JP2001215327A - 偏光部材 - Google Patents

偏光部材

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JP2001215327A
JP2001215327A JP2000021307A JP2000021307A JP2001215327A JP 2001215327 A JP2001215327 A JP 2001215327A JP 2000021307 A JP2000021307 A JP 2000021307A JP 2000021307 A JP2000021307 A JP 2000021307A JP 2001215327 A JP2001215327 A JP 2001215327A
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resin
polarizing plate
polarizing
hardness
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JP2000021307A
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English (en)
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Shigeo Kobayashi
茂生 小林
Hiroshi Shibata
浩 芝田
Takuya Matsunaga
卓也 松永
Takamori Shoda
位守 正田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上層として付与した層の皮膜強度が低い場合
にも優れた耐擦傷性を示して偏光板の保護性に優れる偏
光部材の開発。 【解決手段】 偏光板の少なくとも片側に樹脂層の2層
以上の重畳層を有し、その重畳層における下層の硬度が
上層よりも高いものである偏光部材。 【効果】 下層の硬度に基づいて全体として優れた耐擦
傷性を発揮し、上層として付与した層の皮膜強度が低い
場合にも優れた耐擦傷性を維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、偏光板の表面を樹脂重畳
層で保護した耐擦傷性に優れる偏光部材に関する。
【0002】
【発明の背景】従来、液晶表示装置の視認側偏光板の表
面にハードコート層を介し防眩層や帯電防止層等からな
る樹脂層を重畳した偏光部材が知られていた。しかしな
がら、その上層として付与した防眩層等が皮膜強度に乏
しくて耐擦傷性が低下する問題点があった。
【0003】
【発明の技術的課題】本発明は、上層として付与した層
の皮膜強度が低い場合にも優れた耐擦傷性を示して偏光
板の保護性に優れる偏光部材の開発を課題とする。
【0004】
【課題の解決手段】本発明は、偏光板の少なくとも片側
に樹脂層の2層以上の重畳層を有し、その重畳層におけ
る下層の硬度が上層よりも高いものであることを特徴と
する偏光部材を提供するものである。
【0005】
【発明の効果】本発明によれば、下層の硬度に基づいて
全体として優れた耐擦傷性を発揮し、上層として付与し
た層の皮膜強度が低い場合にも優れた耐擦傷性を維持し
て偏光板の保護性に優れる偏光部材を得ることができ
る。
【0006】
【発明の実施形態】本発明による偏光部材は、偏光板の
少なくとも片側に樹脂層の2層以上の重畳層を有し、そ
の重畳層における下層の硬度が上層よりも高いものから
なる。偏光板としては、偏光フィルムを透明保護層で保
護したもの、それと位相差板を積層した楕円偏光板など
の液晶表示装置等の形成に使用される適宜なものを用い
ることができ、その種類について特に限定はない。
【0007】ちなみに前記した偏光フィルムの例として
は、ポリビニルアルコール系フィルムや部分ホルマール
化ポリビニルアルコール系フィルム、エチレン・酢酸ビ
ニル共重合体系部分ケン化フィルムの如き親水性高分子
フィルムにヨウ素及び/又は二色性染料を吸着させて延
伸したもの、ポリビニルアルコールの脱水処理物やポリ
塩化ビニルの脱塩酸処理物の如きポリエン配向フィルム
などがあげられる。
【0008】また偏光フィルムの片側又は両側に設ける
透明保護層の形成には、例えばアセテート系樹脂やカー
ボネート系樹脂、アリレート系樹脂やスルホン系樹脂、
ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレー
トの如きポリエステル系樹脂、ポリエーテルスルホン系
樹脂やポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂やスチレン
系樹脂、環状ポリオレフィンの如きオレフィン系樹脂や
アクリル系樹脂、フッ素系樹脂などの適宜な透明樹脂を
用いうる。透明保護層は、樹脂液の塗布方式やフィルム
としたものの接着剤等を介した積層方式などの適宜な方
式にて形成することができる。
【0009】一方、偏光板と積層して楕円偏光板を得る
ための位相差板の例としては、ポリカーボネートやポリ
ビニルアルコール、ポリスチレンやポリメチルメタクリ
レート、ポリプロピレンやその他のポリオレフィン、ポ
リアリレートやポリアミドの如き適宜なポリマーからな
るフィルムを延伸処理してなる複屈折性フィルム、配向
処理した液晶ポリマーやその配向層を透明フィルム基材
で支持したものなどがあげられる。位相差板は、2種以
上の位相差フィルム等を積層して位相差等の光学特性を
制御したものであってもよい。
【0010】偏光板と位相差板との積層には光学特性の
維持性等の点より粘着層が好ましく用いうるがその粘着
層の形成には、例えばアクリル系重合体やシリコーン系
ポリマー、ポリエステルやポリウレタン、ポリエーテル
や合成ゴムなどの適宜なポリマーをベースポリマーとす
る粘着剤を用いることができ、特に限定はない。就中ア
クリル系粘着剤の如く光学的透明性に優れ、適度な濡れ
性と凝集性と接着性等の粘着特性を示すものが好まし
く、それに加えて耐候性や耐熱性などにも優れるものが
特に好ましい。
【0011】ちなみに前記のアクリル系粘着剤の例とし
ては、メチル基やエチル基、ブチル基やエチルヘキシル
基等の炭素数が20以下のアルキル基を有する(メタ)
アクリル酸のアルキルエステルの1種又は2種以上を主
成分に用いたアクリル系重合体やそれに必要に応じて粘
着特性の改質等を目的にアクリル酸系アルキルエステル
以外の適宜なモノマー成分の1種又は2種以上を共重合
したものをベースポリマーとするものなどがあげられ
る。
【0012】偏光板や位相差板への粘着層の付設は、例
えば粘着剤液を流延方式や塗工方式等の適宜な展開方式
で偏光板等の上に直接付設する方式、あるいは前記に準
じセパレータ上に粘着層を形成してそれを偏光板等の上
に移着する方式などの適宜な方式で行うことができる。
粘着層の厚さは、接着力等に応じて適宜に決定でき一般
には1〜500μmとされる。粘着層には、必要に応じ
て例えば天然物や合成物の樹脂類、就中、粘着性付与樹
脂、充填剤や顔料、着色剤や酸化防止剤などの適宜な添
加剤を配合でき、透明粒子を配合して光拡散性を示す粘
着層とすることもできる。また粘着層は、異なる組成又
は種類等のものの重畳層として設けることもできる。
【0013】偏光板の片側又は両側に設ける2層以上の
樹脂層からなる重畳層の形成には、上記の透明保護層で
例示したものなどの透明性に優れる適宜な樹脂の1種又
は2種以上を用いることができる。就中、例えばアクリ
ル系やウレタン系、ウレタンアクリレート系やエポキシ
系、シリコーン系などの熱や紫外線等で硬化する硬化型
樹脂が硬度等の点より好ましく用いうる。かかる架橋型
樹脂は、特に下層のハードコート層の形成に好ましく用
いることができ、その表面硬度は耐擦傷性の点より鉛筆
硬度に基づいて3H以上であることが好ましい。
【0014】重畳層は、2層又は3層以上のものとして
形成されるが、その重畳層を形成する各樹脂層は、同種
又は異種の樹脂にて形成することができる。重畳する各
樹脂層の密着力や密着界面での反射損の抑制などの点よ
りは、同種の樹脂を用いることが好ましい。
【0015】重畳層の形成は、例えば上下層を形成する
樹脂を共押出し成形方式等によりフィルム化してラミネ
ートする方式、下層の樹脂層の上に上層用の樹脂液を塗
工乾燥してコート膜を形成する方式、硬化型樹脂の場合
にはそのモノマー系樹脂の硬化皮膜からなる下層の上に
上層用のモノマー系樹脂を塗工して硬化処理する方式な
どの適宜な方式にて行うことができる。
【0016】上記において下層の表面の傷付き防止等を
目的とするハードコート層の上に重畳形成する上層は、
例えば防眩層や光拡散層、スティッキング防止層や透明
導電層、帯電防止層などの適宜な目的を有するものであ
ってよい。ちなみに前記の防眩層は、表面での反射光を
散乱させて蛍光灯の外景の映り込みによる視認阻害を防
止することを目的とする。また光拡散層は、明るさの均
一化や表示光の拡散による視野角の拡大等を目的とす
る。
【0017】さらにスティッキング防止層は、偏光板の
密着による視認阻害の防止などを目的とし、透明導電層
や帯電防止層は電磁波の遮蔽や帯電防止等を目的とす
る。防眩層や光拡散層やスティッキング防止層は通例、
透明微粒子を含有して表面に微細凹凸構造を有する樹脂
層として形成され、透明導電層や帯電防止層は通例、透
明導電材や界面活性剤等を含有する樹脂層などとして形
成される。従って上層には目的とする機能に応じて透明
微粒子などの適宜な添加剤を配合することができる。か
かる樹脂層の形成は、それを形成する樹脂液に必要な添
加剤を配合して塗工する方式などにより行うことがで
き、かかる添加剤の含有で上層の硬度は通常、下層より
も低くなる。
【0018】なお前記した透明微粒子や透明導電材に
は、例えばシリカやアルミナ、チタニアやジルコニア、
酸化錫や酸化インジウム、インジウム・錫混合酸化物や
酸化チタン、酸化カドミウムや酸化アンチモン等からな
る、導電性のこともある無機系粒子、架橋又は未架橋の
ポリマー等からなる有機系粒子などの適宜なものを用い
うる。上層や下層には透明微粒子以外の適宜な添加剤を
配合でき、下層にも透明微粒子や透明導電材等を配合す
ることができる。
【0019】重畳層を形成する各樹脂層の厚さは、その
機能等に応じて適宜に決定されるが一般には、50μm
以下、就中0.1〜30μm、特に0.5〜200μmと
される。上層の厚さを薄くする方式にても下層よりも硬
度の低い上層を形成することができる。重畳層を設ける
偏光板の表面には、密着力の向上等を目的にコロナ処理
や紫外線照射処理、プラズマ処理やスパッタエッチング
処理、アンダーコート処理等の適宜な処理を施すことが
できる。
【0020】また偏光部材を形成する偏光板や架橋樹脂
層等の各層には、例えばサリチル酸エステル系化合物や
ベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物
やシアノアクリレート系化合物、ニッケル錯塩系化合物
等の紫外線吸収剤で処理する方式などにより紫外線吸収
能をもたせることもできる。本発明による偏光部材は、
液晶表示装置等の各種表示装置などに好ましく適用する
ことができ、その実用に際しては液晶セル等の他部材と
の接着を目的とした粘着層を予め設けることもできる。
【0021】
【実施例】実施例1 三官能アクリル系モノマーを主成分とする紫外線硬化型
樹脂に光重合開始剤を配合してバーコータで偏光板の鉛
筆硬度がBの片面に塗布し、高圧水銀灯を介し紫外線で
硬化処理して厚さ10μm、3Hの下層を形成した後、
その上に透明微粒子を50重量%配合した前記紫外線硬
化型樹脂の均一分散液をキスコータにて塗布し高圧水銀
灯を介し紫外線で硬化処理して厚さ2μmの上層を形成
し偏光部材を得た。この偏光部材における上層側表面の
硬度は3Hであった。
【0022】比較例 下層を設けないで上層のみを設けたほかは実施例1に準
じて偏光部材を得た。この偏光部材における上層側表面
の硬度はHであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松永 卓也 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号日東電 工株式会社内 (72)発明者 正田 位守 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号日東電 工株式会社内 Fターム(参考) 2H049 BA02 BA06 BB23 BB26 BB27 BB28 BB34 BB36 BB43 BB51 BB62 BB63 BB67 4F100 AK01A AK01B AK01C AK01D AK01E AK25 AT00A BA03 BA04 BA05 BA06 BA07 BA10A BA10C BA10E BA13 BA26 CA30 DE01C DE01E EH46 EJ08 EJ54 GB41 JK12B JK12C JK12D JK12E JK14 JN01 JN01C JN01E JN10 JN10A YY00B YY00D

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏光板の少なくとも片側に樹脂層の2層
    以上の重畳層を有し、その重畳層における下層の硬度が
    上層よりも高いものであることを特徴とする偏光部材。
  2. 【請求項2】 請求項1において、下層の表面硬度が鉛
    筆硬度に基づいて3H以上である偏光部材。
JP2000021307A 2000-01-31 2000-01-31 偏光部材 Pending JP2001215327A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003107219A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Keiwa Inc 光拡散シート及びこれを用いたバックライトユニット
JP2003107215A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Keiwa Inc 光拡散シート及びこれを用いたバックライトユニット
WO2009154097A1 (ja) * 2008-06-18 2009-12-23 コニカミノルタオプト株式会社 偏光板、液晶表示装置、及び偏光板用保護フィルムの製造方法

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