JP2003154267A - メタノール改質用触媒および水素含有ガスの製造法 - Google Patents

メタノール改質用触媒および水素含有ガスの製造法

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Shigeyuki Hirose
重之 廣瀬
Futoshi Ikoma
太志 生駒
Yasushi Hiramatsu
靖史 平松
Mikio Yoneoka
幹男 米岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高活性、高選択性であるとともに耐熱性に優
れ、自己熱供給型反応においても水素を主体とする改質
ガスを効率良く発生させることができるメタノール改質
用触媒、および該触媒を用いた水素含有ガス製造法を提
供する。 【解決手段】主成分として金属白金および酸化亜鉛を含
有し、かつ金属白金と酸化亜鉛の合計量に対する金属白
金の量が5〜50重量%の範囲であるメタノール改質用触
媒、および該触媒を用いた水素含有ガス製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メタノールの水蒸
気改質反応により、水素を主体とする改質ガスを発生さ
せる水素含有ガスの製造方法、特に酸素の存在下で改質
反応を行う自己熱供給型反応および該反応で使用する触
媒に関するものである。
【0002】
【従来の技術】水蒸気を用いてメタノールを水素含有ガ
スに改質するメタノール水蒸気改質反応は、(1)式で示
す主反応の他に(2)式の逆シフト反応により少量の一酸
化炭素が副生する。 CH3OH + H2O = 3H2 + CO2 + 49.5kJ/mol (1) CO2 + H2 = CO + H2O + 41.17kJ/mol (2) (2)で副生する一酸化炭素は高純度水素に精製する際に
除去しにくく、極力少ない方が好ましい。熱力学平衡か
ら、低温程、また水蒸気とメタノールのモル比(以下、S
/C比)が大きいほど改質ガス中の一酸化炭素濃度を低く
することができる。
【0003】(1)式のメタノール水蒸気改質反応の主反
応は吸熱反応であるから外部より熱を供給しなければな
らず、熱供給設備が必要となり装置が煩雑になる欠点を
有する。これに対し、メタノールと水蒸気とともに空気
を導入してメタノールの一部を酸化し、その熱を利用し
て(1)式の水蒸気改質反応を起こさせる自己熱供給型反
応がある。この方法はメタノールの一部を(3)式に示す
ように水素と二酸化炭素に酸化し、この熱を利用して
(1)式のメタノール改質反応を行うものである。 CH3OH + 1/2O2 = 2H2 + CO2 192.3kJ/mol (3) この方法によれば反応開始に必要な温度レベルにまで昇
温する熱以外は、反応が継続されると熱の供給を必要と
しない特徴を有する。
【0004】メタノール水蒸気改質に使用される触媒と
しては、例えば銅、ニッケル、クロム、亜鉛およびアル
ミニウムなどの卑金属元素およびその酸化物などを担持
させた触媒、またはアルミナなどの担体に白金、パラジ
ウムなどの白金族金属を担持させた触媒が数多く提案さ
れている。例えば、白金族金属を活性成分とする触媒が
特開昭58-174237号公報などに提案されており、また、
ニッケルを主成分とする触媒が特開昭50-49204号公報な
どに提案されている。しかしながら、白金族金属、ニッ
ケルなどの銅以外の金属を活性成分とする触媒の存在下
では、CH3OH→CO + 2H2に従うメタノールの分解反応が
主として進行し、水素の製造という面からは効率的では
ないという欠点がある。
【0005】即ち、メタノールから水素を効率良く製造
するのに都合の良いCH3OH + H2O→CO2 + 3H2の反応を効
果的に推進する触媒は、従来銅を主成分にする触媒に限
定されている。これら銅を基本成分として含有する触媒
としては、銅、亜鉛およびアルミニウムを含有する触媒
(特公平7-177号公報参照)等が提案されている。しかし
ながら、これら銅を基本とする触媒は、高温(250℃程度
以上)に対する耐熱性に乏しく、長時間の使用によって
触媒成分である銅、亜鉛のシンタリングが起こり短時間
で活性劣化が起こるなどの欠点を有している。
【0006】これに対して、高温(反応温度250℃程度以
上)で長時間使用しても活性劣化が起こり難い耐熱性の
ある触媒として、パラジウム−酸化亜鉛触媒(特開平5-4
9930号公報)、白金−酸化亜鉛触媒(特開2001-25662号公
報)等が提案されている。しかしながら、上記特開平5-4
9930号公報記載の触媒は、自己熱供給型反応においては
耐熱性に問題があり、長期間の連続運転を実施した場
合、連続的にその活性および選択性が低下する。特開20
01-25662号公報記載の触媒は、前処理として200℃で水
素による炉外還元処理する必要があり、自動車等の移動
用メタノール改質装置に搭載するにはメンテナンス等の
面で問題が多い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高活
性、高選択性であるとともに耐熱性に優れ、自己熱供給
型反応においても水素を主体とする改質ガスを効率良く
発生させることができるメタノール改質用触媒、および
該触媒を用いた水素含有ガス製造法を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題に
ついて鋭意研究した結果、金属白金と酸化亜鉛を主成分
とし、特定量の白金を含有する触媒が自己熱供給型反応
に好適であることを見出し本発明に到達した。即ち本発
明は、主成分として金属白金および酸化亜鉛を含有し、
かつ金属白金と酸化亜鉛の合計量に対する金属白金の量
が5〜50重量%の範囲であるメタノール改質用触媒、お
よび該触媒の存在下、メタノールと水蒸気および酸素を
反応させて水素を主成分とする改質ガスを製造すること
を特徴とする水素含有ガスの製造法に関するものであ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明における酸化亜鉛としては
市販品を用いることができるが、このほか酢酸亜鉛、硝
酸亜鉛等の有機酸、無機酸の塩や酸化亜鉛、水酸化亜
鉛、塩基性炭酸亜鉛等、焼成後または還元後または反応
中に酸化亜鉛となるような化合物も亜鉛源として使用で
きる。
【0010】また白金の原料として特に制限はない。白
金では酸化白金、塩化白金酸およびそのアルカリ金属
塩、アセチルアセトナート白金、ジニトロジアンミン白
金等が使用できる。水に溶解させて触媒調製する場合は
塩化白金酸カリウムを用いるのが好ましい。
【0011】本発明における触媒調製方法としては、金
属白金と酸化亜鉛が共存するような触媒調製法であれば
特に制限はない。水溶性の亜鉛化合物、白金化合物の混
合溶液と沈澱剤とから同時に沈澱を生成させる方法(共
沈澱法)、酸化亜鉛または水酸化亜鉛または塩基性炭酸
亜鉛等を分散させたスラリーと白金化合物の溶液を混合
して沈澱剤または還元剤を加えることにより白金成分を
析出させる方法、酸化亜鉛や水酸化亜鉛や塩基性炭酸亜
鉛等に白金化合物を含浸する方法等がある。沈殿剤には
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウムなどのアルカリ化合
物が用いられる。沈澱剤の量は、化学等量の1〜2倍、
好ましくは1.1〜1.6倍である。また、沈澱調製時
の温度は20〜90℃、好ましくは35〜85℃であ
る。沈澱法により得られた沈澱はイオン交換水、蒸留水
などで洗浄するのが好ましい。
【0012】本発明の触媒中に含まれる白金含有量は、
金属白金と酸化亜鉛の合計量に対して、5〜50重量%の
範囲であることが好ましく、20〜30重量%であることが
より好ましい。このような範囲の白金を含有する白金−
酸化亜鉛触媒においては、メタノールの水蒸気改質反
応、特に酸素の存在下で改質反応を行う自己熱供給型反
応において、活性、選択性および耐熱性に優れている。
白金含有量が5重量%未満であると、活性、選択性を向
上させるための白金の量が十分でなく、また、50重量%
を超えると酸化亜鉛担体に白金金属を担持させることが
困難である。
【0013】以上の方法により調製して得られた沈澱
は、乾燥し、または乾燥・焼成し、破砕して大きさを揃
えて、或いは成型して使用される。また、スラリーの乾
燥品、或いは乾燥、焼成したものを粉砕し、水に懸濁さ
せ、必要に応じてアルミナゾルのようなバインダーを添
加して、担体および担体構造物に担持しても使用するこ
とができる。この場合、担持後乾燥してそのまま、ある
いは焼成後使用することができる。乾燥温度は50〜1
50℃が好ましい。また、焼成方法には特に制限はな
く、一般に焼成炉内に静置して空気中180〜800
℃、好ましくは350〜450℃の温度範囲で処理する
ことが好ましい。
【0014】本発明の方法においては、前記のようにし
て調製されたメタノール改質用触媒の存在下、メタノー
ルに水蒸気および酸素を反応させ、自己熱供給型反応に
より、水素を主体とする改質ガスを製造する。この反応
においては、上記メタノール改質用触媒は、水蒸気改質
の場合と同様に、たとえば水素、一酸化炭素含有ガスに
よって活性化処理を行っても良く、また、活性化処理す
ることなく反応に供することもできる。酸素源としては
空気が通常用いられる。反応条件としては、水蒸気/メ
タノール比(S/C比)は1.0〜2.0、空気/メタノール比は
0.3〜3.0であり、燃焼反応による発熱とメタノール改質
反応による吸熱がバランスするような条件が選定され
る。単位触媒体積あたりの液空間速度(LHSV)は、0.1〜6
0(hr-1)である。反応温度は200〜500℃で、反応圧力は
常圧〜0.5MPaの範囲で選定される。
【0015】
【実施例】次に実施例、比較例により本発明をさらに詳
しく説明するが、本発明はこれらの実施例に制限される
ものではない。なお、以下の実施例および比較例におい
て、次式のメタノール反応率により触媒活性の評価を行
った。 メタノール反応率(%)=([CO]+[CO2])/([CO]+[CO2]+[CH3
OH])×100 式中、[CO]、[CO2]および[CH3OH]は、それぞれ反応器出
口ガス中のCO、CO2およびCH3OHのモル濃度である。
【0016】(触媒調製) 実施例1 酸化亜鉛の粉末15 gをイオン交換水500mlに分散させ、6
0℃に調整した。ここに、塩化白金酸カリウム( K2PtCl4
) 3.54 gをイオン交換水500mlに溶解させて60℃に調整
した水溶液を加え、30分後に1N水酸化カリウム水溶液17
mlを加えた後、60℃に保ちながら60分間熟成させた。そ
の後濾過して、濾液中の塩素が1ppm以下になるまで水洗
浄を繰り返した。その後80℃の温度で15時間乾燥させた
後に、380℃の温度で2時間空気中で焼成し、白金含有量
10重量%のPt/ZnO触媒を得た。この触媒を湿式粉砕し、
アルミナゾルを混合してスラリーとした後、コージェラ
イト製のハニカム(400セル/平方センチ)に、浸漬、過
剰分の吹き飛ばし、および乾燥の工程を繰り返し、乾燥
後の触媒担持量が200g/Lになるように触媒を担持した。
これを触媒Aとする。
【0017】実施例2 実施例1と同様の方法により白金含有量20重量%のPt/Z
nO触媒を調製した。この触媒を実施例1と同様にコージ
ェライト製のハニカム(400セル/平方センチ)に触媒担
持量が200g/Lになるように触媒を担持した。これを触媒
Bとする。
【0018】実施例3 実施例1と同様の方法により白金含有量30重量%のPt/Z
nO触媒を調製した。この触媒を実施例1と同様にコージ
ェライト製のハニカム(400セル/平方センチ)に触媒担
持量が200g/Lになるように触媒を担持した。これを触媒
Cとする。
【0019】実施例4 実施例1と同様の方法により白金含有量50重量%のPt/Z
nO触媒を調製した。この触媒を実施例1と同様にコージ
ェライト製のハニカム(400セル/平方センチ)に触媒担
持量が200g/Lになるように触媒を担持した。これを触媒
Dとする。
【0020】実施例5 炭酸カリウム39.23 gをイオン交換水500mlに溶解させ、
60℃に調整した。ここに、塩化白金酸カリウム( K2PtCl
4 ) 13.82 gおよび硝酸亜鉛六水和物 55.38 gをイオン
交換水750mlに溶解させて60℃に調整した混合水溶液を
ゆっくり加え、60℃に保ちながら60分間熟成させた。そ
の後濾過して、濾液中の塩素が1ppm以下になるまで水洗
浄を繰り返した。そして80℃の温度で15時間乾燥させた
後に、380℃の温度で2時間空気中で焼成し、共沈法によ
る白金含有量30重量%のPt/ZnO触媒を得た。この触媒を
実施例1と同様にコージェライト製のハニカム(400セル
/平方センチ)に触媒担持量が200g/Lになるように触媒
を担持した。これを触媒Eとする。
【0021】比較例1 実施例1と同様の方法により白金含有量1重量%のPt/Zn
O触媒を調製した。この触媒を実施例1と同様にコージ
ェライト製のハニカム(400セル/平方センチ)に触媒担
持量が200g/Lになるように触媒を担持した。これを触媒
Fとする。
【0022】比較例2 重炭酸アンモニウム140.4gを1186mlのイオン交換水とと
もに5リットルの丸底フラスコに入れ溶解し、40℃とし
た。ここに硝酸銅50%水溶液389.94gをイオン交換水129
0mlに溶解し40℃に調節した溶液を注加し、続いて酸化
亜鉛49.35gをイオン交換水500mlに分散したスラリーを
加え、直ちに炭酸ガスを6L/hの割合で吹き込んだ。1時
間後80℃に昇温し30分保持した。炭酸ガスは2時間で停
止し、60℃まで冷却した。このようにして調製した混合
スラリーを洗浄した。洗浄後のケーキにアルミナゾル
(アルミナとして6.3g)を混練し、続いて80℃で乾燥し
て、銅、亜鉛、アルミニウムを主成分とする銅/亜鉛の
原子比が1.33のCu/ZnO/Al2O3触媒を得た。この触媒を実
施例1と同様にコージェライト製のハニカム(400セル/
平方センチ)に触媒担持量が200g/Lになるように触媒を
担持した。これを触媒Gとする。
【0023】比較例3 酸化亜鉛の粉末15gをイオン交換水500mlに分散させ、35
℃に調整した。ここに硝酸パラジウム2水和物( Pd(NO3)
2・2H2O ) 4.17 gをイオン交換水500mlに溶解させて35℃
に調整した水溶液を加え、1N水酸化カリウム水溶液を35
ml加えた後、60分間攪拌を続けた。その後沈澱を濾過
し、4Lのイオン交換水で洗浄後、80℃の温度で15時間乾
燥させた後に、380℃の温度で2時間焼成し、パラジウム
含有量10重量%のPd/ZnO触媒を得た。この触媒を実施例
1と同様にコージェライト製のハニカム(400セル/平方
センチ)に触媒担持量が200g/Lになるように触媒を担持
した。これを触媒Hとする。
【0024】比較例4 酸化亜鉛の代わりに酸化アルミニウムを用いた他は、実
施例3と同様の方法により白金含有量30重量%のPt/Al2
O3触媒を調製した。この触媒を実施例1と同様にコージ
ェライト製のハニカム(400セル/平方センチ)に触媒担
持量が200g/Lになるように触媒を担持した。これを触媒
Iとする。
【0025】(改質反応) 実施例6〜9および比較例5、6 水/メタノール比1.5のメタノール水溶液をメタノールL
HSV=5hr-1で蒸発器に導入し、蒸発器出口後に空気を混
合し、200℃で触媒層に入るように導入ラインの温度調
節をしながら、メタノール改質反応を行った。反応はLH
SV=15hr-1で触媒層入口温度が350℃になるように空気量
で制御した。反応後のガス組成はガスクロマトグラフィ
により分析した。使用した触媒、および触媒層入口温度
が350℃におけるメタノール反応率、およびCO選択率の
評価結果を表1に示す。
【0026】 表1 (LHSV=15hr-1、ハニカム高20mm、触媒層入口温度350℃) 触媒の種類 メタノール反応率(%) CO選択率(%) 実施例6 触媒A(10wt%Pt/ZnO) 87.8 14.5 実施例7 触媒B(20wt%Pt/ZnO) 93.4 10.7 実施例8 触媒C(30wt%Pt/ZnO) 95.8 9.3 実施例9 触媒D(50wt%Pt/ZnO) 91.1 9.6 比較例5 触媒F( 1wt%Pt/ZnO) 20.2 26.7 比較例6 触媒I(30wt%Pt/Al2O3) 78.2 59.7
【0027】表1から分かるように、本発明に係る触媒
を用いた実施例6〜9は、触媒層温度350℃において、
いずれも比較例5に比べてメタノール反応率が高く、CO
選択率が低く、水蒸気改質反応の選択性が向上してい
る。また実施例8は、比較例6と比べて高い水蒸気改質
反応の選択性を示す。
【0028】実施例10〜12および比較例7、8 水/メタノール比1.5のメタノール水溶液をメタノールL
HSV=5hr-1で蒸発器に導入し、蒸発器出口後に空気を混
合し、200℃で触媒層に入るように導入ラインの温度調
節を行った。反応はLHSV=15hr-1で触媒層入口温度が400
℃になるように空気量で制御した。反応後のガス組成は
ガスクロマトグラフィにより分析した。各記載の反応時
間におけるメタノール反応率、およびCO選択率の評価結
果を表2に示す。
【0029】 表2 (LHSV=15hr-1) (反応初期 → 各反応時間後) 触媒の種類 メタノール CO選択率 反応時間 反応率(%) (%) (hr) 実施例10 触媒A(10wt%Pt/ZnO) 98.2 → 98.3 13.8 → 12.3 100 実施例11 触媒C(30wt%Pt/ZnO) 99.6 → 99.6 11.5 → 9.4 200 実施例12 触媒E(30wt%Pt/ZnO) 99.1 → 99.5 9.5 → 8.5 200 比較例7 触媒G(Cu/ZnO/Al2O3) 94.3 → 85.7 4.6 → 3.1 50 比較例8 触媒H(10wt%Pd/ZnO) 95.7 → 88.4 5.0 → 10.8 100
【0030】表2から分かるように、本発明に係る触媒
を用いた実施例10〜12は、銅系触媒の比較例7、パ
ラジウム−亜鉛触媒の比較例8に比べて耐熱性に優れ、
かつ白金含有量を増加させることで、得られる水素含有
ガス中のCO濃度を低く押さえることができる。
【0031】実施例13 水/メタノール比1.5のメタノール水溶液をメタノールL
HSV=5hr-1で蒸発器に導入し、蒸発器出口後に空気を混
合し、200℃で触媒層に入るように導入ラインの温度調
節を行った。反応は触媒層入口温度が400℃になるよう
に空気量で制御した。反応後のガス組成はガスクロマト
グラフィにより分析した。MeOH-LHSV=15hr-1、30hr-1
れぞれについて、100時間後のメタノール反応率、およ
びCO選択率の評価結果を表3に示す。
【0032】 表3 (反応初期 → 100時間後) 触媒の種類 MeOH-LHSV MeOH反応率 CO選択率 (%) (%) 実施例13 触媒C(30wt%Pt/ZnO) 15 hr-1 99.6 → 99.7 11.5 → 9.3 30 hr-1 99.5 → 99.3 10.2 → 10.2
【0033】
【発明の効果】本発明の方法によれば、耐熱性に優れる
とともに、高活性のメタノール改質用触媒を用い、メタ
ノールに水蒸気と酸素を反応させて、自己熱供給型反応
により、水素を主体とする改質ガスを効率良く発生さ
せ、改質ガス中の一酸化炭素濃度を低下させ、燃料電池
用水素を工業的に有利に製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平松 靖史 新潟県新潟市太夫浜字新割182番地 三菱 瓦斯化学株式会社新潟研究所内 (72)発明者 米岡 幹男 新潟県新潟市太夫浜字新割182番地 三菱 瓦斯化学株式会社新潟研究所内 Fターム(参考) 4G040 EA02 EA06 EA07 EC03 4G069 AA02 AA03 AA08 BB02A BB02B BB04A BB04B BC35A BC35B BC75A BC75B CC25 DA05 EA02Y EA19 FA01 FA03 FB08 FB23 FB61 FC08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主成分として金属白金および酸化亜鉛を含
    有し、かつ金属白金と酸化亜鉛の合計量に対する金属白
    金の量が5〜50重量%の範囲であるメタノール改質用触
    媒。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の触媒の存在下、メタノー
    ルと水蒸気および酸素を反応させて水素を主成分とする
    改質ガスを製造することを特徴とする水素含有ガスの製
    造法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006511331A (ja) * 2002-12-20 2006-04-06 本田技研工業株式会社 水素生成用触媒の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006511331A (ja) * 2002-12-20 2006-04-06 本田技研工業株式会社 水素生成用触媒の製造方法

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