JP2015140681A - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】制御室の圧力を制御してノズルニードルを作動させる形式の燃料噴射弁において、燃料噴射開始時や燃料噴射終了時の燃料噴射弁の応答性を向上させる。
【解決手段】制御室26の高圧燃料が中間室323および排出通路313、315を介して低圧部に排出される燃料噴射弁において、中間室323に連通するスプリング室325を設け、弁体33の軸部332をスプリング室325における中間室323側の部位に摺動自在に挿入して、スプリング34が配置されるスプリング室325と中間室323とを分離する。これにより、中間室323の容積を小さくすることができるため、中間室323の圧力低下や圧力上昇が速くなり、燃料噴射開始時や燃料噴射終了時の燃料噴射弁の応答性を向上させることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料を内燃機関の燃焼室に噴射するための燃料噴射弁に関する。
従来、この種の燃料噴射弁として、例えば特許文献1に記載されたものがある。この特許文献1に記載された燃料噴射弁は、噴孔を開閉するノズルニードルを備え、制御室の燃料圧力によりノズルニードルが閉弁向きに付勢されている。また、高圧燃料を制御室に供給する高圧供給通路と、制御室の燃料を低圧部に排出させる排出通路とを備え、制御室と排出通路との間に中間室が形成され、中間室に制御弁が配置されている。この制御弁は、中間室と排出通路との間を開閉する弁体およびその弁体を閉弁向きに付勢するスプリングを備えている。
そして、制御弁を開弁させて制御室の燃料を低圧部に排出させることにより、ノズルニードルを開弁向きに作動させて燃料噴射を開始し、また、制御弁を閉弁させて制御室に高圧燃料を流入させることにより、ノズルニードルを閉弁向きに作動させて燃料噴射を終了させるようになっている。
特許第3827003号明細書
しかしながら、従来の燃料噴射弁は、弁体およびスプリングがともに中間室に配置されているため中間室の容積が増加する。その結果、燃料噴射を開始させる際には、制御弁の開弁後の中間室圧の低下が遅れ、ひいては制御室圧の低下が遅れて、燃料噴射開始時の燃料噴射弁の応答性が低下する。また、燃料噴射を終了させる際には、制御弁の閉弁後の中間室圧の上昇が遅れ、ひいては制御室圧の上昇が遅れて、燃料噴射終了時の燃料噴射弁の応答性が低下する。
本発明は上記点に鑑みて、制御室の圧力を制御してノズルニードルを作動させる形式の燃料噴射弁において、燃料噴射開始時や燃料噴射終了時の燃料噴射弁の応答性を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、高圧燃料を内燃機関の燃焼室に噴射するための噴孔(211)を有するノズルボデー(21)と、ノズルボデー内で往復動して噴孔を開閉するノズルニードル(22)と、ノズルニードルに閉弁向きの燃料圧力を作用させる制御室(26)と、制御室と連通する中間室(323)と、中間室の燃料を低圧部に排出させる排出通路(313、315)と、高圧燃料を制御室に供給する高圧供給通路(322)と、中間室に連通するスプリング室(325)と、中間室に配置され、中間室と排出通路との間を開閉する弁部(331)、および、スプリング室における中間室側の部位に摺動自在に挿入され、中間室とスプリング室とを分離する軸部(332)を有する弁体(33)と、スプリング室内に配置され、軸部に当接して弁体を付勢するスプリング(34)とを備えることを特徴とする。
これによると、中間室にはスプリングが配置されないため中間室の容積を小さくすることができる。したがって、弁体の開弁後の中間室圧の低下が速くなり、また、弁体の閉弁後の中間室圧の上昇が速くなり、燃料噴射開始時や燃料噴射終了時の燃料噴射弁の応答性を向上させることができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の一実施形態に係る燃料噴射弁の構成を示す断面図である。 一実施形態に係る燃料噴射弁の要部の拡大断面図である。 一実施形態に係る燃料噴射弁および従来の燃料噴射弁の作動特性を比較するためのタイムチャートである。 一実施形態に係る燃料噴射弁の第1変形例を示す要部の断面図である。 一実施形態に係る燃料噴射弁の第2変形例を示す要部の断面図である。
以下、本発明の一実施形態について図に基づいて説明する。
図1、図2に示す本実施形態の燃料噴射弁は、コモンレール(図示せず)から供給される高圧燃料を、圧縮着火式内燃機関(以下、内燃機関という。図示せず)の燃焼室に噴射するものである。
燃料噴射弁は、インジェクタボデー1、ノズル2、制御弁機構3、アクチュエータ4、変位伝達機構5、リテーニングナット6を、主要構成要素として備えている。
略円筒状のインジェクタボデー1には、コモンレールから供給される高圧燃料が流通する高圧燃料通路11と、アクチュエータ4および変位伝達機構5が収納される収納室12が形成されている。この収納室12は、図示しない燃料タンクに接続されており、常に低圧になっている。なお、収納室12は、本発明の低圧部に相当する。
ノズル2は、略有底円筒状のノズルボデー21、ノズルボデー21に摺動自在に挿入された略円柱状のノズルニードル22、ノズルニードル22を閉弁向きに付勢するノズルスプリング23、および円筒状のノズルシリンダ24を備えている。
ノズルボデー21には、高圧燃料を内燃機関の燃焼室に噴出させる噴孔211が形成され、ノズルニードル22の先端部(すなわち、噴孔側端部)がノズルボデー21に接離することにより噴孔211が開閉されるようになっている。
ノズルボデー21内には、コモンレールから高圧燃料が常時供給される高圧部としての燃料溜まり室25が形成され、コモンレールからの高圧燃料は燃料溜まり室25を介して噴孔211に向かって流れるようになっている。
ノズルシリンダ24は、ノズルスプリング23によって後述する第2中間ボデー32に押し付けられ、ノズルニードル22の後端部(すなわち、反噴孔側端部)がノズルシリンダ24に挿入されている。
このノズルシリンダ24内には、内部の燃料圧力が高圧と低圧に切り替えられる制御室26が形成されている。そして、ノズルニードル22は、制御室26内の燃料圧力により閉弁向きに付勢されるとともに、燃料溜まり室25の燃料圧力により開弁向きに付勢される。また、ノズルシリンダ24には、制御室26を区画する内壁面にストッパ面241が形成されている。
制御室26の圧力を制御する制御弁機構3は、第1中間ボデー31、第2中間ボデー32、弁体33、弁体スプリング34、ロッド35、制御プレート36、およびプレートスプリング37を備えている。
そして、第1中間ボデー31および第2中間ボデー32をインジェクタボデー1とノズル2との間に挟持し、インジェクタボデー1とリテーニングナット5とを螺合させることにより、燃料噴射弁の構成要素が一体化されている。
第1中間ボデー31と第2中間ボデー32は積層され、第1中間ボデー31がインジェクタボデー1と当接し、第2中間ボデー32がノズルボデー21と当接している。
第1中間ボデー31および第2中間ボデー32には、インジェクタボデー1の高圧燃料通路11とノズルボデー21内の燃料溜まり室25とを連通させる高圧燃料通路311、321が形成されている。
第2中間ボデー32には、高圧燃料通路321と制御室26とを連通させて高圧燃料を制御室26に供給する高圧供給通路322が形成されている。
第2中間ボデー32における第1中間ボデー31側には、中間室323が形成されている。この中間室323は、第2中間ボデー32に形成された第1連絡通路324を介して制御室26と常時連通している。
第2中間ボデー32には、中間室323の底部からノズルボデー21側に向かって延びるスプリング室325が形成されている。このスプリング室325は、第2中間ボデー32に形成された第2連絡通路326を介して燃料溜まり室25と常時連通している。
第2中間ボデー32には、高圧供給通路322における制御室26側の開口部周囲に、平坦なボデー高圧シート面327が形成されている。
第1中間ボデー31には、一端側が収納室12に連通し、且つロッド35が摺動自在に挿入されるロッド挿入孔312が形成されている。第1中間ボデー31には、一端側が中間室323に連通し、他端側がロッド挿入孔312に連通する第1排出通路313が形成されている。この第1排出通路313は、ロッド挿入孔312よりも大径であり、ロッド35の外周側を燃料が容易に流通可能になっている。
第1中間ボデー31には、第1排出通路313における中間室323側の開口部周囲に、平坦なボデー低圧シート面314が形成されている。第1中間ボデー31には、収納室12と第1排出通路313とを連通させる第2排出通路315が形成されている。そして、中間室323の燃料は、第1排出通路313および第2排出通路315を介して収納室12に排出可能になっている。なお、第1排出通路313および第2排出通路315は、本発明の排出通路を構成している。
弁体33は、弁部331と、軸部332とを備えている。弁部331は、円板状であり、中間室323に配置され、ボデー低圧シート面314に対向する部位に平坦な弁部低圧シート面331aが形成されている。そして、弁部331は、弁部低圧シート面331aがボデー低圧シート面314と接離して中間室323と第1排出通路313との間を開閉するようになっている。
軸部332は、円柱状であり、スプリング室325における中間室323側の部位に摺動自在に挿入され、スプリング室325における反中間室側の空間と中間室323とを分離している。
弁体スプリング34は、スプリング室325に配置され、軸部332に当接して弁体33をボデー低圧シート面314に向かって付勢している。
制御プレート36は、円板状であり、制御室26に配置され、ボデー高圧シート面327に対向する部位に平坦なプレートシート面361が形成されている。そして、制御プレート36は、ボデー高圧シート面327とストッパ面241との間で往復変位し、プレートシート面361がボデー高圧シート面327と接離して制御室26と高圧供給通路322との間を開閉するようになっている。
なお、制御プレート36がストッパ面241に当接した状態では、制御プレート36により制御室26は2つの空間に分離される。具体的には、制御プレート36と第2中間ボデー32との間に形成される制御室(以下、必要に応じてこの空間を中間ボデー側制御室という)と、制御プレート36とノズルニードル2との間に形成される制御室(以下、必要に応じてこの空間をニードル側制御室という)とに分離される。
プレートスプリング37は、制御室26に配置され、制御プレート36をボデー高圧シート面327に向かって付勢している。
制御プレート36の径方向中心部には、制御プレート36の軸方向に貫通する連通孔362が形成されている。
そして、制御プレート36がボデー高圧シート面327に当接することにより、高圧供給通路322が閉塞されて、制御室26と高圧供給通路322との間が閉じられるようになっている。また、制御プレート36がボデー高圧シート面327に当接した状態のとき、連通孔362と第1連絡通路324は連通している。
駆動手段としてのアクチュエータ4は、ピエゾ素子が多数積層されて電荷の充放電により伸縮する円柱状のピエゾ素子積層体にて構成されている。
変位伝達機構5は、ピストンシリンダ51と、ピストンシリンダ51内に摺動自在に挿入された2つのピストン52、53とを備えている。2つのピストン52、53間には、燃料が充填された液室54が形成されている。
第1ピストン52は、アクチュエータ4により直接駆動されるようになっている。そして、アクチュエータ4の伸長時には、第1ピストン52により液室54の圧力が高められるようになっている。
第2ピストン53は、第1ピストン52よりも小径で、液室54の圧力を受けて作動し、第2ピストン53の変位は、ロッド35を介して弁体33に伝達されるようになっている。
そして、アクチュエータ4の伸長時には、アクチュエータ4により弁体33がボデー低圧シート面314から離れる向きに駆動されるようになっている。その際、アクチュエータ4の長さの変化は、第1ピストン52と第2ピストン53の受圧面積比分拡大されて、弁体33に伝達される。
次に、上記燃料噴射弁の作動を説明する。まず、ニードル閉弁状態(すなわち、噴孔211が閉状態)のときに、アクチュエータ4に電荷が充電されると、アクチュエータ4が伸長して第1ピストン52が駆動され、第1ピストン52により液室54の圧力が高められる。高圧化された液室54の圧力により、第2ピストン53が弁体33側に向かって駆動される。
また、第2ピストン53の変位がロッド35を介して弁体33に伝達されることにより、弁体33が弁体スプリング34の付勢力に抗して、ボデー低圧シート面314から離れる向きに駆動される。
そして、この弁体33の移動により、弁体33がボデー低圧シート面314から離れて中間室323と第1排出通路313との間が連通すると、中間室323や第1連絡通路324の燃料が収納室12に流出して、制御室26のうち中間ボデー側制御室の圧力が下がる。
これにより、中間ボデー側制御室の圧力にて制御プレート36がノズルニードル2側に向かって付勢される力よりも、ニードル側制御室の圧力にて制御プレート36が第2中間ボデー32側に向かって付勢される力の方が大きくなるため、制御プレート36が第2中間ボデー32側に向かって移動する。
そして、制御プレート36がボデー高圧シート面327に当接し、制御プレート36により高圧供給通路322が閉塞されて、中間ボデー側制御室への高圧燃料の供給が停止される。また、ニードル側制御室の燃料が、連通孔362や第1連絡通路324等を介して収納室12に流出し、ニードル側制御室の圧力が下がる。これにより、ノズルニードル22を閉弁向きに付勢する力が小さくなるため、ノズルニードル22が開弁向きに移動し、噴孔211から内燃機関の燃焼室内に燃料が噴射される。
その後、アクチュエータ4の電荷を放電させると、アクチュエータ4が収縮して液室54の圧力が低下するため、弁体33、ロッド35、および第2ピストン53が、弁体スプリング34により押し戻される。
この弁体33の移動により、弁体33がボデー低圧シート面314に当接して中間室323と第1排出通路313との間が閉じられると、中間室323や第1連絡通路324の燃料の流出が止まり、第1連絡通路324と中間ボデー側制御室が同圧になる。
これにより、ニードル側制御室の圧力にて制御プレート36が第2中間ボデー32側に向かって付勢される力よりも、第1連絡通路324および高圧供給通路322の圧力にて制御プレート36がノズルニードル2側に向かって付勢される力の方が大きくなるため、制御プレート36がノズルニードル2側に向かって移動する。
そして、制御プレート36がストッパ面241に当接し、高圧供給通路322から中間ボデー側制御室に流入した高圧燃料は、連通孔362を介してニードル側制御室に流入する。このように、ニードル側制御室に高圧燃料が流入することにより、ノズルニードル2が閉弁向きに移動し、噴孔211が閉じられて燃料噴射が終了する。
次に、本実施形態の燃料噴射弁および従来の燃料噴射弁の作動特性の違いを、図3に基づいて説明する。
なお、図3において、実線は本実施形態に係る燃料噴射弁の特性線であり、一点鎖線は従来の燃料噴射弁の特性線である。また、図3において、Plは、制御プレート36がノズルニードル2側に向かって移動を開始する際の制御室26(より詳細には、中間ボデー側制御室)の燃料圧力である。
本実施形態に係る燃料噴射弁は、中間室323には弁体スプリング34が配置されないため中間室323の容積を小さくすることができる。したがって、本実施形態に係る燃料噴射弁は、燃料噴射開始時には、弁体33の開弁後の中間室323の圧力低下が従来の燃料噴射弁よりも速くなり((c)中間室圧を参照)、ひいては制御室26の圧力低下が速くなる((e)制御室圧を参照)。
その結果、本実施形態の燃料噴射弁は、従来の燃料噴射弁よりも、ノズルニードル2のリフト開始時期が早くなり((f)ニードルリフトを参照)、ひいては噴射開始が時間aの分早くなる((g)噴射率を参照)。
また、本実施形態に係る燃料噴射弁は、燃料噴射終了時には、弁体33の閉弁後の中間室323の圧力上昇が従来の燃料噴射弁よりも速くなり((c)中間室圧を参照)、ひいては制御室26の圧力上昇が速くなる((e)制御室圧を参照)。
その結果、本実施形態の燃料噴射弁は、従来の燃料噴射弁よりも、ノズルニードル2の下降終了時期が早くなり((f)ニードルリフトを参照)、ひいては噴射終了が時間bの分早くなる((g)噴射率を参照)。
したがって、本実施形態によると、中間室323の容積を小さくすることができるため、中間室323の圧力低下や圧力上昇が速くなり、燃料噴射開始時や燃料噴射終了時の燃料噴射弁の応答性を向上させることができる。
また、燃料噴射を終了させる際に、制御プレート36により高圧供給通路322を閉塞して制御室26への高圧燃料の供給を停止するため、制御室26の圧力低下が一層速くなり、燃料噴射開始時の燃料噴射弁の応答性をさらに向上させることができる。
なお、上記実施形態においては、スプリング室325を燃料溜まり室25と常時連通させたが、図4に示す第1変形例のように、スプリング室325を、第2連絡通路326を介して収納室12と常時連通させてもよい。
そして、第1変形例の場合、弁体33が中間室323と第1排出通路313との間を閉じた状態のとき、中間室323の高圧燃料がスプリング室325および第2連絡通路326を介して収納室12側へ洩れるといういわゆる静リークが発生する。
しかし、第1変形例の場合、スプリング室325の圧力が低いため、スプリング室325の容積が減少する向きに弁体33を駆動する際の駆動力を小さくすることができ、アクチュエータ4の駆動エネルギーを少なくすることができるという利点がある。
一方、上記実施形態の場合、第1変形例のような静リークが発生しないため、コモンレールに高圧燃料を供給するサプライポンプの高圧燃料供給量を少なくすることができ、サプライポンプの駆動エネルギーを少なくすることができる。
また、上記実施形態においては、ボデー低圧シート面314および弁部低圧シート面331aをともに平坦な面にしたが、図5に示す第2変形例のように、ボデー低圧シート面314および弁部低圧シート面331aをともにテーパ面にしてもよい。
因みに、ロッド挿入孔312とスプリング室325の同軸度の許容量は、上記実施形態の方が第2変形例よりも大きいため、上記実施形態の方が製作が容易である。
(他の実施形態)
上記実施形態では、弁部331と軸部332を一体にしたが、弁部331と軸部332を別体にしてもよい。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
また、上記実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
また、上記実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。
また、上記実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
12 収納室(低圧部)
21 ノズルボデー
22 ノズルニードル
26 制御室
33 弁体
34 スプリング
211 噴孔
313 第1排出通路(排出通路)
315 第2排出通路(排出通路)
322 高圧供給通路
323 中間室
325 スプリング室
331 弁部
332 軸部

Claims (5)

  1. 高圧燃料を内燃機関の燃焼室に噴射するための噴孔(211)を有するノズルボデー(21)と、
    前記ノズルボデー内で往復動して前記噴孔を開閉するノズルニードル(22)と、
    前記ノズルニードルに閉弁向きの燃料圧力を作用させる制御室(26)と、
    前記制御室と連通する中間室(323)と、
    前記中間室の燃料を低圧部(12)に排出させる排出通路(313、315)と、
    高圧燃料を前記制御室に供給する高圧供給通路(322)と、
    前記中間室に連通するスプリング室(325)と、
    前記中間室に配置され、前記中間室と前記排出通路との間を開閉する弁部(331)、および、前記スプリング室における前記中間室側の部位に摺動自在に挿入され、前記中間室と前記スプリング室とを分離する軸部(332)を有する弁体(33)と、
    前記スプリング室内に配置され、前記軸部に当接して前記弁体を付勢するスプリング(34)とを備えることを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 前記スプリング室は、前記高圧燃料が流通する高圧部(25)に連通していることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射弁。
  3. 前記スプリング室は、前記低圧部に連通していることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射弁。
  4. 前記排出通路が形成された第1中間ボデー(31)と、
    前記第1中間ボデーに形成され、前記排出通路における前記中間室側の開口部を囲む平坦なボデー低圧シート面(314)と、
    前記弁部に形成され、前記ボデー低圧シート面と接離して前記中間室と前記排出通路との間を開閉する平坦な弁部低圧シート面(331a)とを備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の燃料噴射弁。
  5. 前記高圧供給通路が形成された第2中間ボデー(32)と、
    前記第2中間ボデーに形成され、前記高圧供給通路における前記制御室側の開口部を囲むボデー高圧シート面(327)と、
    前記制御室に配置され、前記中間室と前記排出通路が連通した際に、前記ボデー高圧シート面に当接して前記制御室と前記高圧供給通路との間を閉じる制御プレート(36)とを備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の燃料噴射弁。
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