JP4208847B2 - 燃料噴射ノズル、燃料噴射弁および燃料噴射装置 - Google Patents

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本発明は、主に、エンジンに燃料を噴射する燃料噴射ノズルに関する。
〔従来の技術〕
従来より、エンジンの低回転域における噴霧微粒化、およびエンジンの高回転域における短期間多量噴射化に対応するため、噴射量に応じて開放する噴孔数を変更することができる可変噴孔式の燃料噴射ノズルが公知となっている。この可変噴孔式の燃料噴射ノズルの1つに、図6に示すようなものがある。
図6に示す燃料噴射ノズル100は、後端側および先端側に分けて設けられ順次に開放される複数の噴孔101、102を有するボディ103、後端側、先端側の噴孔101、102を、それぞれ、開閉する2つの弁体を備える。そして、2つの弁体の内、後端側の噴孔101(以下、「第1噴孔101」とする)を開閉する弁体は、棒状のインナーニードル104である。また、先端側の噴孔102(以下、「第2噴孔102」とする)を開閉する弁体は、ボディ103に摺動自在に支持されるとともに内周側にインナーニードル104を収容する筒状のアウターニードル105である。
ボディ103は、第1噴孔101の内周側開口部よりも後端側に、第1外側シート面108が設けられ、第1噴孔101の内周側開口部と第2噴孔102の内周側開口部との間に、第2外側シート面109が設けられている。第1外側シート面108は、アウターニードル104に設けられた2つのシート部の一方である第1外側シート部110が着座するものであり、第2外側シート面109は、もう一方の第2外側シート部111が着座するものである。
アウターニードル105は、先端部が円錐状に縮径し閉鎖している。また、アウターニードル105の外周面は、ボディ103の内周面とともに、コモンレール(図示せず)等の燃料供給源から燃料が供給される外側溜まり部112を形成する。また、アウターニードル105は、内周側と外周側との間を貫通するとともに第1噴孔101と常に連通する貫通孔113を有し、貫通孔113の外周側開口部の先端側および後端側に、それぞれ第1、第2外側シート部110、111が設けられている。第1外側シート部110は、第1噴孔101と外側溜まり部112との間を遮断するものであり、第2外側シート部111は、第2噴孔102と外側溜まり部112との間を遮断するものである。
そして、インナー、アウターニードル104、105の反噴孔側に設けられた背圧室(図示せず)の燃料圧力(背圧)が増減されることで、第1、第2外側シート部110、111が、第1、第2外側シート面108、109に対し着座および離座を繰り返す。このように、アウターニードル105は、背圧が操作されることで、第2噴孔102を開閉する。また、アウターニードル105は、貫通孔113の内周側開口部よりも後端側に、インナーニードル104に設けられた内側シート部114が着座する内側シート面115が設けられている。
インナーニードル104は、内側シート部114が設けられている。インナーニードル104の外周面は、アウターニードル105の内周面とともに、燃料供給源から燃料が供給される内側溜まり部116を形成する。そして、背圧が増減されることで、内側シート部114が、内側シート面115に対し着座および離座を繰り返し、貫通孔113を開閉する。このように、インナーニードル104は、背圧が増減されることで、貫通孔113を開閉することができるものであり、アウターニードル105が第2噴孔102を閉鎖しているときに、貫通孔113を開閉することで第1噴孔101を開閉する。
以上のような構成を有する燃料噴射ノズル100において、内側シート部114の内側シート面115からの離座が、第1、第2外側シート部110、111の第1、第2外側シート面108、109からの離座に先行するように、内側シート部114の有効径や第1、第2外側シート部110、111の有効径等を設定すれば、開放する噴孔数を変更することができる(例えば、特許文献1参照)。
〔従来技術の不具合〕
しかし、この燃料噴射ノズル100には、アウターニードル105とボディ103とのシート部分が、第1外側シート部110と第1外側シート面108との間、および、第2外側シート部111と第2外側シート面109との間の2箇所に存在する。このため、アウターニードル105とボディ103とのシート部分が1箇所であるものに比べて、高精度に加工すべき部分が多い。この結果、アウターニードル105とボディ103との間のシート性を確保するために、製作が煩雑になってしまう。
独国特許出願公開第10319980号明細書
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、可変噴孔式の燃料噴射ノズルにおいて、アウターニードルとボディとの間のシート性を落とすことなく、製作の煩雑さを低減することにある。
〔請求項1の手段〕
請求項1に記載の燃料噴射ノズルは、後端側および先端側に分けて設けられ順次に開放される複数の噴孔を有するボディ、筒状に形成され、内周側と外周側との間を貫通するとともに後端側の噴孔と常に連通する貫通孔、および貫通孔の外周側開口部よりも先端側に設けられた周状の溝を有し、貫通孔と溝との間に設けられたシート部が、ボディに設けられたシート面に対し着座および離座を繰り返すことで先端側の噴孔を開閉するアウターニードル、アウターニードルの内周側に収容され、アウターニードルが先端側の噴孔を閉鎖しているときに、貫通孔を開閉することで後端側の噴孔を開閉するインナーニードルを備える。
これによれば、アウターニードルでは、先端側の噴孔(第2噴孔)を開閉するために、貫通孔よりも先端側にシート部(第2外側シート部)が設けられ、さらに第2外側シート部の先端側に周状の溝が設けられている。これにより、第2外側シート部の近傍部分は、背圧等による閉弁力により弾性変形を起こしやすくなる。このため、第2外側シート部はシート面(第2外側シート面)に強く押し付けられるので、第2外側シート部によるシート性が向上する。この結果、外周面に周状の溝を設けるという簡易な作業を加えるだけで、第2外側シート部や第2外側シート面の加工精度等に対する許容範囲を広げることができるので、製作の煩雑さを低減することができる。
また、インナーニードルおよびアウターニードルの反噴孔側に、1つの背圧室が設けられ、インナーニードルおよびアウターニードルは、背圧室の燃料により同じ大きさの背圧を受ける。
これによれば、1つの背圧室に対し燃料が給排され、1つの背圧が増減される。このため、インナーニードルおよびアウターニードルのシート径等を、適宜、設定すれば、1つの背圧で、インナー、アウターニードルを順次に変位させて、第1、第2噴孔を順次に開放または閉鎖することができる。
〔請求項の手段〕
請求項に記載の燃料噴射ノズルの背圧室は、インナーニードルの後端およびアウターニードルの後端により閉鎖され、インナーニードルの変位およびアウターニードルの変位に伴い拡縮する。
これによれば、インナー、アウターニードルの各々に背圧を伝達するための中間部材(例えば、インナー、アウターピストン)が、背圧室の燃料とインナー、アウターニードルとの間に存在しておらず、背圧が、直接、インナー、アウターニードルに作用する。このため、ボディとアウターピストンとの間、アウターピストンとインナーピストンとの間のような摺動部分がないので、高精度に加工すべき部分が少ない。この結果、製作の煩雑さを、さらに低減することができる。
〔請求項の手段〕
請求項に記載の燃料噴射弁は、請求項1または請求項2に記載の燃料噴射ノズルを用いたものである。
〔請求項の手段〕
請求項に記載の燃料噴射装置は、請求項に記載の燃料噴射ノズルを用いたものである。
最良の形態1の燃料噴射ノズルは、後端側および先端側に分けて設けられ順次に開放される複数の噴孔を有するボディ、筒状に形成され、内周側と外周側との間を貫通するとともに後端側の噴孔と常に連通する貫通孔、および貫通孔の外周側開口部よりも先端側に設けられた周状の溝を有し、貫通孔と溝との間に設けられたシート部が、ボディに設けられたシート面に対し着座および離座を繰り返すことで先端側の噴孔を開閉するアウターニードル、アウターニードルの内周側に収容され、アウターニードルが先端側の噴孔を閉鎖しているときに、貫通孔を開閉することで後端側の噴孔を開閉するインナーニードルを備える。
また、インナーニードルおよびアウターニードルの反噴孔側に、1つの背圧室が設けられ、インナーニードルおよびアウターニードルは、背圧室の燃料により同じ大きさの背圧を受ける。そして、この背圧室は、インナーニードルの後端およびアウターニードルの後端により閉鎖され、インナーニードルの変位およびアウターニードルの変位に伴い拡縮する。
〔実施例1の構成〕
実施例1の燃料噴射ノズル1を、図1ないし図3を用いて説明する。まず、燃料噴射ノズル1を用いた燃料噴射弁2、および燃料噴射弁2を用いた燃料噴射装置3について説明する。
燃料噴射装置3は、例えば、ディーゼルエンジン等の直噴型のエンジン(図示せず)に燃料を噴射供給するものである。この燃料噴射装置3は、図1に示すように、燃料を高圧化して吐出する高圧供給ポンプ4、高圧供給ポンプ4から吐出された燃料を高圧状態で蓄圧するコモンレール5、エンジンに搭載され、コモンレール5に蓄圧された燃料の供給を受け気筒内に燃料を噴射する燃料噴射弁2、各種センサからの入力信号に基づき、燃料噴射弁2や高圧供給ポンプ4等を駆動制御するための制御信号を合成するECU6、ECU6から出力された制御信号に応じて、燃料噴射弁2や高圧供給ポンプ4等を駆動するための電流や電圧を供給する駆動回路7等により構成されている。
燃料噴射弁2は、後端側および先端側に分けて設けられた複数の噴孔11、12を順次に開閉する噴射弁体としてのインナー、アウターニードル13、14、背圧室15を開閉することで背圧を増減する制御弁体16、電圧が印加されることで伸長力を発生するピエゾスタック17、ピエゾスタック17の伸長力を制御弁体16に伝達するとともに制御弁体16を駆動する大径、小径ピストン18、19を備える。
インナー、アウターニードル13、14は、後端側、先端側の噴孔11、12を、それぞれ、開閉する2つの噴射弁体である。インナーニードル13は、アウターニードル14の内周側に摺動自在に支持され、アウターニードル14は、燃料噴射弁2のボディ20に摺動自在に支持されている。なお、インナー、アウターニードル13、14、およびそれらの近傍のボディ20については、後に詳述する。
また、インナー、アウターニードル13、14の反噴孔側に、1つの背圧室15が設けられている。そして、インナー、アウターニードル13、14は、背圧室15の燃料により同じ大きさの背圧を受けて、先端方向に付勢される。また、背圧室15は、インナー、アウターニードル13、14の後端により閉鎖され、インナー、アウターニードル13、14の変位に伴い拡縮する。
背圧室15には、インナー、アウターニードル13、14、それぞれを先端方向に付勢する内側、外側スプリング24、25が収容されている。また、背圧室15には、コモンレール5から複数の噴孔11、12まで燃料を導くための高圧流路26から分岐した背圧供給流路27が接続され、背圧を及ぼすための燃料が供給される。さらに、背圧室15には、制御弁体16を収容する制御弁室28との間を連結する背圧給排流路29が接続されている。背圧給排流路29では、背圧を減圧する際に背圧室15から制御弁室28に燃料が流れ、背圧を増圧する際に制御弁室28から背圧室15に燃料が流れる。
なお、背圧供給流路27にはインオリフィス30が設けられ、背圧室15への供給流量が規制され、背圧給排流路29にはアウトオリフィス31が設けられ、背圧室15からの排出流量が規制される。そして、インオリフィス30およびアウトオリフィス31の孔径等は、背圧を減圧する際に確実に減圧できるように設定されている。
制御弁体16は、先端側がボディ20に摺動自在に支持される摺動軸部35をなし、後端側が制御弁室28内に収容されて流路切り替えを行う弁本体36として機能する。制御弁室28には、前記した背圧給排流路29、および高圧流路26から分岐した第2背圧供給流路37が接続されるとともに、燃料噴射弁2から燃料を排出するための低圧流路38が接続される低圧室39が開口している。なお、第2背圧供給流路37とは、背圧供給流路27と別に背圧室15に燃料を供給するための流路である。また、摺動軸部35の先端側にはスプリング室40が設けられ、制御弁体16を後端方向に付勢するスプリング41が収容されている。
以上より、制御弁体16は、背圧給排流路29と低圧室39とが連通する開弁状態と、背圧給排流路29と第2背圧供給流路37とが連通する閉弁状態とを切り換える三方弁として機能する。すなわち、制御弁体16は、小径ピストン19により付勢され先端側に変位すると、弁本体36の先方テーパ面44が先端側座面45に当接し、背圧給排流路29と第2背圧供給流路37との間を遮断するとともに、弁本体36の後部面46が後端側座面47から分離し、背圧給排流路29と低圧室39との間を連通させる。そして、小径ピストン19による付勢力が弱くなると、制御弁体16は、スプリング41により付勢され後端側に変位して後部面46が後端側座面47に当接し、背圧給排流路29と低圧室39との間を遮断するとともに、先方テーパ面44が先端側座面45から分離し、背圧給排流路29と第2背圧供給流路37との間を連通させる。
この結果、制御弁体16が開弁状態にあるとき、背圧給排流路29、制御弁室28、低圧室39を通じて背圧室15から低圧流路38に燃料が排出される。そして、この排出流量は、背圧供給流路27からの供給流量よりも大きいため、背圧が低下する。また、制御弁体16が閉弁状態にあるとき、第2背圧供給流路37、制御弁室28、背圧給排流路29を通じて高圧流路26から背圧室15に燃料が供給される。また、背圧供給流路27からも高圧流路26の燃料が背圧室15に供給されるため、背圧が上昇する。
ピエゾスタック17は、電圧印加により伸長力を発生させる圧電素子49と、電圧印加により電荷を保持する電極板50とが交互に積層されたものであり、支持部材51、52等により油密が保たれた状態で支持されている。
大径、小径ピストン18、19は、変位拡大室53を介してピエゾスタック17の伸長力を制御弁体16に伝達する。変位拡大室53とは、後端側が大径ピストン18により閉鎖されるとともに、先端側が大径ピストン18よりも小径の小径ピストン19により閉鎖された空間であり、低圧の燃料で満たされている。これにより、変位拡大室53における燃料圧力の大径ピストン18に対する有効作用面積と小径ピストン19に対する有効作用面積との比に応じて、ピエゾスタック17の伸縮量が、軸方向に拡大されて制御弁体16に伝達される。なお、変位拡大室53には、大径ピストン18を後端方向に付勢することで圧電素子49に圧縮荷重を与える弾性体54が収容されている。
なお、小径ピストン19の先端部は低圧室39に収容されている。そして、低圧室39に収容されたスプリング55により先端方向に付勢されて制御弁体16の後端部に当接している。これにより、小径ピストン19は、上記のように制御弁体16に連動する。
続いて、燃料噴射ノズル1について説明する。燃料噴射ノズル1は、燃料噴射弁2に組み込まれ、その先端部分をなしている。
燃料噴射ノズル1は、図2および図3に示すように、後端側および先端側に分けて設けられ順次に開放される複数の噴孔11、12を有するノズルボディ59、後端側、先端側の噴孔11、12を、それぞれ、開閉する2つの噴射弁体を備える。そして、2つの噴射弁体の内、後端側の噴孔11(以下、「第1噴孔11」とする)を開閉するものは、アウターニードル14の内周側に収容され、アウターニードル14に摺動自在に支持される棒状のインナーニードル13である。また、先端側の噴孔12(以下、「第2噴孔12」とする)を開閉するものは、ノズルボディ59に摺動自在に支持される筒状のアウターニードル14である。
ノズルボディ59は、燃料噴射弁2のボディ20の先端部分をなしている。ノズルボディ59の内周面は、主に、アウターニードル14の外周面とともに、高圧流路26が接続されて高圧の燃料が満たされる溜まり部60を形成する。なお、溜まり部60は、アウターニードル14の内周面とインナーニードル13の外周面とで形成される溜まり部61(内側溜まり部61)と区別するため、外側溜まり部60と呼ぶ。
外側溜まり部60よりも先端側のノズルボディ59の内周面はテーパ状に設けられ、第1、第2噴孔11、12が開口している。そして、このテーパ状の内周面において、第1噴孔11の内周側開口部よりも後端側、および、第1噴孔11の内周側開口部と第2噴孔12の内周側開口部との間に、アウターニードル14のシート部63、64が着座するシート面65、66が設けられている。また、このテーパ状の内周面の先端側にサック室67が設けられている。
そして、外側溜まり部60およびその先端側の隙間に満たされた燃料は、アウターニードル14に対し後端方向に圧力を及ぼす。
なお、外側溜まり部60よりも後端側の内周面は、アウターニードル14を摺動自在に支持するための軸受面68をなす。
アウターニードル14は、先端部が円錐状に縮径し閉鎖している。そして、この先端部に、内周側と外周側との間を貫通するとともに第1噴孔11と常に連通する貫通孔71が設けられ、貫通孔71の外周側開口部よりも先端側の外周面に周状の溝72が設けられている。
貫通孔71と溝72との間の外周面には、シート面66に着座することで第2噴孔12と外側溜まり部60との間を遮断するシート部64が設けられている(以下、シート面66を第2外側シート面66、シート部64を第2外側シート部64と呼ぶ)。そして、第2外側シート部64が、第2外側シート面66に対し着座および離座を繰り返すことで、第2噴孔12が開閉される。
貫通孔71よりも後端側の外周面には、シート面65に着座することで第1噴孔11と外側溜まり部60との間を遮断するシート部63が設けられている(以下、シート面65を第1外側シート面65、シート部63を第1外側シート部63と呼ぶ)。なお、第1外側シート部63は、第2外側シート部64が第2外側シート面66に対し着座および離座を繰り返すのと、同様のタイミングで第1外側シート面65に対し着座および離座を繰り返す。
また、アウターニードル14の内周面は、主に、インナーニードル13の外周面とともに、高圧の燃料が満たされる内側溜まり部61を形成する。内側溜まり部61は、貫通孔71とは別途に設けられて内周側と外周側との間を貫通する連通孔73により、外側溜まり部60と連通している。そして、この連通孔73を介して、外側、内側溜まり部60、61の燃料圧力は、同一になる。
内側溜まり部61よりも先端側のアウターニードル14の内周面はテーパ状に設けられ、前記の貫通孔71が開口している。そして、このテーパ状の内周面において、貫通孔71の内周側開口部よりも後端側に、インナーニードル13のシート部75が着座するシート面76が設けられている。また、このテーパ状の内周面の先端側にサック室77が設けられている。
そして、内側溜まり部61およびその先端側の隙間に満たされた燃料は、インナーニードル13に対し後端方向に圧力を及ぼす。
なお、内側溜まり部61よりも後端側の内周面は、インナーニードル13を摺動自在に支持するための軸受面78をなす。また、軸受面78を形成する後端部は、ボディの軸受面に支持される摺動軸部79をなす。
インナーニードル13は、先端部において、段階的に縮径するように2つの円錐面が設けられ、これらの円錐面が交わる稜線がシート部75をなしている。シート部75は、シート面76に着座することで貫通孔71と内側溜まり部61との間を遮断する(以下、シート面76を内側シート面76、シート部75を内側シート部75と呼ぶ)。そして、アウターニードル14が第2噴孔12を閉鎖しているときに、内側シート部75が、内側シート面76に対し着座および離座を繰り返すことで、貫通孔71が開閉され、これに伴い第1噴孔11も開閉される。
なお、内側溜まり部61よりも後端側の部分は、アウターニードル14の軸受面78に支持される摺動軸部81をなす。
ここで、内側、外側スプリング24、25のセット荷重、第1、第2外側シート部63、64、内側シート部75の有効径、摺動軸部79、81の有効径等は、背圧の低下に対しインナーニードル13が先に変位を開始するように設定されている。つまり、インナーニードル13は、アウターニードル14よりも高い背圧で変位するように設けられている。
以上より、ピエゾスタック17に電圧が印加され制御弁体16が閉弁状態から開弁状態に移行すると、背圧室15からの燃料の排出が始まり背圧が低下する。この結果、先に、インナーニードル13がアウターニードル14から離座して貫通孔71を開放することで、第1噴孔11が開放され、これに遅れて、アウターニードル14がノズルボディ59から離座することで、第2噴孔12が開放される。
また、ピエゾスタック17への電圧印加が停止され制御弁体16が開弁状態から閉弁状態に移行すると、背圧室15からの燃料の排出が終わり背圧が上昇する。この結果、先に、アウターニードル14がノズルボディ59に着座することで、第2噴孔12が閉鎖され、これに遅れて、インナーニードル13がアウターニードル14に着座して貫通孔71を閉鎖することで、第1噴孔11が閉鎖される。
〔実施例1の作用〕
実施例1の燃料噴射ノズル1の作用を、図3ないし図5を用いて説明する。
ピエゾスタック17に電圧が印加されていない状態では、制御弁体16は閉弁状態にあり、背圧は外側、内側溜まり部60、61の燃料圧力と同じ大きさである。このため、インナーニードル13に対し後端方向に作用する付勢力(内側溜まり部61の燃料圧力による付勢力)は、先端方向に作用する付勢力(内側スプリング24による付勢力と背圧による付勢力との和)よりも小さい。同様に、アウターニードル14に対し後端方向に作用する付勢力(外側溜まり部60の燃料圧力による付勢力)も、先端方向に作用する付勢力(外側スプリング25による付勢力と背圧による付勢力との和)よりも小さい。
このため、図3に示すように、インナーニードル13は、アウターニードル14に着座したまま変位せず、アウターニードル14はノズルボディ59に着座したまま変位しない。つまり、内側シート部75は、内側シート面76に着座して貫通孔71と内側溜まり部61との間を遮断しており、第1、第2外側シート部63、64は、それぞれ第1、第2外側シート面65、66に着座して、第1、第2噴孔11、12と外側溜まり部60との間を遮断している。このため、第1、第2噴孔11、12ともに閉鎖されており、燃料はまったく噴射されない。
ピエゾスタック17に電圧が印加されると、制御弁体16は閉弁状態から開弁状態に移行し、背圧室15からの燃料の排出が始まり背圧が低下する。これにより、まず、インナーニードル13に作用する付勢力において、後端方向に作用する付勢力よりも先端方向に作用する付勢力の方が小さくなる。このため、図4に示すように、インナーニードル13がアウターニードル14から離座して後端方向に変位する。つまり、内側シート部75が、内側シート面76から離座して貫通孔71と内側溜まり部61との間を連通させる。一方、アウターニードル14はノズルボディ59に着座したまま変位しない。つまり、第1、第2噴孔11、12と外側溜まり部60との間は遮断されたままである。この結果、第1噴孔11が開放され第1噴孔11から燃料が噴射される。なお、第2噴孔12は閉鎖されたままであり、第2噴孔12から燃料は噴射されない。
そして、さらに背圧室15から燃料が排出され背圧が低下すると、アウターニードル14に作用する付勢力においても、後端方向に作用する付勢力よりも先端方向に作用する付勢力の方が小さくなる。このため、図5に示すように、アウターニードル14がノズルボディ59から離座して後端方向に変位する。つまり、第1、第2外側シート部63、64が、第1、第2外側シート面65、66から離座して第1、第2噴孔11、12と外側溜まり部60との間を連通させる。この結果、新たに、第2噴孔12が開放され、第1、第2噴孔11、12の両方から燃料が噴射される。
ピエゾスタック17への電圧印加が停止されると、制御弁体16は開弁状態から閉弁状態に移行し、背圧室15からの燃料の排出が止まるとともに、背圧室15への燃料の供給が増加し背圧が上昇する。これにより、まず、アウターニードル14に作用する付勢力において、後端方向に作用する付勢力よりも先端方向に作用する付勢力の方が大きくなる。このため、図4に示すように、アウターニードル14が先端方向に変位してノズルボディ59に着座する。つまり、第1、第2外側シート部63、64が、第1、第2外側シート面65、66に着座して第1、第2噴孔11、12と外側溜まり部60との間を遮断する。この結果、第2噴孔12が閉鎖され、第2噴孔12から燃料が噴射されなくなる。
そして、さらに背圧が上昇すると、インナーニードル13に作用する付勢力においても、後端方向に作用する付勢力よりも先端方向に作用する付勢力の方が大きくなる。このため、図3に示すように、インナーニードル13が先端方向に変位してアウターニードル14に着座する。つまり、内側シート部75が内側シート面76に着座して貫通孔71と内側溜まり部61との間を遮断する。この結果、第1噴孔11も閉鎖され、第1、第2噴孔11、12の両方から燃料が噴射されなくなる。
〔実施例1の効果〕
実施例1の燃料噴射ノズル1は、後端側および先端側に分けて設けられ順次に開放される第1、第2噴孔11、12を有するノズルボディ59、筒状に形成され、内周側と外周側との間を貫通するとともに第1噴孔11と常に連通する貫通孔71、および貫通孔71の外周側開口部よりも先端側に設けられた周状の溝72を有し、貫通孔71と溝72との間に設けられた第2外側シート部64が、ノズルボディ59に設けられた第2外側シート面66に対し着座および離座を繰り返すことで第2噴孔12を開閉するアウターニードル14、アウターニードル14の内周側に収容され、アウターニードル14が第2噴孔12を閉鎖しているときに、貫通孔71を開閉することで第1噴孔11を開閉するインナーニードル13を備える。
これによれば、アウターニードル14では、第2噴孔12を開閉するために、貫通孔71よりも先端側に第2外側シート部64が設けられ、さらに第2外側シート部64の先端側に周状の溝72が設けられている。これにより、第2外側シート部64の近傍部分は、背圧および外側スプリング25等による付勢力により弾性変形を起こしやすくなる。このため、第2外側シート部64は、第2外側シート面66に強く押し付けられ、外側溜まり部60と第2噴孔12との間は確実に遮断される。この結果、溝72を設けるという簡易な作業を加えるだけで、第2噴孔12に対するシート性を維持もしくは強化することができる。以上により、第2噴孔12に対するシート性を維持もしくは強化するための製作の煩雑さを、低減することができる。
また、燃料噴射ノズル1では、インナー、アウターニードル13、14の反噴孔側に、1つの背圧室15が設けられ、インナー、アウターニードル13、14は、背圧室15の燃料により同じ大きさの背圧を受ける。
これによれば、1つの背圧室15に対し燃料が給排され、1つの背圧が操作される。このため、第1、第2外側シート部63、64の有効径、内側シート部75の有効径、摺動軸部79、81、および内側、外側スプリング24、25のセット荷重等を、適宜、設定すれば、1つの背圧で、インナー、アウターニードル13、14を順次に変位させて、第1、第2噴孔11、12を順次に開放または閉鎖することができる。
また、燃料噴射ノズル1の背圧室15は、アウターニードル14の後端およびインナーニードル13の後端により閉鎖され、アウターニードル14の変位およびインナーニードル13の変位に伴い拡縮する。
これによれば、インナー、アウターニードル13、14の各々に背圧を伝達するための中間部材(例えば、インナー、アウターピストン)が、背圧室15の燃料とインナー、アウターニードル13、14との間に存在しておらず、背圧が、直接、インナー、アウターニードル13、14に作用する。このため、ノズルボディ59とアウターピストンとの間、アウターピストンとインナーピストンとの間のような摺動部分がないので、高精度に加工すべき部分が削減される。この結果、製作の煩雑さを、低減することができる。
〔変形例〕
本実施例の燃料噴射ノズル1は、連通孔73により内側溜まり部61と外側溜まり部60とが連通しており、内側溜まり部61の燃料圧力と外側溜まり部60の燃料圧力とは、互いに同一であったが、このような形態に限定されない。例えば、連通孔73を設けずに、内側溜まり部61の燃料圧力と外側溜まり部60の燃料圧力とが異なるようにしてもよい
本実施例の燃料噴射弁2は、ピエゾスタック17の伸長力を利用して背圧を増減するものであったが、ピエゾスタック17の替わりに、通電により磁気吸引力を発生させる電磁アクチュエータを備え、磁気吸引力を利用して背圧を増減するものであってもよい。
燃料噴射装置の構成図である(実施例1)。 燃料噴射ノズルの構成図である(実施例1)。 燃料噴射ノズルの要部構成図である(実施例1)。 燃料噴射ノズルの要部構成図である(実施例1)。 燃料噴射ノズルの要部構成図である(実施例1)。 燃料噴射ノズルの要部構成図である(従来例)。
符号の説明
1 燃料噴射ノズル
2 燃料噴射弁
3 燃料噴射装置
11 第1噴孔(後端側の噴孔)
12 第2噴孔(先端側の噴孔)
13 インナーニードル
14 アウターニードル
15 背圧室
59 ノズルボディ(ボディ)
64 第2外側シート部(シート部)
66 第2外側シート面(シート面)
71 貫通孔
72 溝

Claims (4)

  1. 後端側および先端側に分けて設けられ順次に開放される複数の噴孔を有するボディ、
    筒状に形成され、内周側と外周側との間を貫通するとともに後端側の噴孔と常に連通する貫通孔、およびこの貫通孔の外周側開口部よりも先端側に設けられた周状の溝を有し、前記貫通孔と前記溝との間に設けられたシート部が、前記ボディに設けられたシート面に対し着座および離座を繰り返すことで先端側の噴孔を開閉するアウターニードル、
    このアウターニードルの内周側に収容され、前記アウターニードルが前記先端側の噴孔を閉鎖しているときに、前記貫通孔を開閉することで前記後端側の噴孔を開閉するインナーニードルを備え
    前記インナーニードルおよび前記アウターニードルの反噴孔側に、1つの背圧室が設けられ、前記インナーニードルおよび前記アウターニードルは、前記背圧室の燃料により同じ大きさの背圧を受けることを特徴とする燃料噴射ノズル。
  2. 請求項1に記載の燃料噴射ノズルにおいて、
    前記背圧室は、前記インナーニードルの後端および前記アウターニードルの後端により閉鎖され、前記インナーニードルの変位および前記アウターニードルの変位に伴い拡縮することを特徴とする燃料噴射ノズル。
  3. 請求項1または請求項2に記載の燃料噴射ノズルを用いた燃料噴射弁
  4. 請求項に記載の燃料噴射ノズルを用いた燃料噴射装置
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