他面側に粘着剤
    層が設けられていることを特徴とする透明導電性フィル
    ム用表面保護フィルム。
  2. 【請求項2】 基材フィルムの片面側に導電性薄膜を他
    面側にハードコート層又はアンチグレア層を備えると共
    に、請求項1記載の透明導電性フィルム用表面保護フィ
    ルムの粘着剤層を、前記ハードコート層又は前記アンチ
    グレア層の表面に貼着してなる透明導電性フィルム。
  3. 【請求項3】 基材フィルムの片面側に導電性薄膜を備
    えると共に、請求項1記載の透明導電性フィルム用表面
    保護フィルムの粘着剤層を、基材フィルムの他面側の表
    面に貼着してなる透明導電性フィルム。
JP2001356919A 2001-11-22 2001-11-22 透明導電性フィルムの表面保護方法 Expired - Fee Related JP4069997B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001356919A JP4069997B2 (ja) 2001-11-22 2001-11-22 透明導電性フィルムの表面保護方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001356919A JP4069997B2 (ja) 2001-11-22 2001-11-22 透明導電性フィルムの表面保護方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003154593A true JP2003154593A (ja) 2003-05-27
JP4069997B2 JP4069997B2 (ja) 2008-04-02

Family

ID=19168343

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001356919A Expired - Fee Related JP4069997B2 (ja) 2001-11-22 2001-11-22 透明導電性フィルムの表面保護方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4069997B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010228391A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Lintec Corp ハードコートフィルムの加工方法、ハードコートフィルムおよび保護フィルム
JP2011046098A (ja) * 2009-08-27 2011-03-10 Sumitomo Chemical Co Ltd 透明樹脂積層板
JP2016103100A (ja) * 2014-11-27 2016-06-02 日東電工株式会社 表面保護フィルム、表面保護フィルムの製造方法、及び、光学部材
KR20160140754A (ko) 2014-03-31 2016-12-07 린텍 가부시키가이샤 보호 필름 및 보호 필름이 부착된 투명 도전막 적층용 필름
JP2019061682A (ja) * 2018-10-10 2019-04-18 日東電工株式会社 表面保護フィルム、表面保護フィルムの製造方法、及び、光学部材

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010228391A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Lintec Corp ハードコートフィルムの加工方法、ハードコートフィルムおよび保護フィルム
JP2011046098A (ja) * 2009-08-27 2011-03-10 Sumitomo Chemical Co Ltd 透明樹脂積層板
TWI601639B (zh) * 2009-08-27 2017-10-11 住友化學股份有限公司 Transparent resin laminate
KR20160140754A (ko) 2014-03-31 2016-12-07 린텍 가부시키가이샤 보호 필름 및 보호 필름이 부착된 투명 도전막 적층용 필름
JP2016103100A (ja) * 2014-11-27 2016-06-02 日東電工株式会社 表面保護フィルム、表面保護フィルムの製造方法、及び、光学部材
JP2019061682A (ja) * 2018-10-10 2019-04-18 日東電工株式会社 表面保護フィルム、表面保護フィルムの製造方法、及び、光学部材

Also Published As

Publication number Publication date
JP4069997B2 (ja) 2008-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4342775B2 (ja) 透明導電性フィルム用表面保護フィルム及びその製造方法並びに表面保護フィルム付き透明導電性フィルム
JP4137551B2 (ja) 透明導電性基板用表面保護フィルム及び表面保護フィルム付き透明導電性基板
EP2799956B1 (en) Display device with capacitive touch panel, capacitive touch panel
WO2019244499A1 (ja) フレキシブル画像表示装置用粘着剤層、フレキシブル画像表示装置用積層体、及び、フレキシブル画像表示装置
KR102071913B1 (ko) 광학 필름
JP4151821B2 (ja) 透明導電性フィルム用表面保護フィルム及び透明導電性フィルム
JP2004034631A (ja) 光学フィルム用表面保護フィルム
JP2005036205A (ja) 表面保護フィルム、透明導電性フィルム、及び表示装置
KR101948531B1 (ko) 양면 점착 시트 및 광학 부재
JP2007304425A (ja) 偏光板用表面保護フィルム及びその用途
KR20150093646A (ko) 적층체
KR101271284B1 (ko) 표시 화면용 기능 필름 및 그 제조법
JP2008209574A (ja) 近赤外線遮蔽用の両面粘着フィルム及びpdp用光学フィルター
JP4069997B2 (ja) 透明導電性フィルムの表面保護方法
JP2003170535A (ja) 透明導電性フィルム用表面保護フィルム
JP6210110B2 (ja) 虹ムラ発生低減積層体、虹ムラ発生低減シート、および虹ムラ発生低減方法
KR101358841B1 (ko) 터치스크린 패널용 보호필름 및 이를 채용한 터치스크린 패널
JP2002329598A (ja) 帯電防止性ハードコートフィルム
JP2011206940A (ja) 保護フィルム付き光触媒シート
WO2023085084A1 (ja) タッチセンシング機能を内蔵する画像表示パネル及び画像表示装置
JP2001215327A (ja) 偏光部材
CN116893456A (zh) 表面保护膜和光学部件
JP2001083307A (ja) 粘着型光学部材

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050915

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050922

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070402

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070530

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070816

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071012

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071026

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071211

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080107

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20080109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080109

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4069997

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110125

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140125

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees