JP2001049206A - 表面保護フィルム及び光学部材 - Google Patents
表面保護フィルム及び光学部材Info
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Abstract
しない特性を満足させつつ、剥離時には水の接触角が5
0度以下のものである場合にも糊残りなく光学部材より
容易に剥離でき、エージング等の加熱処理後においても
良好な剥離性を維持する表面保護フィルムの開発。 【解決手段】 水の接触角が50度以下である光学素材
(2)の表面を粘着層(12)を介して接着被覆する保
護フィルム(1)であり、その粘着層が炭素数12以上
のアルキル基を有するアクリル酸系アルキルエステルを
10重量%以上含有するアクリル系ポリマーからなる表
面保護フィルム、及びその表面保護フィルムにてその粘
着層を介し光学素材の表面を接着被覆してなる光学部
材。 【効果】 粘着層の接着力が経時上昇しにくく、水の接
触角が50度以下である面に長期間接着した後において
も光学部材より手や機械を介して糊残りなく容易に剥離
できる。
Description
いても光学部材より容易に剥離できる表面保護フィルム
に関する。
板や位相差板、それらを積層した楕円偏光板等の光学素
材は、通例その表面が損傷されないように表面保護フィ
ルムで接着被覆した長尺状態の光学部材として形成され
た後、打ち抜きや検査、輸送やパネルの組立等の各工程
に供され、その保護フィルムは表面保護が不要となった
段階で光学部材より剥離除去される。その場合、パネル
の組立工程等では光学素材と液晶セルの接着状態の安定
化を目的に加熱によるエージング処理が施されるときも
ある。
っては、液晶パネルの組立後に光学部材より剥離する際
の接着力が強く、特に水の接触角が50度以下である光
学素材面に接着した場合には接着力が大きくて作業効率
に乏しく、その剥離のためにパネルの配向乱れやセルギ
ャップの拡大等のパネルの破損を伴う場合もある問題点
があった。特に前記したエージング処理を施した場合に
はその処理時の加熱で接着力が大きく上昇しやすく剥離
不良を生じやすい難点があった。
化で光学部材より剥離しない特性を満足させつつ、剥離
時には水の接触角が50度以下のものである場合にも糊
残りなく光学部材より容易に剥離でき、エージング等の
加熱処理後においても良好な剥離性を維持する表面保護
フィルムの開発を課題とする。
である光学素材の表面を粘着層を介して接着被覆する保
護フィルムであり、その粘着層が炭素数12以上のアル
キル基を有するアクリル酸系アルキルエステルを10重
量%以上含有するアクリル系ポリマーからなることを特
徴とする表面保護フィルム、及びその表面保護フィルム
にてその粘着層を介し光学素材の表面を接着被覆してな
ることを特徴とする光学部材を提供するものである。
アルキルエステルの含有で接着力が経時上昇しにくい粘
着層を形成でき、温度や湿度等の環境変化で光学部材よ
り剥離しない特性を満足させつつ、水の接触角が50度
以下である面に長期間接着した後においても光学部材よ
り手や機械を介して糊残りなく容易に剥離でき、エージ
ング等の加熱処理後においても良好な剥離性を維持する
表面保護フィルムを得ることができる。
水の接触角が50度以下である光学素材の表面を粘着層
を介して接着被覆する保護フィルムであり、その粘着層
が炭素数12以上のアルキル基を有するアクリル酸系ア
ルキルエステルを10重量%以上含有するアクリル系ポ
リマーからなり、光学部材はその表面保護フィルムにて
その粘着層を介し光学素材の表面を接着被覆したものか
らなる。その光学部材の例を図1に示した。1が表面保
護フィルムで、11が保護基材、12が粘着層であり、
2が光学素材で、21は粘着層である。
11に粘着層12を設けてその粘着層と共に保護基材を
光学部材より剥離できるように形成される。その保護基
材としては、従来に準じた適宜な薄葉体を用いることが
でき、特に限定はない。
管理性などの点より例えば、ポリエステル系樹脂やアセ
テート系樹脂、ポリエーテルサルホン系樹脂やポリカー
ボネート系樹脂、ポリアミド系樹脂やポリイミド系樹
脂、ポリオレフィン系樹脂やアクリル系樹脂の如き透明
なポリマーからなるフィルムやゴムシート、それらのラ
ミネート体などよりなる保護基材が用いられる。保護基
材の厚さは、強度等に応じて適宜に決定でき、一般には
500μm以下、就中5〜300μm、特に10〜200
μmとされる。
性などの点よりアクリル系ポリマーをベースポリマーと
するアクリル系粘着剤が用いられるが、その場合に本発
明においては表面保護フィルムの剥離性の長期安定性の
点より、炭素数が12以上のアルキル基を有するアクリ
ル酸系アルキルエステルを10重量%以上含有するアク
リル系ポリマーをベースポリマーとするものが用いられ
る。
するアクリル酸系アルキルエステルとしては適宜なもの
を用いることができ、特に限定はないが一般には例え
ば、ラウリル基やトリデシル基、テトラデシル基やステ
アリル基、オクタデシル基などの炭素数が12〜20の
直鎖又は分岐のアルキル基を有するアクリル酸やメタク
リル酸のエステルからなるものの1種又は2種以上が用
いられる。
12以上のアルキル基を有するアクリル酸系アルキルエ
ステルの含有量は、必要な接着力を発現させる点より5
0重量%以下、就中40重量%以下、特に12〜35重
量%とすることが好ましい。従ってアクリル系ポリマー
の形成に際しては前記エステル以外の共重合性モノマー
が1種又は2種以上用いられる。
定はなく、アクリル系粘着剤で公知の適宜にモノマーを
用いうる。ちなみにその例としては、メチル基やエチル
基、プロピル基やブチル基、アミル基やヘキシル基、ヘ
プチル基やシクロヘキシル基、2−エチルヘキシル基や
オクチル基、ノニル基やデシル基の如き炭素数が11以
下、就中2〜10、特に4〜8の直鎖又は分岐のアルキ
ル基を有するアクリル酸やメタクリル酸のエステルがあ
げられる。
改良、生成共重合体のガラス転移温度の制御による凝集
力や耐熱性の改良、架橋反応性の付与による分子量の増
大などの粘着特性の改質等を目的に、アクリル酸やメタ
クリル酸、カルボキシエチルアクリレートやカルボキシ
ペンチルアクリレート、イタコン酸やマレイン酸、フマ
ール酸やクロトン酸の如きカルボキシル基含有モノマ
ー、無水マレイン酸や無水イタコン酸の如き酸無水物モ
ノマー、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチルや(メ
タ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル
酸ヒドロキシブチルや(メタ)アクリル酸ヒドロキシヘ
キシルの如きヒドロキシル基含有モノマーなども用いる
ことができる。
ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブチル(メタ)
アクリルアミドやN−メチロール(メタ)アクリルアミ
ドの如き(N−置換)アミド系モノマー、(メタ)アク
リル酸アミノエチルや(メタ)アクリル酸N,N−ジメ
チルアミノエチルの如き(メタ)アクリル酸アルキルア
ミノアルキル系モノマー、(メタ)アクリル酸メトキシ
エチルや(メタ)アクリル酸エトキシエチルの如き(メ
タ)アクリル酸アルコキシアルキル系モノマー、N−シ
クロヘキシルマレイミドやN−イソプロピルマレイミ
ド、N−ラウリルマレイミドやN−フェニルマレイミド
の如きマレイミド系モノマーなども用いることができ
る。
エチルイタコンイミド、N−ブチルイタコンイミドやN
−オクチルイタコンイミドの如きイタコンイミド系モノ
マー、N−(メタ)アクリロイルオキシメチレンスクシ
ンイミドやN−(メタ)アクリロイル−6−オキシヘキ
サメチレンスクシンイミドの如きスクシンイミド系モノ
マー、酢酸ビニルやプロピオン酸ビニル、N−ビニルピ
ロリドンやメチルビニルピロリドン、ビニルピリジンや
ビニルピペリドン、ビニルピリミジンやビニルピペラジ
ン、ビニルピラジンやビニルピロール、ビニルイミダゾ
ールやビニルオキサゾール、ビニルモルホリンやN−ビ
ニルカルボン酸アミド類、スチレンやα−メチルスチレ
ン、N−ビニルカプロラクタムの如きビニル系モノマー
なども用いることができる。
リルの如きシアノアクリレート系モノマー、(メタ)ア
クリル酸グリシジルの如きエポキシ基含有アクリル系モ
ノマー、(メタ)アクリル酸ポリエチレングリコールや
(メタ)アクリル酸ポリプロピレングリコール、(メ
タ)アクリル酸メトキシエチレングリコールや(メタ)
アクリル酸メトキシポリプロピレングリコールの如きグ
リコール系アクリルエステルモノマー、(メタ)アクリ
ル酸テトラヒドロフルフリルやフッ素(メタ)アクリレ
ート、シリコーン(メタ)アクリレートや2−メトキシ
エチルアクリレートの如きアクリル酸エステル系モノマ
ーなども用いることができる。
クリレート、、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレー
トや(ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、(ポリ)プロピレングリコールジ(メタ)アクリレ
ートやネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレートやト
リメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペン
タエリスリトールトリ(メタ)アクリレートやジペンタ
エリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、エポキシ
アクリレートやポリエステルアクリレート、ウレタンア
クリレートなどの多官能モノマーなども用いることがで
きる。
モノマーの混合物に溶液重合方式や乳化重合方式、塊状
重合方式や懸濁重合方式等の適宜な方式を適用して行う
ことができる。本発明において好ましく用いうるアクリ
ル系ポリマーは、耐熱性や粘着特性等の点より重量平均
分子量が10万以上、就中20万以上、特に30万〜2
00万のものである。
の適宜な方式で架橋処理することもできる。一般には粘
着剤に分子間架橋剤を配合して架橋処理する外部架橋方
式が採られる。その分子間架橋剤としては、例えば多官
能イソシアネート系架橋剤やエポキシ系架橋剤、メラミ
ン樹脂系架橋剤や金属塩系架橋剤、金属キレート系架橋
剤やアミノ樹脂系架橋剤、過酸化物系架橋剤などの適宜
なものを用いうる。
宜な方式で粘着層を付設することにより行うことができ
る。ちなみにその例としては、例えばトルエンや酢酸エ
チル等の適宜な溶剤の単独物又は混合物からなる溶媒に
ベースポリマー等を溶解又は分散させて10〜40重量
%程度のアクリル系粘着剤液を調製し、それを流延方式
や塗工方式等の適宜な展開方式で保護基材上に直接付設
する方式、あるいは前記に準じセパレータ上に粘着層を
形成してそれを保護基材上に移着する方式などがあげら
れる。なお粘着層を設ける保護基材面には、粘着層との
密着力の向上等を目的にコロナ処理等の適宜な表面処理
を施すことができる。
力等の制御を目的に例えば粘着性付与樹脂の如き天然物
や合成物の樹脂類、酸化防止剤などの適宜な添加剤を配
合することができる。また粘着層は、異なる組成又は種
類等のものの重畳層として保護基材に設けることもでき
る。粘着層の厚さは、接着力や光学部材の表面粗さなど
に応じて適宜に決定でき、一般には1〜500μm、就
中5〜200μm、特に10〜100μmとされる。
を、常温での20m/分の剥離速度による180度ピー
ルに基づいて400gf/50mm以下、就中50〜350gf
/50mm、特に100〜300gf/50mmに調節した粘着層
であることが好ましい。なお表面保護フィルム、特にそ
の保護基材の片面又は両面には、剥離時の帯電防止を目
的に帯電防止層を設けることもできる。
学素材は、例えば偏光板や位相差板、それらを積層した
楕円偏光板や反射型偏光板、半透過型偏光板や反射型楕
円偏光板、半透過型楕円偏光板等の液晶パネルの形成な
どに用いられる、前記被覆表面における水の接触角が5
0度以下である適宜なものであってよく、その種類につ
いて特に限定はない。
などであってもよい。また位相差板も、1/2や1/4
等の波長板や視角補償などの適宜な目的を有するもので
あってよい。なお前記した楕円偏光板の如き積層タイプ
の光学素材の場合、その積層は粘着層等の適宜な接着手
段を介し行われたものであってよい。
は、光学素材の表面に例えばアンチグレア処理や反射防
止処理、ケン化処理やコロナ処理、アンカーコート処理
などの適宜な表面処理を施したことによるものであって
もよい。かかる表面処理の施与で水の接触角が50度以
下となることもある。ちなみに前記のケン化処理等は、
例えば光学素材同士を積層する場合に接着力を向上させ
て浮きや剥がれを防止することを目的に施され、従って
通例、表面保護フィルムとの接着力も向上する。
リビニルアルコール系フィルムや部分ホルマール化ポリ
ビニルアルコール系フィルム、エチレン・酢酸ビニル共
重合体系部分ケン化フィルムの如き親水性高分子フィル
ムにヨウ素及び/又は二色性染料を吸着させて延伸した
もの、ポリビニルアルコールの脱水処理物やポリ塩化ビ
ニルの脱塩酸処理物の如きポリエン配向フィルムからな
る偏光フィルムなどがあげられる。また偏光板は、偏光
フィルムの片面又は両面に透明保護層を有するものなど
であってもよい。
設けたもので、視認側(表示側)からの入射光を反射さ
せて表示するタイプの液晶パネルなどを形成するための
ものであり、バックライト等の光源の内蔵を省略できて
液晶パネルの薄型化をはかりやすいなどの利点を有す
る。反射型偏光板の形成は、必要に応じ透明保護層等を
介して偏光板の片面に金属等からなる反射層を付設する
方式などの適宜な方式にて行うことができる。
じマット処理した透明保護層の片面に、アルミニウム等
の反射性金属からなる箔や蒸着膜を付設して反射層を形
成したものなどがあげられる。また前記の透明保護層に
微粒子を含有させて表面微細凹凸構造とし、その上に微
細凹凸構造の反射層を有するものなどもあげられる。な
お反射層は、その反射面が透明保護層や偏光板等で被覆
された状態の使用形態が、酸化による反射率の低下防
止、ひいては初期反射率の長期持続の点や、保護層の別
途付設の回避の点などより好ましい。
を乱反射により拡散させて指向性やギラギラした見栄え
を防止し、明暗のムラを抑制しうる利点などを有する。
また微粒子含有の透明保護層は、入射光及びその反射光
がそれを透過する際に拡散されて明暗ムラをより抑制し
うる利点なども有している。
た微細凹凸構造の反射層の形成は、例えば真空蒸着方
式、イオンプレーティング方式、スパッタリング方式等
の蒸着方式やメッキ方式などの適宜な方式で金属を透明
保護層の表面に直接付設する方法などにより行うことが
できる。
形成には、透明性、機械的強度、熱安定性、水分遮蔽性
等に優れるポリマーなどが好ましく用いられる。その例
としては、ポリエステル系樹脂やアセテート系樹脂、ポ
リエーテルサルホン系樹脂やポリカーボネート系樹脂、
ポリアミド系樹脂やポリイミド系樹脂、ポリオレフィン
系樹脂やアクリル系樹脂、あるいはアクリル系やウレタ
ン系、アクリルウレタン系やエポキシ系やシリコーン系
等の熱硬化型、ないし紫外線硬化型の樹脂などがあげら
れる。
ルムとしたものの積層方式などの適宜な方式で形成して
よく、厚さは適宜に決定してよい。一般には500μm
以下、就中1〜300μm、特に5〜200μmの厚さと
される。なお表面微細凹凸構造の透明保護層の形成に含
有させる微粒子としては、例えば平均粒径が0.5〜5
0μmのシリカやアルミナ、チタニアやジルコニア、酸
化錫や酸化インジウム、酸化カドミウムや酸化アンチモ
ン等からなる、導電性のこともある無機系微粒子、架橋
又は未架橋のポリマー等からなる有機系微粒子などの透
明微粒子が用いられる。前記の表面微細凹凸構造は、ア
ンチグレア層などとしても機能しうるものである。
は、ポリカーボネートやポリビニルアルコール、ポリス
チレンやポリメチルメタクリレート、ポリプロピレンや
その他のポリオレフィン、ポリアリレートやポリアミド
の如き適宜なポリマーからなるフィルムを延伸処理して
なる複屈折性フィルムや液晶ポリマーの配向フィルム、
液晶ポリマーの配向層をフィルムにて支持したものなど
があげられる。
複屈折による着色の補償や視野角拡大等の視角の補償を
目的としたものなどの使用目的に応じた適宜な位相差を
有するものであってよく、厚さ方向の屈折率を制御した
傾斜配向フィルムであってもよい。また2種以上の位相
差板を積層して位相差等の光学特性を制御したものなど
であってもよい。
リマーフィルムに熱収縮性フィルムを接着して加熱によ
るその収縮力の作用化にポリマーフィルムを延伸処理又
は/及び収縮処理する方式や液晶ポリマーを斜め配向さ
せる方式などにより得ることができる。
偏光板や位相差板の積層体の如く、2層又は3層以上の
光学層を積層したものからなっていてもよい。従って反
射型偏光板や半透過型偏光板と位相差板を組合せた反射
型楕円偏光板や半透過型楕円偏光板などであってもよ
い。
素材は、液晶パネル等の製造過程で順次別個に積層する
方式にても形成しうるものであるが、予め積層して光学
素材としたものは、品質の安定性や組立作業性等に優れ
て液晶パネルなどの製造効率を向上させうる利点があ
る。
的に光学素材の表裏面の一方又は両方を表面保護フィル
ムで接着被覆したものである。図例の如く光学素材2の
片面のみに表面保護フィルム1を設ける場合、それを設
けない面には必要に応じて液晶セル等の他部材と接着す
るための粘着層21を設けることもできる。
剤にて形成することができる。就中、吸湿による発泡現
象や剥がれ現象の防止、熱膨張差等による光学特性の低
下や液晶セルの反り防止、ひいては高品質で耐久性に優
れる液晶パネルの形成性などの点より、吸湿率が低くて
耐熱性に優れる粘着層であることが好ましい。
場合には、その粘着層を実用に供するまでの間、汚染防
止等を目的に図例の如くセパレータ3にて仮着カバーす
ることが好ましい。セパレータの形成は、上記の保護基
材等に準じた適宜な薄葉体に、必要に応じシリコーン系
や長鎖アルキル系、フッ素系や硫化モリブデン等の適宜
な剥離剤による剥離コートを設ける方式などにより行う
ことができる。
粘着層などにおける各層は、例えばサリチル酸エステル
系化合物やベンゾフェノール系化合物、ベンゾトリアゾ
ール系化合物やシアノアクリレート系化合物、ニッケル
錯塩系化合物等の紫外線吸収剤で処理する方式などの適
宜な方式により紫外線吸収能をもたせたものなどであっ
てもよい。
光学素材の表面に接着して光学部材としそれを液晶セル
等の他部材と接着して、必要に応じその接着状態を安定
化させるためにエージング等の加熱処理を施した後に表
面保護フィルムを光学部材より剥離分離する必要のある
液晶パネル等の各種装置の形成などに好ましく用いるこ
とができる。
クリル酸ラウリル12部及びアクリル酸2−ヒドロキシ
エチル5部をアゾビスイソブチロニトリル0.5部を介
し酢酸エチル100部中、約60℃で反応させて得たア
クリル系ポリマー溶液にその固形分100部あたり架橋
剤(コロネートL、日本ポリウレタン社製)3部を加え
てシロップとし、それを厚さ35μmのポリエステルフ
ィルム上に塗工して乾燥させ厚さ25μmのアクリル系
粘着層を形成し、長尺の表面保護フィルムを得た。
8部用いると共にアクリル酸イソノニルの使用量を67
部としたほかは、実施例1に準じて表面保護フィルムを
得た。
酸ラウリルを無配合としたほかは、実施例1に準じて表
面保護フィルムを得た。
介しラミネータにて長尺の偏光板における水の接触角が
46度の表面に接着し、それを50℃、5気圧のオート
クレーブ中で30分間エージング処理して光学部材を形
成し下記の試験に供した。なお偏光板は、表面保護フィ
ルムを有しない面に粘着層を有するものである。
フィルムを水の接触角が90度の表面を有する偏光板に
接着した場合の特性についても、前記に準じて調べた。
機を介し20m/分の剥離速度による180度ピール値
を測定して23℃における偏光板に対する表面保護フィ
ルムの接着力を調べた。
を形成し、それを偏光板の粘着層を介し厚さ0.7mm、
長さ700mm、幅500mmのガラス板に接着し、そのガ
ラス板を下側にして台上に置き、表面保護フィルムをそ
の角部より剥離し、その場合の剥離作業性を調べた。評
価は、剥離に時間を要したり、剥離の際にガラス板が持
ち上げられたりした場合を不良、ガラス板の持ち上げな
くスムーズに剥離できた場合を良好とした。
Claims (3)
- 【請求項1】 水の接触角が50度以下である光学素材
の表面を粘着層を介して接着被覆する保護フィルムであ
り、その粘着層が炭素数12以上のアルキル基を有する
アクリル酸系アルキルエステルを10重量%以上含有す
るアクリル系ポリマーからなることを特徴とする表面保
護フィルム。 - 【請求項2】 請求項1に記載の表面保護フィルムにて
その粘着層を介し光学素材の表面を接着被覆してなるこ
とを特徴とする光学部材。 - 【請求項3】 請求項2において、光学素材が偏光板、
位相差板、楕円偏光板、反射型偏光板、半透過型偏光
板、反射型楕円偏光板又は半透過型楕円偏光板である光
学部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11221393A JP2001049206A (ja) | 1999-08-04 | 1999-08-04 | 表面保護フィルム及び光学部材 |
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