JP4270294B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Description

本発明は、圧電アクチュエータに駆動される加圧ピストンの移動により圧力制御室の制御圧を増減させてニードルの開閉動作を制御する燃料噴射弁に関する。
従来、燃料噴射弁では、アクチュエータとして電磁弁を用いたものが一般的であるが、大流量、高応答を実現するために、発生力が大きく、且つ、応答性の高い圧電アクチュエータを用いた燃料噴射弁が提案されている。
例えば、特許文献1に示される燃料噴射弁は、図6に示す様に、電圧が印加されて変位を生じる圧電アクチュエータ100と、この圧電アクチュエータ100に駆動される加圧ピストン110と、この加圧ピストン110の外周を摺動自在に保持する外側スリーブ120と、加圧ピストン110の移動に応じて内部圧(油圧)が増減する圧力制御室130と、弁ボディ140の内部に保持されて噴孔150を開閉する働きを有するニードル160等より構成される。
圧力制御室130は、加圧ピストン110と、外側スリーブ120、ニードル160、および弁ボディ140とで液密に区画されており、圧電アクチュエータ100に電圧が印加されて加圧ピストン110が図示下方へ押し下げられると、圧力制御室130の容積が低減して内部圧が上昇する。
この圧力制御室130の内部圧は、ニードル160に形成された受圧面161に作用してニードル160を開弁方向(図示上方)へ付勢する開弁力として働き、ニードル160を閉弁方向へ付勢する閉弁力(スプリング170の反力等)より開弁力が上回ると、ニードル160がリフトして噴孔150を開くことにより、弁ボディ140の内部に供給された高圧燃料が噴孔150よりエンジンの燃焼室180に噴射される。
国際公開第2005/075811号パンフレット
ところが、圧電アクチュエータ100の固定精度が悪い場合、あるいは、製品によりバラツキがあるため、圧電アクチュエータ100の伸縮方向が燃料噴射弁の軸方向に対し傾くことがある。この場合、上記の燃料噴射弁では、圧電アクチュエータ100と加圧ピストン110とが平面接触する構造であるため、圧電アクチュエータ100の伸縮方向に傾きが生じると、その傾いた方向に圧電アクチュエータ100の駆動力が加圧ピストン110に伝達される。その結果、加圧ピストン110の移動方向が軸方向に対し傾くことにより、加圧ピストン110とニードル160との摺動部に歪みが発生して、ニードル160の動作不良を招く恐れがあった。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、圧電アクチュエータの伸縮方向に傾きが生じた場合でも、ニードルの動作不良を防止できる燃料噴射弁を提供することにある。
(請求項1の発明)
本発明は、電圧が印加されて軸方向に変位を生じる圧電アクチュエータと、この圧電アクチュエータに駆動されて軸方向に移動する加圧ピストンと、この加圧ピストンの外周を摺動自在に保持するガイド壁部と、軸方向の先端部に高圧燃料を噴射するための噴孔を有する弁ボディと、この弁ボディに保持されて噴孔を開閉する働きを有するニードルと、このニードルの開閉動作に係わる制御圧を蓄える圧力制御室とを備え、加圧ピストンの移動により圧力制御室の制御圧を増減させてニードルの開閉動作を制御する燃料噴射弁であって、ニードルは、弁ボディに保持される中軸部と、この中軸部の反噴孔側に中軸部より外径が大きく形成されたニードル頭部とが設けられ、中軸部とニードル頭部との間に圧力制御室の制御圧を開弁方向に受ける受圧面が形成され、加圧ピストンは、圧電アクチュエータの軸方向端面に当接して圧電アクチュエータの変位を受けるヘッド部と、このヘッド部の動きを受けて軸方向に可動する円筒形状のピストン壁部とを有し、このピストン壁部とヘッド部とが径方向に相対移動可能な状態で組み合わされると共に、ピストン壁部の内周にニードル頭部の外周が軸方向に摺動自在に保持され、ピストン壁部の外周がガイド壁部によって軸方向に摺動自在に保持されていることを特徴とする。
圧電アクチュエータの伸縮方向(変位が発生する方向)が軸方向に対し傾いた場合、その傾いた方向に圧電アクチュエータの駆動力が加圧ピストンのヘッド部に加わる。この時、ヘッド部には、軸方向の分力と径方向の分力とが働くため、径方向の分力がヘッド部とピストン壁部との接触面に生じる静止摩擦力より大きくなると、その静止摩擦力に抗してヘッド部が径方向に移動する。つまり、ヘッド部とピストン壁部との間に径方向のずれが生じる。これにより、圧電アクチュエータの伸縮方向にピストン壁部が傾くことを抑制できるので、ガイド壁部に対するピストン壁部の「こじり」を防止できる。その結果、ピストン壁部とニードルとの摺動部におけるクリアランスを確保でき、ニードルの開閉動作を確実に行うことができる。
(請求項2の発明)
請求項1に記載した燃料噴射弁において、ピストン壁部とヘッド部とが径方向に相対移動可能な寸法は、ガイド壁部とピストン壁部との摺動隙間の10倍以上に設定されていることを特徴とする。
加圧ピストンが圧電アクチュエータにより高荷重にて押圧される際に、ヘッド部とピストン壁部との合わせ面の寸法ばらつき等により、ヘッド部とピストン壁部との径方向の相対位置ずれが発生する。これに対し、本発明では、ピストン壁部とヘッド部とが径方向に相対移動可能な寸法が、ガイド壁部とピストン壁部との摺動隙間の10倍以上に設定される。つまり、製品ばらつきを考慮した相対ずれ量よりも大きく設定されるので、ヘッド部の外周面がガイド壁部の内周面を径方向に押圧することがなくなる。これにより、ヘッド部を含めたピストン壁部がガイド壁部の内周面をこじることはなく、軸方向の移動を安定させることができる。
(請求項3の発明)
請求項1または2に記載した燃料噴射弁において、ヘッド部の周囲を囲む弁ハウジングを有し、ヘッド部は、弁ハウジングによって径方向の移動が規制されることを特徴とする。この場合、ヘッド部が不必要に大きく径方向に移動することを防止できるので、ヘッド部の径方向移動により生じる不具合(例えば、圧力制御室の気密漏れ、ニードルの作動不良等)を防止できる。
(請求項4の発明)
請求項1または2に記載した燃料噴射弁において、ピストン壁部は、軸方向ヘッド部側の端面に内周側が凹む凹溝が形成され、その凹溝の外周に立設する外周壁を有し、ヘッド部は、凹溝に遊嵌されて、外周壁によって径方向の移動が規制されることを特徴とする。 この場合、ヘッド部が不必要に大きく径方向に移動することを防止できるので、ヘッド部の径方向移動により生じる不具合(例えば、圧力制御室の気密漏れ、ニードルの作動不良等)を防止できる。
(請求項5の発明)
請求項1または2に記載した燃料噴射弁において、ヘッド部は、ガイド壁部によって径方向の移動が規制されることを特徴とする。
この場合、ヘッド部が不必要に大きく径方向に移動することを防止できるので、ヘッド部の径方向移動により生じる不具合(例えば、圧力制御室の気密漏れ、ニードルの作動不良等)を防止できる。
(請求項6の発明)
請求項1〜5に記載した何れかの燃料噴射弁において、ヘッド部は、圧電アクチュエータの軸方向端面に当接する当接面が凸面形状であることを特徴とする。
この場合、ヘッド部は、圧電アクチュエータの軸方向端面に点接触するため、圧電アクチュエータの伸縮方向に傾きが生じた場合でも、ヘッド部を軸方向に駆動することができる。その結果、ガイド壁部に対するピストン壁部の「こじり」を防止できるので、ピストン壁部とニードルとの摺動部におけるクリアランスを確保でき、ニードルの開閉動作を確実に行うことができる。
本発明を実施するための最良の形態を以下の実施例により詳細に説明する。
図1は燃料噴射弁の断面図である。
本実施例の燃料噴射弁1は、例えば、ディーゼル機関の各気筒に取り付けられて、コモンレール(図示せず)より供給される高圧燃料を気筒内の燃焼室に直接噴射する装置である。この燃料噴射弁1は、図1に示す様に、弁ハウジング2、圧電アクチュエータ3、加圧ピストン4、外側スリーブ5、弁ボディ6、ニードル7、内側スリーブ8等より構成される。
弁ハウジング2には、燃料配管(図示せず)を介してコモンレールに接続される燃料入口2aが設けられ、この燃料入口2aより流入する高圧燃料で燃料噴射弁1の内部空間が満たされている。
圧電アクチュエータ3は、例えば、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)等の圧電セラミック層と電極層とを交互に積層したコンデンサ構造を有する一般的なもので、電圧が印加されると積層方向に伸張する。この圧電アクチュエータ3は、弁ハウジング2の内部に配置され、積層方向の一端側(図示上側)が弁ハウジング2に固定されている。
加圧ピストン4は、圧電アクチュエータ3の軸方向端面に当接して圧電アクチュエータ3の変位を受けるヘッド部4aと、このヘッド部4aの動きを受けて軸方向(図示上下方向)に可動する円筒形状のピストン壁部4bとで構成され、両者が径方向に相対移動可能に組み合わされている。
ヘッド部4aは、ピストン壁部4bより外径が若干小さく形成され、ヘッド部4aの周囲を囲む外側スリーブ5によって径方向の移動が規制されている。つまり、ヘッド部4aの外周面と外側スリーブ5の内周面との間に所定のクリアランスL1(図1参照)が確保され、このクリアランスL1分だけヘッド部4aが径方向に移動できる。また、ヘッド部4aには、高圧燃料が通過できる連通孔4cが形成されている。
ピストン壁部4bは、軸方向一端側の端面がヘッド部4aの反アクチュエータ側の端面に当接すると共に、後述するスペーサ部材9との間に配置される弾性体10の反力を受けてヘッド部4aに押し付けられている。これにより、ヘッド部4aは、ピストン壁部4bを介して弾性体10の反力を受けることにより、圧電アクチュエータ3の軸方向端面に押し付けられている。
スペーサ部材9は、ニードル7の開弁リフト位置を規制する働きを有し、弁ボディ6の軸方向端面(反噴孔側の端面)に当接して配置されている。このスペーサ部材9には、径方向の中央部にニードル7を遊挿する丸孔が形成されている。
外側スリーブ5は、円筒のガイド孔を形成し、このガイド孔の内周にピストン壁部4bの外周を摺動自在に保持している。つまり、加圧ピストン4は、ピストン壁部4bの外周がガイド孔に案内されて軸方向に可動する。この外側スリーブ5は、径方向の外側に突き出るフランジ部5aが設けられ、このフランジ部5aが弁ハウジング2の開口部端面とスペーサ部材9との間に挟持されている。
なお、上記のクリアランスL1(ヘッド部4aの外周面と外側スリーブ5の内周面との間に設定される隙間)は、外側スリーブ5とピストン壁部4bとの間に確保される摺動隙間(例えば1〜3μm)に対し、数十倍の寸法(例えば30〜100μm)に設定されている。
弁ボディ6は、外側スリーブ5及びスペーサ部材9と共に、リテーニングナット11によって弁ハウジング2に固定されている。弁ボディ6には、燃料を噴射するための噴孔12と、ニードル7を保持する筒孔13とが形成されている。
噴孔12は、ディーゼル機関の燃焼室に突き出る弁ボディ6の先端部(図示下端部)に形成されている。筒孔13は、弁ボディ6の軸方向端面から先端部に向かって穿設され、その筒孔13の先端部には、円錐状のシート面14が形成されている。
ニードル7は、筒孔13に摺動自在に保持される中軸部7aと、この中軸部7aの一端側(反噴孔側)に設けられるニードル頭部7bと、中軸部7aの他端側に設けられる小径軸部7cとを有し、ニードル頭部7bから中軸部7aまで中空状に設けられて、その中空内部が燃料通路15として利用される。
ニードル頭部7bは、中軸部7aより外径が大きく形成され、ピストン壁部4bの内周に摺動自在に保持されている。このニードル頭部7bと中軸部7aとの間には、圧力制御室16(後述する)の制御圧を開弁方向(図示上方)に受ける受圧面7dが形成されている。
小径軸部7cは、中軸部7aより外径が小さく形成され、小径軸部7cの外周と筒孔13の内周との間に燃料溜まり17が形成されている。中軸部7aと小径軸部7cとの段差部には、上記の燃料通路15と燃料溜まり17とを連通する連通孔7eが形成されている。小径軸部7cの先端部には、ニードル7の閉弁時に弁ボディ6のシート面14に着座するシート部7fが設けられている。
このニードル7は、ニードル頭部7bの内周に段差が形成され、この段差と加圧ピストン4のヘッド部4aとの間に配設されるスプリング18の反力を受けて閉弁方向(図示下方向)へ付勢されている。
また、ニードル7には、中軸部7aの径方向外側に突き出る鍔部7gが設けられ、ニードル7が開弁方向へリフトした時に、鍔部7gがスペーサ部材9に当接することにより、ニードル7の開弁リフト位置が規制される。
圧力制御室16は、ニードル7の開閉動作を制御するための制御圧を蓄える密閉空間であり、スペーサ部材9と外側スリーブ5とピストン壁部4bとニードル7と内側スリーブ8とで区画されている。この圧力制御室16は、内部に高圧燃料が満たされており、ピストン壁部4bの軸方向移動に応じて内部圧が増減し、その内部圧が、ニードル7の受圧面7dに作用してニードル7を開弁方向(図示上方)へ付勢する開弁力として働く。
内側スリーブ8は、スペーサ部材9より反噴孔側(図示上方)へ突き出るニードル7の中軸部7aの外周に摺動自在に嵌合すると共に、ピストン壁部4bとの間に配設されるスプリング19に付勢されて、軸方向先端のエッジ部がスペーサ部材9の表面に押し付けられている。
次に、燃料噴射弁1の作動を説明する。
圧電アクチュエータ3に電圧が印加されていない時、つまり、圧電アクチュエータ3に変位が発生していない状態では、ニードル7の受圧面7dに掛かる制御圧(開弁力)より閉弁力の方が上回っているため、ニードル7のシート部7fが弁ボディ6のシート面14に着座して閉弁状態となっている(図1参照)。
圧電アクチュエータ3に電圧が印加されると、圧電アクチュエータ3に変位が発生し、その変位を受けて加圧ピストン4が図示下方へ押し下げられることにより、圧力制御室16の容積が減少して、制御圧が上昇する。
これにより、ニードル7の受圧面7dに掛かる開弁力が閉弁力を上回ると、ニードル7がリフトして燃料溜まり17と噴孔12との間が連通することにより、燃料溜まり17を通じて供給される高圧燃料が噴孔12よりディーゼル機関の燃焼室へ噴射される。
その後、圧電アクチュエータ3への通電が停止されて変位が戻る(収縮する)と、弾性体10の反力で加圧ピストン4が押し戻されることにより、圧力制御室16の制御圧が減圧される。これにより、ニードル7の受圧面7dに掛かる開弁力が閉弁力より小さくなると、スプリング19の反力でニードル7が押し下げられ、ニードル7のシート部7fが弁ボディ6のシート面14に着座して燃料溜まり17と噴孔12との間が遮断されることにより、噴射が終了する。
(実施例1の効果)
本実施例の燃料噴射弁1は、加圧ピストン4がヘッド部4aとピストン壁部4bとに分割され、両者が径方向に相対移動可能な状態で組み合わされている。これにより、圧電アクチュエータ3の伸縮方向(変位が発生する方向)が軸方向に対し傾いた場合でも、ニードル7の正常な開閉動作を維持できる。つまり、圧電アクチュエータ3の伸縮方向が軸方向に対し傾くと、その傾いた方向に圧電アクチュエータ3の駆動力が加圧ピストン4のヘッド部4aに加わるため、ヘッド部4aには、軸方向の分力と径方向の分力とが働く。この時、径方向の分力がヘッド部4aとピストン壁部4bとの接触面に生じる静止摩擦力より大きくなると、その静止摩擦力に抗してヘッド部4aが径方向に移動する。つまり、ヘッド部4aとピストン壁部4bとの間に径方向のずれが生じる。これにより、圧電アクチュエータ3の伸縮方向にピストン壁部4bが傾くことを抑制できるので、外側スリーブ5に対するピストン壁部4bの「こじり」を防止できる。その結果、ピストン壁部4bとニードル7との摺動部におけるクリアランスを確保でき、ニードル7の開閉動作を確実に行うことができる。
また、加圧ピストン4が圧電アクチュエータ3により高荷重にて押圧される際に、ヘッド部4aとピストン壁部4bとの合わせ面の寸法ばらつき等により、ヘッド部4aとピストン壁部4bとの径方向の相対位置ずれが発生することがある。これに対し、本実施例の燃料噴射弁1では、ピストン壁部4bとヘッド部4aとが径方向に相対移動可能な寸法L1が、外側スリーブ5とピストン壁部4bとの摺動隙間の10倍以上に設定されている。つまり、製品ばらつきを考慮した相対ずれ量よりも大きく設定されるので、ヘッド部4aの外周面が外側スリーブ5の内周面を径方向に押圧することがなくなる。これにより、ヘッド部4aを含めたピストン壁部4bが外側スリーブ5の内周面をこじることはなく、軸方向の移動を安定させることができる。
さらに、加圧ピストン4のヘッド部4aは、外側スリーブ5によって径方向の移動が規制されているので、ヘッド部4aが不必要に大きく径方向に移動することを防止できる。その結果、ヘッド部4aの径方向移動により生じる不具合(例えば、圧力制御室16の気密漏れ、ニードル7の作動不良等)を防止できる。
また、加圧ピストン4をヘッド部4aと円筒形状のピストン壁部4bとに分割したことにより、ピストン壁部4bの内周面を軸方向全長に渡って精度良く加工でき、ニードル頭部7bとの摺動クリアランスを高精度に確保できる。
図2は燃料噴射弁1の断面図である。
本実施例の加圧ピストン4は、図2に示す様に、ヘッド部4aの外径がピストン壁部4bの外径より大きく形成され、ヘッド部4aの外周面と弁ハウジング2の内周面との間に所定のクリアランスL2(ピストン壁部4bとヘッド部4aとが径方向に相対移動可能な寸法)が設けられている。このクリアランスL2は、実施例1と同様に、外側スリーブ5とピストン壁部4bとの間に確保される摺動隙間(例えば1〜3μm)に対し、数十倍の寸法(例えば30〜100μm)に設定されている。
これにより、ヘッド部4aの径方向移動が弁ハウジング2によって規制されるため、実施例1と同様の効果を得ることができる。
図3は燃料噴射弁1の断面図である。
本実施例は、ピストン壁部4bとの間でヘッド部4aの径方向移動を規制する一例である。
ピストン壁部4bには、図3に示す様に、軸方向ヘッド部4a側の端面に内周側が凹む凹溝が形成され、その凹溝の外周に立設する外周壁4dが設けられている。
ヘッド部4aは、ピストン壁部4bに形成された凹溝に遊嵌され、ヘッド部4aの外周面とピストン壁部4bの外周壁4dとの間に所定のクリアランスL3(ピストン壁部4bとヘッド部4aとが径方向に相対移動可能な寸法)が確保されている。このクリアランスL3は、実施例1と同様に、外側スリーブ5とピストン壁部4bとの間に確保される摺動隙間(例えば1〜3μm)に対し、数十倍の寸法(例えば30〜100μm)に設定されている。
これにより、ヘッド部4aの径方向移動がピストン壁部4bの外周壁4dによって規制されるため、実施例1と同様の効果を得ることができる。
図4は燃料噴射弁1の断面図である。
本実施例の燃料噴射弁1は、実施例1に記載した構成に加えて、図4に示す様に、圧電アクチュエータ3の軸方向端面に当接するヘッド部4aの当接面を凸面に形成した一例である。
加圧ピストン4は、実施例1と同じく、ヘッド部4aとピストン壁部4bとに分割されて、両者が径方向に相対移動可能に組み合わされ、且つ、ヘッド部4aは、圧電アクチュエータ3の軸方向端面に当接する当接面が凸面(クラウニング形状)に形成されている。 これにより、ヘッド部4aは、当接面の径方向中央部に頂点を有し、この頂点で圧電アクチュエータ3の軸方向端面に当接している。
上記の構成によれば、ヘッド部4aの当接面に設けられる頂点が圧電アクチュエータ3の軸方向端面に点接触することにより、圧電アクチュエータ3の伸縮方向に傾きが生じた場合でも、ヘッド部4aを軸方向に駆動することができる。その結果、外側スリーブ5に対するピストン壁部4bの「こじり」を防止できるので、ピストン壁部4bとニードル7との摺動部におけるクリアランスを確保でき、ニードル7の開閉動作を確実に行うことができる。
図5は燃料噴射弁1の断面図である。
本実施例の燃料噴射弁1は、実施例1に記載した構成に加えて、図5に示す様に、圧電アクチュエータ3の軸方向端面と、その軸方向端面に当接するヘッド部4aの当接面の両方を凸面(クラウニング形状)に形成した一例である。
本実施例においても、圧電アクチュエータ3の軸方向端面とヘッド部4aの当接面とが点接触するので、実施例4と同様に、圧電アクチュエータ3の伸縮方向に傾きが生じた場合でも、ヘッド部4aを軸方向に駆動することができ、外側スリーブ5に対するピストン壁部4bの「こじり」を防止できるので、ニードル7の開閉動作を確実に行うことができる。
(変形例)
実施例1では、圧力制御室16の容積をコンパクトに形成するために、中軸部7aの外周に内側スリーブ8を配置しているが、内側スリーブ8を廃止することもできる。
燃料噴射弁の断面図である(実施例1)。 燃料噴射弁の断面図である(実施例2)。 燃料噴射弁の断面図である(実施例3)。 燃料噴射弁の断面図である(実施例4)。 燃料噴射弁の断面図である(実施例5)。 従来技術を示す燃料噴射弁の断面図である。
符号の説明
1 燃料噴射弁
2 弁ハウジング
3 圧電アクチュエータ
4 加圧ピストン
4a ヘッド部
4b ピストン壁部
4d ピストン壁部の設けられた外周壁
5 外側スリーブ(ガイド壁部)
6 弁ボディ
7 ニードル
7a 中軸部
7b ニードル頭部
7d 受圧面
12 噴孔
16 圧力制御室

Claims (6)

  1. 電圧が印加されて軸方向に変位を生じる圧電アクチュエータと、
    この圧電アクチュエータに駆動されて軸方向に移動する加圧ピストンと、
    この加圧ピストンの外周を摺動自在に保持するガイド壁部と、
    軸方向の先端部に高圧燃料を噴射するための噴孔を有する弁ボディと、
    この弁ボディに保持されて前記噴孔を開閉する働きを有するニードルと、
    このニードルの開閉動作に係わる制御圧を蓄える圧力制御室とを備え、
    前記加圧ピストンの移動により前記圧力制御室の制御圧を増減させて前記ニードルの開閉動作を制御する燃料噴射弁であって、
    前記ニードルは、前記弁ボディに保持される中軸部と、この中軸部の反噴孔側に前記中軸部より外径が大きく形成されたニードル頭部とが設けられ、前記中軸部と前記ニードル頭部との間に前記圧力制御室の制御圧を開弁方向に受ける受圧面が形成され、
    前記加圧ピストンは、前記圧電アクチュエータの軸方向端面に当接して前記圧電アクチュエータの変位を受けるヘッド部と、このヘッド部の動きを受けて軸方向に可動する円筒形状のピストン壁部とを有し、このピストン壁部と前記ヘッド部とが径方向に相対移動可能な状態で組み合わされると共に、前記ピストン壁部の内周に前記ニードル頭部の外周が軸方向に摺動自在に保持され、前記ピストン壁部の外周が前記ガイド壁部によって軸方向に摺動自在に保持されていることを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 請求項1に記載した燃料噴射弁において、
    前記ピストン壁部と前記ヘッド部とが径方向に相対移動可能な寸法は、前記ガイド壁部と前記ピストン壁部との摺動隙間の10倍以上に設定されていることを特徴とする燃料噴射弁。
  3. 請求項1または2に記載した燃料噴射弁において、
    前記ヘッド部の周囲を囲む弁ハウジングを有し、
    前記ヘッド部は、前記弁ハウジングによって径方向の移動が規制されることを特徴とする燃料噴射弁。
  4. 請求項1または2に記載した燃料噴射弁において、
    前記ピストン壁部は、軸方向ヘッド部側の端面に内周側が凹む凹溝が形成され、その凹溝の外周に立設する外周壁を有し、
    前記ヘッド部は、前記凹溝に遊嵌されて、前記外周壁によって径方向の移動が規制されることを特徴とする燃料噴射弁。
  5. 請求項1または2に記載した燃料噴射弁において、
    前記ヘッド部は、前記ガイド壁部によって径方向の移動が規制されることを特徴とする燃料噴射弁。
  6. 請求項1〜5に記載した何れかの燃料噴射弁において、
    前記ヘッド部は、前記圧電アクチュエータの軸方向端面に当接する当接面が凸面形状であることを特徴とする燃料噴射弁。
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