JP2002018997A - 光学部材の表面を保護する保護フィルム - Google Patents

光学部材の表面を保護する保護フィルム

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JP2002018997A
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Yasushi Takahashi
寧 高橋
Masayuki Satake
正之 佐竹
Yuji Saiki
雄二 済木
Takamori Shoda
位守 正田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】セロハン粘着テープを用いて剥離できる表面保
護フィルムを提供する。 【解決手段】薄い面状の保護基材11と、保護基材の第
一の面に形成された粘着剤からなる粘着層12とからな
り、その粘着層を介して光学部材の表面に貼り合わされ
てその表面を保護する保護フィルム1において、前記保
護基材11の第二の面が、日東電工株式会社製No.29の
セロハン粘着テープに対して5N/25mm以上の接着
力をもつことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、表面保護フィル
ム、特に偏光板や波長板などの光学部材の表面を保護す
る保護フィルムに属する。
【0002】
【従来の技術】表面保護フィルムは、PETやポリエチ
レンなどのプラスチックを保護基材とし、一般的に被保
護体に対して傷、汚染等を防止するために、その保護基
材に塗布された粘着剤を介して被保護体に貼り合わせら
れる。例えば、液晶ディスプレイのパネルは液晶セルに
粘着剤を介して偏光板や波長板などの光学部材を貼り合
わされることにより形成されている。液晶セルに貼り合
わせるこれらの光学部材は傷や汚れなどから保護するた
め表面保護フィルムが粘着剤を介して貼り合わされ、液
晶セルのサイズに合わせて切断されている。そして、種
々の工程や検査を経た後、この光学部材を液晶セルに貼
り合わせるなどして表面保護が不要となった段階、例え
ばパソコンに組み込む直前で表面保護フィルムは剥離し
て除去される。
【0003】液晶セルに貼り合わされた光学部材から表
面保護フィルムを剥離する方法として、そのコーナーに
市販のセロハン粘着テープを貼り、そのテープを引っ張
ることにより、テープと一緒に表面保護フィルムを剥離
することが多い。これは、手で直接表面保護フィルムに
触れて剥がす方法に比べて、光学部材のコーナーが損傷
を受けたり剥がれたりするのを防止するためである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の表面保
護フィルムは、市販のセロハン粘着テープに対する接着
強度が光学部材に対する接着強度よりも低い場合が多い
ことから、高々25mm程度の通常の幅を有するセロハ
ン粘着テープでは剥離することが困難であった。かとい
って、極めて幅広のセロハン粘着テープを用いたとして
も、セロハン粘着テープが表面保護フィルムのコーナー
からはみ出て予定外の箇所に接着してしまい、取り扱い
にくくなる。それ故、この発明の課題は、通常の幅のセ
ロハン粘着テープを用いて光学部材から容易に剥離する
ことにできる表面保護フィルムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】その課題を達成するため
に、この発明の表面保護フィルムは、薄い面状の保護基
材と、保護基材の第一の面に形成された粘着剤からなる
粘着層とからなり、その粘着層を介して光学部材の表面
に貼り合わされてその表面を保護する保護フィルムにお
いて、前記保護基材の第二の面が、日東電工株式会社製
No.29のセロハン粘着テープに対して5N/25mm以
上の接着力をもつことを特徴とする。
【0006】このように本発明では、表面保護フィルム
とセロハン粘着テープとの接着性をセロハン粘着テープ
側から改善するのではなく、表面保護フィルム側から改
善しているので、セロハン粘着テープとしては通常の幅
のものを用いて容易に表面保護フィルムを剥離すること
ができる。従って、剥離作業が容易である。保護基材の
第二面にセロハン粘着テープに対する上記所定の接着力
をもたせる手段としては、第二面に第一の面よりも表面
エネルギーが高くなるか又は粗面化する処理を施すこと
が挙げられる。例えば、それはコロナ処理及びスズ−イ
ンジウム蒸着のうち1種以上からなる。スズ−インジウ
ム蒸着の場合、その蒸着厚みは0.01〜0.5μmが
好ましい。
【0007】同じく所定の接着力をもたせる手段として
は、前記第二の面に、セロハン粘着テープに対して保護
基材よりも接着性の高い樹脂層を積層することが挙げら
れる。この樹脂層は例えば、セロハン粘着テープの粘着
剤中に存在する官能基と化学結合しうる反応性基を側鎖
に有するポリマーを主成分とするものである。より具体
的にはセロハン粘着テープの粘着剤中にイソシアネート
基、カルボン酸基、エポキシ基等が存在するときは、ポ
リエチレンイミンのように側鎖に1級アミンを有するア
クリル系ポリマーを主成分とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】図1に断面図として示すように、
本発明の実施形態の表面保護フィルム1は、保護基材1
1と、その保護基材11の一方の面に粘着剤を形成して
設けられた粘着層12と、他方の面に形成された表面処
理層13とからなる。そして、表面保護フィルム1は、
その粘着層12を介して光学部材2に貼り合わされ、不
要時には粘着層12と共に保護基材11を光学部材2よ
り剥離できるようにされている。表面処理層13は、保
護基材11の表面がコロナ処理により改質されてできた
層、保護基材11の表面に蒸着されたスズ−インジウム
膜の層又は当該表面に塗布された1級アミンを側鎖に有
するアクリル系ポリマーの層である。光学部材2の反対
側の面には液晶セルに貼り合わせるために別の粘着剤か
らなる粘着層21が形成されており、この粘着層21が
液晶セルに装着するまでに予定外の箇所に接着すること
のないように離型フィルム(図示省略)で覆われてい
る。
【0009】保護基材11としては、従来と同様に薄い
シート乃至フィルム材料を用いることができ、特に限定
されない。一般には透視による光学部材の検査性や管理
性などの点より例えば、ポリエステル系樹脂、セルロー
ス樹脂、アセテート系樹脂、ポリエーテルサルホン系樹
脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアミド系樹脂やポリ
イミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、アクリル系樹脂
のように透明なポリマーからなるフィルムやゴムシー
ト、それらのラミネート体などが挙げられる。保護基材
の厚さも限定されないが、強度等の観点から、一般には
500μm以下、就中5〜300μm、特に10〜200
μmとされる。粘着層12、21には、透視性、耐候
性、耐熱性などの観点より一般的にアクリル系ポリマー
をベースとするアクリル系粘着剤が用いられる。
【0010】上記のアクリル系ポリマーは、例えば成分
モノマーの混合物に溶液重合、乳化重合、塊状重合、懸
濁重合等の適宜な重合方式を適用して調整することがで
きる。本発明において好ましく用いうるアクリル系ポリ
マーは、耐熱性や粘着特性等の点より重量平均分子量が
10万以上、就中20万以上、特に30万〜200万の
ものである。
【0011】表面保護フィルムは、保護基材に粘着層を
形成することにより製造することができる。例えばトル
エンや酢酸エチル等の溶剤に主成分となるベースポリマ
ー等を溶解又は分散させて10〜40重量%程度のアク
リル系粘着剤液を調製し、それを流延や塗工等の適宜な
展開手段で保護基材上に直接形成する方式、あるいは一
旦離型フィルム上に粘着層を形成してそれを保護基材上
に転写する方式などがあげられる。なお粘着層を設ける
保護基材面には、粘着層との密着力の向上等を目的にコ
ロナ処理等の適宜な表面処理を施すことができる。
【0012】粘着層には必要に応じて、前記特性や接着
力等を制御するために例えば天然物や合成物の樹脂類、
酸化防止剤などの添加剤を配合してもよい。また粘着層
は、異なる組成又は種類等のものを重畳して保護基材に
設けてもよい。粘着層の厚さは、粘着力や光学部材の表
面粗さなどに応じて決定でき、一般には1〜500μ
m、就中5〜200μm、特に10〜100μmとされ
る。
【0013】本発明において粘着層として好ましいの
は、光学部材に対する粘着力を、常温での20m/分の
剥離速度による180度ピールに基づいて400gf/5
0mm以下、就中50〜350gf/50mm、特に10〜3
00gf/50mmに調節した層である。
【0014】表面保護フィルムによる保護対象となる光
学部材としては、例えば偏光板、波長板、それらを積層
した楕円偏光板、反射型偏光板、半透過型偏光板、反射
型楕円偏光板、半透過型楕円偏光板等の液晶パネルの形
成などに用いられるものが挙げられ、その種類について
特に限定されない。従って、波長板としても1/2波長
や1/4波長等の位相差や視角補償などの適宜な目的を
有するものが挙げられる。なお光学部材が楕円偏光板の
ような積層体の場合、その積層を粘着層を介して行って
もよい。
【0015】前記偏光板の具体例としては、ポリビニル
アルコール系フィルム、部分ホルマール化ポリビニルア
ルコール系フィルム、エチレン・酢酸ビニル共重合体系
部分ケン化フィルムの如き親水性高分子フィルムにヨウ
素及び/又は二色性染料を吸着させて延伸したもの、ポ
リビニルアルコールの脱水処理物やポリ塩化ビニルの脱
塩酸処理物のようなポリエン配向フィルムなどがあげら
れる。また偏光板は、偏光フィルムの片面又は両面に透
明保護層を有するものでもよい。
【0016】一方、反射型偏光板は、偏光板に反射層を
設けたもので、視認側(表示側)からの入射光を反射さ
せて表示する反射型液晶パネルなどを形成するためのも
のであり、バックライト等の光源を内蔵する必要が無い
ので液晶パネルを薄型化しやすいなどの利点を有する。
反射型偏光板は、例えば透明保護層等を介して偏光板の
片面に金属等からなる反射層を設けることによって形成
することができる。
【0017】この反射型偏光板の具体例としては、例え
ばマット処理した透明保護層の片面に、アルミニウム等
の反射性金属からなる箔や蒸着膜を反射層としたものが
あげられる。また前記の透明保護層に微粒子を含有させ
て表面を微細な凹凸構造とし、その上に微細凹凸構造の
反射層を有するものなどもあげられる。なお反射層は、
その反射面が透明保護層や偏光板等で被覆された状態で
使用されることが、酸化による反射率の低下防止、ひい
ては初期反射率の長期持続の点や、保護層を別に設ける
必要がないなどの点で好ましい。
【0018】前記した微細凹凸構造の反射層は、入射光
を乱反射により拡散させて無指向性や防眩性を付与し、
明暗のムラを抑制しうる利点を有する。また微粒子含有
の透明保護層は、入射光及びその反射光がそれを透過す
る際に拡散されて明暗ムラをより抑制しうる。透明保護
層の表面微細凹凸構造を反映させた微細凹凸構造の反射
層は、例えば真空蒸着、イオンプレーティング、スパッ
タリング等の蒸着方式やメッキ方式などの手段で金属を
透明保護層の表面に直接設けることにより得られる。
【0019】上記した偏光板における透明保護層の材質
としては、透明性、機械的強度、熱安定性、水分遮蔽性
等に優れるポリマーが好ましい。その例としては、セル
ロース系樹脂、ポリエステル系樹脂、アセテート系樹
脂、ポリエーテルサルホン系樹脂、ポリカーボネート系
樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリオレ
フィン系樹脂、アクリル系樹脂、あるいはアクリル系、
ウレタン系、アクリルウレタン系、エポキシ系、シリコ
ーン系等の熱硬化型もしくは紫外線硬化型の樹脂があげ
られる。
【0020】透明保護層は、ポリマーを塗布したり、フ
ィルムを積層したりするなどの適宜な方式で形成するこ
とができる。その厚さは、一般には500μm以下、就
中1〜300μm、特に5〜200μmとされる。なお表
面微細凹凸構造の透明保護層に含有させる微粒子として
は、例えば平均粒径が0.5〜50μmのシリカ、アル
ミナ、チタニア、ジルコニア、酸化錫、酸化インジウ
ム、酸化カドミウム、酸化アンチモン等からなる無機系
微粒子、又は架橋又は未架橋のポリマー等からなる有機
系微粒子が用いられる。この表面微細凹凸構造は、アン
チグレア層としても機能しうる。
【0021】一方、上記した波長板の具体例としては、
ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、ポリスチレ
ン、ポリメチルメタクリレート、ポリプロピレンその他
のポリオレフィン、ポリアレート、ポリアミドなどのポ
リマーからなるフィルムを延伸してなる複屈折性フィル
ム、液晶ポリマーの配向フィルム、液晶ポリマーの配向
層をフィルムにて支持したものなどがあげあれる。波長
板は、液晶層の複屈折による着色の補償や視野角拡大等
の視角の補償などの使用目的に応じた位相差を有するも
のがよく、また厚さ方向の屈折率を制御した傾斜配向フ
ィルムであってもよい。また2種以上の波長板を積層し
て位相差等の光学特性を制御したものなどであってもよ
い。
【0022】前記の傾斜配向フィルムは、例えばポリマ
ーフィルムに熱収縮性フィルムを接着して加熱によるそ
の収縮力の作用下にポリマーフィルムを延伸又は/及び
収縮する方式や、液晶ポリマーを斜め配向させる方式な
どにより得ることができる。光学部材は、上記した楕円
偏光板や反射型偏光板や波長板などの積層体の如く、2
層又は3層以上の層を積層したものからなっていてもよ
い。従って反射型偏光板や半透過型偏光板と波長板を組
合せた反射型楕円偏光板や半透過型楕円偏光板などであ
ってもよい。
【0023】2層又は3層以上の層を積層する場合、液
晶パネル等の製造過程で順次別個に積層してもよいが、
予め積層して光学素材としたものは、品質の安定性や組
立作業性等に優れているので液晶パネルなどの製造効率
を向上させうる。前記の粘着層21は、通常の粘着剤に
て形成することができる。就中、吸湿による発泡現象や
剥がれ現象、並びに熱膨張差等による光学特性の低下や
液晶セルの反りを防止し、高品質で耐久性に優れる液晶
パネルを得るために、吸湿率が低くて耐熱性に優れる粘
着層が好ましい。
【0024】光学部材に設けた粘着層が表面に露出する
場合には、その粘着層を使用するまでの間、汚染防止等
を目的に前述の如く離型フィルムにて仮着カバーするこ
とが好ましい。離型フィルムは、上記の保護基材等と同
様のシート材料もしくはフィルム材料に、シリコーン
系、長鎖アルキル系、フッ素系、硫化モリブデン等の適
宜な剥離剤による剥離層を設けることにより形成するこ
とができる。なお上記の光学部材や粘着層などにおける
各層には、例えばサリチル酸エステル系化合物、ベンゾ
フェノール系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物、シ
アノアクリレート系化合物、ニッケル錯塩系化合物等の
紫外線吸収剤で処理することにより紫外線吸収能をもた
せることもできる。
【0025】
【実施例】−実施例1− 35μmの厚みを有するPETフィルムをコロナ処理機
に通し、1kVの電圧印加により片面にコロナ処理した
ものを保護基材として準備した。別途、2−エチルヘキ
シルアクリレート100部(重量部、以下同じ)、酢酸
ビニル80部及びアクリル酸5部をベンゾイルパーオキ
サイド0.3部を開始剤としてトルエン中、約60℃で
8時間重合反応させることによって、ポリマーの溶液を
得た。このアクリル系ポリマー溶液にその固形分100
部あたり4官能のエポキシ系架橋剤(三菱ガス化学株式
会社製テトラッドC)4部を加えて粘着剤シロップとし
た。
【0026】この粘着剤シロップを上記保護基材のコロ
ナ処理をしていない面に乾燥後の厚みが25μmになる
ように塗布することにより、表面保護フィルムを製造し
た。これをラミネータで粘着層付き偏光板の表面に表面
保護フィルムの粘着層を介して貼り合わせ、100×1
00mmのサイズに切断した。更に偏光板の粘着層を介
して100×100mmより大きいサイズのガラス板に
貼り合わせた。
【0027】−実施例2− 実施例1でコロナ処理された保護基材を用いることに代
えて、その片面にスパッタ蒸着機にてスズ−インジウム
をSn/In比=5/95、厚さ50nmとなるように蒸着させ
た。その他の点では実施例1と同様にして表面保護フィ
ルムを製造し、偏光板に貼り合わせ、続いてガラス板に
貼り合わせた。
【0028】−実施例3− 実施例1でコロナ処理された保護基材を用いることに代
えて、その片面にポリエチレンイミン系ポリマー(日本
触媒株式会社製ポリメントNK350)を乾燥後の厚み
が0.5μmになるように塗布した。その他の点では実
施例1と同様にして表面保護フィルムを製造し、偏光板
に貼り合わせ、続いてガラス板に貼り合わせた。 −比較例− コロナ処理をしなかったこと以外は、実施例1と同様に
して表面保護フィルムを製造し、偏光板に貼り合わせ、
続いてガラス板に貼り合わせた。
【0029】[表面保護フィルムの評価]上記偏光板に
貼り合わされた表面保護フィルムの上面に25mm幅の
セロハン粘着テープ(日東電工株式会社製No.29)を2
kgローラーにて貼り合わせた。そして、20分放置し
た後、引っ張り試験機にて300mm/min.の速度
でセロハン粘着テープを180°の角度で剥離させた。
このとき引っ張り試験機が表示する値をセロハン粘着テ
ープに対する表面保護フィルムの接着強度とした。又、
上記ガラス板上の表面保護フィルム付き偏光板のコーナ
ーに上記セロハン粘着テープを貼り付けて、このセロハ
ン粘着テープを引き上げ、セロハン粘着テープごと表面
保護フィルムを剥離しようとした。評価枚数を100枚
として、このときの表面保護フィルムの剥離の可否を剥
離性とした。
【0030】
【表1】
【0031】表1に見られるように、セロハン粘着テー
プと接着すべき面を改質した実施例1〜3の表面保護フ
ィルムは、何ら処理していない比較例に比べて、セロハ
ン粘着テープに対する接着力が高く、またセロハン粘着
テープを用いて容易に剥離することができた。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、通常の幅を有するセロ
ハン粘着テープを用いて表面保護フィルムを光学部材か
ら容易に剥離することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の表面保護フィルムを光学部材に貼
り合わせた状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 表面保護フィルム 11 保護基材 12 粘着層 13 表面処理層 2 光学部材 21 粘着層
フロントページの続き (72)発明者 済木 雄二 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 正田 位守 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 Fターム(参考) 2H049 BA02 BA06 BB23 BB33 BB43 BB44 BB54 BC12 4F100 AA33C AK01A AK42A AR00B AT00A AT00D BA02 BA03 BA04 BA07 BA10A BA10B BA10C BA10D DD07A EH66C EJ34A EJ55A GB90 JL11A JL13B JL14 JM02C JN01D JN06D JN10D YY00A 4J004 AA10 AB01 CA02 CA03 CA04 CA06 CC03 CD08 CD10 FA04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】薄い面状の保護基材と、保護基材の第一の
    面に形成された粘着剤からなる粘着層とからなり、その
    粘着層を介して光学部材の表面に貼り合わされてその表
    面を保護する保護フィルムにおいて、 前記保護基材の第二の面が、日東電工株式会社製No.29
    のセロハン粘着テープに対して5N/25mm以上の接
    着力をもつことを特徴とする保護フィルム。
  2. 【請求項2】前記第二の面に第一の面よりも表面エネル
    ギーが高くなるか又は粗面化する処理が施されている請
    求項1に記載の保護フィルム。
  3. 【請求項3】前記処理が、コロナ処理及びスズ−インジ
    ウム蒸着のうち1種以上からなる請求項2に記載の保護
    フィルム。
  4. 【請求項4】前記第二の面に、セロハン粘着テープに対
    して保護基材よりも接着性の高い樹脂層が積層されてい
    る請求項1に記載の保護フィルム。
  5. 【請求項5】前記樹脂層が、セロハン粘着テープの粘着
    剤中に存在する官能基と化学結合しうる反応性基を側鎖
    に有するポリマーを主成分とする請求項4に記載の保護
    フィルム。
  6. 【請求項6】前記光学部材が、反射型偏光板、半透過型
    偏光板、偏光分離偏光板などの各種偏光板、波長板及び
    それらの積層体のいずれかである請求項1〜5のいずれ
    かに記載の保護フィルム。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1300606C (zh) * 2002-04-30 2007-02-14 三菱聚酯薄膜公司 偏光板保护薄膜用基材
WO2008124223A1 (en) * 2007-04-10 2008-10-16 3M Innovative Properties Company Sheet-like optical film package
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WO2022270325A1 (ja) * 2021-06-22 2022-12-29 東洋紡株式会社 積層体
WO2023058408A1 (ja) * 2021-10-08 2023-04-13 東洋紡株式会社 保護フィルム剥離補助テープ付き積層体

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