JP2003148283A - 弁装置およびそれを用いた燃料噴射装置 - Google Patents

弁装置およびそれを用いた燃料噴射装置

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JP2003148283A
JP2003148283A JP2001340390A JP2001340390A JP2003148283A JP 2003148283 A JP2003148283 A JP 2003148283A JP 2001340390 A JP2001340390 A JP 2001340390A JP 2001340390 A JP2001340390 A JP 2001340390A JP 2003148283 A JP2003148283 A JP 2003148283A
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pressure
piston
chamber
valve
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Toshihiko Ito
猪頭  敏彦
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Denso Corp
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  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Electrically Driven Valve-Operating Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒステリシスを低減することにより駆動手段
におけるエネルギーロスを低減する弁装置およびそれを
用いた燃料噴射装置を提供する。 【解決手段】 ピエゾ素子71が伸長すると、第一ピス
トン72の移動により油圧室74の油圧が増大し、第二
ピストン73がピン部材76を介して弁部材61を駆動
し、低圧ポート33を開放した後、高圧ポート212を
閉塞する。高圧ポート212の内径をD1、低圧ポート
33の内径をD2とし、D1>D2とすることにより、
弁部材61の受圧面積が異なり、弁部材61が弁座部3
2から離座し低圧ポート33を開放するときよりも、弁
部材61がフルリフトして高圧ポート212を閉塞する
ときに必要となる力が大きくなる。その結果、ピエゾア
クチュエータ70の作動ヒステリシスが低減され、エネ
ルギーロスを低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弁装置およびそれ
を用いた燃料噴射装置に関し、特に圧電素子により油圧
を制御し、圧電素子から発生する電力を回収する弁装置
およびそれを用いた燃料噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ディーゼルエンジンなどのエン
ジンに燃料を供給するシステムとしてコモンレール式の
燃料噴射システムが知られている。コモンレール式の燃
料噴射システムに用いられる燃料噴射装置では、ノズル
ニードルを閉弁方向へ付勢する燃料が蓄えられる背圧室
と高圧側または低圧側との連通を切り替えることにより
ノズルニードルを駆動している。これにより、噴孔の開
閉を制御し、噴孔からの燃料の噴射を断続している。従
来、背圧室と高圧側または低圧側との連通を切り替え
は、例えば欧州特許庁EP0976924に開示されて
いるように、ピエゾ素子などの圧電素子を有する駆動手
段を用いて弁体を移動させることによって実施されてい
る。
【0003】上記のように圧電素子を用いた燃料噴射装
置では、例えば特表2000−503807号公報に開
示されているように、例えばコンデンサなどのエネルギ
ー保持手段に蓄えられた電気的エネルギーを供給するこ
とにより駆動手段の圧電素子を伸長させ、そのエネルギ
ーを回収することにより圧電素子を収縮させるのが一般
的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、圧電素
子を収縮させる際に回収されるエネルギーは、通常伸長
させるときに供給されるエネルギーよりも小さい。その
ため、駆動手段に供給されるエネルギーと回収されるエ
ネルギーとの間の差が大きなほど電源の負荷の増大を招
き、駆動回路の体格の大型化ならびにコストの増大を招
いている。これら供給されるエネルギーと回収されるエ
ネルギーとの間に差が生じる最大の要因は、駆動手段の
発生力と弁体の変位特性との間に生じるヒステリシスで
ある。
【0005】駆動手段の圧電素子にエネルギーを供給し
たとき駆動手段から発生する力と弁体の変位とが線形に
増加し、エネルギーを回収するとき駆動手段へ加わる力
と弁体の変位とがエネルギーが供給されているときと逆
の経過で減少するとヒステリシスは0となる。その結
果、ロスを生じることなくエネルギーを回収することが
できる。
【0006】しかし、EP0976924に開示されて
いる燃料噴射装置では、弁体が低圧ポートの閉塞を解除
するときに最も大きな力を必要とし、弁体がフルリフト
して高圧ポートを閉塞するとき必要な力は小さくなり、
かつ最も大きな変位量を必要とする。そのため、駆動手
段の発生力と変位特性の関係は、図4に示すようにO−
Ap(低圧ポートの閉塞解除)−Bp(高圧ポートの閉
塞)−O(低圧ポートの閉塞)の順に変化する。その結
果、面積Spに相当するヒステリシスすなわちエネルギ
ーのロスを生じる。
【0007】そこで、本発明の目的は、ヒステリシスを
低減することにより駆動手段におけるエネルギーロスを
低減する弁装置およびそれを用いた燃料噴射装置を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1、2ま
たは5記載の弁装置によると、弁部材のリフト量が最大
となるときに必要な油圧は、弁部材が弁座部から離座す
るときに必要な油圧よりも大きい。そのため、駆動手段
の発生力と弁部材の変位特性との間に生じるヒステリシ
スが低下する。したがって、駆動手段で発生するエネル
ギーロスを低減することができ、駆動回路の小型化を図
ることができる。
【0009】本発明の請求項3記載の燃料噴射装置によ
ると、請求項2記載の弁装置を備えている。弁部材は、
制御室内の油圧により低圧ポートを閉塞する方向の力を
受け、圧電素子の伸長により高圧ポートを閉塞する方向
の力を受ける。そして、弁部材が高圧ポートを閉塞して
いるとき、高圧側の油圧により弁部材に高圧ポートを開
放する方向へ加わる力は、弁部材が低圧ポートを閉塞し
ているとき、弁部材に制御室内の油圧により低圧ポート
を閉塞する方向へ加わる力より大きい。そのため、駆動
手段の発生力と弁部材の変位特性との間に生じるヒステ
リシスが低下し、駆動手段で発生するエネルギーロスを
低減する。したがって、駆動回路の小型化を図ることが
できる。
【0010】本発明の請求項4記載の燃料噴射装置によ
ると、高圧ポートの内径をD1、ならびに低圧ポートの
内径をD2とすると、D1>D2である。そのため、弁
部材がフルリフト状態となったとき、すなわち弁部材が
高圧ポートを閉塞するときに高圧側の油圧により高圧ポ
ートを開放する方向へ弁部材が受ける力は、弁部材が弁
座部から離座するとき、すなわち低圧ポートを開放する
ときに制御室の油圧により低圧ポートを閉塞する方向へ
弁部材が受ける力よりも小さくなる。したがって、駆動
手段の発生力と弁部材の変位特性との間に生じるヒステ
リシスが低下し、駆動手段で発生するエネルギーロスを
低減することができる。
【0011】本発明の請求項6記載の燃料噴射装置によ
ると、請求項5記載の弁装置を備えている。弁部材は、
制御室内の油圧により低圧ポートを閉塞する方向の力を
受け、圧電素子の伸長により高圧ポートを閉塞する方向
の力を受ける。そして、弁部材が高圧ポートを閉塞して
いるとき、高圧側の油圧により弁部材に高圧ポートを開
放する方向へ加わる力は、弁部材が低圧ポートを閉塞し
ているとき、弁部材に制御室内の油圧により低圧ポート
を閉塞する方向へ加わる力より大きい。そのため、駆動
手段の発生力と弁部材の変位特性との間に生じるヒステ
リシスが低下し、駆動手段で発生するエネルギーロスを
低減する。したがって、駆動回路の小型化を図ることが
できる。
【0012】本発明の請求項7記載の燃料噴射装置によ
ると、大ピストンの外径をd1、小ピストンの外径をd
2、高圧ポートの内径をD1、ならびに低圧ポートの内
径をD2とすると、D1/d2>D2/d1である。そ
のため、弁部材がフルリフト状態となったとき、すなわ
ち弁部材が高圧ポートを閉塞するときに高圧側の油圧に
より高圧ポートを開放する方向へ弁部材が受ける力は、
弁部材が弁座部から離座するとき、すなわち低圧ポート
を開放するときに制御室の油圧により低圧ポートを閉塞
する方向へ弁部材が受ける力よりも小さくなる。したが
って、駆動手段の発生力と弁部材の変位特性との間に生
じるヒステリシスが低下し、駆動手段で発生するエネル
ギーロスを低減することができる。
【0013】本発明の請求項8記載の燃料噴射装置によ
ると、噴孔からの燃料の噴射を断続する弁部材は、制御
室内の油圧により弁座部に着座する方向の力を受け、圧
電素子の伸長により弁座部から離座する方向の力を受け
る。ノズルニードルのリフト量が最大となるときに必要
となる制御室の油圧は、ノズルニードルが弁座部から離
座するときに必要な制御室の油圧よりも大きい。そのた
め、駆動手段の発生力と弁部材の変位特性との間に生じ
るヒステリシスが低下し、駆動手段で発生するエネルギ
ーロスを低減する。したがって、駆動回路の小型化を図
ることができる。
【0014】本発明の請求項9記載の燃料噴射装置によ
ると、大ピストンの外径をd1、小ピストンの外径をd
2、弁座部の内径をd3、ノズルニードルの外径をd
4、付勢手段の付勢力をfs、ならびに燃料の圧力をP
cとすると、fs>π/4×4×d32×(d22−d4
2)/(d12−d22)である。そのため、ノズルニー
ドルがフルリフト状態となったとき、ノズルニードルが
制御室の油圧により受ける力は、ノズルニードルが弁座
部から離座するとき、ノズルニードルが制御室の油圧に
より受ける力よりも小さくなる。したがって、駆動手段
の発生力と弁部材の変位特性との間に生じるヒステリシ
スが低下し、駆動手段で発生するエネルギーロスを低減
することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示す
複数の実施例を図面に基づいて説明する。 (第1実施例)本発明の第1実施例による燃料噴射装置
を図1に示す。本実施例による燃料噴射装置は、コモン
レール式の燃料噴射システムに適用される。図1に示す
ように、燃料噴射装置1は、ハウジング10、ならびに
プレート部材21、プレート部材22および制御室形成
部材30を挟んでハウジング10とリテーニングナット
23により結合されているノズルボディ40とを備えて
いる。
【0016】ノズルボディ40の先端には噴孔41が形
成されている。ノズルボディ40の内部には、ノズルニ
ードル50が軸方向へ往復移動可能に収容されている。
ノズルボディ40およびノズルニードル50から特許請
求の範囲に記載のノズル部が構成されている。ノズルニ
ードル50の先端部にはシート部51が形成されてお
り、シート部51はノズルボディ40の噴孔41の入口
側に形成されている弁座部42と当接可能である。ノズ
ルニードル50が図1の上方へ移動しシート部51が弁
座部42から離座することにより、噴孔41から燃料が
噴射される。一方、ノズルニードル50が図1の下方へ
移動しシート部51が弁座部42へ着座することによ
り、噴孔41からの燃料の噴射が閉塞される。ノズルボ
ディ40には、反噴孔側の端部のプレート部材22との
間に背圧室43が形成されている。背圧室43にはスプ
リング44が収容されており、背圧室43に蓄えられて
いる高圧の燃料およびスプリング44の付勢力によりノ
ズルニードル50は噴孔閉塞方向すなわちシート部51
が弁座部42へ着座する方向へ付勢されている。背圧室
43およびスプリング44により特許請求の範囲に記載
の付勢部が構成されている。
【0017】図示しないコモンレールから高圧燃料通路
11を経由してノズルボディ40の燃料通路45に供給
された燃料は、燃料溜まり46、ノズルニードル50と
ノズルボディ40との間に形成される隙間を経由してノ
ズルニードル50の先端に供給される。高圧燃料通路1
1を経由してコモンレールから供給された燃料の一部
は、ノズルボディ40の反噴孔側に設置されているプレ
ート部材21の燃料通路211を経て制御室形成部材3
0に形成されている制御室31に供給される。
【0018】弁装置60は、弁部材61および駆動手段
としてピエゾアクチュエータ70を備えている。弁装置
60は、弁部材61、ピエゾアクチュエータ70、ハウ
ジング10、プレート部材21および制御室形成部材3
0から構成されている。ピエゾアクチュエータ70のピ
エゾ素子71は、図2に示すように駆動回路100に接
続されている。弁部材61は半球状に形成されており、
制御室形成部材30に形成されている制御室31に設置
されている。弁部材61は、制御室31の内部を図1の
上下方向へ往復移動可能である。制御室形成部材30の
内周面はテーパ状に形成されており、テーパ状の内周面
に弁部材61が着座可能な弁座部32が形成されてい
る。制御室形成部材30には、低圧側に連通する低圧ポ
ート33が形成されており、弁部材61が弁座部32に
着座することにより制御室31と低圧ポート33との連
通は閉塞される。低圧側は、ハウジング10に形成され
ている低圧室12と、ハウジング10および制御室形成
部材30に形成されている低圧通路13、34とから構
成されている。
【0019】制御室31には高圧側に連通する高圧ポー
ト212が連通している。高圧ポート212はプレート
部材21に形成されており、高圧ポート212は燃料通
路211を経由して高圧燃料通路11と連通している。
また、制御室31には背圧室43に連通する制御油圧通
路24が連通している。制御油圧通路24は、制御室3
1からプレート部材21およびプレート部材22を経由
して背圧室43へ連通している。制御油圧通路24には
オリフィス241が設置されている。高圧ポート212
の内径は低圧ポート33の内径よりも大きく形成されて
いる。すなわち、高圧ポート212の内径をD1、低圧
ポート33の内径をD2とすると、D1>D2である。
【0020】ピエゾアクチュエータ70は、圧電素子と
してのピエゾ素子71、第一ピストン72および第二ピ
ストン73を有している。ピエゾ素子71は、図2に示
すように駆動回路100に接続され、図示しないECU
からの命令にしたがって電気的なエネルギーが供給され
る。ピエゾ素子71は、エネルギーの供給が断続される
と伸縮する。ピエゾ素子71が収縮するときピエゾ素子
71から発生するエネルギーは、駆動回路100のエネ
ルギー保持手段としてのコンデンサ107に回収され
る。ピエゾ素子71および第一ピストン72は、ハウジ
ング10に形成されているピエゾシリンダ14に収容さ
れている。第一ピストン72はピエゾ素子71の噴孔4
1側の端部に当接しており、ピエゾ素子71の伸縮にと
もなってピエゾシリンダ14の内部を往復摺動する。第
一ピストン72の反ピエゾ素子71側には、油圧室74
が形成されている。油圧室74は、第一ピストン72の
移動により容積が変化する。油圧室74には皿ばね75
が設置されており、皿ばね75は第一ピストン72をピ
エゾ素子71方向へ付勢している。これにより、ピエゾ
素子71へのエネルギーの供給が停止されると、第一ピ
ストン72は図1の上方へ移動する。
【0021】第二ピストン73は、ハウジング10に形
成されているシリンダ15に図1の上下方向へ往復摺動
可能に収容されている。第二ピストン73の一方の端部
は油圧室74に面しており、第二ピストン73は油圧室
74の油圧を受けて図1の下方へ移動可能である。ま
た、第二ピストン73の他方の端部は低圧室12に面し
ている。第二ピストン73の他方の端部にはピン部材7
6が接続されている。ピン部材76の反第二ピストン7
3側の端部は弁部材61と当接可能である。ピン部材7
6と弁部材61とが当接することにより、弁部材61は
第二ピストン73の移動に合わせて図1の上下方向へ移
動する。
【0022】駆動回路100は、図2に示すようにDC
/DCコンバータ101、ダイオード102、103、
104、105、106、コンデンサ107およびコイ
ル108などから構成されている。ピエゾアクチュエー
タ70のピエゾ素子71は駆動回路100のコンデンサ
107と並列に接続されている。ピエゾ素子71が伸長
するときコンデンサ107および図示しない電源からピ
エゾ素子71へ電気的なエネルギーが供給され、ピエゾ
素子71が収縮するときピエゾ素子71から放出される
電気的エネルギーはコンデンサ107に回収される。こ
の場合、SW3をONにし、SW1のON−OFFを切
り替えることにより、コンデンサ107に蓄えられたエ
ネルギーがコイル108を介してピエゾ素子71へ供給
される。SW3をOFFにし、SW2のON−OFFを
切り替えることによりピエゾ素子71から発生するエネ
ルギーはコンデンサ107に回収される。
【0023】また、図3に示すような駆動回路110を
使用することも可能である。この場合、SW3をONす
ることによりコンデンサ111に蓄えられているエネル
ギーがコイル112を介してピエゾ素子71へ供給され
る。SW3をOFFにし、SW4をONにすると、ピエ
ゾ素子71から放出されるエネルギーはコンデンサ11
1に回収される。なお、第1実施例では、図2に示す駆
動回路100または図3に示す駆動回路110のいずれ
を用いてもよい。
【0024】次に、第1実施例による燃料噴射装置1の
作動について説明する。ピエゾ素子71にエネルギーが
供給されていないとき、皿ばね75の付勢力により第一
ピストン72は図1の上方へ移動し、油圧室74の容積
が最大となる位置で停止している。このとき、弁部材6
1は制御室31に高圧燃料通路11から供給されている
高圧の燃料の圧力により図1の上方への力を受け、弁座
部32に着座している。弁部材61とピン部材76を介
して当接している第二ピストン73は、油圧室74の油
圧による力が加えられないため、弁部材61とともに図
1の上方へ移動し停止している。
【0025】さらに、このとき、背圧室43には高圧燃
料通路11から制御室31および制御油圧通路24を経
て高圧の燃料が供給されている。また、ノズルニードル
50のシート部51の周囲にも高圧燃料通路11から高
圧の燃料が供給されている。ノズルニードル50のシー
ト部51の周囲の燃料によりノズルニードル50が噴孔
開放方向へ受ける力は、ノズルニードル50が背圧室4
3に蓄えられている高圧の燃料およびスプリング44の
付勢力により噴孔閉塞方向へ受ける力より小さい。その
ため、シート部51は弁座部42に着座している。した
がって、ピエゾ素子71にエネルギーが供給されていな
いとき、噴孔41からの燃料の噴射は停止されている。
【0026】ピエゾ素子71にエネルギーが供給される
と、ピエゾ素子71は図1の下方へ伸長する。ピエゾ素
子71の伸長にともなって第一ピストン72は油圧室7
4方向へ移動し、油圧室74の容積が小さくなる。その
ため、油圧室74の油圧は増大する。油圧室74の油圧
が増大し、第二ピストン73を弁部材61方向へ移動さ
せる力が制御室31の油圧により弁部材61を弁座部3
2に着座させる力よりも大きくなると、第二ピストン7
3は図1の下方へ移動する。第二ピストン73の移動に
ともなってピン部材76と当接している弁部材61は図
1の下方へ移動する。これにより、低圧ポート33は開
放され、制御室31と低圧側とは連通する。制御室31
と低圧側とが連通すると、制御室31内の燃料は低圧室
12および燃料通路34、13へと流出する。一方、弁
部材61は第二ピストン73の移動にともなってプレー
ト部材21に形成されている高圧ポート212を閉塞す
る。高圧ポート212が閉塞されると制御室31への高
圧の燃料の供給が停止されるため、制御室31の内部の
圧力が低下する。これにより、制御室31に連通してい
る背圧室43の圧力も低下し、ノズルニードル50を噴
孔閉塞方向へ付勢する力が減少する。そして、ノズルニ
ードル50のシート部51の周辺に供給されている高圧
の燃料によりノズルニードル50が噴孔開放方向へ受け
る力が背圧室43の燃料の圧力およびスプリング44の
付勢力により噴孔閉塞方向へ受ける力より大きくなる
と、ノズルニードル50は図1の上方へリフトする。そ
の結果、シート部51は弁座部42から離座し、噴孔4
1から燃料が噴射される。
【0027】ピエゾ素子71へ供給されたエネルギーを
放出させると、ピエゾ素子71は図1の上方へ収縮す
る。ピエゾ素子71が収縮することにより、皿ばね75
の付勢力によって第一ピストン72は図1の上方へ移動
し、油圧室74の容積が拡大する。そのため、油圧室7
4の油圧は低下する。油圧室74の油圧が低下し第二ピ
ストン73を弁部材61方向へ移動させる力が制御室3
1の油圧により弁部材61を弁座部32へ着座させる力
よりも小さくなると、第二ピストン73は図1の上方へ
移動する。そして、高圧ポート212の燃料の圧力によ
り、弁部材61は図1の上方へ移動し弁座部32に着座
する。これにより、制御室31は高圧側と連通し、再び
制御室31の内部の圧力は上昇する。その結果、制御室
31に連通している背圧室43の圧力も増大し、ノズル
ニードル50を噴孔閉塞方向へ付勢する力が増大する。
そして、ノズルニードル50が背圧室43の燃料および
スプリング44の付勢力により噴孔閉塞方向へ受ける力
がシート部51周辺の燃料により噴孔開放方向へ受ける
力より大きくなると、ノズルニードル50は図1の下方
へ移動し、シート部51は弁座部42に着座する。これ
により、噴孔41からの燃料の噴射が終了する。
【0028】また、このときピエゾ素子71は油圧室7
4の油圧および皿ばね75の付勢力により収縮する力を
受けるため、ピエゾ素子71からは電気的なエネルギー
が放出される。ピエゾ素子71から放出されたエネルギ
ーは駆動回路100へ出力され、駆動回路100のコン
デンサ107に一時的に蓄えられる。コンデンサ107
に蓄えられたエネルギーは、次の作動においてピエゾ素
子71へ供給されるエネルギーとして利用される。
【0029】次に、第1実施例の燃料噴射装置1の作動
特性について説明する。第1実施例では、高圧ポート2
12の内径をD1とし、低圧ポート33の内径をD2と
すると、D1>D2に設定している。これにより、弁部
材61がフルリフトし高圧ポート212を閉塞すると
き、弁部材61に高圧ポート212を閉塞する方向へ加
える力をFfとし、弁部材61が弁座部32から離座し
低圧ポート33を開放するとき、弁部材61に低圧ポー
ト33を開放する方向へ加える力をFpとすると、Ff
>Fpとなる。これは、下記の理由による。
【0030】弁部材61が高圧ポート212を閉塞する
とき、ならびに弁部材61が低圧ポート33を開放する
とき、いずれも制御室31には高圧燃料通路11から高
圧の燃料が供給されている。そのため、弁部材61の移
動に必要となる力は、弁部材61が高圧ポート212を
閉塞するときの受圧面積、ならびに弁部材61が低圧ポ
ート33を開放するときの受圧面積に相関する。その結
果、弁部材61が弁座部32から離座するとき、弁部材
61に加える力は低圧ポート33の外径D2に対応する
大きさであり、弁部材61がフルリフトするとき、弁部
材61に加える力は高圧ポート212の外径D1に対応
する大きさとなる。したがって、弁部材61がフルリフ
トするときに必要な力Ffは、弁部材61が弁座部32
から離座するときに必要な力Fpよりも大きくなる。
【0031】上記の結果、第1実施例の燃料噴射装置1
では、次のような作動特性を有する。図4に示すように
低圧ポート33を閉塞した状態Oからピエゾ素子71に
エネルギーを供給すると、ピエゾ素子71の変位量にと
もなって弁部材61の駆動に必要となる発生力が増大
し、エネルギーE1で発生力がA1(=Fp)に達し、
弁部材61は弁座部32から離座し低圧ポート33を開
放する。低圧ポート33を開放した後、ピエゾ素子71
の変位量とともに発生力が増大し、ピエゾ素子71に供
給されるエネルギーがE3で発生力がB1(=Ff)に
達し、弁部材61はフルリフトとなり高圧ポート212
を閉塞する。ピエゾ素子71のエネルギーを放出させる
と、低圧ポート33を閉塞した状態Oへと移行する。こ
のとき、発生力と変位との関係はO−A1−B1−Oと
なり、このO−A1−B1−Oにより包囲された面積S
1が第1実施例による燃料噴射装置1の作動ヒステリシ
スとなる。
【0032】従来の場合、弁部材が弁座部から離座し低
圧ポートを開放するとき弁部材の駆動に必要となる力A
pは、弁部材がフルリフトし高圧ポートを閉塞するとき
弁部材の駆動に必要となる力Bpよりも小さい。そのた
め、発生力と変位との関係はO−Ap−Bp−Oとな
り、このO−Ap−Bp−Oにより包囲された面積Sp
が従来の燃料噴射装置の作動ヒステリシスとなる。
【0033】以上、説明したように、本発明の第1実施
例による燃料噴射装置1によると、弁部材61がフルリ
フトとなるときに必要な力Ffならびに必要な油圧Pf
は、弁部材61が弁座部32から離座するときに必要な
力Fpならびに必要な油圧Ppよりも大きい。そのた
め、ピエゾアクチュエータ70の作動ヒステリシスを大
幅に減少することができる。したがって、ピエゾアクチ
ュエータ70におけるエネルギーロスを低減することが
でき、ピエゾアクチュエータ70および駆動回路100
の小型化を図ることができる。また、第1実施例では、
高圧ポート212の内径を低圧ポート33の外径よりも
大きくするだけであるので、簡単な構造とすることがで
きる。
【0034】(第2実施例)本発明の第2実施例による
燃料噴射装置2を図5に示す。第1実施例と実質的に同
一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第2実施例による燃料噴射装置2は、ピエゾアクチュエ
ータ80の構成が第1実施例と異なる。その他の構成は
第1実施例と同一である。
【0035】ピエゾアクチュエータ80は、ピエゾ素子
81、ピエゾピストン82、大ピストン83および小ピ
ストン84を有している。ピエゾ素子81およびピエゾ
ピストン82は、ハウジング10に形成されているピエ
ゾシリンダ14に収容されている。ピエゾピストン82
はピエゾ素子81の噴孔41側の端部に当接しており、
ピエゾ素子81の伸縮にともなってピエゾシリンダ14
の内部を往復摺動する。ピエゾピストン82の反ピエゾ
素子81側には、油圧室85が形成されている。油圧室
85は、ピエゾピストン82の移動により容積が変化す
る。油圧室85には皿ばね86が設置されており、皿ば
ね86はピエゾピストン82をピエゾ素子81方向へ付
勢している。これにより、ピエゾ素子81のエネルギー
が放出されると、ピエゾピストン82はピエゾ素子81
の収縮にともなって図5の上方へ移動する。
【0036】大ピストン83は、ハウジング10に形成
されている大シリンダ16に図5の上下方向へ往復摺動
可能に収容されている。大ピストン83の一方の端部は
油圧室85に面しており、油圧室85の油圧を受けて図
5の下方へ移動可能である。また、大ピストン83の他
方の端部はハウジング10の大シリンダ16の端部に形
成されているストッパ17と当接可能である。大ピスト
ン83は所定のストローク移動すると、ストッパ17と
当接し移動を停止する。大ピストン83は、筒状に形成
されており、内部に小ピストン84を収容する小シリン
ダ831を有している。大ピストン83の油圧室85側
の端部と小シリンダ831とは小孔832により連通し
ている。
【0037】小ピストン84は、大ピストン83の内部
に形成されている小シリンダ831に図5の上下方向へ
往復摺動可能に収容されている。小ピストン84の一方
の端部は小孔832に面しており、小ピストン84は小
孔832を介して油圧室85の油圧を受けて図5の下方
へ移動可能である。また、小ピストン84の他方の端部
は低圧室12に面している。小ピストン84の他方の端
部にはピン部材87が接続されている。ピン部材87の
反小ピストン84側の端部は弁部材61と当接可能であ
る。ピン部材87と弁部材61とが当接することによ
り、弁部材61は小ピストン84の移動に合わせて図5
の上下方向へ移動する。
【0038】第2実施例では、ピエゾピストン82の外
径をdp、大ピストン83の外径をd1、小ピストン8
4の外径をd2、高圧ポート212の内径をD1、低圧
ポート33の内径をD2、およびピン部材87の外径を
diとすると、dp>d1>d2>D1>D2>diで
ある。また、ピエゾピストン82の移動量は15〜25
μm、大ピストン83の移動量は5〜10μm、小ピス
トン84の移動量および弁部材61の移動量はそれぞれ
20〜40μmに設定している。
【0039】次に、第2実施例による燃料噴射装置2の
作動について説明する。ピエゾ素子81にエネルギーが
供給されていないとき、皿ばね86の付勢力によりピエ
ゾピストン82は図5の上方へ移動し、油圧室85の容
積が最大となる位置で停止している。このとき、弁部材
61は制御室31に高圧燃料通路11から供給されてい
る高圧の燃料の圧力により図5の上方への力を受け、弁
座部32に着座している。弁部材61とピン部材87を
介して当接している小ピストン84、ならびに小ピスト
ン84と当接している大ピストン83は、油圧室85の
油圧による力が加えられないため、弁部材61とともに
図5の上方へ移動し停止している。
【0040】さらに、このとき、背圧室43には高圧燃
料通路11から制御室31および制御油圧通路24を経
て高圧の燃料が供給されている。また、ノズルニードル
50のシート部51の周囲にも高圧燃料通路11から高
圧の燃料が供給されている。ノズルニードル50のシー
ト部51の周囲の燃料によりノズルニードル50が噴孔
開放方向へ受ける力は、ノズルニードル50が背圧室4
3に蓄えられている高圧の燃料およびスプリング44の
付勢力により噴孔閉塞方向へ受ける力より小さい。その
ため、シート部51は弁座部42に着座している。した
がって、ピエゾ素子71にエネルギーが供給されていな
いとき、噴孔41からの燃料の噴射は停止されている。
【0041】ピエゾ素子71にエネルギーが供給される
と、ピエゾ素子71は図5の下方へ伸長する。ピエゾ素
子71の伸長にともなってピエゾピストン82は油圧室
85方向へ移動し、油圧室85の容積が小さくなる。そ
のため、油圧室85の油圧は増大する。油圧室85の油
圧が増大し、大ピストン83および小ピストン84を弁
部材61方向へ移動させる力が制御室31の油圧により
弁部材61を弁座部32に着座させる力よりも大きくな
ると、大ピストン83および小ピストン84は一体とな
って弁部材61方向へ移動する。
【0042】このとき、大シリンダ16の弁部材61側
の端部にはストッパ17が形成されているため、大ピス
トン83とストッパ17とが当接すると、大ピストン8
3の移動は制限される。一方、小ピストン84は大ピス
トン83の内部に形成されている小シリンダ831の内
部を移動可能であるため、小ピストン84は大ピストン
83の移動が制限された後も小孔832を介して油圧室
85から導入された油圧により図5の下方への移動を継
続する。大ピストン83および小ピストン84の移動に
ともなってピン部材87と当接している弁部材61は図
5の下方へ移動する。これにより、低圧ポート33は開
放され、制御室31と低圧側とは連通する。
【0043】制御室31と低圧側とが連通すると、制御
室31内の燃料は低圧室12および燃料通路34、13
へと流出する。一方、弁部材61は大ピストン83およ
び小ピストン84の移動にともなってプレート部材21
に形成されている高圧ポート212を閉塞する。高圧ポ
ート212が閉塞されると制御室31への高圧の燃料の
供給が停止されるため、制御室31の内部の圧力が低下
する。これにより、制御室31に連通している背圧室4
3の圧力も低下し、ノズルニードル50を噴孔閉塞方向
へ付勢する力が減少する。そして、ノズルニードル50
のシート部51の周辺に供給されている高圧の燃料によ
りノズルニードル50が噴孔開放方向へ受ける力が背圧
室43の燃料の圧力およびスプリング44の付勢力によ
り噴孔閉塞方向へ受ける力より大きくなると、ノズルニ
ードル50は図5の上方へリフトする。その結果、シー
ト部51は弁座部42から離座し、噴孔41から燃料が
噴射される。
【0044】ピエゾ素子81のエネルギーが放出される
と、ピエゾ素子81は図5の上方へ収縮する。ピエゾ素
子81が収縮することにより、皿ばね86の付勢力によ
ってピエゾピストン82は図5の上方へ移動し、油圧室
85の容積が拡大する。そのため、油圧室85の油圧は
低下する。油圧室85の油圧が低下し小ピストン84を
弁部材61方向へ移動させる力が制御室31の油圧によ
り弁部材61を弁座部32に着座させる力よりも小さく
なると、小ピストン84は大ピストン83方向へ移動す
る。そして、高圧ポート212の燃料の圧力により、弁
部材61は図5の上方へ移動し弁座部32に着座する。
小ピストン84が図5の上方へ移動し大ピストン83と
当接すると、小ピストン84および大ピストン83は一
体となって図5の上方へ移動する。弁部材61が弁座部
32に着座することにより、制御室31は高圧側と連通
し、再び制御室31の内部の圧力は上昇する。その結
果、制御室31に連通している背圧室43の圧力も増大
し、ノズルニードル50を噴孔閉塞方向へ付勢する力が
増大する。そして、ノズルニードル50は図5の下方へ
移動し、シート部51は弁座部42に着座する。これに
より、噴孔41からの燃料の噴射が終了する。
【0045】次に、第2実施例による燃料噴射装置2の
作動特性について説明する。上述のように、大ピストン
83の外径はd1、小ピストン84の外径はd2、高圧
ポート212の内径はD1、および低圧ポート33の内
径はD2とする。また、高圧ポート212の燃料の圧力
すなわちコモンレールに蓄えられている燃料の圧力をP
cとする。さらに、ピエゾ素子71が伸長し、弁部材6
1が弁座部32から離座して低圧ポート33を開放する
ときの油圧室85の油圧をPp、ならびに弁部材61が
フルリフトして高圧ポート212を閉塞するときの油圧
室85の油圧をPfとする。この場合、低圧ポート33
を開放するために必要な力Fpならびに高圧ポート21
2を閉塞するために必要な力Ffは、次のようになる。
【0046】 Fp=π/4×D22×Pc=π/4×d12×Pp Ff=π/4×D12×Pc=π/4×d22×Pf 以上の2式から、ピエゾ素子81から発生する発生力に
必要となる条件はPf>Ppであるため、D1/d2>
D2/d1となる。したがって、第2実施例では、この
関係を満たすように大ピストン83の外径d1、小ピス
トン84の外径d2、高圧ポート212の内径D1、お
よび低圧ポート33の内径Dを設定する必要がある。
【0047】上記の結果、第2実施例の燃料噴射装置2
では、次のような作動特性を有する。第2実施例では、
大ピストン83の外径は大きいため、油圧室85の油圧
を受ける受圧面積が増大する。その結果、より小さな油
圧室85の油圧により大ピストン83、小ピストン84
および弁部材61を移動させることができる。これによ
り、図4に示すように従来の発生力Apよりも小さな発
生力A2(=Fp)のとき低圧ポート33は開放され
る。このとき、ピエゾ素子81に供給されるエネルギー
も小さくすることができる。
【0048】一方、大ピストン83の受圧面積が拡大し
ているため、ピエゾ素子81の変位量を増大しなければ
弁部材61を駆動することができない。第2実施例で
は、大ピストン83と小ピストン84とを別部材として
構成することにより、大ピストン83が移動しストッパ
17と当接すると、大ピストン83の移動は規制され
る。そのため、受圧面積の小さな小ピストン84のみが
移動し、ピエゾ素子81に必要とされる変位量は低減す
ることができる。但し、受圧面積の小さな小ピストン8
4を駆動するために必要となる力は大きくなり、従来の
Bpよりも変位量が小さく発生力が大きなB2(=F
f)になったとき高圧ポート212は閉塞される。この
とき、ピエゾ素子81に供給されるエネルギーはE2で
ある。したがって、発生力と変位との関係は、O−A2
−B2−Oとなり、このO−A2−B2−Oにより包囲
された面積S2が第2実施例による燃料噴射装置の作動
ヒステリシスとなる。
【0049】以上、説明したように、本発明の第2実施
例による燃料噴射装置2によると、第1実施例と同様
に、弁部材61がフルリフトとなるときに必要な力Ff
ならびに必要な油圧Pfは、弁部材61が弁座部32か
ら離座するときに必要な力Fpならびに必要な油圧Pp
よりも大きい。そのため、ピエゾアクチュエータ80の
作動ヒステリシスを大幅に減少することができる。ま
た、第2実施例では、大ピストン83と小ピストン84
を別体の構成とし、大ピストン83の移動量を小ピスト
ン84の移動量よりも小さくすることにより、ピエゾ素
子81の変位量を小さくすることができる。したがっ
て、ピエゾアクチュエータ80を小型化することができ
る。
【0050】(第3実施例)本発明の第3実施例による
燃料噴射装置を図6に示す。第1実施例と実質的に同一
の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。第
3実施例では、ピエゾアクチュエータにより直接弁装置
としての燃料噴射装置を駆動する。すなわち、第3実施
例のノズルニードルは第1実施例の弁部材に相当する。
第1実施例および第2実施例ではピエゾアクチュエータ
の伸縮によって駆動される弁部材により背圧室の圧力を
制御することによりノズルニードルを駆動していたが、
第3実施例ではピエゾアクチュエータの伸縮によってノ
ズルニードルを直接駆動している。
【0051】図6に示すように、本発明の第3実施例に
よる燃料噴射装置3は、ノズルボディ40、弁部材とし
てのノズルニードル120、駆動手段としての小ピスト
ン130、大ピストン140、図示しないハウジング、
およびピエゾアクチュエータ150、ならびに駆動回路
100から構成されている。ノズルボディ40および駆
動回路100は、上述の第1実施例と同様である。
【0052】ノズルニードル120は、ノズルボディ4
0の内部に軸方向へ往復移動可能に収容されている。ノ
ズルニードル120には噴孔41側の端部にシート部1
21が形成されており、シート部121はノズルボディ
40の弁座部42と当接可能である。ノズルニードル1
20の反シート部側の端部には小ピストン130が一体
に接続されている。小ピストン130は、筒形状に形成
されており、内部に形成されているスプリング室131
に付勢手段としてのスプリング132を収容している。
スプリング132は、小ピストン130を噴孔閉塞方向
すなわちシート部121が弁座部42へ着座する方向へ
付勢している。小ピストン130は、筒状に形成されて
いる大ピストン140の内周側に摺動可能に収容されて
いる。小ピストン130および大ピストン140は、図
示しないハウジングに形成されている大シリンダ160
に収容されている。大ピストン140は、大シリンダ1
60の内部に軸方向へ往復移動可能に収容されている。
大シリンダ160の噴孔41側の端部には制御室161
が形成されている。制御室161は高圧燃料通路11と
連通しており、オリフィス162を経由してコモンレー
ルに蓄わえらている高圧の燃料が供給される。制御室1
61には皿ばね163が収容されており、皿ばね163
は大ピストン140を図6の上方へ付勢している。
【0053】ピエゾアクチュエータ150は、ピエゾ素
子151およびピエゾピストン152を有している。ピ
エゾ素子151およびピエゾピストン152は、図示し
ないハウジングに形成されているピエゾシリンダ170
の内部に収容されている。ピエゾピストン152は、ピ
エゾシリンダ170の内部を軸方向へ往復移動可能であ
る。ピエゾシリンダ170の反ピエゾ素子151側には
油圧室171が形成されている。油圧室171には皿ば
ね172が収容されており、皿ばね172はピエゾピス
トン152をピエゾ素子151方向へ付勢している。油
圧室171は、油圧通路180を経由して制御室161
と連通している。
【0054】次に、第3実施例による燃料噴射装置3の
作動について説明する。ピエゾ素子151にエネルギー
が供給されていないとき、皿ばね172の付勢力により
ピエゾピストン152は図6の上方へ移動し、油圧室1
71の容積が最大となる位置で停止している。このと
き、スプリング室131に導入されている高圧の燃料お
よびスプリング132の付勢力により小ピストン13
0、小ピストン130に当接している大ピストン14
0、ならびに小ピストン130と一体のノズルニードル
120は図6の下方への力を受け、ノズルニードル12
0のシート部121は弁座部42に着座している。した
がって、ピエゾ素子151にエネルギーが供給されてい
ないとき、噴孔41からの燃料の噴射は停止されてい
る。
【0055】ピエゾ素子151にエネルギーが供給され
ると、ピエゾ素子151は図6の下方へ伸長する。ピエ
ゾ素子151の伸長にともなってピエゾピストン152
は油圧室171方向へ移動し、油圧室171の容積が小
さくなる。そのため、油圧室171の油圧は増大する。
増大した油圧は油圧室171から制御室161へ導入さ
れ、制御室161の圧力が増大する。増大した制御室1
61の油圧により大ピストン140および小ピストン1
30は一体となって図6の上方へ移動する。これによ
り、小ピストン130と一体のノズルニードル120は
図6の上方へ移動し、シート部121が弁座部42から
離座する。その結果、噴孔41から燃料が噴射される。
【0056】一方、小ピストン130と一体となって図
6の上方へ移動した大ピストン140は、大シリンダ1
60の反噴孔側の端面であるストッパ164と当接して
移動が規制される。そのため、大ピストン140の移動
が規制された後は、小ピストン130が単独で図6の上
方へ移動する。
【0057】ノズルニードル120のシート部121が
弁座部42に着座しているとき、スプリング室131に
供給される高圧の燃料により弁座部42の内周側の面積
に加わる油圧がノズルニードル120に加わる噴孔閉塞
方向の力となる。そのため、制御室161で増大する油
圧と大ピストン140および小ピストン130の受圧面
積の積がノズルニードル120に加わる噴孔開放方向の
力となる。したがって、ノズルニードル120に加わる
噴孔開放方向の力が噴孔閉塞方向の力を上回ったとき、
小ピストン130、大ピストン140およびノズルニー
ドル120はリフトし、噴孔41から燃料が噴射され
る。
【0058】大ピストン140および小ピストン130
を別体に構成することにより、大ピストン140の受圧
面積が拡大されることから、ピエゾ素子151の伸長に
よる油圧の増大が小さくても大ピストン140、小ピス
トン130およびノズルニードル120を駆動すること
ができる。また、大ピストン140が所定のストローク
移動した後、ストッパ164によりその移動が規制さ
れ、小ピストン130のみが移動するため、小ピストン
130の移動のために必要な油圧を低減することができ
る。すなわち、ノズルニードル120のシート部121
が弁座部42から離座するときに必要な力Fpは、ノズ
ルニードル120がフルリフトするときに必要な力Ff
よりも小さくすることができる。
【0059】ピエゾ素子151のエネルギーが放出され
ると、ピエゾ素子151は図6の上方へ収縮する。ピエ
ゾ素子151が収縮することにより、皿ばね172の付
勢力によりピエゾピストン152は図6の上方へ移動
し、油圧室171の容積が拡大する。そのため、油圧室
171の油圧は低下する。油圧室171の油圧が低下す
ると、制御室161の油圧も低下し、スプリング132
の付勢力により小ピストン130、大ピストン140お
よびノズルニードル120は図6の下方へ移動し、シー
ト部121は弁座部42に着座する。これにより、噴孔
41からの燃料の噴射が終了する。
【0060】次に、第3実施例による燃料噴射装置3の
作動特性について説明する。大ピストン140の外径は
d1、小ピストン130の外径はd2、弁座部42の内
径はd3、ならびにノズルボディ40の内周側における
ノズルニードル120の外径はd4とする。また、スプ
リング132の付勢力をfsとし、コモンレールに蓄え
られている燃料の圧力をPcとし、ピエゾ素子151が
伸長し、ノズルニードル120のシート部121が弁座
部42から離座するときの油圧室171の油圧をPp、
ならびにノズルニードル120がフルリフトするときの
油圧室171の油圧をPfとする。このとき、ノズルニ
ードル120が開弁するために必要な力Fpならびにノ
ズルニードル120がフルリフトするために必要な力F
fは、次のようになる。
【0061】Fp=π/4×d32×Pc+fs=π/
4(d12−d42)×Pp Ff=fs=π/4(d22−d42)×Pf 以上の2式から、ピエゾ素子151から発生する発生力
に必要となる条件はPf>Ppであるため、 4/π×fs/(d22−d42) >d32×Pc/(d12−d42)+π/4×fs/
(d12−d42) となる。したがって、 fs>π/4×d32×(d22−d42)/(d12−d
2)×Pc となる。したがって、第3実施例では、この関係を満た
すように大ピストン140の外径をd1、小ピストン1
30の外径をd2、弁座部42の内径をd3、およびノ
ズルニードル120の外径をd4と設定する必要があ
る。
【0062】以上、説明したように、本発明の第3実施
例による燃料噴射装置3によると、上述の第1実施例お
よび第2実施例と同様に、ノズルニードル120がフル
リフトとなるときに必要な力Ffならびに必要な油圧P
fは、ノズルニードル120が弁座部42から離座する
ときに必要な力Fpならびに必要な油圧Ppよりも大き
い。そのため、ピエゾアクチュエータ150の作動ヒス
テリシスを大幅に減少することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による燃料噴射装置の要部
を示す模式的な断面図である。
【図2】本発明の第1実施例による燃料噴射装置に適用
される駆動回路を示す模式図である。
【図3】本発明の第1実施例による燃料噴射装置に適用
される駆動回路を示す模式図である。
【図4】本発明の複数の実施例および従来例による作動
特性を示す図であって、ピエゾ素子からの発生力と変位
との関係から作動ヒステリシスを示す図である。
【図5】本発明の第2実施例による燃料噴射装置の要部
を示す模式的な断面図である。
【図6】本発明の第3実施例による燃料噴射装置を示す
模式図である。
【符号の説明】
1、2、3 燃料噴射装置 10 ハウジング 11 高圧燃料通路(高圧側) 12 低圧室(低圧側) 13 低圧通路(低圧側) 21 プレート部材(弁装置) 30 制御室形成部材 31 制御室 32 弁座部 33 低圧ポート 34 低圧通路(低圧側) 40 ノズルボディ(ノズル部) 41 噴孔 42 弁座部 43 背圧室(付勢部) 44 スプリング(付勢部) 50 ノズルニードル(ノズル部) 51 シート部 60 弁装置 61 弁部材 70、80、150 ピエゾアクチュエータ(駆動手
段) 71、81、151 ピエゾ素子(圧電素子) 72 第一ピストン 73 第二ピストン 74 油圧室 83 大ピストン 84 小ピストン 85 油圧室 100、110 駆動回路 107、111 コンデンサ(エネルギー保持手段) 120 ノズルニードル(弁部材) 121 シート部 130 小ピストン 132 スプリング(付勢手段) 140 大ピストン 161 制御室 171 油圧室 211 燃料通路(高圧側) 212 高圧ポート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02M 47/02 F02M 47/02 51/00 51/00 G H01L 41/083 F16K 31/02 A 41/09 H01L 41/08 U // F16K 31/02 P Fターム(参考) 3G066 AA07 AB02 AC09 AD12 BA00 BA17 BA67 CC06T CC08T CC08U CC14 CC64U CC66 CC67 CC68T CC68U CC69 CC70 CD26 CD30 CE27 CE29 3G301 HA02 HA06 JA00 JA02 LB11 LC05 LC08 LC10 3H062 AA02 AA12 BB11 BB30 BB33 CC05 EE06 HH03 HH10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁座部と当接可能な弁部材と、 圧電素子を有し、前記圧電素子の伸縮により加減される
    油圧を前記弁部材に伝達し前記弁部材のリフト量が最大
    となるとき、前記弁部材が前記弁座部から離座するとき
    に必要な油圧よりも大きな油圧により前記弁部材を駆動
    する駆動手段と、 前記圧電素子が収縮するとき前記圧電素子から発生する
    電力を回収するエネルギー保持手段と、 を備えることを特徴とする弁装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動手段は、前記圧電素子の伸縮に
    ともなって駆動される第一ピストンと、前記第一ピスト
    ンの移動により容積が変化する油圧室と、前記油圧室の
    油圧により駆動され駆動力を前記弁部材へ伝達する第二
    ピストンとを有することを特徴とする請求項1記載の弁
    装置。
  3. 【請求項3】 噴孔、ならびに前記噴孔を開閉可能なノ
    ズルニードルを有するノズル部と、 前記ノズルニードルを前記噴孔閉塞方向へ付勢する油圧
    が導入される背圧室が形成されている付勢部と、 前記背圧室と高圧側とを連通する高圧ポート、ならびに
    前記背圧室と低圧側とを連通し前記弁座部が形成されて
    いる低圧ポートが連通している制御室を有し、前記弁部
    材により前記背圧室と前記高圧側または前記低圧側との
    導通を切り替える請求項2記載の弁装置とを備え、 前記弁部材は、前記制御室内の油圧により前記低圧ポー
    トを閉塞する方向の力を受け、前記圧電素子の伸長によ
    り前記高圧ポートを閉塞する方向の力を受け、 前記弁部材が前記高圧ポートを閉塞しているとき、前記
    高圧側の油圧により前記弁部材に前記高圧ポートを開放
    する方向へ加わる力は、前記弁部材が前記低圧ポートを
    閉塞しているとき、前記弁部材に前記制御室内の油圧に
    より前記低圧ポートを閉塞する方向へ加わる力より大き
    いことを特徴とする燃料噴射装置。
  4. 【請求項4】 前記高圧ポートの内径をD1、ならびに
    前記低圧ポートの内径をD2とすると、D1>D2であ
    ることを特徴とする請求項3記載の燃料噴射装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動手段は、前記圧電素子の伸縮に
    ともなって駆動されるピストンと、前記ピストンの移動
    により容積が変化する油圧室と、前記油圧室の油圧によ
    り駆動される大ピストンと、前記大ピストンの移動量よ
    りも小さく前記大ピストンおよび前記油圧室の油圧によ
    り駆動され駆動力を前記弁部材へ伝達する小ピストンと
    を有することを特徴とする請求項1記載の弁装置。
  6. 【請求項6】 噴孔、ならびに前記噴孔を開閉可能なノ
    ズルニードルを有するノズル部と、 前記ノズルニードルを前記噴孔閉塞方向へ付勢する油圧
    が導入される背圧室が形成されている付勢部と、 前記背圧室と高圧側とを連通する高圧ポート、ならびに
    前記背圧室と低圧側とを連通し周囲に前記弁座部が形成
    されている低圧ポートが連通している制御室を有し、前
    記弁部材により前記背圧室と前記高圧側または前記低圧
    側との導通を切り替える請求項5記載の弁装置とを備
    え、 前記弁部材は、前記制御室内の油圧により前記低圧ポー
    トを閉塞する方向の力を受け、前記圧電素子の伸長によ
    り前記高圧ポートを閉塞する方向の力を受け、 前記弁部材が前記高圧ポートを閉塞しているとき、前記
    高圧側の油圧により前記弁部材に前記高圧ポートを開放
    する方向へ加わる力は、前記弁部材が前記低圧ポートを
    閉塞しているとき、前記弁部材に前記制御室内の油圧に
    より前記低圧ポートを閉塞する方向へ加わる力より大き
    いことを特徴とする燃料噴射装置。
  7. 【請求項7】 前記大ピストンの外径をd1、前記小ピ
    ストンの外径をd2、前記高圧ポートの内径をD1、な
    らびに前記低圧ポートの内径をD2とすると、D1/d
    2>D2/d1であることを特徴とする請求項6記載の
    燃料噴射装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の弁装置と、 噴孔および前記噴孔の入口側に前記弁座部が形成されて
    いるノズルボディとを備え、 前記駆動手段は、前記弁部材の反噴孔側の端部に設置さ
    れ付勢手段および燃料の圧力により噴孔閉塞方向へ付勢
    されている小ピストンと、前記小ピストンより軸方向へ
    の移動距離が小さく前記小ピストンを軸方向へ移動可能
    に内部に収容している大ピストンと、内部に前記大ピス
    トンを軸方向へ移動可能に収容する収容部、ならびに前
    記大ピストンおよび前記小ピストンを前記付勢手段およ
    び前記燃料の圧力により付勢されている方向とは逆方向
    に付勢する油圧が導入される制御室を有するハウジング
    とを有することを特徴とする燃料噴射装置。
  9. 【請求項9】 前記大ピストンの外径をd1、前記小ピ
    ストンの外径をd2、前記弁座部の内径をd3、前記弁
    部材の外径をd4、前記付勢手段の付勢力をfs、なら
    びに前記燃料の圧力をPcとすると、 fs>π/4×d32×(d22−d42)/(d12−d
    2) であることを特徴とする請求項8記載の燃料噴射装置。
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