JP2003152426A - アンテナコイル - Google Patents

アンテナコイル

Info

Publication number
JP2003152426A
JP2003152426A JP2001344443A JP2001344443A JP2003152426A JP 2003152426 A JP2003152426 A JP 2003152426A JP 2001344443 A JP2001344443 A JP 2001344443A JP 2001344443 A JP2001344443 A JP 2001344443A JP 2003152426 A JP2003152426 A JP 2003152426A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core body
antenna
antenna coil
winding
coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001344443A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroo Iura
博男 井浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHIN DENSHI CO Ltd
Original Assignee
SHIN DENSHI CO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SHIN DENSHI CO Ltd filed Critical SHIN DENSHI CO Ltd
Priority to JP2001344443A priority Critical patent/JP2003152426A/ja
Publication of JP2003152426A publication Critical patent/JP2003152426A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 棒状コア体に巻線を施したアンテナコイルに
於いて、アンテナ性能を向上させて小型化を実現する。 【解決手段】 棒状コア体1に巻線2を施したアンテナ
コイルに於いて、コア体を、巻線軸芯部11の両端に巻
線軸芯部より径大とした鍔部12を設けた形状にしてな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電波時計等のアンテナ
に使用される中長波用のアンテナコイルに関するもので
ある。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】電波時計
等の中長波を受信する機器のアンテナとして、アンテナ
コイルが採用されている。アンテナコイルは、数センチ
の棒状コア(フェライトが一般的)に所定の巻線を施し
たものが採用されている。
【0003】ところで各種機器は小型化が要望される
が、機器の小型化は部品自体の小型化につながり、アン
テナ部品の小型化は、部品自体のアンテナ性能向上によ
って、実現される。
【0004】そこで本発明は、コア形状を変更すること
でアンテナ性能が高められることを見出し、新規なアン
テナコイルを提案したものである。
【0005】
【課題を解決する手段】本発明に係るアンテナコイル
は、棒状コア体に巻線を施したアンテナコイルに於い
て、コア体を、巻線軸芯部の両端に巻線軸芯部より径大
とした鍔部を設けた形状にしてなることを特徴とするも
のである。
【0006】コイル巻線として同一巻線形態(同一長並
びに同一軸芯部断面形状に同数巻きを施す)を採用した
場合に、鍔部を設けることによってインダクタンス値が
増加する。即ち同一抵抗値でインダクタンス値が大きく
なるので、当然共振尖鋭度Qが大きくなり、共振電圧も
大きくなってアンテナ性能が向上する。
【0007】従って共振電圧を従前と一致させるとすれ
ば、コイルの大きさを小さくしてインダクタンス値を小
さくしても充分な性能を得ることができる。
【0008】
【実験例】次に本発明を実証するために行った実験例に
ついて説明する。図1(イ)は、対比基準とする従前構
造のアンテナコイルで、棒状コア体01に巻線02を巻
装したものである。この棒状コア体01は、全長20m
mの2×2mmの四角柱の焼成フェライトであって、線
経ψ0.08mmのエナメル細線(巻線)02をコア体
01の16mmの範囲に760巻してなるものである
(試作品A)。
【0009】図1(ロ)は本発明の実施品を示している
もので、基本的に棒状コア体1に巻線2を巻装してなる
もので、棒状コア体1の形状のみが、前記試作品と異な
る。即ち棒状コア体1が、巻線軸芯部11と、巻線軸芯
部11の両端に巻線軸芯部11より径大とした鍔部12
とで構成されているものである。
【0010】具体的には、本発明実証のための試作品
は、コア体1の全長(20mm)並びに巻線範囲(16
mm)を基準試作品Aと一致させ、単に鍔部12の有無
のみ相違するようにようにしたものであり、更に鍔部1
2の形状が相違する二種類を試作した。試作品Bは、鍔
部12が長さ方向(鍔部幅:αmm)で2mm、周方向
(鍔部張り出し:βmm)で1mmの四角形状としたも
のであり、試作品Cは、長さ方向(鍔部幅:αmm)で
2mm、周方向(鍔部張り出し:βmm)で2mmの四
角形状の鍔部12を備えさせたものである。
【0011】実証試験は、前記の試作品ABCを使用
し、LCR計等の測定計器を使用して試作品のリアクタ
ンス値、抵抗値、Q値を測定し、またアンテナの受信電
圧は、ループアンテナに40kHz,10Vp−pのS
IN波を供給し、ループアンテナの中心より50cm離
れた地点で、試作品アンテナを共振させた際の電圧実効
値を測定した。
【0012】測定結果は、図3に示したとおりで、従前
構造の試作品Aと、鍔部12を備えた本発明の実施品で
ある試作品BCを対比すると、鍔部12を備えること
で、リアクタンス値並びに共振尖鋭度(損失係数の逆
数)Qの増加、受信電圧の増加が認められ、コア体にお
ける鍔部の具備は、アンテナ性能を向上させることが裏
付けられた。
【0013】更にコア体の形状、鍔部の大きさなどによ
るアンテナ性能向上について検討するために、コイルの
インダクタンス値を求めることができる電磁界解析ソフ
ト「JMAG(商品名)」を使用してシミュレーション
を行った。
【0014】コイルのインダクタンス値Lは、「L=K
(長岡計数)×μ(透磁率)×N2(巻数の2乗)×S
(コイル断面積)÷d(コイル長)」で求められる。前
記の透磁率は、反磁界によって磁性材料の持つ透磁率と
はならず、磁性材料の透磁率及びその形状から決定され
る値(見かけ透磁率)となる。
【0015】そこで前記シミュレーションにおいて、同
一コイル形状(断面積、巻数、長さ)の空芯コイルと、
所定のコアを備えた想定コイルのインダクタンス値の対
比で、同一抵抗値のコイルにおける共振尖鋭度(共振時
の受信電圧の大きさ)の増減が確認できる。即ちアンテ
ナ性能の向上は、コア体の見かけ透磁率を求めることで
確認できる。
【0016】想定コイルは、フェライトの製造上の精度
並びに強度上の点から、鍔部の現実的な大きさの限界と
認められる0.3mmを下限設定とした。角柱形状のコ
ア体において、鍔部を備えない従来構造品のシミュレー
ションデータと、鍔部を備えた本発明の実施品のシミュ
レーションを対比した結果を、図4に示した。
【0017】下限設定とした長さ方向(α)が2mm
で、周方向(β)を0.3mm張り出させた想定aにお
いては、鍔無しの従前品に対してリアクタンス値の13
%増の結果となり、また長さ方向(α)が0.3mm
で、周方向(β)を2mm張り出させた薄い鍔部を想定
した想定dにおいても、鍔無しの従前品に対してリアク
タンス値の10%増の結果となった。尚想定d,eは、
巻線長が相違するので、巻線長を19.4mmとした空
芯コイル(L=0.19mH)と、巻線長1.8mmと
した空芯コイル(L=0.26mH)を基準として算出
した。
【0018】更にコア体の形状を円柱形状としたシミュ
レーション結果は図5に示した。この結果は、コア体の
断面形状に関わりなく、鍔部を備えることでインダクタ
ンス値の増加が図られることを示している。
【0019】従って現実の製造に際して僅かでもコア体
に鍔部を設けることで、リアクタンス値の増加が認めら
れることになる。特に鍔部が大きければその効果が大き
いことが確認できるが、鍔部の大きさを大きくすること
によって、巻線範囲が狭くなって所定の巻数を確保し難
くなる場合もあり、また巻数確保のためにコイル線径を
細くすると抵抗値が増加し、Q値の低下をもたらすの
で、アンテナ組み込み箇所(空間)の形状に対応して鍔
部の大きさを決定すれば良い。
【0020】
【発明の効果】以上のとおり本発明は、コア体の両端に
巻線軸芯部より径大とした鍔部を設けたアンテナコイル
で、鍔部の形成によって見かけ透磁率を増加させること
ができ、アンテナ性能を向上させるもので、アンテナ部
品の小型化の要望に対応できたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実験例の説明図で(イ)は従前例、
(ロ)は本発明の実施品。
【図2】同実験例の試作品形状データ表。
【図3】同実測データ表。
【図4】同シミュレーション結果表(四角柱状コア)
【図5】同シミュレーション結果表(円柱状コア)
【符号の説明】
1 コア体 11 巻線軸芯部 12 鍔部 2 巻線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒状コア体に巻線を施したアンテナコイ
    ルに於いて、コア体を、巻線軸芯部の両端に巻線軸芯部
    より径大とした鍔部を設けた形状にしてなることを特徴
    とするアンテナコイル。
  2. 【請求項2】 コア体が磁性材料である請求項1記載の
    アンテナコイル。
  3. 【請求項3】 鍔部の寸法が、巻線軸芯部の外周より
    0.3mm以上周方向で突出し、軸方向で0.3mm以
    上の厚さを備えてなる請求項2記載のアンテナコイル。
JP2001344443A 2001-11-09 2001-11-09 アンテナコイル Pending JP2003152426A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001344443A JP2003152426A (ja) 2001-11-09 2001-11-09 アンテナコイル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001344443A JP2003152426A (ja) 2001-11-09 2001-11-09 アンテナコイル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003152426A true JP2003152426A (ja) 2003-05-23

Family

ID=19157972

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001344443A Pending JP2003152426A (ja) 2001-11-09 2001-11-09 アンテナコイル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003152426A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3735104B2 (ja) アンテナ用コイル及び送信アンテナ
EP1324357A4 (en) ELECTROMAGNETIC DEVICE, DEVICE GENERATING A HIGH VOLTAGE, AND METHOD FOR PRODUCING THE ELECTROMAGNETIC DEVICE
JP5662350B2 (ja) 高周波スイングチョーク
JP2012517696A5 (ja) 高周波スイングチョーク
JP2018170397A (ja) トランス装置
JP2004103624A (ja) トランス及びその製造方法
JP2000040626A (ja) チョークコイル
JPH11251151A (ja) ビーズインダクタ
JP2003152426A (ja) アンテナコイル
JPS60233904A (ja) アンテナ装置
JP2001068364A (ja) トロイダルコイルおよびその製造方法。
CN107887106A (zh) 线圈部件
JPH05226156A (ja) チップコイル
US20170149141A1 (en) Antenna device
JPH05343238A (ja) マイクロ磁心及び巻線形チップトランス
JPH10148663A (ja) センサーコイル
JP2001274029A (ja) チョークコイル用コアおよびその製造方法およびチョークコイル
JP2002329617A (ja) 磁心及びコイル部品
JP2005175964A (ja) 送信アンテナコイル
JP2004179803A (ja) 小型アンテナ
JP2000299234A (ja) 有心コイル
JP6510371B2 (ja) インダクタおよびその製造方法
RU1781649C (ru) Способ изготовлени замкнутого феррозондового преобразовател
JP6135748B2 (ja) 受電コイル、受電装置及び非接触電力伝送システム
JP2874056B2 (ja) リード付インダクターとその製造方法