JPH10148663A - センサーコイル - Google Patents

センサーコイル

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JPH10148663A
JPH10148663A JP32477896A JP32477896A JPH10148663A JP H10148663 A JPH10148663 A JP H10148663A JP 32477896 A JP32477896 A JP 32477896A JP 32477896 A JP32477896 A JP 32477896A JP H10148663 A JPH10148663 A JP H10148663A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
core
sensor coil
winding
ring core
Prior art date
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Pending
Application number
JP32477896A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshimi Yamamoto
喜美 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ferrite Electronics Ltd
Original Assignee
Hitachi Ferrite Electronics Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ferrite Electronics Ltd filed Critical Hitachi Ferrite Electronics Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コイル部のサイズを大きく変えることなく外
部磁界により発生するコイル電圧を高く得ることができ
るセンサーコイルを提供する。 【構成】 ソレノイドコイル2の内周面に、外装を絶縁
物にて絶縁処理された磁性薄帯からなるリングコア1を
内接配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】物体の移動により発生する磁
界変化あるいは物体が有する磁界を検出するセンサーコ
イルの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のセンサーコイルは、図5に示すよ
うに中空穴を有しコイル巻枠両端にツバが施されたボビ
ン56に所定の線材51を巻回して空心コイル52を作
り、該空心コイル52をセンサー部として使用し、外部
より磁界が加わることによりコイル端末間52a、52
bに電圧が発生する。他の空心コイルとしては線材51
に自己融着線を使用したボビンレスの空心コイル等があ
ります。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の空心コ
イル52をセンサー部とするものは、前記空心コイル5
2のコイル巻回数が100ターン以上必要であり、ま
た、前記のようにコイルの巻回数を多くしても空心コイ
ル52では検出磁界に相当する電圧が低いため弱磁界の
検出はできなく、また、誤検出との見極めに苦慮してい
た。本発明は、センサーコイルの内周面に磁性薄帯から
なるリングコアを内接配置させたことにより、センサー
コイルの発生電圧を高く得ることができる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、ソレノイド状
に巻回されたセンサーコイルにおいて、該センサーコイ
ルの内周面に磁性薄帯を1ターン以上巻回してなるリン
グコアを内接配置したセンサーコイルである。また本発
明は、ソレノイド状に巻回されたセンサーコイルにおい
て、該センサーコイルの内周面には絶縁耐熱樹脂からな
るリングが配置され、該リングの内部には磁性薄帯から
なるリングコアが収納されているセンサーコイルであ
る。また本発明の絶縁耐熱樹脂からなるリングは、一方
の側面の円周上に溝が施され、該溝には磁性薄帯からな
るリングコアを挿入するセンサーコイルである。また本
発明の磁性薄帯は、非晶質金属薄帯および微細結晶合金
薄帯であるセンサーコイルである。
【0005】
【発明の実施の形態】図を用いて本発明の形態を説明す
る。図1は本発明のセンサーコイルの断面図であり、ソ
レノイド状に巻回されたコイル2の内周面に、外装を薄
膜にて絶縁処理された磁性薄帯からなるリングコア1を
内接配置したものである。磁性薄帯からなるリングコア
1をコイル2に内接配置したことにより、センサーコイ
ルの外周方向寸法大きくすることなく、また内周方向の
寸法も磁性薄帯の巻回数を少なくした薄肉厚のリングコ
アを用いることにより、コイルの内径を大きく変えるこ
となく前記コイル2のインダクタンスを上げ、磁界によ
り発生するコイルの電圧を空心時のコイルに比べ高い電
圧を得ることができ、弱磁界の測定を可能とし、さらに
誤検出との差を明確にした精度の良いコイルセンサーと
なる。また、空心時のコイルの発生電圧を基準とした場
合、本発明のセンサーコイルは少ないコイルの巻回数で
空心時のコイルと同じ電圧を得ることができるため、セ
ンサーコイルとしての小型化を可能とした。また、磁性
薄帯からなるリングコア1は、外装を絶縁処理が施され
ているためコイル2に対し絶縁がとられている。
【0006】磁性薄帯からなるリングコアの絶縁として
は、リングコアとしての強度を補強するため絶縁耐熱樹
脂でリングコアを覆うインサート成形あるいはケーシン
グにより、強度と絶縁を保証する。図2はインサート成
形による本発明のセンサーコイルに用いるリングコアの
断面図であり、磁性薄帯を巻回してリングコア1とし、
熱処理後インサート成形によりコア外装を絶縁耐熱樹脂
3で外装をすべて覆った。インサート成形によりコアと
して強度が弱いものでもコアを覆う絶縁耐熱樹脂3によ
り強度を増し取り扱いを容易とし、コアの外周に取り付
けられるコイルに対して絶縁耐熱樹脂3で絶縁を図って
いる。また、コア外装を覆う前記樹脂としては熱硬化樹
脂のフェノールあるいは熱可塑樹脂のPET等がありま
す。なお、前記インサート成形の他にコア外装を樹脂で
覆う方法としては、型によるポッティングあるいはコー
ティングによりインサート成形と同じ効果が得られま
す。
【0007】図3の磁性薄帯を巻回してなるリングコア
1を収納するボビン6は、一方の側面の円周上に溝6a
が施され、また、両側面の外周にはツバ6bを有してい
る。コイル2はボビン6を巻軸として線材を巻回して形
成される。そして、ボビン6の一方の側面に施された溝
6aに磁性薄帯を巻回したリングコア1を挿入して、前
記溝6aをフタ7で塞ぐ構造である。図4は、前記図3
の組み込み後の部分断面図であり、リングコア1はフタ
7で一方の側面を、その他の3方向はボビン6により絶
縁されている。また、この場合リングコア1はコイル2
に対しボビン6のツバ6bにより空間および沿面距離が
十分にとられているため、フタ7がなくても接着剤等に
よりリングコア1を固定することもできる。
【0008】また、本発明の磁性薄帯に非晶質金属合金
あるいは微細結晶合金を用いることにより、該合金薄帯
の厚さは15μm〜25μmと薄く、また磁気特性の透
磁率が10000以上有り、フェライトでは困難な径が
大きく1mm以下の肉厚のリングコアを前記磁性薄帯を
数回〜数十回巻で薄肉のリングコアを作製することがで
き、また、前記磁気特性によりリングコアが断面積の小
さい薄肉であってもインダクタンスを増加させることが
できる。
【0009】
【実施例】図1の構造において、USTC線(テトロン
巻ポリウレタン撚銅線)の0.08φ−20本撚りを1
30ターン巻回して内径60φ、巻幅8mmのコイル2
を作り、該コイル2に内接配置するリングコアは、微細
結晶合金薄帯であるファインメット(日立金属(株)製)
の6.5mm幅、18μm厚を巻回して熱処理を施した
後、外装を20μm〜50μm程度エポキシコーティン
グして、絶縁処理と強度補強をおこなった。前記コイル
2の空心時のインダクタンスとコイル2の内周にファイ
メットからなるリングコア1を内接配置したときのイン
ダクタンスの比較を下記表1に示す。
【0010】
【表1】
【0011】コイル2の内周面に18μm厚のファイン
メットリボンを1回巻してなるリングコア1をコイル2
に内接配置して、コイル2のインダクタンスを空心時に
比べ15%以上アップすることができた。
【0012】また、図3の構造において、ボビン6およ
びフタ7はPET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂
からなり、前記ボビン6の溝6aに非晶質合金薄帯のC
o基アモルファスリボンACO−5(日立金属(株)製)
の5mm幅、18μm厚のリボンの1回巻リングコア1
を挿入し、USTC線(テトロン巻ポリウレタン撚銅
線)の0.08φ−20本撚りの130ターンを巻枠径
60φ、巻幅8mmのボビン6に巻回してコイル2とし
た。この時の前記コイル2の空心時のインダクタンスと
アモルファスからなるリングコア1をボビン6に挿入し
たときのインダクタンスの比較を表2に示す。
【0013】
【表2】
【0014】前記18μm厚のアモルファスリボンを1
回巻してなるリングコア1により、空心時のコイルに比
べインダクタンスを10%近くアップすることができ、
またリングコア1において熱処理前後のアモルファスで
同等のインダクタンスを得ることができた。
【0015】
【発明の効果】本発明による磁性薄帯からなるリングコ
アをセンサーコイルの内周面に内接配置したことによ
り、センサーコイルの大きさをほとんど変えることなく
インダクタンスを上げることができ、磁界によって発生
するコイル電圧を大きくすることができ精度の良いセン
サーとなった。さらに、磁性薄帯を用いたことにより、
リングコアの径に関係なく薄肉から厚肉の対応が容易と
なり、様々なサイズのセンサーコイルに用いることがで
きる。また、従来の空心コイルに比べ少ないコイル巻数
で同等のインダクタンスを得られるため、コイル巻回作
業の軽減ができセンサーコイルの小型化を可能とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセンサーコイルの第1の実施例の断面
【図2】本発明のセンサーコイルの第2の実施例の断面
【図3】本発明のセンサーコイルの第3の実施例の分解
斜視図
【図4】本発明のセンサーコイルの第3の実施例の部分
断面図
【図5】従来のセンサーコイルの斜視図
【符号の説明】
1 リングコア 2 コイル 3 絶縁耐熱樹脂 6 ボビン 6a 溝 6b ツバ 7 フタ 51 線材 52 コイル 52a、52b コイル端末 56 ボビン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ソレノイド状に巻回されたセンサーコイル
    において、該センサーコイルの内周面に磁性薄帯を1タ
    ーン以上巻回してなるリングコアを内接配置したことを
    特徴とするセンサーコイル。
  2. 【請求項2】ソレノイド状に巻回されたセンサーコイル
    において、該センサーコイルの内周面には絶縁耐熱樹脂
    からなるリングが配置され、該リングの内部には磁性薄
    帯からなるリングコアが収納されていることを特徴とす
    るセンサーコイル。
  3. 【請求項3】絶縁耐熱樹脂からなるリングは、一方の側
    面の円周上に溝が施され、該溝には磁性薄帯を巻回して
    なるリングコアを挿入することを特徴とする請求項2記
    載のセンサーコイル。
  4. 【請求項4】磁性薄帯は、非晶質金属薄帯および微細結
    晶合金薄帯であることを特徴とする請求項1、請求項
    2、請求項3記載のセンサーコイル。
JP32477896A 1996-11-19 1996-11-19 センサーコイル Pending JPH10148663A (ja)

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JP32477896A JPH10148663A (ja) 1996-11-19 1996-11-19 センサーコイル

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JP32477896A JPH10148663A (ja) 1996-11-19 1996-11-19 センサーコイル

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002110429A (ja) * 2000-09-27 2002-04-12 Toshiba Corp 磁性部品およびその製造方法
KR100724101B1 (ko) 2005-10-27 2007-06-04 한국표준과학연구원 공심코어를 사용한 교류전류 센서
CN112509784A (zh) * 2019-12-26 2021-03-16 兰州空间技术物理研究所 一种适用于离子式电推进系统电源处理单元的变压器

Cited By (4)

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