JP4123038B2 - インジェクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は内燃機関のインジェクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
ディーゼルエンジンのコモンレール式燃料噴射装置等に用いられるインジェクタは、ノズルニードルを駆動してその開弁と閉弁とを切り換えることにより、所定の時期に所定の噴射量で燃料を噴射するようになっている。下記特許文献1には、かかるインジェクタとして、加圧燃料が導入されてノズルニードルに閉弁方向の力を作用させる制御室が設けられ、制御室内の圧力を増減することで、ノズルニードルの開と閉とを切り換えるものが記載されている。制御室内の圧力を増減する手段としては例えば次のような構成が用いられている。すなわち、制御室と低圧源との間に弁室が介設される。弁室は、制御室と連通する制御室側ポートと、低圧源と連通する低圧源側ポートとを有しており、低圧源側ポートを弁室内に配設された弁体が閉鎖または開放する。弁体は弁室内で直線動し、弁体が低圧源側ポートを開放すれば、制御室内の燃料が弁室から低圧源へと逃げて、制御室内の圧力が低圧となり、ノズルニードルが開弁する。低圧源側ポートを閉鎖すれば、制御室内の圧力が高圧となってノズルニードルが閉弁する。
【0003】
【特許文献1】
国際公開第01/88365号パンフレット
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特許文献1のものでは、制御室側ポートが弁体の側面と対向する位置に開口している。このため、弁体が低圧源側ポートを開放し、制御室側ポートと低圧源側ポートとが連通したときに、制御室内の燃料が制御室側ポートから噴流となって弁体の径方向の一方向から弁体側面に吹きつける。このため、弁体の動きが不安定化し、また、弁室から低圧源へと抜ける燃料の流量が安定せず、インジェクタの作動がばらつく。また、流体摩耗による経時劣化が生じる。
【0005】
本発明は、低圧源側ポートの開放時にインジェクタの作動がばらつかず、経時劣化を防止することのできるインジェクタを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明では、加圧された燃料が導入されてノズルニードルに閉弁方向の圧力を作用させる制御室と、制御室と連通する制御室側ポートおよび低圧源と連通する低圧源側ポートを有する弁室であって、室内には、上下方向に直線変位し、前記低圧源側ポートを閉鎖または開放する弁体が配設された弁室とを有し、前記弁体による前記低圧側ポートの開放により、前記制御室内の燃料を前記低圧側ポートから前記低圧源に逃がして前記制御室の圧力を低下するインジェクタにおいて、
前記制御室側ポートを、前記弁室の室内側の面のうち、前記低圧源側ポートが開口する面または側面に開口するように形成するとともに、開口方向を、非弁体方向に向ける。
【0007】
制御室側ポートの開口方向が非弁体方向に向けているので、弁体が低圧源側ポートを開放したときに、制御室側ポートから弁室内に流入する燃料の噴流は、弁体にその径方向に直接、当たらない。
【0008】
さらに、制御室側ポートが、弁体を挟んで低圧源側ポートが開口する面と反対側の面とは別の面に開口しているので、制御室側ポートからの燃料の流れは、弁室内に流入したときとは向きを変えて低圧源側ポートに向かうことを強いられる。これにより、燃料の流れの勢いが削がれて、流れが緩やかになるから、弁体が離座したときに形成される隙間から低圧源側ポートに向かう燃料の流れが、弁体の周方向にみたとき、特に制御室側ポート側方向とその反対側方向との間で偏るのを抑制することができる。これにより、弁室から低圧源へと抜ける燃料の流量が安定する。これにより、インジェクタの作動のばらつきを抑えることができる。
【0009】
請求項2記載の発明では、請求項1の発明の構成において、前記制御室側ポートを、前記低圧源側ポートが開口する面で、前記低圧源側ポートの外周に開口せしめる。
【0010】
制御室側ポートと低圧源側ポートとが同一の面に開口しているので、制御室側ポートから弁室内に流入する燃料の噴流は、180°反転して低圧源側ポートに向かうことになる。したがって、十分に前記噴流の勢いが削がれ、さらに燃料の流量が安定する。
【0011】
請求項3記載の発明では、請求項1または2の発明の構成において、前記制御室と前記制御室側ポートとを結ぶ連通路を、前記制御室側ポートに連なる部分が、前記制御室側ポートの開口方向に対して折れ曲がるように形成する。
【0012】
制御室から連通路を通ってきた燃料は、弁室内に流入する前に、前記制御室側ポートに連なる部分で向きを変えるので、そのとき、前記噴流の勢いが弱められ、さらに燃料の流量が安定する。
【0013】
請求項1ないし3の発明の構成において、請求項4記載の発明のように、端面が互いに対向当接するバルブボデーおよびプレートをハウジング構成部材として有し、前記弁室は、前記バルブボデーにその端面から掘り下げて前記弁体を収容する弁室形成用の凹部を形成してなり、
前記制御室側ポートは、前記プレートの端面に、一部が前記弁室形成用の凹部と対向する位置で開口して該開口部分にて前記制御室側ポートをなす制御室側ポート形成用の凹部を形成してなり、該凹部のうち前記開口部分以外の部分が前記連通路をなす構成とすることができる。
【0014】
請求項5記載の発明では、請求項4の発明の構成において、前記制御室側ポート形成用の凹部は、前記弁室形成用の凹部との非対向位置まで伸びる形状とし、前記制御室側ポート形成用の凹部のうち、前記弁室形成用の凹部との非対向部分により、前記制御室と前記制御室側ポートとを結ぶ連通路の、前記制御室側ポートに連なる部分を形成する。
【0015】
制御室と制御室側ポートとを結ぶ連通路が、一部を制御室側ポート形成側の部材を通るので、弁室形成用の凹部が形成される部材における凹部や穴による空間の割合がその分、小さくなる。これにより、前記空間に存在する燃料圧に対する耐性が向上する。
【0016】
制御室側ポートは前記対向面に直交する方向に開口し、連通路の、制御室側ポートに連なる部分は前記対向面に平行な方向に伸びるから、請求項3の発明のように制御室側ポートに連なる部分が、制御室側ポートの開口方向に対して折れ曲がるようにすることが、容易に実現できる。
【0017】
請求項6記載の発明では、請求項5の発明の構成において、前記制御室側ポート形成用の凹部は、少なくとも前記弁室形成用の凹部との非対向部分を狭幅の溝状として、溝幅に応じて前記連通路の流量を絞るようにする。
【0018】
別途、部材内部にオリフィスを穿成することなく、実質的に連通路にオリフィスを設けることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の第1の実施形態を説明する。図1は本発明のインジェクタ1の全体構成図で、例えば、ディーゼルエンジンのコモンレール式燃料噴射装置に適用される。インジェクタ1は、ディーゼルエンジンの各気筒に対応して設けられ、共通のコモンレール (図略)から燃料の供給を受けるようになっている。コモンレールには燃料タンク (図略)の燃料が高圧サプライポンプ (図略)により圧送されて噴射圧力に相当する所定の高圧で蓄えられる。
【0020】
インジェクタは、ノズルニードル31を有するノズル部1a(下端部)が、図略の燃焼室内に突出するように取り付けられる。インジェクタの中間部は弁体であるバルブ32を有する背圧制御部1b、上端部はピエゾ駆動部1cを構成している。インジェクタはハウジング2を有し、ハウジング2内には上記各部1a〜1cを構成する各部品が収納されるとともに、コモンレールと連通する高圧通路51、燃料タンクと連通するリターン通路58等の通路が形成される。ハウジング2は、ノズルボデー21、バルブボデー22、プレート23等の複数の断面円形の部材21〜24等を長さ方向に積層してこれらがリテーナ等により一体化した構造となっている。
【0021】
ノズル部1aは、ノズルボデー21に形成した縦穴71に、段付きのノズルニードル31がその上半大径部にて摺動自在に保持されている。ノズルニードル31の下半小径部の外周には環状の油溜まり室52が形成されている。油溜まり室52は、常時、高圧通路51と連通し、コモンレールからの加圧燃料である高圧燃料が供給されている。縦穴71の下方には、これに連なってサック部53が形成され、サック部53形成壁を貫通して燃料噴射用の噴孔54が形成される。
【0022】
ノズルニードル31は下端位置にある時に、円錐形の先端部がサック部53と縦穴71の境界部に設けたシート52aに着座し、サック部53を閉じて油溜まり室52から噴孔54への燃料供給を遮断する。ノズルニードル31が上昇してシート52aから離座し、サック部53を開くと燃料が噴射される。
【0023】
ノズルニードル31の上端面および縦穴71の壁面により画成される空間は、ノズルニードル31に背圧を与える制御室61としてある。制御室61は、メインオリフィス55を介して高圧通路51と常時連通するとともに、サブオリフィス571を介して背圧制御部1bのバルブ室62と常時連通しており、これらメインオリフィス55、サブオリフィス571から導入される制御流体としての燃料が、ノズルニードル31の背圧を発生する。この背圧はノズルニードル31に下向きに作用して、制御室61内に収納されたスプリング41とともにノズルニードル31を着座方向に付勢する。一方、油溜まり室52の高圧燃料がノズルニードル31の段差面に上向きに作用しノズルニードル31を離座方向に付勢している。
【0024】
背圧制御部1bは、バルブ室62内に、上下方向に直線動する3方弁構造の弁体であるバルブ32の本体部321が配設されたもので、バルブ室62の天井面621に設けた上シート621aまたは底面622に設けた下シート622aに選択的に着座して、流路を切換えるようになっている。バルブ室62は制御室61に通じる制御室側ポート63の他、リターン通路58と連通する低圧源側ポートである低圧ポート64、高圧通路51と連通する高圧ポート65とを有している。低圧ポート64は前記天井面621に開口して、その開口外周縁部が前記上シート621aとなっており、バルブ本体部321が上シート621aに着座することで、低圧ポート64が閉鎖される。高圧ポート65は低圧ポート64とバルブ本体部321を上下方向に挟む位置で前記底面622に開口して、その開口外周縁部が前記下シート622aとなっており、バルブ本体部321が下シート622aに着座することで、高圧ポート65が閉鎖される。
【0025】
バルブ32は、バルブ室62内に収容される大径の前記本体部321の下方に、摺動部322が結合し、摺動部322にて、縦穴72により摺動自在に保持されている。縦穴72は、弁室62および高圧ポート65を形成する凹部であり、高圧ポート65よりも下側部分が摺動部322と摺接する。バルブ32は、高圧ポート65に位置する、本体部321と摺動部322との境界部で括れており、その外周に、高圧通路51から枝分かれする高圧支通路56から高圧燃料が供給されている。
【0026】
バルブ32が上端位置にある時には、本体部321の頂面が、バルブ室天井面621の上シート621aに着座して、バルブ室62とリターン通路58との間を遮断する。バルブ32が下端位置にある時には、本体部321の下部テーパ面が、バルブ室底面622の下シート622aに着座して、バルブ室62と高圧通路51との間を遮断する。
【0027】
バルブ32はピエゾ駆動部1cにより押圧駆動されることで、作動状態が切り換わるようになっており、これに伴いバルブ室62と連通する制御室61の圧力、すなわちノズルニードル31の背圧が増減する。
【0028】
バルブ32の摺動部322の下方には、スプリング42が収容されてバルブ32を上方に付勢している。なお、スプリング42が収容される空間は、リリーフ連通路59を介してリリーフ通路58に連通しており、該空間が密室化するのを防止し、バルブ32の変位に基因した前記空間内の燃料の弾発力が生じないようになっている。
【0029】
ピエゾ駆動部1cは、バルブ室62の上部を画成するプレート23の上方に配設されたシリンダ形成部材24に、上側から順にピエゾアクチュエータ36、扁平なピストン部材35、大径ピストン34、小径ピストン33を同軸に配設してなる。大径ピストン34と小径ピストン33とは、シリンダ形成部材24に設けたシリンダ内に摺動自在に保持される。大径ピストン34と小径ピストン33の間の空間には燃料が充填されて、液密室66を形成している。液密室66は、大径ピストン34で上端が画成された大径部分661と、小径ピストン33で下端が画成された小径部分662とを有し、大径ピストン34の変位が拡大されて小径ピストン33の変位に変換される。すなわち、油圧式変位拡大機構として機能する。ピエゾアクチュエータ36と大径ピストン34との間に挟まれた前記ピストン部材35はOリング付きのもので、その上下を液密に分離する。
【0030】
ピエゾアクチュエータ36はPZT等の圧電セラミック層と電極層とが交互に積層してコンデンサ構造を有する一般的なもので、積層方向すなわち上下方向を伸縮方向としており、図示しない駆動装置により充放電されるようになっている。ピエゾアクチュエータ36には、大径ピストン34の上端部外周に設けられたピエゾスプリング44により一定の初期荷重が印加される。これにより、大径ピストン34はピエゾアクチュエータ36の伸縮に伴い、一体に上下動する。小径ピストン33は、ピン状の下端部が低圧ポート64からバルブ室62内に進出し、バルブ室62内のバルブ本体部321の頂面と当接している。小径ピストン33は中間部にフランジ付き形状のもので、その上方のスプリング43によって小径ピストン33が下方に付勢されている。
【0031】
従って、ピエゾアクチュエータ36が伸長して大径ピストン34を押圧すると、その押圧力が液密室66の燃料を介して小径ピストン33に伝えられる。ピエゾアクチュエータ36と大径ピストン34とは一体であるから、ピエゾアクチュエータ36の伸長量が拡大されて小径ピストン33の上下方向の変位に変換される。
【0032】
次に、本発明の特徴部分について説明する。前記バルブ室62は対向面22a,23aで互いに密着するバルブボデー22およびプレート23により形成される。バルブボデー22には面22aから掘り下げた円形の縦穴72が形成され、該縦穴72により面22aに凹部が形成される。縦穴72は上側が拡径した段付きのもので、ここにバルブ32が収容される。バルブ室62は縦穴72の大径部により形成され、高圧ポート65は縦穴72の小径部により形成される。
【0033】
一方、プレート23は縦穴72を覆ってバルブ室62の上端を画成している。プレート23の、バルブ32と対向する位置には貫通孔75が形成されており、貫通孔75により低圧ポート64が形成される。
【0034】
バルブボデー22は下端で制御室61の上端を画成している。バルブボデー22には、縦穴72と平行にこれよりも細めの縦穴73が形成してあり、その下端が制御室61に臨んで開口している。縦穴73により、制御室61と制御室側ポート63とを連通する連通路である燃料通路57の一部を形成する。縦穴73は上端部分が縮径しており、前記オリフィス571となる。
【0035】
燃料通路57のうち制御室側ポート63に連なる部分、および制御室側ポート63が、プレート23により形成される。すなわち、プレート23の面23aに、バルブ室62形成用の縦孔72の上端開口部と対向する位置から、燃料通路57形成用の縦穴73の上端開口部と対向する位置にかけて、1本の溝74が形成してある。溝74のうち、バルブ室62形成用の縦穴72と対向する一端側の部分により、制御室側ポート63が形成され、その他の溝74の部分により、燃料通路57の、制御室側ポート63に連なる部分が形成される。なお、溝74は、一端が、バルブ32の中心軸に一致させた貫通孔75の中心から、バルブ32の半径以上離れるように形成され、制御室側ポート63がバルブ32とは非対向としてある。つまり、制御室側ポート63の開口方向が非バルブ32方向であり、制御室側ポート63は、バルブ本体部321(弁体)の直線変位方向への動作軌跡と、制御室側ポート63からバルブ室62内への流体(燃料)流れの軸中心とが干渉しないようにバルブ室62内の壁面に開口して設けられる。
【0036】
上記構成のインジェクタの作動を説明する。ピエゾアクチュエータ36が放電状態で縮小している状態(図示の状態)では、インレットより高圧通路51に供給される高圧燃料の圧力で、バルブ32は低圧シート621aに着座している。この状態から、図略の駆動装置をONとし、ピエゾアクチュエータ36を充電して、ピエゾアクチュエータ36を伸長させると、前記のごとく、小径ピストン33がバルブ32を押し下げて、バルブ本体部321が上シート621aから離座し、さらに下方変位して下シート622aに着座する。低圧ポート64が開放されると、制御室61内の燃料がサブオリフィス571、バルブ室62を経てリターン通路58に流出するために、制御室61の圧力が降下する。そして、ノズルニードル31の下向きの付勢力が上向きの付勢力を下回ると、ノズルニードル31がシート52aから離座して燃料噴射が開始される。
【0037】
次に、ピエゾアクチュエータ36を放電させると、ピエゾアクチュエータ36が収縮して、バルブ32への押し下げ力が解除される。これにより、高圧通路51に連通する高圧ポート65が開放され、リターン通路58と連通する低圧ポート64が閉鎖される。そして、制御室61に、メインオリフィス55を介して流入する高圧燃料と、高圧支通路56、バルブ室62およびサブオリフィス571を介して流入する高圧燃料とにより、制御室61内の圧力が再び上昇する。そして、ニードル31が着座して噴射が終了する。
【0038】
ところで、噴射開始時には、低圧ポート64が開放されて、制御室61内の高圧燃料が制御室側ポート63からバルブ室62内に流入し、低圧ポート64に噴出する。前記のごとく、制御室側ポート63の開口部はバルブ本体部321と非対向であるから、制御室側ポート63からの噴流がバルブ本体部321にその径方向に直接吹きつけることはない。燃料の流れは、図2中に矢印にて示すように、バルブ室62の天井面621に開口する制御室側ポート63から一旦は底面622の方に向かい、向きを180°転じて制御室側ポート63と同じ天井面621に開口する低圧ポート64に向かうことになる。このとき、噴流の勢いが削がれて燃料流れが緩やかになり、バルブ本体部321と上シート621aとの間隙を通過する燃料の流れは、バルブ32の周方向に、燃料流量(以下、適宜、シート流量という)が均一になるようにすることができる。
【0039】
図3は、前記特許文献1とは別の従来のインジェクタのもので、図中、図1のものと実質的に同じ作動をする部分には同じ番号を付してある。制御室側ポート63がバルブ本体部321と非対向位置に形成されており、このものでも、制御室側ポート63からの噴流がバルブ本体部321に直接には当たらない。しかしながら、制御室側ポート63からの噴流はバルブ本体部321の側方を上方に向かって流れ、噴流の勢いが殆ど削がれずにスムーズに低圧ポート64に達する。このため、バルブ本体部321と上シート621aとの間隙において、制御室側ポート63側の方向では急な流れとなり、制御室側ポート63とバルブ本体部321を挟んだ反対側方向では緩い流れとなる。すなわち、バルブ本体部321の周方向にシート流量が不均一となる。
【0040】
これに対して本インジェクタでは、前記のごとく、制御室側ポート63からの噴流が一旦、180°反転するので、そのときに相当程度、流れの勢いが削がれ、バルブ本体部321の周方向にシート流量が均一化する。
【0041】
しかも、燃料通路57のうち、制御室側ポート63に連なる部分がプレート23の面方向に形成され、制御室側ポート63がバルブ室62内に臨む方向や縦穴73の形成方向と直交する方向を向いている。したがって、燃料通路57を流れる燃料は、オリフィス571から、前記制御室側ポート63に連なる部分に続く箇所、および前記部分から制御室側ポート63に続く箇所のそれぞれで、燃料の流れが直角に向きを変え、これらの箇所でも燃料の流れが削がれる。これにより、燃料流れがより緩やかなものとなり、バルブ本体部321の周方向にシート流量をさらに均一化することができる。
【0042】
また、前記制御室側ポート63に連なる部分が低圧ポート64形成用の貫通孔75が形成されるプレート23の面に溝74を形成することでできるので、実施が簡単である。
【0043】
また、燃料通路57等に高圧燃料が流れることで、その燃料圧によりインジェクタを構成するバルブボデー22に応力が発生するから、バルブボデー22の燃料圧に対する耐性が問題となる。バルブボデー22は内部に縦穴72、通路51,56,57など多くの空間が形成されており、十分な強度が要求されるところ、燃料通路57の一部がプレート23の溝74により形成されるから、その分、応力の負担が軽減されるとともに、十分な強度を確保することができる。
【0044】
なお、本インジェクタでは、バルブボデーの縦穴の一部を縮径してオリフィスとしているが、前記溝によりオリフィスを形成するのもよい。溝の横断面形状を矩形とすることで、断面円形の孔に比して相対的に流通抵抗が大きくなり、特別な微細加工技術を用いることなく、流量を絞ることができる。溝幅および深さに応じて、所望の絞り効果が得られる。
【0045】
また、本インジェクタでは制御室側ポートを低圧ポートと同じ面に形成して、制御室側ポートからバルブ室に流入した燃料の流れが180°反転するようにしているが、必ずしも、これに限定されるものではない。制御室側ポートを、バルブ本体部を挟んで低圧ポート形成面と反対側の面とは別の面に開口するように形成し、その開口方向を非バルブ本体部方向に向ければよい。例えば、バルブ室の側面に開口せしめるとともに、その開口方向をバルブ本体部から逸らし、バルブ本体部とバルブ室側面との間に向ける。この場合も、制御室側ポートからの噴流が直接バルブ本体部の側面に強く吹きつけず、さらに、制御室側ポートの開口方向の延長線上に位置するバルブ室の側面で、低圧ポートが開口する天井面方向に向きが変わり、燃料流れの勢いが削がれる。これにより、シート流量を均一化することができる。
【0046】
また、制御室側ポートに連なる燃料通路の部分を、プレートの溝により形成することで、燃料通路を容易に屈曲形状とすることを可能とするとともに、バルブボデーの強度の確保等を図っているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、プレートを用いずに弁室、制御室側ポート、燃料通路等を構成してもよい。
【0047】
なお、本実施形態では背圧制御部を三方弁としたが、本発明は、高圧ポートのない二方弁構造のものにも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインジェクタの全体断面図である。
【図2】図1の拡大図である。
【図3】従来のインジェクタの代表例の一つの要部の断面図である。
【符号の説明】
1a ノズル部
1b 背圧制御部
1c ピエゾ駆動部
22 バルブボデー(部材)
22a 面(対向面)
23 プレート(部材)
23a 面(対向面)
31 ノズルニードル
32 バルブ
321 本体部(弁体)
36 ピエゾアクチュエータ
51 高圧通路
54 噴孔
57 燃料通路(連通路)
58 リターン通路(低圧源)
61 制御室
62 バルブ室(弁室)
621 天井面(弁体を挟んで低圧源側ポートが開口する面、弁体を挟んで低圧源側ポートが開口する面と反対側の面とは別の面)
622 底面(弁体を挟んで低圧源側ポートが開口する面と反対側の面)
621a 上シート
622a 下シート
63 制御室側ポート
64 低圧ポート(低圧源側ポート)
65 高圧ポート
72 縦穴(弁室形成用の凹部)
74 溝(制御室側ポート形成用の凹部)

Claims (6)

  1. 加圧された燃料が導入されてノズルニードルに閉弁方向の圧力を作用させる制御室と、
    該制御室と連通する制御室側ポートおよび低圧源と連通する低圧源側ポートと、
    前記制御室側ポートおよび前記低圧源側ポートが連接される弁室と、
    該弁室内に配設されて前記弁室内を上下方向に直線変位し、前記低圧源側ポートを閉鎖または開放する弁体とを有し、
    前記弁体による前記低圧側ポートの開放により、前記制御室内の燃料を前記低圧側ポートから前記低圧源に逃がして前記制御室の圧力を低下するインジェクタにおいて、
    前記制御室側ポートを、前記弁室の室内側の面のうち、前記低圧源側ポートが開口する面または側面に開口するように形成するとともに、開口方向を、非弁体方向に向けたことを特徴とするインジェクタ。
  2. 請求項1記載のインジェクタにおいて、前記制御室側ポートを、前記低圧源側ポートが開口する面で、前記低圧源側ポートの外周に開口せしめたインジェクタ。
  3. 請求項1または2いずれか記載のインジェクタにおいて、前記制御室と前記制御室側ポートとを結ぶ連通路を、前記制御室側ポートに連なる部分が、前記制御室側ポートの開口方向に対して折れ曲がるように形成したインジェクタ。
  4. 請求項1ないし3いずれか記載のインジェクタにおいて、端面が互いに対向当接するバルブボデーおよびプレートをハウジング構成部材として有し、前記弁室は、前記バルブボデーにその端面から掘り下げて前記弁体を収容する弁室形成用の凹部を形成してなり、
    前記制御室側ポートは、前記プレートの端面に、一部が前記弁室形成用の凹部と対向する位置で開口して該開口部分にて前記制御室側ポートをなす制御室側ポート形成用の凹部を形成してなり、該凹部のうち前記開口部分以外の部分が前記連通路をなすインジェクタ。
  5. 請求項4記載のインジェクタにおいて、前記制御室側ポート形成用の凹部は、前記弁室形成用の凹部との非対向位置まで伸びる形状とし、
    前記制御室側ポート形成用の凹部のうち、前記弁室形成用の凹部との非対向部分により、前記制御室と前記制御室側ポートとを結ぶ連通路の、前記制御室側ポートに連なる部分を形成したインジェクタ。
  6. 請求項5記載のインジェクタにおいて、前記制御室側ポート形成用の凹部は、少なくとも前記弁室形成用の凹部との非対向部分を狭幅の溝状として、溝幅に応じて前記連通路の流量を絞るようにしたインジェクタ。
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