JP2003153999A - 医用材料 - Google Patents
医用材料Info
- Publication number
- JP2003153999A JP2003153999A JP2001354051A JP2001354051A JP2003153999A JP 2003153999 A JP2003153999 A JP 2003153999A JP 2001354051 A JP2001354051 A JP 2001354051A JP 2001354051 A JP2001354051 A JP 2001354051A JP 2003153999 A JP2003153999 A JP 2003153999A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- medical material
- polysaccharide
- carboxylic acid
- composition
- weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Materials For Medical Uses (AREA)
Abstract
学的に安全性が高く且つ生体組織によって適度に吸収・
排泄されるような含水多糖類からなる医用材料を提供す
ること。 【解決手段】 多糖類(a)、カルボン酸基含有化合物
(b)および水(c)を含有する組成物からなる医用材
料であって、多糖類(a)の含有量が組成物の総重量に
対して0.01〜25重量%であり、カルボン酸基含有
化合物(b)の含有量が組成物の総重量に対して0.0
01〜20重量%であり、水(c)の含有量が組成物の
総重量に対して10〜99.989重量%である医用材
料。
Description
る。より詳細には、保存安定性、熱安定性が特に優れ、
例えば、癒着防止材、創傷治療材などとして有用な医用
材料に関する。
の分解・吸収性が良好であるため、医療用途において従
来から使われてきた。しかし、多糖類は分解性しやすい
ために保存安定性は十分ではなく、保存時に分解が進行
し、分子量低下が生じる場合があった。この現象は特
に、高温において、含水した多糖類で著しいため、多糖
類および水からなる水性組成物は高温での保存を避け、
冷所で保存する必要があった。また、医療用途に用いる
ためには滅菌処理が施されるが、水性組成物を簡便に滅
菌する方法として通常用いられる高圧蒸気滅菌(オート
クレーブ滅菌)で含水した多糖類の滅菌を行った場合、
多糖類の分子量が著しく低下する場合があった。このた
め、さらに保存安定性および熱安定性に優れた含水多糖
類が望まれている。
安定性および熱安定性が特に優れ、生物学的に安全性が
高く且つ生体組織によって適度に吸収・排泄されるよう
な、含水多糖類からなる医用材料を提供することにあ
る。
本発明者らは、安全性の点を考慮しつつ、従来から医用
材料として用いられている多糖類について種々検討を重
ねてきた。その結果、多糖類、カルボン酸基含有化合物
および水を含有する組成物が、保存安定性および熱安定
性が特に優れ、良好な生体適合性を有していることを見
出した。さらに、癒着防止材や創傷治療材は、その効果
が材料の物理化学的性質、特に粘度に影響されることが
多いが、本発明の技術により特に粘性挙動を容易に調節
することが可能であることを見出し、本発明を完成する
に至った。
ボン酸基含有化合物(b)および水(c)を含有する組
成物からなる医用材料であって、多糖類(a)の含有量
が組成物の総重量に対して0.01〜25重量%であ
り、カルボン酸基含有化合物(b)の含有量が組成物の
総重量に対して0.001〜20重量%であり、水
(c)の含有量が組成物の総重量に対して10〜99.
989重量%である医用材料である。
する。本発明でいう「医用材料」とは、医用目的で使用
される材料のことであり、特に限定はされないが、例え
ば、癒着防止材、創傷治療材、人工補填材、ドラッグデ
リバリーシステム用材料などが挙げられる。
ボン酸基含有化合物(b)および水(c)を含有する組
成物(以下この組成物を「多糖類水性組成物」と称する
ことがある)からなる。
れ自身およびその分解物が生体に無害であればいずれも
使用できる。その中でも生体内で吸収・排泄されるもの
が好ましい。そのような多糖類としては、例えばアガロ
ース、デンプン等の単純多糖類、アルギン酸等のポリウ
ロン酸類、カラギーナン、ヒアルロン酸、キチン、コン
ドロイチン硫酸、ヘパリン、ケラタン硫酸等のムコ多糖
類(またはポリグリコサミン類)などを挙げることがで
き、これらの多糖類は単独で使用してもまたは2種以上
を併用してもよい。また、多糖類は生体適合性のある塩
の形態になっていてもよい。これらのうちでも、本発明
では、癒着防止効果に優れる点から、カラギーナン、ヒ
アルロン酸、アルギン酸、コンドロイチン硫酸、ヘパリ
ン、ケラタン硫酸等の酸性多糖類およびそれらの塩が好
ましく、無害性および吸収・排泄性に優れる点から、ア
ルギン酸、ヒアルロン酸およびそれらの塩がより好まし
く、ウィルスなどによる感染性のない植物を原料とした
アルギン酸およびその塩がさらに好ましく、アルギン酸
ナトリウムが特に好ましい。
癒着防止効果や創傷治療効果の改善、生体内吸収性の制
御、治癒や細胞増殖の制御等を目的として、各種官能基
が導入されていてもよい。官能基としては、例えば、エ
チレングリコール、プロピレングリコール等のアルキレ
ングリコール類およびポリアルキレングリコール類から
誘導される(ポリ)オキシアルキレン基、アミンから誘
導される基、スルホン酸基、硫酸基、スルホン酸基を有
する基、アミノ酸、生理活性ペプチド等から誘導される
基などが挙げられる。官能基が導入された多糖類の誘導
体としては、上記の官能基が導入されたアルギン酸(ア
ルギン酸の誘導体)が好ましい。アルギン酸誘導体の具
体例としては、例えば、プロピレングリコールをアルギ
ン酸に反応させたアルギン酸プロピレングリコールエス
テル、アルギン酸にタウリンをアミド結合で反応させた
スルホン酸基含有アルギン酸等が挙げられる。多糖類に
官能基を導入する方法は特に制限されず、官能基の導入
に用いる化合物の種類に応じて適当な製造法を採用すれ
ばよい。
に制限はなく、医用材料の使用目的等に合わせて適時選
択される。一般的には、分子量が1000〜1000万
の範囲のものが好ましく用いられる。
物の総重量に対して0.01〜25重量%の範囲であ
る。多糖類(a)の含有量が0.01重量%未満では必
要な物理化学的な性質が得られず、特に粘性が低くなる
ため、医用材料としての実用性が無くなる。一方、多糖
類(a)の含有量が25重量%を越えると、多糖類水性
組成物の調製が困難となったり、生体内での分解・吸収
が遅くなり、生体内で異物反応を生じることがあるた
め、目的とするような医用材料を調製することが困難と
なる。多糖類(a)の含有量の好ましい範囲は0.1〜
20重量%であり、より好ましい範囲は0.5〜15重
量%である。
(b)としては、分子内にカルボン酸基および/または
その塩を含有する化合物であり、例えば、低分子化合物
として、酢酸、乳酸、およびそれらの塩などのように分
子内に1個のカルボン酸基またはその塩を含有する一価
のカルボン酸基含有化合物、シュウ酸、フマル酸、コハ
ク酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、エチレンジアミン
四酢酸、グルタミン酸、アスパラギン酸、およびそれら
の塩などのように分子内に複数のカルボン酸基および/
またはその塩を含有する多価のカルボン酸基含有化合
物、高分子化合物として、例えば、ポリ(メタ)アクリ
ル酸、ポリグルタミン酸、ポリアスパラギン酸、および
これらの共重合体、およびこれらの塩等が挙げられる。
中でも生体に対する安全性や、得られる医用材料の安定
性の観点から、乳酸、フマル酸、コハク酸、酒石酸、リ
ンゴ酸、クエン酸およびそれらの塩が好ましく、さらに
はカルボン酸が中和された、乳酸ナトリウム、フマル酸
ナトリウム、コハク酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、
リンゴ酸ナトリウム、クエン酸ナトリウムなどの塩が好
ましく、クエン酸ナトリウムのようなクエン酸の塩が最
も好ましい。
制限はないが、2000以下が好ましい。カルボン酸基
含有化合物(b)の分子量が2000を越えると、多糖
類の分解抑制剤として作用し、生体分解性・吸収性を阻
害することがある。また、非分解性のカルボン酸基含有
化合物またはその塩を用いた場合、その分子量が高くな
るとともに、生体内において異物反応が生じることがあ
る。
は、多糖類水性組成物の総重量に対して0.001〜2
0重量%である。カルボン酸基含有化合物(b)を0.
001重量%以上の割合で含有させることにより、保存
安定性や熱安定性が著しく向上し、保存時における多糖
類の分解に起因する粘性のような性状の変化が抑制され
る。一方、カルボン酸基含有化合物(b)の含有量が2
0重量%を越えると、カルボン酸基含有化合物が溶解し
なくなったり、多糖類水性組成物が粘稠になりすぎて調
製が困難となる。また、生体内で異物反応を生じたり、
血液の凝固不良を生じるなど、生体への悪影響を生じる
恐れもある。得られる医用材料の安定性および生体への
安全性の観点から、カルボン酸基含有化合物(b)の含
有量の好ましい範囲は0.005〜15重量%であり、
より好ましい範囲は0.01〜10重量%であり、さら
に好ましい範囲は0.05〜5重量%である。
や、イオン交換水などで、通常の医療用途に用いられる
ものであれば特に制限することなく使用することができ
る。
総重量に対して10〜99.989重量%である。水
(c)の含有量が10重量%未満では、多糖類水性組成
物の調製が困難となったり、粘度が高くなりすぎるため
取り扱い性が低下する。さらには生体内での分解・吸収
が遅くなり、医用材料としての実用性がなくなる場合が
ある。水(c)の含有量が99.989%より多くなる
と、多糖類水性組成物中の多糖類(a)およカルボン酸
基含有化合物(b)の含有量が少なくなり、医用材料と
しての実用性がなくなる。水(c)の好ましい含有量は
55〜99.9重量%であり、より好ましい範囲は75
〜99.5重量%である。
が好ましい。pHが低すぎたりまた高すぎると、生体に
用いた時に、生体組織に対して悪影響を及ぼしたり、多
糖類水性組成物の安定性が失われ、高温や長期間の保存
において性状が変化することがある(例えば、粘性低下
が著しかったり、沈殿を生じることがある)。多糖類水
性組成物のpHのより好ましい範囲は5.5〜9.0で
あり、さらに好ましい範囲は6〜8である。pHの調整
方法は特に制限はなく、多糖類水性組成物に酸やアルカ
リを添加して調整する方法や緩衝剤を用いる方法などを
採用することができる。
ない。一般的には多糖類(a)の粉末とカルボン酸基含
有化合物(b)を水(c)と接触させて膨潤・溶解させ
る方法や、水と貧溶媒の混合溶媒中で多糖類(a)の粉
末とカルボン酸基含有化合物(b)を含有するスラリー
を調製した後、貧溶媒を留去する方法が好適に用いられ
る。
解または含水させた多糖類水性組成物を滅菌処理する方
法、または滅菌した各原料を使用して、無菌的に多糖類
水性組成物を調製する方法等によって得られるが、前者
の方が操作の簡便さや製品の無菌性の点から好ましい。
後者の方法では、浮遊菌の混入を防止するためのクリー
ンルームのような設備が必要となるが、前者の方法では
多糖類水性組成物を密封した状態で滅菌処理するため、
滅菌後の製品に菌が混入することなく、製品の無菌性の
確保が容易となる。
高圧蒸気法(オートクレーブ法)、流通蒸気法、煮沸
法、間けつ法、ろ過法、放射線法(γ線法)、紫外線
法、高周波法、ガス法(エチレンオキサイド法、ホルム
アルデヒド法)等の日本薬局方に記載されている方法を
採用することができる。これらの中でも含水状態で滅菌
可能なγ線法、オートクレーブ法が好ましく、装置や操
作の簡便さ、多糖類に与えるダメージが少ない点からオ
ートクレーブ法による滅菌処理方法がより好ましい。オ
ートクレーブ法の滅菌条件は日本薬局方に記載されてい
る条件が好ましく、無菌性の確保と医用材料としての粘
度を調節するため、温度、時間を適時調節してもよい。
一般的には無菌性を確保するため、115℃では30分
以上、121℃では20分以上、126℃では15分以
上処理することが好ましい。一方、高温または長時間加
熱されると多糖類は熱分解を受ける恐れがあるため、温
度は150℃以下、時間は60分以下が好ましい。
上、粘度の調節などの目的で、必要に応じて、塩化ナト
リウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウムなどの無機
塩類;エチレングリコール、プロピレングリコール、グ
リセリン、ポリエチレングリコールなどの多価アルコー
ル類などの1種または2種以上を含有していてもよい。
また、本発明の医用材料を癒着防止材や創傷治療材とし
て用いる場合には、治癒の促進、細菌感染の防止などの
目的で、必要に応じて、構造蛋白質(コラーゲン、フィ
ブロネクチンなど)、消毒剤、抗生剤(例えばペニシリ
ンなど)、抗菌剤(例えばオフロキサシンなど)、血行
改善薬(例えばアクトシン、PGEIなど)、酵素阻害
剤(例えばウリナスタチン、TIMPなど)、増殖因子
(例えばPDGF、FGFなど)、ステロイド剤、抗炎
症剤(例えばインドメタシンなど)、各種ビタミン類な
どの1種または2種以上を含有していてもよい。
く、目的に合わせて適当な粘度範囲を選択することがで
きる。多糖類水性組成物を用いる医用材料は、多糖類の
生態に対する安全性の高さと粘稠な性質を利用したもの
が多く、粘度が低くなると十分な効果を奏さないことが
あるため、37℃における粘度の範囲は20〜500,
000mPa・sが好ましい。特に、癒着防止材におい
ては、粘度が癒着防止効果に大きく影響する。本発明の
医用材料を癒着防止材として用いる場合には、37℃に
おける粘度を300〜500,000mPa・sの範囲
に調整するが好ましい。
材、創傷治療材、人工補填材、ドラッグデリバリーシス
テム用材料などとして好適に用いることができる。これ
らの中でも、癒着防止材や創傷治療材としてより好適に
用いることができ、癒着防止材として特に好適に用いる
ことができる。なお、癒着防止材とは、生体組織間の癒
着を防止するために使用される材料のことであり、例え
ば、手術、ケガ、その他の理由によって、腎臓、肝臓、
心臓、胃、腸、子宮等の内臓や、血管などの生体組織に
損傷、炎症等が発生すると、損傷部同士または損傷部と
他の組織との間に癒着が生じて、種々の機能不全を起こ
し、場合によっては再手術が必要になるため、このよう
な状態にならないように生体組織間の癒着を防止するた
めに使用される材料のことである。
明するが、本発明はそれにより何ら限定されない。な
お、医用材料の粘度および癒着防止効果は以下の方法で
評価、測定した。
℃の粘度を測定した。
医用材料に対して6匹ずつ準備し、以下の試験に供し
た。 (2)上記(1)で準備したラットの盲腸の漿膜をガー
ゼで摩擦して、そのおよそ1/2を剥離し、漿膜を剥離
した盲腸の周囲に、各医用材料をラット1匹当たり約
0.1mlの割合で塗布した。塗布1週間後に剖検し
て、癒着状態を肉眼で観察し、下記の表1に示す評価基
準にしたがって点数評価し、6匹の平均値を算出した。
また、対照(コントロール)として医用材料の替わりに
生理食塩水を塗布し、1週間後に剖検して、癒着状態を
肉眼で観察し、下記の表1に示す評価基準にしたがって
点数評価し、6匹の平均値を算出した。
有化合物を、表2に示す割合で生理食塩水に溶解し、バ
イアルに充填・密封し、オートクレーブ滅菌(121
℃、20分間)することにより医用材料を調製した。製
造直後および60℃で30日間保存後の各医用材料につ
いて評価した結果を表3に示す。
合で生理食塩水に溶解し、実施例1と同様な方法でカル
ボン酸酸基含有化合物を含有しない医用材料を調製し
た。製造直後および60℃で30日間保存後の各医用材
料について評価した結果を表3に示す。
ウムを、表2に示す割合で生理食塩水に溶解し、実施例
1と同様な方法で医用材料を調製した。製造直後および
60℃で30日間保存後の各医用材料について評価した
結果を表3に示す。
に溶解した水溶液を調製し、実施例1と同様に滅菌し
た。製造直後および60℃で30日間保存後の溶液につ
いて評価した結果を表3に示す。
した。製造直後および60℃で30日間保存後の溶液に
ついて評価した結果を表3に示す。
化合物を含有する実施例1〜6の医用材料が保存安定性
に優れ、長期間保存した後も癒着防止効果を維持してい
ることがわかる。一方、比較例1、2はカルボン酸基含
有化合物の含有量が0.001%より少ないため、60
℃,30日保存後は癒着防止効果が著しく低下している
ことがわかる。カルボン酸基含有化合物の含有量が20
重量%を越えている比較例3では、均一な組成物が得ら
れず癒着防止効果を評価することができなかった。多糖
類の含有量が25重量%を越える比較例4では、オート
クレーブ滅菌時にアルギン酸ナトリウムが焦げ付いて均
一な組成物の調製ができず、癒着防止効果を評価するこ
とができなかった。多糖類を含有せずカルボン酸基含有
化合物のみを含む比較例5では、癒着防止効果がなかっ
た。以上のことから、本発明の医用材料が保存安定性、
熱安定性および癒着防止効果に優れていることがわか
る。
および保存時の性状(特に粘度)の変化が少なく、保存
安定性および熱安定性が特に優れた医用材料が得られ
る。この医用材料は、特に癒着防止材、創傷治療材など
の用途に有用である。
Claims (5)
- 【請求項1】 多糖類(a)、カルボン酸基含有化合物
(b)および水(c)を含有する組成物からなる医用材
料であって、多糖類(a)の含有量が組成物の総重量に
対して0.01〜25重量%であり、カルボン酸基含有
化合物(b)の含有量が組成物の総重量に対して0.0
01〜20重量%であり、水(c)の含有量が組成物の
総重量に対して10〜99.989重量%である医用材
料。 - 【請求項2】 多糖類(a)がアルギン酸、その誘導体
およびそれらの塩からなる群より選ばれる少なくとも1
種の化合物である請求項1記載の医用材料。 - 【請求項3】 カルボン酸基含有化合物(b)がクエン
酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸、フマル酸、乳酸およ
びそれらの塩からなる群より選ばれる少なくとも1種の
化合物である請求項1または2記載の医用材料。 - 【請求項4】 オートクレーブ処理によって滅菌された
請求項1〜3のいずれか1項記載の医用材料。 - 【請求項5】 医用材料が癒着防止材である請求項1〜
4のいずれか1項記載の医用材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001354051A JP3796165B2 (ja) | 2001-11-20 | 2001-11-20 | 癒着防止材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001354051A JP3796165B2 (ja) | 2001-11-20 | 2001-11-20 | 癒着防止材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003153999A true JP2003153999A (ja) | 2003-05-27 |
JP3796165B2 JP3796165B2 (ja) | 2006-07-12 |
Family
ID=19165959
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001354051A Expired - Fee Related JP3796165B2 (ja) | 2001-11-20 | 2001-11-20 | 癒着防止材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3796165B2 (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013077414A1 (ja) | 2011-11-25 | 2013-05-30 | 株式会社大塚製薬工場 | 癒着防止又は止血に有用な医薬組成物 |
WO2014141983A1 (ja) | 2013-03-15 | 2014-09-18 | 東レ株式会社 | ポリ乳酸系樹脂を用いた積層フィルム |
WO2014192807A1 (ja) | 2013-05-29 | 2014-12-04 | 株式会社大塚製薬工場 | 癒着防止材 |
JP2016502874A (ja) * | 2012-12-11 | 2016-02-01 | ボード・オブ・リージエンツ,ザ・ユニバーシテイ・オブ・テキサス・システム | 癒着防止のためのハイドロゲル膜 |
KR20170017869A (ko) | 2014-06-18 | 2017-02-15 | 도레이 카부시키가이샤 | 적층체 및 그 제조 방법 |
WO2017164264A1 (ja) | 2016-03-23 | 2017-09-28 | 東レ株式会社 | 積層体 |
KR20180006371A (ko) | 2015-05-11 | 2018-01-17 | 도레이 카부시키가이샤 | 고분자막 및 그것을 사용한 분산액과 집적체 |
US10456503B2 (en) | 2014-04-24 | 2019-10-29 | Toray University Educational System | Polymer laminate |
US10531988B2 (en) | 2014-12-10 | 2020-01-14 | Toray Industries, Inc. | Laminated film and medical sheet |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8946194B2 (en) | 2010-10-08 | 2015-02-03 | Board Of Regents, University Of Texas System | One-step processing of hydrogels for mechanically robust and chemically desired features |
WO2012048289A1 (en) | 2010-10-08 | 2012-04-12 | Board Of Regents, The University Of Texas System | Anti-adhesive barrier membrane using alginate and hyaluronic acid for biomedical applications |
JPWO2018164128A1 (ja) * | 2017-03-07 | 2020-04-16 | 持田製薬株式会社 | アルギン酸液剤 |
WO2018165327A1 (en) | 2017-03-08 | 2018-09-13 | Alafair Biosciences, Inc. | Hydrogel medium for the storage and preservation of tissue |
-
2001
- 2001-11-20 JP JP2001354051A patent/JP3796165B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013077414A1 (ja) | 2011-11-25 | 2013-05-30 | 株式会社大塚製薬工場 | 癒着防止又は止血に有用な医薬組成物 |
JP2016502874A (ja) * | 2012-12-11 | 2016-02-01 | ボード・オブ・リージエンツ,ザ・ユニバーシテイ・オブ・テキサス・システム | 癒着防止のためのハイドロゲル膜 |
WO2014141983A1 (ja) | 2013-03-15 | 2014-09-18 | 東レ株式会社 | ポリ乳酸系樹脂を用いた積層フィルム |
JPWO2014192807A1 (ja) * | 2013-05-29 | 2017-02-23 | 株式会社大塚製薬工場 | 癒着防止材 |
EP3006056A4 (en) * | 2013-05-29 | 2017-01-25 | Otsuka Pharmaceutical Factory, Inc. | Adhesion preventing material |
WO2014192807A1 (ja) | 2013-05-29 | 2014-12-04 | 株式会社大塚製薬工場 | 癒着防止材 |
US9901662B2 (en) | 2013-05-29 | 2018-02-27 | Otsuka Pharmaceutical Factory, Inc. | Adhesion preventing material |
AU2014271787B2 (en) * | 2013-05-29 | 2018-03-15 | Otsuka Pharmaceutical Factory, Inc. | Adhesion preventing material |
JP2018149414A (ja) * | 2013-05-29 | 2018-09-27 | 株式会社大塚製薬工場 | 癒着防止材 |
AU2018201556B2 (en) * | 2013-05-29 | 2019-07-04 | Otsuka Pharmaceutical Factory, Inc. | Adhesion preventing material |
US10456503B2 (en) | 2014-04-24 | 2019-10-29 | Toray University Educational System | Polymer laminate |
KR20170017869A (ko) | 2014-06-18 | 2017-02-15 | 도레이 카부시키가이샤 | 적층체 및 그 제조 방법 |
US10786980B2 (en) | 2014-06-18 | 2020-09-29 | Toray Industries, Inc. | Laminate and production method therefor |
US10531988B2 (en) | 2014-12-10 | 2020-01-14 | Toray Industries, Inc. | Laminated film and medical sheet |
KR20180006371A (ko) | 2015-05-11 | 2018-01-17 | 도레이 카부시키가이샤 | 고분자막 및 그것을 사용한 분산액과 집적체 |
US10563025B2 (en) | 2015-05-11 | 2020-02-18 | Toray Industries, Inc. | Polymer film, and dispersion liquid and agglomerate using same |
KR20180111893A (ko) | 2016-03-23 | 2018-10-11 | 도레이 카부시키가이샤 | 적층체 |
WO2017164264A1 (ja) | 2016-03-23 | 2017-09-28 | 東レ株式会社 | 積層体 |
US11046061B2 (en) | 2016-03-23 | 2021-06-29 | Toray Industries, Inc. | Laminate |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3796165B2 (ja) | 2006-07-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6289096B2 (ja) | 乾燥した安定な止血組成物を作製するためのプロセス | |
US5358973A (en) | Composition and method for prevention of adhesions between body tissues | |
AU2007269406B2 (en) | Flexible bioresorbable hemostatic packing and stent | |
CA2817405C (en) | Medical absorbable hemostatic material for bone wounds and preparation method therefor | |
JP6517443B2 (ja) | ヒアルロン酸塩がコーティングされた高機能性縫合糸の製造方法及びこれにより製造された高機能性縫合糸 | |
WO2016164903A1 (en) | Bioadhesive chitosan gel for controlling bleeding and for promoting healing with scar reduction without obscuring or interfering with access to a surgical field | |
JP2003153999A (ja) | 医用材料 | |
CN105079858B (zh) | 一种伤口杀菌修复液体敷料及其制法 | |
CN107029282A (zh) | 一种温敏性医用壳聚糖衍生物制剂及其制备方法 | |
WO2024012190A1 (zh) | 一种双层仿生载药水凝胶及其制备与应用 | |
US20100331257A1 (en) | Preparation of terminally-sterilized collagen that is soluble at neutral ph | |
KR20190084840A (ko) | 온도 감응성 고분자 조성물 | |
US20110301131A1 (en) | Drug Delivery Implants and Processes for Their Preparation | |
CN115768497A (zh) | 抗粘连聚合物组合物 | |
CN104940989A (zh) | 一种可吸收缝合线及其制备方法 | |
US20230001048A1 (en) | Hemostatic paste and uses thereof | |
US20220135750A1 (en) | Surgical hydrogel | |
KR101799534B1 (ko) | 조직 유착 방지용 조성물 및 이의 제조 방법 | |
JP2003024431A (ja) | 癒着防止材およびその製造方法 | |
JPH09296005A (ja) | 癒着防止材 | |
RU2330685C2 (ru) | Способ фиксации антибиотиков в пористых имплантатах | |
CN108379649A (zh) | 一种生物多糖止血液及其制备方法 | |
JP2003019194A (ja) | ヒアルロン酸とカルボキシメチルセルロースからなる共架橋ゲル組成物 | |
US20170342218A1 (en) | Process for Preparing Tissue Regeneration Matrix | |
KR20230112488A (ko) | 성상 안정성이 확보된 포비돈요오드와 트리메틸키토산을 함유하는 3중복합 창상피복재의 제조방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040217 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040802 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050712 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050909 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060117 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060306 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060404 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060414 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090421 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100421 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110421 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110421 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120421 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120421 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130421 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130421 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140421 Year of fee payment: 8 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |