JP2003148032A - 折戸用ピボット受具 - Google Patents

折戸用ピボット受具

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JP2003148032A
JP2003148032A JP2001345633A JP2001345633A JP2003148032A JP 2003148032 A JP2003148032 A JP 2003148032A JP 2001345633 A JP2001345633 A JP 2001345633A JP 2001345633 A JP2001345633 A JP 2001345633A JP 2003148032 A JP2003148032 A JP 2003148032A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 折戸を建物開口部に建て付けたままであって
も上下左右方向の建て付け位置調整を簡単に行うことが
でき、かつ、予め十分な調整代を確保できる折戸用ピボ
ット受具を提供すること。 【解決手段】 建物の開口部内側面52に固着される固定
部材43と、該固定部材43に対して高さ調節ネジ45を介し
て上下動可能に装着される略L字形の可動ベース42と、
該可動ベース42上においてスライド可能に装着されなが
ら戸板の下部ピボットピンを支持する軸受部材41の3部
材から構成し、軸受部材41の軸孔41dに戸板の下部ピボ
ットピンを載せたまま戸板の上下左右の建て付け位置調
整を可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅等の建物内ク
ローゼット等の開口部に対して開閉自在に取り付けられ
る折戸のピボット受具に関し、さらに詳しくは、折戸の
建て付け位置を上下左右方向に微調整することができる
ピボット受具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な折戸は、左右方向に並べ
た2枚の戸板をヒンジで連結し、固定側戸板における開
口部内側面寄りの上下面から各々突設した上部ピボット
ピンと下部ピボットピンを軸として固定側戸板を回動さ
せながら、開口部天面に沿って設けたガイドレール内で
移動側戸板の上部ガイドピンをスライドさせることによ
って、折戸自体の開閉を図るよう構成されている。この
際、開口部下面、つまり床上面においても開口部天面と
同様にガイドレールを配設しておき、移動側戸板の下面
から突設した下部ガイドピンをガイドレール内において
スライドさせるよう構成される場合が多かったが、床上
面のガイドレールは荷物の出し入れの邪魔になったり、
つまずきの要因となることから、近時では移動側戸板の
下部ガイドピンと床面側ガイドレールとを省略した折戸
が提案されている(例えば、実公昭56−24792号
公報)。
【0003】そして、前記折戸では、開口部枠体の製作
誤差によって生じる折戸周囲の隙間を目立ち難くするた
め、折戸の建て付け位置を上下左右方向に微調整できる
よう構成されている。具体的には、固定側戸板の上部ピ
ボットピン用のピボット支持具をガイドレール内で摺動
可能にネジで締め付け固定するとともに、固定側戸板の
下部ピボットピン用のピボット受具を開口部下面隅部に
固定した取付金具における左右方向の長溝に対して摺動
可能にネジで締め付け固定する構造とし、各々のネジを
緩めてピボット支持具とピボット受具を移動させること
で左右方向の建て付け位置の変更調整を可能とする一
方、固定側戸板における下部ピボットピンの基部を戸板
内に回転螺入させた構造とし、下部ピボットピンを上下
方向に進退させることで上下方向の建て付け位置の変更
調整を可能としていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】こうした従来の折戸に
あっては、折戸を開口部から取り外すことなく建て付け
た状態のままで建て付け位置調整を可能とするため、下
部ピボットピンの回転操作の便宜を図るべく下部ピボッ
トピンにおいて工具嵌合部を設ける必要があり、また、
下部ピボットピンの不必要な回転を規制するべく下部ピ
ボットピンに別途締結ナットを螺合しておく必要があっ
たが、その結果としてピボット受具と折戸下面との間に
相当程度大きな隙間を必要とし、さらにピボット受具の
厚みも付加されて折戸下面と床面との隙間が大きくなっ
てしまい、美観を損なう不都合が生じていた。折戸と開
口部上縁間に生じた隙間は目線近くにあって目立ちやす
いことから、折戸下方の隙間を増やす一方で折戸上方の
隙間を減らすように折戸の建て付け位置を調整するのが
一般的であるが、前記従来の折戸のような位置調整構造
を採用した場合にはそもそも折戸と床面間の隙間が大き
くなってしまうので、調整代を大きく確保することがで
きなかったのである。
【0005】さらに、下部ピボットピンの回転操作は目
視しづらい折戸下面と床上面の隙間に工具を差し込んで
行わなければならないから、誤って工具嵌合部を潰して
しまうとか、回転規制用の締結ナットの締め付けが不十
分となりやすく使用中に下部ピボットピンが不必要に回
転して折戸の建て付け位置が変わってしまうといった不
具合が生じていた。そして、前述のように折戸と床上面
との隙間が大きくなるとピボット受具が隙間から覗いて
見えて美観を損なうほか、カーペット、クッションフロ
ア材、あるいはフローリング材といった床材の張り替え
に際しては、一旦ピボット受具を取付金具ごと取り外
し、張り替え後に再度取り付けなければならず、張り替
え作業工程が煩雑になるなど多くの問題点を有してい
た。
【0006】しかるに本発明は、高さ調整用として進退
式の下部ピボットピンを用いることなく折戸の上下方向
の建て付け位置調整を行うことができ、しかも位置調整
作業が簡単かつ確実で、折戸下方と床上面間に生じる隙
間を小さく抑えて予め十分な調整代を確保できる折戸用
ピボット受具を提供することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記所期の課題解決のた
めに、本発明に係る折戸用ピボット受具は、建物の開口
部内側面に固着される固定部材と、該固定部材に対して
上下方向に位置調整可能に垂直桿部を装着される略L字
形の可動ベースと、該可動ベースの水平桿部上において
水平方向に位置調整可能に装着される軸受部材の3部材
から構成し、前記固定部材には可動ベース側に突設され
た上下一対の支持腕部に上下両端付近を軸支されつつ回
動する高さ調節ネジを設ける一方、前記可動ベースには
垂直桿部近傍に雌ネジ孔を穿設し、さらに前記軸受部材
には固定側戸板下面から突設された下部ピボットピン用
の軸受孔を配設して、前記可動ベースの雌ネジ孔に対し
て前記固定部材の高さ調節ネジを挿通することによって
固定部材に可動ベースを装着するよう形成した。
【0008】したがって、高さ調整ネジを正逆回転させ
るだけで固定部材に対する可動ベースの上下方向位置調
整が図られ、可動ベース上の軸受部材ごと固定側戸板の
上下方向の建て付け位置を変更することができるから、
従来の折戸用ピボット受具のように戸板の下部ピボット
ピン自体を進退させる必要がない。そのため、回転規制
用の締結ナットも不要であるし、戸板内に螺入されない
高さ調整ネジの操作のみによって戸板を上下移動させる
ことができるため、高さ調整ネジの上部に工具嵌合部を
設けておけば建て付け位置調整作業の容易化が図られ
る。高さ調整ネジの配設位置は、開口部内側面近傍の奥
側寄りとするのが望ましく、その場合、高さ調整ネジに
よって可動ベースを上方へ移動させることによって床面
との間に隙間ができても、受具と折戸下面との間隔は常
に一定であるから、たとえ折戸下方の隙間が大きくなっ
ても受具自体が床面上に大きく露出してしまうことがな
い。したがって、予め折戸の上下方向位置調整代を大き
く設定しておいた場合においても受具は常に折戸下面に
隠れた状態にあるため、折戸全体として美観にも優れ
る。
【0009】一方、可動ベースの水平桿部と軸受部材
も、いずれか一方において左右方向の長孔を穿設しつつ
他方とネジ止めすることにより左右方向の位置調整が図
られる。すなわち、装着用のネジを緩めるだけで、水平
桿部上において軸受部材をスライド移動させることがで
きる結果、軸受部材ごと戸板の左右方向の建て付け位置
を変更することができるのである。
【0010】次に、請求項2に記載した発明では、前記
折戸用ピボット受具における可動ベースの雌ネジ孔を、
垂直桿部上部から軸受部材側に略平行に突設された支持
腕部と水平桿部の双方において上下一対として穿設し
た。可動ベースに穿設する雌ネジ孔を上下2カ所に設
け、これら雌ネジ孔がいずれも固定部材における上下一
対の支持腕部間において上下動するよう形成すること
で、固定側折戸の全荷重が可動ベースに作用していても
安定な支持状態が維持され、建て付け位置調整作業の容
易化のみならず、折戸の開閉操作性の向上も図られる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1は本発明に係る折戸用
ピボット受具40を用いた折戸10の一例を示した概略斜視
図である。本例の折戸10は、上下方向に長い長方形状を
した2枚の戸板11a、11bが上下2個のヒンジ12によっ
て左右方向に折り畳み可能に連結されてなるもので、固
定側戸板11aの上下面側端付近において上部ピボットピ
ン13と下部ピボットピン14とがそれぞれ突設される一
方、移動側戸板11bの上面側端付近にガイドピン15が突
設されている。上部ピボットピン13は、住宅のクローゼ
ット等の開口部天面に固着されたガイドレール20に内装
固定されるピボット支持具30により回動可能に軸支さ
れ、下部ピボットピン14は、本発明に係るピボット受具
40により回動可能に軸支される。他方、移動側戸板11b
におけるガイドピン15は、その先端がガイドレール20内
に嵌装されており、ガイドレール20内を摺動案内され
る。図示されるように、ピボット受具40を開口部内側面
下方に配設固定することにより床面用ガイドレールが不
要になるので、クローゼット等への出入りに際してつま
ずく虞がなく、バリアフリー設計に最適な折戸として提
供される。
【0012】図2は移動側戸板11bにおけるガイドピン
15の納まり状態を示す部分断面図である。ガイドレール
20は下向きに開口した断面略C形の型材からなり、開口
部の枠体上縁51に沿ってその内側に隠れるようにビス止
め固定されている。ガイドレール20の開口両端縁には、
先端をわずかに上方へ折り返したヒレ部20aが対向して
設けられており、このヒレ部20a間にハット形をしたガ
イドピン15の先端部分が嵌め入れられる。ガイドピン15
は、移動側戸板11b内に埋設されたケース16に対し、上
方への抜出が規制された状態で上下方向に所定の範囲で
進退可能に嵌挿されており、軸部分に外挿された圧縮バ
ネの作用により、折戸10の上下方向の建て付け位置が変
化しても常にガイドレール20に圧接するよう形成されて
いる。
【0013】図3は固定側戸板11aにおける上部ピボッ
トピン13の納まり状態を示す一部破断正面図である。上
部ピボットピン13の構造や固定側戸板11aへの取り付け
構造は前述のガイドピン15の場合と同じであるため、こ
れらについての説明は省略する。ガイドレール20には、
上部ピボットピン13を軸支するピボット支持具30が図3
中左右方向にスライド調整可能に装着される。このピボ
ット支持具30は、ガイドレール20のヒレ部20a間に懸架
される引掛け部材31とガイドレール20の下面から宛われ
る押え部材32とからなり、ヒレ部20aを挟み込んだ状態
で止めネジ33により締め付けると位置固定が図られるよ
う構成されている。引掛け部材31の三辺からは下方に折
り曲げられた軸支片31aが形成される一方、押え部材32
の一端には上方に折り曲げられた軸支片32aが形成され
ており、これら軸支片31a,32aによって囲むことによ
って上部ピボットピン13が嵌入軸支される軸孔30aが形
成されている。しかるに、止めネジ33を緩めると、ピボ
ット支持具30はガイドレール20に沿って左右方向にスラ
イド移動可能となる結果、折戸10の左右方向の建て付け
位置調整が図られるのである。
【0014】また、引掛け部材31と押え部材32との間に
は、ゴム等の弾性材からなるストッパー34が、その一端
を移動側戸板11bにおけるガイドピン15側に突出するよ
うに挟着されている。ストッパー34は、折戸10を折り畳
んだ際に前述のガイドピン15に当接するものであり、ガ
イドピン15と上部ピボット支持具30が衝突した際の衝撃
を吸収するとともに、固定側戸板11aと移動側戸板11b
とが直接衝突して破損することを防止している。
【0015】図4は、本発明に係るピボット受具40の一
例を示した分解斜視図である。本例のピボット受具40
は、建物の開口部内側面52に固着される固定部材43と、
該固定部材43に対して上下方向に位置調整可能なように
垂直桿部を装着される略L字形の可動ベース42と、該可
動ベース42の水平桿部上において水平方向に位置調整可
能なように装着される軸受部材41の3部材から構成され
ている。これら各部材は、いずれも鋼板をプレス成形す
ることによっても得られるが、軸受部材41については樹
脂製とすると部分的に肉厚を変えることが容易となり望
ましい。
【0016】固定部材43は、板状材から上下に突出した
片部を各々対向するように可動ベース側に折り曲げて支
持腕部43b,43bとした略コ字状をしており、2本のビ
ス44,44をビス孔43a,43aから挿通することにより開
口部の内側面に固着される。上下各支持腕部43b,43b
には高さ調整ネジ45を挿通する透孔43c,43cが設けら
れており、これら透孔43c,43cの内径は、上方から挿
通された高さ調節ネジ45が回動自在となるよう設定され
ている。固定部材43の後方側縁は可動ベース42側方向に
細幅に折り曲げられており、可動ベース42の垂直桿部が
上下動する際のガイド片43dとして機能する。固定部材
43の前記ビス孔43a,43aとガイド片43dとの間におい
て上下方向に穿設された長孔43eは、固定部材43に装着
した可動ベース42を完全固定する際にビス46,46を貫通
させるためのビス孔である。本例の固定部材43は、下端
を床面上に当接させた状態で開口部内側面52に固着でき
るよう形成しているので、固着位置決めの迅速容易化が
図られる。
【0017】可動ベース42には、固定部材43に装着され
る垂直桿部の後方側縁が上下方向に亘って固定部材43側
に折り曲げられることにより形成された外側規制片42a
と、該外側規制片42aの下方かつ間隔を隔てた前方位置
で固定部材43側に折り曲げられることにより形成された
内側規制片42bとが設けられている。したがって、可動
ベース42を固定部材43に対して装着した場合には、外側
規制片42aと内側規制片42bの間において固定部材43の
ガイド片43dが摺動し、さらに可動ベース42垂直桿部の
前方寄りに折り曲げ形成された摺接面42cが固定部材43
に当接摺動するので、可動ベース42を上下方向にスライ
ド移動させる際にもガタつかず、スムーズな動きによる
位置調整が可能となる。
【0018】図5は、開口部内側面52に固着した折戸用
ピボット受具40の一部破断平面図である。図示されるよ
うに、可動ベース42の装着位置を固定するビス46用のビ
ス孔42dを形成する座面は、開口部内側面52に対して斜
めに形成されている。しかるに、ビス孔42dの座面を含
めて可動ベース42の垂直桿部全体を平坦面に形成した場
合には固定側戸板11aの存在がビス46の締結操作の邪魔
になるのであるが、このようにビス孔42dの座面を斜め
に形成しておくと、高さ調整ネジ45と固定側戸板11aと
の間からビス46を斜めに打ち込むことが可能となり、戸
板11a,11bを取り外すことなく上下方向の位置調整作
業が行える。この場合、固定部材43における長孔43eの
穿設位置も、ビス孔42dに対して若干前方にずれた位置
に設定することになる。
【0019】可動ベース42における垂直桿部の上端は、
軸受部材41側に折り曲げられて平面視略台形状の螺合部
42eとして形成されており、該螺合部42eに穿設された
雌ネジ孔42fに対して高さ調節ネジ45が螺着されてい
る。更に可動ベース42には、その水平桿部において、前
記螺合部42eに穿設された雌ネジ孔42fの真下位置に雌
ネジ孔42gが穿設されており、同様に高さ調整ネジ45が
螺着されている。
【0020】高さ調整ネジ45は、その上端にネジ部より
も大径の工具嵌合部45aが設けられる一方、その下端に
小径の挿入部45bが設けられた構造である。固定部材43
と可動ベース42への組み付けは、まず、固定部材43上側
透孔43c、可動ベース42上側雌ネジ孔42f、可動ベース
42下側雌ネジ孔42g及び固定部材43下側透孔43cの全て
が連通するように、固定部材43における上下各支持腕部
43b,43b間に可動ベース42の垂直桿部を挿入する。次
いで、高さ調整ネジ45を固定部材43上側透孔43cから挿
入し、可動ベース42上側雌ネジ孔42f、可動ベース42下
側雌ネジ孔42g、そして固定部材43下側透孔43cの順に
上方から差し込んだ後、固定部材43下側透孔43cから下
方に露出した状態にある高さ調整ネジ45の先端にワッシ
ャー45cを嵌めた後に圧潰して抜出不能に組み付ける。
したがって、高さ調整ネジ45を正逆回転させると、固定
部材43における上下各支持腕部43b,43bの間において
可動ベース42が垂直方向に上下動することになる。
【0021】可動ベース42における水平桿部先端付近に
穿設された長孔42hは、水平桿部上を左右方向にスライ
ドする軸受部材41の固定用であり、軸受部材41に穿設さ
れたボルト挿通孔41aと長孔42hが連通した状態でボル
ト47と板ナット48により両部材が挟着固定される。そし
て、可動ベース42における水平桿部の後方側縁は下向き
に折り曲げられて細幅で連続した垂下片42iとして形成
されており、該垂下片42iの前面側に板ナット48を摺接
させてその回り止めが図られるよう配慮されている。な
お、こうした軸受部材41のスライド機構に代えて、軸受
部材41側を長孔とし、可動ベース42の水平桿部側を雌ネ
ジ孔としたスライド機構を採用してもよい。
【0022】可動ベース42における水平桿部の前面側に
は、他の面よりも一段低い低段部42jが絞り形成されて
いる。そして、この低段部42jの最前面は、上方へ折り
曲げられて細幅で連続した軌条42kとされており、図4
中右方向の低段部42j先端側にまで延設されて、その後
方に所定幅の溝部42lを形成している。
【0023】軸受部材41は、固定部材43側の一辺のみを
除く外周部分に下向きの縁部を備えた概略ホームベース
状に形成されてなるもので、可動ベース42の水平桿部に
覆い被せるようにして取り付けられる。この軸受部材41
の裏面には、前面側に沿って左右方向に延びるスライド
溝41bが形成されており、軸受部材41を可動ベース42の
水平桿部に覆い被せた際には、スライド溝41b内に対し
て可動ベース42における軌条42kが嵌入することにな
る。更に、スライド溝41bの隣接位置には下向きの凸条
41cが設けられており、軸受部材41を装着した際にはこ
の凸条41cが可動ベース42における溝部42l内に嵌入す
ることになる。こうしたスライド溝41bと軌条42k、凸
条41cと溝部42lの組合せに摺動案内されながら、軸受
部材41は可動ベース42の水平桿部上において左右方向に
スライド可能な構成とされている。固定側戸板11aにお
ける下部ピボットピン14は、軸受部材41において貫通孔
として穿設された軸孔41d内に嵌入されるが、その先端
は可動ベース42における低段部42j上(軸受部材41を固
定部材43より離隔した状態にスライドさせた場合は溝部
42l上)において当接支持されることになる。
【0024】軸受部材41には、軸孔41dよりも先端側上
面に長方形の突起が突設されている。この突起の左右両
端部分は、折戸10を折り畳んだ際に固定側戸板11aと移
動側戸板11bの各内側(裏面側)が当接するストッパー
部41eとして機能する。
【0025】図6は、本発明に係る折戸用ピボット受具
40を建物開口部内側面52に装着した状態の部分平面図で
あり、左右方向の建て付け位置調整状態を示している。
すなわち、軸受部材41を最も固定部材43側に寄せた状態
(A)から固定部材43より最も離隔した状態(B)に位置調整
する場合においても、上方からの操作でボルト47を緩め
て、軸受部材41を任意位置までスライドさせた後、ボル
ト47を締め直すだけで左右方向の建て付け位置調整作業
が完了する。
【0026】図7は、本発明に係る折戸用ピボット受具
40を建物開口部内側面52に装着した状態の部分側面図で
あり、上下方向の建て付け位置調整状態を示している。
すなわち、軸受部材41が装着された可動ベース42を床面
上に密接させた状態(A)から最も上昇させた状態(B)にま
で位置調整する場合においても、可動ベース42を開口部
内側面52に完全固定しているビス46,46を取り外した後
に、高さ調整ネジ45の工具嵌合部45aを上方から操作し
て回動させれば、可動ベース42の垂直桿部が固定部材43
に摺接しながら上昇するので、任意位置までスライド上
昇させた後、再度ビス46,46を用いて開口部内側面52に
対して完全固定することによって上下方向の建て付け位
置調整作業が完了する。
【0027】このように、本発明に係る折戸用ピボット
受具40によれば、左右方向の建て付け位置調整を行う場
合、上下方向の建て付け位置調整を行う場合のいずれの
場合においても折戸10を取り外す必要がなく、クローゼ
ット等の開口部に折戸10を建て付けた状態のままで位置
調整作業を行うことができるのであるが、更に本例の折
戸用ピボット受具40では、左右方向の建て付け位置調整
時に操作するボルト47、上下方向の位置調整時に脱着す
るビス46,46や高さ調整ネジ45のいずれもが、折戸10が
折り畳まれた状態においても楽に位置調整作業が行える
よう配置されており、例えば作業者がクローゼット内に
入って作業を行うだけのスペースがない場合において
も、折戸10を折り畳んだ状態にしておけばクローゼット
の外側から容易に作業することができる。
【0028】さらに、本発明に係る折戸用ピボット受具
40によれば、高さ調整ネジ45を回動させて可動ベース42
を軸受部材41と共にスライド上昇させた状態とすること
により、フローリングなどの床材の張替え作業に際して
も受具が邪魔になることがないので、円滑な張替え作業
が実現される。すなわち、床面上には開口部内側面52か
ら僅かに固定部材43が突出しているだけであるから、わ
ざわざピボット受具40を取り外すことなく作業を行うこ
とができるのである。
【0029】
【発明の効果】本発明に係る折戸用ピボット受具を用い
れば、開口部の寸法にバラツキが存在しても折戸の建て
付け位置を上下左右方向に調整して体裁よく建て付ける
ことができる。また、従来の戸板に用いられていた高さ
調整式下部ピボットピンが不要となるので、従来の戸板
に比して折戸下面と床面との余分な隙間を減らすことが
出来る結果、建て付けた折戸全体の美観を向上させるこ
とができる。さらに、受具と折戸下面との間隔は常に一
定であるから、たとえ折戸下方の隙間が大きくなっても
受具自体が床面に大きく露出してしまうことがなく、折
戸の上下方向位置調整代を大きく設定した場合において
も受具は折戸下面に隠れた状態にあるため、美観に優れ
た折戸とすることができる。そして、折戸の建て付け位
置調整作業は受具上方からの操作によって簡単かつ確実
に行うことができ、部材の破損や位置調整作業後の緩み
を生じさせる虞がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る折戸用ピボット受具を用いた折戸
の一例を示した概略斜視図である。
【図2】移動側戸板におけるガイドピンの納まり状態を
示す部分断面図である。
【図3】固定側戸板における上部ピボットピンの納まり
状態を示す一部破断正面図である。
【図4】本発明に係る折戸用ピボット受具の一例を示し
た分解斜視図である。
【図5】開口部内側面に固着した折戸用ピボット受具の
一部破断平面図である。
【図6】本発明に係る折戸用ピボット受具を建物の開口
部内側面に装着した状態の部分平面図であり、軸受部材
を最も固定部材側に寄せた状態(A)及び固定部材から最
も離した状態(B)である。
【図7】本発明に係る折戸用ピボット受具を装着した状
態の部分側面図であり、可動ベースを床面上に密接させ
た状態(A)及び最も上昇させた状態(B)である。
【符号の説明】
10 折戸 11a 固定側戸板 11b 移動側戸板 40 折戸用ピボット受具 41 軸受部材 41d 軸受孔 42 可動ベース 42f 雌ネジ孔 42g 雌ネジ孔 43 固定部材 43b 支持腕部 45 高さ調整ネジ 52 開口部内側面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の開口部内側面に固着される固定部
    材と、該固定部材に対して上下方向に位置調整可能に垂
    直桿部を装着される略L字形の可動ベースと、該可動ベ
    ースの水平桿部上において水平方向に位置調整可能に装
    着される軸受部材とからなり、前記固定部材には、可動
    ベース側に突設された上下一対の支持腕部に上下両端付
    近を軸支されつつ回動する高さ調節ネジが設けられ、前
    記可動ベースには、垂直桿部近傍に雌ネジ孔が穿設さ
    れ、前記軸受部材には固定側戸板下面から突設された下
    部ピボットピン用の軸受孔が配設されて、前記可動ベー
    スの雌ネジ孔に対して前記固定部材の高さ調節ネジを挿
    通することによって固定部材に可動ベースを装着してな
    る折戸用ピボット受具。
  2. 【請求項2】 可動ベースの雌ネジ孔が、垂直桿部上部
    から軸受部材側に略平行に突設された支持腕部と水平桿
    部の双方において上下一対として穿設されていることを
    特徴とする請求項1記載の折戸用ピボット受具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003082918A (ja) * 2001-09-04 2003-03-19 Om Kiki Corp 折戸用ピボット受具
JP2012122278A (ja) * 2010-12-09 2012-06-28 Murakoshi Mfg Corp 軸受具

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